登山の持ち物リスト2026|まず8つ、そこから日帰り・小屋泊・テント泊へ

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

登山の持ち物リストは、記事によって書いてあることが違います。理由は単純で、「日帰りか、泊まりか」で必要なものが変わるからです。

この記事では、まずこれが無いと引き返す8つを先に固定し、そこから日帰り・山小屋泊・テント泊へ積み上げる形でまとめます。重量の目安も一緒に載せるので、ザックに何kg入るのかを計算しながら読めます。

掲載しているスペックは2026年8月13日時点で各メーカー公式等に掲載されている数値です。

結論:まず8つ。そこから足す

この記事の結論
  • 無いと引き返すのは8つ:登山靴・ザック・レインウェア・防寒着・ヘッドライト・水・行動食・地図
  • この8つは日帰りでもテント泊でも変わらない。泊まりは「衣食住」を足していく
  • 日帰りの装備一式は、水を除いておおむね3〜5kgが目安
  • ヘッドライトは日帰りでも必ず入れる。予定どおり下山できなかった日にしか使わない道具
  • 迷ったら「これが無くて困る場面が想像できるか」で判断する

これが無いと引き返す8つ

季節も行程も関係なく、この8つは共通です。

持ち物 重量の目安 無いとどうなるか
登山靴 片足400〜600g 滑る・足首をひねる・靴擦れで歩けなくなる
ザック 20L台で700g〜1kg 荷重が肩に集中して消耗する
レインウェア(上下) 300〜500g 濡れ+風で体温が奪われる。低体温症の入口
防寒着 200〜400g 休憩・停滞・山頂で一気に冷える
ヘッドライト+予備電池 80〜150g 暗くなった時点で行動不能になる
1Lで1,000g 脱水。判断力も落ちる
行動食 200〜400g エネルギー切れ(シャリバテ)で足が出なくなる
地図・コンパス(紙) 50〜100g スマホの電池が切れた時点で現在地が分からない

この8つの合計は、水を除いておよそ1.5〜2.5kg。ここに衣類や小物が乗って、日帰りの装備一式は3〜5kgあたりに落ち着きます。

ヘッドライトは「使わない日のため」に持つ

日帰りだから要らない、と外されがちなのがヘッドライトです。しかしこれは予定どおりに下山できた日には一度も使わない道具です。

道迷い、けが、想定より遅いペース——理由は何であれ、日没に間に合わなかった瞬間に必需品に変わります。80〜150gの保険と考えてください(登山の必需品)。


紙の地図を「スマホがあるから」で外さない

地図アプリは便利ですが、スマホは寒さで電池が急に落ち、濡れると操作できなくなります。そのどちらも山では普通に起こります。

紙の地図は50〜100gで、電池も要りません。行く山の範囲の1枚だけで十分です。


行程別に足していく

8つを固定したら、あとは行程に応じて積み上げます。

行程 8つに加えて必要なもの ザックの目安
日帰り 救急用品・日焼け止め・帽子・手袋・ゴミ袋・モバイルバッテリー 20〜30L
山小屋泊 +着替え・洗面用具・インナーシーツ・夜用の防寒着・現金 30〜40L
テント泊 +テント・寝袋・マット・調理器具・燃料・食料 50〜60L

ザックの容量は、持ち物が決まってから選ぶのが順序です。先に大きいザックを買うと、隙間を埋めたくなって荷物が増えます(ザックの選び方30Lザックの選び方)。

服装:3層で考える

登山の服装は重ね方(レイヤリング)で決まります。1枚の性能ではなく、組み合わせで温度を調整する考え方です。

役割 選ぶもの
ベースレイヤー 汗を肌から離す 化繊かメリノウール。綿は避ける
ミドルレイヤー 空気を含んで保温 フリース・薄手のダウン
アウターレイヤー 雨と風を防ぐ 防水透湿のレインウェア

綿を避ける理由は、乾かないから

綿は水をよく吸い、そして乾きが遅い素材です。汗で濡れたまま風に当たると、濡れた生地が体温を奪い続けます。Tシャツ1枚の選択が、稜線での体温に直結します。


ミドルレイヤーは「行動中は脱ぐ」前提で

フリースや薄手のダウンは、歩いている間は暑すぎます。休憩・山頂・停滞のために持つもので、行動中に着るものではありません。

だからこそ「すぐ出せる場所」に入れるのが実用上のコツです。ザックの底に入れると、面倒で結局着ません。


レインウェアは上下セパレート

ポンチョや傘は、山の風では役に立ちません。上下に分かれたレインウェアが基本です。防水だけでなく防風着としても働くので、雨が降らない日でも稜線で出番があります。


水と食べ物

必要な水の量は計算できる

感覚で決めるより計算が確実です。広く使われている目安は次のとおりです。

水の量の目安
  • 脱水量(mL)= 体重(kg)× 行動時間(h)× 5
  • 用意するのはその70〜80%
  • 気温25℃以上の日は係数を6〜8に上げる

体重60kgで6時間なら、春秋で約1,260〜1,440mL、真夏なら2L前後になります。水は1Lで1,000gなので、装備の中でいちばん重いのが水です。詳しくは登山用水筒の選び方にまとめています。


行動食は「歩きながら食べられるもの」

行動食の役割は、エネルギー切れを起こす前に少しずつ入れることです。腰を下ろして食べる昼食とは別に考えてください。

条件は3つ。片手で開けられる・溶けない・かさばらない。夏はチョコが溶け、冬は硬くなるので、季節で入れ替えます。


安全のための小物

救急用品は「自分が使うもの」を入れる

市販のセットは便利ですが、中身をそのまま持つのではなく、自分に必要なものを足してください。常用薬、絆創膏、テーピング、痛み止め——このあたりは人によって変わります。

とくに靴擦れ対策は入れておく価値があります。歩けなくなる原因として、けがより多いくらいです。


モバイルバッテリー

スマホは地図・連絡・記録を兼ねる道具になっています。だからこそ、電池切れの影響が大きくなります。

寒いと電池の減りは速くなります。日帰りでも1つ持つのが基本です。容量20,000mAh級ならスマホを数回充電できます。


ケーブル一体型なら、ケーブルを忘れる事故を防げます。


ゴミ袋は多めに

山にゴミ箱はありません。出したゴミは全部持ち帰ります。加えてゴミ袋は、濡れた衣類を入れる、ザックカバー代わりにする、座布団にするなど、用途が広い道具です。


あると変わるもの

トレッキングポール

いちばん効くのは下りです。膝への負担を分散でき、バランスも取りやすくなります。逆に鎖場や梯子では手がふさがるので、しまう場面もあります。


防水袋(ドライバッグ)

ザックは防水ではありません。濡らせないものは、ザックの中でさらに袋に入れるのが確実です。着替え・電子機器・行動食はここに入れます。


手袋

夏でも使います。岩に手をつく場面、ロープや鎖を握る場面で手を守り、日焼け対策にもなります。


虫よけ

樹林帯や沢沿いでは虫が多くなります。刺されると集中が切れるため、快適さの問題にとどまりません。


日焼け止め

紫外線は標高1,000mごとに約10%強くなります(気象庁)。稜線には日陰がありません。帽子やアームカバーで覆ってから、残った露出部分に塗る、という順序です。


忘れやすいもの

チェックリストから抜けやすいものを挙げます。

  • 現金(小銭):山小屋やトイレのチップは現金のみのことがある
  • 健康保険証:けがをしたときに要る。コピーでも可
  • 登山届:提出方法をルートごとに確認しておく(登山計画の立て方
  • 予備の靴ひも:切れると歩けない
  • ヘッドライトの予備電池:本体だけ持って電池を忘れる
  • ジップ袋:濡らせないものの仕分けに使える

逆に、持たなくていいもの

荷物が重くなる原因は、たいてい「念のため」です。

  • 着替えを何セットも:日帰りなら下山後用の1セットを車に置いておけば足ります
  • 大きな一眼レフ:使う気があるなら別ですが、重量に見合うか考えてください
  • 本や大きな水筒:山小屋泊で暇な時間はそれほどありません
  • 缶やびん:重く、割れ、ゴミがかさばります

軽くする考え方そのものは日帰り登山の軽量化にまとめています。

よくある質問

Q. 最低限これだけ、というものは何ですか?

登山靴・ザック・レインウェア・防寒着・ヘッドライト・水・行動食・地図の8つです。日帰りでも泊まりでも共通で、ここから行程に応じて足していきます。

Q. 日帰りでもヘッドライトは要りますか?

必要です。予定どおり下山できた日には使いませんが、道迷い・けが・ペースの遅れで日没に間に合わなかった瞬間に必需品になります。80〜150gの保険と考えてください。予備電池も一緒に。

Q. スマホがあれば紙の地図は不要では?

スマホは寒さで電池が急に落ち、濡れると操作できなくなります。どちらも山では普通に起こります。紙の地図は50〜100gで電池も要りません。行く範囲の1枚だけ持ってください。

Q. 水はどれくらい持っていけばいいですか?

体重(kg)×行動時間(h)×5mLが脱水量の目安で、その70〜80%を用意します。体重60kgで6時間なら約1,260〜1,440mL。気温25℃以上の日は係数を6〜8に上げるため、夏は2L前後になります。

Q. 日帰りの荷物は何kgくらいになりますか?

水を除いておおむね3〜5kgです。必須の8つで1.5〜2.5kg、そこに小物と衣類が乗ります。水は1Lで1,000gあるので、夏は合計5〜7kgになることもあります。

Q. ザックは何Lを買えばいいですか?

日帰りなら20〜30L、山小屋泊で30〜40L、テント泊で50〜60Lが目安です。ただし持ち物が決まってから選んでください。先に大きいものを買うと、隙間を埋めたくなって荷物が増えます。

Q. 服は綿でもいいですか?

避けてください。綿は水をよく吸い、乾きが遅い素材です。汗で濡れたまま風に当たると体温を奪い続けます。化繊かメリノウールを選んでください。

Q. 現金は必要ですか?

必要です。山小屋の支払いやトイレのチップは現金のみのことがあります。小銭(とくに100円玉)を多めに用意しておくと確実です。

まとめ

  • 共通するのは8つ:登山靴・ザック・レインウェア・防寒着・ヘッドライト・水・行動食・地図
  • そこから日帰り → 山小屋泊 → テント泊と積み上げる
  • 日帰りは水を除いて3〜5kg、ザックは20〜30L
  • ヘッドライトと紙の地図は「使わない日のため」に持つ
  • 服は3層で考え、綿は避ける
  • 重くなる原因は「念のため」。使う場面が想像できないものは置いていく

リストは覚えるものではなく、出発前に照らし合わせるものです。この記事をそのままチェックリストとして使ってください。

スポンサーリンク