ボルダリングの基本ムーブを紹介していきたいと思います。
まずは、ムーブの基本中の基本となる「正対」ムーブというものからみていきましょう。
初心者が自然に行っている動作になりますので、リラックスしながら読んでください。
ボルダリングの正対ムーブとは?
正対ムーブとは、簡単に言うとハシゴを登るような登り方です。
このムーブはクライミングの基本であり、使用率の高いムーブになります。
さらに、他のムーブの基本にもなりますので確実にできるようにしましょう。
正対ムーブは、壁に対して正面に向いた状態で手と足を交互に出しながら三点支持で登ります。
ポイントは、足に重心がくるようにするところです。
重心をしっかりと足に移すことによって体が安定します。
ゆっくり滑らかな重心移動が安定したムーブにつながるので、重心がどこにあるのかを考えながら登ってみてください。
どうやって動けばいいの?
正対ムーブは、対角線上でバランスをとります。
例えば、ホールドを右手で取りに行きたい時は左手と右足で踏ん張って取りに行きます。
その時、勢いで取りに行くのではなく、しっかりと足に乗り込んで取りに行くようにします。
登り方としては、片方の足に重心をのせて重心をのせたほうの手でホールドをつかんだら、もう片方の足に重心をのせて反対の手でホールドを取りに行きます。
わかりやすく説明しますと、
「 右足 ⇒ 右手 ⇒ 左足 ⇒左手 」
このように、繰り返して登ることが「正対」ムーブです。
足から動かすように意識しましょう!
足、手、足、手
最初のうちは、「足・足・手、足・足・手」くらいをイメージして登ってみてください。
ボルダリングは、「手」ではなくて「足」で登るスポーツだということを思い出してくださいね!
正対ムーブはいつ使うの?
登り方はなんとなくわかりましたね。
この正対ムーブはいつ使うのでしょうか?
え?正対ムーブだけで登ればいいんじゃないの?と思った方もいるのではないでしょうか。
もちろん正対ムーブだけで登ることができる課題もあります。
使うタイミングとしては、手で持っているホールドと次に手で持ちたいホールドを取りに行く時に足で使えるホールドがある場面です。
正対ムーブは、スラブ壁や垂壁から傾斜壁まで幅広く使うことができます。
強傾斜やルーフでは、他のムーブよりも力が必要になってしまうことがあります。
正対ムーブのコツは?
正対ムーブのコツは足をうまく使うことです!
足は手よりも大きな力を出すことができるので、足を使うことにより楽に登ることができるようになります。
可動域を広げるためにも、ホールドの上にはつま先で乗るように心掛けましょう。
足をべったり壁に向かって直角に置いてしまうと、左右の可動域が狭くなってしまい次のホールドを取りに行きにくくなってしまいます。
ホールドは、とったらなるべく指でひっかけるようなイメージで持つようにしましょう。
傾斜のある壁を登っている場合は、腕を伸ばして腰を壁に近づけます。
腕を伸ばすことにより、腕の力を最小限に抑えることができます。
そして腰を壁に近づけることにより、体重が足に乗るので腕も楽になり体も安定します。
・腕を伸ばす
・腰を壁に近づける
・足で登る
まずは、これだけを意識して登ってみてください。
今までより楽に登れると思いますよ!
まとめ
正対ムーブはハシゴを登るように登ること。
「 右足 ⇒ 右手 ⇒ 左足 ⇒左手 」のように登ってみましょう。
正対ムーブは基本のムーブなので、いろいろな場面で使うことができます。
足にうまく体重をかけるようにして、足で登るように意識してみましょう。