富士山は秋に登れる?2026年の開山期間と、閉山後の富士山で閉じるもの一覧

本ページはプロモーションを含みます。掲載内容は2026年8月19日時点で公表されている一次情報にもとづいています。

9月の連休のカレンダーを見て、「富士山、まだ間に合うのでは」と考える人は毎年いる。夏のあいだ混んでいた山が空きそうで、空気も澄んでくる時期だ。ところが富士山の9月は、混雑が減る月ではない。山そのものの運用が止まる月である。

2026年の開山期間は、吉田・須走・御殿場・富士宮の4ルートすべてが9月10日で終わります(山梨県・静岡県の2026年4月27日付資料/2026年8月19日時点)。そして9月11日以降、五合目から山頂までの登山道は(富士宮口の五合目〜六合目のように、一部で供用が続く区間を除き)道路法46条にもとづく「通行禁止」という扱いになる。ここが、この記事でいちばん誤解が多いところです。

ただし、混ぜてはいけないものがあります。「登山道という道路の通行が禁止されていること」と、「登山という行為に対して両県が出している自粛のお願い」は、法的な性質がまったく違う。この記事は、その線引きと、9月11日を境に何が・いつ閉じるのかを、日付つきで並べることだけを目的にしています。

この記事でわかること

  • 2026年の4ルートの開山日・閉山日(すべて閉山は9月10日)
  • 「登山道の通行禁止」「登山の自粛のお願い」「装備不十分な人への禁止」の3つの違い
  • 閉山後に閉じるもの(山小屋・トイレ・救護所・バス・マイカー規制)の日付
  • 五合目周辺だけは10〜11月まで残る施設があること、その残存日数

富士山の「閉山」とは、登山道が道路として閉じることである

富士山の閉山とは、山に鍵がかかることではなく、五合目から山頂までの登山道が、道路として通行禁止の区間に切り替わることを指します。登山道は自然にできた踏み跡ではなく、県が管理する道路として扱われている区間があり、その管理のルールが夏山期間とそれ以外で入れ替わる、という構造です。

富士登山オフィシャルサイト(山梨・静岡の共通ポータル)は、閉山期について「富士山五合目〜山頂の登山道は通行禁止」と書き、その根拠として道路法46条を挙げています。違反した場合には「六月以下の拘禁刑または三十万円以下の罰金」の可能性がある、とも明記されている。山梨県のFAQ(2026年3月27日更新)も「閉山期間中の登山道は道路法に基づき『通行禁止』冬季閉鎖となっております」という表現です。

つまり、通行禁止という言葉は比喩ではありません。一方で、では「富士山に登ること自体が犯罪になるのか」というと、両県が実際に使っている言葉はそこまで踏み込んでいない。ここを一緒くたにすると、記事も読者も間違えます。整理すると、性質の違う3つの層があります。

9月11日以降の富士山は「3層」で見る

  1. 登山道の通行=道路法46条にもとづく通行禁止。違反時は六月以下の拘禁刑または三十万円以下の罰金の可能性(富士登山オフィシャルサイト)
  2. 登山するという行為=両県ともお願い(要請)の文型。山梨県「控えていただくよう強くお願いしています」/静岡県「おやめいただくようお願いしています」
  3. 万全な準備をしない登山者=安全確保ガイドライン(令和3年3月改定)上の「禁止」。全登山者向けの一般規定ではなく、対象を限定した書き方
富士山の閉山後にかかる3つの規制の分岐図。登山道を通ることは道路法にもとづく通行禁止、登る行為は自粛の要請、装備不十分な登山は指針で禁止

編集部⛰️の見立て:この3層を1枚にしておくと、SNSで流れてくる「閉山後も登れる」「閉山後は違法」のどちらの断言にも乗らずに済みます。強い言葉ほど、どの層の話なのかが抜けています。

2026年の開山期間は、4ルートとも9月10日で終わる

開山期間とは、登山道や施設が夏山として運用される期間のことです。2026年は開山日がルートによって2つに分かれ、閉山日だけが全ルートでそろいます。

ルート 2026年の開山日 2026年の閉山日
吉田 山梨 7月1日 9月10日(下山道のみ9月11日午前中まで通行可)
須走 静岡 7月1日 9:00 9月10日 17:00
御殿場 静岡 7月10日 9:00 9月10日 17:00
富士宮 静岡 7月10日 9:00(6合目以上) 9月10日 17:00(6合目以上)/5〜6合目は11月上旬まで別途

出典は山梨県および静岡県の2026年4月27日付資料、ならびに富士登山オフィシャルサイトの供用期間表です(2026年8月19日時点)。開山日は7月1日組(吉田・須走)と7月10日組(御殿場・富士宮)に分かれ、閉山日は4ルートとも9月10日でそろう——これが2026年の形です。

2026年の富士山4ルートの開山期間の対応表。吉田と須走は7月1日、御殿場と富士宮は7月10日に開山し、4ルートとも9月10日に閉山する

数字の面で見落とされやすいのが、吉田ルートの「下山道のみ9月11日午前中まで」という一行です。登りが終わったあとに人を下ろしきるための猶予であって、11日に登り始めてよいという意味ではありません。閉山日は、山頂に立てる最終日ではなく、山の運用が畳まれ始める日だと考えたほうが実態に近い。

編集部⛰️の見立て:2026年の富士登山は、時間帯・料金・手続きが県ごとに違います。開山期間中に行く前提の人は、まず2026年の富士登山ルール(通行料・時間規制・手続き)のまとめで全体像を押さえてから、日程を決めるのが早いです。

山梨県側(吉田ルート)は通行料4,000円・14時ゲート・1日4,000人

山梨県側の規制とは、県有の登下山道を管理する条例にもとづいて、通行料・時間・人数を県が定めた仕組みのことです。根拠は山梨県富士山吉田口県有登下山道設置及び管理条例(令和6年条例第2号、2024年7月1日施行)。

吉田ルートの規制(2026年8月19日時点)

  • 通行料:1人1回あたり4,000円
  • 事前予約:「活用をお勧め」=任意。当日予約も可
  • ゲート時間:14:00〜翌3:00は五合目ゲート閉鎖
  • 人数上限:山小屋宿泊者を除き1日4,000人

通行料の4,000円と、1日の上限4,000人。数字が同じなので混ざりやすいのですが、片方は金額、片方は人数です。読み替えると、山小屋に泊まらない人は、14時までに五合目の登山道入口ゲートを通る必要がある(下山は時間に関係なく通れる)という運用が前提になっている、ということ。日帰りで往復する計画が急に窮屈になるのはここが理由です。夜通し登る計画を考えている人は、富士山の日帰り・弾丸登山が現実的かどうかの検討を先に読んでおくと、ゲート時間との噛み合わせが見えます。

静岡県側(須走・御殿場・富士宮)は入山手続きと事前学習が必要

静岡県側の規制とは、2025年に施行された県条例にもとづき、入山料に加えて手続きの完了そのものを入山の条件にした仕組みです。根拠は静岡県富士登山条例(令和7年条例第24号、2025年5月9日施行)。

項目 山梨(吉田口) 静岡(須走・御殿場・富士宮)
料金 4,000円/人・回 4,000円/人・回(同額)
手続き 事前予約は任意 事前登録(FUJI NAVI)+eラーニング修了+入山証の取得が必須
現地での手続き 当日予約も可 現地手続きも可(所要目安30分)
時間の扱い 14:00〜翌3:00はゲート閉鎖 14:00〜翌3:00の入山は山小屋宿泊が必要
人数上限 1日4,000人(山小屋宿泊者を除く) 上限設定なし

料金は同じ4,000円でも、静岡県側は「お金を払えば入れる」形ではありません。eラーニングを終えて入山証を持っていることが条件で、現地で手続きする場合の目安は30分。到着してから30分を見込んでいないと、登り始めの時刻が思ったより後ろにずれます(いずれも2026年8月19日時点)。料金と予約の全体像は富士登山の予約と通行料の手続きの流れにまとめてあります。

ここまでが「開山期間中」の話です。9月11日以降は、この4,000円を払う窓口も、eラーニングを終えて入る先も、そもそも運用されていません。規制が緩むのではなく、規制ごと店じまいする——閉山を理解する上での起点はここです。

閉山後に閉じるのは、山小屋だけではない

閉山後の変化とは、山の上から人が運用している設備が順に消えることです。富士登山オフィシャルサイトの供用期間表(2026年予定)を、ルート別に日付で並べます。

ルート 登山道(山頂方向) トイレ 救護所 バス・道路規制の終了
吉田 9月10日まで(下山道は9月11日午前中) 6合目9月10日正午、下山道7合目9月11日正午 5・7合目は9月11日まで、8合目は9月7日まで(最終日8:30終了) 富士山パーキング/シャトルバス 9月10日18:00まで
須走 9月10日17:00まで 5合目公衆トイレ〜10月25日(8:00〜16:00) 5合目救護所は開山期間中のみ ふじあざみライン 11月上中旬まで
御殿場 9月10日17:00まで 新5合目トイレ〜11月中旬 救護所なし(通年) マイカー規制自体が無し(元々規制なし)
富士宮 6合目以上9月10日17:00まで(5〜6合目は11月上旬まで) 5合目公衆トイレ〜10月13日、仮設〜11月上旬 8合目衛生センターは7月17日〜9月6日 富士山スカイライン 9月10日18:00まで

注目したいのは救護所の列です。吉田ルートの8合目救護所は9月7日まで、富士宮の8合目衛生センターは9月6日まで。閉山日の9月10日より前に、標高の高い場所の医療拠点は先に閉じていることになります。開山期間の最後の数日は、標高の高い8合目ではすでに「診てもらえる場所がない状態」で登る日程だ、という読み方ができる(吉田の5合目・7合目の救護所は9月11日まで残る)。

そして御殿場ルートには、そもそも救護所が通年でありません。ルートの性格が違うということが、施設の有無としてはっきり表に出ています。

設備以外に止まるもの
富士登山オフィシャルサイトは、閉山期には山小屋・案内標識・通信・巡回が止まることを挙げています。より具体的な内容は、静岡県公式の「〜富士山の夏山期間が終了しました〜」(更新2024年9月11日)に、Wi-Fiや携帯基地局の縮小、案内標識の撤去、登山道(県道)のパトロールと修繕の停止として書かれています(2024年のページである点にご注意ください)。道そのものが整備されない状態になり、位置を教えてくれる標識も、電波も、点検して直す人もいない。この4つがそろって無くなることが、「閉山後は別の山」と言われる中身です。

編集部⛰️の見立て:閉山後の話で最初に消えるのは、じつは山小屋の布団ではなく通信と標識だと考えています。何かあったときに「どこにいるか」を伝える手段が減ることは、装備の重さでは埋められません。音で位置を知らせる手段については登山用ホイッスルの選び方と鳴らし方で扱っています。

バスとマイカー規制も、9月10日でいっせいに終わる

マイカー規制とは、開山期間中に五合目までの自家用車の乗り入れを制限し、シャトルバスに振り替える仕組みのことです。静岡県の資料によれば、2026年の規制期間は富士宮口が7月10日〜9月10日の63日間、須走口が7月1日〜9月10日の72日間、御殿場口は規制なしとなっています(2026年8月19日時点)。

ここで起きるのは、直感と逆のことです。規制が終われば車で上がれるようになる——のではなく、山梨県側の富士山パーキングとシャトルバスは9月10日18:00で、富士山スカイラインは同じく9月10日18:00で、いずれも終わってしまう。マイカー規制とシャトルバスの運用が終わる日と、閉山日が近いなのです。

逆に、須走口のふじあざみラインは11月上中旬まで、御殿場の新5合目トイレは11月中旬まで供用予定とされています。閉山後も「五合目周辺」には残るものがある一方、「山頂方向・登山道上」は9月10日〜11日でほぼ畳まれる。同じ富士山でも、標高で扱いが二層に分かれていると理解しておくと、公式サイトの記述の食い違いに見える部分が解けます。

「通行禁止」と「登山の自粛のお願い」は、原文の語がそもそも違う

ここが記事の核です。閉山期の富士山をめぐる言葉は、発信元が違えば語も違い、その語の違いがそのまま法的な性質の違いになっています。原文のまま並べます。

対象 発信元 原文の語 性質
五合目〜山頂の登山道 富士登山オフィシャルサイト(両県共通ポータル) 「富士山五合目〜山頂の登山道は通行禁止」(道路法46条に基づく)/違反時は「六月以下の拘禁刑または三十万円以下の罰金」の可能性 法令にもとづく通行禁止。罰則の可能性が明記
閉山期間中の登山道 山梨県FAQ(2026年3月27日更新) 「閉山期間中の登山道は道路法に基づき『通行禁止』冬季閉鎖となっております」 同上
登山するという行為 山梨県FAQ 「登山は控えていただくよう強くお願いしています 要請。罰則への言及なし
登山するという行為 静岡県公式「夏山期間が終了しました」 「9月11日以降の富士登山はおやめいただくようお願いしています 要請
開山期以外の富士登山 富士登山オフィシャルサイト 決して推奨しません」「登山を慎むよう呼び掛けています 要請・呼びかけ
万全な準備をしない登山者 安全確保ガイドライン(令和3年3月改定) 夏山期間以外の登山を「禁止 対象を限定したガイドライン上の禁止

並べると輪郭が出ます。登山道という道路の通行は、山梨・静岡どちらの管轄区間でも法的な「通行禁止」で、根拠と罰則の可能性が示されている。一方、「登山すること」への言葉は、両県とも「お願い」の文型です。山梨は「控えていただくよう強くお願い」、静岡は「おやめいただくようお願い」と言い回しが違いますが、どちらも要請であり、強さに差があると断定できる材料はありません。

そして3つ目。ガイドラインが「禁止」と書いているのは、全登山者ではなく万全な準備をしない登山者についてです。これを一般化して「閉山期は登山禁止」と書いてしまうと、原文にない意味を足すことになります。

この記事が線を引かないこと
ここに並べたのは、公表されている語と根拠だけです。個別の状況で登ってよいか・どんな装備なら安全かの判断は、この記事では扱いません。安全・救助・入山の可否に関する判断は、山梨県・静岡県・県警察・現地の管理者など公的機関の案内に必ず従ってください。体調や医療上の判断についても同様に、医療機関や公的な相談窓口に委ねてください。

編集部⛰️の見立て:「禁止なの?自粛なの?」という問いは、そもそも問いの立て方が一段ずれています。何が禁止で、何がお願いなのか——主語を対象ごとに分ければ、両方が同時に成り立っていると分かります。

閉山後の富士山で、数字として現れていること

閉山後の環境とは、施設が閉じるという運用の話だけでなく、山頂付近の気象そのものが季節ごとに変わっていくことでもあります。気象庁の富士山頂の平年値(1991〜2020年。風速は1991〜2004年)は次のとおりです。

平年気温 平年風速 登山道の状態(2026年)
9月 3.5℃ 9.4m/s 10日まで開山、11日以降は通行禁止
10月 -2.0℃ 10.9m/s 通行禁止
11月 -8.7℃ 13.2m/s 通行禁止

9月の3.5℃から11月の-8.7℃まで、平年値で12.2℃ぶん下がります。同時に風速は9.4m/sから13.2m/sへ上がる。気温が下がるほど風が強くなるという向きにそろっているのが富士山頂の秋です。救護所が閉じ、標識が撤去され、パトロールが止まるのと並行して、この変化が進みます。

実際に起きたことも記録されています。静岡新聞の報道によれば、2024年10月14日、閉山中の富士宮口九合目付近で59歳の男性が死亡し、同行者は通行止めを認識していなかったとされています(報道値)。「知らずに入っていた」という事実が残っている点が、この事例の重いところです。

静岡県警は、富士山で遭難した本人の話を公開しています(ページ更新2023年7月19日)。そこに出てくるのは、トイレを気にして水分を控えた結果のけいれん、明かりの電池切れ、動けなくなって救助を待った時間といった、装備表よりも生活に近い失敗です。県警の一次資料が挙げている持ち物は、防寒着・雨具・ヘッドライト・予備電源・予備の水と食料。高所での体調不良の兆候と対処については登山中・下山後の頭痛と高山病の考え方で整理しています。

この記事が書かないこと:閉山後の富士山にアイゼンやピッケルが必要かどうかは、ここでは断定しません。県警の一次資料が明記している範囲は上記の装備までで、雪上装備の要否を示す一次資料を確認できていないためです(2026年8月19日時点)。装備の考え方そのものは富士登山の持ち物リストと優先順位、雨と風への備えは富士登山向けレインウェアの選び方を参照してください。

五合目周辺には、秋も残るものがある

閉山後の富士山は、標高で二層に分かれます。山頂方向・登山道上の施設は9月10日〜11日で終わり、五合目周辺の一部の施設と道路は10〜11月まで残る。この違いを日数にすると、ルートごとの性格が見えてきます。閉山日(9月10日)を起点に、「閉山後に何日残るか」を並べたのが次の表です。

残るもの ルート 供用の終わり(2026年予定) 閉山後の残存
下山道・救護所(5・7合目) 吉田 9月11日 +1日
5合目公衆トイレ 富士宮 10月13日 +33日
5合目公衆トイレ 須走 10月25日(8:00〜16:00) +45日
5〜6合目・仮設トイレ 富士宮 11月上旬 約2か月
新5合目トイレ 御殿場 11月中旬 約2か月
ふじあざみライン(道路) 須走 11月上中旬 約60〜70日

いちばん上と、いちばん下を見比べてください。吉田ルートは9月11日でほぼ完全に終わるのに対し、須走の道路は2か月ほど残る。同じ「閉山後の富士山」でも、ルートによって残っている人工物の量がまったく違います。4ルートの中でも吉田は、閉山後にいちばん早く運用を終える。

ただし念のために書けば、五合目周辺の道路やトイレが残っていることは、その先の登山道が通行できることを意味しません。残っているのは五合目周辺の設備であり、山頂方向の登山道の扱いは前述のとおりです。

編集部⛰️の見立て:この表は「行けるかどうか」の表ではなく、富士山という山がどれだけ人の手で運用されているかを裏側から見た表だと思っています。夏に当たり前だったトイレも標識も電波も、誰かが期間を決めて置いているものでした。

この情報が当てはまらないケース

ここまでの日付と数字には、前提があります。当てはまらない場合を先に書いておきます。

読む前に確かめてほしい4点(2026年8月19日時点)

  • 年が違う場合:この記事の開山期間・料金・規制は、いずれも「令和8年度/2026年」と明記された一次資料にもとづきます。検索で出てきたページが前年のものだと、日付が1〜2日ずれます
  • 静岡県公式「夏山期間が終了しました」のページ:更新日表記が2024年9月11日のままで、2026年向けに改訂されたかは確認できていません。書かれている内容(9月10日終了など)は2026年の他資料と矛盾しませんが、「2026年版」と断定はできません
  • 山小屋ごとの最終営業日:公式の統合表はトイレ・救護所といったカテゴリ単位で、山小屋ごとの最終営業日は掲載されていません。「閉山前でも8月下旬以降に営業を終える場合がある」という注記があるのみです
  • 2026年夏の登山者数:環境省の速報ページが公開されていることは確認できていますが、実数はこの記事では扱いません

さらに、閉山期間中の遭難件数として報じられている数字がいくつかありますが、この記事では扱っていません。夏山期間の集計と閉山期間の集計は分母が違い、足し合わせると二重に数えることになるためです。件数の断定が必要な場合は、県警の公表資料そのものに当たってください。

よくある質問

Q. 2026年、富士山に登れるのはいつまでですか?

A. 4ルートとも9月10日までです(吉田は9月10日、須走・御殿場・富士宮は9月10日17:00)。吉田ルートのみ、下山道が9月11日午前中まで通行可とされています(2026年8月19日時点)。

Q. 9月11日以降に登ると違法になりますか?

A. 性質を分けて理解する必要があります。五合目〜山頂の登山道は道路法46条にもとづく「通行禁止」とされ、違反時は「六月以下の拘禁刑または三十万円以下の罰金」の可能性が明記されています。一方、登山という行為そのものについて両県が使っている言葉は「控えていただくよう強くお願いしています」(山梨県)「おやめいただくようお願いしています」(静岡県)という要請の文型です。個別の事案がどう扱われるかは、この記事では判断できません。公的機関の案内に従ってください。

Q. 閉山後、トイレは本当に全部閉まりますか?

A. 場所によります。山頂方向・登山道上のトイレは閉山とともに終了しますが、五合目周辺には残るものがあります。2026年予定では、富士宮の5合目公衆トイレが10月13日まで、須走の5合目公衆トイレが10月25日まで(8:00〜16:00)、御殿場の新5合目トイレが11月中旬までです。

Q. 閉山後は五合目まで車で行けますか?

A. ルートによって終わる日が違います。山梨県側の富士山パーキングとシャトルバスは9月10日18:00まで、富士山スカイライン(富士宮)も9月10日18:00までです。須走のふじあざみラインは11月上中旬まで供用予定とされています(2026年8月19日時点)。なお、マイカー規制の期間は富士宮口が7月10日〜9月10日の63日間、須走口が7月1日〜9月10日の72日間で、御殿場口には規制がありません。

Q. 富士山に初めて登るなら、いつを選べばよいですか?

A. 開山期間内に行くのが前提になります。ただし開山期間の後半は、8合目の救護所が閉山日より前(吉田9月7日、富士宮9月6日)に閉じるなど、山の上の体制が縮み始めています。初回の計画の立て方は初めての富士登山で決めることの順番にまとめました。

まとめ:秋の富士山は「空いた山」ではなく「畳まれた山」

2026年の富士山は、4ルートとも9月10日で開山期間が終わります。その翌日から、五合目〜山頂の登山道は道路法46条にもとづく通行禁止の区間になり、両県は登山を控えるよう・おやめいただくようお願いしています。この2つは別のことで、どちらか片方だけを持ち出すと事実が歪みます。

そして閉山後に消えるのは、山小屋の明かりだけではありません。トイレ、救護所、シャトルバス、案内標識、電波、パトロール。9月10日を境に、人が運用していたものが順に外れていく——秋の富士山が「別の山」と言われるのは、この一覧そのものです。

今日やることは1つ:見ている情報が2026年のものか確かめる

  1. 手元のページの更新日を見る。年の表記がないページは、日付を根拠にしない
  2. ルート名(吉田・須走・御殿場・富士宮)とをセットで確認する。料金は同じ4,000円でも手続きが違う
  3. 入山や安全の可否は、山梨県・静岡県・県警察など公的機関の最新の案内で確かめる

開山期間中の通行料・時間規制・手続きの全体像は、2026年の富士登山ルールまとめにすべて集約しています。日程を動かす前に、まずそちらで前提を確認してください。

参考・出典

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