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アディダス テレックスで日帰りの低山を歩くなら、軽さを優先する人はフリーハイカー系、一日しっかり歩く定番を探す人はトレイルメーカー 2、岩の多い道や長い下りが気になる人はスカイチェイサー系が候補です。どのモデルもアディダスの用途表示は「ハイキング」で、冬山・雪山やアイゼンでの使用に向くという記載は、公式の商品ページのどこにもありません。名前に「ミッド」とあるのはスカイチェイサー AX5 ミッドだけなので、ミッドカットの登山靴を探している人の候補は、テレックスの中ではこの1足に絞られます(足首をどこまで覆うかの寸法は公式に書かれていません)。
重さの差は思ったより大きく、公式が「27cm片足」と測定サイズを明記している5モデルだけで比べても、片足354gから460gまで開きがあります。両足に直すと約708gから920gで、いちばん軽いフリーハイカー 3 ウルトラと、いちばん重いスカイチェイサー AX5 ミッドの差は約212gです。同じブランドの同じ「ハイキング」表示の靴でも、選ぶモデルで足に下げる重さがこれだけ変わります。
比べる材料は、アディダス日本公式の商品ページに載っている仕様欄と説明文、アディダス公式のフィットと手入れの案内、GORE-TEX公式の靴の手入れの案内だけです。数値はすべて2026年10月26日に確認した公表値で、個体差や左右差を含まない値として読んでください。
なお、アディダス日本公式での分類はどのモデルも「メンズ」ですが、サイズは22.0cm(モデルにより24.0cm)から用意されています。足の小さい人が選べるモデルは限られるので、サイズの範囲も表に入れています。
- テレックスのハイキング系は、軽く歩くフリーハイカー系・日帰りの定番のトレイルメーカー 2・岩場を意識したスカイチェイサー系の3つに分かれる
- 公式が27cm片足の重さを出している5モデルでは、片足354〜460g・両足約708〜920gで、最軽量と最重量の差は両足で約212g
- スカイチェイサー AX5 と AX5 ミッドの差は両足で約40g。名前にミッドとある1足を選ぶ代わりに増える重さはこの程度という目安になる
- 公表値が出ている品番のドロップはどれも10mmで、違いはかかと側の厚み(26〜43mm)に出ている
- トレイルメーカー 2・スカイチェイサー・AX5系は24.0cmから。22.0cmから選べるのはフリーハイカー系とスカイチェイサー ウルトラ
- 冬山・雪山・アイゼンでの使用は公式の記載が無いので、雪のある山は冬山向けと明記された靴で考える
- 履き口から入る泥や小石はスパッツで、足裏の合わせ込みは中敷きで補える。中敷きは取り外せるかを確かめてから
結論|日帰りの低山は「軽さ・定番・岩場」の3系統から1足を選ぶ
アディダス テレックスの公式サイトで「テレックス ハイキング ゴアテックス」を探すと、名前の似た靴がずらりと並びます。フリーハイカー、トレイルメーカー、スカイチェイサーという3つの名前に、SL・ウルトラ・AX5・ミッド・スピードレースといった語が付くので、名前だけでは違いがつかみにくいのが正直なところです。ただ、公式の説明文を読むと、3つの名前はそれぞれ違う場面を想定して書き分けられています。
フリーハイカー系は、公式の説明に「起伏の激しいトレイルを進むときも、街を散歩するときも」(フリーハイカー SL)や「数日間のハイキングや…小旅行に最適」(フリーハイカー 3 ウルトラ)といった言葉が並び、山と街をまたいで履く前提が読み取れます。トレイルメーカー 2は「一日中山に登ったり森の中をトレッキングしたりできる」「日帰りハイキングや比較的軽めのトレッキングに適したモデル」と、日帰りの山歩きをまっすぐ名指ししています。スカイチェイサー系は「難度の高いトレイルを素早く進めるように作られた」(AX5)や「山頂まで険しい崖をよじ登るスクランブリングを想定」(スカイチェイサー)と、岩や急な道を前提にした言葉が中心です。
この3つの書き分けを、行く山の道の性格に当てはめると選び方が見えてきます。駅から登山口まで舗装路を歩き、土の道を登って下りてくる低山なら、まず基準になるのはトレイルメーカー 2です。行き帰りの街歩きや旅行先での散策も1足でこなしたい人はフリーハイカー系へ、鎖場や岩の露出した道、長い下りが続く山に行く人はスカイチェイサー系へ振り分ける、というのが大まかな地図になります。
選ぶときの物差し:最初に決めるのは「どの系統か」で、モデル名はその後です。道の性格(舗装路と土の道が中心か、岩が多いか)で系統を決め、次に重さの表で同じ系統の中から絞り、最後にサイズの範囲と試着で1足にします。名前の新しさや響きから選ぶと、行く山と靴の想定がずれやすくなります。
系統を決めるときに自分に聞いておきたいのは、次の3つです。どれも登山歴の長さとは関係なく、行く予定の山と自分の荷物から答えが出ます。
- 次の半年で行く山は、土と木の根の道が中心か、それとも岩場や鎖場がある道か
- 登山口までの舗装路や、山のあとの街歩きを同じ靴でこなしたいか
- ミッドカットの靴にこだわるか(こだわるならテレックスで名前にミッドとあるのは AX5 ミッドだけ)
迷ったら、トレイルメーカー 2を「ものさし」にして、そこから軽い側か岩場側かにずらして考えるのが早いと考えています。公式が日帰りハイキングをそのまま名指ししているのはこの靴で、重さも5モデルの中ほどにあるので、比べる起点に置きやすいからです。
1足に決めるまでの順番を、先に並べておきます。各段階で使う表は、このあと順に出てきます。
- 行く山の道の性格から、フリーハイカー系・トレイルメーカー 2・スカイチェイサー系のどれかに決める
- 重さの表で、同じ系統の中の候補を2足までに絞る(ミッドカットを探す人は AX5 ミッドを候補に入れる)
- サイズの範囲に自分の足の長さが入っているかを見る(24.0cm未満の人はフリーハイカー系かスカイチェイサー ウルトラから)
- 登山用の厚手の靴下を持って試着し、公式のフィット案内(つま先の前に指1本分)に合わせて決める
公表値で並べると、10品番の違いは「重さ・靴底の厚み・サイズ範囲」に出る
アディダス日本公式の商品ページには、仕様欄に重さやミッドソールのドロップ(かかとと前足部の厚みの差)が書かれているモデルと、書かれていないモデルがあります。下の表は、公式サイトの「テレックス ハイキング ゴアテックス」の一覧から、コラボ品などを除いた10品番を、仕様欄と説明文の表記のまま横に並べたものです。重さは「どのサイズで測った値か」まで含めて書き写しています。
| モデル(品番) | 重量(測定サイズ) | ドロップ(ヒール/前足部) | ミッドソール | アウトソール/レース | 防水の表示 | 公式の説明(用途の言葉) | サイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フリーハイカー SL GORE-TEX(KJ4430) | 335g(サイズ表記なし) | 10mm(43mm/33mm) | Dreamstrike | CONTINENTAL™ラバー/スピードレーシング | 防水GORE-TEX®メンブレン | 起伏の激しいトレイルも、街の散歩も | 22.0〜33.0cm |
| フリーハイカー SL GORE-TEX クライマウォーム+(KI4872) | 376g(サイズ表記なし) | 10mm(43mm/33mm) | Dreamstrikeフォーム(説明文) | Continental™ラバー/スピードレーシング | GORE-TEX®撥水性メンブレン+クライマウォーム+インサレーション | 寒い日でも暖かさを逃さない/雨、泥、雪の中でも | 22.0〜32.0cm |
| フリーハイカー 3 ウルトラ GORE-TEX(HP3481) | 354g(27cm片足) | — | DREAMSTRIKE+(説明にBOOST) | Continental™/スピードレーシング | GORE-TEXメンブレン | 数日間のハイキングや小旅行に最適 | 22.0〜33.0cm |
| フリーハイカー 3 ロー GORE-TEX(KI8275) | — | — | DREAMSTRIKE+(説明にBOOST) | CONTINENTAL™/シューレース | GORE-TEXテクノロジー | 用途表示は「ハイキング」 | 22.0〜33.0cm |
| トレイルメーカー 2 GORE-TEX(JR6576) | 393.5g(27cm片足) | 10mm(29mm/19mm) | 合成繊維(EVA) | Continental™ラバー/シューレース | GORE-TEXメンブレン | 一日中山に登ったり森の中をトレッキングしたりできる | 24.0〜33.0cm |
| トレイルメーカー 2 GORE-TEX スピードレース(KI8283) | 393.5g(27cm片足) | 10mm(29mm/19mm) | 合成繊維(EVA) | Continental™ラバー/スピードレーシングシステム | GORE-TEXメンブレン | 日帰りハイキングや比較的軽めのトレッキングに適した | 24.0〜33.0cm |
| スカイチェイサー ウルトラ GORE-TEX(KJ3854) | — | — | LIGHTSTRIKEPRO | CONTINENTAL™ラバー/シューレース | GORE-TEXインビジブル フィット メンブレン | 前足部のクライミングゾーンが岩場をしっかりとらえ | 22.0〜33.0cm |
| スカイチェイサー GORE-TEX(IH1093) | 434g(27cm片足) | 10mm(26mm/16mm) | Lightstrike | Continental™/スピードレーシングシステム | GORE-TEXメンブレン | 山頂まで険しい崖をよじ登るスクランブリングを想定 | 24.0〜33.0cm |
| スカイチェイサー AX5 GORE-TEX(JQ2213) | 440g(27cm片足) | 10mm(32mm/22mm) | LIGHTMOTION EVA | ラバー(説明文ではContinental™)/— | GORE-TEXメンブレン | 難度の高いトレイルを素早く進めるように作られた | 24.0〜33.0cm |
| スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX(JQ2207) | 460g(27cm片足) | 10mm(32mm/22mm) | LIGHTMOTION EVA | Continental™ラバー/— | GORE-TEXメンブレン | あらゆる距離、あらゆる地形に対応 | 24.0〜33.0cm |
表の値はアディダス日本公式の各商品ページの仕様欄と説明文から写したもので、確認日は2026年10月26日です。「—」は商品ページに記載が無い項目を表します。KJ4430の335gとKI4872の376gは測定サイズの表記が無いため、27cm片足の値とは同じ土俵で比べられません。公式の仕様欄にはカット(ロー/ミッド)の項目そのものが無く、名前にカットの語が入っているのは AX5 ミッド(ミッド)とフリーハイカー 3 ロー(ロー)だけです。
表を縦に読むと、まず目に入るのはドロップの数字がそろっていることです。公表値が出ている品番はすべて10mmで、かかと側が前足部より10mm厚いという作りは共通しています。違いが出ているのは厚みそのもので、かかと側はスカイチェイサー(IH1093)の26mmからフリーハイカー SL(KJ4430・KI4872)の43mmまで、17mmの開きがあります。トレイルメーカー 2は29mm、AX5系は32mmと、その間に収まります。
厚みの差が歩いたときにどう出るかについて、公式は数字以上のことを書いていません。厚い靴底と薄い靴底のどちらが自分に合うかは、同じ店で2足を履き比べて段差のある場所に立ってみるのが確かです。ドロップが同じでも厚みが違えば別の靴として試着する、と考えておくと候補の絞り方がはっきりします。
サイズの範囲も、表から読み取れる大事な違いです。トレイルメーカー 2(JR6576・KI8283)、スカイチェイサー(IH1093)、AX5系(JQ2213・JQ2207)は24.0cmからで、22.0cmから選べるのはフリーハイカー系の4品番とスカイチェイサー ウルトラ(KJ3854)です。クライマウォーム+(KI4872)だけは上限が32.0cmになっています。足の長さが24cmに届かない人は、系統を決める前にこの列を見たほうが早く結論が出ます。
防水の表示は10品番すべてにGORE-TEXの名前がありますが、書き方には違いがあります。多くは「GORE-TEXメンブレン」、フリーハイカー 3 ローは「GORE-TEXテクノロジー」、スカイチェイサー ウルトラは「GORE-TEXインビジブル フィット メンブレン」、クライマウォーム+は「GORE-TEX®撥水性メンブレン」です。耐水圧のような防水性能の数字はどのモデルにも書かれていないので、表示の言葉の違いを性能の上下として読むことはできません。防水膜が登山靴にどこまで要るかという手前の判断は、登山靴にゴアテックスは必要かを条件で整理した記事で扱っています。
販売店や通販で、スカイチェイサー AX4 など、表に無い名前を見かけることがあります。AX4は2026年10月26日時点のアディダス公式の検索結果に出てきません。終売かどうかまでは言えないので、見かけたときは商品ページの品番と仕様欄で、表の品番と同じ物かを確かめてから比べてください。
3系統の違いを公式の説明文で読み分ける|どれを試着するか決める
数字の表だけでは、どの靴がどんな道を想定しているかまでは見えません。ここでは公式の説明文の言葉を手がかりに、系統ごとに「どんな人の候補に入るか」を読み分けます。判断の根拠はすべて公式の言葉と公表値で、履いた感想は入れていません。
舗装路と低山の日帰りに向く1足は、トレイルメーカー 2
トレイルメーカー 2は、公式の説明が日帰りの山歩きをいちばん素直に名指ししているモデルです。標準のシューレース版(JR6576)は「一日中山に登ったり森の中をトレッキングしたりできる」「アウトドア初心者でもベテランの冒険家でも」と書かれ、スピードレース版(KI8283)は「日帰りハイキングや比較的軽めのトレッキングに適したモデル」とされています。ガセットシュータン(ベロと甲の部分がつながった作り)も仕様欄に入っています。
駅から登山口までの舗装路を歩き、土の道を登って同じ日に下りてくる低山なら、テレックス トレイルメーカー 2 GORE-TEX(JR6576)が最初に試着する1足です。公式の公表値は393.5g(27cm片足)、GORE-TEXメンブレン、合成繊維(EVA)のミッドソール、Continental™ラバーアウトソール、ドロップ10mm(ヒール29mm・前足部19mm)で、日帰りの低山を歩く人に向けた条件がそろっています。
同じトレイルメーカー 2でも、靴ひもの締め方で2つに分かれます。JR6576は普通の靴ひも(シューレースクロージャー)、KI8283はひもを引いて留めるスピードレーシングシステムです。重さとドロップの公表値は同じなので、選ぶ基準は「歩きながら締め具合を細かく変えたいか、着脱の手早さを取るか」になります。どちらも24.0cmからなので、足の小さい人はこの系統が選べない点だけ先に押さえておいてください。
軽さと街での使いやすさを取るなら、フリーハイカー系
フリーハイカー系は、4つの品番の中で性格がさらに分かれます。フリーハイカー SL(KJ4430)は「起伏の激しいトレイルを進むときも、街を散歩するときも」と、山と街の両方をはっきり書いているモデルです。ヒール43mm・前足部33mmと、表の中でいちばん厚い靴底を持ち、ミッドソールはDreamstrikeと表示されています。重さは335gですが測定サイズの表記が無いので、ほかのモデルの27cm片足の値とは並べないでください。
フリーハイカー 3 ウルトラ(HP3481)は、27cm片足354gと、測定サイズが分かる5モデルの中で最も軽い靴です。説明には「ぴったりフィットするソックス構造は、ほこりや汚れが入らないように」とあり、履き口まわりの作りで砂ぼこりの侵入を抑える考え方が読み取れます。用途は「数日間のハイキングや…小旅行に最適」とされ、山だけでなく旅先の移動も含めた書き方です。
フリーハイカー 3 ロー(KI8275)は、名前に「ロー」とある、テレックスの現行の一覧でははっきりローカットと分かるモデルです。DREAMSTRIKE+のミッドソールにBOOSTの説明がありますが、重さとドロップは公式に出ていません。軽さを数字で比べたい人には判断材料が足りないので、候補に入れるなら店頭で手に持って比べる前提になります。
残るクライマウォーム+(KI4872)は、フリーハイカー SLにクライマウォーム+インサレーションとPrimaLoft®ソックライナーを組み合わせたモデルで、公式は「寒い日でも暖かさを逃さない」と説明しています。どの気温まで快適かという目安は公式に無いため、寒さへの備えを数字で語ることはできません。冬山向けという記載も無く、この点は後の「足りない所」でまとめて扱います。
フリーハイカー系の「街でも」「小旅行に」という言葉は、山での性能を下げるという意味ではありません。ただ、公式が岩場やスクランブリングを名指ししているのはスカイチェイサー系のほうです。岩の多い山に行く予定があるなら、軽さだけでフリーハイカー系に決めず、スカイチェイサー系と並べて試着してください。
岩の多い道や長い下りが気になるなら、スカイチェイサー系
スカイチェイサー系の4品番は、どれも公式の言葉が岩や急な道に寄っています。スカイチェイサー(IH1093)は「ハイキングや、山頂まで険しい崖をよじ登るスクランブリングを想定してデザイン」とあり、仕様欄にはかかとを支えるTPUヒールクリップが入っています。ヒール26mm・前足部16mmと、表の中ではいちばん薄い靴底で、重さは434g(27cm片足)です。
スカイチェイサー AX5(JQ2213)は「難度の高いトレイルを素早く進めるように作られた」モデルで、オーバーレイ付きリップストップアッパー、LIGHTMOTION EVAミッドソール、OrthoLite®ソックライナーという組み合わせです。重さは440g(27cm片足)、ドロップは10mm(ヒール32mm・前足部22mm)。アウトソールは仕様欄では「ラバーアウトソール」、説明文ではContinental™と書かれています。名前にミッドの語が無いモデルで、公式はカットについて何も表記していません。
スカイチェイサー AX5 ミッド(JQ2207)は、AX5と同じアッパーとミッドソール、同じドロップの数字を持ち、名前に「ミッド」が入っている点が違います。公式の説明は「あらゆる距離、あらゆる地形に対応」。重さは460g(27cm片足)で、AX5より片足20g重い値です。名前にミッドとあるのはテレックスの現行の一覧でこの1足だけなので、ミッドカットを条件にする人には、事実上この靴が唯一の候補になります。ただし、足首をどの高さまで覆うかの寸法は公式に書かれていません。
スカイチェイサー ウルトラ(KJ3854)は、公式が「トレイルでのスピード…を意識したトレイルシューズ」と書いたうえで、「前足部のクライミングゾーンが岩場をしっかりとらえ」と岩場への言及を入れているモデルです。仕様欄には接着オーバーレイ、ニット仕上げのシュータンと履き口が並び、GORE-TEXインビジブル フィット メンブレンとLIGHTSTRIKEPROの説明があります。重さとドロップの公表値が無いので、重さで比べたい人は店頭で他のモデルと持ち比べてください。
スカイチェイサー系の中で選ぶなら、公式が「スクランブリング」や「難度の高いトレイル」と道の種類まで書いている IH1093 と AX5 を先に見るのが筋だと思います。ウルトラは「スピード」が先に来る説明なので、岩場の多い山を歩く道具として見るときは、重さの公表値が無いことも含めて比べる材料が一段少ない靴です。
27cm片足の5モデルで計算すると、両足の重さの差は最大212g
靴の重さは片足の値で公表されるのが普通ですが、歩くときに足に下がっているのは両足分です。公式が「27cm片足」と測定サイズまで書いている5モデルだけを取り出し、片足の値を2倍して両足の目安を出しました。左右がまったく同じ重さとは公式に書かれていないので、あくまで目安の計算です。


| モデル(品番) | 27cm片足(公表値) | 両足の目安(×2) | 最軽量との差(両足) | トレイルメーカー 2との差(両足) |
|---|---|---|---|---|
| フリーハイカー 3 ウルトラ(HP3481) | 354g | 708g | 基準 | −79g |
| トレイルメーカー 2(JR6576/KI8283も同値) | 393.5g | 787g | +79g | 基準 |
| スカイチェイサー(IH1093) | 434g | 868g | +160g | +81g |
| スカイチェイサー AX5(JQ2213) | 440g | 880g | +172g | +93g |
| スカイチェイサー AX5 ミッド(JQ2207) | 460g | 920g | +212g | +133g |
表の両足の値は、公式の片足の公表値を2倍した計算です。重さが公表されていても測定サイズの表記が無いフリーハイカー SL(335g)とクライマウォーム+(376g)は、ここには入れていません。27cmで測った値と、何cmで測ったか分からない値を引き算すると、差の数字そのものが意味を持たなくなるからです。
両足で212gというのは、500mlのペットボトルの半分に届かないくらいの重さです。ザックに入れれば気にならない量でも、足先に付く重さは一歩ごとに持ち上げる重さなので、軽さの順位は「数字の小さい順」だけで決めず、何と引き換えに重くなっているかで見たいところです。
計算して見えてくるのは、差の付き方に段差があることです。フリーハイカー 3 ウルトラとトレイルメーカー 2の差は両足で79g、トレイルメーカー 2とスカイチェイサー(IH1093)の差は81gで、ここまではほぼ同じ刻みで重くなります。一方、スカイチェイサー(IH1093)とAX5の差は両足でわずか12g、AX5とAX5 ミッドの差も40gにとどまります。スカイチェイサー系の3モデルは、両足868〜920gの52gの幅に固まっています。
この並びから言えるのは、重さで大きく分かれるのは「系統をまたぐとき」だということです。フリーハイカー系からスカイチェイサー系に移ると両足で約160〜212g増えますが、スカイチェイサー系の中でどれを選んでも差は52g以内です。岩の多い山のためにスカイチェイサー系を選ぶと決めたなら、その中では重さよりも、靴底の厚み(IH1093は26mm、AX5系は32mm)や名前にミッドとあるかどうかで選ぶほうが、選ぶ理由がはっきりします。
軽い靴と重い靴のどちらが自分の足に合うかを、公表値の重さだけで決めないでください。重さの差が何によって生まれているか(靴底の素材や厚み、アッパーの作り、足首まわりの形)は、公式の仕様欄から部分的にしか読み取れません。重さの表は候補を2足に絞るための道具で、最後の1足は試着で決めるものです。
用途で選ぶ判定表|日帰り・岩の道・雨の日・寒い日の4つで見る
次の表は、公式の説明文と公表値だけを根拠に、4つの用途に対して各モデルがどのくらい近い言葉で説明されているかを編集部が整理したものです。◎○△は、公式がその用途に近い言葉を使っているか、公表値がその用途を後押しするかの目安で、性能を保証するものではありません。この断りは表全体に共通です。
| モデル(品番) | 舗装路と低山の日帰り | 岩の多い道・長い下り | 雨の日・ぬかるみ | 寒い日の低山 | 判定の理由(公式の言葉・公表値) |
|---|---|---|---|---|---|
| フリーハイカー SL(KJ4430) | ◎ | △ | ○ | △ | 「起伏の激しいトレイルも、街の散歩も」/防水GORE-TEX/ヒール43mm・前足部33mmの厚み |
| フリーハイカー SL クライマウォーム+(KI4872) | ○ | △ | ○ | ○ | 「寒い日でも暖かさを逃さない」「雨、泥、雪の中でも」。気温の目安と冬山向けの記載は無い |
| フリーハイカー 3 ウルトラ(HP3481) | ◎ | △ | ○ | △ | 27cm片足354gで5モデル中最軽量/ソックス構造が「ほこりや汚れが入らないように」/「数日間のハイキングや小旅行」 |
| トレイルメーカー 2(JR6576・KI8283) | ◎ | ○ | ○ | △ | 「一日中山に登ったり森の中をトレッキング」「日帰りハイキングや比較的軽めのトレッキング」/ガセットシュータン |
| スカイチェイサー ウルトラ(KJ3854) | ○ | ○ | ○ | △ | 前足部のクライミングゾーンが「岩場をしっかりとらえ」/説明は「スピード」が先。重さの公表値は無い |
| スカイチェイサー(IH1093) | ○ | ◎ | ○ | △ | 「スクランブリングを想定」/TPUヒールクリップ/27cm片足434g |
| スカイチェイサー AX5(JQ2213) | ○ | ◎ | ○ | △ | 「難度の高いトレイルを素早く」/27cm片足440g |
| スカイチェイサー AX5 ミッド(JQ2207) | ○ | ◎ | ○ | △ | 「あらゆる距離、あらゆる地形」/名前に「ミッド」(足首側の寸法は表記なし)/27cm片足460g |
「雨の日・ぬかるみ」の列は、すべて○にそろえています。どのモデルもGORE-TEXの防水膜の表示があり、モデル間の防水性能の差を示す数字は公式に出ていないため、ここで差をつける根拠がありません。濡れた道での滑りにくさについても、アディダス公式はテレックスのContinental™ラバーを「濡れた路面でも乾いた路面でも、頼りになるグリップ力」と紹介していますが、モデルごとの違いまでは書いていません。
「寒い日の低山」の△は、寒さに弱いという意味ではありません。公式に冬向けの記載が無い、という意味の△です。○を付けたクライマウォーム+も、公式が「寒い日」「雪の中でも」という言葉を使っているから○にしただけで、雪山で使える靴という判定ではない点に注意してください。ここでの寒い日は、雪の無い晩秋から初冬の低山を想定しています。
判定表で◎が付いたモデル同士で迷ったら、◎の付いていない列を見比べるのがおすすめです。たとえばトレイルメーカー 2はどの列にも△が少なく、日帰りの低山で「苦手な場面が少ない」並びになっています。逆にフリーハイカー系は日帰りに◎が付く代わりに岩の道が△なので、行く山に岩場があるかどうかで答えが変わります。
判定表の読み方を、行く山の条件ごとに言い直すと次のようになります。土と木の根の道が中心で、登山口までの舗装路も長い山なら、日帰りの列に◎がある3モデルから選べば外しにくい組み合わせです。鎖場や岩の露出した尾根を通る山なら、岩の道の列に◎があるスカイチェイサー系の3モデルが候補で、そこからミッドカットを選びたいかどうかでAX5かAX5 ミッドかに分かれます。雨の多い季節や前日に雨が降った山でも、防水の表示はどのモデルも同じなので、雨を理由に系統を変える必要は公表値の上ではありません。
街と低山・岩の道・ミッドカット、3つの条件から1足を選ぶ
公表値の表と判定表から、行く山の性格ごとに1足ずつ選ぶとすれば、基準は3つです。1つ目は、登山口までの街歩きや旅行先の散策も含めて1足で済ませたいかどうか。2つ目は、岩の多い道や鎖場、長い下りがある山に行くかどうか。3つ目は、ミッドカットの靴を条件にするかどうかです。トレイルメーカー 2を日帰りの基準に置いたうえで、この3つの条件に当てはまる人向けの1足を、公式の公表値と説明文だけで挙げます。
街と低山を1足で兼ねたいなら、フリーハイカー SL
テレックス フリーハイカー SL GORE-TEX(KJ4430)は、公式が「起伏の激しいトレイルを進むときも、街を散歩するときも」と、山と街の両方を書いている靴です。スピードレーシング、防水GORE-TEX®メンブレン、CONTINENTAL™ラバーアウトソール、ヒール43mm・前足部33mmの厚い靴底という組み合わせで、旅先の観光と近郊の低山を同じ靴でこなしたい人に向きます。サイズは22.0cmから33.0cmまでで、商品ページには「サイズ交換・返品可能」の表示があります。
岩の多い道を軽快に歩きたいなら、スカイチェイサー ウルトラ
テレックス スカイチェイサー ウルトラ GORE-TEX(KJ3854)は、前足部のクライミングゾーンが「岩場をしっかりとらえ」と公式が書く、岩場への言及のあるモデルです。GORE-TEXインビジブル フィット メンブレン、LIGHTSTRIKEPRO、Ortholite®ソックライナーの組み合わせで、22.0cmから選べるため、スカイチェイサー系で24.0cm未満の足に合わせたい人にとっては、この系統で唯一の選択肢になります。重さの公表値は無いので、店頭で他のモデルと持ち比べてから決めてください。
ミッドカットを選びたいなら、スカイチェイサー AX5 ミッド
テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX(JQ2207)は、テレックスの現行の一覧で名前に「ミッド」が入る唯一の靴です。オーバーレイ付きリップストップアッパー、LIGHTMOTION EVAミッドソール、Continental™ラバーアウトソール、ドロップ10mm(ヒール32mm・前足部22mm)で、重さは27cm片足460g。公式は「あらゆる距離、あらゆる地形に対応」と説明しています。足首側をどこまで覆うかの寸法は公式に無いので、くるぶしとの位置関係は試着で確かめる前提で、ミッドカットを優先したい人の候補になる1足です。
3足のうち、サイズが24.0cmからなのはAX5 ミッドだけで、フリーハイカー SLとスカイチェイサー ウルトラは22.0cmから選べます。足の小さい人が「ミッドカット」を条件にすると、テレックスの中では選択肢が無くなるので、その場合は他のブランドのミッドカットも含めて探すことになります。
サイズは公式の「指1本分」で合わせ、中敷きと靴下も一緒に決める
モデルが決まっても、サイズを外すと靴は道具として働きません。アディダスの公式サイトは、靴のフィットについて「きつすぎず、緩すぎず、片足がもう一方より大きい場合は、大きい方に合わせて」選ぶこと、そして「足の指先の前に1本分の指の幅があり、かかとと靴の間に指が簡単に入るくらいの余裕を持つサイズ」をすすめています。テレックスのハイキング系も、この案内を出発点にして合わせるのが確かです。
この案内を登山靴の試着に当てはめると、手順は次のようになります。どれも店頭でできることで、特別な道具は要りません。
- 家で左右の足の長さを測り、大きいほうの足の値を控えておく(公式の「大きい方に合わせて」に沿う)
- 山で履く登山用の厚手の靴下を持って店に行き、その靴下で左右とも試着する
- ひもを締める前に、つま先側に足を寄せた状態で、かかとと靴の間に指が入るかを見る
- かかとを奥に合わせてひもを締め、つま先の前に指1本分の余裕があるかを確かめる
- 段差のある場所や傾斜台があれば、下りの向きに立って、つま先が先端に当たらないかを見る
テレックスの公式の商品ページには、幅(ワイズ)の表記がありません。足幅に不安がある人は、表の数字からは判断できないので、店頭で左右とも履いて甲や小指の付け根が当たらないかを確かめてください。同じ26.5cmでも、モデルごとに足型が違えば履いたときの収まり方は変わります。サイズ表記の数字だけを頼りに、モデルをまたいで同じ数字を選ぶのは避けたほうが安全です。サイズ選びで迷う点は、登山靴のサイズの選び方を公式の案内から整理した記事でも詳しく見られます。
通販で買うつもりの人ほど、一度は店頭で同じモデルに足を入れてほしいと考えています。公式の「指1本分」は分かりやすい目安ですが、甲の高さや幅の当たり方は数字に出ないので、そこを確かめられるのは試着だけです。
公式の分類がどれも「メンズ」なので、女性は選べないのかと迷う人もいるかもしれません。サイズの下限を見ると、フリーハイカー系とスカイチェイサー ウルトラは22.0cmから、それ以外は24.0cmからで、足の長さが合えば分類にかかわらず選ぶことはできます。女性専用のモデルがあるかどうかは公式の最新の一覧で確かめてください。女性向けの登山靴を足の実寸と重さから選ぶ考え方は、登山靴レディースの選び方の記事にまとめています。
オンラインで買う場合は、返品の条件を先に読んでおくと安心です。アディダス オンラインショップの規約は、商品到着後30日以内の返品を条件にしていて、お客様都合の交換は受け付けていません。一方で、フリーハイカー SL(KJ4430)の商品ページには「こちらの商品はサイズ交換・返品可能です」という表示があります。表示は商品ページごとに違う可能性があるので、どのモデルを買う場合も、注文の前に商品ページの表示と規約の両方を見てください。
中敷きを替えて足裏を合わせたい人は、取り外せるかを先に確かめる
サイズは合っているのに足裏の収まりが気になる、という人は、中敷きを替えて合わせる方法があります。ただしテレックスの公式の商品ページには、中敷き(ソックライナー)が取り外せるかどうかの記載がありません。OrthoLite®やOrtholite®のソックライナーを採用していると書かれたモデルはありますが、交換できる作りかは店頭で中を見て確かめてから考えてください。
取り外せると確かめられたら、候補の1つがSuperfeet Hike Cushionです。Superfeetの公式は、この中敷きをハイキングブーツとトレイルシューズ向けとしています。中敷きを替えると靴の中の容積が変わるので、替える前提なら試着のときに中敷きも持って行き、入れた状態で「指1本分」の余裕が残るかを見ておくと二度手間になりません。中敷きが要る人と要らない人の見分け方は、登山靴のインソールが必要な人の見分け方をまとめた記事で扱っています。
靴下も、サイズと一緒に決めておきたい道具です。試着のときと山で履く靴下の厚さが違うと、「指1本分」の余裕がそのまま変わってしまいます。山で履く予定の靴下を先に決め、その靴下で試着するという順番を守るだけで、サイズの合わせ直しはかなり減ります。
足りない所|ミッドは1足だけ、冬山の記載は無い。泥と小石はスパッツで補う
テレックスのハイキング系は、日帰りの低山から岩の多い道まで幅広い候補がそろう一方で、公式の情報から見て足りない所が3つあります。名前にミッドとある靴の少なさ、冬山・雪山での使用についての記載が無いこと、そして多くのモデルで履き口から入る泥や小石への備えです。どれも、何で補うかまで決めておけば、テレックスを選ぶ理由を損なうものではありません。
名前にミッドとあるのは、AX5 ミッドの1足だけ
公式の仕様欄にはカットの項目が無く、名前に「ミッド」とあるのはスカイチェイサー AX5 ミッド(JQ2207)だけです。ミッドカットを条件にする人は、テレックスの中ではこの1足を試着して足首まわりの高さを確かめるか、他のブランドのミッドカットに目を向けることになります。AX5 ミッドは24.0cmからなので、それより小さい足の人はテレックスの中では選択肢がありません。
そもそもミッドカットが自分に要るかどうかは、行く山の道と荷物の重さで変わります。日帰りの軽い荷物で土の道を歩く山と、山小屋に泊まる荷物で岩の多い道を歩く山とでは、答えが違ってきます。その判断は登山靴のハイカットとローカットを行く山と荷物で決める記事で、条件ごとに整理しています。
冬山・雪山・アイゼンでの使用は、公式に記載が無い
テレックスのハイキング系の商品ページには、冬山・雪山での使用に向くという記載も、アイゼンに対応しているという表記もありません(2026年10月26日確認)。クライマウォーム+(KI4872)の説明には「雨、泥、雪の中でも」とありますが、これは雨や泥と並べた天候の説明で、雪山の登山を想定したという書き方ではありません。保温についても「寒い日でも暖かさを逃さない」という言葉だけで、何度まで快適かの目安は書かれていません。
雪が積もった山や凍った道を歩く予定があるなら、テレックスのハイキング系を前提にせず、冬山向けと明記された靴から選び直してください。アイゼンを付けるかどうかは靴の作りと組み合わせで決まるもので、対応の記載が無い靴に後から合わせるのは避けたほうが安全です。雪の無い晩秋の低山と、雪のある山とは、靴選びの出発点が別物です。
手持ちの3シーズン用の靴でどこまで行けるか、どんな条件になったら冬靴が必要になるかは、雪山の登山靴の選び方と、3シーズン靴で行ける限界を整理した記事で詳しく扱っています。テレックスは無雪期の日帰りに軸を置いた靴として選び、冬は別の1足を用意する、という分け方がいちばん迷いにくい考え方です。
クライマウォーム+の「雪の中でも」を見て冬山にも使えると読みたくなる気持ちは分かりますが、公式が書いているのは天候の説明までです。書かれていないことを靴に期待しないのが、冬の山ではいちばんの安全策だと考えています。
履き口から入る泥・小石・雨は、スパッツで補う
名前に「ロー」とあるフリーハイカー 3 ロー(KI8275)のようなローカットの靴は、履き口が足首より下にあるぶん、ぬかるみの泥や登山道の小石、雨で濡れた草の水が入りやすくなります。ほかのモデルも、公式の仕様欄にカットの表記が無く、履き口の高さは数字で分かりません。フリーハイカー 3 ウルトラのソックス構造のように「ほこりや汚れが入らないように」と書かれた作りもありますが、雨の日のぬかるみや小石まで防げるとは公式も書いていません。
この弱点を補う道具が、靴の履き口からすねの下までを覆うスパッツ(ゲイター)です。テレックスと組み合わせるスパッツを選ぶときは、次の点を見てください。
- 靴の履き口をすっぽり覆える丈か(ローカットの靴ならセミロング以上が目安になる)
- 雨の日にも使うなら、防水透湿性のある素材か
- サイズの区分が、自分の靴のサイズ(足の長さ)の帯に合っているか
- 重さ(ペアの値)が、靴の軽さを打ち消さない程度か
この条件に沿う例が、モンベルの GORE-TEX ライトスパッツ セミロング(#1129430)です。モンベルの公式の公表値は、素材がゴアテックス ファブリクスの3レイヤー(表地は50デニールのナイロン・リップストップ)、平均重量129g(ペア)、サイズはS(22〜24cm)・M(24〜26cm)・L(26〜28cm)の3つです。テレックスの公表値と並べると、トレイルメーカー 2の両足の目安787gに129gを足しても916gで、スカイチェイサー AX5 ミッドの両足920gとほぼ同じになります。雨の日や泥の多い道に、名前にローとある靴やミッドの付かない靴で入る人は、このスパッツを足して備えるという考え方ができます。
スパッツが要る人と要らない人の分かれ目や、丈の選び分けは、登山にゲイターが必要な人の10秒診断の記事で確かめられます。サイズの区分は靴のサイズで選ぶ作りなので、テレックスで選んだ靴のサイズに合わせて区分を決めてください。
よくある質問
Q. アディダス テレックスの登山靴は、全部GORE-TEXですか?
公式サイトの「テレックス ハイキング ゴアテックス」の一覧から取り上げた10品番は、どれも公式にGORE-TEXの表示があります。書き方は「GORE-TEXメンブレン」が中心で、フリーハイカー 3 ローは「GORE-TEXテクノロジー」、スカイチェイサー ウルトラは「GORE-TEXインビジブル フィット メンブレン」、クライマウォーム+は「GORE-TEX®撥水性メンブレン」です。モデル間の防水性能の差を示す数字は公式に出ていないので、表示の言葉の違いで防水の強さを比べることはできません。
Q. 「テレックス」とは何ですか?
テレックス(TERREX)は、アディダスのアウトドア向けのラインの名前です。公式の商品ページでは、分類として「アディダス テレックス」が付いています。アディダス公式のテレックスの紹介ページでは、靴底に使われるContinental™ラバーを「濡れた路面でも乾いた路面でも、頼りになるグリップ力」と説明していて、ハイキング系の多くのモデルの仕様欄にもこのアウトソールの名前が入っています。
Q. 足幅が広くても履けますか?
テレックスの公式の商品ページには、幅(ワイズ)の表記がありません。幅の広い足に合うかどうかは公表値からは判断できないので、店頭で左右とも試着し、小指の付け根や甲が当たらないかを確かめてください。試着の前に、自分の足の長さだけでなく足囲(足のいちばん広い部分の周り)も測っておくと、他のブランドの幅広モデルと比べるときにも使えます。
Q. 洗い方と手入れはどうすればいいですか?
アディダス公式の案内は、洗濯機を避け、ブラシと優しい洗浄液を使って手洗いし、自然乾燥させるというものです。GORE-TEXの防水膜を使った靴については、GORE-TEX公式も手入れの方法を出していて、布やブラシと、少量の液体洗剤を含むぬるま湯で洗い、よくすすぐこと、漂白剤や洗濯機は使わないこと、適温で自然乾燥させて直接の熱を避けることを挙げています。両方の案内は矛盾しないので、アディダスの案内を基本に、GORE-TEX公式の注意点を重ねると考えれば十分です。
表面の撥水が落ちてきたときについて、GORE-TEX公式は水性スプレータイプのDWR剤(撥水剤)を使うよう案内しています。ワックスやグリスは透湿性に影響する可能性があるとされているので、革靴用の手入れ用品をそのまま使うのは避けてください。GORE-TEX公式は、靴のメーカーの指示がある場合はそちらを優先するよう書いています。素材ごとに合う防水スプレーの選び方は、登山靴の防水スプレーを素材で選ぶ記事で比べています。
Q. 通販で買ってサイズが合わなかったら、交換できますか?
アディダス オンラインショップの規約では、返品は商品到着後30日以内が条件で、お客様都合の交換は受け付けていません。ただし、フリーハイカー SL(KJ4430)の商品ページには「こちらの商品はサイズ交換・返品可能です」という表示があり、商品ページごとに扱いが違う可能性があります。返品・交換の対象外になる条件もあるので、注文の前に、買うモデルの商品ページの表示と規約の両方を確かめてください。
Q. スカイチェイサー AX4 と AX5 は何が違いますか?
AX4は、2026年10月26日時点のアディダス公式の検索結果に出てこないため、公式の公表値で AX5 と並べることができません。現行の一覧にある AX5 系は、名前にミッドの語が無い AX5(JQ2213・27cm片足440g)と、名前にミッドとある AX5 ミッド(JQ2207・同460g)の2つで、アッパーとミッドソール、ドロップの数字は同じです。販売店でAX4を見かけたときは、品番と仕様欄を見て、表の品番と同じ物かを確かめてから比べてください。
まとめ|日帰りの低山はトレイルメーカー 2を基準に、軽さか岩場かで振り分け、雪の山は冬靴へ
アディダス テレックスのハイキング系は、公式の説明文で見ると、山と街をまたぐフリーハイカー系、日帰りの山歩きを名指しするトレイルメーカー 2、岩場やスクランブリングを想定するスカイチェイサー系の3つに分かれます。27cm片足の公表値で比べると、重さは両足約708gから920gまでで、大きく変わるのは系統をまたいだときです。スカイチェイサー系の中では差が52g以内に収まるので、その中では靴底の厚みや名前にミッドとあるかどうかで選ぶほうが筋が通ります。
選ぶ順番をあらためて並べると、次の3つです。
- 行く山の道が土の道中心ならトレイルメーカー 2、街歩きも兼ねるならフリーハイカー系、岩場があるならスカイチェイサー系に決める
- 重さの表とサイズの範囲で候補を2足に絞る(24.0cm未満の足はフリーハイカー系かスカイチェイサー ウルトラ、ミッドカットを探すならAX5 ミッド)
- 山で履く靴下を持って試着し、公式の「つま先の前に指1本分」に合わせて1足に決め、足りない所はスパッツと中敷きで補う
冬の扱い:テレックスのハイキング系には、冬山・雪山・アイゼンでの使用についての記載がありません。雪の無い季節の日帰りに軸を置いた靴として選び、雪のある山には冬山向けと明記された靴を別に用意するのが、公式の情報から引ける線です。
ブランド別の登山靴(公式の公表値で比べた記事)
出典
- アディダス日本公式 テレックス フリーハイカー SL GORE-TEX ハイキング(KJ4430)https://www.adidas.jp/テレックス-フリーハイカー-sl-gore-tex-ハイキング-terrex-freehiker-sl-gore-tex-hiking/KJ4430.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス フリーハイカー SL GORE-TEX クライマウォーム+ ハイキング(KI4872)https://www.adidas.jp/テレックス-フリーハイカー-sl-gore-tex-クライマウォーム_-ハイキング-terrex-freehiker-sl-gore-tex-climawarm_-hiking/KI4872.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス フリーハイカー 3 ウルトラ GORE-TEX ハイキング(HP3481)https://www.adidas.jp/テレックス-フリーハイカー-3-ウルトラ-gore-tex-ハイキング-terrex-freehiker-3-ultra-gore-tex-hiking/HP3481.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス フリーハイカー 3 ロー GORE-TEX ハイキング(KI8275)https://www.adidas.jp/テレックス-フリーハイカー-3-ロー-gore-tex-ハイキング-terrex-freehiker-3-low-gore-tex-hiking/KI8275.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス トレイルメーカー 2 GORE-TEX ハイキング(JR6576)https://www.adidas.jp/テレックス-トレイルメーカー-2-gore-tex-ハイキング-terrex-trailmaker-2-gore-tex-hiking/JR6576.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス トレイルメーカー 2 GORE-TEX スピードレース ハイキング(KI8283)https://www.adidas.jp/テレックス-トレイルメーカー-2-gore-tex-スピードレース-ハイキング-terrex-trailmaker-2-gore-tex-speed-lace-hiking/KI8283.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス スカイチェイサー ウルトラ GORE-TEX ハイキング(KJ3854)https://www.adidas.jp/テレックス-スカイチェイサー-ウルトラ-gore-tex-ハイキング-terrex-skychaser-ultra-gore-tex-hiking/KJ3854.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス スカイチェイサー GORE-TEX ハイキング(IH1093)https://www.adidas.jp/テレックス-スカイチェイサー-gore-tex-ハイキング-terrex-skychaser-gore-tex-hiking/IH1093.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス スカイチェイサー AX5 GORE-TEX ハイキング(JQ2213)https://www.adidas.jp/テレックス-スカイチェイサー-ax5-gore-tex-ハイキング-terrex-skychaser-ax5-gore-tex-hiking/JQ2213.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX ハイキング(JQ2207)https://www.adidas.jp/テレックス-スカイチェイサー-ax5-ミッド-gore-tex-ハイキング-terrex-skychaser-ax5-mid-gore-tex-hiking/JQ2207.html(2026年10月26日確認)
- アディダス日本公式 シューズ・靴(フィットと手入れのFAQ)https://www.adidas.jp/シューズ・靴(2026年10月26日確認)
- アディダス オンラインショップ 利用規約(返品・交換)https://www.adidas.jp/terms_and_conditions(2026年10月26日確認)
- アディダス公式 TERREXについて https://www.adidas.jp/go/campaign/about_terrex(2026年10月26日確認)
- GORE-TEX公式 フットウェアのお手入れ https://www.gore-tex.com/jp/support/care/footwear(2026年10月26日確認)
- モンベル公式 GORE-TEX ライトスパッツ セミロング #1129430 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129430(2026年10月26日確認)
- Superfeet公式 Hike Cushion https://superfeet.com/products/hike-cushion(2026年10月25日確認)


