子持山は11月1日から山頂〜小峠・天文台方面が通行止め|渋川市の公式コース区間値と獅子岩

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子持山(こもちやま)は、群馬県渋川市にある山です。渋川市の観光案内では標高1,296m、山頂の表記は「笠上」とされ、高さ約100mの獅子岩(しし岩・大黒岩)と、厚さ17mの屏風岩という二つの大きな岩が見どころとして紹介されています(2026年10月29日確認)。

最初に押さえておきたいのは、今週末から道の状態が変わることです。渋川市によると、2026年11月1日〜2027年2月28日は、山頂と高山村天文台・沼田市小峠林道方面のあいだの登山道が、伐採作業の安全確保のため通行止め(予定)になります。渋川市側の登山口と山頂の往復はできると市が掲載しています(2026年10月29日確認)。

もう一つは、市自身の言葉です。渋川市の案内には「子持山登山道は起伏が多く中上級者向けのコースです。充分な装備で登山ください。」と書かれています。子持山は「低山だから半日で気楽に」と読むより、「起伏の多い道を、日の短い季節に、時間を決めて歩く山」と読むほうが実態に近いはずです。

以下では、渋川市の公式コース案内に載る区間値を登山口ごとに合計し直し、前橋の日の入り(国立天文台)と重ねて、何時に出れば明るいうちに戻れるかを決められる形にまとめます。

  • 2026年11月1日〜2027年2月28日は、山頂〜高山村天文台・沼田市小峠方面が通行止め(予定)で、渋川市側の往復だけが残ること
  • 渋川市の公式コースは、区間値を合計すると3時間55分〜8時間30分と、コースで2倍以上の差があること
  • 渋川市は「中上級者向け」、高山村の観光案内は高山村側を「岩場もなく登りやすい」とし、登山口で難しさの説明が違うこと
  • 大タルミ付近(柳木ケ峯〜浅間)では滑落事故があったと市が注意を呼びかけ、コース2・コース5がこの区間を含むこと
  • 獅子岩へは鉄製のはしごと鎖で登るルートがあると沼田市観光協会が案内している一方、通過条件の公式記載は見当たらないこと
  • 前橋の日の入りは11月末に16時29分まで早まり、コース1は12月には日の出から日没までの時間にほぼ収まらないこと
  • 7号橋・6号橋・5号橋の駐車場とトイレ、駅からの路線バスは、出発前に自分で確かめる必要があること

子持山の登山口は三方向|渋川市・高山村・沼田市で「難しさ」の説明が違う

子持山は一つの尾根を一本道で登る山ではありません。渋川市の観光案内に載るのは、子持神社・7号橋・6号橋・5号橋など渋川市側から入るコースが中心です。これとは別に、北側の沼田市小峠側、西側の高山村天文台側からも山頂へ道が通じています。

どこから入るかで、書かれている難しさの説明が違います。渋川市は子持山の登山道を中上級者向けとし、高山村の観光案内は高山村側からは岩場もなく登りやすいとしています。同じ山について「中上級者向け」と「登りやすい」が並ぶのは、基準と登山口が違うからで、どちらかが誤っているわけではありません。

登山口の側 公式の説明(出典) 2026年11月1日〜2027年2月28日
渋川市側(子持神社・7号橋・6号橋・5号橋ほか) 起伏が多く中上級者向け(渋川市) 山頂との往復は可能と市が掲載
沼田市小峠側 小峠から山頂まで1時間45分(約2.5km)、駐車場2台・無料、トイレ無(沼田市観光協会) 山頂〜小峠林道方面は通行止め(予定)
高山村天文台側 高山村側からは岩場もなく登りやすい(高山村の観光案内) 山頂〜天文台方面は通行止め(予定)

標高の数字にも、出典ごとの違いがあります。標高は渋川市の案内で1,296mとされています。沼田市観光協会は1,296.4mと載せており、出典で小数点以下が異なります(2026年10月29日確認)。地図アプリや山頂の標識で別の数字を見かけても、山を取り違えたわけではありません。

山頂の名前も確かめておきます。渋川市の案内では山頂は「笠上」と表記されています。地形図の三角点「子持山」と同じ地点かどうかは、国土地理院の成果で確かめてください。山頂で名前の違う標識を見たときに、迷わないための準備です。

渋川市の案内によると、子持山は噴火活動をやめて長い年月が経った山とされています。獅子岩は火山岩頸、屏風岩は安山岩の岩脈で柱状節理が見られると市は説明しています。岩の成り立ちを知っておくと、岩場の手前で景色を見る時間も意味を持ってきます。

編集部の見立て:子持山で最初に決めるべきは「どの登山口から入るか」です。体力や装備の話はそのあとになります。渋川市側と高山村側では、そもそも説明されている山の顔が違います。高山村側の「登りやすい」を読んで渋川市側の岩の道に入る、という取り違えがいちばん避けたい形です。

2026年11月1日から山頂〜天文台・小峠方面は通行止め|残るのは渋川市側の往復

渋川市の観光案内には、山頂と高山村天文台・沼田市小峠林道方面の間の登山道を、2026年11月1日〜2027年2月28日に通行止めにする予定と掲載されています。理由は伐採作業の安全確保です。問合せ先として、森林整備センター前橋水源林整備事務所と吾妻森林組合が載っています(2026年10月29日確認)。

これは道路の通行止めではなく、登山道の一部区間の通行止めです。対象は「山頂と天文台・小峠方面の間」で、渋川市側の登山口と山頂を結ぶ道は含まれていません。市は、渋川市側登山口と山頂の往復は可能と書いています。

今月以降に組める山行:2026年11月1日〜2027年2月28日は、渋川市側から入って渋川市側へ戻る計画だけが残ります。山頂から小峠へ下りてバスで沼田駅へ抜ける縦走や、天文台側へ下りる計画は、この期間は組めません。

渋川市の公式コースに当てはめると、影響ははっきりします。コース6は「登山道入口→屏風岩→しし岩→子持山→車道→小峠→旭→寺尾」で、小峠方面へ下りるため、通行止めの範囲にかかります。コース4は、市の案内で下山先がJR吾妻線中之条駅(わらび荘からタクシー30分)とされています。通行止めの区間を通るかどうかは、市の案内と問合せ先で確かめてから計画してください。

一方、コース1・2・3・5は、経由地の並びに天文台・小峠が入っていません。経由地の名前だけで見れば通行止めの範囲の外ですが、伐採作業の進み方で掲載が変わることもありえます。出かける前の週に、渋川市の観光案内のページを開き直すのが確実です。

「(予定)」と書かれた通行止めは、期間や範囲が変わることがあります。2026年10月29日時点の掲載は上のとおりですが、延長・前倒し・範囲の変更が出ていないか、出発前に渋川市のページで確かめてください。現地で作業の表示や立入りを止める掲示があれば、それに従います。

反対に、2027年3月1日以降に縦走を考えている人も、通行止めが予定どおり終わったかを確かめてから計画に入れてください。終了の告知が出るまでは、天文台・小峠方面へ下りる計画を確定させないほうが安全です。

編集部の判断:この冬は「子持山の縦走はしない冬」と割り切るのがいちばんすっきりします。渋川市側の往復なら、登山口に車を置いたまま同じ側へ戻れるので、下山後の足の心配もありません。周回を組むなら、通行止めの区間を一度も通らないことを地図の上で確かめてからにしてください。

渋川市公式のコースを区間値の合計で並べると3時間55分〜8時間30分

渋川市の観光案内には、コースごとの区間の時間が載っています。ただし、コース全体の合計時間は市が出していません。以下は、市が公表している区間値を足し合わせた値です(休憩は含みません)。

コース 経由地(渋川市の案内) 区間値の合計 11/1〜2/28
コース3 ミニダム→十二→柳木ヶ峯→子持山→しし岩→屏風岩→登山道入口 3時間55分 通行止め区間の外
コース6 登山道入口→屏風岩→しし岩→子持山→車道→小峠→旭→寺尾 4時間15分(寺尾からバス約10分で沼田駅は別) 小峠方面へ下りるため不可
コース2 6号橋→しし岩→子持山→柳木ヶ峯→浅間→5号橋 4時間45分 通行止め区間の外
コース5 子持神社→登山道入口→屏風岩→しし岩→子持山→柳木ヶ峯→浅間→炭釜→仏岩→二本木→ソゲ岩→子持神社 6時間35分 通行止め区間の外
コース1 子持神社→ソゲ石→浅間→大タルミ→柳木ヶ峯→山頂→同じ経路で子持神社へ 8時間30分 通行止め区間の外
子持山 渋川市のコース別の歩く時間。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。コース2 6号橋発着=合計 4時間45分/コース3 ミニダム発=合計 3時間55分/コース5 子持神社周回=合計 6時間35分/コース1 子持神社往復=合計 8時間30分/山頂〜天文台・小峠=11/1〜2/28 通行止め。図の下部に「渋川市の区間値の合計・休憩除く(2026年10月29日確認)」と注記。
子持山 渋川市のコース別の歩く時間。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。コース2 6号橋発着=合計 4時間45分/コース3 ミニダム発=合計 3時間55分/コース5 子持神社周回=合計 6時間35分/コース1 子持神社往復=合計 8時間30分/山頂〜天文台・小峠=11/1〜2/28 通行止め。図の下部に「渋川市の区間値の合計・休憩除く(2026年10月29日確認)」と注記。

区間の内訳も見ておきます。コース2は、6号橋→しし岩1時間15分、しし岩→子持山1時間、子持山→柳木ヶ峯20分、柳木ヶ峯→浅間1時間10分、浅間→5号橋1時間です。コース5は、子持神社→登山道入口1時間、登山道入口→屏風岩5分、屏風岩→しし岩50分、しし岩→子持山1時間と続き、山頂から先は柳木ヶ峯・浅間・炭釜・仏岩・二本木・ソゲ岩を回って子持神社へ戻ります。

数字を並べて分かるのは、同じ子持山でも一日の重さがまるで違うことです。いちばん短いコース3と、いちばん長いコース1の差は4時間35分あり、これは冬の日照の半分近くにあたります。コース4は、渋川市の案内に区間の時間の記載が見当たりません。

区間値の合計は、休憩・写真・道迷いの立ち止まりを含みません。起伏の多い道では、登り返しのたびに歩く速さが落ちます。表の時間に、少なくとも食事と休憩の時間を足してから出発時刻を決めてください。

コース1・コース5のように6〜8時間台を歩く日は、足回りの選び方が一日の疲れを左右します。登りと下りが何度も入れ替わる道では、足首まわりを支えるミッドカットの靴が歩きやすさにつながります。THE NORTH FACEのクレストン ミッド ネオ フューチャーライトは、名前のとおりミッドカットでフューチャーライトの防水素材を使うトレッキングシューズです。低山用の軽い靴から一段しっかりした靴へ替えたい人に向きます。

編集部の見立て:子持山の計画は「どのコースにするか」より先に「何時間歩ける日か」で決めると失敗が減ります。区間値を足すと、コース3と2は半日強、コース5は一日、コース1は日の長い季節でも朝早く出る一日です。この差を知らずに「1,296mの低山」とだけ見て出ると、後半で時間が足りなくなります。

獅子岩(約100m)と屏風岩(厚さ17m)|はしごと鎖があるとされる岩場の線引き

子持山の名前を知らなかった人でも、写真で獅子岩を見ると印象に残るはずです。渋川市によると、獅子岩(しし岩・大黒岩)は火山岩頸で高さ約100m、屏風岩は安山岩の岩脈で厚さ17m、柱状節理が見られます(2026年10月29日確認)。コース2・3・5・6はいずれも経由地に「しし岩」が入っています。

気をつけたいのは、岩場の公式の情報が出典ごとにばらばらなことです。渋川市の案内に鎖場の記載はありません。沼田市観光協会は獅子岩へ鉄製のはしごと鎖で登ると案内しています。岩場の通過条件は公式に出ていないので、足元に自信がなければ手前で引き返してください。

岩場の線引き:獅子岩の上に立つことは、子持山の山頂に登ることの条件ではありません。はしごと鎖の前で一度立ち止まり、「登らずに眺めて先へ進む」を選択肢として持っておくのが、この山の岩場との付き合い方です。

岩場の手前で判断するために、次の項目を出発前に自分に問いかけてください。どれか一つでも「いいえ」なら、その日は獅子岩に取りつかないと決めておくと、現地で迷いません。

  • はしごや鎖のある岩場を、両手を使って登り下りした経験がある
  • 登るより下るほうが難しいことを知っていて、下りの足の置き方を決めてから動ける
  • 岩が濡れている・霜が付いている日は取りつかないと、出発前に決めている
  • 前後に人がいて急かされても、自分の順番を待てる
  • その日の残り時間が、岩場に寄り道しても日没前に下りられる量だと計算してある

鎖やはしごの使い方の基本は、鎖場・岩場の三点支持の使いどころと、鎖に頼ってはいけない場面をまとめた記事で先に読んでおくと、取りつくかどうかの判断がしやすくなります。山頂のすぐ下にも岩場があると渋川市はコース4の説明で書いており、岩場は獅子岩だけではありません。

岩に手をつく場面がある山では、手袋が指先の冷えと擦り傷を減らします。ファイントラックのエバーブレストレイルグローブ(FAU0111)は、ユニセックスのトレイル向け手袋です。岩や鎖に素手で触れたくない人、秋の朝の冷えた岩で指がかじかむのを避けたい人に向きます。

はしごと鎖の岩場は、登ったあと同じ場所を下りることになります。上で景色を見て気が緩んだあとの下りが、足を踏み外しやすい場面です。下りの一歩目を決めてから体を動かし、鎖に全体重をかけずに足で立つことを守ってください。

編集部の判断:獅子岩に登るかどうかは、出発前の家で決めておくべきことです。現地で岩を見上げてから決めると、たいてい「せっかく来たから」が勝ちます。公式に通過条件が出ていない岩場は、迷ったら登らない、で十分です。獅子岩は下から見ても高さ約100mの大きさが伝わる岩です。

大タルミ付近(柳木ケ峯〜浅間)の滑落注意|コース2・コース5が通る区間

渋川市の案内には、「大タルミ」付近(柳木ケ峯〜浅間の間)で滑落事故が発生しており、通過時は充分注意するようにとの記載があります。発生日や件数は公表されていません(2026年10月29日確認)。

この区間を含むコースは、市の案内でコース2とコース5です。経由地の並びを見ると、コース1も子持神社から浅間→大タルミ→柳木ヶ峯を通って山頂へ向かうため、往路と復路の両方でこのあたりを歩くことになります。反対に、コース3は十二から柳木ヶ峯へ上がって山頂へ向かうため、経由地の並びに浅間・大タルミが入っていません。

コース 大タルミ付近(柳木ケ峯〜浅間) この区間の区間値(渋川市)
コース2 含む(市の記載)。山頂から5号橋へ下る後半 柳木ヶ峯→浅間 1時間10分
コース5 含む(市の記載)。山頂から子持神社へ回る後半 柳木ヶ峯→浅間 1時間10分
コース1 経由地の並びに大タルミが入る(往復で2回通る) 区間の対応は市の案内で確かめる
コース3 経由地の並びに浅間・大タルミが入らない 十二→柳木ヶ峯 30分

コース2とコース5で共通するのは、この区間が山頂を過ぎたあとの後半にあることです。登りで脚を使ったあと、下りの区間で滑落の注意箇所を迎えるという並びは、時間と疲れの両方が重なる形です。

起伏の多い道で後半に疲れを残さないためには、汗をかいたあとの冷えを抑える肌着が効いてきます。アイスブレーカーのメンズ メリノ200 オアシス ロングスリーブは、メリノウールの長袖の肌着です。登り返しで汗をかき、稜線の休憩で体が冷えやすい人に向きます。

大タルミ付近を、時間が押した状態で急いで下るのは避けてください。滑落の注意箇所は、遅れを取り戻そうと足を速めた場面で危なさが増します。柳木ヶ峯に着いた時刻が予定より遅れていたら、その先は歩く速さを上げず、遅れた分だけ下山が遅くなる前提で日没までの時間を計算し直します。

この区間をそもそも通らない、という選び方もあります。コース3は経由地の並びに大タルミが入らず、区間値の合計も3時間55分と短めです。ただし、コース3もしし岩と屏風岩を通るため、岩場の判断は前の節のとおり必要です。

編集部の見立て:大タルミ付近は、発生日も件数も出ていない「滑落事故があった」という一文だけが手がかりです。情報が少ないからこそ、ここは軽く読まないほうがいいと考えています。初めての子持山なら、大タルミを通らないコース3から入り、山の起伏の具合を一度知ってから、コース2・5を検討する順番を勧めます。

11月末の日の入りは前橋で16時29分|子持山の11〜3月は出発時刻とタイヤで決まる

11〜3月の子持山でいちばん効いてくるのは、日の短さです。国立天文台によると、県庁所在地の前橋の日の出・日の入りは次のとおりです(2026年10月29日確認)。山の上では、尾根の向きや斜面の陰で、地図上の日の入りより早く暗くなる場所があります。

日付(前橋) 日の出 日の入り 日の出〜日の入り
11月1日 6:06 16:48 10時間42分
11月15日 6:20 16:36 10時間16分
11月30日 6:35 16:29 9時間54分
12月15日 6:48 16:30 9時間42分
12月31日 6:55 16:38 9時間43分
1月15日 6:55 16:52 9時間57分
2月15日 6:32 17:24 10時間52分
2月28日 6:16 17:37 11時間21分

この表に、前の節の区間値の合計を重ねます。下山の目標を日の入りの30分前、休憩を1時間と置くと(どちらも編集部の置き方)、11月15日のコース2は区間値4時間45分+休憩1時間で5時間45分、16時06分に下山するには10時21分までに歩き出す計算です。同じ日のコース5は7時間35分なので、8時31分までに出る必要があります。

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コース1は、区間値8時間30分に休憩1時間を足すと9時間30分です。12月15日の日の出から日の入りまでは9時間42分しかありません。12月のコース1は、日の出に歩き出しても日の入りまでの余裕が12分しか残らない計算になり、冬の計画には入れないのが妥当です。

道路の冬の状態も見ておきます。渋川市は、冬は積雪によりスタッドレスタイヤ等が必要になる場合があると案内しています。常にそうだとは書かれていません。登山口へ向かう林道の冬の通行止めについて、渋川市の案内に記載は見当たりません(2026年10月29日確認)。積雪後は路面状況が変わるため、前日に渋川市の公式ページで確かめてください。

気温の目安は、前橋の気温を気象庁の平年値で確かめてください(https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/ )。前橋は標高が低い平地の観測点なので、標高1,296mの山頂はそれよりかなり低い気温になります。凍結の始まる時期は公式に出ていないので、当日の路面を前日に確かめるのが基本です。雪のない低山の選び方と凍結への備えは、冬の低山日帰りで雪のない山を選ぶ基準をまとめた記事が参考になります。

凍結や積雪の公式な基準は出ていません。前日に雨や雪があった日、朝の気温が0℃前後の日は、日陰の岩場と斜面の滑りやすさが増えると考えて、チェーンスパイクの携行を検討してください。霜の付いた岩場は、はしごや鎖があっても登らない日と決めておくのが安全です。

携行するなら、靴に巻いて使うチェーンスパイクが候補になります。モンベルのチェーンスパイク(1129740)は、普段の登山靴に装着して使うタイプです。日陰の凍った登山道に備えて、ザックに一つ入れておきたい人に向きます。軽アイゼンやアイゼンとの使い分けは、チェーンスパイクがいつ必要かを公式値で整理した記事で確かめてから選んでください。

編集部の判断:11〜2月の子持山は、コース2かコース3を、遅くとも朝10時までに歩き出す計画に絞るのが現実的です。コース1は日の長い季節に回してください。チェーンスパイクは「付ければ凍った岩場を登れる道具」ではなく、「凍った日陰の山道で引き返すまでの足元を保つ道具」として持つものだと考えています。

冬の子持山で岩場と日陰の道に備える上着・保温着・靴

冬の子持山の装備は、何を基準に選ぶかを先に決めると迷いません。一つ目は、山頂や尾根で休んだときに体温を逃がさないことです。二つ目は、起伏の多い道で汗をかいたあとに冷えないよう、脱ぎ着で調整できることです。三つ目は、岩場と日陰の道で足元が滑りにくく、足首が安定することです。四つ目に、それらを一つのザックに無理なく収められることを確かめます。

役割 商品(名前と型番) 向く人
足元 LOWA レネゲードX ミッドGT(L510807) ゴアテックスのハイカットで、岩と日陰の道を一日歩く人
荷物 ドイター トレイル 30 防寒着と手袋とチェーンスパイクを一つにまとめたい人
風と雨 モンベル ストームクルーザー ジャケット(#1128733) 雨具の上着を風よけと兼ねて荷物を減らしたい人
保温 コロンビア フリースジャケット 休憩で羽織る保温着を一枚持ちたい人
保温と行動 モンベル クリマプラス ニットパーカ(1106589) 歩きながら着続けられるフード付きのフリースを探す人

まず足元です。LOWAのレネゲードX ミッドGT(L510807)は、ゴアテックスを使うハイカットのトレッキングシューズです。濡れた落ち葉や湿った日陰の土の上で足首を支えたい人、6時間台以上のコースを歩く日に足を守りたい人に向きます。

次に荷物です。ドイターのトレイル 30は、名前に「トレイル」とあるとおり山道を歩く日帰り向けのバックパックです。上着・保温着・手袋・チェーンスパイク・ヘッドライトを一つに収めて、冬の装備が増えた日でも両手を空けて歩きたい人に向きます。

編集部の見立て:冬の低山で荷物が増えるのは、ほとんどが「休むときに着る物」です。歩いているあいだは暑く、止まると一気に冷える、というのが起伏の多い山の冬の特徴です。だから選ぶ順番は、靴→ザック→風よけ→保温着の順で、保温着は「止まったときに何を着るか」で決めると無駄が減ります。

風と雨への備えには、雨具の上着を兼用する手があります。モンベルのストームクルーザー ジャケット(#1128733)は、モンベルの登山用レインジャケットです。雨具と風よけを一着で兼ねて、冬の荷物を一枚減らしたい人に向きます。雨具とウィンドブレーカーをどう分けるかは、登山用ウィンドブレーカーとレインウェアの違いを重量で整理した記事で比べてから決めてください。

保温着は、休憩で羽織る一枚を用意します。コロンビアのフリースジャケットは、前を開け閉めして体温を調整しやすいフリースの上着です。山頂の休憩で体を冷やさないための一枚を、手持ちの服とは別に持ちたい人に向きます。

歩きながらも着ていられる保温着なら、モンベルのクリマプラス ニットパーカ(1106589)があります。フード付きのフリースで、朝の冷え込みが強い時間帯に着たまま歩き出したい人、首まわりまで覆いたい人に向きます。フリースの厚さを9〜12月の気温からどう決めるかは、登山用フリースの厚さを月ごとの実気温から決める記事にまとめています。

装備をそろえても、通行止めや日の入りの時刻は変わりません。保温着が多いほど遅くまで山にいられる、という考え方はとらないでください。装備は、予定どおりに下山するあいだの体を守るためのものです。

登山口へ行く|車は渋川伊香保ICか赤城ICから約30分、駅からはタクシー

渋川市の案内では、車で渋川伊香保ICまたは赤城ICから約30分とされています。ナビの設定先は「渋川市中郷2910」と案内されています(2026年10月29日確認)。関越自動車道を使う場合、どちらのICから下りるかは出発地とその日の道路状況で選んでください。

公共交通は、市の案内に載る範囲が限られています。JR渋川駅・敷島駅から登山口へ向かう路線バスの系統・停留所は、公式で確認できていません。バスの利用は事前に関越交通と渋川市の公式ページで確かめてください。市の案内にはタクシーで子持山登山道まで行けるとあります(コース4の説明)。

足の決め方:2026年11月1日〜2027年2月28日は、渋川市側から入って同じ側へ戻る計画になります。車なら登山口に戻る周回・往復がそのまま組めますが、公共交通なら帰りのタクシーの呼び方まで出発前に決めておくことが前提になります。

コース6の下山先は寺尾バス停で、そこから沼田駅まで約10分と市の案内にあります。コース4の下山先はJR吾妻線中之条駅で、わらび荘からタクシーで30分とされています。どちらも通行止めの期間にはそのまま使えない、または確かめが必要な計画なので、冬の足としては当てにしないほうが無難です。

駐車場とトイレも、出発前に確かめる項目です。渋川市の登山道案内には、駐車場の台数・料金・トイレの記載が見当たりません(2026年10月29日確認)。出かける前に渋川市観光課または渋川市観光協会に確かめてください。沼田市観光協会は、沼田市側(小峠方面)の駐車場を2台・無料、トイレ無と案内していますが、これは渋川市側の登山口の情報ではありません。

駐車場の場所が分からないまま現地に着いても、林道の路肩や路上に車を停めないでください。作業車や他の車の通行の妨げになります。停める場所が確かめられなかった日は、別の山に切り替えるのも一つの判断です。

  • 渋川市観光課または渋川市観光協会に、登山口の駐車場とトイレを確かめた
  • トイレは登山口にある前提にせず、手前で済ませる計画にした
  • 冬はスタッドレスタイヤ等が要る場合がある前提で、タイヤとチェーンを確かめた
  • 公共交通なら、帰りのタクシーの呼び方と電話番号を控えた

子持神社奥の院は、7号橋を過ぎた鳥居の奥にあり、そのすぐ先に登山口の標識があると渋川市は説明しています。子持神社の拝観や参拝の決まりは神社の公式で確かめてください。

編集部の判断:子持山は、公共交通で行くより車で行く人の山だと考えています。駅からのバスが公式で確かめられないうえ、この冬は縦走で駅へ抜ける計画も組めません。公共交通で行くなら、行きも帰りもタクシーを使う前提で予算と時間を組むほうが、当日の不安が少なくなります。

クマ|6号橋〜7号橋間で2024年に目撃、渋川市内は9月末までに38件

子持山の渋川市のページには、クマの目撃が一件載っています。2024年10月22日13時頃、6号橋〜7号橋間で1頭、体長約80cmです。これは過去の記録で、いまの状況を示すものではありません(2026年10月29日確認)。今年の直近の情報は渋川市のクマ出没情報で出発前に確かめてください。

渋川市のクマ出没情報によると、市内のツキノワグマと思われる目撃情報は9月末時点で38件です。市は、クマとの遭遇を避けるため音の出るものの携行などを案内し、秋の餌不足で行動範囲が広がることにも触れています。

群馬県の発表では、2026年度の堅果類5樹種の合計は「不作」でした。調査は9月上旬〜中旬に行われ、県は秋期に人里等への出没の可能性が高まると予測しています(2026年10月29日確認)。6号橋〜7号橋は渋川市側の登山口の並びにあり、この冬に残る渋川市側の往復のルート上にある点は覚えておいてください。

熊鈴や熊スプレーの使い方、出会ってしまったときの行動は、前夜から下山後までのクマ対策をまとめた記事で確かめておくと、当日の持ち物と行動を決めやすくなります。

引き返す基準も、出発前に決めておきます。登山口の掲示や市の出没情報で直近の目撃が登山道の近くにあった日は、入山を見送ります。歩いている途中で新しい糞や掘り返しを見かけたら、その先へ進まずに来た道を戻る、と決めておくと迷いません。

  • 出発の前日と当日の朝に、渋川市のクマ出没情報を確かめた
  • 音の出るもの(熊鈴など)をザックの外側に付けた
  • 朝夕の薄暗い時間に登山道を歩かない計画にした
  • 見通しの悪い場所では声を出して存在を知らせると決めた

編集部の見立て:クマの情報は、過去の一件の記録に引きずられないことが大事です。2024年の6〜7号橋の記録は「ここにも出ることがある」という手がかりで、「ここ以外は出ない」という意味ではありません。堅果類が不作の秋は、日の短さと重なって朝夕の時間帯に山にいる時間が長くなりやすいので、早出・早下山がいちばんの対策になります。

登山届と当日の引き返し時刻|群馬県警の電子申請・Compass・YAMAPで出す

渋川市は、登山届を群馬県警察本部地域課または渋川警察署に事前に提出するよう案内しています。群馬県警は、ぐんま電子申請・Compass・YAMAPでの提出を案内しています(2026年10月29日確認)。家族にも同じ計画を伝え、どのコースを何時までに下りるかを共有しておきます。

登山届には、通行止めの範囲を踏まえたコースを書きます。11月1日〜2月28日に小峠・天文台方面へ下りる計画を書かないことが、そのまま通行止めを守る確認になります。計画書の書き方とコースタイムの決め方は、登山届の出し方とコースタイムの決め方をまとめた記事で確かめてください。

当日に使う「引き返し時刻」も、区間値から決めておけます。コース2の場合、山頂から柳木ヶ峯・浅間を経て5号橋までは、区間値を合計すると2時間30分です。11月15日に日の入りの30分前(16時06分)に下山するなら、休憩を入れずに数えても13時36分には山頂を出る必要があります。山頂の到着が13時を過ぎたら、山頂での長い休憩をやめて下り始める、と決めておくと現地で迷いません。

  1. 前日に、渋川市の観光案内で通行止めの掲載と、クマ出没情報を開き直す
  2. 出かける日の前橋の日の入りを国立天文台で確かめ、30分前を下山目標にして、区間値の合計と休憩から出発時刻と山頂の折り返し時刻を書き出す
  3. ぐんま電子申請・Compass・YAMAPのいずれかで登山届を出し、家族に下山予定時刻を伝える

それでも予定より遅れた日のために、明かりは必ず持ちます。レッドレンザーのMH5は、充電式のLEDヘッドライトです。冬の短い日に、下山が日没近くになったときの備えを一つ持っておきたい人に向きます。ただし、ヘッドライトは暗くなってから岩場や大タルミ付近を歩くための道具ではありません。

編集部の判断:子持山の登山届で大事なのは、出したかどうかより「書いた計画どおりに下りたか」です。通行止めの範囲を外したコースを書き、山頂を出る時刻を一行書き添えておけば、届そのものが当日の引き返しの約束になります。迷ったら、届に書いた時刻を守る側に倒してください。

よくある質問

Q. 子持山は初心者でも登れますか?

渋川市は子持山の登山道を「起伏が多く中上級者向けのコース」と案内しています。高山村の観光案内は高山村側からは岩場もなく登りやすいとしていますが、2026年11月1日〜2027年2月28日は山頂〜天文台方面が通行止め(予定)です。登山経験が浅い場合は、渋川市側のコース3のように区間値の合計が短く、大タルミを通らないコースから考え、獅子岩には取りつかない計画にしてください。不安があれば、同じ群馬の榛名山の8峰を歩き分けた記事から別の山を選ぶのも一つの判断です。

編集部の見立て:「初心者でも登れるか」という問いには、子持山では「登山口とコースと季節による」としか答えられません。逆に言えば、その三つを選べば歩ける幅が広い山でもあります。迷ったら短いコース・岩場は眺めるだけ・日の長い季節、の三つをそろえてください。

Q. 11月からも子持山に登れますか?

渋川市によると、2026年11月1日〜2027年2月28日に通行止め(予定)になるのは、山頂と高山村天文台・沼田市小峠林道方面のあいだの登山道です。渋川市側の登山口と山頂の往復は可能と市が掲載しています(2026年10月29日確認)。出発前に、期間や範囲が変わっていないかを渋川市のページで確かめてください。

Q. 獅子岩には鎖場がありますか?

渋川市の案内に鎖場の記載はありません。沼田市観光協会は獅子岩へ鉄製のはしごと鎖で登ると案内しています。岩場の通過条件は公式に出ていないので、足元に自信がなければ手前で引き返してください。

Q. 子持山の標高は1,296mですか、1,296.4mですか?

標高は渋川市の案内で1,296mとされています。沼田市観光協会は1,296.4mと載せており、出典で小数点以下が異なります(2026年10月29日確認)。渋川市の案内では山頂は「笠上」と表記されています。

Q. 駅からバスで行けますか?

JR渋川駅・敷島駅から登山口へ向かう路線バスの系統・停留所は、公式で確認できていません。バスの利用は事前に関越交通と渋川市の公式ページで確かめてください。市の案内にはタクシーで子持山登山道まで行けるとあります。

編集部の判断:子持山の質問の多くは、渋川市の観光案内の一ページに答えがあります。ただしそのページは、通行止めの掲載のように季節で書き換わります。ブックマークしておき、出発の前日に開き直す習慣を付けるのがいちばん確実です。

子持山は渋川市側から入り、11〜2月は短いコースで明るいうちに戻る

子持山は、渋川市が中上級者向けと書く起伏の多い山です。2026年11月1日〜2027年2月28日は山頂〜天文台・小峠方面が通行止め(予定)となり、渋川市側の往復だけが残ります。区間値を合計すると3時間55分〜8時間30分とコースで差が大きく、11月末の前橋の日の入りは16時29分です。この三つを重ねると、冬はコース2かコース3を朝早く歩き出す計画に絞られます。

編集部の見立て:子持山の冬は、「どこまで行けるか」より「どこで戻るか」を先に決める山です。獅子岩の前、大タルミの手前、山頂の折り返し時刻。戻る場所を三つ決めておけば、日の短い季節でも余裕を持って歩けます。

  1. 渋川市の観光案内で、通行止めの期間と範囲、クマ出没情報を出発の前日に確かめる
  2. コース2かコース3を選び、前橋の日の入りの30分前を下山目標にして、出発時刻と山頂の折り返し時刻を決める
  3. 駐車場とトイレを渋川市観光課か渋川市観光協会に確かめ、登山届を出してから出かける

編集部の判断:獅子岩は登らずに眺めるだけでも、子持山に来た意味は十分にあります。高さ約100mの岩を下から見上げ、明るいうちに登山口へ戻る。この冬の子持山は、その一日で満点だと考えています。

出典

  • 渋川市「子持山」観光案内(通行止め・標高・コース区間値・大タルミの注意・獅子岩・屏風岩・クマ目撃・アクセス・登山届)https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou-site/kankou/000391/000393/p000235.html (2026年10月29日確認)
  • 渋川市「クマの出没情報」https://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/000066/000069/kumasyutubotu.html (2026年10月29日確認)
  • 群馬県「2026年度 堅果類の豊凶調査結果」https://www.pref.gunma.jp/site/houdou/776859.html (2026年10月29日確認)
  • 群馬県警察「登山計画書(登山届)の提出」https://www.police.pref.gunma.jp/site/police/28894.html (2026年10月29日確認)
  • 沼田市観光協会「子持山」https://www.numata-kankou.jp/activity/climb-hike/komochi/index.html (2026年10月29日確認)
  • 国立天文台「各地のこよみ(前橋)」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1011.html ほか (2026年10月29日確認)
  • 気象庁「過去の気象データ検索」https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/ (2026年10月29日確認)

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