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冬山・雪山がはじめての人へ:冬山特集(何が違うか・自分の段階・装備・山選び・安全を読む順番)
雲取山は、東京都・埼玉県・山梨県の境にある山です。国土地理院の標高は2,017mで、東京都の最高峰として知られています。奥多摩町は雲取山を「二日行程」の山として案内していて、歩行距離が長く、町内のほかの山とは気象条件も違うため、初心者の単独行を避けるよう呼びかけています(2026年10月24日確認)。
この山に11月から2月に向かうときは、無雪期と同じ考え方では計画が組めません。日が短くなり、足元が凍り、山荘の食事や暖房は予約した人の分だけになり、雪が降れば路線バスが止まることもあります。どれも「登れるかどうか」より手前で決まる話です。
無雪期の鴨沢・三峯・日原の3ルートの距離や最終バスは、雲取山の3ルートを距離と最終バスで判定した記事にまとめています。ここでは冬に変わることだけを扱い、公式の値で埋まる部分と、年ごとに確認先で確かめるしかない部分を分けて並べます。
いまの通行状況から先に書きます。奥多摩ビジターセンターの2026年10月2日更新の案内では、三峯神社方面の登山道は通行可、日原林道は歩行者のみ通行可で車両は通れず、小川谷林道・大ダワ林道・唐松谷林道・三条ダルミ西側巻き道の4か所が通行止めです(2026年10月24日確認)。冬の通行を保証する情報ではないので、出発前に奥多摩ビジターセンターの通行状況の更新日を見てください。
- 冬の雲取山は「日帰りか山荘泊か」を最初に決める山で、奥多摩町の案内は二日行程であること
- 東京の日の入は11月30日〜12月15日に16時28〜29分で、日の出から日の入までが10時間を切る日が続くこと
- 雲取山荘は通年営業だが予約制で、予約がないと食事・暖房などが用意できないと公式に書かれていること
- 七ツ石小屋は365日営業・毎日小屋番がいると案内していて、ツキノワグマの目撃も告知していること
- 西武秩父駅〜三峯神社のバスは、2026年1月に降雪で1日止まり、翌日の10時30分発から再開した例があること
- 奥多摩町の冬の装備案内はアイゼンを必需品とし、冬はできるだけ北側の登山道を避けるよう書いていること
- 小河内(アメダス)の1月の日最低気温の月平均は-2.4℃で、山頂はこれより冷え込むと考えておくこと
- 西東京バスの冬の時刻、駐車場の冬の扱い、登山届の提出先は、年ごとに公式で確かめる項目であること
冬の雲取山は「日帰りか山荘泊か」を最初に決める
冬の計画で最初に決めるのは、ルートより先に「泊まるかどうか」です。奥多摩町は雲取山を二日行程の山として案内しています(2026年10月24日確認)。無雪期でも日帰りで歩く人はいますが、それは日が長く、足元が乾いていて、時間の読みが外れにくい季節の話です。
冬になると、この前提が3つ同時に崩れます。1つめは日の短さで、東京の日の入は12月前半に16時28分まで早まります。2つめは足元で、凍った道や踏まれた雪の上では、同じ区間でも歩く速さが落ちます。3つめは帰りの足で、山の麓へ向かう路線バスは本数が限られ、雪の日には止まった例もあります。
冬の雲取山では、日帰りの可否は体力より「日没までに樹林帯を下りきれるか」で決まります。体力に余裕があっても、凍結で予定より遅れれば、暗い樹林帯を下ることになります。その時間に何が起きるかを考えると、冬は山荘泊を基本に置き、日帰りは条件がそろったときだけの選択肢にするのが現実的です。
編集部の見立て:冬の雲取山を「日帰りで行けるか」と問うと、答えは人それぞれの脚力の話になってしまいます。問いを「日没に追われずに下りられるか」に変えると、判断材料は日の入の時刻と足元の状態になり、だれでも同じ表で考えられます。冬はこちらの問いで計画を組むほうが、迷いが少ないと考えています。
泊まる前提に置くと、次に決めることが連なって出てきます。どの小屋に泊まるか、その小屋は冬に何を用意してくれるか、行きと帰りのバスはどちらの登山口を使うか、の3つです。小屋の条件は後の節で詳しく見ますが、雲取山荘は予約制で、七ツ石小屋は365日営業と案内しています(2026年10月24日確認)。
| 冬に決めること | 公式の値で決められる部分 | 確認先で確かめる部分 |
|---|---|---|
| 日帰りか泊まりか | 奥多摩町の案内は二日行程。東京の日の入は12月前半に16時28〜29分 | その日の積雪・凍結で歩く速さがどこまで落ちるか |
| 泊まる小屋 | 雲取山荘は通年営業・予約制。七ツ石小屋は365日営業と案内 | 七ツ石小屋の冬の設備・水場の条件 |
| 行きと帰りのバス | 三峯神社線は2026年1月に降雪で1日運休した例がある | 西東京バス(鴨沢・東日原方面)の冬の時刻と運休の扱い |
| 足元 | 奥多摩町の冬の装備案内はアイゼンを必需品と記載 | チェーンスパイクで足りる日か、アイゼンが要る日か |
表の右の列は、記事を読んだだけでは埋まりません。ここが冬の計画の本体で、出発の数日前と前日に、それぞれの確認先を開いて埋めていく作業になります。左と中央の列で骨組みを作り、右の列は最新の情報で上書きする、という順で進めると、当日の判断がぶれにくくなります。
奥多摩町は、雲取山について初心者の単独行を避けるよう案内しています(2026年10月24日確認)。冬はこれに日の短さと凍結が加わります。冬の雪道を歩いた経験がない人がひとりで日帰りを組むのは、公式の案内から見ても避けたい計画です。
11月〜2月の日の入と、何時に引き返すか
国立天文台の「各地のこよみ」によると、東京(県庁所在地)の日の入は、11月1日に16時46分、11月15日に16時35分、11月30日に16時28分です。12月1日も16時28分、12月15日は16時29分、12月31日は16時37分と、年末にかけてわずかに遅くなり始めます(2026年10月24日確認)。
| 日付(東京) | 日の出 | 日の入 | 日の出から日の入まで |
|---|---|---|---|
| 2026年11月1日 | 6:02 | 16:46 | 10時間44分 |
| 2026年11月15日 | 6:16 | 16:35 | 10時間19分 |
| 2026年11月30日 | 6:31 | 16:28 | 9時間57分 |
| 2026年12月1日 | 6:32 | 16:28 | 9時間56分 |
| 2026年12月15日 | 6:43 | 16:29 | 9時間46分 |
| 2026年12月31日 | 6:50 | 16:37 | 9時間47分 |
| 2027年1月1日 | 6:50 | 16:38 | 9時間48分 |
| 2027年1月15日 | 6:50 | 16:51 | 10時間1分 |
| 2027年2月1日 | 6:41 | 17:08 | 10時間27分 |
| 2027年2月15日 | 6:29 | 17:22 | 10時間53分 |
| 2027年2月28日 | 6:13 | 17:35 | 11時間22分 |
右端の列は、国立天文台の日の出と日の入の値から差を出したものです。読み方の要点は、11月末から1月前半まで、明るい時間が10時間を切る日が続くことです。しかもこれは東京の値で、山頂や登山口の値ではありません。谷の中や山の北側の斜面では、これより早く暗くなる場所があります。


引き返し時刻の置き方:日の入の時刻をそのまま「下山の締切」にしないことが要点です。編集部の目安としては、日の入の1時間前には樹林帯を抜けているか、泊まる小屋に着いている計画にします。12月15日なら日の入16時29分なので、15時30分ごろが目安になります。そこから逆に、その地点に間に合わないと分かった時点が、その日の引き返し時刻です。
引き返し時刻は、歩き出す前に紙かスマートフォンのメモに書いておきます。たとえば山荘に向かう日なら、「この分岐を何時までに通過していなければ戻る」と区間ごとに決めておく形です。歩きながら決めようとすると、あと少しで着くという気持ちが判断を押し流します。
編集部の見立て:冬の計画で一番効くのは、装備よりも「何時にどこにいなければ戻るか」を先に紙に書くことだと考えています。日の入の表は誰でも同じ値を見られるので、パーティの全員が同じ締切を共有できます。締切が共有されていると、引き返す判断が誰かひとりの我慢比べになりません。
2月に入ると日の入は17時を回り、2月28日には17時35分になります。12月半ばより約1時間遅い計算です。ただし日が長くなっても、足元の凍結や残雪が消えるわけではありません。奥多摩町は晩秋と早春に積雪・残雪の情報を事前に入手するよう案内しています(2026年10月24日確認)。日が長いことは、凍った道を歩いてよい理由にはならない点に注意してください。
日の入の時刻は、国立天文台の「各地のこよみ」で出かける日ごとに確かめられます。地点は東京のほか、埼玉県(さいたま市)や山梨県(甲府市)も選べますが、どれも県庁所在地の値です。山の中の暗くなる時刻は、表の値より早めに見積もっておくのが無難です。
冬の足元は「アイゼン必需」が町の案内、境目は当日の情報で決める
奥多摩町の冬の登山の注意(2022年4月1日更新)では、冬はできるだけ北側の登山道を避けるよう書かれていて、必需品としてアイゼンが挙げられています。チェーンスパイクについての記載はありません(2026年10月24日確認)。町の公式の言葉としては「冬の奥多摩の山ではアイゼンを持つ」が出発点になります。
では、雲取山のどの区間でチェーンスパイクを使い、どこからアイゼンに替えるのか。この境目を示した公式の基準は、2026年10月24日時点で見当たりません。積雪や凍結の状態は年ごと、日ごとに違うため、区間を固定して「ここからはアイゼン」と書くことはできません。足元の道具は、その日の積雪と凍結で変わります。小屋やビジターセンターの最新の案内で決めてください。
そのうえで、道具の役割の違いは知っておくと判断が早くなります。チェーンスパイクは靴の裏に鎖と小さな爪を付ける道具で、凍った道や踏み固められた雪の上で滑りにくくするためのものです。爪の数が多く長いアイゼンは、雪が深い日や傾斜のある雪面で、足を雪に食い込ませて体を支える役目を持ちます。違いの詳しい整理は、チェーンスパイクと軽アイゼン・アイゼンの使い分けを公式値で整理した記事にまとめています。
編集部の判断:町の案内がアイゼンを必需品としている以上、「チェーンスパイクだけで行けるか」を出発前の問いにはしないほうがよいと考えています。問うべきは「その日はどちらを使う状況か」です。両方を持っていけば、樹林帯の凍った道ではチェーンスパイク、雪が深い所ではアイゼン、と現地で切り替えられます。
- 出発の前日までに、奥多摩ビジターセンターと泊まる小屋の最新の案内で、積雪・凍結の書き込みがあるかを見たか
- チェーンスパイクとアイゼンの両方を、自分の靴に付けて家で一度着け外ししてみたか
- 手袋をしたまま、バンドや留め具を締められるか確かめたか
- 北側の斜面を通る区間が行程に入っていないか、地図で確かめたか
- 凍結で歩く速さが落ちた場合の引き返し時刻を、区間ごとに書いたか
チェーンスパイクを1つ選ぶなら、手持ちの登山靴に付けて使えるかを最初に見ます。モンベルの「チェーンスパイク」(品番1129740)は、冬の樹林帯の凍った道や踏まれた雪の道を歩く人に向く道具で、色はオレンジ、サイズはMの品です。靴のサイズに合うかどうかは、メーカーの適合サイズの表で確かめてから選んでください。
冬靴やアイゼンをまだ持っていないなら、やまどうぐレンタル屋
で借りる方法もあります。
アイゼンは、靴との相性が合わないと歩いている途中で外れたり、ずれたりします。借りる場合も買う場合も、山で初めて着けるのは避けてください。家や近所の平らな場所で着け外しを繰り返し、手袋をした手でも締められるようにしておくと、寒い稜線で手間取らずにすみます。
三峯神社線は雪で止まった例がある、鴨沢側のバスは確認先から
埼玉県側の三峯神社から登る場合、西武秩父駅と三峯神社を結ぶ西武観光バスの三峯神社線を使います。現行の路線ページには平日と土休日の時刻表が載っていて、特定の日は特別ダイヤになる場合があると書かれています(2026年10月24日確認)。
冬に知っておきたいのは、雪で止まった例があることです。西武観光バスのお知らせによると、2026年1月2日の降雪の影響で、1月3日は始発から運行を見合わせ、1月4日の西武秩父駅10時30分発から運行を再開しました(2026年10月24日確認)。2025〜26年の冬の実績で、2026〜27年の冬の運行方針は2026年10月24日時点で公表されていません。
編集部の見立て:この例から読み取れるのは「雪の日はいつも止まる」ではなく、「雪のあとは翌日まで影響が残ることがある」という点だと考えています。1月4日の再開は10時30分発からでした。雪の翌朝に早い便で入山する計画は、その日になってみないと成り立つか分からない、という前提で組むほうが安全です。
秋の混雑にも触れておきます。西武観光バスは2026年10月15日に、三峯神社の駐車場の入庫待ちで大幅な遅延が出ていること、午後の便が欠便になる可能性があることを告知しています(2026年10月24日確認)。これは冬ではなく紅葉期の混雑の話ですが、下山後の帰りの便が予定どおりとは限らない路線だという点は、季節を問わず頭に入れておきたい事実です。
東京都側の鴨沢・留浦へは、奥多摩駅から西東京バスが走っています。ただし冬の時刻表と、積雪のときの運休の扱いは、2026年10月24日時点で公式の冬の情報が見当たりません。見つかる時刻表には有効期間が夏までのものもあるため、出発前に西東京バスの最新の時刻表を開き、有効期間と最終便を確かめてください。東日原方面のバスの冬の運行も同じで、日原側から歩く人はバス会社の最新情報を見てから計画を固めます。
鴨沢側から朝早いバスで入る計画なら、奥多摩駅の近くで前の晩に泊まっておくと、始発に近い便に間に合わせやすくなります。前の晩に麓に泊まるなら、奥多摩の周辺の宿を探す(じゃらん)
で探せます。
バスの運休は、事業者が運行の可否を決めるもので、道路の通行止めや登山道の規制とは別の話です。バスが動いていても登山道が通れるとは限らず、その逆もあります。バスは事業者の案内、登山道と林道は奥多摩ビジターセンターの案内と、確認先を分けて見てください。
冬に泊まれる小屋:雲取山荘は予約制、七ツ石小屋は365日営業
雲取山荘の公式の宿泊案内には、営業期間は通年と書かれています。お風呂はなく、寝具はあります。宿泊は予約制で、個人の予約は3か月前の日付から受け付けています。そして公式は、予約のない場合は食事・暖房等が用意できない、と明記しています(2026年10月24日確認)。
冬の雲取山荘は「行けば泊まれる小屋」ではなく、「予約した人の分の食事と暖房を用意する小屋」です。冬に予約なしで着くことは、食事と暖房のない夜を迎えるかもしれない、という意味になります。冬の泊まりの計画は、日付を決めたらまず予約、の順で進めてください。
時間の案内も冬の計画に直結します。夕食は6時ごろで、できるだけ18時までに到着するよう案内されていて、遅い場合は食事が用意できない場合があるとしています。朝食は春から秋が5時ごろ、冬は6時ごろです。東京の12月15日の日の出は6時43分なので、冬の朝食は日の出より前の時間になります。
編集部の判断:公式の到着の目安は18時ですが、冬の日の入は16時半前後です。18時を締切にすると、暗い中を1時間半歩く計画になってしまいます。冬は「山荘の締切」ではなく「日の入の1時間前」を自分の締切にして、山荘にはその前に着く計画にするのがよいと考えています。
テント泊は予約不要で、山荘で直接申し込みます。テント泊の人には食事の提供がなく、水場とトイレは利用できると案内されています。季節ごとの条件の記載はないため、冬に水場が使える状態かどうかは現地で確かめることになります。たき火は禁止で、支払いは現金のみです。予約やキャンセルの直前の連絡は電話でとされているので、番号は雲取山荘の宿泊案内で確かめてください。
七ツ石小屋は、公式サイトで365日営業・毎日小屋番がいると案内しています(2026年10月24日確認)。冬の設備や水場の条件は、2026年10月24日時点で公式の記載が見当たらないため、泊まる前に小屋の最新の案内で確かめてください。雲取山避難小屋については、冬に使えるか、どんな設備があるかを示した管理者の公式の案内が見当たりません。避難小屋を泊まりの前提にせず、山小屋の予約が取れる計画にするのが堅実です。
冬の避難小屋や冬期小屋は、夏の山小屋とは入口も条件も違います。氷点下の夜に何が足りなくなるかは、冬の避難小屋は暖かくないことを整理した記事で詳しく扱っています。雲取山で避難小屋を予備の選択肢として考える人は、先に目を通しておくと、荷物の量の見積もりが変わります。
泊まりの夜と翌朝は、肌に一番近い1枚が体の冷え方を左右します。アイスブレーカーの「Merino 200 Oasis Long Sleeve」は、商品名のとおりメリノウールの長袖の肌着で、小屋の夜から翌朝の歩き出しまで同じ1枚で過ごしたい人に向きます。サイズと生地の厚みはメーカーの商品ページで確かめてください。
樹林帯と2,000mの稜線に備える、足元と上着の5点
冬の雲取山は、鴨沢や三峯から長い樹林帯を登り、尾根に出てから山頂の2,017mへ向かう山です。樹林帯の凍った道、尾根の踏まれた雪、山頂と山荘のまわりの氷点下の風と、同じ1日の中で足元と寒さの条件が変わります。道具はその変化に合わせて、足元・靴・保温着・風よけの順に考えます。
選ぶときの基準は3つです。1つめは、奥多摩町がアイゼンを必需品としていることに合わせ、チェーンスパイクに加えてアイゼンを持つこと。2つめは、アイゼンを付けられて、凍った道でも足先が冷えにくい冬靴を選ぶこと。3つめは、歩いているときの保温着と、止まったときの防寒着と、風を止める上着を分けて持つことです。寒さへの備えは「1枚の厚い上着」ではなく、役目の違う3枚の重ね方で考えます。
| 役目 | 使う場面 | 下の商品 |
|---|---|---|
| 雪が深い日の足元 | チェーンスパイクでは爪が雪に届かない日 | エバニュー 6本爪アイゼン(EBY014) |
| 冬靴 | 凍った道を長く歩き、アイゼンを付ける日 | ローバー チェベダーレ2 ゴアテックス(L220053) |
| 歩くときの保温着 | 樹林帯の登りで汗をかきすぎない程度に保温する | モンベル シャミース ジャケット(#1114881) |
| 止まったときの防寒着 | 山頂・休憩・小屋の外での待ち時間 | モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) |
| 風を止める上着 | 尾根と山頂の風 | コロンビア ライトキャニオン ソフトシェルジャケット(PM0373) |
雪が深い日のために、チェーンスパイクとは別の道具を持ちたい人には、エバニューの「6本爪アイゼン」(EBY014・サイズL・イエロー)が候補になります。6本爪で足りる日かどうかは、その日の積雪と凍結で変わるため、出発前の情報で判断してください。
3シーズン用の靴で冬の樹林帯を長く歩くと、足先の冷えとアイゼンの付けにくさが重なります。ローバーの「チェベダーレ2 ゴアテックス」(L220053-6931)は、商品名にアルパインブーツとある冬靴で、アイゼンを付けて歩く日の靴を一足そろえたい人に向きます。手持ちのアイゼンとの相性は店頭かメーカーの案内で確かめてください。
編集部の見立て:冬の装備で失敗しやすいのは、厚い上着を1枚だけ持って、登りで汗をかき、止まった瞬間に冷えるパターンです。登りの保温着と止まったときの防寒着を分けておくと、汗で濡れた服のまま稜線の風に当たる時間を減らせます。重ね方のほうが、上着1枚の性能より効く場面が多いと考えています。
モンベルの「シャミース ジャケット」(#1114881)は、樹林帯の登りで着る保温着として、汗をかきすぎずに体温を保ちたい人に向くフリースの上着です。色とサイズは商品ページで確かめてください。
山頂や休憩、小屋の外で待つ時間に羽織る防寒着としては、モンベルの「ライトアルパインダウンジャケット」(1101608)があります。止まったときにすぐ取り出せる位置に入れておきたい人に向きます。ほかのモデルとの違いは、登山のライトダウン6モデルを公式スペックで並べた記事にまとめています。
尾根と山頂の風を止める上着には、コロンビアの「ライトキャニオン ソフトシェルジャケット」(PM0373)があります。保温着の上に重ねて、風が強い区間だけ羽織りたい人に向きます。
ダウンは、汗や雪で濡れると保温力が落ちます。登りの途中で着たまま汗をかかないこと、休憩のたびに出して止まったら着る、という使い方を前提にしてください。歩いている間は保温着と風よけで調整し、ダウンは止まる場面のために取っておく、と分けると濡らさずにすみます。
小河内の平年値から読む、山頂の寒さと指先の冷え
雲取山の山頂の気温や積雪量の平年値は、公式に出ていません。近くで平年値があるのは、奥多摩町の小河内(アメダス)です。気象庁の1991〜2020年の平年値では、月平均気温が11月8.8℃、12月3.9℃、1月1.5℃、2月2.2℃、3月5.5℃です(2026年10月24日確認)。
同じ平年値で日最低気温の月平均を見ると、11月5.0℃、12月0.1℃、1月-2.4℃、2月-1.9℃、3月1.0℃となっています。小河内の標高は雲取山の山頂よりずっと低い場所です。標高が大きく違う山頂や稜線は、この値よりもっと冷え込むと考えてください。
編集部の見立て:麓の平年値は、山の寒さの「下限」ではなく「上限に近い目安」として読むのがよいと考えています。小河内で1月の朝が氷点下なら、2,000mの稜線はそれより冷えていて、そこに風が加わります。数字が小さく見えても、山頂では手袋を外したくない寒さになる前提で準備するほうが安全です。
積雪の平年値にも注意が要ります。小河内の降雪の深さ合計と最深積雪は、資料年数が0で値が出ていません(気象庁の表では「///」)。これは「雪が降らない」という意味ではなく、平年値を出せるデータがないという意味です。凍結や積雪が何月から始まるかについても、2026年10月24日時点で公式の記載が見当たりません。奥多摩町が晩秋と早春に積雪・残雪の情報を事前に入手するよう案内しているのは、この部分が年ごとに変わるからです。
寒さの影響が最初に出やすいのは指先です。チェーンスパイクやアイゼンの着け外し、地図やスマートフォンの操作、ザックの留め具など、冬の山では手袋をしたまま、あるいは素手で細かい作業をする場面が何度もあります。手袋はインナー・メイン・オーバーの重ね方で考えると、作業と保温の両方に対応できます。組み合わせの考え方は、冬の登山用手袋をインナー・メイン・オーバーの3層で整理した記事で気温別にまとめています。
雪や濡れで手袋の中が湿ると、指先の冷えが一気に進みます。ショーワグローブの「TEMRES 04advance」は、雪に触れる作業が多い日に、メインの手袋として濡れにくさを重視したい人に向く手袋です。サイズと仕様は商品ページで確かめてください。
寒さで手が動かなくなると、アイゼンの着け外しや防寒着の出し入れに時間がかかり、それがさらに体を冷やします。指先の感覚が鈍ってきたら、その場で予備の手袋に替えるか、温かい飲み物で体を温める時間を取ってください。冷えを我慢して歩き続けると、判断が遅れやすくなります。
冬の水は凍る前提で:温かい飲み物の持ち方
冬の山では、水が飲めなくなる理由が2つあります。1つは、ボトルの水が冷えたり凍ったりして飲みにくくなること。もう1つは、寒さで喉の渇きを感じにくくなり、飲む回数そのものが減ることです。どちらも、気づかないうちに体の水分が足りなくなる方向に働きます。
雲取山荘の公式の案内では、テント泊の人も水場とトイレを利用できるとしています。ただし季節ごとの条件の記載はありません。七ツ石小屋も冬の水場の条件は公式の記載が見当たりません(どちらも2026年10月24日確認)。冬は、小屋の水場を当てにせず、その日に飲む分を麓から持って上がる計画にしておくと外れません。
編集部の判断:冬の水は「量」より「温度」で考えるほうがよいと考えています。冷たい水は、寒い稜線では口に含むのをためらいます。温かい飲み物なら、休憩のたびに少しずつ飲む習慣が続きやすく、結果として飲む量も保てます。冬に限っては、保温できる容器を1本入れることが、水分補給の計画そのものになります。
保温ボトルを選ぶ人には、サーモスの「山専用ステンレスボトル」(750ml)が候補になります。山での使用を前提にした保温ボトルで、休憩のたびに温かい飲み物を少しずつ飲みたい人に向きます。山専用ボトルと普通の水筒の違いは、山専用ボトルと普通の水筒の6時間後の温度を比べた記事にまとめています。
- 出発の朝に、保温ボトルにお湯を入れる前に一度熱湯で中を温めてから、飲み物を入れ直す
- ふつうのボトルの水は、ザックの外ポケットではなく、中の衣類の間に入れて冷えを遅らせる
- 休憩のたびに、喉の渇きを感じていなくても数口ずつ飲む。飲む時刻を引き返し時刻のメモと一緒に書いておく
寒さで喉の渇きを感じにくくなるのは、冬の山でよく起きることです。飲む回数を「渇いたら」ではなく「休憩のたびに」と決めておくと、量の見落としを防げます。保温ボトルの中身は、甘い飲み物にしておくと、口に入れやすく、エネルギーの補給も兼ねられます。
水分が足りない状態で寒さが続くと、体温を保つ力も落ちていきます。冬の山で眠気やぼんやりした感じが出てきたら、それは休んで温まるべき合図です。温かい飲み物を口にし、防寒着を着て、行動を続けるかどうかをその場で考え直してください。引き返し時刻を過ぎていなくても、体の状態を理由に戻る判断は正しい判断です。
登山口まわり:小袖乗越の駐車場・トイレと林道の通行止め
車で鴨沢側から入る人の多くは、山梨県丹波山村の小袖乗越村営駐車場を使います。この駐車場の冬の利用、除雪、閉鎖の扱いは、村の公式で2026年10月24日時点で記載が見当たりません。見つかるのは、2019年12月2日から2020年3月14日まで駐車場のトイレを冬期閉鎖し、最寄りの鴨沢公衆トイレを案内した告知です(2026年10月24日確認)。
この告知は2019〜20年の冬だけのもので、2026〜27年の冬の予定は確認できていません。年が古い情報なので、「今年も閉鎖される」とも「今年は開いている」とも言えません。今冬の状況は、丹波山村の最新のお知らせで確かめてください。駐車場の冬の扱いが分からない以上、駐車場までの道が冬に通れるかどうかも、車で行く人が前日までに確かめる項目です。
編集部の見立て:冬の小袖乗越で一番困るのは、トイレの有無よりも、駐車場に着けるかどうかが分からないまま家を出てしまうことだと考えています。駐車場の扱いが確かめられないときは、バスで鴨沢へ入る計画を並べて持っておくと、当日の選択肢が残ります。車とバスの両方の計画を作っておくのが、冬の鴨沢側の備えです。
三峯神社側から車で入る場合も、神社の駐車場の冬の営業や積雪時の扱いは、2026年10月24日時点で公式の案内が見当たりません。車で行くときは神社の最新の案内で確かめてください。秋には駐車場の入庫待ちでバスが大きく遅れた告知も出ていて、駐車場の混み方がバスの運行にまで響く場所だと分かります。
日原側は、奥多摩ビジターセンターの2026年10月2日更新の案内で、日原林道が歩行者のみ通行可・車両通行不可になっています。あわせて、小川谷林道・大ダワ林道・唐松谷林道・三条ダルミ西側巻き道の4か所が通行止めです(2026年10月24日確認)。どれも秋の時点の情報で、冬に解除されるか、さらに増えるかは分かりません。
| 登山口の側 | 2026年10月24日時点で分かっていること | 冬に確かめる先 |
|---|---|---|
| 鴨沢側(車) | 小袖乗越村営駐車場のトイレは2019〜20年冬に閉鎖した例がある | 丹波山村のお知らせ |
| 鴨沢側(バス) | 奥多摩駅から西東京バス。冬の時刻・運休の扱いは公式の冬の情報が見当たらない | 西東京バスの最新の時刻表 |
| 三峯側 | 三峯神社方面の登山道は通行可(10月2日更新)。バスは2026年1月に降雪で1日運休した例 | 西武観光バスの三峯神社線のページ・神社の案内 |
| 日原側 | 日原林道は歩行者のみ通行可・車両不可。周辺の林道と巻き道の4か所が通行止め | 奥多摩ビジターセンターの通行状況 |
駐車場が満車のときや、冬の扱いが分からないときに、路上や路肩に車を停めるのはやめてください。生活道路や林道をふさぐと、除雪や緊急車両の通行の妨げになります。停められる場所が確かめられないときは、その日の車での入山はあきらめ、バスの計画に切り替えるか日を改めてください。
キャンプ場の期間も冬の計画に関わります。奥多摩町の五十人平野営場は、2026年度は4月29日から11月30日までの予定で、積雪の状況で変更の可能性があるとされています(2026年10月24日確認)。12月以降の冬は利用期間の外で、2026〜27年の冬の予定は発表されていません。冬にテントで泊まるなら、雲取山荘のテント泊の案内のように、冬も受け付けている場所を前提に考えます。
冬はここまで、の線引き:講習やガイドと行く選択肢
雲取山の冬の危険な区間や、雪崩が起きやすい地形を示した公式の記載は、2026年10月24日時点で見当たりません。公式の言葉で手がかりになるのは、奥多摩町の「冬はできるだけ北側の登山道を避ける」と「アイゼンは必需品」、そして雲取山は二日行程で初心者の単独行を避ける、という案内です(2026年10月24日確認)。
この3つを並べると、冬の雲取山は「雪山の経験が少ない人がひとりで、日帰りで、北側の道を通って歩く」ことを、公式が勧めていない山だと読めます。冬の雲取山に行くかどうかは、道具がそろったかではなく、自分の経験がこの3つの案内のどこに当てはまるかで決めてください。
| 自分の状態 | 冬の雲取山での目安 | 先にやること |
|---|---|---|
| 冬の雪道を歩いたことがない | この冬は見送るか、講習やガイドと行く | 近い低山の凍った道で、チェーンスパイクを着けて歩く練習 |
| チェーンスパイクで凍った道は歩けるが、アイゼンは未経験 | 雪が深い日は行かない。山荘泊で日の短さに余裕を持たせる | 講習でアイゼン歩行を習う |
| アイゼン歩行の経験がある | 山荘を予約し、二日行程で計画する | 出発前の積雪情報と引き返し時刻の確認 |
編集部の判断:冬の雲取山を見送るのは、負けではないと考えています。東京都の最高峰は、春から秋にかけて何度でも登れます。雪山の経験を積む場所としては、もっと短く、引き返しやすい山がほかにあります。最初の冬に雲取山を選ぶのであれば、講習やガイドと一緒に歩くことを前提に置いてください。
雪の上の歩き方は、本や動画を見るだけでは身につきにくい技術です。ツボ足、キックステップ、アイゼンを着けての歩き方は、雪の状態によって切り替える必要があり、その切り替えの判断を実地で教わることに価値があります。冬に初めて雪山に入るなら、山岳ガイドや山岳会の講習で、経験のある人と一緒に歩くことから始めるのが近道です。ガイドの付く雪山のツアーを探すなら、クラブツーリズムで探せます。
雪山の最初のシーズンに何から始めるか、どの山を選ぶかは、雪山登山の始め方を最初のシーズンの手順で整理した記事にまとめています。冬の雲取山を目標にするなら、そこへ至るまでの順番を先に決めておくと、焦って経験の足りない冬に挑む事態を避けやすくなります。
冬の遭難の件数や事例について、警視庁・埼玉県警の雲取山の冬の公表は、2026年10月24日時点で確認できていません。数字が見えないことは、安全だという意味ではありません。冬の山行は、計画の段階で引き返し時刻と、戻る道を決めておいてください。
出発前に確かめる窓口と、クマの告知、荷物の量
冬の雲取山の計画は、ここまでに出てきた確認先を、出発の数日前と前日に開いて埋めていく作業です。窓口を一覧にしておくと、確認の漏れが減ります。どれも、情報の更新日を見てから中身を読むのがこつです。
- 奥多摩ビジターセンターの通行状況(登山道・林道の通行止めと更新日)
- 西武観光バスの三峯神社線のページ(時刻表・特別ダイヤ・運休のお知らせ)
- 西東京バスの最新の時刻表(鴨沢・留浦・東日原方面の有効期間と最終便)
- 雲取山荘の宿泊案内(予約・到着の目安・支払い)
- 七ツ石小屋の公式サイト(営業とクマの告知)
- 丹波山村のお知らせ(小袖乗越の駐車場とトイレ)
- 登山届の提出先(警視庁・埼玉県警・山梨県の最新の案内)
登山届の要否と提出先は、2026年10月24日時点で、警視庁・埼玉県警・山梨県の雲取山向けの公式の原文を確かめられていません。雲取山は東京都・埼玉県・山梨県にまたがるため、使う登山口と下山口の両方の都県の案内を見て、提出先を決めてください。積雪の情報をどこで調べるかは、雪山の積雪情報を出発前に見る5つの情報源と順番の記事にまとめています。
編集部の見立て:冬は確認先が多く、全部を前日に見ようとすると漏れが出ます。数日前に小屋の予約とバスの時刻、前日に通行状況と積雪、当日の朝にバスの運休のお知らせ、と見る日を分けておくと、ひとつずつ落ち着いて確かめられます。窓口の一覧は、見る日と一緒に書いておくと使いやすくなります。
七ツ石小屋は、公式サイトでツキノワグマの多数の目撃を告知していて、夜明け前と夕方の行動を避けるよう案内しています(2026年10月24日掲載の内容)。冬の短い日照の中では、暗いうちに出発したり、日の入間際まで歩いたりしたくなりますが、その時間帯はクマの告知が避けるよう求めている時間と重なります。明るい時間の中だけで歩ける計画にすることが、日の短さとクマの告知の両方への答えになります。
泊まりの荷物は、日帰りより多くなります。防寒着、予備の手袋、チェーンスパイクとアイゼン、保温ボトル、小屋で過ごすための衣類が加わります。ドイターの「トレイル 30」は、容量30リットルの登山用バックパックで、山荘泊の二日行程の荷物を1つにまとめたい人に向きます。冬の荷物が入りきるかは、防寒着をたたんだ状態で一度詰めてみて確かめてください。
アイゼンをザックの中に入れるときは、爪で衣類やザックの生地を傷めないよう、専用の袋に入れてから詰めます。取り出しやすい位置に入れておくと、凍った区間の手前で慌てずに付け替えられます。
よくある質問
Q. 冬の雲取山は日帰りできますか?
奥多摩町は雲取山を二日行程の山として案内しています(2026年10月24日確認)。冬は東京の日の入が12月前半に16時28〜29分まで早まり、足元の凍結で歩く速さも落ちます。日帰りの可否は体力より、日の入の1時間前までに樹林帯を下りきれるかで考えてください。条件がそろわない日は、山荘泊を基本にするのが現実的です。
Q. 冬に雲取山荘に予約なしで泊まれますか?
雲取山荘の公式の宿泊案内では、宿泊は予約制で、予約のない場合は食事・暖房等が用意できないと書かれています(2026年10月24日確認)。個人の予約は3か月前の日付から受け付けています。冬に泊まる予定なら、日付を決めた時点で予約してください。
編集部の判断:冬の山荘の予約は、天気が分かってからでは遅いことがあります。日付を先に押さえ、天気や積雪が悪ければキャンセルの連絡を入れる、という順のほうが、冬の泊まりの計画は組みやすいと考えています。キャンセルの扱いは山荘の公式の案内で確かめてください。
Q. チェーンスパイクだけで冬の雲取山を歩けますか?
奥多摩町の冬の装備案内はアイゼンを必需品として挙げていて、チェーンスパイクの記載はありません(2026年10月24日確認)。どの区間でどちらが要るかの公式の基準は見当たりません。足元の道具は、その日の積雪と凍結で変わります。両方を持ち、小屋やビジターセンターの最新の案内で使い分けを決めてください。
Q. 雪の日に三峯神社行きのバスは動きますか?
2026年1月には、1月2日の降雪の影響で1月3日の始発から運行を見合わせ、1月4日の西武秩父駅10時30分発から再開した例があります。2026〜27年の冬の運行方針は、2026年10月24日時点で公表されていません。当日の運行は西武観光バスの三峯神社線のページで確かめてください。
Q. 雲取山の山頂は冬に何度くらいになりますか?
山頂の気温の平年値は、公式に出ていません。近くの小河内(アメダス)の1月の日最低気温の月平均は-2.4℃(1991〜2020年)ですが、小河内は山頂よりずっと低い場所です。山頂や稜線はこれより冷え込み、風も加わると考えて、防寒着と手袋を準備してください。
編集部の見立て:山頂の気温の数字を探すより、「麓の朝が氷点下なら、山頂はもっと寒い」と決めて準備するほうが、冬の判断としては確かだと考えています。数字が見つからない項目は、厳しいほうに寄せて備えるのが、冬の山の計画の基本です。
まとめ|冬の雲取山は山荘の予約と日の入の1時間前の締切から組み立てる
冬の雲取山は、二日行程の山だという奥多摩町の案内から計画を始める山です。雲取山荘は通年営業ですが予約制で、予約のない場合は食事・暖房等が用意できません。東京の日の入は12月前半に16時28〜29分で、日の入の1時間前を自分の締切にすると、山荘への到着時刻と下山の時刻が決まります。
足元は、奥多摩町がアイゼンを必需品とする案内に合わせて、チェーンスパイクとアイゼンの両方を持ち、その日の情報で使い分けます。三峯神社線は雪で止まった例があり、西東京バスの冬の時刻と駐車場の冬の扱いは、その年の公式で確かめる項目です。
編集部の見立て:冬の雲取山の計画は、公式で決まる部分と、その年に確かめる部分を分けると、急に見通しがよくなります。決まる部分は早めに固め、確かめる部分は見る日を決めておく。この分け方ができていれば、当日に迷う項目はほとんど残らないと考えています。
- 泊まる日を決めたら、雲取山荘の宿泊案内を開き、予約の受付と到着の目安を確かめて予約する
- 国立天文台の「各地のこよみ」で出かける日の日の入を調べ、1時間前の締切と区間ごとの引き返し時刻をメモに書く
- 前日に奥多摩ビジターセンターの通行状況とバスの最新の案内を見て、チェーンスパイクとアイゼンのどちらを使う日かを決める
編集部の判断:この3つのどれかが埋まらないときは、その日は冬の雲取山を見送る理由になると考えています。予約が取れない、締切に間に合う計画が組めない、通行状況やバスが分からない。どれも、現地で何とかなる種類の問題ではありません。見送った日は、次の候補日に向けて確認の手順を繰り返すだけです。
出典
- 国土地理院「日本の山岳標高一覧」 https://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa41139.html (2026年10月24日確認)
- 奥多摩ビジターセンター「登山道・林道の通行状況」 https://okutamavc.ces-net.jp/info/52 (2026年10月24日確認・2026年10月2日更新分)
- 奥多摩町「雲取山」 https://www.town.okutama.tokyo.jp/gyosei/6/kankojoho/miru/1724.html (2026年10月24日確認)
- 奥多摩町「冬の登山の注意」 https://www.town.okutama.tokyo.jp/1/kankosangyoka/kankojoho/4/917.html (2026年10月24日確認・2022年4月1日更新)
- 奥多摩町「五十人平野営場」 https://www.town.okutama.tokyo.jp/1/kankosangyoka/kankojoho/3252.html (2026年10月24日確認)
- 雲取山荘「宿泊案内」 http://kumotorisansou.com/kumo_hp_3.htm (2026年10月24日確認)
- 七ツ石小屋 公式サイト https://nanatsuishigoya.com/ (2026年10月24日確認)
- 西武観光バス「三峯神社線」 https://www.seibubus.co.jp/rosen/mitsumine/ (2026年10月24日確認)
- 西武観光バス お知らせ(2026年1月 降雪による運行見合わせと再開) https://www.seibubus.co.jp/sp/news/13.html (2026年10月24日確認)
- 西武観光バス お知らせ(2026年10月15日 三峯神社線の遅延) https://www.seibubus.co.jp/sp/news/202611mitsumine-delay.html (2026年10月24日確認)
- 丹波山村「小袖乗越村営駐車場トイレの冬期閉鎖について」 http://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/oshirase_k/2019-1128-0941-1.html (2026年10月24日確認)
- 気象庁「平年値(小河内)」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_amd_ym.php?block_no=0365&prec_no=44 (2026年10月24日確認)
- 国立天文台「各地のこよみ 東京 2026年11月」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1311.html (2026年10月24日確認)
- 国立天文台「各地のこよみ 東京 2026年12月」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1312.html (2026年10月24日確認)
- 国立天文台「各地のこよみ 東京 2027年1月」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s1301.html (2026年10月24日確認)
- 国立天文台「各地のこよみ 東京 2027年2月」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s1302.html (2026年10月24日確認)


