白山登山は初心者でも登れる?日帰りと室堂泊の分かれ目

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白山は初心者でも登れる。ただし分かれ目は「日帰りにするかどうか」だ

白山(御前峰)の標高は2,702m。登山口の別当出合が1,260mなので、登り切るまでの標高差はおよそ1,190mあります(白山観光協会「白山ベストガイド」/2026年8月11日確認時点)。マンションの1階分を約3mとすれば、階段にしておよそ400階ぶん。しかもエレベーターはありません。

時間はどうか。もっとも歩かれている砂防新道の公式コースタイムは、別当出合から白山室堂まで登り4時間00分、下り2時間30分。往復で6時間30分です。ここに休憩は含まれていません。土曜の朝に家を出て、夕方には温泉で汗を流す——そんな一日を思い描いている人にとって、この6時間30分という数字が現実的かどうかが最初の関門になります。

この記事でわかること

  • 白山の標高差・距離・コースタイムを、砂防新道/観光新道/平瀬道の3ルートで比較した数値
  • 「出発時刻・コースタイム・日没」から日帰りの可否を逆算する判定フロー
  • 体力・経験・宿泊の可否からルートを選ぶチェックリスト
  • 別当出合の駐車場、マイカー規制、2種類あるバスの違い
  • 白山室堂の営業期間・料金・予約方法(2026年8月11日確認時点)
  • 登山届の提出義務と罰則、国立公園としての規制

先に立場をはっきりさせておきます。編集部は白山に登っていません。この記事に出てくる標高・距離・コースタイム・料金は、すべて白山観光協会・石川県・岐阜県警察・環境省などの公表値をそのまま引いたものです。体験談を読みたい方は他サイトのほうが向いています。ここでは「数字で判断材料を渡す」ことに徹します。

山そのものの選び方から迷っている場合は、初心者が登る山を選ぶときの基準を先に読んでから戻ってくると、白山の位置づけがつかみやすくなります。

白山は「1,260m・2,450m・2,702m」の三段構えで理解する

白山の登山を組み立てるとき、覚えておく標高は3つだけで足りません。しかしこの3つを押さえておくと、行程の話がぐっとわかりやすくなります。

別当出合(登山口) 標高1,260m / 石川県側のメインの登山口

白山室堂(山小屋) 標高2,450m / 収容人数750名。宿泊はここが基準

御前峰(山頂) 標高2,702m / 白山の最高点

出典:白山観光協会「白山ベストガイド」(2026年8月11日確認時点)

つまり、登山口から山小屋までがこの山の本体で、そこから山頂までは残り252mということ。多くの記事が紹介するコースタイムが「別当出合〜白山室堂」で書かれているのは、山頂往復が別枠だからです。ここを読み違えると、行程が1時間以上足りなくなります。

山頂までの往復には、白山室堂から登り40分・下り30分の合計1時間10分が必要とされています。ただしこの数字は地域観光団体「ぐるっと白山」がまとめた実測タイムであり、公的機関が公表した一次データではありません。参考値として扱ってください。

編集部の見立て:白山の計画で最初につまずくのは「室堂=山頂」だと思い込むところです。公式のコースタイムは室堂までの数字。山頂を踏むつもりなら、往復1時間10分を必ず足してから予定を組んでください。

3つのルートは距離ではなくコースタイムで比べる

白山には複数の登山道がありますが、初心者が現実的に検討するのは石川県側の砂防新道・観光新道、そして岐阜県側の平瀬道です。距離はどれも6〜7km台でほとんど差がありません。差が出るのはコースタイムのほうです。

ルート 登山口(標高) 標高差 距離 登り 下り 往復合計
砂防新道 別当出合(1,260m) 約1,190m 6.0km 4時間00分 2時間30分 6時間30分
観光新道 別当出合(1,260m)経由・黒ボコ岩 約1,190m 6.1km 4時間50分 3時間00分 7時間50分
平瀬道 大白川(白水湖)登山口 未確認 6.9km 4時間10分 2時間50分 7時間00分

出典:白山観光協会「白山ベストガイド 登山コース」(2026年8月11日確認時点)。公式ページに「休憩は含みません」との注記あり。平瀬道の登山口標高は公式で確認できなかったため標高差は未確認としています。

距離6.0kmと6.1km。ほぼ同じに見えるこの2本で、往復のコースタイムは1時間20分も違います。観光新道は稜線に出るまでの登りがきつく、公式タイムがそのまま重くなっているわけです。

南竜ヶ馬場を経由する連絡路もあります。エコーラインは2.6km、とんび岩コースは1.7kmで、どちらも室堂まで登り1時間40分・下り1時間10分(同出典)。距離が1kmも違うのに時間が同じ、というのは、とんび岩コースのほうが急だという意味です。

覚えておく数字はこの3つ

砂防新道の往復 6時間30分/観光新道の往復 7時間50分/山頂往復の追加 1時間10分(参考値)。この3つの足し算だけで、白山の計画はほぼ組めます。

なお、釈迦新道は湯の谷付近の大規模崩壊により通行不可、岩間道・噴泉塔歩道も崩落箇所があるため当分の間通行不可と石川県が案内しています(2026年8月11日確認時点)。古い記事やガイドブックにこれらのルートが載っていても、現在は選択肢に入りません。

コースタイムの重さがどれくらい体にこたえるかを他の山と比べたいなら、燕岳が初心者にきついと言われる理由を並べて読むと、同じ「北アルプス級の標高差」でも感触が違うことがわかります。

ルート選びは「体力・経験・宿泊の可否」の3問で決まる

どのルートが向くかは、山の側ではなく自分の側の条件で決まります。編集部が公式値から整理したのが次のチェックリストです。当てはまる項目を数えてください。

1. 体力の確認

  • 標高差1,000m前後の山を、休憩込み6時間以上かけて往復した経験がある
  • 下りの2時間30分で膝が笑わない自信がある(白山の下りは砂防新道でも2時間30分)
  • 2.0リットルの水(500mlペットボトル4本、約2kg)をザックに入れて歩ける

2. 経験の確認

  • 登山地図アプリを自分で操作し、現在地とコースタイムの残りを読める
  • 天候が崩れたときに引き返す判断を、自分でしたことがある
  • ヘッドランプ・レインウェア・防寒着を「使うつもりで」持っている

3. 宿泊の可否

  • 白山室堂または南竜山荘を予約できる日程が取れる
  • 相部屋(個室なし)で眠れる
  • 山小屋泊の追加費用(大人1泊2食13,000円/2026年8月11日確認時点)を出せる

判定の目安。「3. 宿泊の可否」が3つとも当てはまるなら、砂防新道を登って白山室堂に泊まり、翌朝に御前峰を往復する行程がもっとも余裕を持てます。宿泊が組めず「1. 体力」が3つとも当てはまる場合にかぎり、砂防新道の日帰りが検討対象に入ります。「1. 体力」が2つ以下なら、白山そのものを別の機会に回したほうが安全です。

観光新道は、往復7時間50分という数字が示すとおり、体力・経験の両方が満たせている人向け。平瀬道は岐阜県側からのアクセスになり、登山届の提出先も石川県側とは別になります(後述)。

日帰りの可否は「下山完了時刻」から逆算して決める

ここがこの記事の本題です。日帰りできるかどうかを、感覚ではなく引き算で判定します。

まず前提を2つ。白山観光協会は白山での夜間登山を禁止しており、宿泊地には日没2時間前に到着するよう案内しています(2026年8月11日確認時点)。そしてマイカー規制日には、市ノ瀬へ戻るシャトルバスの下山受付が16:30までに列に並ぶ必要があると石川県が案内しています(2026年8月11日確認時点)。日帰りの人には、この16:30が事実上の締切として効いてきます。

言い換えると、白山の日帰りは「何時に出発できるか」ではなく「何時までに下山を終えていなければならないか」から組み立てる登山だということです。

手順1:下山完了の目標時刻を決める

マイカー規制日にシャトルバスを使うなら16:30(列に並ぶ時刻)。規制がなく自家用車で別当出合まで入れる日なら、当日の日没時刻の2時間前を目標に置きます。日没時刻は季節で大きく動くので、気象庁や国立天文台が公表する当日の値を必ず確認してください。

手順2:往復コースタイムに休憩を足す

砂防新道で山頂まで行くなら、往復6時間30分+山頂往復1時間10分=7時間40分。公式タイムに休憩は含まれていないので、昼食と小休止で最低1時間を上乗せし、8時間40分と見ます。観光新道で下る周回なら、登り4時間00分+山頂往復1時間10分+下り3時間00分=8時間10分。休憩1時間を足して9時間10分です。

手順3:引き算して出発時刻を出す

目標時刻から手順2の合計を引きます。16:30を締切とするなら、砂防新道の山頂往復は7時50分までに、観光新道で下る周回は7時20分までに別当出合を歩き出していなければ計算が合いません。

この引き算には、道迷い・渋滞・体調不良の余裕がまったく入っていません。つまり「ぴったり間に合う」計画は、実際には間に合わない計画だということ。編集部が判定フローを作ったのは、そのことを数字で見えるようにしたかったからです。

この判定はあくまで机上の逆算です

実際の可否は、当日の天候・登山道の状況・同行者の調子で変わります。気象の判断、遭難時の対応、体調に関する判断は、気象庁・警察・消防・医療機関など公的機関の情報と指示に従ってください。編集部は現地の状況を判断できる立場にありません。

公式が「初心者の日帰りはやめなさい」と明言しているわけではありません。白山観光協会のサイトに日帰りを禁止・非推奨とする記載は確認できませんでした(2026年8月11日確認時点)。ただ、白山室堂が全シーズン予約制であること、夜間登山が禁止されていることを合わせると、公式が想定している標準形は宿泊を含む行程だと読めます。判断はあなたに委ねられている、というのが正確なところです。

標高2,000m台の山を日帰りで往復する感覚をつかんでおきたいなら、乗鞍岳を日帰りで登るときの時間の使い方が比較材料になります。バスで標高2,700m台まで上がれる乗鞍岳と、標高差1,190mを自分の足で詰める白山とでは、同じ「3,000m近い山」でも中身がまったく違います。

アクセスは「2種類のバス」を分けて考える

白山のアクセス情報がわかりにくいのは、名前の似たバスが2つあるからです。ここを分けて理解すると、一気に整理がつきます。

種別 区間 料金(大人) 備考
白山登山バス 金沢駅・松任駅 ⇔ 市ノ瀬 片道2,100円 小学生以下は片道1,050円。公共交通で行く人向け
シャトルバス 市ノ瀬 ⇔ 別当出合 片道1,000円/往復2,000円 小学生は片道500円/往復1,000円。マイカー規制日に必要

出典:白山登山バスの料金は白山観光協会の路線図PDF、シャトルバスの料金・運行間隔は株式会社マップ公式(いずれも2026年8月11日確認時点)

シャトルバスの運行間隔は約20分(一部の日の下山時は約30分間隔、2026年8月11日確認時点)。市ノ瀬〜別当出合の約6km(一部資料では5.4kmと表記)がマイカー規制の区間で、規制日にはこの区間を自家用車で通れません。規制日はA・B・Cのカレンダー方式で年ごとにPDF公表されるため、出発前に石川県のページで自分の日付を確認する必要があります。

駐車場は、別当出合が約200台、市ノ瀬が約560台。どちらも無料です(石川県公式/2026年8月11日確認時点)。台数の差がそのまま、規制日にどちらへ停めることになるかを表しています。

道路が開くのは年によって1か月も違う

市ノ瀬〜別当出合の白山公園線は冬期閉鎖されます。開放の実績は2026年が5月22日11:00、2025年は6月24日の予告でした(白山観光協会/2026年8月11日確認時点)。「例年◯月」と一般化できる公式資料は確認できませんでした。春先の計画は、その年の告知を待つしかありません。

白山室堂は全シーズン予約制で、電話でしか押さえられない

日帰りを見送るなら、次に決めるのは宿です。白山室堂は収容人数750名の大きな小屋ですが、飛び込みで泊まれる前提にはなっていません。

施設 素泊まり(大人/中学生以下) 1泊2食(大人/中学生以下) 予約先
白山室堂 9,000円/6,000円 13,000円/10,000円 076-273-1001(9:00〜17:00、年末年始休)
南竜山荘 9,000円/6,000円 13,000円/10,000円 076-259-2022(白山市地域振興公社 白峰事務所)
南竜ヶ馬場野営場 清掃協力金 大人1,000円/中学生以下500円(500人・100サイト) 076-259-2022

出典:白山観光協会「白山ベストガイド」(2026年8月11日確認時点)。料金・営業状況は変更される場合があるため、予約時に必ず最新の案内を確認してください。

2026年の白山室堂の営業期間は、春山期が5月1日〜6月30日(素泊まりのみ)、夏山期が7月1日〜8月31日(食事付)、秋山期が9月1日〜10月15日予定(食事付)。南竜ヶ馬場野営場は7月1日〜10月15日です(2026年8月11日確認時点)。食事が付くかどうかが期間で変わるので、5月・6月に登る場合は自炊装備が要ります。

寝具は毛布・マット・枕が用意されています。個室はなく、カーテン等で仕切られた相部屋です。予約は電話のみ。ウェブ予約に慣れている人ほど、営業時間内に電話をかけるという手順を忘れがちなので気をつけてください。

編集部の見立て:料金の情報は古びます。他サイトで「室堂は4,000円台から」と書かれているのを見かけますが、公式の2026年料金は素泊まり9,000円。予算を組むときは必ず公式ページの数字に当たり直してください。

山小屋泊そのものが初めてなら、秋の山小屋で困らない準備に持ち物と過ごし方をまとめてあります。白山の秋山期は10月15日までで、寒さの質が夏とは変わります。

装備は「水・防寒・登山届」の3点から固める

持ち物リストは各所にあるので、ここでは公式が具体的な数字や義務として案内しているものに絞ります。

水。白山観光協会は、日帰りでも1.0リットル以上、行程によっては2.0リットル以上が必要とし、水場は使えるとは限らないと明記しています。砂防新道には黒ボコ岩の直下(登り約3時間地点)に「延命水」があり、石川県内最高所の湧水とされています。中飯場の水場とトイレは2025年に復旧・使用可能と告知されました。ただし、あてにして減らすのではなく、あれば助かる程度に考えておくのが安全です。

トイレ。白山観光協会は「トイレのない登山道もあり」として携帯トイレの携行を推奨し、トイレチップ制を導入しています。小銭を持たずに登ると、その場で困ります。

ザック。日帰りなら30L前後、山小屋泊なら40L前後が目安になります。容量の考え方は30Lザックの選び方で整理しているので、水2.0リットルと防寒着を入れた状態で足りるかどうかを基準に選んでください。

登山届は「出したほうがいい書類」ではなく義務です

石川県の「白山における火山災害による遭難の防止に関する条例」により、火口域から4km圏内への登山は届出が義務づけられています。火口域2km以内での無届・虚偽の届出は罰則の対象で、5万円以下の過料が定められています(石川県公式/2026年8月11日確認時点)。

提出先は、石川県防災対策課、石川県警察本部地域課、白山警察署および管内交番、全7登山口の登山ポスト、そして石川県公式LINE・コンパス・YAMAPといったオンライン窓口です。岐阜県側から平瀬道で入る場合は、岐阜県が2016年(平成28年)12月1日から義務化しており、最寄りの警察署または登山ポストへ提出します(岐阜県警察公式)。

もうひとつ、国立公園としての規制も知っておいてください。環境省が指定する植物は389種(令和5年4月21日告示)あり、特別地域内で許可なく採取・損傷すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。白山国立公園にはハクサンフウロやクロユリなど約250種の高山植物があるとされています。特別保護地区では、植栽・種子まき・動物の放出も禁止です。きれいだから一輪だけ、が犯罪になる場所だということです。

出発前に必ず確認すること

登山地図アプリ(コンパスやYAMAPなど)を端末に入れて地図をダウンロードしておき、あわせて石川県・白山観光協会・山小屋の公式ページで最新の登山道情報を確認してから家を出てください。通行不可区間や水場・トイレの状況は年単位で変わります。

白山が向かない人と、やめた方がいい計画がある

正直に書きます。白山は「初心者でも登れる山」として紹介されることが多いのですが、それは条件つきの話です。

白山が向いている人

標高差1,000m級を歩いた経験があり、山小屋に1泊できる日程と予算が取れる人。整備された砂防新道を、時間に余裕を持って登れます。高山植物の種数と山頂の展望は、この山ならではのものです。

向かないのは次のような人です。登山経験が数回で、標高差500m程度の山しか歩いたことがない人。膝や足首に不安があり、下り2時間30分に耐えられるか自信がない人。相部屋で眠れないため宿泊を避けたい人。そして、その日のうちに遠方へ帰る予定が決まっていて、下山時刻を動かせない人。

やめた方がいい計画はもっとはっきりしています。

  • マイカー規制日に、シャトルバスの下山受付16:30ぎりぎりを狙う日帰り。逆算すると出発は7時50分より前。少しでも遅れると、締切に間に合わない計算になります。
  • 暗くなってから歩く前提の計画。白山では夜間登山が禁止されています。ヘッドランプは非常用であって、行程を延ばすための道具ではありません。
  • 山小屋を予約せずに登り、「疲れたら泊まればいい」と考える計画。白山室堂は全シーズン予約制です。逃げ道になりません。
  • 10月下旬以降に、夏と同じ装備で登る計画。2025年の白山の初冠雪は10月29日発表で、平年より8日遅いと伝えられました(tenki.jp/気象庁の観測発表を引用)。平年はもっと早いということです。

編集部の見立て:白山を見送るのは負けではありません。標高差1,190mという数字に対して、いま自分の足がどこにあるかを測るほうが先です。

「この山は自分に早いかもしれない」と感じたなら、判断の物差しを増やしておくと次が決めやすくなります。谷川岳が初心者向きかどうかの見極め方は、白山と同じく「初心者向けと言われるが条件つき」の山を扱った記事です。もっと手前から足を作りたい場合は、御在所岳の初心者向けルートのように、標高差を段階的に上げられる山から始めるほうが結果的に近道になります。

よくある質問

Q. 白山は日帰りできますか?

公式に「できない」と書かれてはいません。白山観光協会のサイトに日帰りを禁止・非推奨とする記載は確認できませんでした(2026年8月11日確認時点)。数字の上では、砂防新道の往復6時間30分に山頂往復1時間10分(参考値)と休憩を足すと8時間40分前後。マイカー規制日はシャトルバスの下山受付16:30が締切になるため、7時50分より前に別当出合を出発している必要があります。この条件を余裕を持って満たせるかどうかが判断の分かれ目です。

Q. 初心者はどのルートを選べばよいですか?

コースタイムがもっとも短いのは砂防新道で、往復6時間30分。観光新道は往復7時間50分で、距離はほぼ同じなのに1時間20分重くなります。距離や標高差ではなくコースタイムで比べるのがこの山のコツです(出典:白山観光協会/2026年8月11日確認時点)。

Q. 白山室堂は当日でも泊まれますか?

白山室堂は全シーズン予約制です。予約は電話(076-273-1001、9:00〜17:00、年末年始休)のみで受け付けています。料金は素泊まり大人9,000円、1泊2食付き大人13,000円(2026年8月11日確認時点)。日程が決まった時点で押さえておくのが安全です。

Q. 登山届は出さないといけませんか?

石川県の条例により、火口域から4km圏内への登山は届出が義務です。火口域2km以内での無届・虚偽の届出には5万円以下の過料が定められています。提出先は登山ポストのほか、石川県公式LINE・コンパス・YAMAPなどのオンライン窓口も使えます。岐阜県側は2016年12月1日から義務化されており、最寄りの警察署または登山ポストへ提出します。

Q. マイカーで別当出合まで行けますか?

マイカー規制のない日は可能で、駐車場は約200台(無料)。規制日は市ノ瀬(約560台・無料)に停め、シャトルバス(片道1,000円/往復2,000円、約20分間隔)で別当出合へ向かいます。規制日は年ごとにカレンダー方式でPDF公表されるため、石川県のページで自分の日付を確認してください(2026年8月11日確認時点)。

今日やることは1つ、行程を紙に引き算して書き出すこと

白山の計画で決め手になるのは、装備でも気合でもなく引き算です。目標下山時刻から、往復コースタイムと休憩を引く。出てきた出発時刻に、自分は本当に歩き出せるのか。それだけを先に確かめてください。

ステップ1:候補日を決めて、その日の規制と道路状況を石川県のページで確認する

マイカー規制の有無で、締切時刻も駐車場所も変わります。ここが動くと計画全体が動きます。

ステップ2:引き算をして、出発時刻を出す

砂防新道で山頂を往復するなら8時間40分(休憩1時間込み)。目標時刻から引いた結果に無理があるなら、その時点で室堂泊に切り替えます。

ステップ3:宿泊に決めたら、白山室堂へ電話する

076-273-1001(9:00〜17:00、年末年始休)。全シーズン予約制なので、ここを押さえないと行程が成立しません。

そして出発前に、登山地図アプリの地図をダウンロードし、自治体と山小屋の公式ページで最新の登山道情報をもう一度見てください。通行不可の区間、水場やトイレの状況は年単位で変わります。天候や体調に不安が出たときの判断は、気象庁・警察・消防など公的機関の情報に従ってください。

白山の前に、もう一段だけ標高と行程に慣れておきたい人には八ヶ岳で山デビューする組み立て方が参考になります。標高差1,190mという数字は、逃げも隠れもしません。だからこそ、勝てる日を選んで登ればいいのです。

参考・出典

  • 白山観光協会「白山ベストガイド 登山コース」 https://hakusan-guide.or.jp/about_hakusan/tozan_info/tozan_course/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山ベストガイド 白山室堂」 https://hakusan-guide.or.jp/hakusan_stay/murodou/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山ベストガイド 山小屋」 https://hakusan-guide.or.jp/about_hakusan/tozan_info/yamagoya/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山ベストガイド 登山の注意」 https://hakusan-guide.or.jp/about_hakusan/tozan_attention/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山ベストガイド よくある質問」 https://hakusan-guide.or.jp/qa/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山ベストガイド アクセス」 https://hakusan-guide.or.jp/access/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山公園線 冬期閉鎖解除のお知らせ(2026年)」 https://hakusan-guide.or.jp/archives/2026_05_20_11939/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山公園線 冬期閉鎖解除の予告(2025年)」 https://hakusan-guide.or.jp/2025_06_20_10333/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「中飯場の水場・トイレ復旧のお知らせ」 https://hakusan-guide.or.jp/2025_07_19_10629/ (2026年8月11日確認)
  • 白山観光協会「白山登山バス路線図(PDF)」 https://hakusan-guide.or.jp/wp-content/uploads/2023/08/hakusan_map_2023_naka.pdf (2026年8月11日確認)
  • 石川県「白山登山ピーク時の交通規制について」 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/peak2.html (2026年8月11日確認)
  • 石川県「登山届の提出の義務化について」 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/bousai/bousai_g/hakusan_kazan/jorei.html (2026年8月11日確認)
  • 石川県「白山の施設・登山道の状況」 https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/attention.html (2026年8月11日確認)
  • 岐阜県警察「登山届の提出について」 https://www.pref.gifu.lg.jp/site/police/4183.html (2026年8月11日確認)
  • 環境省「指定植物」 https://www.env.go.jp/nature/np/plant_prot/index.html (2026年8月11日確認)
  • 環境省「白山国立公園」 https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/list/hakusan/ (2026年8月11日確認)
  • 環境省「国立公園の規制」 https://www.env.go.jp/nature/park/rel_ctrl/index.html (2026年8月11日確認)
  • 株式会社マップ「白山登山バス 時刻・料金」 https://map.ishikawa.jp/hakusan-bus-schedule/ (2026年8月11日確認)
  • ほっと石川旅ねっと(石川県公式観光サイト)「延命水」 https://www.hot-ishikawa.jp/spot/detail_5477.html (2026年8月11日確認)
  • ぐるっと白山(環白山広域観光推進協議会)「【白山登山】初心者は日帰り可能?」 https://www.g-hakusan.gr.jp/blog/683/ (2026年8月11日確認/室堂〜御前峰の往復時間は同団体の実測タイムであり参考値)
  • tenki.jp「白山の初冠雪(2025年10月29日)」 https://tenki.jp/forecaster/r_wada/2025/10/29/36393.html (2026年8月11日確認)
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