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ジムで登れるようになって、そろそろ外岩に行ってみたくなった。けれどクラッシュパッドは3万円も5万円もして、しかも畳半分ほどの大きさがあります。ヒンジとタコスの違いを調べても、結局どちらが自分に合うのか分かりません。置き場所も、車がなければ運び方も気になります。名古屋市港区のボルダリングジム「カラフルロック」編集部が、2026年8月8日時点で国内で買える27製品の実測サイズ・重量・価格・購入経路を並べ直し、「1枚目に何を買うべきか」から整理しました。外岩ボルダリングの持ち物リストとあわせて読むと、当日の装備が一通りそろいます。

先に結論

  • 1枚目はこれ:迷ったら「中サイズ・厚み10cm・二つ折りヒンジ・4kg前後」。国内で入手性が高いのはマウンテンダックス ゴレイロダブルⅡBlack Diamond サーキットです。楽天・Yahoo!の公式店で確実に買えるのは前者、専門店で価格が安定しているのは後者になります。
  • 軽さ重視ならこれ:電車移動でアプローチも歩くならMetolius ザ・ベーシックパッド(3.35kg)Black Diamond サーキット(3.78kg)。3kg台と6kg台では、山道30分の疲れ方がまったく違います。
  • 着地の安心感を最優先ならこれ:折り目に硬いつなぎ目がないタコス構造のPetzl アルト。重さ5.7kgと価格は代償ですが、ヒンジに足を置く不安から解放されます。
  • 予算を抑えるならこれBeal ダブルエアバッグが厚み14cmで2万8千円台(2026年8月8日時点)。次点でBlack Diamond インパクトMetolius ザ・ベーシックパッド
  • 買う前に読んでほしい注意:Black Diamondは国内正規代理店が2026年8月末に交代する過渡期です。詳細は本文の注意書きにまとめました。

クラッシュパッドとは何か|ジムのマットとは別物です

クラッシュパッドとは、外岩ボルダリングで墜落したときの衝撃をやわらげるために持ち運ぶ、折りたたみ式の携帯マットです。ジムの床に敷き詰められた固定マットとは、面積も厚みも別物になります。

ジムに行き慣れていると、床は当たり前に安全な場所だと感じます。実際、ジムの壁の下には分厚いウレタンマットが隙間なく敷き込まれていて、どこに落ちても下は同じ厚みです。壁の形状に合わせて着地エリアが設計されているので、落ちる位置を自分で管理する必要もありません。

外岩はその前提がまるごと消えます。地面は土や落ち葉や岩で、傾いていることも珍しくありません。木の根が出ていることもあります。そこへ持ち込むのが、1枚あたり1メートル四方ほどのクラッシュパッドです。ジムの床と比べれば、面積で数十分の一、厚みでも及びません。

つまりクラッシュパッドは、ジムの床を屋外に再現する道具ではなく、持ち運べる大きさに機能を切り詰めた補助具です。落ちる場所を読み、パッドを移動させ、必要なら人が支える。その全部がそろって、はじめて機能します。この前提を最初に共有しておかないと、後述する「防げない怪我」の話がただの脅しに聞こえてしまいます。

呼び方については、「クラッシュパッド」も「ボルダリングマット」も同じものを指しています。海外ブランドの表記に由来するのが前者、日本語として通りがいいのが後者、という程度の差です。ショップの棚では両方の表記が混在しているので、どちらで検索しても同じ製品にたどり着きます。ホールドの種類と持ち方のようなジム内の用語と違い、この言葉は外岩に出て初めて使う機会が来る種類のものでしょう。

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ジムでよく聞くのが「外岩ってジムより危ないんですか」という質問です。スタッフが見ている限りでは、危険度そのものより「安全を自分で作らないといけない」という違いに戸惑う方が多い印象があります。パッドを買う前に、一度誰かに連れていってもらって、実際にどう敷いているかを見ておくと、選ぶ基準が具体的になります。

クラッシュパッドの選び方は5つの軸で決まる

選ぶときに見るべきは、折り方・厚み・サイズ・フォーム構造・重量の5つです。この5つは互いに引っ張り合う関係にあり、すべてを同時に最良にすることはできません。どれを諦めるかを先に決めると、候補は一気に絞れます。

順に見ていきます。

軸1|折り方(ヒンジ/タコス/三つ折り)

折り方は、収納性と着地の安心感のどちらを取るかという選択です。ヒンジは中央に「つなぎ目」があって二つ折りにでき、収納も車載も楽になります。タコスはつなぎ目を作らず一枚のフォームを曲げて折るので、中央に着地しても構造上の弱点がありません。三つ折りは展開面積を稼ぎつつ小さく畳めますが、つなぎ目が2箇所に増えます。詳しくは次の章で扱います。

軸2|厚み

定番の目安は9〜10cmです。この厚みがあれば、通常の課題で大きく失敗することはまずない、という表現が複数の専門メディアで共通しています。ハイボール(高さのある課題)や、下地に岩が露出しているような岩場を想定するなら11〜15cm以上の厚手モデルが推奨されます。ただし厚みは重量に直結します。厚さと重さはトレードオフだと理解しておいてください。

軸3|サイズ

小・中・大の3分類が一般的で、最初の1枚は中サイズ(おおむね90〜120cm×120cm前後)が選ばれています。感覚をつかむには、畳1枚が約180×90cmだと思い出すのが早いでしょう。ゴレイロダブルⅡの120×90cmは畳の3分の2ほど、ゴレイロトリプルⅡの180×90cmはちょうど畳1枚分です。1人・平坦な岩場なら中サイズ1枚、複数人やハイボールなら2枚以上という運用が定石になります。

軸4|フォーム構造

中身は「硬い層 → 柔らかい層 → 硬い層」の3層サンドイッチが一般的です。上下の硬い層はクローズドセル系(PEやEVAのフォーム)で、気泡が独立しているため圧縮に強く、形状を保ってへたりにくい性質があります。中間の柔らかい層はオープンセル系のウレタンフォームで、気泡がつながっており、潰れることで衝撃を吸収します。

硬い層だけだと衝撃が吸収されず、柔らかい層だけだと底付きしてしまう。だから硬い層で柔らかい層を挟むわけです。Black Diamond サーキットZやMad Rock製品は、上下がEVAクローズドセル、中間がウレタンオープンセルという構成を公式に明示しています。

ここは正直に書いておきますが、「なぜ2層より3層が優れるか」を数値で示した一次資料は、今回の調査では見つかりませんでした。各社の説明も構造の記述にとどまります。したがって層数だけで優劣を判断するのは避け、厚み・重量・実際の使われ方を合わせて見るのが現実的です。

軸5|重量

メインパッドの標準的な重量帯は3.3〜6kgです。軽い側にMetolius ザ・ベーシックパッド(3.35kg)やBlack Diamond サーキット(3.78kg)、重い側にMOON ウォリアー(6kg)やMad Rock デュオパッド(7.0kg)が並びます。大型モデルになるとTriple Mad Padの10.8kgという世界です。

ここで効いてくるのが、車を持っているかどうかです。車で岩場の駐車場まで行き、そこから5分歩くだけなら6kgでも成立します。電車とバスを乗り継ぎ、登山道を30分登るなら、3kg台と6kgの差は登り始める前の体力に直結するでしょう。ブランドの傾向についてはクライミングブランドの一覧も参考になります。

迷ったときの基準 上げたときに犠牲になるもの
折り方 収納重視ならヒンジ、着地重視ならタコス ヒンジ=中央の吸収力/タコス=収納サイズ
厚み まず10cm。ハイボールなら11〜15cm 重量と価格
サイズ 1人なら中サイズ(90〜120×120cm前後) 重量と保管スペース
フォーム構造 硬・柔・硬の3層が標準 層が増えると価格が上がりやすい
重量 徒歩移動が多いなら3kg台 厚み・面積・クッション性
クラッシュパッドを選ぶ5つの軸。折り方・厚み・サイズ・フォーム構造・重量のトレードオフを示した図

折り方の違いは、着地の一点で効いてくる

ヒンジタイプのつなぎ目は、生地が薄くフォームが連続していません。そこへ足から落ちると衝撃が地面まで抜けやすく、最悪の場合は足がつなぎ目を突き抜けます。タコスにはこの弱点がありません。

もう少し具体的に見ていきます。ヒンジは「蝶番」の意味で、パッドの中央に折るための線が入っている構造です。内部のフォームはその線で分割されており、上から布でつないでいます。畳んだときにきれいに折れるのはこの構造のおかげですが、裏を返せば、線の真上には衝撃を吸収するフォームが十分にありません。

普通に立って乗るぶんには何も感じません。問題は、体重の何倍もの力が一瞬で一点にかかる着地の場面です。かかとがちょうどその線に乗ると、フォームが潰れるより先に力が地面へ届きます。捻挫や踵の打撲は、こういう乗り方から起こります。

タコス(フォールド)タイプは、一枚のフォームをそのまま曲げて畳む構造です。分割していないので、中央に着地しても厚みが途切れません。代わりに折り目が丸く膨らみ、畳んでもかさばります。三つ折りにはできません。

MOONが採用する「リバースフォールド」(ベイクドタコス)は、折ったときに着地面が外側に来るよう畳む発展形です。折り目に硬い折れ癖が付きにくく、運搬中に着地面が汚れにくいという利点があります。構造が複雑なぶん、価格は上がりやすい傾向にあるでしょう。

折り方 構造 長所 短所
ヒンジ(二つ折り) 中央に1本のつなぎ目。フォームが分割されている コンパクトに畳める。開閉が速く車載しやすい つなぎ目のクッション性が弱く、着地に注意が要る
三つ折り つなぎ目が2箇所 展開面積を稼ぎつつ三分割で小さく収納できる 弱点となるつなぎ目も2箇所に増える
タコス(フォールド) 一枚のフォームを曲げて半分に折る 折り目につなぎ目がなく、中央着地でも厚みが途切れない 折り目がかさばる。三つ折りにはできない
ベイクドタコス(リバースフォールド) 着地面が外側に来るように畳むタコスの発展形 折れ癖が付きにくく、着地面が汚れにくい 構造が複雑で価格が上がりやすい

注意|ヒンジの上に着地しないための運用

ヒンジタイプを使う場合、落下が予想される真下につなぎ目が来ないようにパッドを回して置くのが基本です。課題の抜け口の下、スタート位置の下など、落ちる可能性が高い場所を先に決めてから向きを合わせてください。それでもつなぎ目が着地エリアに来てしまう場合は、上から薄いサブマットを重ねて段差と弱点を埋めます。

なお、ヒンジ部分に足が落ちる可能性をゼロにする方法はありません。パッドを敷いたうえで、着地姿勢とスポッターを含めて考えてください。

1枚目に何を買うべきか|予算・体格・行く岩場から決める

最初の1枚は「中サイズ・厚み9〜10cm・二つ折りヒンジ・3〜4kg台」が最も外れにくい構成です。そのうえで、予算・移動手段・行く岩場の3つで候補を絞り込みます。

予算から決める

クラッシュパッドの価格帯は、実売でおおむね2万5千円から6万円台までに広がっています。ここで注意したいのは、安いものが危ないわけではないという点です。エントリーモデルでも厚み10cmは確保されており、削られているのは主に面積・生地の等級・携行パーツの豪華さです。

  • 2万円台:Beal ダブルエアバッグ(¥28,380/2026年8月8日時点)、Black Diamond インパクト(¥25,190/2026年8月8日時点)、Metolius ザ・ベーシックパッド(¥26,840/2026年8月8日時点)
  • 3万円台:Black Diamond サーキット(¥30,690/2026年8月8日時点)、Metolius セッションⅡ(¥30,690/2026年8月8日時点)、Mad Rock マッドパッド(¥33,000/2026年8月8日時点)、Snap HIP(¥29,700/2026年8月8日時点)
  • 4万円以上:Petzl アルト、Mad Rock デュオパッド、MOON ウォリアーなど、面積・厚み・機構のいずれかに明確な理由があるモデル

移動手段と体格から決める

車があるかどうかは、選択肢の幅を大きく変えます。車があれば重量の制約はほぼ消え、6kg以上のモデルも候補に入ります。逆に電車・バス移動が中心なら、担ぐ時間がそのまま体力の消耗になるため、3kg台を強く勧めます。

体格も無視できません。パッドを背負うと、身長160cm前後の方の場合、120cm×90cmクラスでも背中からはみ出す量がかなりのものになります。180cmクラスのゴレイロトリプルⅡを一人で担いで山道を歩くのは、体格によっては現実的でないこともあるでしょう。店頭で背負える環境があるなら、購入前に一度試してみてください。

行く岩場から決める

下地が平らで、落ちる位置が読みやすい岩場が中心なら、中サイズ1枚で始めて構いません。傾斜地や岩の露出が多い岩場、あるいはハイボールを触る予定があるなら、最初から厚みのあるモデルか、2枚運用を前提にした構成を考えます。

POINT/「厚み10cm・二つ折り・4kg前後・中サイズ」を満たしていれば、ブランドが違っても登り始めの1年で困る場面はほとんどありません。逆に、この4つのどれかを大きく外した1枚目(極端に小さい、極端に重い、厚み6cm台)は、買い直しにつながりやすい選択です。

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ジムでよく聞くのが「どうせ買うなら大きいほうがいいですよね」という言葉です。スタッフが見ている限りでは、大きさで後悔する人より、重さと置き場所で後悔する人のほうが多いように感じます。玄関に立てて置けるか、車のトランクに入るかを、注文ボタンを押す前に一度測っておくことをおすすめします。

メインパッド22製品|スペックと購入経路の一覧

ここからは2026年8月8日時点で国内での購入経路が確認できたメインパッドを、1製品ずつ見ていきます。数値はすべて調査時点の各ブランド公式・国内販売店の表記に基づくものです。

製品名 展開サイズ 厚み 重量 折り方 価格(2026年8月8日時点)
Metolius ザ・ベーシックパッド 91×122cm 10cm 3.35kg ヒンジ ¥26,840
Mountain Dax ゴレイロダブルⅡ 120×90cm 10cm 3.1〜3.7kg ヒンジ二つ折り 要確認(¥23,760〜¥26,400の幅)
Black Diamond サーキット 91×121cm 10cm 3.78kg ヒンジ三つ折り ¥30,690
CASSIN(CAMP)ミニドゥ 100×114cm 10.5cm 3.8kg ヒンジ二つ折り 要確認
Metolius セッションⅡ 122×91cm 10.2cm 4kg ヒンジ ¥30,690
Mad Rock マッドパッド 127×94cm 13cm 約4kg ヒンジ ¥33,000
OCUN ジョーカーFTS 94×100cm 10cm 4kg ヒンジ(FTS) ¥53,900
Snap HIP 120×100cm 10cm 4kg ヒンジ ¥29,700
kazahana チームモチベーション 85×128cm 10cm 4.05kg ヒンジ ¥38,720〜¥40,128
Black Diamond ドロップゾーン 104×122cm 9cm 4.75kg タコス 要確認
Mountain Dax ゴレイロトリプルⅡ 180×90cm 10cm 4.8kg ヒンジ三つ折り 要確認(¥33,660〜¥37,400の幅)
MOON プルート 100×100cm 8cm 5kg タコス ¥42,900
Asana サイドキック 120×90cm 10cm 5kg ヒンジ ¥38,500
Black Diamond インパクト 100×114cm 10cm 5.3kg ヒンジ二つ折り ¥25,190
Mammut スラムパッド 約117×98.5cm 表記確認できず 5.3kg ヒンジ 要確認
Black Diamond サーキットZ 152×101cm 10cm 5.5kg ヒンジ三つ折り ¥45,980
Petzl アルト 118×100cm 10cm 5.7kg タコス ¥47,500+税〜¥52,250(税込)
Beal ダブルエアバッグ 130×100cm 14cm 5.8kg ヒンジ(エアバッグ構造) ¥28,380
MOON ウォリアー 130×100cm 12cm(11cm表記もあり) 6kg リバースフォールド ¥61,600
Mad Rock デュオパッド 142×107cm 13cm 7.0kg ヒンジ+収納機構 ¥46,200
Mad Rock トリプルマッドパッド 183×112cm 13cm 10.8kg 三つ折りヒンジ ¥49,500
kazahana mipad ver.2 136×100cm 2cm 1.82kg 薄型敷きパッド ¥31,350〜¥33,000

注意|Black Diamondは代理店交代の過渡期です(2026年8月8日時点)

Black Diamondの国内正規代理店であるロストアローは、2026年8月末で輸入代理店業務を終了し、ブルーシープへ承継される予定です。インパクト、ドロップゾーン、サーキット、サーキットZを検討している方は、次の点にご注意ください。

  • 切り替え前後で、国内正規価格や在庫状況が変わる可能性があります。本記事に記載した価格は、いずれも2026年8月8日時点の販売店表示です。
  • 保証・修理の窓口が移る可能性があります。購入前に、販売店にアフターサービスの取り扱いを確認しておくと安心です。
  • 移行期は在庫が薄くなることがあります。欲しいモデルが決まっているなら、在庫のある販売店を早めに押さえるという判断もあり得ます。

最新の状況は、必ず販売店または各代理店の公式案内でご確認ください。

どこで買えるのか|27製品の購入経路一覧(2026年8月8日時点)

クラッシュパッドの記事は数多くありますが、「Amazonで買えるのか、楽天なのか、専門店に行くしかないのか」まで踏み込んだ一覧は見当たりませんでした。ポイント還元や配送を考えると、ここは価格と同じくらい実務的な情報です。下の表は、2026年8月8日時点の調査結果をそのまま並べたものになります。

表記の意味は次のとおりです。◯=当該サイトでの取り扱いを検索・閲覧で確認。要確認=購入自体はできる可能性が高いものの、今回の調査ではそのサイトでの取り扱いを確認できなかった。「取り扱いがない」ことの証明ではない点にご注意ください。在庫は日々動きますので、購入時にご自身でご確認をお願いします。

製品名 Amazon 楽天 Yahoo! 専門店・その他で確認できた経路
Petzl アルト K02AO ヨドバシ、BaseCamp、さかいや、alpine-rose
Petzl ニンボ K03AO(サブ) 要確認 ヨドバシ、さかいや
Asana サイドキック ◯(在庫要確認) 要確認 BaseCamp OnlineShop、専門店
Mountain Dax ゴレイロダブルⅡ 要確認 ◯(多数) oxtos-japan公式Yahoo!店
Mountain Dax ゴレイロトリプルⅡ 要確認 ◯(多数) oxtos-japan公式Yahoo!店
Black Diamond サーキット ◯(Circuit Lagoon) 要確認 要確認 専門店
Black Diamond サーキットZ 要確認 要確認 BaseCamp OnlineShop、専門店
Mammut スラムパッド 要確認 要確認
Mad Rock マッドパッド 要確認 要確認 Mad Rock公式
MOON ウォリアーパッド 要確認 要確認 クライミングショップグーフィー、専門店
Snap HIP 要確認 要確認 クライミングショップグーフィー、専門店
kazahana チームモチベーション 要確認 要確認 BaseCamp OnlineShop、専門店
Black Diamond インパクト 要確認 要確認(取扱いなし表示の例あり) 要確認 専門店(グッぼる、エッジアンドソファー)
Black Diamond ドロップゾーン 要確認 要確認 要確認 専門店(代理店交代の過渡期のため要確認)
CASSIN(旧CAMP)ミニドゥ 要確認 要確認 要確認 好日山荘、専門店(※CASSIN表記で検索)
Metolius セッションⅡ 要確認(米・英のみ確認) 要確認 要確認 専門店
Metolius ザ・ベーシックパッド 要確認(米・英のみ確認) 要確認 要確認 専門店
MOON プルートパッド 要確認 要確認 要確認 専門店
Mad Rock デュオパッド 要確認 要確認 要確認 Mad Rock公式、専門店
Mad Rock トリプルマッドパッド 要確認 要確認 要確認 Mad Rock公式、専門店
OCUN ジョーカーFTS 要確認 要確認 要確認 専門店
Beal ダブルエアバッグ 要確認 要確認 要確認 専門店
kazahana mipad ver.2 要確認 要確認 要確認 専門店、カラファテ
Metolius ショートストップ(サブ) 要確認(米のみ確認) 要確認 要確認 専門店
Mad Rock トリプレット(サブ) 要確認 要確認 要確認 専門店
OCUN パディ シットケース(サブ) 要確認 要確認 要確認 専門店
OCUN シットパッド(サブ) 要確認 要確認 要確認 専門店

この表を眺めると、傾向がはっきり出ています。大手3ECのすべてで買えるのはPetzl アルトだけで、次いでマウンテンダックスの2製品(楽天・Yahoo!)が続きます。米国系のMetolius、Mad Rockの上位モデル、OCUN、Bealなどは、国内では専門店経由が現実的な購入経路です。「Amazonで完結させたい」という条件を先に置くと、候補はかなり絞られると考えてください。

マウンテンダックス ゴレイロダブルⅡ CG-432(Mountain Dax/oxtos)

展開120×90cm、厚み10cm、折りたたみ時60×90×20cm。重量は出典により3.1kgと3.7kgの表記があり、幅を持って見てください。二つ折りのヒンジタイプです。日本ブランドの定番で、現行記事にも掲載していた1枚になります。

推す理由は入手性です。楽天でもYahoo!(oxtos-japan公式店)でも取り扱いが多数確認でき、在庫を探して国内外のショップを渡り歩く必要がありません。サイズも「中サイズ」の教科書どおりで、1人で使うぶんには過不足がない大きさです。

向く人:初めての1枚を買う方。国内ブランドの安心感と入手のしやすさを重視する方。畳3分の2ほどのサイズを一人で担ぎたい方。向かない人:複数人で使う前提の方、ハイボールを狙う方。展開面積・厚みともに標準的なので、そこを超える要求には応えません。

弱点:二つ折りヒンジなので、中央のつなぎ目に着地しない置き方が必要です。また、価格は2026年8月8日時点の調査で¥23,760〜¥26,400と出典により幅があり、店舗ごとの実売価格は購入時に要確認となります。

マウンテンダックス ゴレイロトリプルⅡ CG-433(Mountain Dax/oxtos)

展開180×90cm、厚み10cm、折りたたみ時60×90×30cm、重量4.8kg。ヒンジが2箇所ある三つ折りタイプです。展開すると畳1枚分の細長い面積が生まれます。

ダブルⅡと同じシリーズですが、性格はかなり違います。横に長いので、トラバース(横移動)の課題や、落ちる位置が横に動く課題で強みが出ます。畳んだときの幅は60×90cmとダブルⅡと同じで、厚みが20cmから30cmに増えるだけなので、車載時の扱いは想像より悪くありません。

向く人:2人以上で行くことが多い方。横に動く課題を触る方。車移動が前提の方。向かない人:電車移動の方。展開面積が広いぶん、担いだときの背面からのはみ出しが大きく、混雑した公共交通機関では扱いに気を遣います。

弱点:つなぎ目が2箇所に増えるため、着地面に弱点が2本走ります。広い面積を確保できる代わりに、置き方の注意点も倍になると考えてください。価格は2026年8月8日時点で¥33,660〜¥37,400と出典により幅があり、要確認です。

Black Diamond サーキット(Black Diamond)

展開91×121cm、厚み10cm、重量3.78kg、ヒンジ三つ折り。価格は¥30,690(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。Amazonでは「Circuit Lagoon」(ASIN: B0CPJ4FXL8)としてカラー展開が確認できています。

エントリーモデルの定番として長く残っているだけあって、バランスが良くまとまっています。中サイズで厚み10cmを確保しながら3.78kgに収めているのが最大の美点で、「軽さも欲しいが面積も削りたくない」という要求に対する現実的な回答になっています。三つ折りなので、畳んだときの厚みも抑えられます。

向く人:徒歩アプローチのある岩場に行く方。1枚で軽さと面積の両立を狙う方。向かない人:着地面につなぎ目があること自体に抵抗がある方。三つ折りなので、弱点となるラインは2本になります。

弱点:軽量化のぶん、6kg級のモデルと比べればクッションの余裕は少なめです。ハイボール主体の使い方には向きません。また前述のとおり、Black Diamondは代理店交代の過渡期にあり、購入時は保証窓口の確認をおすすめします。

Black Diamond サーキットZ(Black Diamond)

展開152×101cm、厚み10cm、重量5.5kg、ヒンジ三つ折り。上下にEVAクローズドセル、中間にウレタンオープンセルを使った構成を公式が明示しています。価格は¥45,980(2026年8月8日時点、専門店表示)。楽天ではBaseCamp OnlineShopでの取り扱いを確認しました。

サーキットの横幅を大きく広げた上位版という位置づけです。152cmという横幅は、1枚で複数の落下ラインをカバーできる長さで、隣にもう1枚を並べたときの合わせ面も作りやすくなります。複数人で行き、順番に同じ課題を触るような使い方では、この面積が効いてきます。

向く人:2〜3人のグループで岩場に行く方。1枚目からある程度広い面積を確保したい方。車移動の方。向かない人:一人で電車移動する方。5.5kgと152cmという組み合わせは、担いで長時間歩く前提だと負担が大きくなります。

弱点:価格が4万円台後半に入るため、初めての1枚としては予算的なハードルがあります。三つ折りのつなぎ目も2箇所です。代理店交代の影響も、購入前に販売店へ確認しておいてください。

Black Diamond インパクト(Black Diamond)

展開100×114cm、厚み10cm、重量5.3kg、ヒンジ二つ折り。価格は¥25,190(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering・エッジアンドソファー表示)。現行記事にも掲載していた製品です。

この価格帯で厚み10cm・面積100×114cmを確保している点が強みになります。二つ折りなのでつなぎ目は1本だけで、三つ折りモデルより着地面の弱点が少ないという見方もできるでしょう。専門店では現行品として購入可能であることを確認しています。

向く人:予算を2万円台に抑えたい方。三つ折りより二つ折りの単純な構造を好む方。向かない人:軽さを最優先する方。同じ厚み10cmでも、サーキットの3.78kgに対してインパクトは5.3kgあり、徒歩アプローチが長い岩場では差を感じます。

弱点:大手ECでの安定した取り扱いが確認できませんでした。楽天では一部の価格比較サイトで「現在取扱いなし」の表示も見られたため、購入経路は要確認です。専門店経由が確実になります。加えて、代理店交代の過渡期である点にもご注意ください。

Black Diamond ドロップゾーン(Black Diamond)

展開104×122cm、厚み9cm、重量4.75kg、タコスタイプ。現行記事にも掲載していた製品で、Black Diamondのラインナップでは数少ないタコス構造のモデルです。

タコスでありながら4.75kgに収まっているのが特徴といえます。折り目に構造上の弱点がないという安心感を、5kg未満の重量で得られるモデルは多くありません。厚みは9cmと標準的な目安の下限ですが、タコス構造なので中央での底付きの心配は減ります。

向く人:ヒンジの弱点が気になる方で、Petzl アルトの5.7kgは重いと感じる方。向かない人:収納スペースに余裕がない方。タコスは折り目がかさばるため、クローゼットに押し込む用途には向きません。

弱点と要確認事項価格は2026年8月8日時点で現行の税込価格を特定できませんでした(要確認)。Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いも今回の調査では確認できていません。さらに、この製品は代理店交代の影響を最も受けやすい位置にあります。購入前に、販売店で価格・在庫・保証を必ずご確認ください。

CASSIN(旧CAMP)ミニドゥ(CASSIN)

展開100×114cm、厚み10.5cm、折りたたみ時100×57×21cm、重量3.8kg、ヒンジ二つ折り。表面には600Dリップストップナイロンを使っています。現行記事では「CAMP ミニドゥ」として掲載していた製品です。

ここが重要な注意点です。この製品は現在、ブランド表記が「CAMP」から「CASSIN」に変わって流通しています。「CAMP ミニドゥ」で検索しても現行品が出てこない、という事態が起こり得ます。探すときは「CASSIN ミニドゥ」または「カシン ミニドゥ」で検索してください。好日山荘やグッぼるで現行取り扱いを確認しています。

製品としては、厚み10.5cmを3.8kgで実現している点が光ります。100×114cmという扱いやすいサイズで、体格を問わず担ぎやすい部類です。向く人:軽さと厚みを両立したい方、体格が小柄で大型パッドの取り回しに不安がある方。向かない人:複数人での使用が前提の方。

弱点:過去には¥30,799前後という表示がありましたが、2026年8月8日時点の税込価格は特定できず、要確認です。Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いも今回は確認できていません。専門店・登山用品店での購入が現実的な経路になります。

マムート スラムパッド(Mammut)

展開約117×98.5cm、折りたたみ時56.5×98.5×23cm、重量5.3kg、ヒンジタイプ。型番は2290-00810、AmazonのASINはB0BVJLBHYWです。現行記事にも掲載していた製品になります。

この製品の設計上の見どころは、トップフォームが折り目をまたいで連続している点です。ヒンジタイプでありながら、着地面側のフォームが分断されていないため、「折り目に着地しにくい」構造になっています。ヒンジの弱点を構造で緩和しようという発想で、タコスとヒンジの中間的な性格を持ちます。

向く人:ヒンジの収納性は欲しいが、つなぎ目の不安も減らしたい方。Amazon.co.jpでの購入経路が確認できているため、まとめ買いや配送の都合を優先する方にも向きます。向かない人:軽さを重視する方(5.3kg)、面積を求める方(117cm級)。

弱点:厚みの公式表記が今回の調査で確認できませんでした。厚みを判断材料にしたい方は、購入前に販売ページの仕様欄をご確認ください。価格は比較メディアで¥42,900という表示がありましたが、2026年8月8日時点の実売価格は要確認です。

ペツル アルト K02AO(Petzl)

展開118×100cm、厚み10cm、折りたたみ時65×100×25cm、重量5.7kg、タコス(一枚構造)。価格は¥47,500+税〜¥52,250(税込)で複数店舗に開きがあります(いずれも2026年8月8日時点)。現行記事にも掲載していた製品です。

本記事で「着地の安心感を優先するならこれ」と書いた1枚になります。折り目にヒンジのつなぎ目がなく、118×100cmの面積のどこに落ちても厚みが途切れません。落ちる位置を細かく管理しなくてよいというのは、外岩に慣れていない時期には想像以上に効きます。

もうひとつの強みが入手性です。今回の調査で、Amazon・楽天(BaseCamp、さかいや)・Yahoo!(alpine-rose)・ヨドバシのすべてで取り扱いを確認できました。この4経路がそろっている製品は多くありません。

向く人:1枚目から着地の不安を減らしたい方。ポイント還元や配送を優先して大手ECで買いたい方。向かない人:予算5万円が上限を超える方、徒歩アプローチが長く軽さが要る方。弱点:5.7kgという重量と、タコス構造ゆえの収納時のかさばりです。玄関に立てて置くスペースを先に確保しておいてください。

メトリウス セッションⅡ(Metolius)

展開122×91cm、厚み10.2cm、重量4kg、ヒンジタイプ。表面は900Dポリエステル生地で、角度を付けたヒンジ構造を採用しています。価格は¥30,690(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

耐久性重視の定番として長く支持されているモデルです。900D生地は本記事で扱う製品群の中でも上位の等級で、岩や地面との擦れに強い部類に入ります。角度付きヒンジは、折り目が直角に潰れることによる劣化を抑える設計です。厚み10.2cm・4kgというバランスも扱いやすいところにあります。

向く人:一つのパッドを長く使いたい方。岩肌が荒い岩場に通う方。標準的なサイズと重量で失敗したくない方。向かない人:3kg台の軽さを求める方、複数人での面積確保を求める方。

弱点Amazon・楽天・Yahoo!の国内3大ECでの取り扱いは今回確認できませんでした(要確認)。米国・英国のAmazonでのみ確認しています。国内では専門店経由が現実的です。取り寄せに時間がかかる可能性も見込んでおいてください。

メトリウス ザ・ベーシックパッド(Metolius)

展開91×122cm、厚み10cm、重量3.35kg、ヒンジタイプ。価格は¥26,840(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

本記事で扱うメインパッドの中で最も軽い3.35kgです。それでいて厚み10cm・91×122cmという標準スペックを外していません。電車とバスで岩場に向かい、そこから登山道を歩くという移動形態を取る方にとって、この数字は大きな意味を持ちます。2万6千円台という価格も、1枚目としても2枚目としても検討しやすい水準でしょう。

向く人:車を持っていない方。アプローチが長い岩場に通う方。すでにメインパッドを持っていて、2枚目に軽い1枚を足したい方。向かない人:ハイボールを狙う方。軽量化のぶん、厚手モデルのようなクッションの余裕はありません。

弱点:セッションⅡと同様、国内3大ECでの取り扱いは今回確認できず、要確認です。米国・英国のAmazonでのみ確認しました。国内では専門店経由になります。また、名前のとおり装備は簡素で、携行パーツの快適さを求める向きには物足りないかもしれません。

ムーン ウォリアーパッド(MOON)

展開130×100cm、厚み12cm(11cmの表記もあり)、重量6kg、タコス(リバースフォールド)。価格は¥61,600(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。現行記事にも掲載していた製品です。

本記事の中で最も高価なモデルで、その理由は厚みと構造にあります。12cmという厚みは標準の9〜10cmを明確に上回り、下地の悪い岩場やハイボールで効いてきます。リバースフォールドは、折ったときに着地面が外側に来る畳み方で、折れ癖が付きにくく、運搬中に着地面が汚れにくいという実用上の利点があります。

向く人:ハイボールや下地の悪い岩場を主戦場にする方。すでに1枚持っていて、厚みのある1枚を足したい方。長く使うつもりで初期投資を許容できる方。向かない人:これが1枚目になる方。6万円台・6kgという構成は、外岩に何度か通って自分の使い方が見えてから選んだほうが後悔がありません。

弱点:6kgの重量と価格です。購入経路はYahoo!(クライミングショップグーフィー)と専門店で確認できましたが、Amazonでの取り扱いは未確認、楽天も出品の存在は見えるものの要確認という状況です。

ムーン プルートパッド(MOON)

展開100×100cm、厚み8cm、重量5kg、タコスタイプ。価格は¥42,900(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

ウォリアーより一回り小さい正方形のモデルです。100×100cmという形は、複数枚を並べたときに隙間ができにくいという利点があります。正方形どうしなら向きを気にせず並べられ、どの辺で合わせても直線になるためです。タコス構造なので、中央の弱点もありません。

向く人:すでにメインパッドを1枚持っていて、並べて使う2枚目を探している方。ヒンジの弱点を避けつつ、大きすぎないサイズを求める方。向かない人:1枚で完結させたい方。100×100cmは、1枚だけで落下エリアをカバーする用途にはやや小さめです。

弱点:厚み8cmは、標準の目安である9〜10cmを下回ります。単独でメインとして使うより、他のパッドと組み合わせる前提のほうが噛み合うでしょう。Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いはいずれも今回の調査では確認できず、要確認です

マッドロック マッドパッド(Mad Rock)

展開127×94cm、厚み13cm、折りたたみ時63.5×94×26cm、重量約4kg、ヒンジタイプ。上下にEVAクローズドセル、中間にウレタンオープンセルを配した3層構造です。価格は¥33,000(2026年8月8日時点、公式表示)。

注目すべきは厚み13cmを約4kgで実現している点です。本記事の一覧で厚み13cm以上のモデルを見ると、デュオパッドが7.0kg、トリプルマッドパッドが10.8kg、Beal ダブルエアバッグが5.8kgと並ぶ中で、4kg台は突出しています。厚みが欲しいが重さは避けたい、という要求に対する数少ない答えです。

向く人:厚みと軽さを両立したい方。ハイボールも視野に入れつつ、担いで歩く必要がある方。Amazonでの取り扱いが確認できているため、購入経路の手軽さを求める方にも向きます。向かない人:面積を求める方(127×94cmは中サイズの範囲です)。

弱点:厚み13cmのため、畳んだときの厚みが26cmになります。10cmクラスの20cm前後と比べると、収納時の存在感は一回り大きくなると考えてください。楽天・Yahoo!での取り扱いは今回未確認です。

マッドロック デュオパッド(Mad Rock)

展開142×107cm、厚み13cm、折りたたみ時71×107×28cm、重量7.0kg。ヒンジに加えて、サブパッドを収納できる独自機構を備えています。価格は¥46,200(2026年8月8日時点、公式・専門店表示)。

この製品の存在理由はキャリアフラップによる収納システムです。サブマット2枚を、追加のストラップなしで本体に収めて運べます。複数枚運用をする人にとって、これは軽さ以上に価値がある機能かもしれません。パッドを2枚以上持つと、両手が塞がって荷物が持てないという問題が必ず起きるためです。

向く人:すでに複数枚運用をしている方。1人で2〜3枚を岩場まで運ぶ必要がある方。厚み13cm・142cmという広い面積を求める方。向かない人:これが1枚目になる方。7.0kgの重量は、外岩に慣れていない段階では負担が大きすぎます。

弱点:7.0kgという重量と、折りたたみ時71×107×28cmという大きさです。保管場所の確保が前提になります。Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いはいずれも今回確認できず、要確認です(同ブランドのマッドパッドはAmazonで確認済み)。

マッドロック トリプルマッドパッド(Mad Rock)

展開183×112cm、厚み13cm、重量10.8kg、三つ折りヒンジ。価格は¥49,500(2026年8月8日時点、公式・専門店表示)。本記事で扱う中で最も大きく、最も重いモデルです。

183×112cmは、畳1枚より一回り広い面積です。これに厚み13cmが乗るので、1枚で相当のエリアをカバーできます。デュオパッドと同じくキャリアフラップを備えており、サブパッドを追加ストラップなしで運べる点も共通しています。

向く人:車での移動が確実で、駐車場から岩場までが近い方。グループで行き、荷物を分担できる方。ハイボールを主戦場にする方。向かない人:それ以外のすべての方、と言い切ってよいでしょう。10.8kgを一人で担いで山道を歩くのは、体格と体力を選びます。

弱点:重量10.8kgと、183cmという保管サイズです。三つ折りなのでつなぎ目も2箇所あります。Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いは今回いずれも未確認で、要確認です。専門店または公式経由が現実的な購入経路になります。

オーツン ジョーカーFTS(OCUN)

展開94×100cm、厚み10cm、重量4kg、ヒンジタイプ。価格は¥53,900(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。チェコのブランドです。

特徴はFTS(Fold The Same)機構にあります。これは折り目の位置を分散させる仕組みで、常に同じ場所が折れ続けることによる劣化を避ける発想です。ヒンジタイプの弱点は「つなぎ目に着地したときの吸収力」と「同じ位置が折れ続けることによる劣化」の2つですが、FTSは後者に対する回答になっています。

向く人:長期間の耐久性に投資したい方。94×100cmという小回りの利くサイズを好む方。他人と違うブランドを選びたい方。向かない人:予算を抑えたい方、面積を求める方。

弱点:94×100cmは本記事の中でも小さい部類で、5万円台という価格に対して面積の満足感は得にくいかもしれません。Amazon・楽天・Yahoo!のいずれでも取り扱いを確認できず、要確認です。国内では専門店経由になります。

ベアール ダブルエアバッグ(Beal)

展開130×100cm、厚み14cm、重量5.8kg、ヒンジタイプ。空気室を併用した独自のクッション構造を採用しています。価格は¥28,380(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

本記事の一覧で見ると、この製品の位置づけは明快です。厚み14cmは掲載中で最も厚く、それでいて価格は2万8千円台。130×100cmという面積も十分にあります。厚みと面積と価格の3つで見ると、突出したコストパフォーマンスを持つモデルといえるでしょう。

空気室を使った構造は、フォームだけで厚みを稼ぐより軽く仕上げられる方向に働きます。5.8kgという重量は、14cmという厚みに対して重すぎません。

向く人:予算を抑えつつ厚みが欲しい方。ハイボールや下地の悪い岩場を視野に入れている方。向かない人:軽さ最優先の方、収納スペースが限られている方。弱点:厚み14cmは畳んだときの厚みにそのまま跳ね返ります。また、Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いは今回いずれも未確認で、要確認です。エアバッグ構造の長期耐久性についても、公開された一次資料は見当たりませんでした。

アサナ サイドキック(Asana)

展開120×90cm、厚み10cm、重量5kg、ヒンジタイプ。デュアル密度フォームを採用しています。価格は¥38,500(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。カラフルなデザインが目を引く米国ブランドです。

スペックとしては、120×90cm・厚み10cmという教科書どおりの中サイズです。ゴレイロダブルⅡとまったく同じ展開サイズになります。差が出るのは重量(5kg)と価格(3万8千円台)、そして見た目です。デザインで選ぶという選択肢を、この価格帯で提示できるブランドは多くありません。

向く人:岩場で自分のパッドを見分けやすくしたい方(複数人で行くと、同じ黒いパッドが並んで区別がつかなくなることがあります)。デザインを購入動機に含めたい方。向かない人:同じサイズをより安く、より軽く手に入れたい方。ゴレイロダブルⅡとの比較では、重量と価格で不利になります。

購入経路:Amazon(ASIN: B0C8KPXF7P、在庫は要確認)と楽天(BaseCamp OnlineShop)で取り扱いを確認しました。Yahoo!は今回未確認です。

スナップ HIP(Snap)

展開120×100cm、厚み10cm、重量4kg、ヒンジタイプ。リサイクルポリエステル生地と、高密度PEフォームのモノブロック構造を採用しています。価格は¥29,700(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

120×100cmという面積を厚み10cm・4kgで確保し、3万円を切っている点が魅力です。同じ面積帯のAsana サイドキック(120×90cm・5kg・¥38,500)と比べると、横幅が10cm広く、1kg軽く、価格は約9千円安いという関係になります。モノブロック構造は、複数のフォームを積層せず高密度PEフォームで構成する作りで、へたりにくさの面で理にかなった選択です。

向く人:面積・軽さ・価格のバランスを重視する方。環境配慮素材を選びたい方。向かない人:厚みを求める方。10cmは標準どまりで、ハイボール用途には向きません。

弱点:国内での知名度が高くないため、実店舗で現物を見られる機会が限られます。購入経路はYahoo!(クライミングショップグーフィー)と専門店で確認しましたが、Amazon・楽天は今回未確認で、要確認です

kazahana チームモチベーション(kazahana/製布社)

展開85×128cm、厚み10cm、重量4.05kg、ヒンジタイプ。価格は¥38,720〜¥40,128(2026年8月8日時点、goodbouldering・カラファテ表示)。日本のブランド、製布社が手がける純国産モデルです。

85×128cmという縦長の形が特徴で、メインとしてもサブとしても使えるサイズ設定になっています。国内生産なので、生地の張り替えや修理といったアフターの相談がしやすいのも、長く使う前提では見逃せない点でしょう。マウンテンダックスと並ぶ、国産という選択肢です。

向く人:国内ブランドを支持したい方。修理しながら長く使いたい方。85cmという幅で、玄関や車の隙間に収めたい方。向かない人:価格を抑えたい方。同等スペックで2万円台の選択肢がある中で、3万8千円台という価格は割高に映るかもしれません。

購入経路:楽天(BaseCamp OnlineShop)と専門店で確認しました。Amazon・Yahoo!は今回未確認で、要確認です。

kazahana mipad ver.2(kazahana/製布社)

展開136×100cm、厚み2cm、重量1.82kg。タコス型の薄型敷きパッドです。価格は¥31,350〜¥33,000(2026年8月8日時点)。

これは単独で使うメインパッドではありません。メインパッドの下に敷いて使う専用の薄型パッドです。地面の凹凸や石をならし、メインパッドの底付き感を減らす役割を担います。パッドを敷いても、下に石や木の根があると足首を痛めるという問題は消えません。mipadはそこを埋める道具です。

136×100cmという面積は、多くのメインパッドより広く取られています。メインパッドの下に敷いたとき、周囲にはみ出す形になり、境目に足が落ちたときの緩衝にもなります。

向く人:すでにメインパッドを持っていて、下地の悪い岩場に通う方。向かない人:1枚目を探している方。厚み2cmでは単独での使用に耐えません。弱点:3万円台という価格は、この役割の道具としては安くありません。加えて、Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いはいずれも今回未確認で、要確認です

買う前に、外岩に行くという選択肢そのものを試したい方もいると思います。カラフルロックは名古屋市港区須成町3丁目14番、平日10:00〜22:30/土日祝10:00〜21:00(最終入館は閉店45分前)、定休日なしで営業しています。ジムで登り込んで課題の読み方を身につけておくと、外岩に出たときの上達がまるで違います。通常のご利用は予約不要です。料金は料金ページでご確認ください。

カラフルロックの体験を予約する/お電話は052-387-8897

サブマット5製品|隙間埋めと座りスタートのための1枚

サブマットは厚み2〜3cm・重量0.6〜1.6kgの薄いパッドで、メインパッド同士の隙間を埋めたり、座りスタートの尻の下に敷いたりするために使います。メインパッドの代わりにはなりません。

外岩の課題には、地面に座った状態から始まる「シットスタート」が数多くあります。土や落ち葉の上に直接座るのは現実的でないため、小さなパッドを敷くのが定番です。加えて、メインパッドを2枚並べたときにできる境目の隙間を上から塞ぐ用途にも使えます。この2つの役割を、1枚で兼ねるのがサブマットです。

製品名 サイズ 厚み 重量 価格(2026年8月8日時点)
OCUN シットパッド 75×45cm 3cm 0.6kg ¥12,100
Petzl ニンボ K03AO 75×50cm 3cm 0.7kg ¥12,650
Metolius ショートストップ 92×58cm 2cm 0.8kg ¥6,490〜¥7,700
Mad Rock トリプレット 135×91cm 2cm 1.1kg ¥17,600
OCUN パディ シットケース 100×96cm 3cm 1.6kg ¥26,400

ペツル ニンボ K03AO(Petzl)

75×50cm、厚み3cm、重量0.7kg。防水コーデュラ生地を採用しています。価格は¥12,650(2026年8月8日時点、ヨドバシ・専門店表示)。現行記事にも掲載していた製品です。

サブマットの定番として名前が挙がる1枚になります。0.7kgという重さは、メインパッドに括り付けても、ザックの背面に差しても気にならない水準です。防水生地なので、湿った落ち葉の上や、雨上がりの地面に直接置いても中まで染みにくくなっています。

向く人:シットスタートの課題を触る方。メインパッドの隙間埋め用に1枚欲しい方。Amazon・楽天(さかいや)で購入経路が確認できているため、まとめて注文したい方にも向きます。向かない人:広い面積を埋めたい方。75×50cmは、あくまで座る場所と小さな隙間の分です。

弱点:1万2千円台という価格は、この面積のサブマットとしては安くありません。Metolius ショートストップの倍近くします。防水生地とブランドの信頼性に価値を見出せるかどうかが判断の分かれ目でしょう。

メトリウス ショートストップパッド(Metolius)

92×58cm、厚み2cm、重量0.8kg。価格は¥6,490〜¥7,700と出典により差があります(いずれも2026年8月8日時点)。現行記事にも掲載していた製品です。

厚み2cmという薄さが、この製品の設計思想を表しています。薄いので、メインパッドを畳んだ内側に収納して運べるのです。サブマットを別に担ぐ必要がなくなるため、1人で2枚を運ぶハードルが下がります。加えて、スポッターが構えるときのシールドとしても使えると公式が説明しています。

向く人:メインパッド1枚に加えて、最小の手間で保険を足したい方。予算を抑えたい方。92×58cmという、ニンボより一回り広い面積を求める方。向かない人:厚みで衝撃を吸収したい方。2cmは「地面をならす」「隙間を塞ぐ」ためのもので、単体での落下受けには使えません。

弱点国内のAmazon・楽天・Yahoo!での取り扱いは今回確認できませんでした(要確認)。米国Amazonでのみ確認しています。国内では専門店経由になります。

マッドロック トリプレット(Mad Rock)

135×91cm、厚み2cm、重量1.1kg。価格は¥17,600(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

サブマットの中で群を抜いて大判です。135×91cmは、多くのメインパッドとほぼ同じ展開面積になります。それを厚み2cm・1.1kgで実現しているため、着地エリアそのものを広げるという使い方ができます。メインパッド2枚の上に横断するように敷けば、境目の隙間を面で塞げるわけです。

Mad Rockのデュオパッド・トリプルマッドパッドが備えるキャリアフラップは、こうしたサブマットを本体に収めて運ぶためのものです。同ブランドで揃えると、運搬の面で噛み合います。

向く人:すでにメインパッドを2枚持っていて、隙間の処理に困っている方。Mad Rockのメインパッドを使っている方。向かない人:座りスタート用の小さな1枚が欲しいだけの方。1万7千円台という価格と135cmという大きさは、その用途には過剰です。

弱点Amazon・楽天・Yahoo!での取り扱いはいずれも今回未確認で、要確認です。畳んでも135cmの長辺は残るため、保管場所も必要になります。

オーツン パディ シットケース(OCUN)

100×96cm、厚み3cm、重量1.6kg。座りスタート専用の形状です。価格は¥26,400(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

ほぼ正方形で厚み3cmという構成は、サブマットの中では厚い部類に入ります。座りスタートで尻を下ろす場所を作るのが本来の用途ですが、100×96cmという面積があるため、メインパッドの縁を延長する使い方もできます。

向く人:シットスタートの課題を重点的に触る方。サブマットにも一定の厚みを求める方。向かない人:予算を抑えたい方。2万6千円台は、メインパッドのエントリーモデルに手が届く金額です。1枚目としてこれを選ぶ理由はありません。

弱点:価格と、1.6kgというサブマットとしては重めの数値です。加えてAmazon・楽天・Yahoo!のいずれでも取り扱いを確認できず、要確認です。用途がはっきりしている方向けの製品といえます。

オーツン シットパッド(OCUN)

75×45cm、厚み3cm、重量0.6kg。価格は¥12,100(2026年8月8日時点、専門店goodbouldering表示)。

本記事で扱う中で最も軽い0.6kgです。サイズはPetzl ニンボ(75×50cm・0.7kg)とほぼ同じで、厚みも同じ3cm。価格も1万2千円台で並びます。実質的にニンボの対抗馬という位置づけになるでしょう。

選ぶ基準としては、購入経路の確保しやすさが現実的な判断材料になります。ニンボはAmazon・楽天で取り扱いを確認できていますが、OCUN シットパッドはAmazon・楽天・Yahoo!のいずれも今回未確認で、要確認です。専門店で他のOCUN製品と一緒に買う場面なら選ぶ理由がありますが、単体で探すと手間がかかります。

向く人:OCUN製品で統一したい方。100g単位で軽さを詰めたい方。向かない人:大手ECでまとめて買いたい方。弱点:75×45cmは本記事のサブマット中で最小です。隙間埋めの汎用性はショートストップやトリプレットに劣ります。

2枚目の増やし方と、複数枚の並べ方

2枚目は「メインパッドをもう1枚足して面積を稼ぐ」か「軽いサブマットで隙間埋めと座りスタートに対応する」かの二択です。複数枚を並べるときは、隙間に足が落ちないよう重ね方を決めておく必要があります。

メイン2枚か、メイン+サブか

行く岩場と人数で答えが変わります。傾斜地やハイボールが多く、落下範囲が広くなる岩場ならメイン2枚。平坦な岩場でシットスタートが多いなら、メイン+サブのほうが軽く済みます。

費用でも差が出ます。メインをもう1枚足すと2万5千円から5万円、サブマットなら6千円台から1万7千円台です(いずれも2026年8月8日時点の本記事掲載価格)。1人で運べるかという制約も忘れないでください。メインパッド2枚を一人で担ぐのは、合計8kgを超えると現実的でなくなってきます。

並べ方の手順

複数枚を敷くときは、次の順で決めていきます。

  1. 落ちる位置を先に決める:課題を目で追い、核心部(一番落ちそうな場所)と、抜け口で落ちたときの位置を確認します。傾斜地では、落ちた後に転がる方向も見ておきます。
  2. 下地の凹凸を確認する:石、木の根、段差を探します。動かせる石は退けておきます。動かせないものの上には、パッドを敷いても凹凸が残る前提で考えます。
  3. 核心部の真下に、つなぎ目のない面を置く:メインパッドのヒンジが核心部の真下に来ないよう、パッドを回して向きを合わせます。タコスタイプなら、この工程は不要です。
  4. 2枚目を辺で合わせる:長辺どうし、短辺どうしで隙間なく突き合わせます。角と角を斜めに合わせると必ず三角の隙間ができるため、避けてください。
  5. 境目の上にサブマットを重ねる:どれだけ丁寧に並べても、着地の衝撃でパッドは動きます。境目の上に薄いサブマットを一枚渡しておくと、隙間が開いた瞬間の保険になります。
  6. 登る前に一度上を歩く:足で踏んで、段差と隙間の位置を体で覚えておきます。落ちる直前に見る余裕はありません。

POINT/複数枚運用でいちばん多い失敗は「並べたときは隙間がなかったのに、数回落ちるうちにパッドがずれて隙間が開いていた」というものです。トライの合間に、パッドの位置を戻す習慣をつけてください。特に傾斜地では、着地のたびに下方向へずれていきます。

複数のクラッシュパッドの並べ方。避けたい置き方とおすすめの置き方、置いたあとの確認事項を比較した図

担ぎ方・車載・保管|買う前に置き場所を測る

クラッシュパッドは畳んでも60〜100cm四方・厚み20〜30cmあります。玄関やクローゼットに収まらないことが多く、置き場所が購入のボトルネックになる場合もあります。買う前に、置く場所と運ぶ手段を実寸で確認してください。

担ぎ方の違い

多くのパッドは、畳んだ状態でリュックのように背負えるショルダーストラップを備えています。アプローチが長い岩場では、これに加えて腰ベルト(ウエストベルト)があるかどうかで疲れ方が変わります。肩だけで支えると重心が後ろに引かれ、登山道では体幹が消耗するためです。

もうひとつ、専門メディアが指摘している視点として「接地面を背負うタイプ」と「着地面を背負うタイプ」という分類があります。着地面が背中側に来る畳み方なら、休憩時に地面へ置いても着地面が汚れません。逆に接地面が背中側だと、泥の付いた面が背中に当たります。カタログには載りにくい差ですが、雨上がりの岩場では体感します。

フラップ(本体に付いた覆い)も見ておくとよいでしょう。畳んだパッドの中に靴やチョークバッグを挟んで運べる構造で、荷物をひとまとめにできます。Mad Rockのデュオパッド・トリプルマッドパッドは、これをサブパッド運搬用に拡張した機構を備えています。

車載

畳んだときのサイズは、本記事の掲載品でおおむね次の範囲に収まります。ゴレイロダブルⅡが60×90×20cm、ゴレイロトリプルⅡが60×90×30cm、Petzl アルトが65×100×25cm、CASSIN ミニドゥが100×57×21cm、Mad Rock マッドパッドが63.5×94×26cm、デュオパッドが71×107×28cm。

軽自動車やコンパクトカーの場合、後席を倒さずにトランクへ入るのは60×90×20cm級までと考えておくのが無難です。それ以上のサイズは、後席を倒すか、後席に立てて積むことになります。タコスタイプは折り目が丸く膨らむため、カタログの収納寸法より実際は一回り大きく感じることも覚えておいてください。

日本の住宅事情での保管

ここが、購入をためらう理由として最も多く聞く部分です。集合住宅の玄関収納やクローゼットに、60×90×20cmの物体が入る余地があるかどうか。答えは多くの場合、入りません。

現実的な置き方は、次のいずれかになります。

  • 玄関の壁に立てかける:最も多い形です。幅60cmまたは57cm、高さ90〜100cmの板が立つスペースが要ります。玄関ドアの開閉と動線を塞がないか、実際にメジャーを当てて確認してください。
  • クローゼットや押し入れに立てて入れる:奥行きが足りるかが分かれ目です。押し入れの奥行きは一般に75〜90cm前後なので、幅60cm級なら横向きに立てて収まることがあります。
  • ベランダや物置に置く:雨と紫外線に当て続けると生地が劣化します。カバーをかけるか、屋根のある場所を選んでください。
  • 車に積みっぱなしにする:車があるならこれが最も楽ですが、夏の車内は高温になります。フォームの劣化を早める可能性があるため、長期間の放置は避けるほうがよいでしょう。

幅の狭いモデルを選ぶという解決策もあります。kazahana チームモチベーションの85×128cmや、Metolius ザ・ベーシックパッドの91×122cmのように、片方の辺が90cm前後に収まるモデルは、畳んだときの短辺も抑えられます。

🧗

ジムでよく聞くのが「買ったはいいけど置き場所がなくて」という話です。スタッフが見ている限りでは、この理由で外岩から足が遠のく方が一定数いらっしゃいます。買う前に、玄関にメジャーを当てて「ここに立てる」と決めておくだけで、その後の運用がずいぶん変わります。

中古とレンタル|新品を買う以外の選択肢

中古は実物でフォームのへたりを確認できるなら選択肢になり、レンタルは一部の岩場周辺ショップで借りられます。どちらも「試してから買う」ための手段であり、通い始めると自分のパッドを持つほうが自由に動けます。

中古のクラッシュパッドは買っていいのか

結論から言うと、実物でフォームのへたりを確認できるなら選択肢になりますが、目に見えて凹んでいる個体は避けてください。フォームの劣化は衝撃吸収力の低下に直結し、それは怪我のリスクの上昇を意味します。

中古のクラッシュパッドは、ジモティー、メルカリ、中古アウトドア専門店(maungaなど)で流通しています。新品で3万円のものが1万円台で出ていれば、心が動くのは当然でしょう。

ただし、クラッシュパッドの価値は見た目ではなく中身にあります。生地が綺麗でも、中のオープンセルフォームが繰り返しの圧縮でへたっていれば、性能は落ちています。そしてへたりは、外からは分かりにくいものです。

「へたったレンタルマットでも、変な落ち方をしなければ機能する」という現場の声もあります。ただしこれは一つの見解に過ぎず、衝撃吸収性の低下がリスクの上昇につながるという基本は変わりません。

中古を見るときの3つの基準

  1. 実物を触って、沈み込みを確認する:手で押して、戻りが遅い、あるいは押した形が残る場合は、オープンセル層がへたっています。写真だけで判断できる要素ではないため、現物確認ができない取引は避けるのが無難です。
  2. 大きく凹んだ跡がある個体は避ける:特定の場所が凹んでいるのは、そこに繰り返し着地してきた証拠です。その一点だけ吸収力が落ちている状態になります。
  3. 状態ランク表示のある専門中古店を選ぶ:maungaのような中古アウトドア専門店は、状態をランクで表示しています。個人間取引と比べて判断材料が多く、後からのトラブルも起きにくくなります。

中古で「やめておいたほうがいい」ケース

  • 使用年数が分からない個体(フォームの寿命が推定できません)
  • 屋外やベランダで保管されていた個体(紫外線と湿気で生地とフォームの両方が劣化します)
  • 現物を確認できない遠方からの発送で、返品ができない取引
  • ヒンジ部分の縫製がほつれている個体(つなぎ目はもともと弱点です。そこがさらに傷んでいる状態で使うのは危険です)

クラッシュパッドは、自分と地面のあいだに入る最後の道具です。数万円を惜しんだ結果として怪我をすれば、失うものは金額では済みません。判断に迷うなら、新品のエントリーモデルを選んでください。

レンタルという選択肢

御岳(マルガク御岳店)、小川山(金峰山荘)、高知(Allez)など、一部の岩場周辺のショップでクラッシュパッドを借りられます。ただし休日は在庫が出払うことがあり、確実に登りたい日には向きません。

「まずレンタルで試してから買う」という順序は、合理的です。3万円の買い物をする前に、自分が外岩に通い続けるかどうかを確かめられます。パッドの大きさや重さを体で知ってから選べるという利点も小さくありません。

一方で、レンタルには構造的な制約があります。

  • 借りられる岩場が限られる:レンタルを扱っているのは、有名エリアの周辺ショップに限られます。それ以外の岩場では、そもそも選択肢がありません。
  • 休日は確保できないことがある:予約なしで行って借りられなかった、という話は珍しくありません。
  • ショップの営業時間に縛られる:朝の涼しい時間帯から登りたくても、開店を待つことになります。夏場の岩場では、この差は大きいでしょう。
  • 身分証の提示が必要な場合がある:高知のAllezではレンタル時に身分証の提示が求められます。ショップごとに条件が異なるため、事前確認が必要です。

自分のパッドを持つメリットは、この裏返しです。開店前から登れる。レンタルのない岩場にも行ける。使い慣れた道具で判断できる。年に数回しか行かないならレンタルで十分ですが、月に一度でも通うようになれば、購入したほうが結果的に自由度は上がります。

レンタルの有無・料金・予約方法は、各ショップの公式案内で必ずご確認ください。本記事の情報は2026年8月8日時点の調査に基づくもので、営業状況は変わり得ます。

クラッシュパッドがあっても防げない怪我とスポッター

クラッシュパッドは衝撃をやわらげる補助具であって、安全を保証するものではありません。足首や膝の捻挫、着地時の骨折、パッド下の凹凸による受傷は、パッドを敷いていても起こります。

この点は、はっきり書いておく必要があります。前傾壁からの墜落で頭部や背中が直接地面に当たるのを防ぐ効果は、確かにあります。しかし、携帯できる大きさに機能を切り詰めた道具である以上、墜落の衝撃を完全に吸収することはできません。

パッドを敷いていても残るリスク

  • 足首・膝の捻挫:パッドの上でも、着地の姿勢が悪ければ関節はねじれます。柔らかい面の上では、むしろ足首が返りやすい場面もあります。
  • パッド下の凹凸:石や木の根の上にパッドを敷いても、凹凸は消えません。厚み10cmを通して、硬い一点が足裏に当たることがあります。
  • ヒンジと隙間:前述のとおり、つなぎ目と、複数枚の境目は構造的な弱点です。
  • パッドの外への落下:予測と違う方向に飛ぶことは普通にあります。パッドの縁で着地すると、片足だけパッド外という最も危険な形になります。
  • フォームのへたり:使い込んだパッドは、新品と同じ吸収力を持ちません。
  • 傾斜地での転落:着地した後、パッドごと斜面を滑り落ちることがあります。

スポッターの役割

複数人で登るとき、墜落するクライマーを支える役をスポッターと呼びます。ボルダリング用語の一覧でも扱っている、外岩では特に重要な言葉です。

スポッターの主な役割は、クライマーを受け止めることではなく、頭から落ちるのを防ぐことです。落ちてくる人の肩や腰のあたりを押して、足から着地する姿勢に戻す。それがスポッティングの中心にあります。傾斜地では、クライマーがパッドごと滑り落ちないよう支える役目も担います。

注意点も明確です。登っているクライマーには触れないこと。そして、自分自身が下敷きにならない位置を取ること。慣れないうちは、経験のある人がどう立っているかを見て覚えるのが確実でしょう。

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ジムでよく聞くのが「一人で外岩に行っても大丈夫ですか」という質問です。スタッフが見ている限りでは、初めのうちは経験者と一緒に行くほうが、覚えることが格段に多いように感じます。パッドの置き方、落ちる位置の読み方、地元のルール。どれも本やネットより、現場で一度見たほうが早いものばかりです。

外岩に行く前に知っておくこと

外岩は、行き方も駐車場も地元のルールも自分で調べる必要がある場所です。岩場によっては協力金が必要で、駐車位置や騒音への配慮を欠くと、その岩場自体が登れなくなることもあります。

アクセスと駐車場

ジムと違い、外岩には案内看板も受付もありません。どこに岩場があるか、地図(トポ)をどう入手するか、アプローチの経路はどうなっているか、駐車場はあるか。これらを事前に調べるところから始まります。

駐車については、トポで指定された場所以外に停めないのが鉄則です。路上駐車や私有地への駐車は、近隣住民との摩擦を生み、過去には登攀禁止につながった事例もあります。

協力金とローカルルール

岩場によっては、維持管理のための協力金が設定されています。名古屋から通いやすいエリアの例として、岐阜県恵那市の笠置山クライミングエリアでは、入山時に一人一回300円のクライマー協力金を集めています。トイレや駐車場の維持、地域活性化に充てられる仕組みです。整備が進んだエリアで、リード課題も併設され、駐車場やキャンプ場も整っています。

その他の基本的なマナーとして、近隣住民への挨拶、早朝・夜間の出入り音への配慮、ゴミの持ち帰り、植生の保護があります。どれも当たり前のことですが、外から来る人数が増えるほど守られにくくなるものでもあります。

グレードの感覚の違い

もうひとつ、心の準備として書いておきます。ジムで登れる級と、外岩で登れる級は一致しません。ホールドは決められておらず、足も自分で探します。岩の質感も、湿度も、日によって変わります。ジムで2級を登っている方が、外岩の5級で歯が立たないことは普通に起こります。

これは実力が足りないという話ではなく、評価軸が違うという話です。ボルダリングのグレード表記の記事でも触れていますが、グレードは絶対的な物差しではありません。外岩に出たときは、数字を一度忘れて、目の前の一手に集中したほうが登れます。

装備については、クラッシュパッド以外にも必要なものがあります。トポ、ブラシ、シューズ、チョーク、飲み物、そして帰りに岩を掃除するための道具。外岩ボルダリングの持ち物リストに一通りまとめてありますので、パッドを買ったら次はそちらを確認してください。

よくある質問

クラッシュパッドについて、検索でよく問われる8つの疑問にお答えします。いずれも本文で扱った内容の要点です。

Q. クラッシュパッドとボルダリングマットの違いは何ですか?

呼び方の違いがほとんどで、どちらも外岩ボルダリングの着地衝撃をやわらげる携帯マットを指します。海外ブランドの表記に由来するのが「クラッシュパッド」、日本語として通りがいいのが「ボルダリングマット」という程度の差です。ジムの床に敷き詰められた固定マットとは別物になります。

Q. クラッシュパッドの厚みは何cmが目安ですか?

標準は9〜10cmです。この厚みがあれば通常の課題で大きく失敗することはまずない、という表現が複数の専門メディアで共通しています。ハイボールや下地の悪い岩場では11〜15cm以上の厚手モデルが推奨されます。ただし厚みが増すほど重量も増えるため、移動手段と合わせて判断してください。

Q. ヒンジタイプとタコスタイプはどちらを選ぶべきですか?

収納性を重視するならヒンジ、着地の安心感を重視するならタコスです。ヒンジは中央のつなぎ目でフォームが分割されているため、そこに着地すると衝撃吸収力が落ちます。タコスは一枚のフォームを曲げて折るのでこの弱点がありませんが、折り目がかさばり、三つ折りにはできません。

Q. クラッシュパッドは何枚必要ですか?

1人で平坦な岩場ならメイン1枚で足ります。ハイボールや複数人での使用、傾斜地では2枚以上に加えて、隙間埋め用のサブマットを併用するのが安全です。ただし2枚を1人で運ぶ場合、合計8kgを超えると現実的でなくなってきます。行く岩場と運搬手段から逆算して決めてください。

Q. 初めてのクラッシュパッドはどれを選べばいいですか?

中サイズ(90〜120cm×120cm前後)・厚み9〜10cm・二つ折りヒンジ・3〜4kg台のモデルが、収納性と価格のバランスに優れています。国内で入手しやすいのはマウンテンダックス ゴレイロダブルⅡ、軽さを取るならBlack Diamond サーキット(3.78kg)やMetolius ザ・ベーシックパッド(3.35kg)が候補になります。

Q. クラッシュパッドがあれば怪我をしませんか?

いいえ。衝撃をやわらげる補助具であり、怪我を防ぐことを保証する道具ではありません。足首や膝の捻挫、着地時の骨折、パッドの下に隠れた石や木の根による受傷、ヒンジや複数枚の隙間への落ち込みなど、パッドを敷いていても残るリスクがあります。着地姿勢の練習、スポッター、地形の下見と組み合わせて使ってください。

Q. クラッシュパッドは中古で買っても大丈夫ですか?

実物でフォームのへたりを確認できるなら選択肢になりますが、目に見えて凹んでいる個体は衝撃吸収力が落ちているため避けてください。手で押して戻りが遅い、押した形が残るものはオープンセル層が劣化しています。屋外保管されていた個体、使用年数が不明な個体、ヒンジの縫製がほつれている個体も避けるのが無難です。

Q. クラッシュパッドのヒンジ部分に足を着くと危ないのはなぜですか?

つなぎ目は生地が薄くフォームが連続していないため、衝撃吸収力が弱いからです。着地の力がそのまま地面に伝わりやすく、最悪の場合は足がつなぎ目を突き抜けて地面に接地する恐れがあります。対策として、落下が予想される真下につなぎ目が来ないようパッドの向きを合わせ、必要なら上からサブマットを重ねて弱点を埋めてください。

2026年に追加で候補になるクラッシュパッド

ここまでの10製品に加えて、近年入手しやすくなったモデルを編集部で整理しました。スペックはいずれもメーカー・販売ページの記載にもとづきます。

メトリウスの2つ折りタイプ。折り目のヒンジ構造で、着地位置が折り目にかかったときの落ち込みを抑える設計です。


アサナの大型モデル。面積が広く、1枚で守れる範囲を優先したい場合の選択肢になります。


同じくアサナの補助パッド。メインパッドの隙間や段差を埋める2枚目として想定された薄型です。


180×80×10cmの小さめサイズ。低い課題や、まず1枚を無理なく持ち運びたい場合に向きます。


同サイズの折りたたみタイプ。価格帯を抑えたい場合の入り口になります。


200×100×15cmと厚みのあるタイプ。高さのある課題や、自宅にトレーニング用として置く用途を想定した大きさです。




パッドを2枚持つときの運搬

2枚目を足すと、現場までどう運ぶかが問題になります。パッド同士を連結して背負う道具があります。

パッドを重ねて背負うための連結システム。2枚を別々に持つと片手がふさがるので、岩場までの距離があるときに効いてきます。



まとめ|1枚目を決めるための最短ルート

迷ったら「中サイズ・厚み10cm・二つ折りヒンジ・3〜4kg台」から選んでください。そのうえで、車の有無で重量の上限を決め、置き場所の実寸で幅の上限を決めれば、候補は数枚に絞れます。

POINT/決める順番はこれです。①置き場所を測る → ②車の有無で重量上限を決める → ③行く岩場で厚みを決める → ④残った候補から価格で選ぶ。この順にすると、買ってから困る要素(置けない・運べない)が先に消えます。価格を最初に見ると、この2つが後回しになりがちです。

本記事に掲載した価格・サイズ・重量・購入経路は、すべて2026年8月8日時点で確認したものです。特にBlack Diamond製品は国内代理店が2026年8月末で交代する予定があり、価格・在庫・保証の窓口が変わる可能性があります。購入前には、必ず販売店の最新情報をご確認ください。

そして最後にもう一度。クラッシュパッドは怪我のリスクを下げる道具であって、なくす道具ではありません。パッドを買ったら、次は落ち方とパッドの置き方を覚えてください。それが、外岩を長く続けるための一番の投資になります。

外岩に出る前に、ジムで登り込んでおく時間は無駄になりません。カラフルロックには定期的に入れ替わる課題とムーンボードがあり、外岩を見据えた登り方についてスタッフがお話しすることもできます。名古屋市港区須成町3丁目14番、駐車場は無料7台。平日10:00〜22:30/土日祝10:00〜21:00(最終入館は閉店45分前)、定休日はありません。通常のご利用は予約不要です。

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