テレビ画面のなかで、選手が壁に張りついている。ホールドを掴み、体を振り、次の一手へ跳ぶ。あの競技が、2026年の秋、名古屋市港区で行われます。第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)のスポーツクライミング会場は、名古屋市国際展示場「ポートメッセなごや」第1展示館。あおなみ線の終点、金城ふ頭駅のすぐそばです。

名古屋のボルダリングジム「カラフルロック」編集部です。当ジムは名古屋市港区須成町、あおなみ線「港北駅」から徒歩約10分のところにあります。会場と同じ港区、しかも同じあおなみ線の沿線。大会とは何の関係もない一民間ジムですが、地理だけを見れば、観戦の行き帰りに立ち寄れる距離にあるのは事実でしょう。

チケッティングガイドで競技日程が公表されましたので、どの日に何が行われるのかを表にまとめました。あわせて会場への行き方、3種目それぞれの見どころ、そして観戦のあとに自分で登るなら何ができるのかを、地元のジムの立場から整理します。壁に初めて触る方にも、すでに登り込んでいる方にも、読んでいただきたい部分がそれぞれあります。

先に結論

スポーツクライミングの会場は「ポートメッセなごや」第1展示館(名古屋市港区金城ふ頭三丁目2番1)。最寄りはあおなみ線「金城ふ頭駅」で、名古屋駅から約24分です。
競技は2026年9月29日(火)から10月3日(土)まで、全6セッションボルダーを見たいなら9月29日〜10月1日、リードなら10月2日〜10月3日という読み替えになります。
カラフルロックは同じあおなみ線の「港北駅」徒歩約10分。名古屋駅から港北まで約12分なので、会場と名古屋駅を結ぶ線の途中に位置しています。
観戦後に体験できるのはボルダーです。高さ約8mのリード壁は設備としてありますが、現在は安全管理のため閉鎖しています。

競技日程は9月29日〜10月3日。ボルダーが前半、リードが後半です

チケッティングガイドに掲載されたスポーツクライミングのセッションは、次の6つです。会場はいずれも名古屋市国際展示場「ポートメッセなごや」第1展示館。CLB01〜CLB06はチケットの種類を示すコードで、プレイガイドで探すときの目印になります。

日付 開始時間 セッション チケットコード
9月29日(火) 10:00 男子ボルダー 準決勝/女子スピード4 予選 CLB01
9月30日(水) 10:00 女子ボルダー 準決勝/男子スピード4 予選 CLB02
9月30日(水) 18:00 男子ボルダー 決勝/女子スピード4 決勝 CLB03
10月1日(木) 18:00 女子ボルダー 決勝/男子スピード4 決勝 CLB04
10月2日(金) 17:00 女子リード 準決勝/男子リード 準決勝 CLB05
10月3日(土) 18:00 女子リード 決勝/男子リード 決勝 CLB06

読み替えると、こうなります。ボルダーを見たいなら9月29日(火)から10月1日(木)リードを見たいなら10月2日(金)と10月3日(土)。スピードは前半の3日間にボルダーと同じセッションへ組み込まれていて、予選も決勝も9月30日と10月1日の枠のなかで決着します。前半と後半で、会場の空気はかなり違うものになるはずです。

当ジムで実際に登っていただけるのはボルダーです。ですから「見た競技を、そのまま自分でも試してみたい」という順路で考えるなら、狙うべきは前半の3日間。とくに男子ボルダー決勝の9月30日(水)夜と、女子ボルダー決勝の10月1日(木)夜が軸になります。10:00開始のセッションを観た日なら、その足で夕方から登る組み立ても可能です。

チケットの価格は主催者とプレイガイドの案内が正となるため、本記事には記載しません。なおすでに完売しているセッションがあります。空き状況は大会公式サイトおよびプレイガイドでご確認ください。また運営上の都合により、開催日時・競技内容・座席図面等が変更になる場合があります。本記事の大会情報は2026年8月10日時点のチケッティングガイド掲載情報です。

会場は「ポートメッセなごや」第1展示館。港区金城ふ頭です

第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)のスポーツクライミング競技は、名古屋市国際展示場「ポートメッセなごや」の第1展示館で行われます。住所は愛知県名古屋市港区金城ふ頭三丁目2番1。展示会やコンサートで訪れたことがある方も多い、名古屋港エリアの大型施設です。

会場までの足はあおなみ線が主軸になります。名古屋駅から乗って終点が金城ふ頭駅。所要は約24分です。駅とポートメッセなごやは連絡通路でつながっていて、徒歩3〜5分ほど。雨の日でもほとんど濡れずにたどり着けるのは、大きな荷物やお子さん連れには効いてきます。

当ジムの立場について:カラフルロックは大会の公式スポンサーやパートナーではなく、大会運営とは一切関係のない一民間のボルダリングジムです。会場の運営や当日の案内について、当ジムがお答えできることはありません。大会に関するご確認は大会公式サイトへお願いします。

会場とカラフルロックは同じあおなみ線・同じ港区にあります

ここが、この記事を書いた理由です。あおなみ線は名古屋駅を起点に南へ伸びて、終点が金城ふ頭駅。カラフルロックの最寄りである港北駅は、その途中にあります。名古屋駅から港北まで約12分、名古屋駅から金城ふ頭まで約24分。つまり会場と名古屋駅を往復する動線の、ちょうど内側です。

場所 最寄り駅 名古屋駅からの所要(あおなみ線) 駅からの徒歩
ポートメッセなごや 第1展示館
(競技会場・港区金城ふ頭)
あおなみ線 金城ふ頭駅(終点) 約24分 連絡通路で徒歩3〜5分
カラフルロック
(港区須成町)
あおなみ線 港北駅 約12分 徒歩約10分

カラフルロックへは地下鉄名港線「東海通駅」4番出口から徒歩約15分、市バス「川西通三丁目」からは徒歩約3分というルートもあります。名古屋駅を経由せずに市内を移動する場合は、こちらのほうが早いこともあるでしょう。詳しい経路は名古屋駅からのアクセス方法にまとめてあります。

車で来る方には無料駐車場が7台分あります。台数が限られていますので、満車だったときの代替も含めて駐車場と車でのアクセスガイドを先に見ておくと安心です。

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カラフルロック編集部「大きな大会があると、そのあとに登りに来る人は増えますか」とよく聞かれます。編集部の整理では、増えるのは競技を初めて見た方だけではありません。しばらく壁から離れていた経験者の方が「また登りたくなった」と戻ってこられる。これが毎回いちばん多い流れです。

ボルダー・リード・スピード──3種目の違いを知ると観戦が変わります

スポーツクライミングには性格の異なる3つの種目があります。同じ「壁を登る」でも、勝ち方も見どころもまったく別物です。ここを押さえておくと、会場でもテレビでも、選手が何を狙っているのかが見えてきます。以下は大会公式の説明にもとづく整理です。

種目 競うもの(公式の説明) 観戦のポイント 本大会での日程
ボルダー 複数のコースをいくつ登れたかを競う 一手ごとの解法。同じ課題を選手ごとに違う体の使い方で解く 9月29日〜10月1日
リード 制限時間内に高さ12m以上のウォールのどの地点まで登れるかを競う 持久力と判断。落ちる直前まで粘る緊張感 10月2日〜10月3日
スピード 世界共通の高さ15mのコースを選手が同時に登り、速さを競う 秒単位の勝負。動きがほぼ決まっているぶん精度が出る 9月29日〜10月1日

ボルダーは低い壁を、ロープを使わずマットの上で登ります。複数のコースが用意され、そのうちいくつを登れたかで順位がつく方式です。1つの課題に対して選手ごとに解き方が分かれるのが面白いところで、背の高い選手が一手で届く距離を、小柄な選手が体の振りで取りにいく、といった対比が見られます。

リードはロープを付けて高さ12m以上の壁を登り、制限時間内にどの地点まで到達できたかを競います。上に行くほど疲労が溜まるので、終盤の一手が出るかどうかに視線が集まるところです。スピードは世界共通の高さ15mのコースを2人が同時に登り、速さで決着します。手順がほぼ固定されているぶん、わずかなミスが致命傷になる種目といえるでしょう。

見た競技を自分でやるなら──体験できるのはボルダーです

観戦のあとで「やってみたい」となったとき、実際に何ができるのか。ここは正確に書いておきます。

リード種目の体験はできません。カラフルロックには高さ約8mのリード壁が設備としてありますが、現在は安全管理のため閉鎖しています。大会でリードやスピードをご覧になって「同じことができる」とお考えの方には申し訳ないのですが、当ジムで登っていただけるのはボルダーのみです。ロープを使わず、マットの上で低い壁の課題を登る種目です。

裏を返せば、テレビ中継でいちばん映る機会が多く、初めての人がいちばん取り組みやすいのがボルダーです。道具はシューズとチョークだけ。ロープワークの習得も、ビレイ(確保)のパートナーも要りません。一人で来て、一人で登って帰れます。

壁は8面、横幅は約35m。傾斜は80度のスラブ(前に傾いた易しい面)から、90度の垂壁が2面、105度・110度・115度・130度の前傾壁が4面、そして170度のルーフまで揃っています。最初は80度や90度から始めて、慣れたら少しずつ前傾へ、という段階を踏めます。角度がどう難易度に効いてくるのかはボルダリングの壁の種類と特徴で解説しています。

すでに登れる方へ──130度と170度、そしてMoonBoardがあります

ここからは、大会を観に来る方のうちすでにクライミングの経験がある方に向けて書きます。観戦で選手の動きを浴びた直後というのは、たいてい指が疼くものです。せっかく名古屋にいるのだから登って帰りたい。そう考えたときに、当ジムは選択肢に入るだけの角度を持っています。

先ほども触れたとおり壁は8面・横幅約35mで、80度スラブと90度の垂壁2面という易しい面のほかに、105度・110度・115度・130度の前傾壁が4面、そして170度のルーフがあります。130度とルーフが同じフロアに並んでいる規模のジムは、そう多くありません。強傾斜でのランジ、ヒールフック、体幹で止める動き──観戦中に「今のはどうやって止めているんだ」と思った動きを、その日のうちに自分の体で試せます。

公式の施設案内でも、やさしめのジムでは物足りなくなった方や、ホールド替え後の新しい課題を目当てに来店する方に選ばれているジムだとしています。課題が入れ替わるたびに顔を出す常連の方が一定数いる、というのが実際のところです。

もうひとつ、経験者向けの設備がMoonBoard(2016年セット)です。世界共通のホールド配置が再現されたトレーニングウォールで、専用アプリから課題を選んで登る仕組み。保持力、体幹、強傾斜での足使いを鍛えたいときに向いています。海外の誰かが作った課題に名古屋で挑戦できるので、自分のいまの強度を客観的に測る物差しとしても使えるはずです。ルールや使い方はムーンボードのルールや使い方にまとめてあります。

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カラフルロック編集部ジムでよく聞くのは「MoonBoardがあるジムを探して来た」という声です。同じ課題を世界中の人が登っているので、登れた・登れなかったの記録がそのまま比較になる。三河や岐阜、三重から車で来られる方もいらっしゃいます。

実際、当ジムには三河・岐阜・三重など東海各地からのご来店に加えて、出張や旅行で名古屋を訪れた国内外のクライマーにもご利用いただいています。滞在中に登れるジムを探している方向けの情報は出張・旅行で名古屋に来たときに登れるジムの案内にまとめました。手ぶらで来られる装備の話や、短時間で切り上げたいときの料金の選び方も書いてあります。

経験者の通常利用は、平日1日フリーが大人1,900円、土日祝1日フリーが大人2,200円。仕事帰りや観戦帰りに寄る方向けに、平日21時以降の大人1,400円という枠もあります。別途、初回のみ会員登録料が大人1,000円。シューズとチョークを持参されるならレンタル料はかかりません。

そして日程との噛み合わせです。営業は平日10:00〜22:30、土日祝10:00〜21:00(最終入館は閉店45分前)。今回のスポーツクライミングは決勝が18:00開始のセッションに集中していますから、10:00開始のセッションを観た日は夜に登る18:00開始の決勝を観る日は昼のうちに登っておくという組み立てができます。平日21時以降の枠は、決勝を観てから駆け込む場合の受け皿にもなるでしょう。

もちろん、初めての方を締め出すジムではありません。80度のスラブから170度のルーフまで同じフロアに並んでいるというのは、入門者と経験者が同じ日に同じ場所で楽しめるということでもあります。

初めて登る日の実務──料金・持ち物・予約

未経験の方には初回体験プランがあります。大人2,200円、子ども(中学生以下)1,500円。この中に登録料、レンタルシューズ、チョーク、そして初回レクチャーが含まれます。追加で払うものは基本的にありません。

上記の料金はいずれも2026年7月14日時点のものです(税込)。料金ページで最新の案内をご確認のうえご来店ください。

持ち物は動きやすい服装と、室内用の靴下。シューズとチョークは借りられるので手ぶらでも成立します。ジーンズのような伸びない素材だと足が上がりにくいため、ジャージやスウェットのほうが快適でしょう。持ち物や当日の流れは初めての方へ(持ち物・料金・体験の流れ)にまとめました。

予約については、通常利用なら予約なしでも入れます。ただし初めての方、体験希望の方、土日祝、複数人でのご来店は、事前に予約ページや営業予定を見ておくとスムーズです。定休日はありませんが、臨時休業の可能性はあります。

館内には男女別の更衣室(鍵付きロッカー)、男女別トイレ(ウォシュレット付)、冷暖房、自動販売機、休憩スペースがあります。観戦の荷物が多くてもロッカーに預けられますし、汗をかいた服のままお越しになっても着替えていただけます。設備の詳細は施設案内(壁の角度と館内設備)をご覧ください。

大会をきっかけに始める方へ──初回に何をするか

初めての日は、だいたいこんな流れになります。

  1. 受付で会員登録(初回のみ)。身分証があるとスムーズです
  2. 着替えて、レンタルシューズとチョークを受け取る
  3. 初回レクチャー。ルールの読み方、登り方、そして安全な降り方・落ち方を確認します
  4. 易しい傾斜の課題から。80度スラブや90度の垂壁が入口です
  5. 登れたら次のグレードへ。休憩を挟みながら1〜2時間

初回で意外と大事なのが3番目の「降り方」です。ボルダーはロープを使わないぶん、登ったあとどう下りるかが安全に直結します。大会中継では選手がマットに飛び降りる場面がよく映りますが、あれは訓練された動きです。最初はホールドを伝って下りる方法から覚えていただきます。

グレードの上がり方は人それぞれで、初日にいくつ登れたかで先の伸びが決まるわけではありません。前傾壁やルーフは体ができてからで十分間に合います。大会を見て「自分にはできない」と思った方こそ、80度のスラブから始めてみてください。テレビに映るのは決勝の壁であって、入口の壁ではありません。


アジア競技大会の観戦の前後に、あおなみ線沿線で実際に登ってみませんか。初めての方の体験プランは大人2,200円、レンタル込みで手ぶらでお越しいただけます。経験者の方は平日1日フリー1,900円から、130度・170度とMoonBoardをお試しください。

カラフルロックの予約ページを見る

よくある質問

Q. スポーツクライミングはいつ行われますか?

2026年9月29日(火)から10月3日(土)まで、全6セッションです。9月29日10:00、9月30日10:00、9月30日18:00、10月1日18:00、10月2日17:00、10月3日18:00の開始で、会場は名古屋市国際展示場「ポートメッセなごや」第1展示館。チケットコードはCLB01〜CLB06です。2026年8月10日時点のチケッティングガイド掲載情報であり、運営上の都合により開催日時・競技内容・座席図面等が変更になる場合があります。

Q. ボルダーだけを見たい場合、どの日に行けばよいですか?

9月29日(火)から10月1日(木)です。男子ボルダー準決勝が9月29日10:00、女子ボルダー準決勝が9月30日10:00、男子ボルダー決勝が9月30日18:00、女子ボルダー決勝が10月1日18:00。リードは10月2日(金)と10月3日(土)に行われます。当ジムで体験できるのはボルダーですので、登ってみたい方には前半の3日間をおすすめします。

Q. チケットはまだ買えますか?

すでに完売しているセッションがあります。空き状況は大会公式サイトおよびプレイガイドでご確認ください。当ジムはチケットの販売や取り次ぎを行っておらず、大会の公式スポンサーやパートナーでもない一民間のボルダリングジムです。価格や販売方法についてのご案内はできかねます。

Q. 観戦の帰りにそのまま寄れますか?

位置関係としては寄りやすい場所にあります。カラフルロックの最寄りはあおなみ線「港北駅」(徒歩約10分)で、会場のある金城ふ頭駅と名古屋駅を結ぶ同じ路線の途中です。名古屋駅から港北駅までは約12分。営業は平日10:00〜22:30、土日祝10:00〜21:00(最終入館は閉店45分前)ですので、18:00開始の決勝を観る日は昼のうちに、10:00開始のセッションを観た日は夜に登る、という組み立てができます。

Q. 経験者でも登りごたえはありますか?

あります。壁は8面・横幅約35mで、105度・110度・115度・130度の前傾壁4面と170度のルーフを備えています。MoonBoard(2016年セット)もあり、専用アプリの課題で保持力・体幹・強傾斜での足使いを追い込めます。通常利用は平日1日フリー大人1,900円、土日祝1日フリー大人2,200円、平日21時以降大人1,400円、別途初回のみ会員登録料が大人1,000円です(2026年7月14日時点)。来店前に公式の料金ページで最新の案内をご確認ください。

Q. 大会で見たリードやスピードも体験できますか?

できません。カラフルロックで登っていただけるのはボルダー(ロープを使わずマットの上で低い壁を登る種目)です。高さ約8mのリード壁は設備としてありますが、現在は安全管理のため閉鎖しています。スピード種目の壁もありません。ボルダーは中継でも映る機会が多く、初めての方が最も取り組みやすい種目です。