登山のファーストエイドポーチ|キットの中身と重さ

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「登山 ファーストエイド ポーチ」で探している方の多くは、すでに中身のリストを何度か見たことがあるはずです。それでも決めきれないのは、結局どれくらいの重さになるのか、日帰りでもフル装備が要るのかが分からないからではないでしょうか。

この記事では、ファーストエイドキット(エマージェンシーキットとも呼ばれます)の中身を、品目・使う目的・目安の数量・確認できた重さまで一覧表にしました。そのうえで、日帰り・小屋泊・テント泊で中身をどう変えるか、出血したときの止血の手当て、三角巾の使い方、ポーチの選び方まで、実際に持って行く量を基準に解説します。

捻挫や出血、低体温症のほか、高山病や脱水症状も登山ではよくある不調です。それぞれの詳しい症状と対処は「高山病」「水分補給」の記事で扱っているので、ここではファーストエイドキットの中身と使い方に絞ります。

中身を1点ずつ増やしていくと、気づけばポーチがパンパンで、ザックの重さも無視できないところまで来てしまうことがあります。この記事では逆に、重さを先に把握したうえで、行程に応じて中身を引き算するという順番で組み立てています。

結論

この記事の結論
  • メーカー・販売ページで重量を確認できたのはワセリン100g、アルミブランケット約70gの2点。合わせて170g
  • ここに空のポーチを足すと、ドイターの約60gからモンベルの既製品115gまで幅があり、230〜285g程度が一つの目安になる
  • ガーゼ・テーピング・三角巾・絆創膏などは軽量だが、メーカーが重量を公表していないため合計には含めていない
  • 中身は日帰り・小屋泊・テント泊で変えてよい。全部を毎回担ぐ必要はない
  • 出血は直接圧迫止血法が基本。三角巾は圧迫・被覆・固定の3役をこなす

登山にファーストエイドキット(エマージェンシーキット)が必要な理由

登山にファーストエイドキットが必要な理由

登山道は舗装された道と違い、石や木の根に足を取られやすく、転倒や捻挫が起きやすい環境です。切り傷や擦り傷だけでなく、出血をともなうケガや、天候の急変による低体温症も現実に起こります。装備を軽くしたい気持ちと、いざというときの備えをどう両立させるかが、この記事のテーマです。

登山道で起こりやすいケガ・体調不良

転倒による擦過傷や打撲、岩場での切り傷、不安定な足場での捻挫は、登山中に比較的よく起こるトラブルです。標高や天候の変化が加わると、低体温症や高山病のリスクも上がります。街中なら数分で薬局やコンビニに駆け込める場面でも、登山道ではそうはいきません。

救助が来るまでの「その場でできること」を増やす

登山道では、救助が到着するまでに時間がかかることがあります。その間に止血や固定、保温ができるかどうかで、その後の状況が変わってきます。ファーストエイドキットは、この「その場でできること」を増やすための道具です。

登山ファーストエイドキットの中身 一覧表

登山ファーストエイドキットの中身一覧

登山で使われることが多い品目を、品目・使う目的・目安の数量・おおよその重さで整理しました。重さはメーカーまたは販売ページで確認できた数値だけを載せています。

品目 何のために 目安の数量 おおよその重さ
滅菌ガーゼ(オオサキ CN滅菌クリーンガーゼIII S) 傷を覆う・保護する 1パック(個包装36枚) メーカー非公表(個包装で軽量)
テーピングテープ(ニチバン バトルウィン C19F) 捻挫・関節の固定 1パック(2巻入り) メーカー非公表
三角巾 圧迫・被覆・固定の3役 1〜2枚 製品により差(メーカー非公表)
使い捨て絆創膏 小さな切り傷の保護 数枚 メーカー非公表(軽量)
常用している薬 持病・体調不良への備え 各自の必要量 各自の処方による
アルミブランケット(Eco Ride World) 保温・低体温症対策 1枚 約70g
ワセリン(大洋製薬 ワセリンHG) 靴擦れ・乾燥・ひび割れの保護 1個(100g) 100g
ポリ袋(アイラップ) 医療廃棄物の保管・簡易手袋の代用 2〜3枚 メーカー非公表
防水フィルムテープ(skinix エアウォールふわり) ガーゼの固定・防水保護 1巻(50mm×2m) メーカー非公表
はさみ・ピンセット・安全ピンなど 処置の補助 一式 メーカー非公表(小物のみ軽量)
ケース/ポーチ本体 中身をまとめて収納・防水 1個 空の状態で約60〜115g(ドイター約60g/既製バッグの例で80〜115g)
確認できた品目の合計(ワセリン+アルミブランケット) 約170g

メーカー・販売ページで重量を確認できたのはワセリン(100g)とアルミブランケット(約70g)の2点で、合わせて170gです。ここに空のポーチを足すと、ドイターの「ファーストエイドポーチ アクティブ」で約60g、モンベルの既製ファーストエイドバッグならSサイズで80g、Mサイズで115g(いずれも公式・販売ページの表記)なので、230〜285g程度が一つの目安になります。ガーゼやテーピングテープ、三角巾、絆創膏、ポリ袋、防水フィルムテープも加わりますが、メーカーが重量を公表していないため、この合計には含めていません。手に取ると分かるとおり、どれも紙とフィルムが主体の軽い品目です。

表の重さについて確認できたこと・できなかったこと

登山用の専用ギアと違って、ガーゼやテーピングテープのような日用の医療品は、販売ページに重量が載っていないことがほとんどでした。この記事では、確認できない数値を推測で埋めることはせず、確認できたものだけを数値で示しています。空のポーチの重さだけは、モンベルの製品ページという確認しやすい情報源があったので、参考値として載せました。

日帰り・小屋泊・テント泊で中身を変える

日帰り・小屋泊・テント泊で変える中身

上の一覧表を毎回すべてそろえる必要はありません。行程の長さと、下山までにかかる時間で中身を調整するのが現実的です。

日帰り登山の最小構成

日帰りなら、絆創膏・滅菌ガーゼ・テーピングテープ・普段服用している薬・小さめのポリ袋があれば、多くのトラブルに対応できます。行動時間が短く、下山すれば医療機関にもアクセスしやすいためです。低山や整備された登山道を数時間歩く行程なら、この最小構成で十分なことがほとんどです。

山小屋泊で足すもの

宿泊をともなう分、天候の変化に遭遇しやすくなるのが小屋泊の特徴です。日帰りの構成に、ワセリン、防水フィルムテープ、アルミブランケットを足しておくと、靴擦れや軽い低体温症の兆候にも対応しやすくなります。標高の高い小屋に泊まる行程では、朝晩の冷え込みに備えてアルミブランケットを優先的に選んでおくと安心です。

テント泊・縦走で足すもの

行動日数が延びるほど、救助や下山までの時間も延びます。日帰り・小屋泊の中身に加えて、三角巾を確実に入れ、ガーゼや絆創膏は少し多めに持ちます。人が少ない稜線やロングルートでは、自分たちだけで対応する時間が長くなる前提で中身を組んでおくと安心です。荷物がまとまりやすいよう、ケースタイプのポーチにひとまとめにしておくと、パッキングのたびに中身が散らばりません。

出血したときの止血の手当て

旧記事では一度も出てこなかった「止血」を、ここで扱います。日本赤十字社が案内する基本の手順は次のとおりです。

直接圧迫止血法の手順

出血しているきず口を、ガーゼやハンカチなど清潔な布で直接強く押さえ、そのまま圧迫を続けます。日本赤十字社によると、多くの出血はこの方法で止血できるとされています。手当てをする側は、感染を防ぐためにビニール手袋を使うか、手元になければ清潔なポリ袋を手にかぶせて代用する方法もあります。

圧迫しても血が止まらないとき

圧迫を続けても出血が続く場合や、出血が激しい場合は、腕や脚など出血している部位に止血帯を使う方法があります。ただし止血帯の扱いには知識と練習が必要なので、日本赤十字社の講習で手順を確認しておくことをおすすめします。出血量が多いと感じたら、圧迫を続けながら早めに救助を要請してください。

三角巾の使い方

三角巾も、旧記事には一度も出てこなかった項目です。ガーゼや絆創膏だけではカバーしきれない場面で役に立ちます。

三角巾でできる3つのこと

大阪市消防局の資料によると、三角巾は圧迫・被覆・固定の3つの役割で使われます。傷口を覆って空気や汚れから守るのが「被覆」、出血部を押さえるのが「圧迫」、打撲や骨折が疑われる部位を安静に保つのが「固定」です。広げたまま使えば体表を覆う被覆や腕を吊る用途に、細くたたんで使えば圧迫や固定の包帯になります。

たたみ三角巾の作り方と結び方

三角巾は地面や汚れた場所に触れさせないよう、手に持ったまま2つ折り、4つ折り、8つ折りと折りたたんでいきます。結ぶときはほどけにくい本結びを使い、両端を引き締めます。額・前腕・膝・腕を吊る方法など、部位別の詳しい結び方は日本赤十字社の講習動画でも公開されています。

傷の応急手当アイテム

切り傷や擦り傷、捻挫は登山でもっとも遭遇しやすいトラブルです。ここでは、一覧表にあげた品目のうち、実際にカードで紹介できる2点を詳しく紹介します。

傷を覆う「滅菌ガーゼ」

オオサキ「CN滅菌クリーンガーゼIII S」は、1枚ずつ個包装された滅菌ガーゼが36枚入っています。使う分だけ袋を開ければ残りは清潔なまま持ち歩けるので、行動中に何度か使う場面でも無駄になりません。傷口の被覆にも、直接圧迫止血の当て布としてもそのまま使えます。


捻挫を固定する「テーピングテープ」

ニチバン「バトルウィン テーピングテープ 非伸縮タイプ C19F」は、幅19mm×長さ12mが2巻入りです(ニチバン公式サイトで確認)。不安定な足場で足首をひねったときに、関節の動きを制限して安定させる目的で使います。伸縮しないタイプなので、固定力を重視する場面に向いています。

巻くときは、関節を動きを制限したい角度に軽く固定してから、下から上へ重ねながら巻いていくのが基本の考え方です。強く巻きすぎると血の流れを妨げてしまうので、巻いたあとに指先の感覚が鈍くなっていないか、しびれが出ていないかを時々確認してください。


低体温症・防寒のアイテム

保温と信号を兼ねる「アルミブランケット」

Eco Ride Worldの「アルミシート アルミブランケット サバイバルシート」は、広げると約210×130cm、重さは約70g(販売ページの表記)です。一般的なエマージェンシーシートと同じ仕組みですが、カサカサという音が少ない静音タイプである点が商品名にも明記されています。体温の低下を防ぐだけでなく、光を反射するので居場所を知らせる合図としても使えます。


低体温症そのものの症状や見分け方、保温の手順は「低体温症」の記事で詳しく解説しているので、ここではキットの中身としての役割にとどめます。

皮膚トラブル・靴擦れのアイテム

保護に使う「ワセリン」

大洋製薬「ワセリンHG」は100gのクリームタイプです。皮膚の表面を保護する目的で使われ、靴擦れが起きやすいかかとや、乾燥・ひび割れが気になる部分に塗って保護する使い方が一般的です。冬山や乾燥する稜線歩きでは特に出番が増えます。


靴擦れになりそうな場所に予防的に塗る

歩いている途中で靴の中がこすれる感覚に気づいたら、痛みが強くなる前に立ち止まって確認する習慣をつけておくと安心です。こすれそうな場所にあらかじめワセリンを薄く塗っておくと、摩擦をやわらげる備えになります。テーピングテープと組み合わせて患部を保護する人もいます。

衛生・固定まわりの小物

目立たない存在ですが、傷の手当てを衛生的に終わらせるために欠かせない小物もあります。ここで紹介する2点は、ファーストエイド以外の場面でも荷物の中で活躍します。

医療廃棄物と簡易手袋に「ポリ袋」

岩谷マテリアルの「アイラップ」は、1枚35×25cmのマチ付きポリ袋が60枚入っています。使用済みのガーゼや絆創膏をその場でゴミにせず持ち帰るための保管袋として使えるほか、ビニール手袋が手元にないときは、手にかぶせて簡易的な代用にする方法もあります。耐熱・耐冷性能もあるので、応急手当以外の場面でも使い道が多い一枚です。


ガーゼ固定・防水保護に「防水フィルムテープ」

skinix「エアウォールふわり」は、幅50mm×長さ2mの防水フィルムロールです。フィルムの厚みは7ミクロン(0.007mm)と薄く、販売ページでは肌への負担が少ないタイプとして案内されています。ガーゼの上から貼って固定すれば、汗や雨から傷口を守る防水の役割もかねます。


同じ「テープ」でも、テーピングテープと防水フィルムテープは役割が異なります。テーピングテープは関節を固定する強い伸縮性のなさが持ち味、防水フィルムテープは肌への刺激を抑えながらガーゼを固定し水を防ぐのが持ち味です。捻挫にはテーピングテープ、傷の保護にはこちらというように使い分けます。

虫刺され・ポイズンリムーバーについて

登山道ではハチやアブなど、虫による被害も起こります。刺された・咬まれた直後に使うポイズンリムーバー(毒を吸引する器具)を携行しておくと安心材料になります。なお、熊への対策はポイズンリムーバーとは別の準備が必要になるため、「熊対策」の記事で詳しく解説しています。

ポーチ・ケースの選び方

ファーストエイドポーチの選び方

中身をそろえても、しまう場所がバラバラでは緊急時に手間取ります。ポーチやケースを選ぶときは、次の3点を確認してください。

大きさ

中身をすべて収めても余裕がある大きさを選びます。ぎゅうぎゅうに詰めると、必要なものをすぐに取り出せません。日帰り用と、小屋泊・テント泊用で2つのサイズを使い分けている登山者もいます。

中が見えるか

透明・半透明の素材か、開けたときに中身が一目で分かる仕切りがあると、焦っているときでも目的のものを見つけやすくなります。夜間や雨の中で使う可能性もあるので、手探りでも位置が分かるよう、いつも同じ順番で詰めておくのもひとつの方法です。

防水か

登山中は雨や汗、渡渉などで濡れる場面が珍しくありません。防水または高い耐水性をうたう素材を選ぶと、ガーゼやテーピングテープを清潔で乾いた状態に保てます。ザックカバーだけに頼らず、ポーチ自体にも防水性があると二重の備えになります。

登山ブランドの空ポーチなら「ドイター ファーストエイドポーチ アクティブ」

ドイターはザックで知られる登山用品ブランドで、このファーストエイドポーチも同じシリーズの一つです。サイズは約9×12×5cm、重さは約60g(販売ページ表記)と、この記事で紹介した空のポーチの中でもっとも軽い部類に入ります。中身は入っておらず、内側にはメッシュポケットと仕切りが付いているので、上で挙げた「中が見えるか」の条件を満たしやすい作りです。この記事の一覧表を見ながら、自分の行程に必要な分だけを選んで詰めていくスタイルに向いています。パパイヤ(オレンジ寄りの色)のような目立つ色を選んでおくと、ザックの中で見つけやすいという実用的な利点もあります。


中身も一式そろえるなら「ケースタイプ」

ドイターが「空のポーチ」なのに対して、NORAHの「救急かばん 救急セット ケースタイプ」は、ポイズンリムーバーも付属した中身入りのケースタイプ救急セットです。1点ずつ選んでそろえる手間を省きたい人や、これから初めてファーストエイドキットをそろえる人に向いています。ソフトポーチと違って型崩れしにくいので、ザックの中で他の荷物に押しつぶされにくいのも特徴です。中身を自分の行程に合わせて入れ替えれば、日帰りにも縦走にもそのまま使えます。

まとめると、中身から自分で選びたいならドイターのような空のポーチ、まず1つそろえたいならNORAHのようなケースタイプという住み分けになります。


携行方法|ザックのどこに入れるか

取り出しやすい場所に固定する

ファーストエイドキットは、パッキングのたびに置き場所が変わると、いざというときに探す時間がかかります。雨蓋やサイドポケットなど、ザックを下ろさなくても手が届く場所を毎回同じに決めておくと、携行の習慣が身につきます。

グループ登山では持ち場所を共有する

複数人で登るときは、誰がファーストエイドキットを携行しているかをパーティ全員で共有しておきます。持っている本人が動けなくなる場面もあるため、余裕があれば簡易的なものを分散して携行しておくと安心です。

ファーストエイドキットの点検と補充

出発前に確認しておきたいこと

登山シーズンの最初や、久しぶりにザックを出す前には、ファーストエイドキットの中身を一度広げて確認しておくと安心です。テーピングテープの粘着力が落ちていないか、ガーゼの個包装が破れていないか、常用薬の使用期限が切れていないかを見ておきます。防水フィルムテープやポリ袋のように使用期限の表記があるものは、日付も一緒に確認してください。

使ったら、その日のうちに補充する

使った分は、その場で補充できないことがほとんどです。下山してポーチが空になったまま次の山行に持って行ってしまうと、いざというときに中身がない状態になります。使ったら、その日のうちか、遅くとも次に使う前には補充しておく習慣にしておくと安心です。

よくある質問

Q. ファーストエイドキットの重さはどれくらいが目安ですか?

メーカー・販売ページで重量を確認できたワセリン(100g)とアルミブランケット(約70g)だけで170gです。空のポーチを足すと、ドイターの「ファーストエイドポーチ アクティブ」で約60g、既製の小型ファーストエイドバッグの例(モンベル製でS 80g・M 115g)を参考に、230〜285g程度が一つの目安になります。ガーゼやテーピングテープなど残りの品目は軽量ですが、公表値がないため合計には含めていません。

Q. 日帰り登山でもファーストエイドキットは必要ですか?

必要です。日帰りでも転倒や切り傷は起こります。絆創膏・滅菌ガーゼ・テーピングテープ・普段服用している薬など、最小構成だけでも持って行くことをおすすめします。

Q. 出血が止まらないときはどうすればいいですか?

ガーゼなどで直接圧迫を続けます。日本赤十字社によると多くの出血はこの方法で止まるとされていますが、圧迫を続けても止まらない場合や出血量が多い場合は、圧迫を続けながら早めに救助を要請してください。ビニール手袋か、代用のポリ袋を手にかぶせてから処置に当たると、感染のリスクを減らせます。

Q. 三角巾は本当に必要ですか?絆創膏だけでは足りませんか?

絆創膏は小さな切り傷向けです。三角巾は圧迫・被覆・固定の3つの役割をこなせるため、捻挫や骨折が疑われる場面、広い範囲の傷を覆う場面など、絆創膏やガーゼだけでは対応しづらい状況で役立ちます。

Q. ファーストエイドポーチは防水でないといけませんか?

必須ではありませんが、防水性のあるポーチのほうが安心です。雨や汗でガーゼやテーピングテープが湿ると、いざというときに使いにくくなります。

Q. 市販の救急セットと自分で中身を選ぶのはどちらがいいですか?

どちらでも構いません。NORAHのケースタイプのように中身がまとまった製品を選べば手間が省けますし、自分の行程や体質に合わせて1点ずつ選べば、無駄なく必要なものだけをそろえられます。市販セットに自分用のワセリンや常用薬を足す組み合わせ方もあります。

Q. 熊に遭遇したときの対策も必要ですか?

必要ですが、ファーストエイドキットとは別の準備になります。熊鈴やホイッスル、熊スプレーの使い方などは「熊対策」の記事で詳しく解説しています。

Q. ファーストエイドキットはどれくらいの頻度で見直せばいいですか?

シーズンの始めと、中身を使った直後は必ず確認してください。テーピングの粘着力低下や常用薬の使用期限切れは見た目だけでは分かりにくいので、年に数回は全部出して点検すると安心です。

まとめ

登山に持って行くファーストエイドキット

  • 重量を確認できたのはワセリン100g・アルミブランケット約70gの2点。合計170g、ポーチを足すと230〜285g程度が目安
  • 中身は日帰り・小屋泊・テント泊で変えてよい。全部を毎回担ぐ必要はない
  • 出血は直接圧迫止血法が基本。止まらなければ早めに救助要請を
  • 三角巾は圧迫・被覆・固定の3役をこなす、絆創膏だけでは対応しきれない場面の備え
  • ポーチは大きさ・中の見やすさ・防水性で選ぶ。中身から選ぶならドイターの空ポーチ、まず1つそろえるならNORAHのケースタイプ

中身をそろえるだけで安心せず、置き場所を決め、使い方を覚えておくところまでが登山のファーストエイドキットです。三角巾の結び方や直接圧迫止血法は、実際に手を動かして一度練習しておくと、当日の落ち着き方が変わります。次の山行の前に、一度中身と重さを見直してみてください。

出典

※数値は2026年8月14日時点で各公式・販売ページに記載の値です。

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