登山漫画・山岳漫画おすすめ15選|山登りマンガの巻数・完結状況と無料で読む方法
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高い山々が連なる壮大な自然の中を、自分の足で一歩ずつ登っていく登山。頂上での達成感や、そこでしか見られない絶景は、他では得がたい体験です。

そんな登山の魅力を、山に行けない日でも味わわせてくれるのが「登山漫画」というジャンルです。ただ、いざ読もうとすると「何巻まで出ているのか」「もう完結しているのか、まだ連載中なのか」が分からず、手が止まってしまうことはないでしょうか。

この記事では、登山漫画のおすすめ15作品を、作者・巻数・完結状況までまとめた一覧表とあわせて紹介します。無料で読む方法や、アニメ化・実写化された作品も解説するので、自分に合う1冊を見つける参考にしてください。

なお、このジャンルは「登山漫画」のほかに「山岳マンガ」「山登りの漫画」と呼ばれることもあり、書店の棚でも電子書籍ストアのタグでも、この3つの言い方が混在しています。指しているものはほぼ同じなので、どの言葉で探しても行き着く先は変わりません。高校や大学の登山部を舞台にした作品、ボルダリングやロッククライミングを扱った作品も、同じ棚に並ぶことが多いジャンルです。



登山漫画の一覧表|巻数・完結状況をひと目で比較

まずは15作品を一覧表で比較します。巻数と完結・連載中の別は、2026年8月時点で電子書籍ストアや出版社公式サイトで確認できた情報にもとづいています。連載中の作品は今後さらに巻数が増える可能性があるので、最新情報は各出版社・電子書籍ストアの公式ページでご確認ください。

作品名 作者 巻数 完結・連載中 どんな話か こんな人に
ヤマノススメ しろ 既刊27巻 連載中 登山が苦手な女子高生が友人と山の魅力に目覚める青春物語 初めての1冊・ほっこりしたい人
山と食欲と私 信濃川日出雄 既刊21巻 連載中 単独登山女子が山ごはんを味わうグルメ登山漫画 山ごはん好き・癒されたい人
岳(がく) 石塚真一 全18巻 完結 山岳遭難救助のボランティアを軸にした人間ドラマ 泣ける漫画・救助の現場を知りたい人
イカロスの山 塀内夏子 全10巻 完結 未踏の8000m峰に挑むクライマーたちの葛藤 本格的な山岳心理戦が好きな人
山登りはじめました 鈴木ともこ 全2巻 完結 登山初心者の実体験を描くコミックエッセイ これから登山を始める人
孤高の人 坂本眞一・新田次郎 全17巻 完結 単独登攀にこだわった登山家の生涯を描く人間ドラマ 孤独と挑戦の物語が好きな人
岳人列伝 村上もとか 全1巻 完結 山に挑んだ登山家たちを描く23話の短編集 短編で色々な登山家の物語を読みたい人
神々の山嶺 谷口ジロー・夢枕獏 全5巻 完結 エベレスト初登頂の謎を追うミステリー山岳漫画 謎解きと本格山岳描写を両方楽しみたい人
山を渡る―三多摩大岳部録― 空木哲生 8巻(2025年10月時点) 連載中 大学山岳部の女子部員たちの群像青春劇 部活動ものが好きな人
ハイジと山男 安藤なつみ 全3巻 完結 山小屋を舞台にした恋愛ドラマ 山小屋の仕事や恋愛模様に興味がある人
K(ケイ) 谷口ジロー・遠崎史朗 全1巻 完結 ヒマラヤで人命救助に生きる寡黙な日本人クライマーの物語 一気読みできる名作を探す人
未亡人登山 板橋大祐 全2巻 完結 夫を亡くした女性と単独登山男性の心の交流を描く物語 じっくり人間ドラマを味わいたい人
モンキーピーク 志名坂高次・粂田晃宏 全12巻 完結 社員旅行の登山レクが惨劇に変わる山岳パニックホラー ホラー・サバイバルが好きな人
しずかの山 愛英史・松本剛 全3巻 完結 禁じられた山に挑んだ登山家たちの真実を追うミステリー 山岳ミステリーを読みたい人
THE ALPINE CLIMBER よこみぞ邦彦・山地たくろう 全7巻 完結 実在の世界的クライマー山野井泰史の半生を描く伝記漫画 実在の登山家のノンフィクションに興味がある人

※巻数・完結状況は2026年8月14日時点で電子書籍ストア・出版社公式サイトなどで確認できた情報です。連載中の作品は今後も巻数が増える可能性があります。

1. ヤマノススメ|しろ(既刊27巻・連載中)

あらすじ・おすすめポイント

内気で登山が苦手な女子高生・あおいが、幼なじみのひなたと再会したことをきっかけに、少しずつ登山の魅力に目覚めていく青春漫画です。作者はしろ、出版社はアース・スター エンターテイメントで、2011年から「コミック アース・スター」で連載中。2026年3月発売の27巻まで刊行されており、まだ完結していません。初心者のあおいの目線で登山の基礎知識が自然に学べる構成になっており、テレビアニメは2013年の第1期を皮切りに複数シーズン制作された人気作です(アニメ化の詳細は後述します)。友情や成長を描くエピソードが多く、読後感のよさも魅力。ゆったり心温まるストーリーを求めている人、自然の美しさや友情の大切さを感じたい人におすすめの1冊です。

2. 山と食欲と私|信濃川日出雄(既刊21巻・連載中)

あらすじ・おすすめポイント

「山ガール」と呼ばれることを嫌い、自称「単独登山女子」として山を登る27歳の会社員・日々野鮎美が主人公のグルメ登山漫画です。新潮社「くらげバンチ」で連載中で、2026年8月7日発売の21巻が最新刊。まだ完結していません。おいしい食材をリュックに詰め、山頂の絶景を眺めながら食事をする鮎美の姿を通して、登山と食の両方の幸福感が味わえます。2023年には登山ドキュメンタリー映画とのコラボで、俳優の仲川希良さんが鮎美を演じる実写パートが制作されたこともあります(テレビアニメ化はまだされていません)。山の美しさと料理の豊かな味わいを両方楽しみたい人、単独登山のスタイルに興味がある人に読んでほしい作品です。

3. 岳(がく)|石塚真一(全18巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

山岳遭難防止対策協会のボランティア救助員・島崎三歩を中心に、登山中の事故や救助活動を描いた人間ドラマです。小学館「ビッグコミックオリジナル」に連載され、全18巻・317話で完結済み。最終巻ではエベレスト登山隊が山頂へ到達した後、天候悪化に見舞われ、三歩が決死の救助に挑みます。2011年には小栗旬さん・長澤まさみさん主演で実写映画『岳-ガク-』も公開されました(詳しくは後述の実写化の章で紹介します)。実際の登山経験や事故を踏まえたリアリティのあるストーリーが持ち味で、緊迫感あるサスペンスから感動的なドラマまで幅広く楽しめます。命の重さや山の厳しさ・美しさに触れたい人におすすめです。

4. イカロスの山|塀内夏子(全10巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

エベレスト初登頂から半世紀後に発見された、未踏の8000メートル峰「イカロスの山」に挑むクライマーたちの情熱と葛藤を描いた山岳漫画です。講談社刊で、全10巻で完結しています。登山家たちのリアルな心理戦や登山技術、極限状況での人間ドラマが丁寧に描かれており、大人向けの本格スポーツドラマとして読み応えがあります。過酷な自然環境の中で繰り広げられる人々の物語は、山や冒険の物語が好きな人の心を強く打つはずです。一読の価値がある名作として、本格的な山岳心理戦を求める人に特におすすめします。

5. 山登りはじめました|鈴木ともこ(全2巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

強気な小心者のキャラクター「ともこ」が山登りにチャレンジする様子を、楽しくもリアルに綴ったコミックエッセイです。「めざせ!富士山編」「いくぞ!屋久島編」の全2巻で完結しています。高尾山や富士山、屋久島など、実在の山を訪れる様子が等身大の目線で描かれ、初めての山登りに対する不安と期待がリアルに伝わってきます。山登りの楽しさや大変さだけでなく、人と自然との関わりも丁寧に描かれており、山や自然に親しむきっかけとして最適な1冊です。登山に興味はあるけれど一歩が踏み出せない人に、まず読んでほしい作品です。

6. 孤高の人|坂本眞一・新田次郎(全17巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

新田次郎の小説を原案に、単独登攀にこだわり続けた登山家・森文太郎の生涯を描いた人間ドラマです。集英社「週刊ヤングジャンプ」に2007年から2011年まで連載され、全17巻で完結しました。最終巻では、K2東壁への単独登攀に挑んだ文太郎が人類未踏の領域に到達しますが、悪天候の中「デスゾーン」で致命的な判断を迫られます。孤独な青年が困難に立ち向かいながら成長していく姿や、他の登山家との交流を通じて人間関係の奥深さも感じられる作品です。何か新しい挑戦への勇気がほしい人、自己成長の物語を求める人に特におすすめします。

7. 岳人列伝|村上もとか(全1巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

登山(アルパイン・クライミング)に挑んだ登山家たちを描いた23話からなる短編集で、小学館「少年ビッグコミック」に読切として不定期掲載されました。第6回講談社漫画賞少年部門を受賞しており、山岳漫画の金字塔とも評される作品です。単行本は全1巻で完結。各話は基本的に独立しており、シェルパ族の人物など複数の話にまたがって登場するキャラクターもいます。高い志と人間性を持った登山家たちのドラマに、短編ならではのテンポで没入できるのが魅力です。1冊で色々な登山家の物語を読みたい人におすすめです。

8. 神々の山嶺|谷口ジロー・夢枕獏(全5巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

エベレスト初登頂の謎を秘めた古いカメラを追う、深町誠という人物を主人公にしたミステリー山岳漫画です。集英社刊で全5巻で完結しています。深町はネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に出会い、その正体を巡る冒険に巻き込まれていきます。謎解きと本格的な登山描写を組み合わせたストーリーが評価され、2001年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しました。2016年には実写映画化、2021年にはフランスでアニメ映画化されるなど、複数回映像化されている点も見逃せません(詳しくは後述します)。山岳漫画の中でも謎と冒険を両方味わいたい人に読んでほしい作品です。

9. 山を渡る―三多摩大岳部録―|空木哲生(8巻・連載中)

あらすじ・おすすめポイント

存続の危機を迎えていた伝統ある三多摩大学山岳部を舞台にした、大学生たちの群像劇です。KADOKAWA「ハルタ」で連載中。新入部員は経験のない女子3人のみで、虚弱、ゲーム好き、読書好きとそれぞれ個性的な面々がそろっています。2025年10月発売の8巻まで刊行されており、まだ完結していません。山を通じてさまざまな背景を持つ若者たちが成長し、交流していく姿が描かれ、色々な人生が交差する群像劇として楽しめます。山の厳しさと美しさが伝わるストーリーは、登山に詳しくない人にも響くはずです。大学生の部活動ものが好きな人、自然と人間との関わりに興味がある人におすすめです。

10. ハイジと山男|安藤なつみ(全3巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

街から山小屋に戻ったハイジが、再び全力で登山客をサポートしながら働く姿を描いたドラマです。講談社刊で全3巻で完結しています。山小屋での出来事や人間関係が丁寧に描かれ、ハイジが密かに抱く恋心や、登場する他のキャラクターとの関わりが物語に深みを与えています。爽やかながらも厳しい山の世界をリアルに描き出しており、山小屋の運営や登山客とのやり取りに焦点を当てた内容が特徴です。登山愛好家はもちろん、日常の中でちょっとした非日常を感じたい人にもおすすめの1作です。

11. K(ケイ)|谷口ジロー・遠崎史朗(全1巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

ヒマラヤの山麓の村で暮らす、「K」と呼ばれる寡黙な日本人男性が主人公の山岳漫画です。1993年に双葉社から刊行され、単行本1冊で完結しています(のちに1章分を追加した完全版も刊行されました)。Kは普段は目立たない生活を送っていますが、遭難事故などで他人の命が危険にさらされたとき、最高の登山家としての能力を発揮します。人命救助のための卓越した登山技術と、ヒマラヤを舞台にした冒険描写が魅力で、自然の雄大さと人間の精神の強さが1冊にぎゅっと凝縮されています。短時間で読み切れる山岳漫画の名作を探している人におすすめです。

12. 未亡人登山|板橋大祐(全2巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

山に魅せられた男性・加賀山峻と、夫を亡くして山へと向かう未亡人・千堂椿の出会いと、二人が共有する山登りを通じた心の交流を描いた物語です。小学館「月刊!スピリッツ」で2018年9月から2019年10月まで連載され、全2巻で完結しています。板橋大祐さんにとって連載デビュー作でもあります。山の美しさと厳しさ、そして人間の深い情感を感じられるストーリーで、登山を通じた個人の成長と癒しに焦点を当てているのが特徴です。心が温まる物語を求めている人、登山に興味のある人に特におすすめします。

13. モンキーピーク|志名坂高次・粂田晃宏(全12巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

社員の結束を目的とした山登りレクリエーションが、悲劇の舞台に変わっていく山岳パニックホラーです。日本文芸社刊で全12巻で完結しています(スピンオフ「モンキーピーク the Rock」全9巻もあります)。登場人物たちは未体験の悪意と直面し、想像を絶するサバイバルが始まります。社会人たちの日常から一変したサバイバル状態のスリルと、山岳ホラーという新しい切り口が楽しめる作品です。日常を離れ、予期せぬ危機に直面した人々のサバイバルを描いており、ピリピリとした緊張感を味わいたい人におすすめです。

14. しずかの山|愛英史・松本剛(全3巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

登山ガイド・高遠静が主人公で、禁じられた領域に挑んだ登山家たちの真実を追うミステリー漫画です。講談社「イブニング」に連載され、全3巻で完結しています。征服されていない神話に包まれた山や、失踪した登山家の謎など、生と死が交わるドラマが展開されます。閉ざされた山岳の世界を舞台にした密室劇で、生存者の視点から描かれる真実の探求と、人間心理の極限状態がリアルに描かれているのが持ち味です。実際の山岳経験がない人でも、物語を通して想像をかき立てられる内容になっています。ミステリーファンや冒険好きな人に特におすすめです。

15. THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡|よこみぞ邦彦・山地たくろう(全7巻・完結)

あらすじ・おすすめポイント

世界的に知られる単独登攀のクライマー・山野井泰史さんの半生を描いた伝記漫画です。小学館「ビッグコミック」に2022年から2024年まで連載され、2024年3月発売の7巻で完結しています。小学校の頃から登山に情熱を傾け、数々の前人未踏のルートを切り拓いてきた山野井さんの歩みを、取材にもとづいて丁寧に追った作品です。ピオレドール賞を受賞した実績を持つ実在のクライマーの半生だけに、登攀シーンの説得力は他の作品とはひと味違います。山岳漫画が好きな人はもちろん、実在の冒険家のノンフィクションに興味がある人におすすめです。

どれを読む?テーマ別のおすすめ診断

15作品どれも登山がテーマですが、読後感はかなり違います。気分や好みに合わせて選びたい人のために、テーマ別に分類しました。そもそも登山という活動そのものについて知りたい方は、登山とはもあわせてご覧ください。

友情・青春をゆったり楽しみたい人に

「ヤマノススメ」「山登りはじめました」「山を渡る―三多摩大岳部録―」の3作品は、登山を通じた友情や成長を描いたやさしい読み味が共通しています。登山漫画を初めて読む人の入り口としても向いています。

山ごはん・癒し系を味わいたい人に

「山と食欲と私」は、登山と食の両方の幸福感をじっくり味わえる1作です。登山シーンだけでなく、山頂で食べるご飯の描写を楽しみたい人にぴったりです。

遭難・救助の人間ドラマで泣きたい人に

「岳」「未亡人登山」「ハイジと山男」は、遭難や喪失を経験した人物の心の動きを丁寧に描いた作品です。命の重さや人と人との関わりに焦点を当てたストーリーが読みたいときにおすすめします。

極限のクライミングを追体験したい人に

「イカロスの山」「孤高の人」「K(ケイ)」は、単独登攀や高所登山の技術・心理戦をリアルに描いた本格派です。登山家の孤独な戦いに没入したい人向けです。

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実話・伝記で登山家の生き様を知りたい人に

「岳人列伝」「神々の山嶺」「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」は、実在の登山家や取材にもとづいたエピソードを扱う作品です。フィクションよりもノンフィクションに近い迫力を味わえます。

山岳ミステリー・サスペンスを味わいたい人に

「しずかの山」「モンキーピーク」は、山を舞台にした謎解きやサバイバルが軸になる作品です。ミステリーやホラーが好きな人は、この2作品から読んでみるのもおすすめです。

雪山・冬山の張り詰めた空気を味わいたい人に

雪と氷に覆われた高所が物語の中心になるのは「孤高の人」「神々の山嶺」「イカロスの山」の3作品です。「孤高の人」は終盤でK2東壁の単独登攀に、「神々の山嶺」はエベレストの難ルートに単独で向かう登山家に、「イカロスの山」は未踏の8000メートル峰に、それぞれ焦点が当たります。夏山とは装備も判断もまったく別物になる世界が描かれるので、「雪山の漫画」という探し方をしている人はこの3作品から入ると外しにくいはずです。

装備や登山のジャンルそのものについてもっと詳しく知りたくなったら、登山の種類|9つのジャンル比較で、ハイキングからアルパインクライミングまでの違いを解説しているので、あわせて読んでみてください。実際の装備や技術を体系的に学べる専門書も紹介しています。

ゆるい登山漫画と硬派な山岳漫画|読み味の硬さで分けて選ぶ

同じジャンルでも、「山岳漫画」という言い方で探している人と、「登山漫画のおすすめ」を探している人とでは、期待している読み味がかなり違います。前者は遭難や高所登山、登攀(とうはん=クライミング)を正面から描いた硬めの作品を思い浮かべていることが多く、後者には低山や日帰りをのんびり描いた作品も入ってきます。書店でも電子書籍ストアでも同じ棚に並んでしまうので、ここでは本記事で紹介した18作品を「読み味の硬さ」で4つに分けておきます。

読み味 作品 こんな気分のときに
ゆるめ
(低山・日常・山ごはん)
ヤマノススメ/山登りはじめました/山と食欲と私 これから山に行く予定がある。装備や段取りを一緒に覚えたい
中間
(部活・山小屋・人間ドラマ)
山を渡る―三多摩大岳部録―/つばめアルペン/ハイジと山男/未亡人登山/流転のテルマ 山を背景にした人の関係を、じっくり読みたい
硬派
(高所・遭難・登攀)
岳/孤高の人/神々の山嶺/イカロスの山/K(ケイ)/岳人列伝/THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡 「山岳漫画」という言葉で思い浮かべる、張り詰めた話が読みたい
山を舞台にした別ジャンル モンキーピーク(ホラー)/しずかの山(ミステリー)/のぼる小寺さん(壁を登るボルダリング) 登山そのものより、物語の仕掛けを楽しみたい

硬派のほうから読みたい場合、最初の1冊に向くのは「岳」です。1話完結に近い形で、遭難が起きてから救助する側が何を判断するのかが毎回描かれるので、山の知識がなくても入っていけます。そこから物語の密度を上げるなら全5巻の「神々の山嶺」、腰を据えて読むなら全17巻の「孤高の人」という順が無理のない流れです。

反対に、近いうちに実際に山へ行く予定があるなら、ゆるめの3作品のほうが持ち帰れるものが多いはずです。「ヤマノススメ」は標高197メートルの天覧山から始まって少しずつ標高が上がっていく構成で、「山登りはじめました」は初めての山で人がつまずく場所がそのまま描かれています。

この4分類は読み味の目安で、出版社が定めたジャンル区分ではありません。同じ作品でも巻が進むと硬さが変わります。たとえば「山を渡る―三多摩大岳部録―」は、後半では冬の八ヶ岳やアイスクライミングへと進んでいきます。

登山漫画の選び方|実話・ソロ・救助・クライミング・完結の5つの軸

「おすすめ」で並べられても決めきれないときは、次の5つのうちどれを重く見るかを先に決めると、候補が一気に絞れます。

軸1|実在の登山家を扱っているか

実在の人物を正面から扱っているとはっきり言えるのは「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」です。クライマーの山野井泰史さんの半生を、取材にもとづいて追った伝記漫画です。「岳人列伝」も、山に挑んだ登山家たちを描いた短編集です。

一方で、実話だと受け取られやすいものの、公式には実在の人物のモデルが示されていない作品もあります。「孤高の人」は集英社の書籍ページで漫画・坂本眞一さん/原作・鍋田吉郎さん/原案・新田次郎さんとクレジットされており、新田次郎さんの小説を原案にした作品です。主人公は森文太郎という人物で、同じページに実在の登山家がモデルであるという記載は確認できませんでした。「神々の山嶺」も夢枕獏さんの小説が原作で、登場人物はフィクションです。実話として読むのか、物語として読むのかで受け取り方が変わるところなので、ここは分けておくと安心です。

軸2|単独行(ソロ)か、仲間と登るか

ひとりで山に向かう主人公を描くのは「山と食欲と私」(自称・単独登山女子)、「孤高の人」(単独登攀)、「K(ケイ)」、「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」です。誰にも合わせずに歩く時間そのものが物語の中心になります。反対に、仲間や部活が軸になるのは「ヤマノススメ」「山を渡る―三多摩大岳部録―」「つばめアルペン」です。読んで自分もひとりで登ってみたくなった人は、ソロ登山入門もあわせてご覧ください。

軸3|遭難・山岳救助が主題かどうか

救助する側から山を描くのは「岳」です。山岳遭難防止対策協会のボランティア救助員が主人公で、事故が起きてからの時間の流れが淡々と積み上がっていきます。「K(ケイ)」も人命救助が物語の軸で、「しずかの山」は失踪した登山家の謎を追うミステリーです。読んだあとに実際の山の危険が気になったら、夏山に潜む危険「低体温症」の解説もあわせて読んでみてください。

軸4|クライミング(登攀)が見たいか

雪や岩の壁を登る場面を求めているなら「孤高の人」「K(ケイ)」「イカロスの山」「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」が中心になります。「山を渡る―三多摩大岳部録―」も、巻が進むとアイスクライミングを扱います。一方、山ではなく壁を登るボルダリングそのものを主題にしているのは「のぼる小寺さん」で、同じ「クライミングの漫画」でも読み味はかなり違います。

軸5|完結しているか、連載中か

一気に読み切りたいなら、完結済みの作品を選ぶのが確実です。本記事で紹介した18作品のうち、連載が続いているのは「ヤマノススメ」「山と食欲と私」「山を渡る―三多摩大岳部録―」の3作品で、ほかはすべて完結しています。連載中の3作品は、これからも最新刊が増えていきます。「山を渡る―三多摩大岳部録―」については、KADOKAWAの公式ページに9巻の発売予定日が2026年10月15日と掲載されていました(2026年9月4日確認)。

迷ったときの決め方
・近いうちに山へ行く予定がある → ゆるめの3作品
・山へ行く予定はないが物語として読みたい → 硬派の作品
・読む時間をあまり取れない → 全1〜3巻の「K(ケイ)」「岳人列伝」「山登りはじめました」「ハイジと山男」「しずかの山」

15選と一緒に読みたい3作品|登山部・ボルダリング・山旅

ここまでの15作品は、山に登ることそのものを主題にした作品でそろえました。ただ、「登山部の漫画が読みたい」「ボルダリングやクライミングの話が読みたい」「山を歩く旅の話が読みたい」という探し方をしている人には、15選の少し外側に当たる作品のほうが近いことがあります。ここでは、そうした探し方に向く3作品を、巻数と完結状況を出版社・電子書籍ストアの公式ページで確認したうえで紹介します。

つばめアルペン|南文夏(全4巻・完結)|高校の登山部

転校続きで友達ができずにいた高校生・藤井つばめが、部員が1人しかいない山岳部と出会うところから始まる物語です。集英社「となりのヤングジャンプ」で連載され、全4巻で完結しています。北海道の高校が舞台で、登山部(山岳部)の大会であるインターハイを目指す流れが軸になるのが特徴です。「登山部 漫画」という探し方に最も近い1作といえます。

編集部の見立て:同じ部活ものでも、15選に入れた「山を渡る―三多摩大岳部録―」は大学の山岳部です。高校の部活として読みたい人はこちらのほうが近く、全4巻なので一気に読み切れます。

のぼる小寺さん|珈琲(全4巻・完結)|ボルダリング・クライミング

ボルダリングに打ち込む高校生・小寺さんと、その姿に引き寄せられていく周囲の人たちを描いた青春漫画です。講談社「good!アフタヌーン」で連載され、2017年5月1日発売の第4巻に「<完>」が付いた全4巻で完結しています。2020年7月3日には実写映画も公開されました(監督・古厩智之さん、脚本・吉田玲子さん、主演・工藤遥さん)。山を登る話ではなく壁を登る話なので、「ボルダリング 漫画」「ロッククライミング 漫画」で探している人向けです。

流転のテルマ|蔵西(全4巻・完結)|チベットの山旅

行方不明になった兄を探して西チベットへ渡った大学生が、現地のガイドや料理番とともに標高3,000メートルを超える土地を進んでいく物語です。マンガ配信アプリ「マンガボックス」で連載され、講談社のKCデラックスから刊行、全4巻で完結しています。頂上を目指す登山ではなく、山の中を歩き続ける「山旅」の側を描いた作品で、山岳マンガの中では手ざわりの違う1本です。

この3作品を15選に含めていないのは、15選を「山に登ること」そのものが主題の作品でそろえているためで、作品の優劣とは関係ありません。巻数・完結状況は2026年9月1日時点で各出版社・電子書籍ストアの公式ページに記載の内容です。

登山漫画を無料で読む方法

登山漫画に興味を持ったら、まずは無料の範囲で試してみたいという人も多いはずです。ここでは、合法的に無料で登山漫画を読む方法を紹介します。

出版社公式サイト・アプリの試し読み

小学館や講談社、集英社、新潮社など各出版社は、公式サイトや漫画アプリで最新話や第1話を無料公開していることがあります。「山と食欲と私」はくらげバンチ、「山を渡る―三多摩大岳部録―」はハルタといったWeb漫画サイトで、最新話を無料で読める場合があります。まずは連載元の公式サイトを確認するのが確実です。

連載サイトで無料になるのは「最新の数話」が中心

ここは仕組みを知っておくと、探し方そのものが変わります。Webで連載されている作品の場合、掲載サイトで無料になるのは最新話を含む数話ぶんであることが多く、更新のたびに古い話が無料の枠から外れていく形が一般的です。「1巻から全部が無料で読める」わけではない、と思っておくと当てが外れません。

たとえば「山と食欲と私」の連載元である新潮社のWebサイト「くらげバンチ」の作品ページには、2026年9月4日時点で「6話無料」という表示と、次回更新日の告知が出ていました。「ヤマノススメ」の連載元である「コミック アース・スター」は毎週木曜18時更新と案内されており、更新日に新しい話が公開されます。どの話が無料かはこうして日々入れ替わるので、この記事にその時点の状況を書き写しても、読むころには変わっています。連載元のページを直接開いて確かめるのが、結局いちばん早い方法です。

漫画アプリの中には、一定時間ごとに配られるチケットやポイントを使って1話ずつ読み進められる仕組みを用意しているものもあります。対象になる作品や配布のルールはアプリごとに違うため、アプリ内の案内で確認してください。

無料の範囲で試したいときの手順
1. 読みたい作品の連載媒体を確認する(本記事の各作品の章に書いています)
2. その媒体の公式サイトで作品ページを開き、無料と表示されている話を読む
3. 続きが気になったら、電子書籍ストアの試し読みへ進む
4. 完結済みの作品は、お住まいの自治体の図書館の蔵書検索も試してみる

無料公開の範囲・期間・対象作品は、予告なく変わります。この記事では個別の作品が今どこまで無料かは扱っていません。必ず出版社・電子書籍ストアの公式ページで、その時点の状況をご確認ください。出版社の許可を得ていないサイトは、無料に見えても利用しないでください。

「ebookjapan」・LINEマンガ・まんが王国など大手ストアの無料機能

「ebookjapan」やLINEマンガ、まんが王国、BookLiveといった大手電子書籍ストアは、多くの作品で第1巻や冒頭話を無料の試し読みとして公開しています。まんが王国のように、期間限定で数巻がまるまる無料になるキャンペーンを実施するストアもあります。ただし対象作品や期間は入れ替わるため、目当ての作品が無料になっているかは、その時々にストアの公式ページで確認する必要があります。

Kindleの無料トライアルとセール

Kindleストアでは電子書籍の対象セールが定期的に行われるほか、初めて利用する場合は読み放題サービス「Kindle Unlimited」の無料体験期間が用意されています。対象になっている作品であれば、無料体験の期間内に読み進めることもできます。作品ごとの対象状況は変わるため、購入前にKindleストアの商品ページで確認してください。

読み放題サービスに含まれている場合もある

Kindle Unlimitedのほか、複数の出版社の作品を横断的に扱う定額読み放題サービスもあります。今回紹介した15作品も、サービスや時期によっては読み放題の対象に入っていることがあります。登録前に、読みたい作品が対象になっているか検索して確認する習慣をつけておくと無駄がありません。

図書館の蔵書・電子図書館サービス

紙の単行本であれば、公共図書館に所蔵されていることもあります。近年は自治体が電子図書館サービスを導入しているケースも増えており、スマートフォンやパソコンから無料で電子書籍を借りられる場合があります。お住まいの自治体の図書館サービスを確認してみるのもおすすめです。

注意したいポイント|無許可の海賊版サイトは使わない

検索すると、出版社の許可を得ていない「海賊版」サイトが登山漫画の全巻を無料公開しているように見えることがあります。こうしたサイトの利用は著作権侵害にあたり、作者や出版社への還元がまったくない状態です。ウイルス感染や個人情報の流出につながるリスクも指摘されています。無料で読みたい場合も、必ず出版社公式サイトや大手電子書籍ストアなど、正規のサービスを利用してください。

アニメ化された登山漫画

15作品の中には、映像化まで果たしている作品もあります。まずはアニメ化された2作品を紹介します。

「登山アニメ」で探しはじめると、思ったより候補が少ないことに気づくはずです。今回の15作品のうち、2026年9月1日時点でアニメ化が確認できたのは「ヤマノススメ」と「神々の山嶺」の2作品だけでした。残りの13作品については、出版社や制作会社の公式サイトでアニメ化の発表を確認できていません(「岳」「山と食欲と私」には実写での映像化があります。後述します)。

ヤマノススメ

「ヤマノススメ」は2013年にテレビアニメ第1期が放送されたのを皮切りに、2014年の第2期、2017〜2018年のOVA「ヤマノススメ おもいでプレゼント」、2022年放送の「ヤマノススメ Next Summit」まで、複数回にわたってアニメ化されている人気シリーズです。原作ファンはもちろん、アニメから入った人でも楽しめる作品です。

神々の山嶺

「神々の山嶺」は2021年にフランスでアニメ映画化されました。日本では2022年7月に劇場公開され、Netflixでも配信されています。原作の緻密な山岳描写と謎解きの要素を、フランスのアニメーションスタジオが本格的な絵づくりで再現した点が話題になりました。

登山アニメを選ぶときの目安

同じ「登山アニメ」でも、この2作品は向いている人がはっきり分かれます。「ヤマノススメ」は天覧山(標高197メートル)や高尾山(標高599メートル)といった身近な山から始まり、シリーズが進むにつれて登る山の標高が上がっていく構成です。これから山に行きたい人が、装備や段取りをキャラクターと一緒に覚えていく入り口になります。一方の「神々の山嶺」のアニメ映画版は、ヒマラヤの高所と登攀そのものを正面から描く作品で、山に登る予定がなくても「山の物語」として見たい人に向きます。

「ヤマノススメ」のテレビアニメは、2013年の第1期(1話5分枠)、2014年の「セカンドシーズン」(15分枠)、2017年のOVA「おもいでプレゼント」、2018年の「サードシーズン」(15分枠)、そして2022年10月から12月に放送された「ヤマノススメ Next Summit」(全12話・シリーズで初めての30分枠)という順に作られてきました。2026年9月1日時点で、これより新しいシリーズの発表は確認できていません。

配信サービスでの取り扱いは時期によって入れ替わります。どこで見られるかは、各作品の公式サイトか配信サービスの検索で、その時点の状況を確認してください。

実写化された登山漫画

実写映画やドラマパートとして映像化された作品もあります。

岳(がく)

「岳」は2011年5月に実写映画『岳-ガク-』として公開されました。監督は片山修さん、主演は小栗旬さんで、ヒロインの新人救助隊員役を長澤まさみさんが演じています。高度な山岳技術を持つ主人公を小栗さんが演じ、氷壁登りや懸垂下降といった本格的な山岳シーンに挑んでいるのが見どころです。

神々の山嶺

「神々の山嶺」は実写映画としても映像化されています。2016年3月公開の『エヴェレスト 神々の山嶺』で、監督は平山秀幸さん、主演は岡田准一さんです。ネパールでのロケや、エベレストのベースキャンプ付近・標高5,200m地点での撮影が行われた本格的な山岳映画として知られています。アニメ映画版とあわせて、2度映像化されている珍しい作品です。

山と食欲と私

「山と食欲と私」は2023年、登山ドキュメンタリー映画とのコラボレーション企画で、俳優の仲川希良さんが主人公・日々野鮎美を演じる実写パートが制作されました。テレビアニメやテレビドラマとしての映像化はまだされていませんが、こうした形での実写化が行われています。

よくある質問

Q. 登山漫画をまず1冊読むなら、どれがおすすめですか?

A. 登山経験がなくても読みやすいのは「ヤマノススメ」や「山登りはじめました」です。どちらも初心者目線で登山の魅力が描かれているので、登山漫画そのものが初めてという人の入り口に向いています。

Q. 完結している登山漫画はどれですか?

A. 今回紹介した15作品のうち、「岳」「イカロスの山」「山登りはじめました」「孤高の人」「岳人列伝」「神々の山嶺」「ハイジと山男」「K(ケイ)」「未亡人登山」「モンキーピーク」「しずかの山」「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」の12作品は完結しています。それぞれの巻数は記事前半の一覧表で確認できます。

Q. まだ連載中の登山漫画はありますか?

A. 「ヤマノススメ」「山と食欲と私」「山を渡る―三多摩大岳部録―」の3作品は、2026年8月時点で連載が続いています。今後も新刊が発売される見込みです。

Q. 登山漫画は無料で読めますか?

A. 出版社公式サイトや大手電子書籍ストアには、試し読み機能が用意されています。第1話や第1巻の範囲であれば、多くの作品を無料で読むことができます。詳しい探し方は「登山漫画を無料で読む方法」の章にまとめました。

Q. アニメ化されている登山漫画はありますか?

A. アニメ化されているのは「ヤマノススメ」と「神々の山嶺」の2作品です。放送・配信時期などの詳細は「アニメ化された登山漫画」の章で解説しています。

Q. 実写化されている登山漫画はありますか?

A. 実写映画やドラマパートとして映像化されているのは「岳」「神々の山嶺」「山と食欲と私」の3作品です。それぞれのキャスト・公開時期は「実写化された登山漫画」の章をご覧ください。

Q. 女性が主人公の登山漫画はどれですか?

A. 「ヤマノススメ」のあおいとひなた、「山と食欲と私」の日々野鮎美、「山登りはじめました」のともこ、「未亡人登山」の千堂椿など、女性が主人公の作品も多くあります。単独登山や女子高生の友情など、それぞれ違う角度から山を楽しめます。

Q. 遭難や山岳救助がテーマの漫画はありますか?

A. 「岳」は山岳遭難防止対策協会のボランティア救助員が主人公で、遭難・救助の現場をリアルに描いています。「しずかの山」も遭難や失踪した登山家の謎を追うミステリーで、山の危険と隣り合わせのテーマを扱っています。実際の登山でも、万が一に備えて登山のファーストエイドポーチを用意しておくと安心です。

Q. 電子書籍と紙の単行本、どちらで読むのがおすすめですか?

A. どちらでも内容は変わりませんが、電子書籍は試し読みができてすぐに続きを購入できる手軽さがあり、紙の単行本は表紙や紙質も含めて手元に残せる魅力があります。まずは電子書籍の試し読みで作風を確認し、気に入ったら好きな形式でそろえるのがおすすめです。

Q. 登山の経験がなくても登山漫画は楽しめますか?

A. 楽しめます。多くの作品は登山未経験の読者を意識して、専門用語や技術をキャラクターの視点を通してわかりやすく描いています。読んでいるうちに登山用語が気になったら、登山用語一覧もあわせて確認してみてください。

Q. 高校や大学の登山部を描いた漫画はありますか?

A. 大学の山岳部が舞台なのは「山を渡る―三多摩大岳部録―」、高校の登山部(山岳部)が舞台なのは「つばめアルペン」です。どちらも部員集めや大会が物語の軸になるので、部活動ものとして読めます。

Q. ボルダリングやロッククライミングが題材の漫画はどれですか?

A. 壁を登るボルダリングそのものを主題にしているのは「のぼる小寺さん」です。山でのクライミング(登攀)を描いた作品としては「孤高の人」「K(ケイ)」「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」があります。

Q. 山岳マンガと登山漫画は違うものですか?

A. 呼び方の違いで、指す範囲はほぼ重なります。強いていえば「山岳マンガ」は高所登山や遭難を扱う本格派を、「山登りの漫画」は日帰りや低山を扱う軽い読み味の作品を思い浮かべる人が多い、という程度の傾向です。この記事ではどちらも区別せず紹介しています。

Q. 実話をもとにした登山漫画はありますか?

A. 実在のクライマー・山野井泰史さんの半生を描いた「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」が代表的です。「岳人列伝」も実在の登山家たちを扱った短編集です。「孤高の人」は新田次郎さんの小説を原案にした作品ですが、集英社の書籍ページに実在の登山家がモデルであるという記載は確認できませんでした。

Q. 単独登山(ソロ)を描いた漫画はどれですか?

A. 「山と食欲と私」「孤高の人」「K(ケイ)」「THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡」がソロを軸にした作品です。ゆるく読みたいなら「山と食欲と私」、極限の単独登攀を読みたいなら残りの3作品が向きます。

Q. 硬派な山岳漫画から読みたいときは、どれから入ればいいですか?

A. 「岳」から入ると、山の知識がなくても遭難と救助の現場に入っていけます。そのあと全5巻の「神々の山嶺」、腰を据えて読むなら全17巻の「孤高の人」という順が読みやすい流れです。

Q. 連載中の作品は、次の巻がいつ出るか分かりますか?

A. 出版社の公式ページに発売予定日が掲載されることがあります。「山を渡る―三多摩大岳部録―」は、9巻の発売予定日が2026年10月15日とKADOKAWAの公式ページに掲載されていました(2026年9月4日確認)。ほかの連載中の作品も、刊行の予定は各出版社の公式ページで確認できます。

まとめ

今回は、巻数や完結状況まで踏まえて登山漫画のおすすめ15作品を紹介しました。「ヤマノススメ」のような入門編から、「孤高の人」「神々の山嶺」のような本格的な山岳ドラマまで、読み味は作品ごとに大きく異なります。まずは一覧表とテーマ別診断を参考に、気になる1冊から手に取ってみてください。

漫画を読んで実際に山へ行きたくなったら登山の始め方で最初の一歩を、ガイドと一緒に挑戦したくなったら登山ツアーの選び方を参考にしてください。読書を通じて登山の世界に触れることも、実際に山を歩くことも、どちらも山を好きになる立派な入り口です。

出典

※巻数・完結状況・映像化情報は2026年8月14日時点で各公式サイト・電子書籍ストアに記載の内容にもとづきます。

※2026年9月1日に追記した「つばめアルペン」「のぼる小寺さん」「流転のテルマ」の巻数・完結状況、および「ヤマノススメ」のシリーズ構成は、同日時点で各出版社・電子書籍ストア・アニメ公式サイトに記載の内容にもとづきます。連載中の作品や新シリーズの発表状況は今後変わる可能性があります。

※2026年9月4日に追加した読み味の分類・選び方の5つの軸・無料で読む仕組みの説明は、同日時点で各出版社および連載サイトの公式ページに記載の内容にもとづきます。無料公開の範囲や刊行の予定は今後変わる可能性があります。

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