三輪山の登山は「登拝」|467mの御神体へ狭井神社の受付9時〜10時30分と2026年の禁止日

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三輪山(みわやま)を「奈良の低山のひとつ」として地図で探すと、標高467mという数字が目に入ります。奈良県桜井市にある山で、国土地理院の「日本の主な山岳」にもこの値で載っています(2026年10月8日確認)。数字だけを見れば、半日で登って下りられる山に見えるはずです。

ところが三輪山は、麓の大神神社(おおみわじんじゃ)が御神体としてお祀りする山と伝えられ、入山には神社が定めた手続きがあります。大神神社の登拝案内は、三輪山への登拝は「お参り」が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なる、と明記しています。入るには摂社の狭井神社(さいじんじゃ)で受付を済ませる必要があり、受付時間・最終下山報告の刻限・入山登拝禁止日がすべて決まっています。

2026年10月8日時点で公式が示している受付は、9月13日更新のお知らせにある「9:00〜10:30(最終下山報告13:30)」です。2026年の入山登拝禁止日は、1月1日〜8日・2月17日・4月9日・4月18日・10月24日・11月23日と掲載されています。また、大神神社〜桜井駅の路線バスは2026年3月末日で運行を終えています。

以下、「三輪山 登山」で調べてきた人に向けて、登拝の決まりを公式の文言どおりに並べ、受付時間から当日の行動を組み立てる方法、同行者の条件、11〜3月に出かける場合の日没と冷え込み、出発前に見る確認先までを順に整理します。

  • 三輪山(奈良県桜井市・467m)は大神神社の御神体の山と伝えられ、入山は狭井神社で受付をする「登拝」であること
  • 2026年10月8日時点の受付は9:00〜10:30、最終下山報告は13:30(9月13日更新のお知らせ)で、終わりの日付は示されていないこと
  • 2026年の入山登拝禁止日(1/1〜1/8・2/17・4/9・4/18・10/24・11/23)と、荒天などで入山できない日があること
  • 申込用紙に住所・氏名・携帯電話の番号・緊急連絡先などを書いて提出すること
  • おおむね10名を超える団体・ツアーへの組み込み・外国人の方の3条件など、同行者で決まる可否
  • 神社が「標高に比して勾配もきつく」と注意している登拝道に合わせた靴と服装の決め方
  • 奈良の日の入(国立天文台)と奈良市の平年値から見た、11〜3月の登拝の組み立て方
  • 路線バスの運行終了後に、JR三輪駅や車でどう段取りするか、当日の朝に何を確認するか

三輪山の「登山」は大神神社の御神体へ入る「登拝」

最初に所在地を一度だけ確かめておきます。ここで扱う三輪山は、奈良県桜井市にある標高467mの山です(国土地理院「日本の主な山岳」、2026年10月8日確認)。麓に大神神社があり、山そのものが御神体としてお祀りされてきたと伝えられています。大神神社には本殿を設けず、拝殿の奥の三輪山を拝む形が伝わっている、とされます。

大神神社の登拝案内には、次の一文が置かれています。「三輪山への登拝は『お参り』が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なることに十分留意し、敬虔な心で入山いただきます」。この一文が、三輪山へ行く計画のすべての前提になります。三輪山では「何時に登り始めて何時に下りるか」を自分で決めるのではなく、神社が定めた受付と刻限の中で行動を組み立てます。

一般の登山と何が違うのかを、行動の段取りに置き換えて並べてみます。

段取り 一般的な低山 三輪山の登拝(大神神社の案内)
入山の手続き 登山届の提出先や方法は山域ごとに異なる 摂社「狭井神社」での受付が必要。申込用紙を神体山登拝受付所へ提出
歩き始めの時刻 日の出や交通に合わせて自分で決める 受付時間内に受付を済ませる(2026年10月8日時点の告知では9:00〜10:30)
下りる時刻 日没や最終バスから自分で決める 最終下山報告の刻限がある(同告知では13:30)
入れない日 通行止めや規制がある日 入山登拝禁止日が公表されている。荒天時・その他の事情で禁止する場合もある
山中での過ごし方 休憩や食事は各自の判断 受付で説明される決まりに従う

表の右の列は、どれも「神社が決めていること」です。道路の通行止めや自然公園法のような法令の規制ではなく、御神体の山に入るお参りとしての決まりです。決まりの性格が違うので、「法律で禁止されていないから」「ほかの山ではこうだから」と考えて組み立てると、当日に入山できない、あるいは受付で説明を受けて計画が崩れる、ということが起こります。

大神神社は登拝について「お山は標高に比して勾配もきつく」「体調不良を起こし消防署の出動を要請する事例も多く」とも書き、装備や体調管理への注意を求めています。467mという数字で油断しないでほしい、という案内として読むのが自然です。

この記事でも、本文の主な言葉には「登山」ではなく「登拝」を使います。検索では「三輪山 登山」と調べる人が多いので見出しには両方の語を置きますが、計画の中身は登拝の段取りとして組み立てます。

編集部の見立て:三輪山は、山の難しさより先に「入ってよい時間と日」が決まっている山です。地図アプリのコースタイムや標高から計画を作り始めると、肝心の受付時間に間に合わないという順番の取り違えが起きやすくなります。計画は大神神社の登拝案内を開くところから始めるのが、いちばん確実な組み立て方だと考えています。

467mの三輪山でも入山前に狭井神社で受付が要る

三輪山に入る入口は、大神神社の摂社である狭井神社です。登拝案内には「摂社『狭井神社』での受付が必要」とあり、受付を済ませてから入山します。拝殿の前から直接山に入るのではない、という点を最初に押さえておくと、当日に境内で迷いません。

受付では申込用紙に記入します。大神神社の案内によると、記入するのは「住所」「氏名」「携帯電話の番号」「緊急連絡先」などで、書いた用紙を神体山登拝受付所へ提出します(2026年10月8日確認)。山の中で体調を崩したり転倒したりしたときに、神社が連絡を取れるようにするための項目と読めます。

携帯電話の番号と緊急連絡先は、その場で思い出せないと記入が止まります。とくに緊急連絡先は、家族の番号を電話帳任せにしている人が多い項目です。出かける前に紙やメモアプリに書き出しておくと、受付が混む時間帯でも手間取りません。

受付の流れを、行動の順に並べると次のようになります。

  1. 大神神社の境内から摂社の狭井神社へ向かい、受付時間内に神体山登拝受付所へ行く
  2. 申込用紙に住所・氏名・携帯電話の番号・緊急連絡先などを記入して提出し、受付で説明される決まりを聞く
  3. 説明どおりに入山し、最終下山報告の刻限までに下りて報告する

受付で説明される内容のうち、山中での過ごし方(持ち物や振る舞い)については、2026年10月8日時点の公式の登拝案内の本文に具体的な記載が見当たりません。インターネット上には個人のブログなどに細かな決まりが書かれていますが、現在の運用と同じかどうかは分かりません。当日の決まりは、受付で説明されたことを正として従うのが、いちばん確かな方法です。

初穂料の扱いについても同じで、公式の案内の本文には記載が見当たりません(2026年10月8日確認)。受付の際に案内があるので、その場の指示に従ってください。金額を事前に調べて用意しておきたい人は、大神神社に直接問い合わせるのが確実です。

山頂や中腹に社寺がある山では、授与所や受付の時間が、その日の下山時刻を事実上決めることがあります。三輪山はその性格がとくに強い山です。社寺の受付時間から一日の行動を組み立てる考え方は、山頂の社寺で御朱印を受けるための時刻の組み立て方にもまとめています。

受付は「名簿に名前を書く場所」ではなく、山に入る人の安全と、お山の清浄を守るための窓口だと考えると、記入項目の意味も分かりやすくなります。体調に不安がある日は、受付の前に引き返す判断も含めて計画しておきましょう。

編集部の見立て:受付で書く項目に「携帯電話の番号」と「緊急連絡先」が入っているのは、山の中で何かあったときに連絡がつくことを前提にしているからだと読めます。電池の残りが少ないスマートフォンで入山するのは、この前提を自分で崩すことになります。満充電かモバイルバッテリーの用意を、登拝の準備に入れておきたいところです。

受付9:00〜10:30・最終下山報告13:30から当日の行動を組む

大神神社は2026年9月13日更新のお知らせで、9月15日(火)から三輪山登拝の受付を再開すると告知しました。告知には「登拝受付時間につきましては9:00~10:30まで(最終下山報告13:30)と致します」とあります。登拝案内のページでも、8月1日〜31日は登拝受付中止、9月1日〜30日は受付9:00〜10:30・最終下山報告13:30(酷暑の熱中症対策)と示されています(いずれも2026年10月8日確認)。

この時間がいつまで続くのか、終わりの日付は告知に書かれていません。10月以降に元の受付時間へ戻るのか、冬にどうなるのかは、大神神社の発表を確かめてください。確認先は登拝案内(https://oomiwa.or.jp/jinja/miwayama/tohai/)と、公式サイトの「重要なお知らせ」です。神社は「諸事情により登拝受付中止などの場合もあります」とも書いています。

三輪山の登拝 出発前の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。標高=467m(国土地理院)/受付=摂社 狭井神社(申込用紙に記入)/受付時間=9:00〜10:30(9/15再開時の案内)/最終下山報告=13:30(同上)/登拝禁止日(秋)=10月24日・11月23日。図の下部に「大神神社・国土地理院の公表値(2026年10月8日確認)」と注記。
三輪山の登拝 出発前の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。標高=467m(国土地理院)/受付=摂社 狭井神社(申込用紙に記入)/受付時間=9:00〜10:30(9/15再開時の案内)/最終下山報告=13:30(同上)/登拝禁止日(秋)=10月24日・11月23日。図の下部に「大神神社・国土地理院の公表値(2026年10月8日確認)」と注記。

受付の締切と最終下山報告の刻限が決まっていると、当日の組み立ては後ろから考えるのが分かりやすくなります。大神神社は登拝の所要時間の目安を示していないため、ここでは「何時までに何を済ませるか」を並べます。

刻限(2026年10月8日時点の告知) その時刻までに済ませること 組み立てのコツ
受付開始 9:00 狭井神社に着き、記入の準備ができている 受付開始の時刻に合わせて着けば、山の中で使える時間がいちばん長くなる
受付締切 10:30 受付を済ませて入山している 電車の遅れや駅からの徒歩を見込み、締切ちょうどの到着は避ける
最終下山報告 13:30 山から下りて報告を済ませている 体調の変化や渋滞(狭い道のすれ違い)を見込み、余裕を持って下り始める

表の読み方の要点は、「受付が遅いほど山の中の時間が短くなる」ことです。9:00に受付を済ませた人と10:30に済ませた人では、同じ13:30の刻限に対して使える時間が1時間30分違います。ゆっくり歩きたい人ほど、受付は早い時刻に済ませるのが合理的です。

当日の組み立ての式:山の中で使える時間 = 最終下山報告の刻限(2026年10月8日時点の告知では13:30)− 受付を済ませた時刻。この時間の中に、往復と休憩、体調が崩れたときの余裕をすべて収めます。所要時間の公式な目安は示されていないので、自分の足に自信がない人ほど、受付開始の9:00に近い時刻で入る計画にします。

もうひとつ、刻限は「山を下り始める時刻」ではなく「下山を報告する時刻」です。下りは登りより速いと考えがちですが、急な下りで足が疲れると、歩く速さは落ちます。刻限の直前に下り始める計画は、少しの遅れで間に合わなくなる組み方です。

秋から冬は日の入りが早まりますが、三輪山の登拝では、日没より先に最終下山報告の刻限が来ます。日没までの時間を気にする必要が少ない一方、刻限は日の長さに関係なく固定されている、という性格の違いがあります。日没から引き返し時刻を決める一般的な考え方は、秋の日没と引き返し時刻の早見表にまとめていますが、三輪山ではそれより前に神社の刻限が締切になる、と覚えておくと混乱しません。

編集部の見立て:受付の締切10:30を「10:30までに着けばよい」と読むのは危ういと考えています。締切に合わせて着く計画は、電車が一本遅れただけで登拝そのものができなくなります。受付開始の9:00から30分以内に入れる電車や到着時刻を基準にし、10:30は「最悪の場合の締切」として扱うほうが、当日に慌てずに済みます。

「標高に比して勾配もきつく」――登拝道の注意と足元の備え

大神神社の登拝案内は、山の中の注意をはっきり書いています。「お山は標高に比して勾配もきつく」「体調不良を起こし消防署の出動を要請する事例も多く」「装備や体調管理には十分にご注意ください」。さらに「お山は思いのほか険しく、救助が困難です」として、救助搬送の事例に滑落や転倒、持病の急変などを挙げています(2026年10月8日確認)。

あわせて「落枝の危険性またマダニ・虻(あぶ)などの人に有害な生物も生息していますので、服装等の対策を充分に」との注意もあります。具体的な数値(勾配の角度や距離)は示されていませんが、神社が自ら「思いのほか険しく」と書いている点は重く受け止めたいところです。

「467mだからスニーカーで十分」と考えるのは、神社の注意書きと逆の判断です。神社は救助搬送の事例に滑落と転倒を挙げています。急な道を下るときに靴底が滑ると、低い山でも大きなけがにつながります。救助が難しい場所だと神社が書いている以上、転ばないための備えは自分で用意するしかありません。

マダニや虻への「服装等の対策」は、肌を出さない服装が基本になります。長袖・長ズボンにして、ズボンの裾と靴の間に隙間を作らないようにすると、足元から虫が入り込むのを減らせます。落枝については、風の強い日や雨の翌日に枝が落ちやすいことを頭に置き、頭上にも注意を向けて歩きます。

足元については、秋から冬にかけて落ち葉が道を覆う時期は、葉の下にある木の根や石が見えにくくなります。濡れた落ち葉は靴底との間で滑りやすく、急な下りでとくに危険です。落ち葉の道で足を滑らせないための歩き方は、登山道の落ち葉で滑る理由と対策で詳しく扱っています。

靴を選ぶときの基準は、靴底がしっかり地面をつかむこと、足首まわりが安定すること、急な下りで指先が靴の中で前に滑らないことの3つです。登拝道のように短い距離でも傾斜がきつい道では、軽さより「滑らないこと」と「足が靴の中で動かないこと」を優先します。サイズの合わせ方やカットの高さの違いは、トレッキングシューズのワイズとカットの考え方で比べられます。

普段の運動靴から一段だけ足回りを上げたい人には、アディダスのトレッキングシューズ「テレックス AX4 GORE-TEX」が候補になります。商品名どおりGORE-TEXを使ったモデルで、ローカットの軽い履き心地のまま、雨上がりの湿った道に備えたい人に向きます。足首まで支えたい人は、次の比較のところで紹介するミッドカットと比べて選んでください。

  • 靴底の溝が減っておらず、濡れた石や木の根でも踏ん張れるか
  • 長袖・長ズボンで肌を出さず、裾と靴の間に隙間がないか(マダニ・虻への対策)
  • 急な下りで靴ひもを締め直し、つま先が靴の中で当たらないか
  • 体調に少しでも不安があれば、受付の前にやめる判断ができるか

編集部の見立て:神社が「思いのほか険しく」「救助が困難」と書くのは、実際に搬送の事例が多いからだと読めます。三輪山で備えるべきなのは、山頂で長く過ごす装備ではなく、急な道を転ばずに往復するための足元です。荷物を増やすより、靴と服装を整えることに準備の時間を使うのが、この山には合っていると考えます。

2026年の入山登拝禁止日と、荒天で入れない日を先に外す

三輪山には、登拝そのものができない日があります。大神神社の登拝案内に掲載されている【入山登拝禁止日】は、令和8年(2026年)分で次のとおりです(2026年10月8日確認)。

2026年の入山登拝禁止日 計画への影響
1月1日〜1月8日 年始の8日間は登拝できない。初詣と合わせて登拝する計画は組めない
2月17日 平日だが登拝できない
4月9日・4月18日 春の2日間。4月の計画では2日とも外す
10月24日 2026年は土曜日。秋の週末に計画するなら、この日は登れない
11月23日 勤労感謝の日(2026年は月曜日)。11月の祝日に出かけるなら、23日は登れない
荒天時・その他の事情 神社が入山を禁止する場合がある。当日の朝まで確定しない

これから秋に出かける人にとって大事なのは、10月24日と11月23日です。どちらも休日にあたるため、「週末や祝日にしか動けない」という人ほど候補日から外れやすくなります。連休や祝日に合わせて予定を組む前に、その日が禁止日でないかを最初に見るのが確実です。

禁止日とは別に、神社は「荒天時・その他の事情により入山を禁止する場合もございます」と書いています。何をもって荒天とするかの基準は示されていません。台風の接近や大雨、強風の日は、出かける前日から天気予報を見て、入山できない可能性を考えておく必要があります。

荒天による入山の禁止は、前もって決まるものではありません。遠方から電車で向かう場合、着いてから入山できないと分かることも起こりえます。神社は来社前に、登拝案内のページ・「重要なお知らせ」・公式SNS(Xとインスタグラム)を確かめるよう案内しています。出発の朝に、この3つを見てから家を出る習慣をつけておきましょう。

雨の日の扱いも、ここで整理しておきます。小雨で入山が禁止されなかった日でも、登拝道は濡れて滑りやすくなります。最終下山報告の刻限は天気に関係なく同じなので、雨で足が遅くなる分だけ余裕が削られます。「入れるかどうか」と「入るべきかどうか」は別の判断だと考えておくと、無理な入山を避けられます。

雨の可能性がある日に入山するなら、上半身を濡らさない雨具を持っていきます。傘は両手がふさがり、急な道ではバランスを取りにくくなるため、上着型の雨具のほうが登拝道には向きます。

ザ・ノース・フェイスの「マウンテンレインテックスジャケット」は、ゴアテックスを使った防水透湿の雨具です。雨の日に神社の境内から登拝道まで同じ上着で通したい人、秋冬に風よけとしても兼用したい人に向きます。

編集部の見立て:禁止日の一覧は、旅行の予定を決めたあとに見るものではなく、決める前に見るものです。とくに10月24日と11月23日は、紅葉の季節の休日に重なります。奈良への旅程を先に押さえてしまうと、登拝できない日に着いてしまうことがあるので、日付を決める段階で一覧を開くことをすすめます。

団体・ツアー・外国人・子連れなど、同行者で決まる登拝の可否

三輪山の登拝には、誰と行くかで可否が変わる決まりがあります。自分ひとりなら問題なくても、同行者の条件で計画が成り立たないことがあるので、出かける前に一緒に行く人を思い浮かべながら確かめてください。

大神神社の登拝案内は、登拝を遠慮してほしい人を次のように挙げています(2026年10月8日確認)。

  • 体調不良の方(微熱・倦怠感・息苦しさ・咳など)
  • お一人で小さいお子様をお連れの方
  • 登山に不慣れなご高齢の方
  • 病中・病後の方または持病をお持ちの方

神社はその理由として「お山は思いのほか険しく、救助が困難です」と書いています。体調が悪いまま入ると、山の中で動けなくなったときに助けを呼ぶまでに時間がかかります。持病のある人や、普段あまり山を歩かない高齢の家族と一緒に行く計画なら、登拝は見送り、大神神社への参拝だけにする選択肢も考えておきましょう。

人数と旅行の形についても決まりがあります。おおむね10名を超える団体での登拝は遠慮するよう求められています。また、登拝をツアー(行程)に入れることは許可していない、と明記されています。職場の仲間や地域のサークルで大人数の計画を立てる場合は、この時点で計画を見直す必要があります。

同行者の形 大神神社の案内 計画の立て方
おおむね10名を超える団体 登拝は遠慮するよう求めている 人数を絞るか、参拝だけの計画にする
ツアー(行程) 行程に入れることを許可していない 旅行会社のツアーに登拝を組み込む計画は成り立たない
ひとりで小さな子どもを連れる 登拝は遠慮するよう求めている 大人が付き添える日を選ぶか、参拝だけにする
外国人の方 3つの条件を示している(下に記載) 条件を満たせるかを出発前に確かめる

外国人の方が登拝する場合について、大神神社は3つの条件を示しています。1つ目は神道を理解し、信仰を以って登拝すること。2つ目は日本人のガイドが同伴するか、日本語での説明を十分に理解できること。3つ目は国内で通話できる携帯電話を持っていることです(2026年10月8日確認)。

海外から友人を案内する計画なら、受付で説明される決まりを日本語で理解できるか、日本の番号で通話できる携帯電話があるかを、出発前に確かめておきます。条件を満たせない場合は、大神神社の拝殿での参拝と、麓を歩く山の辺の道を組み合わせる計画にすると、無理なく一日を組めます。

人数の目安が「おおむね10名」と書かれているのは、細い登拝道で大人数がまとまって歩くと、すれ違いや前後の人の流れに影響が出るからだと読めます。数字の境目ぎりぎりを狙うより、少人数に分けるか日を変えるほうが、神社の案内の趣旨に沿います。

編集部の見立て:同行者の条件は、計画の最後ではなく最初に確かめたい項目です。とくに家族で出かける場合、「子どもは留守番にする」「高齢の親は参拝だけにする」といった役割分担を事前に決めておくと、受付の前で迷わずに済みます。全員で山に入ることにこだわらない計画のほうが、結果としてお参りの一日が穏やかになると考えます。

三輪山の登拝に合う靴と、境内から山頂まで汗冷えしない服装

三輪山の登拝で道具に求めることは、多くありません。大神神社が注意しているのは「勾配もきつく」「滑落や転倒」「マダニ・虻」「落枝」で、長時間の縦走や高い山の寒さではないからです。登拝の道具は、急な道を往復で滑らない靴と、短い行動で汗冷えしない服装の2つに絞って考えます。

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選ぶ基準は次の4つです。まず、木の根や石が多い急な下りで滑らない靴底であること。次に、足首の安定をどこまで求めるかで、ローカットかミッドカットかを決めること。服装は、登りで汗をかいたあとに受付の前後や下山後に冷えない組み合わせにすること。最後に、荷物は受付で説明を受けたあとの山中で両手が空く形にすることです。

商品 公表されている特徴(商品名・型番) 向く人
アディダス テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX ミッドカット・GORE-TEX 急な下りで足首まで支えたい人
キャラバン C1_02S 3E表記の幅のトレッキングシューズ 足幅が広く、細身の靴で指が当たる人
ミレー サースフェー NX 40+5 40+5の容量表記の登山リュック 山の辺の道と組み合わせ、上着を何枚も持ち歩く人
モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) ダウンジャケット 冬の朝、駅や境内で待つ時間の冷えに備えたい人
ザ・ノース・フェイス Thunder Jacket ダウンジャケット 普段着と兼用できる防寒着を1枚で済ませたい人

まず靴から見ていきます。アディダスの「テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX」は、ミッドカットでくるぶしまわりを覆う形です。急な下りで足首がぐらつくのが不安な人、雨上がりの湿った登拝道でも足を濡らしたくない人に向きます。

キャラバンの「C1_02S」は、日本の登山靴メーカーのトレッキングシューズで、商品名に3Eの幅表記があります。海外ブランドの細身の靴で小指や親指のつけ根が当たりやすい人、幅広の足で靴の中の遊びを減らしたい人の候補になります。

靴は、店で履いたときではなく、下り坂でつま先が前に滑らないかで判断します。試着できるなら、店の傾斜台で下りの姿勢を取り、指先が靴の先に当たらないかを確かめてください。急な道を往復する三輪山では、登りより下りで靴の合う・合わないがはっきり出ます。

次に荷物です。登拝だけなら、水分と上着、雨具が入る小さめのリュックで足ります。一方で、山の辺の道を歩いて天理方面へ向かう、帰りに奈良市内へ寄るなど一日を長く使う人は、脱いだ上着をしまえる容量があると行動が楽になります。ミレーの「サースフェー NX 40+5」は、40+5の容量表記の登山リュックです。登拝だけには大きめなので、登拝と山麓の長い歩きを同じ日に組む人や、ほかの山にも同じリュックで行きたい人に向きます。

最後に防寒着です。三輪山の登拝は短い行動の中で、登りで体が温まり、受付の前後や下山報告のあと、駅のホームで立ち止まる時間に一気に冷えます。歩くときに着るものではなく、止まったときに羽織るものとして考えるのが、このタイプの上着の使いどころです。

モンベルの「ライトアルパインダウンジャケット」(型番1101608)は、登山用のダウンジャケットです。冬の早い時刻に受付へ向かう人、駅や境内で待つ時間が長くなりそうな人が、リュックに入れて持ち歩く用途に向きます。

ザ・ノース・フェイスの「Thunder Jacket」は、ダウンジャケットとして販売されているモデルです。奈良市内の観光と登拝を同じ服装で済ませたい人、普段の街歩きにも使える上着を1枚で選びたい人に向きます。

ダウンジャケットを着たまま急な登りに入ると、汗で中が湿り、止まったときにかえって冷えます。登り始める前に脱いでリュックにしまい、下山報告のあとや待ち時間に羽織る、という使い分けを決めておきましょう。

編集部の見立て:三輪山の登拝で道具に予算をかけるなら、順番は靴が先、防寒着があと、リュックは手持ちで足りるか確かめてから、だと考えています。神社が注意しているのは転倒と滑落で、寒さで動けなくなる山ではありません。足回りが不安なまま上着だけを良くしても、この山で起きやすい事故は減らせないからです。

JR三輪駅から歩くか車で行くか――路線バスは2026年3月末で運行終了

三輪山への行き方は、2026年に大きく変わりました。大神神社の公式サイトのお知らせ(2026年2月28日更新)によると、「大神神社~桜井駅」間の路線バスは2026年3月末日で運行を終了しています(臨時バスを除く。2026年10月8日確認)。以前の情報でバスを使う計画を立てていた人は、ここで組み直す必要があります。

電車で向かう場合の最寄りは、JR万葉まほろば線(桜井線)の三輪駅です。JR西日本の時刻表に駅として掲載されています。この線は列車の本数が多くない時間帯があるので、乗る電車は前日までに時刻表で確かめておきます。受付の締切が10:30(2026年10月8日時点の告知)であることを考えると、締切から逆に、何時の電車に乗れば間に合うかを決めておくのが確実です。

三輪駅から狭井神社までの徒歩時間は、大神神社のアクセスページの本文に記載が見当たりません(2026年10月8日確認)。案内図で道順と距離の感覚をつかみ、時間には余裕を持たせてください。確認先は大神神社のアクセスページ(https://oomiwa.or.jp/access/)です。

行き方 2026年10月8日時点で公式に分かること 出発前に自分で確かめること
JR三輪駅から歩く 三輪駅はJR西日本の時刻表に掲載。駅からの道順は大神神社のアクセスページの案内図 乗る電車の時刻と、駅から狭井神社までにかかる時間
桜井駅から路線バス 「大神神社~桜井駅」間は2026年3月末日で運行終了(臨時バスを除く) 臨時バスがある日かどうかを大神神社の告知で確かめる
車で行く 駐車場の台数・料金・利用時間は、アクセスページの本文に記載が見当たらない 大神神社のアクセスページで駐車場の扱いを確かめる。路上や路肩には停めない

車で行く場合、大神神社の駐車場の台数・料金・利用時間は、公式のアクセスページの本文に記載が見当たりません(2026年10月8日確認)。登拝の人が使ってよいか、何時から停められるかも含めて、出かける前にアクセスページで確かめてください。周辺の道路の路上や路肩に車を停めるのは、地域の生活や参拝者の通行の妨げになるので避けます。

車で行くか電車で行くかの判断は、受付の締切から考えると分かりやすくなります。電車は時刻が決まっている代わりに、乗り遅れると次の電車まで待つことになります。車は出発時刻を自由に決められますが、休日の駐車場の混み具合が読めません。どちらでも、受付開始の9:00に近い時刻に着く計画を立てておけば、多少の遅れを吸収できます。

電車と徒歩で向かう場合、冬の朝は駅のホームや歩き始めで体が冷えます。登拝道で汗をかくことを考えると、厚手の綿の肌着より、汗を吸っても冷えにくい化学繊維やウールの肌着を選ぶほうが、受付の前後も下山後も快適に過ごせます。

モンベルの「ジオライン M.W.ラウンドネックシャツ」(型番1107704)は、ジオラインの中厚手(M.W.)の肌着です。冬の朝に駅から歩いて受付へ向かい、急な登りで汗をかく人が、肌着を綿から替えて汗冷えを減らしたい場合に向きます。

編集部の見立て:路線バスがなくなったことで、三輪山へ電車で向かう人の段取りは「駅から歩く」が基本になりました。歩く時間が読めないまま受付の締切に合わせると、境内に着いてから慌てることになります。初めて行く人ほど、受付開始の時刻に合わせて早めに駅に着く計画にしておくのが安心だと考えます。

三輪山に11〜3月に登拝するなら――奈良の日の入と平年値で決める

三輪山の登拝を秋の終わりから冬に計画するときは、受付時間・禁止日・日の長さ・寒さの4つを重ねて考えます。まず受付時間について、2026年10月8日時点の公式の告知は9月13日更新の「9:00〜10:30(最終下山報告13:30)」で、冬に時間が変わるかどうかは示されていません。冬に出かける人は、その月の受付時間を大神神社の登拝案内で確かめてから日程を決めてください。

禁止日については、11月23日と、2027年に入ってからの年始の日程に注意が要ります。2027年分の禁止日は2026年10月8日時点の登拝案内には掲載されていないので、年が明けたら改めて確かめます。2026年分では1月1日〜8日が禁止日でした。

日の長さは、国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」の奈良(県庁所在地)の日の入で見ます。山の中は谷や木の陰で、この時刻より早く暗くなる場所があります。

日付(奈良) 日の出 日の入 最終下山報告13:30との差
2026年11月1日 6:17 17:03 約3時間30分
2026年11月30日 6:44 16:46 約3時間20分
2026年12月15日 6:56 16:47 約3時間20分
2027年1月15日 7:04 17:08 約3時間40分
2027年2月15日 6:43 17:39 約4時間10分

出典は国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」(2026年10月8日確認)。右の列は、最終下山報告の刻限が告知どおり13:30のままだった場合の、日の入までの差です。冬の時間が変わった場合は計算し直してください。

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この表から分かるのは、受付時間が今の告知のままなら、冬でも日の入より3時間以上前に山を下りる計算になる、ということです。三輪山の冬の登拝で暗くなる心配は小さく、締切になるのは日の入ではなく神社の刻限です。ただし、山の辺の道を歩いて別の駅へ向かうなど、下山後に長く歩く計画を組むなら、日の入を締切として考え直します。

冬の登拝の判断:受付時間(その月の公式の値)→ 禁止日 → 当日の天気と冷え込み、の順に確かめます。日の入は、下山後に長く歩く計画のときだけ締切として使います。凍結や積雪の始まりについては、大神神社の公式に時期の記載がないため、雪や凍結が心配な日は、前日と当日の朝に神社の告知を確かめてから出かけるのが基本です。

寒さの目安は、気象庁の奈良(奈良市の観測点)の平年値(1991〜2020年)で見ます。三輪山の登拝道の実測ではない点に注意してください。月平均気温は11月11.8℃・12月6.8℃・1月4.5℃・2月5.1℃・3月8.5℃、日最低気温の平年値は11月7.3℃・12月3.0℃・1月0.8℃・2月1.0℃・3月3.6℃です。降雪深の合計の平年値は12月0cm・1月1cm・2月3cm・3月0cm、最深積雪の平年値は12月0cm・1月1cm・2月2cm・3月0cmで、11月は統計の表示が「—」です(2026年10月8日確認)。

数字を読みかえると、奈良市では1〜2月の朝の最低気温が0℃前後になり、平年でも年に数cm程度の雪が観測されている、ということです。三輪山の登拝道が凍るか、雪が残るかを、この値から断定することはできません。凍結や積雪の始まりについて、大神神社の公式に記載は見当たりません(2026年10月8日確認)。

冬に足す装備は、三輪山では防寒着と手袋が中心です。高い山で使う重い冬靴やアイゼンを用意する根拠は、公式の情報にはありません。一方で、冷え込んだ朝の急な下りは、霜や湿った落ち葉で滑りやすくなります。滑り止めの器具を足す前に、まず靴底の減っていない靴に替えることを優先してください。雪や凍結が心配な日は、無理に入山せず日を改める判断も選択肢です。

防寒着は、歩いているときと止まっているときで分けて考えます。登りでは汗をかくので、肌着は汗冷えしにくい素材にして、中間着は薄手のフリースなど通気のよいものにします。どの厚さのフリースが何℃くらいの日に合うかは、9〜12月の気温から登山用フリースの厚さを決める方法で整理しています。止まったときにはダウンなどを羽織り、手は手袋で守ります。雪の少ない冬の低山を選ぶ基準と凍結への備えは、冬の低山日帰りで雪のない山を選ぶ基準にまとめています。

冬の朝は、木の根や石につかまって体を支える場面で指先が冷えます。ショーワグローブの「TEMRES 04advance」は、作業用手袋メーカーが登山向けにも展開しているシリーズの手袋です。冷たい朝に濡れた手すりや岩に触れる場面を考え、手袋を軍手から替えたい人に向きます。防水などの仕様は商品ページの記載で確かめてください。

編集部の見立て:冬の三輪山で気をつけたいのは、雪よりも「朝の冷え込みで滑りやすくなった急な下り」だと考えています。奈良市の平年値で見る限り、雪の量は多くありません。だからこそ重い冬装備に頼るより、靴底と手袋、止まったときの上着という基本を整えることが、この山の冬の備えとしては筋がよいはずです。

山の辺の道は登拝道とは別の道――麓を歩く日の組み立て

三輪山の周辺には、もうひとつよく知られた歩く道があります。山の辺の道です。桜井市の観光案内は、山の辺の道のうち大神神社から石上神宮(天理市)までの約10kmを紹介しています(2026年10月8日確認)。山の麓をつなぐ道で、狭井神社で受付をして三輪山に入る登拝道とは別のものです。

この2つを混同すると、計画が大きくずれます。山の辺の道は三輪山の中に入る道ではないので、登拝の受付や最終下山報告の刻限とは別に歩けます。反対に、山の辺の道を歩いただけでは、三輪山に登拝したことにはなりません。

比べる点 三輪山の登拝道 山の辺の道(大神神社〜石上神宮)
入る手続き 狭井神社での受付が必要 桜井市の観光案内で紹介されている歩行ルート
時間の決まり 受付時間と最終下山報告の刻限がある 登拝の受付時間には縛られない。日の入と帰りの電車が締切
距離の目安 公式の所要時間・距離の記載は見当たらない 桜井市の紹介で約10km
出発前の確認先 大神神社の登拝案内・重要なお知らせ・公式SNS 桜井市の観光案内(通行状況)

登拝と山の辺の道を同じ日に組む場合は、順番が大事です。登拝の受付が午前に締め切られるので、先に登拝を済ませ、下山報告のあとに山の辺の道を歩く順にすると、刻限に追われずに済みます。ただし、登拝道の急な往復で脚を使ったあとに約10kmを歩くことになるので、体力に自信がない人は、山の辺の道の一部の区間だけ歩く計画にしておくと無理がありません。

山の辺の道を最後まで歩くと、ゴールは天理側になり、帰りは別の駅から乗ることになります。冬はここで日の入が締切になります。下山報告を13:30ごろに済ませて歩き始めると、12月中旬の奈良の日の入16:47(国立天文台、2026年10月8日確認)まで、日の入までの時間は3時間あまりです。冬に登拝と山の辺の道を組み合わせるなら、日の入までに歩き切れる区間だけを歩くと決めておきましょう。山の辺の道の通行状況は、出かける前に桜井市の観光案内で確かめてください。

同じ奈良県内で、受付や刻限の決まりがない低山を歩きたい日もあるはずです。山頂が雄岳と雌岳に分かれた二上山の登山口ごとの違いは二上山の3つの登山口の分け方に、標高958.9mの大和葛城山は大和葛城山の櫛羅の滝コースと北尾根コースの分け方にまとめています。

登拝のあとに長く歩く日は、肌着の選び方がとくに効いてきます。登りで汗をかいた肌着のまま平地を何時間も歩くと、風が当たるたびに体が冷えるからです。

アイスブレーカーの「Merino 200 Oasis Long Sleeve Crewe」は、メリノウールの長袖の肌着です。商品名の200は生地の厚さの区分を表す表記です。登拝と山の辺の道を一日で歩き、汗をかいたあとも着替えずに過ごしたい人に向きます。

編集部の見立て:山の辺の道は、三輪山の「代わり」ではなく、別の楽しみ方の道だと考えています。登拝の条件を満たせない同行者がいる日や、禁止日に奈良へ来てしまった日には、山の辺の道を歩いて大神神社に参拝する一日が、無理のない選択になります。登拝ができないことを残念がるより、麓を歩く日として組み直すほうが、旅程全体が穏やかになります。

大神神社の由緒と、三輪山が御神体とされること

三輪山に入る前に、大神神社と三輪山の関係を知っておくと、受付で説明される決まりの意味が受け取りやすくなります。ここでは神社の伝えに沿って、ごく基本的なことだけを整理します。

大神神社は、三輪山そのものを御神体としてお祀りする神社と伝えられています。拝殿の奥に本殿を設けず、山を拝む古い形の信仰を今に伝える、とされます。登拝案内にある「お山の清浄を護る」という言葉も、この山が信仰の対象として大切にされてきたことを表しています。

登拝案内に、登拝を遠慮してほしい人の一覧が「皆様の健康、又お山の清浄を護るためにも」という書き出しで置かれていることにも、その考え方が表れています。入る人の安全と、山そのものを守ることが、同じ決まりの中に並んでいるわけです。

三輪山の名前の由来や、大神神社にまつわる神話については、神社や地域でさまざまに伝えられています。どれも「〜と伝えられる」形で受け止め、詳しくは大神神社の公式サイトや社頭の案内で確かめるのがよいでしょう。

由緒を知っておくことが、実際の行動にどう関わるのかを整理しておきます。三輪山では、景色を楽しむ、山頂を目指すといった一般の登山の目的とは別のところに、入山の意味が置かれています。受付の手続き、時間の決まり、禁止日、同行者の条件は、どれもこの「お参りとして入る」という前提から出てきたものと考えると、ひとつひとつの決まりを覚えるより理解しやすくなります。

反対に、決まりの理由を自分なりに解釈して「この程度なら構わないだろう」と考えるのは避けたいところです。分からないことは自分で判断せず、受付で尋ねるのが、御神体の山に入る人の基本の姿勢になります。

紅葉の季節に奈良を訪ねるなら、三輪山の登拝と、関西のほかの紅葉の山を同じ旅で組む人もいるはずです。その場合も、三輪山の日は受付時間に合わせた午前中心の一日になります。観光の時間配分を考えるときは、登拝の日を先に固定し、ほかの予定をそのまわりに置くと、受付の締切に追われずに済みます。

インターネット上の旅行記やブログには、三輪山の山中での決まりについて具体的な記述が数多くあります。しかし、それが現在の大神神社の運用と同じとは限りません。古い情報を前提に計画すると、受付で説明された内容と食い違って戸惑うことになります。現行の決まりは、大神神社の公式の案内と受付での説明で確かめてください。

編集部の見立て:三輪山について調べると、信仰の話と山歩きの話が混ざった情報に多く出会います。由緒は神社の伝えとして尊重し、行動の決まりは公式の案内と受付の説明に従う、という線を引いておくと、情報に振り回されずに済みます。自分なりの解釈を足さないことが、この山へのいちばんの礼儀だと考えています。

当日の朝に見る3つの確認先と、出発前のチェック

三輪山の登拝は、出かける当日まで状況が動く山です。受付時間は告知で変わることがあり、荒天やその他の事情で入山が禁止されることもあります。大神神社は来社前に確かめる先として、登拝案内のページ、「重要なお知らせ」、公式SNS(Xとインスタグラム)を挙げています(2026年10月8日確認)。

確認先 見ること 見るタイミング
大神神社の登拝案内 受付時間・最終下山報告の刻限・入山登拝禁止日 日程を決めるときと、出発前の週
大神神社の「重要なお知らせ」 受付の中止・再開、受付時間の変更、路線バスなど交通の告知 前日と当日の朝
大神神社の公式SNS(X・インスタグラム) 当日の受付の状況や臨時の告知 当日の朝、家を出る前
大神神社のアクセスページ 駅からの道順、駐車場の扱い 日程を決めるとき
桜井市・奈良県の発表 山の辺の道の通行状況、野生動物などの注意情報 出発前の週

クマなどの野生動物について、三輪山に絞った注意情報や入山の禁止は、大神神社・桜井市・奈良県の公式で見当たりません(2026年10月8日確認)。いないと言い切れる情報でもないので、出発前に桜井市と奈良県の最新の発表を見ておいてください。登拝道や周辺の道路の通行止めについても、2026年10月8日時点で公式の情報は見当たりません。当日の状況は大神神社の告知で確かめます。

出発前の確認を、持ち物と合わせてひとつのリストにしておくと、当日の朝に慌てません。

  • 出かける日が入山登拝禁止日(2026年は10月24日・11月23日など)にあたっていないか
  • その日の受付時間と最終下山報告の刻限を、登拝案内と「重要なお知らせ」で確かめたか
  • 当日の朝に公式SNSを見て、臨時の受付中止などがないかを確かめたか
  • 申込用紙に書く住所・携帯電話の番号・緊急連絡先を、すぐに書ける形で手元に用意したか
  • 同行者に、遠慮を求められている条件(体調・持病・人数・子連れなど)に当てはまる人がいないか
  • 電車の時刻、または駐車場の扱いを確かめ、受付の締切に余裕を持って着けるか

このリストのうち、前半の3つは「入れるかどうか」、後半の3つは「受付をきちんと済ませられるかどうか」の確認です。どれかひとつでも確かめられないまま出かけると、着いてから計画が崩れる可能性が残ります。

公式SNSは、ホームページより早く告知が出ることがあります。前日の夜にアカウントを開いておき、当日の朝にもう一度見るようにすると、受付中止などの急な告知を見落としにくくなります。

編集部の見立て:三輪山の記事に書かれた受付時間は、どの記事であっても「書かれた時点の値」です。この記事も例外ではありません。いちばん新しい情報は大神神社の公式にしかないので、記事で全体の段取りをつかみ、時間と日付は必ず公式で確かめる、という使い方をしてほしいと考えています。

FAQ:三輪山の登拝でよく迷うこと

Q. 三輪山は予約なしで登れますか?

大神神社の登拝案内では、事前の予約ではなく、当日に摂社の狭井神社で受付をする形が案内されています。申込用紙に住所・氏名・携帯電話の番号・緊急連絡先などを記入し、神体山登拝受付所へ提出します。受付時間内に着くことが条件で、2026年10月8日時点の告知では9:00〜10:30です。

Q. 午後から登拝することはできますか?

2026年10月8日時点の告知では、受付は9:00〜10:30、最終下山報告は13:30です。この時間のままなら、午後に受付をして入山することはできません。受付時間は告知で変わることがあるので、その日の時間を大神神社の登拝案内で確かめてください。

編集部の見立て:「午後に奈良に着いてから登る」という計画は、三輪山では成り立ちにくいと考えておくのが安全です。登拝の日は、前泊するか朝早い電車に乗るかを先に決め、受付開始の時刻から一日を組み立てるのがいちばん確実です。

Q. 子どもや高齢の親と一緒に登拝できますか?

大神神社は、お一人で小さいお子様をお連れの方、登山に不慣れなご高齢の方、病中・病後の方または持病をお持ちの方などに、登拝を遠慮するよう求めています。理由として「お山は思いのほか険しく、救助が困難です」と書いています。同行者がこれに当てはまる場合は、大神神社への参拝や山の辺の道の散策に切り替える計画を考えてください。

Q. 山の中で写真を撮ったり、食事をしたりしてもよいですか?

山中での過ごし方の具体的な決まりは、2026年10月8日時点の公式の登拝案内の本文に記載が見当たりません。入山中の決まりは、受付で説明される内容に従ってください。撮影や食事を前提にした計画は立てず、分からないことは受付で尋ねるのが確実です。

Q. 冬でも登拝できますか?

入山登拝禁止日(2026年は1月1日〜8日など)と荒天の日を除けば、冬の登拝の可否を一律に制限する記載は、2026年10月8日時点の公式の案内に見当たりません。冬の受付時間は告知されていないため、出かける月の受付時間を登拝案内で確かめてください。奈良市の平年値では1〜2月の日最低気温が0℃前後なので、防寒着と手袋を用意し、雪や凍結が心配な日は神社の告知を見てから判断します。

編集部の見立て:冬の三輪山で迷ったら、「受付時間が分かっているか」「禁止日ではないか」「朝の告知に変化がないか」の3つだけを見れば、出かけるかどうかを決められます。寒さへの備えはそのあとで十分です。決まりの確認を後回しにしないことが、冬でも変わらない基本だと考えます。

まとめ:今日やることは1つ――大神神社の登拝案内を開いて日付を決める

三輪山(奈良県桜井市・467m)は、大神神社の御神体の山と伝えられ、入山は狭井神社で受付をする「登拝」です。大神神社は登拝を「お参り」が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なる、と明記しています。

2026年10月8日時点の公式の告知では、受付は9:00〜10:30、最終下山報告は13:30です。終わりの日付は示されていないので、出かける月の時間は登拝案内で確かめます。2026年の入山登拝禁止日は1月1日〜8日・2月17日・4月9日・4月18日・10月24日・11月23日で、荒天などで入山できない日もあります。大神神社〜桜井駅の路線バスは2026年3月末日で運行を終えたため、電車ならJR三輪駅から歩く段取りになります。

山の中については、神社自身が「標高に比して勾配もきつく」「思いのほか険しく、救助が困難」と書いています。道具は、急な道を往復で滑らない靴と、短い行動で汗冷えしない服装の2つに絞って整えるのが合っています。

編集部の見立て:三輪山の計画でいちばん効くのは、良い道具でも詳しいコース情報でもなく、「受付時間と禁止日を最初に確かめる」というひとつの習慣です。ここを押さえれば、あとの準備は自然に順番が決まります。

  1. 今日、大神神社の登拝案内を開き、出かけたい日が入山登拝禁止日でないことと、その月の受付時間・最終下山報告の刻限を確かめる
  2. 受付開始の9:00(告知の値)に近い時刻に狭井神社へ着ける電車か到着時刻を決め、申込用紙に書く住所・携帯電話の番号・緊急連絡先を手元に用意する
  3. 出発の朝に「重要なお知らせ」と公式SNSを見て、受付の中止や時間の変更がないことを確かめてから家を出る

編集部の見立て:同行者に体調や持病の不安がある日、休日が禁止日に重なる日は、登拝を見送って大神神社への参拝や山の辺の道を歩く一日に切り替えるのも、立派な選択です。入れる日に、入れる人で、受付の決まりどおりに入る。それが三輪山の登拝をいちばん穏やかにする組み立てだと考えます。

出典

  • 大神神社「三輪山登拝について」(登拝案内)https://oomiwa.or.jp/jinja/miwayama/tohai/ (2026年10月8日確認)
  • 大神神社「三輪山登拝受付再開についてのお知らせ」(2026年9月13日更新)https://oomiwa.or.jp/info/三輪山登拝受付再開についてのお知らせ/ (2026年10月8日確認)
  • 大神神社 公式サイト(「路線バス運行終了のお知らせ」2026年2月28日更新ほか)https://oomiwa.or.jp/ (2026年10月8日確認)
  • 大神神社 アクセス https://oomiwa.or.jp/access/ (2026年10月8日確認)
  • 国土地理院「日本の主な山岳」https://maps.gsi.go.jp/3d/mountain/mountain.html (2026年10月8日確認)
  • 桜井市「山の辺の道」https://www.city.sakurai.lg.jp/section/yamato-travel/destination/area01/spot01/ (2026年10月8日確認)
  • JR西日本 時刻表(三輪駅)https://timetable.jr-odekake.net/cgi-bin/mydia_sp.cgi?EID=0621708&EN=%EF%BF%BD%EF%BF%BD%EF%BF%BD&FN=0&MD=3 (2026年10月8日確認)
  • 気象庁「平年値(年・月ごとの値)奈良」https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?block_no=47780&prec_no=64 (2026年10月8日確認)
  • 国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」奈良 2026年10月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s3010.html /11月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s3011.html /12月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s3012.html /2027年1月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s3001.html /2月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s3002.html (2026年10月8日確認)

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