
普段はインドア(ボルダリングジムなどの屋内クライミング施設)でボルダリングをしているけど、外岩ボルダリングにも興味を持って外岩に行ってみようと思っているあなたのために外岩ボルダリングのマナーをまとめていきます。
はじめての外岩、外岩初心者のあなたは最後まで読んでいってくださいね。
あたりまえのことが多いですが、あたりまえのことができない人もいるので最後まで確認してみてください。
外岩はインドアとは環境が違うので、同じボルダリングでも違いを感じると思います。
はじめての場合はきちんと準備をしてから行くようにしましょう。
とくにマナーに関しては、あなたが守らなかったことによりクライミングエリアが使えなくなってしまうこともありますので、これくらい大丈夫でしょといったことのないように最低限のルールやマナーを守って楽しんできてください。
それでは、外岩での最低限のルールやマナーについてみていきましょう。
挨拶をする
すれ違った人や地元の人には挨拶をしましょう。
岩場は人の土地にある場合もあり、地元住民の生活にも影響を及ぼします。
人の土地のものを使わせてもらっているという感覚をもちましょう。
そしてクライマー同士も挨拶をしあえば、そこから新たな出会いが生まれるかもしれません。
登山ではすれ違った人に挨拶をすると思いますが、挨拶には何かあった時に誰かの記憶に残りやすいようにといった危険を回避する目的もあります。
自然の中でのスポーツなので、万が一のことも考えて行動するようにしましょう。
正しい駐車位置に車をとめる
これも重要なことです。
クライミングは他の土地を使わせてもらっているので、車は正しい位置にとめましょう。
駐車禁止じゃないからと車を止めてしまうと近隣の方々に迷惑をかけてしまいますので、決められた場所にとめましょう。
車をとめる場所は事前に調べていくといいでしょう。
岩場によっては駐車場がなく、駐車場所のみを指定されている場所もあります。
インターネットやトポ(クライミングマップ)を使って調べるとわかりますよ。
とくに、トポにはクライミング専用の駐車位置が載ってたり岩場までのアプローチが載っているのでとても参考になります。
ゴミは持ち帰る
これは岩場ではなくても、日常生活でも当然のことですね。
常に岩場やその土地を愛し、クライミングエリアをみんなの力できれいにしましょう。
ゴミが落ちていたら拾って一緒に持ちかえると今後もきれいな岩場が保てますよね。
ゴミなどが散らかっていて、岩場や駐車スペースなどをきれいに保ててないと地元の住民の方からの苦情が出てしまい、今後岩場が使えなくなってしまいます。
一人のきのゆるみがクライミング業界全体にまで影響してしまいますので絶対に気を付けてください。
残置物は残さない
これはさきほどのゴミの問題と同じじゃないの?と思う方も多いと思いますが、この残置物は意図的にやっていることが多いのです。
例えばですが、ある課題に挑戦していたとします。
その課題が出来なかったため、来週もう一回挑戦しようとしてボルダリングマットをまた持ってくるの面倒だし、置いていけば他のクライマーの人たちが使うだろうし置いていこうと思う人がいます。
これが残置物です。
確かに岩場にマットが置いてあればすごく助かります。
ですが、これはクライマー目線ですよね。
これを地元の人がみたらどう思うでしょうか?
クライマーからみればマットは大切な道具です。
しかし地元の人からみた場合、それはただのゴミとなってしまいます。
マットも雨風に当たればそれはどんどん劣化してしまいます。
劣化したマットは、だれが片付けるのでしょうか?
問題が起きてからでは遅いので、絶対に残置物は残さないようにしましょう。
ブラッシングをする
これはクライマー同士のマナーになりますが、クライミングはチョークを使いながら登ります。
そうすることにより、手で使ったところは少し白くなってしまいます。
そのまま次のクライマーが登ろうとした時に、手で使う部分が白くなっていて完登する上でヒントになってしまいます。
ヒントなしで登りたい人からすると楽しさ半減ですよね?
完璧にチョークを落とすのはほぼ不可能だと思いますが、できる限り落としておいてあげましょう。
入山料を払う
自然なのにお金?って思う方もいるかもしれませんが、これは岩場によって入山料が必要な場合やそうでない場合があります。
入山料が必要な場合は、トポに書いてあったりするので書いてある金額をお支払いしましょう。
入山料は、クライミングエリアの管理費だと思ってもらうとわかりやすいと思います。
クライマーさんからの入山料で、岩場の清掃をしたりトイレをきれいにしたりしています。
いつもありがとうという気持ちで支払うようにしましょう。
火気厳禁
これは山火事防止のためです。
クライミングは、乾燥している時期にやることが多いので火事になったら大変ですよね?
どこか一か所でも火事を起こして問題になってしまうと、日本でクライミング自体ができなくなってしまう可能性があります。
気をつけましょう。
チッピングをしない
最後は、外岩初心者の人には馴染みのない言葉かもしれませんね・・・
チッピングをしないと書いてあるけど、チッピングがなにか知らなかったら守れないですよね。
というわけで、簡単にチッピングについて説明しますね。
チッピングってなに?
チッピングとは、ハンマーやドリルなどを使い、岩を削ったりして形を変えることを言います。
「そんなことして意味あるの?」と思う方もいると思いますが、人によってはどうしても登れない課題を岩の形を変えてでも登りたいと思う人がいるようです。
これは、そもそもルール違反なのでその課題を登れたことにはなりません。
それどころか、もう二度と同じ課題を触ることが出来なくなってしまいます。
その課題を触りたいという全世界のクライマーさんやその課題を開拓した人の気持ちを考えましょう。
クライミングは自分の力のみで自然の岩を登るから楽しいのです。
このチッピングという行為は、クライミング業界では御法度となっていますので絶対にやめましょう!!
まとめ
外岩に行くのがはじめてだよって人や初心者でマナーをもう一度確認しておきたいという人のために簡単に岩場でのマナーを紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
「あたりまえじゃん!」って思うようなことが多かったのではないでしょうか?
その、あたりまえを守って他の人に迷惑をかけないようにクライミングを楽しみましょうね。