山の天気予報はどこを見る?登山前におすすめのアプリ・サイトと失敗しない見方

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

※本記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。天気予報、料金、アプリ機能、対応山域は変わることがあります。登山前は必ず公式の最新情報、気象庁の警報・注意報、現地の登山道・交通情報を確認してください。

公式情報確認日:2026年7月29日

山の天気予報アプリとサイトを登山前に使い分ける方法
山の天気は「晴れか雨か」だけでは決めません。山向け予報、防災情報、現地情報を重ねて、ルートと装備を調整します。

登山口は晴れていたのに、稜線へ出たら風が強い。午後から急に雲が発達し、雷が近づく。山では、街の予報だけでは読み切れない変化が起こります。

そこで迷うのが、「山の天気予報は結局どこを見ればいいのか」という問題です。tenki.jp、てんきとくらす、ヤマテン、YAMAP、ウェザーニュース、Windy、SCW。候補は多いのに、全部を見るほど判断しにくくなることもあります。

この記事では、サービスをただ順位付けしません。初心者がどの画面を、いつ見て、何を変えるかまで分かるように整理します。

先に結論:最初は3種類の画面を見れば迷いにくい

  1. 山向け予報で、山頂・登山口・時間ごとの雨、風、気温を確認する
  2. 気象庁の警報・注意報とナウキャストで、大雨・雷など直前の危険を確認する
  3. 山小屋・自治体・交通・登山道の公式情報で、通行規制や現地状況を確認する

低山の日帰りなら無料サービスの組み合わせから始めても構いません。富士山、アルプス、稜線歩き、判断が難しい日は、山岳向けの詳しい有料予報も検討します。

山の天気は「3画面」で確認する

1山向け予報登山口と山頂、時間ごとの雨・風・気温を見る。予定日の全体像を作る画面です。
2防災情報気象庁の警報・注意報、雨雲、雷ナウキャストを見る。前日と当日の変化を拾います。
3現地公式山小屋、自治体、交通、登山口、登山道の情報を見る。予報だけでは分からない規制を確認します。

サービスを三つ使うという意味ではありません。役割が違う情報を三つそろえるという考え方です。山向け予報が良くても、登山道が通行止めなら登れません。現地情報が平常でも、当日に雷注意報や発達した雨雲が近づけば計画を変える必要があります。

海外の山岳団体Mountaineering Scotlandも、ルート計画では天気だけでなく、季節の山の状態、参加者の技量、地形、必要装備を一緒に考えるよう案内しています。アプリの評価だけで決行を決めないことが大切です。

登山前に見るのは降水確率だけではない

見る項目 何が分かるか 計画・装備へどう反映するか
雨の時間と雨量 行動中のどこで濡れる可能性があるか 出発時刻、ルート、レインウェア、ザック内の防水を見直す
風向・風速 稜線や山頂で風の影響を受けやすいか 露出したルートを避ける、防寒を足す、山頂に固執しない
山頂・登山口の気温 標高差と時間帯による冷え 防寒着、手袋、汗冷え対策を調整する
雷の可能性 積乱雲が発達しやすい時間帯 早出、短縮、中止、露出した稜線を避ける判断につなげる
雲・視界 展望だけでなく道迷いのしやすさ 地図、ライト、経験に合うルートか見直す
警報・注意報 大雨、強風、雷、濃霧などの危険 予報アプリとは別に気象庁で確認し、変更・中止を検討する
前日までの雨・雪 ぬかるみ、増水、凍結、残雪など 現地情報と合わせて靴・装備・ルートを変える

気象庁は、屋外活動の前に天気予報と雷注意報を確認し、行動中も降水・雷ナウキャストなどをこまめに確認するよう案内しています。雷ナウキャストは1時間先までの推移を見る情報です。数日前の予報と役割が違うため、当日朝にも開き直します。

気象庁の警報・注意報を確認する雨雲・雷ナウキャストを確認する

山の天気予報アプリ・サイト7選を同じ基準で比較

「一番当たるサービス」を断定することはできません。山域、時間、地形、予報モデルによって結果は変わります。ここでは、向いている人・主な役割・限界を同じ基準で比べます。

サービス 向いている人 主な役割 無料・有料 限界・注意点
tenki.jp 山の天気/登山天気 標高別の予報を分かりやすく見たい人 山頂・登山口、雨、風、雷、服装の検討 Web無料/専門アプリは有料プラン プランごとの機能と料金は公式で確認
てんきとくらす 最初に登山指数で全体感を見たい人 候補日の比較と大まかな気象条件 無料で閲覧できる範囲あり Aでも安全保証ではなく、個別項目を別に見る
ヤマテン 高山・稜線で解説も読みたい人 山岳専門予報、気象予報士の解説、警戒事項 無料対象あり/全機能は有料 自分の山・山域が対象か確認する
ウェザーニュース 山の天気 普段の天気アプリ内で山の情報も見たい人 山頂付近の天気、登山リスク、雷など 有料コンテンツを含む 利用できる機能と期間は公式で確認
YAMAP 地図・計画・天気を一緒に管理したい人 登る山の天気と地図・活動計画の接続 無料・有料機能あり 天気だけでなく地図の事前保存と電池対策も必要
Windy 風・雨・雲を地図で比較したい人 気象モデルと風・雲・雨の動きの可視化 無料・有料機能あり モデル出力を単独の登山可否判断にしない
SCW 数値予報の雲・雨・風を詳しく見たい人 局地・広域モデルの分布と変化の確認 無料・有料機能あり 公式も「数値予報は天気予報そのものではない」と注意

WindyとSCWの読み違いに注意

WindyやSCWは、風や雨、雲の分布と複数モデルの違いを見るのに便利です。ただし、画面が細かいから必ず正確という意味ではありません。SCW公式も、数値予報にはモデル特性による誤差があり、補正を行えない場合は気象予報士などが作成した天気予報を利用するよう案内しています。

tenki.jp 山の天気/tenki.jp 登山天気

初心者標高別計画から当日

Webの「山の天気」は、登る山を探して全体をつかむ入口に使えます。専門アプリ「tenki.jp 登山天気」は、山の標高別予報、雨、風、雷、服装の検討などを一画面で進めたい人に向いています。

無料の一般天気だけではなく、山向けにもう一段詳しく見たい初心者が候補にしやすいサービスです。有料プランの料金、予報期間、対象山は変更される可能性があるため、契約前に公式で確認してください。

tenki.jp 山の天気を確認

てんきとくらす

無料から候補日比較登山指数

A・B・Cの登山指数で、候補日の全体感をつかみやすいサービスです。「今週のどの日が比較的よさそうか」を最初に見る用途なら分かりやすいでしょう。

ただし、指数は安全を保証しません。Aなら無条件で決行、Cなら必ず危険という単純な読み方をせず、風、雨、雷、気温、現地状況を確認します。

てんきとくらすを確認

ヤマテン

高山・稜線専門解説判断を学ぶ

ヤマテンは、山岳に特化した気象予報サービスです。2026年7月29日の公式案内では全国330山の山頂予報を掲げ、気象予報士による山域の解説や警戒情報を提供しています。

数字だけでなく、なぜ荒れそうなのか、どの時間帯や山域に注意するのかを読みたい人に向いています。すべての山が同じ粒度で対象になるとは限らないため、登る山の対応状況を確認します。

ヤマテン公式を確認

ウェザーニュース 山の天気

普段のアプリと共用山頂予報リスク表示

ウェザーニュース公式は、全国約1,200山の山岳予報、山頂付近の天気、登山リスク指数、発雷確率などを案内しています。普段から同アプリを使い、日常の天気と山の情報をまとめたい人には候補になります。

山の天気機能には有料コンテンツが含まれます。料金や予報期間は固定せず、利用前にアプリの公式画面で確認してください。

ウェザーニュース 山の天気を確認

YAMAP

地図と一体登山計画スマホ管理

地図、登山計画、活動記録と一緒に天気を確認できるのが強みです。「予報を見るアプリ」と「ルートを見るアプリ」を行き来したくない人に向いています。

一方、天気機能だけで山行準備は完結しません。圏外に備えて地図を事前に保存し、スマホの充電、予備電源、必要なら紙地図も用意します。

YAMAPの天気機能を確認

Windy

雲・雨モデル比較

風、雨、雲、気圧配置を地図で視覚的に見られます。富士山や稜線で「いつ風が強まりそうか」「モデル間で予想が一致しているか」を補助的に見る用途に向いています。

最初から全レイヤーを使う必要はありません。風、雨・雷、雲の三つから始め、地点と標高、表示時刻を間違えていないか確認します。複数モデルが割れている日は、不確実性が大きい可能性を考えます。

Windyを確認

SCW

雲・雨量数値予報経験者向け

気象庁などの気象予測モデルを地図上で確認でき、雲量、雨量、風向・風速などの変化を細かく追えます。

一方で、初心者が色の分布だけを見て「雨雲がないから大丈夫」と決める使い方には向きません。山向け予報と気象庁の防災情報を先に確認し、SCWは補助画面として使います。

SCWを確認

Mountain-Forecast(マウンテンウェザーフォーキャスト)は日本語で使えるか

「マウンテンウェザーフォーキャスト」「マウンテンウェザー」という呼び方で探されているのは、多くの場合 Mountain-Forecast.com という海外の山岳天気サイトです。ページのタイトルは「Mountain Weather Forecasts | Mountain-Forecast.com」で、日本語の正式名称はありません(2026年9月1日に公式サイトで確認)。

日本語版は見つかりませんでした(2026年9月1日時点)

トップページと山ごとの予報ページを開いて確認しましたが、言語の切り替えは用意されておらず、表示はすべて英語でした。ブラウザの翻訳機能を使えば説明文は日本語で読めます。ただし山名は英字で登録されているため(富士山は「Fuji-san」、雲取山は「Mount Kumotori」、木曽駒ヶ岳は「Mount Kisokoma」)、検索するときは英字で入力します。

この海外サイトの特徴は、同じ山を標高ごとに分けて予報が出ることです。富士山のページには「4 Fuji-san Elevations」と表示され、山頂の3776m、3000m、2000m、ふもとの1000mがそれぞれ別の予報になっていました。無料で表示されたのは6日先までで、1日をAM・PM・nightの3区分で見る形式です。16日先までの長期予報は「MountainPro」という有料プランの案内に含まれています(いずれも2026年9月1日に富士山のページで確認)。

英語のまま読めるように、予報表の行の見出しを対訳にしておきます。

英語の表示 意味 登山でどう使うか
Cloud base (m) 雲底の高さ その標高が雲の中に入りそうかの目安にする
km/h 風速(時速) 秒速に直すなら約3.6で割る。稜線を歩くか考える
Snow (cm)/mm 降雪量/降水量 雨具、防寒、行動時間の見直しにつなげる
max °C/min °C 最高・最低気温 ふもとではなく、その標高での冷えを見る
chill °C 風を加味した体感の目安 気温より大きく下がる日は防寒を足す
Freezing level (m) 0℃になる高度 雨が雪へ変わる高さ、凍結の目安にする

単位は「Change units」からメートル/フィート、km/h/mph、℃/℉を切り替えられます。桁を読み違えないよう、最初に自分が読める単位へ変えておきます。公式は世界120か国・19,000か所以上を対象にしていると案内しており、海外の山を調べるときも同じ画面で見られます。

一方で、気象庁の警報・注意報やナウキャストは表示されません。山名の登録も英字のため、日本の山では「3画面」のうち防災情報と現地公式は日本のサービスで別に確認します。標高別の風と0℃高度を見る画面、という役割で使うと位置づけがはっきりします。

編集部の見立て:日本語で解説まで読みたい日に、翻訳しながら英語サイトを読むのは遠回りです。Mountain-Forecastは「標高ごとの風と0℃高度を並べて見る一枚」として、国内の山向け予報と併用するのが現実的だと考えます。

ヤマテン(やまてん・山の天気予報)は無料の予報と何が違うのか

「ヤマテン 評判」で調べている人が本当に知りたいのは、点数よりも自分の山で何が増えるのかだと思います。ここは口コミではなく、公式に書かれている仕様で答えます(この節の内容は2026年9月1日に公式サイトとヘルプセンターで確認しました)。

正式なサービス名は「山の天気予報」で、株式会社ヤマテンが運営する山岳専門の気象サービスです。すべての機能を使えるプレミアム会員は有料です。金額は改定されることがあるため、必ず公式の案内で確認してください。

無料で使うフリー会員(フリープラン)もあります。ただし公式ヘルプによると、フリー会員が閲覧できる詳細予報ページは20山に限定されています。挙げられているのは弥彦山、高尾山、御岳山、大楠山、伊予ヶ岳、三原山、八丈富士、百々ヶ峰、生駒山、六甲山、大満寺山、飯野山、星ヶ城山、立石山、宝満山、矢立山、父ヶ岳、於茂登岳、与那覇岳、湯湾岳の20山で、プレミアム会員は330山すべての詳細予報ページを利用できます。

もう一つ、評価が分かれる理由になりやすいのが、同じサービス内に作り方の違う予報が2種類あることです。

比べる点 スペシャル予報 ノーマル予報
対象 厳選された18グループ60山 それ以外の270山
作り方 山岳気象に精通した気象予報士が、数値予報の自動計算だけに頼らず手作りで作成 ヤマテンが独自に開発した山岳気象計算式によるアルゴリズム予報
予報士のコメント あり(気象リスクの解説付き) なし
発表・更新 毎日夕方17時〜17時半頃に発表 1日4回(1時半・7時半・13時半・19時半頃)更新
公式の但し書き グループの代表地点以外を見るときは、代表地点の予報も併せて確認する 提供情報が少なく、スペシャル予報に比べて精度が若干低くなる可能性があると公式が明記

スペシャル予報の対象は、利尻、大雪・十勝、飯豊・朝日、尾瀬、谷川、北アルプス北部(剱岳・白馬岳・薬師岳など)、北アルプス南部、八ヶ岳、奥秩父、丹沢、富士山、中央アルプス、南アルプス、大峰・台高、大山、石鎚山、九重・阿蘇、屋久島の18グループです。自分の行く山がどちらに入るかで、受け取れる情報がはっきり変わります。アルプスの稜線を歩く人と、近郊の低山へ行く人とで感想が割れるのは、この仕組みの違いから来ています。

有料側で増えるのは、主に「解説」と「警戒事項」

企業サイトでは、大荒れ情報などの警戒事項、落雷・強雨のアラート、気圧配置や降水予想図といった専門天気図、気象リスクに関する予報士のコメントが挙げられています。数字だけでなくなぜ荒れるのかの説明を読みたい人に向く構成です。逆に、無料の予報で足りるかどうかは、行く山とその日の判断の難しさで決めます。

編集部の見立て:ヤマテンを検討するなら、評判を読む前に「自分の山が330山に入っているか」「スペシャル予報かノーマル予報か」を見てください。そこが分からないまま感想だけ読んでも、自分に当てはまるか判断できません。

無料だけで足りる?有料を検討する境目

低山の日帰りで、天候が安定し、短いルートを歩くなら、無料の山向け予報、気象庁の防災情報、現地公式情報を組み合わせるだけでも判断材料は集められます。

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次に当てはまる場合は、有料の山岳向け予報を検討する価値があります。

  • 富士山、アルプス、八ヶ岳など標高差が大きい山へ行く
  • 稜線歩きや長時間行動で、風と時間帯の影響が大きい
  • 複数の予報が割れた理由を、専門家の解説から学びたい
  • 登山回数が多く、判断の迷いを減らしたい
  • 山頂・登山口・ルート沿いの情報を詳しく見たい

有料だから安全、無料だから危険ではありません。

有料サービスで情報が増えても、体力、装備、登山道、交通、現地の変化まで自動で判断してくれるわけではありません。支払うのは「安全の保証」ではなく、判断材料と解説を増やすためと考えます。

「無料アプリ」「当たるサイト」で探している人への答え

山の天気を調べていると、「山の天気で一番当たるサイトはどれか」「無料アプリだけで足りるか」に行き着きます。前者について、この記事では的中率でサービスを順位付けしません。予報の当たり外れは山域、季節、時間帯、地形で変わり、どのサービスにも外れる日があります。「このアプリが当たる」と書けるだけの検証データを、私たちは持っていません。

代わりに置き換えるなら、「その画面で判断材料が増えるか」です。次の4つが分かる画面なら、無料でも判断に使えます。

  • 標高が選べるか:ふもとの予報か、山頂・稜線の予報かを区別できる
  • 時間ごとに見られるか:雨、風、雷が「いつ」強まるかが分かる
  • 発表・更新の時刻が分かるか:いつ出された予報を見ているのかが分かる
  • 作り方が分かるか:数値予報の自動計算か、気象予報士が手を入れた予報か

この4つで見ると、無料と有料の境目も整理できます。公式に書かれている内容だけを並べました(2026年9月1日確認)。

サービス 公式が挙げている主な内容 無料・有料の区分 向いている場面
気象庁 警報・注意報、雨雲・雷ナウキャストなどの防災情報 無料 どの山行でも見る土台
ヤマテン「山の天気予報」 330山の山頂予報、予報士のコメント、警戒事項、専門天気図 フリー会員は20山/全機能はプレミアム(有料) 高山・稜線、解説まで読みたい日
tenki.jp Webの「山の天気」はふもとの天気予報と付近の数値計算結果。アプリ「登山天気」は山頂と登山ルートの天気 Webは無料/アプリは有料プラン(無料で試せる期間の案内あり) 山を探す入口から当日まで
お天気ナビゲータ「登山ナビ」 登山ルート天気、10日間天気、山頂の見晴らし予報、登山道のぬかるみ情報、発雷情報 コース制の有料会員あり(最上位はPROコース) 登山口から山頂までルートで見たい
てんきとくらす(てんくら) 登山指数A・B・Cと山の天気 無料で閲覧できる範囲あり 候補日をまず絞りたいとき
Mountain-Forecast.com 山ごとに複数の標高の予報、近くの観測所の実況 無料で見える範囲あり/16日先はMountainPro(有料) 標高別の風・0℃高度、海外の山

「山岳天気予報」と名の付くサービスでも、無料で見えるのは対象の山や日数を絞った範囲であることが多く、有料側で増えるのは主に「解説」「対象の山数」「先の日数」です。雲量の分布や高層天気図まで自分で読み込みたい人は、SCWやWindyのような数値予報の画面を足すほうが早く、天気図そのものの読み方は別記事にまとめています。

編集部の見立て:無料アプリを何本も入れるより、気象庁+山向け予報を1つ+現地公式、の3画面を固定するほうが判断は速くなります。増やすべきは本数ではなく、毎回同じ順番で同じ項目を見る習慣です。

迷ったら山のタイプ別にこの組み合わせ

登山タイプ 最初に見る 重ねて見る 特に確認すること
近場の低山・日帰り tenki.jp山の天気、てんきとくらす等 気象庁の警報・ナウキャスト、現地情報 午後の雨・雷、下山時刻、前日までの雨
富士登山 tenki.jp登山天気、ヤマテン等 Windy、気象庁、富士登山公式、山小屋・交通 山頂の風と気温、雷、通行時間、予約・規制
アルプス・稜線歩き ヤマテン等の山岳向け予報 Windy、気象庁、山小屋公式 風、雷、視界、エスケープルート、撤退時刻
地図と計画を一つで管理 YAMAP 山岳向け予報、気象庁、現地公式 地図の事前保存、電池、通行止め
雪山・残雪期 山岳向け予報、気象庁 日本雪崩ネットワーク、山小屋・自治体・専門家 降雪、風、雪崩、凍結、装備と技術の適合

富士登山は天気だけでなく、入山料、予約、通行規制、山小屋、交通も変動します。予定がある人は、2026年富士登山ルールも一緒に確認してください。

予報が割れた時は、良い予報を探し続けない

Aでは晴れ、Bでは午後から雨、Cでは強風。このように予報が割れる日はあります。ここで「晴れの予報が見つかったから行ける」と考えると、判断が自分の希望へ寄りやすくなります。

ただし、単純に一番悪い表示だけを採用すればよいとも限りません。地点、標高、更新時刻、予報対象、気象モデルが違わないかを確認し、差が出ている項目が山行へどれだけ影響するかを考えます。

予報が割れた時の順番

  1. 同じ山・標高・時間を見ているか確認する
  2. 雨、風、雷、気温のどこが違うか分ける
  3. 悪いケースでも安全に下山できるルートか考える
  4. 低い山、短いコース、別日という代替案を残す
  5. 当日朝に警報・ナウキャストと現地情報で更新する

気象モデルを比較できるWindyも、どのモデルが常に最良かを一つに決めるのではなく、地点周辺の観測値と予測を比べる機能を案内しています。モデルの違いは「好みの予報を選ぶ材料」ではなく、予測の不確実性を知る材料として使います。

前夜に書いておく短縮・中止メモ

当日は「休みを取った」「ここまで来た」という気持ちで判断が甘くなりやすいため、条件を前夜に決めます。

中止または延期する条件:
短いコースへ変える条件:
引き返す時刻・地点:
同行者と確認する最終時刻:

雷の可能性がある日は、稜線や山頂から下りるまでの時間も逆算します。気象庁は雷鳴や電光など接近に気づいたら、速やかに安全な場所へ避難するよう案内しています。

雷の基本は、登山中の雷から身を守るための知識でも確認できます。

登山前の天気チェックは時系列で行う

タイミング 見る情報 決めること
1週間前 大まかな天気傾向、台風、前線、季節の状態 行き先候補を複数持つ。まだ細部を確定しすぎない
3日前 山向け予報の雨・風・雷・気温 ルート、出発時刻、装備、代替案を調整する
前日夜 時間ごとの予報、警報級の可能性、交通、山小屋、登山道 決行・短縮・延期と撤退条件を決める
当日朝 最新予報、警報・注意報、雨雲・雷ナウキャスト、現地公式 最終判断。古いスクリーンショットだけで決めない
行動中 空、風、雲、雷鳴、気温、体調、沢の変化 アプリ表示より現地の悪化を優先し、早めに引き返す

予報は時間が近づくほど情報が増えますが、当日まで待ってから装備を考えると準備が間に合いません。1週間前は候補、3日前は計画、前夜は撤退条件、当日朝は最終確認と役割を分けます。

アプリの予報と一緒に「空の変化」も見る

スマホ画面が晴れでも、実際の空が急に暗くなる、冷たい風が吹く、積乱雲が発達する、雷鳴が聞こえる、沢の水が増えるといった変化があれば、現地の悪化を優先します。

アプリは観察の代わりではありません。雲、風、気温の変化を見て、予報と現地をつなげて考える力も少しずつ身につけます。

観天望気を学ぶ補助教材

雲や風から山の変化を読む考え方を深めたい人には、現行記事で紹介していた「山の観天望気」も関連性があります。書籍だけで安全判断ができるわけではないため、公式予報と防災情報を併用してください。


冬山・残雪期は夏山の天気アプリだけで決めない

冬山や残雪期は、晴れ・雨・風だけでなく、降雪、吹雪、凍結、雪崩、雪の安定性、必要な装備と技術を別に考えます。初心者向けの夏山予報比較だけで入山可否を決めてはいけません。

日本雪崩ネットワークは雪崩情報を配信し、バックカントリーの雪崩対策を案内しています。Mountain-ForecastやSnow-Forecastなど海外系サービスを補助的に見る場合も、日本の公式情報、現地の雪崩情報、山小屋・自治体情報、経験者や専門家の判断を優先します。

雪山は「天気が良い=安全」ではありません。

雪崩知識、雪上歩行、装備、ルート判断の経験が不足している場合は、記事やアプリだけで補わず、講習やガイドを検討してください。


天気を見たら、ルートと装備へ反映する

予報を見て終わりではありません。雨なら防水、風と低温なら防寒、雷なら時間とルート、視界不良や下山遅れなら地図とライトへ変換します。

この配置は、天気記事の途中で無関係な商品を売るためではありません。読者が予報を見て気づいた不足を、そのまま装備確認へ移せるようにする導線です。各リンク先に広告・アフィリエイトリンクがある場合は、リンク先のPR表記も確認してください。

この6つで拾いきれないのが、下半身の濡れと、ザックの中身の濡れです。上だけ雨具を着ても、ズボンが濡れたままなら風で体温を持っていかれます。脱ぎ履きのしやすさで選び方が変わるので、耐水圧と透湿性の読み方は登山のレインパンツの選び方|耐水圧と透湿性の読み方で確認しておいてください。

ザックの中身のほうは、レインカバーだけでは守り切れないことがあります。着替えと防寒着を袋で分けて包んでおくと、雨の日に「乾いた物が1つも無い」という事態を避けられます。袋の種類と閉じ方の違いはドライバッグの使い方|スタッフバッグとの違いと3回折るロールトップの閉じ方にまとめました。

山の天気予報でよくある失敗

降水確率だけで決める

降水確率が低くても、強風、雷、低温、濃霧があれば計画へ影響します。「雨が降るか」だけでなく、「いつ」「どこで」「風と雷はどうか」を見ます。

ふもとの地点予報だけを見る

登山口が暖かくても、山頂や稜線は冷えます。街の予報だけで服装を決めず、山頂付近と行動時間帯を確認します。

標高が上がるほど気温は下がり、そこに風が加わると体感はさらに落ちます。秋以降は、山頂の予想気温から先に着る物の厚さを決めるほうが早く決まります。実気温から厚さを逆算する手順は登山用フリースの選び方|9〜12月の山の実気温から厚さを決めるで整理しました。

登山指数やアプリの色を安全判定にする

指数や色は比較の入口です。体力、技術、登山道、交通、装備、現地の変化を含めた最終判断ではありません。

予報を確認したのに装備を変えない

雨や風が気になっても、レインウェアや防寒着をザックへ入れなければ対策になりません。予報の各項目を、装備・時刻・ルートのどれへ反映したか確認します。

反映しないまま濡れと風と低温が重なると、夏でも低体温症は起こります。どの条件でそこへ向かうのか、眠気やろれつなど早い段階で出るサインは登山の低体温症対策|夏でも起きる仕組みと眠気のサインで整理しています。

前日に見た画面のまま出発する

天気は更新されます。当日朝に警報・注意報、ナウキャスト、交通・登山道の最新情報を確認します。古いスクリーンショットだけで決めません。

よくある質問

山の天気予報は結局どこを見るのがおすすめですか?

山向け予報、気象庁の警報・注意報とナウキャスト、山小屋・自治体・交通など現地公式情報の三つを見ます。サービス名を増やすより、役割が違う情報をそろえる方が重要です。

Mountain-Forecast(マウンテンウェザーフォーキャスト)に日本語版はありますか?

2026年9月1日に公式サイトを開いて確認した範囲では、言語の切り替えは見当たらず、表示は英語のみでした。ブラウザの翻訳機能で説明文は読めますが、山名は「Fuji-san」のように英字で登録されています。日本の警報・注意報は表示されないため、気象庁の防災情報は別に確認してください。

ヤマテンは無料で使えますか?

無料のフリー会員(フリープラン)はありますが、公式ヘルプによると詳細予報ページを見られるのは20山に限られます。330山すべての詳細予報、予報士のコメント、警戒事項、専門天気図を使うには有料のプレミアム会員が必要です(2026年9月1日確認)。

無料の山の天気予報だけでも足りますか?

天候が安定した短い低山なら、無料の山向け予報、防災情報、現地情報の組み合わせから始められます。高山、長い稜線、判断が難しい日は、有料の山岳向け予報や専門解説も検討してください。

てんきとくらすがAなら登って大丈夫ですか?

Aは安全保証ではありません。風、雨、雷、気温、登山道、体力、装備、下山時刻を別に確認します。

WindyとSCWだけで判断できますか?

おすすめしません。どちらも風・雨・雲などを確認する補助画面として便利ですが、数値予報モデルには誤差があります。山向け予報、気象庁の防災情報、現地公式情報と組み合わせます。

富士登山では何を見ればいいですか?

山岳向け予報で山頂の風・気温・雨・雷を確認し、気象庁の防災情報、富士登山公式、山小屋、交通情報を重ねます。天気が良くても通行時間や予約、規制を別に確認してください。

予報が割れた時はどうすればいいですか?

同じ地点・標高・時間を見ているか確認し、雨・風・雷・気温のどこが違うか分けます。悪いケースでも安全に下山できるか考え、低い山、短いコース、延期という代替案を残します。

当日はいつ天気を確認しますか?

出発前に最新予報、警報・注意報、雨雲・雷ナウキャスト、交通・登山道情報を確認します。行動中も空、風、雲、雷鳴、体調の変化を見て、アプリより現地の悪化を優先します。

まとめ:予報を増やすより、3種類の情報を行動へ変える

山の天気予報は、山向け予報、防災情報、現地公式情報の三つをそろえると迷いにくくなります。

低山の日帰りは無料サービスの組み合わせから始め、富士山やアルプス、稜線歩きでは山岳向けの詳しい予報も検討します。WindyやSCWは、風や雲、モデルの違いを見る補助画面として使います。

そして、予報を見たら必ずルート、出発時刻、撤退条件、雨具、防寒、ライト、地図へ反映します。迷った日に「行ける理由」を探し続けず、短い山や別日に変えられる計画を持っておきましょう。

次は、登山用レインウェア富士登山の持ち物を確認すると、天気の判断を実際の準備へつなげられます。

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