

長期間の登山ではスマートフォンやカメラ、ライトなどの電子機器を使うことが多く、電力確保が重要な課題となります。
そこで登山中でも手軽に電力を得られるソーラーパネルに注目が集まっています。
本記事では登山でソーラーパネルが活躍するシーンや選び方のポイント、おすすめ製品をご紹介します。
これまでこのページでは「重量」「変換効率」といった言葉は出てきても、肝心の出力(W)の目安や、実際に何時間で充電できるのか、曇りの日はどうなるのかといった具体的な情報が不足していました。
本記事では定格出力(W)を軸にした比較表と、天候による発電量の変化、モバイルバッテリーとの使い分けまで、登山での電力確保に役立つ情報をお届けしますので最後まで読んでいってください。
登山でソーラーパネルが活躍するシーン


出典:amazon.co.jp
携帯電話やカメラの充電
登山中、携帯電話やデジタルカメラの電池が切れてしまうのは大変ですね。
ソーラーパネルを使えば、太陽光を電気に変換してこれらの機器を充電することができます。
遭難時の緊急連絡や登山の思い出の写真撮影など電力確保は非常に重要です。
懐中電灯やランタンの電源確保
登山中は夜になると暗くなるため懐中電灯やランタンなどの照明器具が必要不可欠です。
ソーラーパネルを使えば、これらの照明器具の電源を確保できるので、夜間の歩行や野営時の明かりとして活用できます。
非常時の電源確保
登山中に遭難したり自然災害に見舞われた場合、携帯電話やラジオなどの通信機器、ライトなどの電力が必要になります。
ソーラーパネルがあれば、太陽光から電気を作り出せるので非常時の電源確保に役立ちます。
このように登山中の様々な場面でソーラーパネルは大活躍します。
携帯電話やカメラの充電、照明器具の電源確保、非常時の備えなど長期間の登山では必需品として活用できるのが大きなメリットです。
ソーラーパネルを上手に活用すれば、より快適で安全な登山を楽しめるでしょう。
ソーラーパネルの選び方のポイント

出典:Jackery公式サイト
- 重量
ソーラーパネルを登山で使用する場合、軽量であることが重要です。重量が重すぎると登山中の荷物の負担が大きくなってしまいます。
パネル単体なら450g〜600g台のモデルが主流で、できるだけ軽量なモデルを選ぶことで、快適な登山が楽しめます。
- 出力(W)
ソーラーパネルの出力は、充電したい機器の消費電力に合わせて選ぶ必要があります。携帯電話やカメラなどの小型機器なら10W程度でも十分ですが、ノートパソコンやタブレットなどの大型機器には20W以上の出力が必要です。
登山向けの携帯用ソーラーパネルは21W〜30W前後のモデルが中心で、ポータブル電源とセットになったモデルは本体側の定格出力が300W前後になるものもあります。用途に合わせて適切な出力のパネルを選びましょう。
- 変換効率
ソーラーパネルの変換効率が高いほど同じ面積でより多くの電力を得られます。一般的に20%以上の変換効率があれば良質なパネルと言えます。
変換効率が高いほど、より効率的に発電できるのでおすすめです。
- 防水・耐久性
登山では雨や雪、強風などの過酷な環境に晒されるため防水性と耐久性が重要です。IPX4以上の防水性能と頑丈な作りのパネルを選ぶと良いでしょう。
長期的な使用に耐えられる製品を選びましょう。
- 充電ポート
ソーラーパネルには、USB充電ポートなどの充電端子が備わっているのが便利です。携帯電話やカメラなどの機器を直接パネルに接続して充電できるのでケーブルを別途用意する必要がありません。
以上のようなポイントを押さえて登山に適したソーラーパネルを選ぶことが大切です。
軽量で高出力、高効率、耐久性のある製品を見つけることで快適な登山ライフが送れるでしょう。
定格出力(W)はどこを見て選べばいいか
ソーラーパネルのカタログには「定格出力〇〇W」という表記があります。これはパネルが最も条件の良い状態(真夏の晴天・パネルに対して垂直に太陽光が当たる状態)で出せる最大の発電量の目安です。
登山用の携帯サイズのソーラーパネルは21W〜30W前後のモデルが多く、スマートフォンやモバイルバッテリーを1〜2台同時に充電する用途を想定した出力です。一方でポータブル電源とセットになったモデルは、電源本体側の定格出力が300W前後まで上がり、ノートパソコンや電気毛布のような消費電力の大きい機器にも対応できます。
ここで注意したいのは、パネルの「定格出力〇〇W」がそのまま充電速度に直結するわけではないという点です。実際にスマートフォンなどへ流れる電流は、パネル側の出力・USBポートの規格(PDやQC対応かどうか)・天候・角度のすべてに左右されます。次の比較表と、後述の「曇りだとどうなるか」の章もあわせて確認してください。
登山向けソーラーパネル・モバイルバッテリー比較表
今回紹介する9製品を、メーカー公式ページまたは販売ページに記載されている値で比較しました。記載が確認できなかった項目は「確認できず」としています。
| 製品 | 定格出力(W) | 重量 | 折りたたみサイズ | 防水 | USB端子 |
|---|---|---|---|---|---|
| BigBlue 28W ソーラーパネル | 28W | 確認できず | 確認できず | IPX4 | USB-A×3(5V/4.8A) |
| ELECAENTA 30W ソーラーチャージャー(LSFC-30) | 30W | 確認できず | 確認できず | 防水仕様あり(等級は販売ページにより表記差があり確認できず) | USB-A×2・Type-C×1(PD18W/QC3.0) |
| エレコム 21Wモバイルソーラー充電器(MPA-S01BK) | 21W | 約450g | 折りたたみ時 約幅150×厚み35×高さ285mm | 確認できず | USB-A(メス)×2(合計2.4A) |
| Philips ソーラーモバイルバッテリー20000mAh(DLP7726N) | パネル出力は確認できず(急速充電15W) | 確認できず | モバイルバッテリー型のため該当なし | IP45 | USB-C・Lightning・micro USB・USB-A×2の5ポート |
| Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini | 本体300W(付属パネル40W) | 本体約3.6kg | 付属パネルは折りたたみ式(サイズは確認できず) | 確認できず | 本体にUSB出力あり(詳細は公式ページ参照) |
| BigBlue 28W(2025新モデル・電流計付き) | 28W | 確認できず | 確認できず | 確認できず | USB-A×1・USB-C×1 |
| EcoFlow 28Wソーラーパネル | 28W | 約600g | タブレット程度の大きさ(正確な数値は確認できず) | IP68 | USB-C・USB-A |
| エレコム 21Wソーラーチャージャー(MPA-S03BK) | 21W | 確認できず | 確認できず | 確認できず | USB-C×1・USB-A×1(合計3A) |
| ELECAENTA 25Wソーラーパネル(ポケットサイズ) | 25W | 確認できず(海外販売ページに0.9lbs表記あり・国内販売ページでの確認はできず) | 確認できず | IP68 | USB-C・USB-A |
登山用ソーラーパネル・モバイルバッテリーおすすめ9選

ここからは登山での電力確保に使える製品を、役割ごとに3つのグループに分けて紹介します。まずは荷物を極力軽くしたい人向けの「ソーラーパネル単体」タイプ、次に充電池ごと持ち歩ける「ソーラー機能つきモバイルバッテリー」、最後に車中泊や前泊にも使える「ポータブル電源+ソーラーパネルのセット」です。
ソーラーパネル単体タイプ
パネルだけを持ち、スマートフォンやモバイルバッテリーに直接充電する軽量なタイプです。日帰り登山や、すでにモバイルバッテリーを持っている人の追加装備に向いています。
BigBlue 28W ソーラーパネル
登山中の電力確保に使いやすいのがBigBlue 28W ソーラーパネルです。
このソーラーパネルは、SunPower製ソーラーセルを採用しており変換効率は23%〜25%です。
また、丈夫なポリエステル布地と高耐久PETポリマーを使用しているため、IPX4防水レベルに対応しています。
突然の雨にも対応できる作りになっています。
折りたたみ式なので持ち運びも簡単で、アウトドアやキャンプ、登山などさまざまなシーンで活躍してくれます。
さらに、3つのUSBポートを備えているので、スマートフォンやタブレット、ポータブル電源など複数の機器を同時に充電できるのが便利です。
災害時の非常用電源としても活用できます。
重量と折りたたみ時のサイズは今回確認できませんでした。購入前に販売ページで最新の寸法表記を確認してください。
ELECAENTA 30W ソーラーチャージャー
登山中の電力確保が課題という人には、ELECAENTA 30Wソーラーチャージャーも選択肢になります。
このソーラーパネルはETFE素材を採用し、従来のPETパネルに比べて安定性、耐久性、透光性が向上しています。
単結晶太陽電池を使用しており、変換効率は24%です。
3つのUSBポート(うち1つはType-C)を搭載しているので複数の機器を同時に充電できるのも特徴です。PD18W/QC3.0の急速充電に対応しています。
折りたたみ式なので持ち運びも楽で、バッグに入れても場所を取りません。
さらに、オートリトライ機能も備えているので、天候が変わって発電が止まっても自動で再開してくれます。
防水性能については販売ページによって表記に差があり、具体的な等級は確認できませんでした。重量・折りたたみサイズも今回は確認できていません。
BigBlue 28W ソーラーチャージャー(2025新モデル・電流計付き)
先ほどのBigBlue 28Wの新モデルにあたる製品です。
商品名の表記によると出力は28W、変換効率25.4%とされており、USB-AとUSB-Cの2ポート構成です。
電流計が付いているため、今どれくらいの電流で充電できているかを画面で確認しながら使えるのが特徴です。
折りたたみ式で持ち運びやすく、旧モデルからポート構成が絞られた分、軽量化が図られているとされています。
重量・折りたたみサイズ・防水等級については販売ページ上で確認できませんでした。購入前に最新の商品ページで確認することをおすすめします。
EcoFlow 28Wソーラーパネル
とにかく軽さを重視したい人にはEcoFlow 28Wソーラーパネルが候補になります。
販売ページの表記によると重量は約600gで、単結晶パネルによる変換効率は25%です。
IP68という高い防水等級に対応しており、USB-CとUSB-Aの2ポートから出力できます。
タブレットほどの大きさに折りたためるため、ザックの外側やサイドポケットにも収まりやすいのが特徴です。スナップフックが付属しており、ザックに固定して行動中に充電することもできます。
折りたたみ時の正確な寸法は今回確認できませんでした。
エレコム 21Wソーラーチャージャー(MPA-S03BK)
国内メーカーのエレコム製という安心感がほしい人には、MPA-S03BKもおすすめです。
ソーラーパネル部分の発電性能は最大21W、変換効率は最大22%とされています。
USB-C×1・USB-A×1の合計2ポート構成で、定格出力電圧5V・定格出力電流は合計3Aです。
デジタル電流計とキックスタンドが付いており、置いて使う際に角度をつけやすいのも特徴です。
重量と折りたたみサイズ、防水等級については公式ページ上で確認できませんでした。
ELECAENTA 25Wソーラーパネル(ポケットサイズ)
とにかく小さく畳みたい人には、ポケットサイズをうたうELECAENTA 25Wが候補になります。
次世代HPBCセルを採用し、変換効率は25.4%とされています。USB-CとUSB-Aの2ポート出力に対応し、防水等級はIP68です。
海外向け販売ページでは約0.9lbs(400g強)という重量表記が見られましたが、国内販売ページでの重量表記は確認できませんでした。購入前に販売ページの最新情報を確認してください。
ソーラー機能つきモバイルバッテリー
パネルとバッテリーが一体になったタイプです。晴れていない時間帯でも、あらかじめ自宅のコンセントで満充電にしておいたバッテリー容量を使えるので、天候に発電量が左右されにくいのが利点です。
エレコム 21W モバイルソーラー充電器
- 高効率な発電性能
- 軽量&コンパクト
- 簡単接続
取り込んだ太陽光を電力に変換できるソーラーパネルを採用しています。
最大出力21Wで、スマートフォンやタブレットを充電できます。
折りたたむと縦15×横28.5×高さ3.5cmになるので、荷物の重さを気にせず持ち運べます(公式マニュアル表記)。
重量は約450gなので、登山中の負担も抑えられます。
ケーブルを接続するだけで充電が可能なので設置も簡単です。
USB-A(メス)×2ポートで、合計2.4A(各ポート2.4A)の出力に対応しています。
このように、エレコムの「21W モバイルソーラー充電器 MPA-S01BK」は登山に使いやすい製品です。
軽量でコンパクトなデザインなので荷物の重さを気にせず持ち運べ、公式仕様に基づく出力で機器の充電も行えます。
登山中の電力確保にお試しください。
Philips(フィリップス) ソーラーモバイルバッテリー20000mAh
登山中の電力確保に使いやすいのが、Philips(フィリップス)の大容量ソーラーモバイルバッテリーです。
- 大容量20000mAhバッテリー
- 高速充電
- 5ポート構成
- 耐久性
大容量20000mAhのバッテリーを搭載しているので長時間の登山でも使えます。
15W高速充電に対応しています。
太陽光から直接充電できるソーラーパネル付きなので、電源がない場所でも使えます。ただしソーラーパネルでの充電だけで満充電にするには相応の時間がかかる点は踏まえておく必要があります。
USB-C、Lightning、micro USB、USB-A×2の5ポートを搭載しているので様々な機器に対応できます。
複数台の同時充電が可能なので、登山仲間の充電にも活用できます。
IP45の防水・防塵性能を備えており、高輝度LEDライトとSOSライト機能も搭載しています。
まさに登山に使いやすい、大容量で急速充電、ソーラー充電に対応したモバイルバッテリーです。
アウトドアでの電力確保にお試しください。
ポータブル電源+ソーラーパネルのセット
スマートフォンだけでなく、ノートパソコンや電気毛布のような消費電力の大きい機器まで動かしたい場合は、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになったタイプが向いています。ただし本体だけで3kg台の重量があるため、縦走の行動中に背負うというよりは、登山口までの車中泊や前泊での利用が中心になります。
Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini
Jackery Solar Generator 240 New 40 Miniは、登山口までの車中泊や前泊、防災など、さまざまな場面で使えるポータブル電源です。
Jackery公式サイトの表記によると、本体は約3.6kgで持ち運びが可能なサイズです。
- 256Whのバッテリーを搭載し、スマートフォンを最大40回、ノートPCを5回以上充電可能(公式サイト表記)
- 充放電サイクル数4,000回(公式サイト表記)
- 最速60分の急速充電に対応(公式サイト表記)
- 定格出力300W
- 40Wの折りたたみ式ソーラーパネルが付属し、太陽光での充電が可能
登山中というよりも、登山口までの移動が長距離の方や前泊で車中泊をされる方に向いている製品です。
移動中に電力が切れる心配がなく、スマートフォンやカメラ、ライトやパソコンなどの充電も可能です。
アウトドアや非常時の電源確保に使える1台です。
この機会にぜひJackery Solar Generator 240 New 40 Miniをチェックしてみてください。
何時間で充電できるか
「ソーラーパネルは何時間でスマートフォン1回分を充電できるか」は登山で一番気になるポイントですが、この記事では断定的な時間の数値は書きません。理由は、メーカーが公表する出力(W)は前提条件が非常に限定的だからです。
各メーカーの定格出力は、真夏・快晴・パネルに対して太陽光がほぼ垂直に当たる条件で測定された最大値です。登山の現場では、季節・時間帯・標高・雲の量・パネルの角度・気温・スマートフォン側の受電性能などが常に変化するため、実際に何時間でどれだけ充電できるかは状況によって大きく変わります。
同じ「28W」のパネルでも、快晴の稜線上で正対させて使う場合と、木陰や斜面で角度が合わないまま使う場合とでは、実際に得られる電力量はまったく違うものになります。
そのため、行動中はパネルをザックに固定して常時トリクル充電を行い、休憩時間にできるだけ日当たりの良い場所で角度を合わせて集中的に充電する、という使い方が現実的です。確実な充電を優先したい場面では、あらかじめ自宅で満充電にしたモバイルバッテリーを主力にし、ソーラーパネルは補助として使う考え方をおすすめします。
曇りだとどうなるか
メーカーが公表する出力(W)や変換効率(%)の数値は、いずれも晴天時の条件で測定されたものです。曇りの日に発電量が何割まで落ちるかについて、各メーカーの公式ページに具体的な数値を明記しているものは今回確認できませんでした。そのため「曇りでは◯割」という断定的な数値はこの記事には書きません。
確認できているのは、太陽光発電の一般的な性質として、雲を通過すると太陽光の直達成分が大きく減り、パネルが受け取れる光量が晴天時より少なくなるという点です。単結晶パネルを使ったモデルが多い今回の製品群では、雲が薄い状態であれば発電自体は続きますが、厚い雲や雨天時は発電効率が大幅に下がると考えて行動計画を立てるのが安全です。
ELECAENTA 25Wの販売ページには、新しいセルにより「曇りや光が弱い日でも安定した充電が可能」という趣旨の記載がありましたが、これも定量的な数値ではなく、あくまで販売側の説明です。曇天時の発電を前提にした計画は立てず、晴天時にまとめて充電する、または後述のモバイルバッテリーを主力にする考え方が現実的です。
モバイルバッテリーとどちらを持つか
「ソーラーパネルとモバイルバッテリー、どちらを持てばいいか」は行程によって答えが変わります。
日帰り登山の場合
日帰りなら行動時間が限られており、天候による発電量のばらつきを気にする必要が薄いため、自宅で満充電にしたモバイルバッテリー1つで足りるケースがほとんどです。ソーラーパネルを追加する必要性は高くありません。荷物を軽くしたい日帰り登山では、ソーラーパネルよりもモバイルバッテリーの容量を優先する方が現実的です。
テント泊・縦走の場合
複数日にわたる縦走やテント泊では、モバイルバッテリー単体だと容量切れのリスクが高まります。この場合はモバイルバッテリーを主力にしつつ、行動中や幕営中にソーラーパネルで補助的に充電する組み合わせが現実的です。
具体的には、モバイルバッテリーで確実な電力を確保しつつ、ソーラーパネルをザックに固定して晴れている時間帯に少しずつ充電し、翌日以降のバッテリー消費に備えるという使い方です。
前泊・車中泊がある場合
登山口までの移動で前泊や車中泊を挟む行程であれば、Jackeryのようなポータブル電源とソーラーパネルのセットが選択肢になります。ノートパソコンや電気毛布など消費電力の大きい機器も使える一方、本体だけで3kg台の重量があるため、行動中に背負って使うタイプではない点は理解しておく必要があります。
登山でのソーラーパネルの使い方

出典:amazon.co.jp
設置場所の選定
登山でソーラーパネルを使う際は、直射日光が当たる場所に設置することが重要です。
日陰や曇りの場所では発電効率が大幅に低下してしまいます。
パネルを設置する際はできるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
例えば、テントの上や岩場の上など太陽光が遮られにくい場所がおすすめです。
移動中はザックにつけて充電できるタイプが便利です。
最適な角度調整
ソーラーパネルの発電効率を最大限に引き出すにはパネルの角度を最適に調整することが重要です。
一般的に、設置場所の緯度や季節に合わせて角度を調整すると良いでしょう。
例えば、冬季は太陽の位置が低いためパネルの角度を少し水平に近づけると効率的に発電できます。
パネルにサンダイヤル(日時計)が付いている製品もあり、これを使えば最適な角度を簡単に見つけられます。
天候に合わせた使い分け
登山中は天候の変化が激しいため、状況に合わせてソーラーパネルの使い方を変えることが大切です。
晴れの日は最大限の発電を心がけ、曇りや雨の日は発電効率が下がるためバッテリーの消費を抑えるようにしましょう。
また、ソーラーパネルの出力に合わせて充電する機器の使用を調整するのも良いでしょう。
以上のように登山でソーラーパネルを活用するには、設置場所の選定、角度調整、天候に合わせた使い分けが重要です。
これらのポイントを押さえることで、より効率的に発電し快適な登山ライフを送れるはずです。
よくある質問
Q. ソーラーパネルだけでスマートフォンを満充電にできますか
晴天時であれば理論上は可能ですが、実際にかかる時間は天候・角度・気温などの条件で大きく変わるため、この記事では断定的な時間は示していません。確実に充電したい場合は、自宅で満充電にしたモバイルバッテリーを併用することをおすすめします。
Q. 登山中はパネルをどこに取り付ければいいですか
行動中はザックの外側や天面など、太陽光が遮られにくい場所に固定するのが一般的です。休憩時やテント泊時は、地面や岩の上に広げて直射日光が当たる角度に置くと発電効率が上がります。
Q. 雨の日でも使えますか
今回紹介した製品にはIPX4やIP68など防水性能を備えたモデルがありますが、防水等級は製品ごとに異なり、確認できなかった製品もあります。雨天時の発電量そのものは晴天時より大きく下がるため、雨の日は発電を前提にせず、モバイルバッテリーやポータブル電源に切り替えるのが安全です。
Q. ソーラーパネルとモバイルバッテリー、どちらを先に買うべきですか
日帰り登山が中心ならモバイルバッテリーを優先し、テント泊や縦走で複数日行動する予定があるならソーラーパネルを追加する、という順番がおすすめです。詳しくは本文の「モバイルバッテリーとどちらを持つか」をご覧ください。
Q. USBポートの種類は何をチェックすればいいですか
スマートフォンやタブレットの充電端子(USB-CかLightningか)に合っているか、また急速充電(PDやQC)に対応しているかを確認しましょう。今回の比較表にも各製品のUSB端子の種類をまとめています。
Q. ポータブル電源とセットのモデルは登山中に背負えますか
Jackery Solar Generator 240 New 40 Miniのように本体だけで約3.6kgあるモデルは、行動中に背負って使うというより、登山口までの車中泊や前泊での利用に向いています。詳しくは本文の「ポータブル電源+ソーラーパネルのセット」をご覧ください。
まとめ

出典:Jackery公式サイト
登山でソーラーパネルを活用することには多くの魅力があります。
まず何より電力確保に大変役立つことが挙げられます。
携帯電話やカメラ、ライトなどの充電に使えるため、登山中の情報収集や安全確保に貢献してくれます。
また、ソーラーパネルは軽量で持ち運びも簡単です。
登山では荷物の重さが大きな課題となりますが、ソーラーパネルなら手軽に電力を得られるので非常に便利です。
さらに、静かに発電できるのも魅力の1つです。
選ぶときは、定格出力(W)・重量・防水性能・USB端子の種類を、この記事の比較表で確認したうえで、自分の行程(日帰りか縦走か、前泊があるか)に合ったタイプを選んでください。
ソーラーパネルを上手に活用して、大自然の中で心地よい時間を過ごしましょう。
出典
- Jackery公式サイト「Solar Generator 240 New 40 Mini」商品ページ(バッテリー容量・定格出力・充放電サイクル数・急速充電時間の根拠)
- エレコム公式サイト「21W モバイルソーラー充電器 MPA-S01BK」製品情報(出力・重量・サイズ・USB出力の根拠)
- エレコム「21Wモバイルソーラー充電器 MPA-S03BK」販売ページ(出力・変換効率・USB端子の根拠)
- EcoFlow Japan公式サイト「EcoFlow 28Wソーラーパネル」商品ページ(重量・防水等級・USB端子の根拠)
- ELECAENTA「25Wソーラーパネル」販売ページ(出力・変換効率・防水等級の根拠)
- Philips「ソーラーモバイルバッテリー20000mAh DLP7726N」販売ページ(バッテリー容量・急速充電・USB端子・防水等級の根拠)
※数値は2026年8月14日時点で各公式ページ・販売ページに記載の値です。表内で「確認できず」とした項目は、上記出典の時点で該当ページに記載が見当たらなかったものです。



