山梨県の冬期通行止め2026年|南アルプス線は11月4日から・未発表の道の確かめ方

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山梨県の山へ通じる道は、2026年の冬にいつから閉まるのか。2026年10月1日時点で、閉鎖の開始日が県の公式ページにはっきり出ているのは、県営林道南アルプス線の夜叉神〜広河原と広河原〜北沢峠で、どちらも「令和8年(2026年)11月4日冬期閉鎖開始予定」、ただし「積雪、路面の凍結などにより早まる場合があります」とされています。甘利山公園線・観音平下久保線・天女山公園線の県道3路線は2026年度の次の冬の日付が未発表で、前の冬(2025年)は11月28日15時に閉鎖が始まりました。それ以外の多くの路線は2026年10月1日時点で日付が出ていないため、路線ごとの公式ページか管理者の窓口で、出かける前に自分で確かめる必要があります。

ややこしいのは、「冬期閉鎖」とひとことで言っても、閉める人が違うことです。県道なら道路管理者の通行止め、県営林道なら林道管理者の冬期閉鎖、大弛峠の長野県側なら川上村の村道、富士スバルラインなら有料道路の営業、富士山の吉田ルートなら登山道そのものの閉鎖です。自分の登山口へ向かう道がどの種類に当たるかが決まれば、見るべき公式ページと電話先も決まります。

ここでは、公式の本文で確かめられた日付だけを1枚の表にまとめ、日付が出ていない道は「未発表」と書いたうえで確認先を添えました。ネットで見かける「○月○日から閉鎖」という一律の日付に頼らず、2026年の冬に自分の山へ車で入れる最後の日を、自分の手で確かめられる形にしてあります。

  • 2026年10月1日時点で開始日まで公式に出ているのは、県営林道南アルプス線の2区間(11月4日開始予定・前倒しあり)であること
  • 甘利山公園線など県道3路線の日付は、2025年の実績(11月28日15時閉鎖・翌4月24日15時解除予定)であって、2026年の冬の日付ではないこと
  • 県営林道の一覧に「規制の表示がない」ことは、冬も通れるという意味ではないこと
  • 広河原〜北沢峠は冬期閉鎖を待たずに、復旧工事のため全車両が通行できない状態が続いていること
  • 大弛峠・乾徳山・瑞牆山荘・上日川峠・櫛形山の道は日付が未確認で、それぞれどこに問い合わせるか
  • 富士山吉田ルート・西沢渓谷・三ツ峠のように、道路ではなく登山道や歩道が閉まる山の見分け方
  • 「積雪状況により早まる」をどう読み、予定日の何日前に出かける計画にするか
  • 道路の閉鎖と、足回りに滑り止めが要る時期は同じではないこと

2026年、山梨県の山へ通じる道はいつから閉まるか

最初に答えを1行で書くと、「日付が出ている道はごく一部で、ほとんどはまだ出ていない」です。山梨県の県営林道の案内によると、南アルプス線の夜叉神〜広河原と広河原〜北沢峠は、2026年11月4日に冬期閉鎖が始まる予定です(2026年10月1日確認)。起点(栄明橋手前)〜夜叉神は「通年通行可能」で、冬期閉鎖はありません。

一方、甘利山・観音平・天女山へ通じる県道3路線は、県の資料に載っている日付が2025年11月28日15時の閉鎖開始と、2026年4月24日15時の解除予定です。資料の表題には「令和8年度 冬期閉鎖状況」とありますが、令和8年4月15日現在の資料で、中身は2025年から2026年にかけての冬の実績です。これから来る2026年の冬の閉鎖日は、2026年10月1日時点で未発表です。

2026年10月1日時点の結論:開始日まで公式に出ているのは県営林道南アルプス線の2区間(11月4日開始予定・積雪や凍結で早まる場合あり)です。県道3路線は前年の実績(2025年11月28日15時)しか出ていません。残りの路線は「未発表」と考えて、出かける週に公式ページを開き直すのが確実です。

では、日付の出ていない道はどう考えればよいのか。ここで大事になるのが、県営林道の閉鎖日の決まり方です。山梨県の県営林道一覧には、全林道に共通する一律の日程は載っていません。「規制予定も含みますので詳細については各林道名を選択してください」という案内があり、路線ごとに閉鎖の予定が登録される仕組みです(2026年10月1日確認)。つまり、どこかの林道の日付が出たからといって、別の林道も同じ日に閉まるとは限りません。

ネット上では「山梨県の県営林道は12月10日から閉鎖」といった一律の日付を見かけることがあります。しかし、県営林道の閉鎖日は路線ごとに違い、一律の日付は公式に出ていません。こうした日付を見かけても、県営林道の一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)で自分の林道名を選び、その路線のページで確かめてください(2026年10月1日確認)。

去年の閉鎖日を、今年の閉鎖日として使わないでください。県道3路線の「11月28日15時」は2025年の実績で、2026年も同じ日になるとは県の資料のどこにも書かれていません。前年の日付は「このくらいの時期に閉まった」という目安にとどめ、計画の締め切りには使わないのが安全です。

もう一つ、冬期閉鎖と別の理由で「すでに通れない」道があることも押さえておきます。南アルプス線の広河原〜北沢峠は、令和元年の台風19号の被災箇所を復旧作業中のため「当面の間、全車両の通行ができません」とされ、「令和8年度中の復旧見込みはありません」と書かれています。県営林道乾徳山(南)線も、一覧で「規制中」と表示されています(2026年10月1日確認)。冬期閉鎖の日付を調べる前に、今この瞬間に通れるかどうかを見ることが先です。

編集部の見立て:「いつから閉まるか」を調べに来た人の多くは、たぶん11月後半の週末に行けるかどうかを知りたいのだと思います。その問いに2026年10月1日の段階で公式の日付で答えられるのは、南アルプス線だけです。それ以外は「まだ決まっていない」が正直な答えで、決まっていない日付を当て推量で埋めるほうが危ないと考えています。

路線別の一覧表|閉鎖開始日・管理者・その道で行く登山口

ここが、自分の登山口の行を探すための表です。値はすべて山梨県・川上村の公式ページで2026年10月1日に確認したもので、日付が出ていない行は「未発表」と書き、わかっている前年の実績を添えました。「年度」の欄が2025年になっている日付は、これから来る冬の日付ではありません。

路線 区間 閉鎖の開始(年度つき) 管理者の種類 その道の先にある場所 確認日
県営林道南アルプス線 夜叉神〜広河原 2026年11月4日開始予定(積雪・凍結などで早まる場合あり) 県営林道(林道の冬期閉鎖) 夜叉神、広河原 2026年10月1日
県営林道南アルプス線 広河原〜北沢峠 2026年11月4日開始予定。ただし復旧作業中で現在も全車両通行不可 県営林道(林道の冬期閉鎖) 広河原、北沢峠 2026年10月1日
県営林道南アルプス線 起点(栄明橋手前)〜夜叉神 通年通行可能・冬期閉鎖なし 県営林道 夜叉神 2026年10月1日
県道613号 甘利山公園線 資料に記載の区間 2026年の冬は未発表。2025年は11月28日15時開始・2026年4月24日15時解除予定 県道(道路管理者の通行止め) 甘利山(路線名から) 2026年10月1日
県道618号 観音平下久保線 資料に記載の区間 2026年の冬は未発表。2025年は11月28日15時開始・2026年4月24日15時解除予定 県道(道路管理者の通行止め) 観音平(路線名から) 2026年10月1日
県道620号 天女山公園線 資料に記載の区間 2026年の冬は未発表。2025年は11月28日15時開始・2026年4月24日15時解除予定 県道(道路管理者の通行止め) 天女山(路線名から) 2026年10月1日
川上村営林道村道川上牧丘(大弛峠)線 川上村大字秋山〜大字川端下の大弛峠 「冬期閉鎖」と表示。開始日は記載なし 村道(長野県川上村) 大弛峠(長野県側) 2026年10月1日
県営林道乾徳山(南)線 路線ページで確認 冬期閉鎖とは別に「規制中」。路肩決壊のため通行禁止・解除時期未定 県営林道 乾徳山方面(どの登山口かは路線ページで確認) 2026年10月1日
県営林道 川上牧丘線・本谷釜瀬線・櫛形山線(県営)・櫛形山線(南アルプス市営)・みずがき線・大明神線 各路線ページで確認 一覧に規制・規制予定の表示なし。2026年の冬の閉鎖日は未発表 県営林道(櫛形山線の1本は市営) 路線ページで確認 2026年10月1日
県道南アルプス公園線 奈良田〜広河原 2026年の冬の閉鎖日は公式に見当たらない 県道 奈良田、広河原 2026年10月1日
富士山吉田ルート登山道・西沢渓谷歩道・三ツ峠の歩道 各ページで確認 道路ではなく登山道・歩道の閉鎖。日付は県の各案内ページで確かめる 登山道・歩道 富士山、西沢渓谷、三ツ峠 2026年10月1日

表の「その道の先にある場所」の欄は、路線名や区間名に含まれる地名を書いたものです。県の路線ページには山の名前は載っていません。自分が行く山の登山口が、その区間の中にあるのか、手前にあるのかは、登山口の案内で確かめてください。

表の日付は、道が「閉まり始める日」です。解除の予定日だけを並べた一覧は二次情報でよく見かけますが、秋に計画を立てる側が知りたいのは開始日のほうです。開始日と解除日のどちらが書かれているかを、日付を見るたびに確かめる癖をつけておくと、読み違いが減ります。

表を見て「自分の道は未発表の行だった」という人が多いはずです。その場合にすることは一つで、閉鎖日の出る場所を知っておき、出かける週にもう一度開くことです。どこを開けばよいかは、次の節の「管理者の種類」で決まります。

編集部の判断:この表で一番大事な列は、閉鎖日ではなく「管理者の種類」だと考えています。日付は毎年変わりますが、誰がその道を閉めるのかは変わりません。管理者がわかっていれば、来年も同じページを開けば済みます。

誰が閉めるかで確認先が変わる|県道・県営林道・村道・有料道路・登山道

冬期閉鎖という同じ言葉でも、根拠と発表元は道によって違います。ここを混ぜると、県道の規制情報を見て「林道の規制はない」と思い込んだり、有料道路の営業情報を見て「登山道も開いている」と判断したりする取り違えが起きます。まず自分の道が次のどれに当たるかを決めてください。

道の種類 閉まり方 確認先 山梨県での例
県道 道路管理者による通行止め 山梨県道路規制情報(路線名で検索) 甘利山公園線・観音平下久保線・天女山公園線
県営林道 林道管理者による冬期閉鎖(ゲート) 県営林道一覧から各路線ページ 南アルプス線・乾徳山(南)線ほか
村道(村営林道) 村による冬期閉鎖 村役場の担当課(電話) 川上村営林道村道川上牧丘(大弛峠)線
有料道路 運営会社の営業期間・規制 運営会社の営業案内 富士山有料道路(富士スバルライン)
登山道・歩道 登山道の閉鎖・閉山 県の各登山道・歩道の案内 富士山吉田ルート・西沢渓谷・三ツ峠

県道は、山梨県道路規制情報(https://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/)が確認先です。この画面の上に「現在、緊急情報はありません」と出ていても、それは個別の規制がないという意味ではありません。個別の規制は路線名やエリアで検索しないと見えないため、行く道の路線名で必ず検索してください。

「緊急情報なし」の表示を見て、山域全体が通れると判断しないでください。緊急情報の欄と、路線ごとの規制の一覧は別です。冬期閉鎖は予定された規制なので、緊急情報の欄には出てこない場合があります。

県営林道は、山梨県の県営林道一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)から路線名を選び、その路線のページを開きます。一覧に並ぶのは「規制中」かどうかの表示だけで、開始日や区間の詳しい文言は路線ページにしか書かれていません。県道の規制情報とは別のページなので、県道を見ただけで林道まで確かめた気にならないことが大切です。

村道は、県のページに載っていても、管理しているのは村です。大弛峠へ通じる川上村の村道は、県の林道情報のページに載っていますが、管理は長野県川上村の役場産業建設課です。日付が書かれていないときは、ページの問い合わせ先に電話するのが一番確実です。

有料道路は、道路の運営会社が営業期間や規制を決めます。富士スバルラインの冬の営業・閉鎖の日付は、運営会社の案内(https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/eigyoinfo/)で確かめてください。夏のマイカー規制が終わったことと、冬の営業がどうなるかは別の話です。

道の種類を問わず、冬季通行止めを自分で調べる一般的な順番は登山口の冬季通行止めと、自分で調べる手順にまとめています。山梨県の窓口はこの記事の表と最後の節で押さえ、他県の山にも行く人はそちらの手順を使ってください。

登山道や歩道の閉鎖は、道路の通行止めとはまったく別の仕組みです。道路が開いていても登山道が閉まっていることがあり、その逆もあります。富士山の吉田ルートや西沢渓谷、三ツ峠はこちらに当たり、後の節で分けて扱います。

編集部の見立て:山の計画で一番起きやすい取り違えは、「県の道路規制情報に何も出ていないから大丈夫」という判断だと思います。林道も村道も有料道路も登山道も、あの画面には載らないことがあります。確認先を一つで済ませず、道の種類の数だけ開く、と決めておくのが安全です。

南アルプス線|11月4日に閉まる区間と、すでに通れない区間

2026年10月1日時点で、閉鎖開始日が公式に出ている唯一の県営林道が南アルプス線です。ただし、この路線は3つの区間で扱いがまったく違います。同じ「南アルプス線」でも、どこまで車で行けるかは区間ごとに見る必要があります。

区間 2026年10月1日時点の状態 冬期閉鎖
起点(栄明橋手前)〜夜叉神 通年通行可能(工事・落石への注意あり) 冬期閉鎖なし
夜叉神〜広河原 マイカー規制中(2026年6月26日〜11月3日) 2026年11月4日開始予定(積雪・凍結などで早まる場合あり)
広河原〜北沢峠 復旧作業中のため当面の間、全車両通行不可。令和8年度中の復旧見込みなし 2026年11月4日開始予定
山梨県の冬期通行止め2026(南アルプス線ほか)。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。夜叉神〜広河原=2026年11月4日閉鎖開始予定(積雪・凍結で早まる場合あり)/広河原〜北沢峠=11月4日開始予定。崩落復旧中で現在も全車両通行不可/起点〜夜叉神=通年通行可能・冬期閉鎖なし(2026年10月1日時点の県案内)/マイカー規制=2026年6月26日〜11月3日(冬期閉鎖の前日まで)/甘利山公園線=2025年は11月28日15時閉鎖、翌4月24日15時解除予定。図の下部に「山梨県・各市町村・道路管理者の公表値(2026年10月1日確認)」と注記。
山梨県の冬期通行止め2026(南アルプス線ほか)。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。夜叉神〜広河原=2026年11月4日閉鎖開始予定(積雪・凍結で早まる場合あり)/広河原〜北沢峠=11月4日開始予定。崩落復旧中で現在も全車両通行不可/起点〜夜叉神=通年通行可能・冬期閉鎖なし(2026年10月1日時点の県案内)/マイカー規制=2026年6月26日〜11月3日(冬期閉鎖の前日まで)/甘利山公園線=2025年は11月28日15時閉鎖、翌4月24日15時解除予定。図の下部に「山梨県・各市町村・道路管理者の公表値(2026年10月1日確認)」と注記。

夜叉神〜広河原には、2026年6月26日から11月3日までマイカー規制がかかっています。マイカー規制の終わりが冬期閉鎖の前日なので、この区間は2026年の秋、自家用車で入れる日がないまま冬期閉鎖に移ることになります。マイカー規制が終わる日を「車で入れるようになる日」と読まないように注意してください。

夜叉神〜広河原では、令和8年7月13日から11月27日まで、土日祭日を除く午後7時30分から翌朝4時にトンネルの補修工事も予定されています(2026年10月1日確認)。工事の対象になる区間の名前は、路線ページ(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=4)で確かめてください。夜間の工事なので、日中の登山への影響は小さいと考えられますが、夜の移動を計画している人はページの文言を読んでおくと安心です。

起点〜夜叉神が通年通行可能ということは、夜叉神の登山口は冬期閉鎖の後も、道路の閉鎖という意味では車で近づけることになります。ただし、ページには工事や落石への注意も書かれています。冬の路面が凍っているかどうかは閉鎖の有無とは別の問題で、タイヤや運転の準備はそれとして必要です。

夜叉神峠から鳳凰三山へ向かう計画は、この「通年通行可能」の区間の終点が出発点になります。夜叉神峠と青木鉱泉のどちらから登るかの考え方は、鳳凰三山の縦走を夜叉神峠と青木鉱泉から考える記事にまとめています。閉鎖の後に同じ計画が成り立つかは、登山道の雪と日の短さで変わります。

広河原〜北沢峠は、冬期閉鎖の日付が出ていても、それより前から全車両が通れない状態です。県のページは「令和8年度中の復旧見込みはありません」としています。北沢峠を起点にする計画は、2026年度のうちは車で北沢峠まで入る前提では組めないと考えてください。

閉鎖が始まる11月初めの南アルプスの入口では、道が開いている日でも、日陰の登山道に凍結が出始めることがあります。夜叉神のように閉鎖後も車で近づける登山口から歩く人は、道路の閉鎖日とは別に、足元の滑り止めを持つかどうかを決めておく必要があります。

ここで一つ候補になるのが、モンベルのチェーンスパイク(型番1129740・オレンジ・Mサイズ)です。登山靴の上から付けるチェーン式の滑り止めで、凍った朝の樹林帯や、踏み固められた薄い雪の道を歩く人に向きます。一方で、雪の深い斜面や岩と氷の混じる稜線を想定した道具ではないので、そうした場所へ行く人は別の装備を考える必要があります。

「早まる場合があります」は、県が自分でそう書いている条件です。11月4日は予定日で、積雪や路面の凍結があれば、それより前に閉まることがあります。11月3日や4日の直前の計画は、前日にも路線ページを開いて確かめてください。問い合わせ先は中北林務環境事務所治山林道課(南アルプス林道担当)0551-23-3864です(2026年10月1日確認)。

編集部の見立て:南アルプス線で一番誤解されやすいのは、「11月4日までは広河原まで車で行ける」という読み方だと思います。実際には夜叉神〜広河原はマイカー規制が冬期閉鎖の前日まで続き、広河原〜北沢峠は工事で通れません。自家用車で近づけるのは、2026年の秋も冬も、夜叉神までと考えておくのが筋です。

県道3路線の実績|2025年は11月28日15時から閉まった

甘利山公園線(県道613号)、観音平下久保線(県道618号)、天女山公園線(県道620号)の3路線は、山梨県の資料に冬期閉鎖の日時が載っています。2025年は11月28日15時に閉鎖が始まり、2026年4月24日15時に解除される予定でした(県資料・令和8年4月15日現在、2026年10月1日確認)。

この資料の表題は「令和8年度 冬期閉鎖状況」ですが、令和8年度の冬、つまり2026年から2027年にかけての冬の日付ではありません。4月15日の時点で「今どう閉まっているか」をまとめた資料なので、中身は2025年から2026年の冬の実績です。2026年の冬の閉鎖日は、2026年10月1日時点で未発表です。

県道3路線の日付の使い方:2025年の11月28日15時は、「前の冬はこのころ閉まった」という目安としてだけ使います。2026年の冬に甘利山・観音平・天女山へ車で行く計画は、11月の後半に入る前に、県の道路規制情報で路線名を検索して最新の日時を確かめてから決めてください。

時刻が「15時」と書かれていることにも意味があります。閉鎖の日の朝に登りに行き、夕方に戻ってくる計画だと、戻る前にゲートが閉まる可能性があります。前年の実績どおり15時に閉まるとすれば、その日の下山は15時より前に車道を出ている必要があり、昼過ぎの下山開始では間に合わないことがあります。閉鎖日当日の山行は組まないのが無難です。

解除の時刻も同じく15時とされていました。春に解除日の朝から入れると考えていると、ゲートの前で待つことになります。解除の予定日は「予定」と書かれている点も見落とさないでください。

県道が閉まるのは道路管理者の判断によるもので、登山道が閉まるわけではありません。ただ、閉鎖区間の先の登山口まで歩いて入るとなると、行程が一気に長くなります。車道を歩く時間を足したうえで日没までに戻れるかを考え、戻れないなら計画を春に回すのが基本です。

甘利山・観音平・天女山は、いずれも路線名に地名が入っているので、その道の先にある場所として読みやすい路線です。ただし、県の資料に山の名前は書かれていません。観音平から八ヶ岳方面へ、天女山から先へと登る人は、自分の登山口が閉鎖区間の先にあるかどうかを、登山口の案内でも確かめておいてください。

11月の終わりの甘利山や八ヶ岳の南麓は、閉鎖の前でも朝は冷え込む時期です。車で登山口まで入れる最後のころに歩く人は、動いている間より、休憩や写真で立ち止まっている間の冷えを想定して服を選ぶと、行程の後半で困りにくくなります。

県の資料はPDFで公開されています(https://www.pref.yamanashi.jp/documents/20768/r8toukiheisajouhou.pdf)。PDFのファイル名や表題の年度は、中身の年と一致しないことがあります。資料を開いたら、表題ではなく「◯月◯日現在」と書かれた日付と、閉鎖開始の年月日を読むようにしてください。

編集部の判断:県道3路線は、「前年の日付が出ているぶん、かえって油断しやすい」路線だと考えています。11月28日という具体的な日付を見ると、今年もそこまでは大丈夫だと思いがちです。前年の日付は、11月下旬に入ったら毎週確かめる、という合図として使うのがちょうどいいと思います。

県営林道の「規制の表示なし」は、閉まらないという意味ではない

山梨県の県営林道一覧を2026年10月1日に開くと、「規制中」と出ているのは南アルプス線と乾徳山(南)線の2本だけです。川上牧丘線、本谷釜瀬線、櫛形山線(県営)、櫛形山線(南アルプス市営)、みずがき線、大明神線には、規制の表示がありません。

この「表示がない」を、冬も通れるという意味に読まないでください。規制の表示がないのは、冬期閉鎖をしないという意味ではなく、閉鎖日がまだ一覧に載っていないだけの場合があります。一覧は「規制予定も含みます」としていますが、予定が登録される時期は路線によって違い、閉鎖の直前になって表示が出ることもあります。

  • 一覧で自分の林道名を見つけ、「規制中」かどうかを見た
  • 表示がなくても、林道名を選んで路線ページを開いた
  • 路線ページの「規制内容」の欄に、冬期閉鎖の記載があるかを読んだ
  • 区間の欄を見て、自分の登山口がその区間の中にあるかを確かめた
  • 日付がないときは、ページの問い合わせ先の電話番号を控えた

路線ページまで開く理由は、一覧に書かれていない情報が路線ページにあるからです。たとえば川上牧丘線の路線ページには、冬期閉鎖ではなく「11人乗り以上の車両については通行が禁止」という規制内容が書かれています(2026年10月1日確認)。一覧の表示だけでは、この種類の規制は見えません。

一覧の「規制中」は、冬期閉鎖とは限りません。乾徳山(南)線の「規制中」は、路肩決壊による通行禁止で、冬期閉鎖とは別の規制です。規制中と出ていたら、理由と区間を路線ページで読むまでは、どういう閉まり方なのかを判断しないでください。

路線ページの区間の欄も、そのまま信じ切らずに読むのがよい場面があります。川上牧丘線の区間欄は、起点も終点も「山梨市牧丘町大字北原」と同じ表記で、どこからどこまでの規制なのかが文言だけでは読み取りにくくなっています。区間がはっきりしないときは、問い合わせ先に電話して、自分の登山口の手前で止められるのかどうかを聞くのが確実です。

林道のゲートがどこにあり、一般車がどこまで入れるかを管理者から調べる順番は、林道のゲートはどこで閉まっているかを管理者から調べる4段階にまとめています。山梨県の県営林道なら、その手順の「管理者を特定する」段階は、路線ページの問い合わせ先で済みます。

一覧を見る時期も大切です。10月1日に表示がなかった路線が、11月に入ってから閉鎖予定を載せることは十分にありえます。一度見て安心するのではなく、出かける週の前半と前日の2回開く、と決めておくと、予定の登録や前倒しを取りこぼしにくくなります。

編集部の見立て:一覧の空欄は「情報がない」であって「問題がない」ではありません。空欄を安心材料にしてしまうと、閉鎖日の直前に登録された予定を見落とします。空欄の路線ほど、路線ページと電話まで確かめる価値があると考えています。

日付が未確認の道|大弛峠・乾徳山・瑞牆山荘・上日川峠・櫛形山

山梨県の人気の登山口の中には、2026年10月1日時点で冬期閉鎖の日付が公式に見当たらない道がいくつもあります。日付がないからといって行き先から外す必要はありませんが、どこに聞けば答えが出るのかを先に押さえておく必要があります。

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行き先 2026年10月1日時点で公式にわかること 確認先
大弛峠(長野県側) 川上村の村道は「冬期閉鎖」と表示。開始日は記載なし 川上村役場産業建設課 0267-97-2121
大弛峠(山梨県側) 川上牧丘線のページに冬期閉鎖の記載なし。大弛峠へ至る区間かは公式の文言から読み取れない 峡東林務環境事務所 0553-20-2727
乾徳山 乾徳山(南)線が路肩決壊のため通行禁止・解除時期未定 林道の路線ページ(id=89)で位置を確認
瑞牆山荘 県の2026年度春山情報で林道は通行可能・山荘から先は一般車両通行止め(春の資料) 県営林道一覧の該当路線
上日川峠 冬期閉鎖日が公式に見当たらない 山梨県道路規制情報・甲州市・バス事業者
櫛形山 県営・市営とも規制表示なし。冬期閉鎖の開始日は未発表 県営林道一覧・南アルプス市の案内

大弛峠は、長野県側と山梨県側で道の管理者が違う峠です。川上村側の村道は「冬期閉鎖」と表示されていますが、開始日は2026年10月1日時点でページに載っていません。山梨県側は、山梨市側の県営林道の案内(峡東林務環境事務所 0553-20-2727)で確かめてください。どちら側から入るかで電話先が変わる点が、この峠のいちばんの注意点です。

乾徳山は、県営林道乾徳山(南)線が路肩決壊のため通行禁止で、解除時期は未定です(2026年10月1日確認)。この林道が乾徳山のどの登山口に影響するかは、林道の案内ページ(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=89)で位置を見て確かめてください。徳和と大平高原の2つの登山口と、バスや駐車場の使い分けは乾徳山へのアクセスと2登山口の使い分けにまとめています。

瑞牆山荘までの林道は、県の春山情報(2026年度)では通行可能で、山荘から先は一般車両通行止めとされています。これは春の資料なので、冬の通行はあらためて確かめる必要があります。県営林道の一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)の該当路線を開いてください(2026年10月1日時点で規制表示なし)。瑞牆山そのものの難しさや、みずがき山荘からの行程は瑞牆山の標高差と岩場の難易度をまとめた記事で扱っています。

上日川峠への道の冬期閉鎖日も、2026年10月1日時点で公式に見当たりません。山梨県道路規制情報(https://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/)と、甲州市・バス事業者の案内で、出発前に確かめてください。櫛形山方面の林道は、県営・南アルプス市営とも規制の表示はなく、冬期閉鎖の開始日は未発表です。南アルプス市の案内(https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/5843.html)も合わせて見ておくと安心です。

ゲートの手前から歩いて入る計画は、行程が想像以上に長くなります。車道歩きは景色が変わらず、時間の感覚がずれやすい区間です。帰りの車道を暗くなってから歩くことにならないよう、出発時刻と引き返す時刻を決めてから入ってください。

日の短い時期にゲートの手前から歩く人は、明るいうちに戻る計画でも、ヘッドランプを1つ持っておくと判断に余裕が出ます。候補の一つが、ペツルのアクティック コア(E065AB・レッド)です。充電式のバッテリーを使うモデルで、日帰りの予備灯として荷物に入れておきたい人に向きます。なお、並行輸入品として出ている商品なので、保証や付属品の扱いは販売ページで確かめてください。

編集部の見立て:日付が出ていない道は、「わからないから行かない」ではなく「電話1本で答えが出る」ことが多いと思います。表の確認先を控えておき、出かける週に問い合わせるだけで、ゲートの前で引き返すという一番もったいない結末はかなり避けられます。

閉鎖の前後に登山口から歩く日の、滑らない靴と止まった時の防寒

道路がまだ開いている11月は、登山口までは車で行けても、山の上では凍結が始まっていることがある時期です。道路の閉鎖日と、足回りに滑り止めや冬寄りの靴が要る時期は同じではありません。道が開いているから夏と同じ装備で行ける、とは考えないほうが安全です。

この時期の装備を選ぶ基準は、次の3つです。1つ目は、凍った朝の道や落ち葉の下の濡れた地面で、靴の底がどれだけ滑りにくいか。2つ目は、朝晩や日陰で濡れた地面を歩いても、靴の中が濡れにくいか。3つ目は、歩いている間ではなく、休憩や道迷いの確認で立ち止まったときに、体の熱を逃がさない防寒着があるか。この3つを分けて考えると、何を足すべきかが見えやすくなります。

商品(型番) 公表されている特徴 向いている人
KEEN ピレニーズ(メンズ) 耐水・耐滑・クッション・通気をうたうトレッキングシューズ 晩秋の低山を、雪のない凍結や濡れた道まで含めて歩く人
モンベル プラズマ1000 ダウンジャケット(1101493・メンズ) 1000フィルパワーのダウンを使った防寒着 休憩や待ち時間の冷えに備え、軽さを優先したい人
モンベル スペリオダウン ラウンドネックジャケット(1101667・レディース) ラウンドネックのダウンジャケット 重ね着の中に入れやすい防寒着を探している人

靴については、ひとつ線を引いておく必要があります。閉鎖前の晩秋に、雪のない凍結や濡れた落ち葉の道を歩く日なら、手持ちの3シーズン用の登山靴で足りることも多い時期です。一方で、まとまった雪の上を歩く日や、アイゼンを付ける前提の山へ行く日は、3シーズン靴の限界を超えます。手持ちの3シーズン靴で行ける限界と、冬靴が必要になる条件を先に読んで、自分の山行がどちら側かを決めてください。

KEENのピレニーズは、耐水・耐滑をうたうトレッキングシューズで、晩秋の低山を濡れた道も含めて歩きたい人に向きます。冬靴ではないので、雪山やアイゼン前提の山行に使う靴ではない、と割り切って選ぶのがよいと思います。

モンベルのプラズマ1000 ダウンジャケット(1101493)は、1000フィルパワーのダウンを使った防寒着です。歩いている間は着ず、休憩や山頂で立ち止まったときにすぐ羽織る1枚として、荷物の重さを抑えたい人に向きます。

モンベルのスペリオダウン ラウンドネックジャケット(1101667)は、レディースのラウンドネック型です。襟の立たない形なので、フリースやシェルの中に重ねて着たい人に向きます。

ダウンは濡れると保温しにくくなります。雨や湿った雪の日は、ダウンの上に雨具を重ねるか、濡れにくい化繊の防寒着と使い分けるのが基本です。ダウンだけで冷えへの備えが済むと考えないでください。

編集部の判断:閉鎖前の晩秋で一番起きやすい失敗は、「まだ雪がないから夏の装備で大丈夫」と思って、日陰の凍結と止まったときの冷えに同時に困ることだと考えています。靴は滑りにくさ、防寒は止まったときの一枚、と役割を分けて足していくのが、買いすぎず足りなさすぎない線です。

道路ではなく登山道が閉まる山|富士山吉田ルート・西沢渓谷・三ツ峠

山梨県には、道路の通行止めではなく、登山道や歩道そのものが閉まる山があります。この種類の閉鎖は、県の道路規制情報にも県営林道一覧にも出てこないことがあり、見る場所を間違えると「規制なし」と誤解しやすくなります。

富士山の吉田ルートは、登山道が区間ごとに冬季閉鎖される山です。山頂から五合目までの区間と、それより下の区間とで閉鎖のタイミングが分けて案内されています。区間ごとの閉鎖日は、山梨県の富士山登山道の閉鎖案内(https://www.pref.yamanashi.jp/ysd-kensetsu/doroiji/fujisan_heisa2010-10-1.html)で確かめてください。案内には降雪などで前倒しになる場合があることも書かれているので、出かける直前にも開き直すのが基本です。

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富士山の場合、有料道路の営業と登山道の閉鎖は別の管理です。富士スバルラインで五合目まで行けるかどうかと、登山道を歩けるかどうかは、それぞれ別のページで確かめてください。道路が開いていることを、登山道が開いている根拠にしないでください。

西沢渓谷は、県が歩道の開山期間を案内している場所です。これは道路の通行止めではなく、歩道の開山・閉山の期間です。閉山の予定日は、山梨県の西沢渓谷歩道の案内(https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/r3nishizawakeikokuhodoukaizan/r7nishizawakeikoku.html)で確かめてください。ページには季節ごとの注意も載っているので、日付と合わせて読んでおくと判断材料が増えます。

三ツ峠では、一部の歩道が通行止めになっていることが山梨県から発表されています。通行止めの区間、始まった日時、解除の見通しと、山頂へ別のルートから登れるかどうかは、県の発表ページ(https://www.pref.yamanashi.jp/release/kankou-sk/260630/2026mitsudouge.html)で確かめてください。この種類の通行止めは季節による閉鎖ではないので、冬が来る前に解除されるとも、冬の間に解除されるとも限りません。

登山道そのものの通行止めは、森林管理局・環境省・都道府県など窓口が分かれています。道路とは別に登山道の規制を調べる順番は、登山道の通行止めを4つの窓口で順番に見る方法で扱っています。

道路と登山道の閉鎖を分けて考えると、ありうる状態は4通りになります。道路も登山道も開いている、道路は開いているが登山道が閉まっている、道路は閉まっているが登山道は開いている、両方閉まっている。山の計画で確かめるべきなのは、この4通りのうちどれに当たるかで、どちらか片方だけを見ても答えは出ません。

編集部の見立て:登山道が閉まる山は、道路が閉まる山より「開いているように見える」のが厄介だと思います。車で登山口まで行けてしまうので、閉鎖の案内を見ていないと、登り始めてから気づくことになります。富士山・西沢渓谷・三ツ峠へ行く人は、道路の情報とは別に、県の登山道・歩道のページを必ず1枚開くと決めておくのがよいと考えています。

「積雪状況により早まる」の読み方|予定日の数日前に計画を置く

南アルプス線の路線ページには、11月4日の冬期閉鎖開始予定に続けて「積雪、路面の凍結などにより早まる場合があります」と書かれています(2026年10月1日確認)。この一文は、予定日が確定日ではないことを、県がはっきり書いているものです。

この文を読んだうえで計画を立てるなら、予定日の直前ではなく、数日前に山行を置くのが基本になります。予定日の前日を狙った計画は、前倒しがあった時点で成り立たなくなります。数日前に置いておけば、前倒しがあっても行ける可能性が残りますし、行けなかったときに別の山へ切り替える時間もとれます。

前倒しに備える考え方:閉鎖の予定日が出ている道では、「予定日の前日まで行ける」とは考えず、「予定日より前に閉まる可能性がある」と考えます。計画は予定日から数日あけて置き、出発の前日と当日の朝に路線ページを開き直します。閉まっていたら、そのまま別の山に切り替える候補を1つ用意しておくと、当日の判断が速くなります。

前倒しは道路の話ですが、山の側の変化とも関係します。道路の閉鎖が早まるのは積雪や凍結があったときなので、閉鎖が前倒しになるような年は、その先の登山道でも雪や凍結が早く始まっていると考えるのが自然です。道路が開いていても、登山口から先の道が冬に近い状態になっている可能性を頭に置いておいてください。

この時期は、朝の気温が下がって、手先の冷えが先に来ることも増えます。手袋は、薄手のインナーと、その上に重ねる手袋を分けて考えると、歩きながらの調整がしやすくなります。インナーとメインとオーバーの3層の考え方と、気温別の組み合わせの目安は、冬の登山用グローブの3層と組み合わせの目安にまとめています。

インナー手袋の候補として挙げられるのが、アイスブレーカーの200 オアシス グローブライナー(IN62201・ブラック・XL)です。薄手のライナーを単体で使ったり、厚手の手袋の中に入れたりしたい人に向きます。スマートフォンや地図の操作で外すことが多い人は、ライナーを1枚持っておくと素手になる時間を減らせます。

「予定」と書かれた日付を、自分の都合で確定日に読み替えないでください。閉鎖の予定日を過ぎた道に入れないのは当然として、予定日の前でも、ゲートが閉まっていれば入れません。現地で閉まっていたら、閉鎖区間に車で入らず、その日の計画を切り替えてください。

編集部の判断:「早まる場合があります」を読んだ人と読まなかった人では、11月初めの計画の置き方がまるで違ってくると思います。予定日から逆に数えて、ぎりぎりを狙わないこと。行ける最後の日を探すより、余裕のある日に行くほうが、結果的に行ける確率は上がると考えています。

11〜3月に山梨県の山へ行くなら|道が閉まった後の3つの選択

道路が閉まった後の11月から3月にかけて、閉鎖区間の先にある登山口を使いたいとき、とれる選択は大きく3つあります。閉鎖区間を歩いて入る、閉鎖されない別の登山口を使う、その山は春まで行かない、の3つです。どれを選ぶかは、山の雪と行程の長さ、そして自分の経験で決まります。

選択 成り立つ条件 成り立たないとき
閉鎖区間を歩いて入る 車道歩きを足しても日没前に戻れる。雪と凍結に対応する装備と経験がある 行程が日の短さに収まらない、雪山の経験がない
閉鎖されない登山口を使う 通年通行可能な道の先に登山口がある(例: 南アルプス線の起点〜夜叉神) その登山口の先の登山道が雪で閉ざされている
春まで行かない その山の冬の状態が自分の経験を超える (この選択はいつでも成り立つ)

閉鎖区間を歩いて入る選択は、道路が閉まっていても登山道そのものが閉まっていなければ、形の上ではとれます。ただし、車で入れた距離をすべて歩くことになるので、行程が大きく延びます。冬は日が短く、同じ行程でも夏より余裕がありません。雪の付いた道を歩く装備と経験がないなら、この選択はとらないのが基本です。

閉鎖されない登山口を使う選択は、南アルプス線の起点〜夜叉神のように、公式に「通年通行可能」とされている道があるときに考えられます。ただ、道路が通れることと、その先の登山道が冬に歩けることは別です。夜叉神の先の登山道が雪や凍結でどうなっているかは、道路の情報からはわかりません。

道が閉まった後の積雪・凍結の状態や日没の時刻は、山ごとに違います。道路の閉鎖日の情報だけで、冬に登れるかどうかを判断しないでください。山ごとの記事や、登山口のある自治体・山小屋の案内で、冬の状態を別に確かめる必要があります。

春まで行かない選択は、消極的に見えて、実はいちばん確実な判断です。甘利山や観音平、天女山のように県道が閉まる山、北沢峠のように2026年度中は車で入れない場所は、冬の間は無理に近づかず、解除の後に計画し直すのが自然です。閉鎖が明けた春に同じ登山口から登れば、冬に長い車道歩きを足すより、ずっと短い行程で同じ山頂に立てます。

冬の間に山へ行きたい人は、閉鎖の影響を受けない低い山や、駅やバス停から歩ける山を候補にする考え方もあります。道路の閉鎖を気にしなくてよい山を選べば、冬に確かめることは雪と凍結と日没の3つに絞れます。

  • 行きたい山の登山口が、閉鎖区間の先にあるかどうかを確かめた
  • 閉鎖区間を歩く場合の行程を、日没までに戻れる長さかで見直した
  • 別の登山口がある場合、その道が通年通行できるかを公式で確かめた
  • その先の登山道の冬の状態を、道路とは別に確かめた
  • どれも難しい場合は、春の解除後に計画を回すと決めた

編集部の見立て:道が閉まった山に冬に行く方法を探すより、閉まる前に行く、閉まったら春まで待つ、という2択で考えるほうが、多くの人にとって現実的だと思います。閉鎖区間を歩いて入る選択は、雪山の経験がある人のためのもので、道路が閉まった後の寄り道として気軽にとる選択ではないと考えています。

自分の山の道を確かめる手順|山梨県内の窓口だけで済ませる

最後に、山梨県内の山へ行く人が、自分の登山口へ通じる道を確かめる手順を窓口の順にまとめます。一般的な調べ方は前半で紹介した記事にあるので、ここでは山梨県の窓口だけに絞ります。

  1. 登山口までの道の路線名を地図で確かめ、県道・県営林道・村道・有料道路・登山道のどれに当たるかを決める
  2. 県道なら山梨県道路規制情報(https://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/)で路線名を検索する。県営林道なら県営林道一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)から路線ページを開く
  3. 日付が載っていない、または区間がはっきりしないときは、路線ページの問い合わせ先に電話する(南アルプス線は中北林務環境事務所治山林道課 0551-23-3864)

手順の1つ目で迷いやすいのは、路線名がわからないときです。地図アプリに表示される道の名前は、正式な路線名と違うことがあります。登山口の自治体や山小屋の案内に「◯◯林道」「県道◯号」と書かれていれば、それを手がかりに一覧で探すのが早道です。

電話で聞くときは、「◯◯線の冬期閉鎖は、何月何日から、どこからどこまでの区間ですか」と、日付と区間の2つをまとめて聞くと、1回で必要なことがそろいます。自分の登山口の名前を添えて、「その登山口の手前で止められるか」を聞くと、さらに確実です。

手順の2つ目では、県道と県営林道でページが別であることを忘れないでください。一つの登山口へ行く途中で、県道から林道に入ることもあります。その場合は、県道の規制情報と林道の路線ページの両方を開く必要があります。

有料道路や登山道が絡む山では、さらに開くページが増えます。富士山なら有料道路の運営会社の案内と県の登山道の閉鎖案内、西沢渓谷や三ツ峠なら県の歩道や登山道の案内です。開くページの数は、登山口までに通る道の種類の数と同じだと考えておくと、見落としが減ります。

ページを開いた日付を記録しておいてください。規制の情報は日ごとに変わることがあり、1週間前に見た情報は、出発の日には古くなっている可能性があります。出発の前日と当日の朝に開き直すのが基本です。

編集部の判断:山梨県の道の確認は、道の種類を決める、ページを開く、足りなければ電話する、の3つで終わります。難しいのは手順ではなく、「一度見たから大丈夫」と思わずに、出かける週にもう一度開くことだと考えています。

よくある質問

Q. 山梨県の林道は、2026年は何日から閉まりますか?

A. 山梨県の県営林道には、全路線に共通する一律の閉鎖日はありません。2026年10月1日時点で開始日が公式に出ているのは南アルプス線の夜叉神〜広河原・広河原〜北沢峠で、どちらも11月4日開始予定(積雪・凍結などで早まる場合あり)です。そのほかの路線は、県営林道一覧から路線ページを開いて確かめてください。

Q. 「12月10日から閉鎖」と書かれているのを見ましたが、正しいですか?

A. 県営林道の閉鎖日は路線ごとに違い、「12月10日から」という一律の日付は、2026年10月1日時点で県の公式ページに出ていません。そうした日付を見かけたら、県営林道一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)で自分の林道名を選んで確かめてください。

編集部の見立て:出所のわからない一律の日付は、使い勝手がよいぶん広まりやすいと思います。便利な日付ほど、公式の路線ページと突き合わせてから使うのがよいと考えています。

Q. 甘利山へは、2026年は何日まで車で行けますか?

A. 甘利山公園線(県道613号)の2026年の冬の閉鎖日は、2026年10月1日時点で未発表です。前の冬は2025年11月28日15時に閉鎖が始まりました。11月後半に入る前に、山梨県道路規制情報で路線名を検索して最新の日時を確かめてください。

Q. 北沢峠へは、冬期閉鎖の前なら車やバスで行けますか?

A. 南アルプス線の広河原〜北沢峠は、令和元年の台風19号の被災箇所を復旧作業中のため、当面の間、全車両が通行できません。県は「令和8年度中の復旧見込みはありません」としています(2026年10月1日確認)。冬期閉鎖の日付とは関係なく、現在も通れない状態です。

Q. 県営林道の一覧に何も出ていなければ、冬も通れますか?

A. 通れるとは限りません。一覧に規制の表示がないのは、閉鎖日がまだ載っていないだけの場合があります。路線ページを開いて規制内容を読み、日付がなければ問い合わせ先に確かめてください。

編集部の判断:一覧の空欄を見て安心するより、空欄の路線にこそ電話する、と決めておくほうが、冬の入口ではずっと役に立つと考えています。

まとめ:2026年の冬の前に、今日やることは1つ

2026年10月1日時点で、山梨県の山へ通じる道のうち、閉鎖の開始日が公式に出ているのは県営林道南アルプス線の2区間(11月4日開始予定・前倒しあり)です。甘利山公園線などの県道3路線は、2025年に11月28日15時に閉まった実績だけが出ていて、2026年の冬の日付は未発表です。ほかの多くの路線も、日付はまだ出ていません。

だから今日やることは1つで、自分が今シーズンに行きたい山の登山口へ通じる道が、どの種類の道かを決めて、確認先のページをブックマークしておくことです。日付が出るのを待つのではなく、日付が出る場所を先に押さえておけば、出かける週に開き直すだけで済みます。

編集部の見立て:閉鎖日を覚えておく必要はないと思います。覚えておくべきなのは、その道を誰が閉めるのかと、どのページに日付が出るのか。この2つがあれば、2026年の冬も、来年の冬も、同じ手順で確かめられます。

  1. 今シーズンに行きたい山梨県の山を1〜3つ決め、登山口までの道の路線名と種類(県道・県営林道・村道・有料道路・登山道)を書き出す
  2. それぞれの確認先(山梨県道路規制情報・県営林道の路線ページ・村役場・運営会社・県の登山道の案内)をブックマークし、日付のない路線は問い合わせ先の電話番号を控える
  3. 出かける週の前半と前日に確認先を開き直し、閉鎖の予定日から数日あけた日に山行を置く

編集部の判断:道が閉まる前の秋の山は、行ける日が少ないぶん、計画の置き方で結果が大きく変わります。ぎりぎりの日を狙わず、余裕のある日に行く。それだけで、ゲートの前で引き返す確率はかなり下げられると考えています。

出典

  • 山梨県 県営林道情報 南アルプス線(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=4)2026年10月1日確認
  • 山梨県 県営林道情報 一覧(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/list.php)2026年10月1日確認
  • 山梨県 県営林道情報 乾徳山(南)線(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=89)2026年10月1日確認
  • 山梨県 県営林道情報 川上牧丘線(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=61)2026年10月1日確認
  • 山梨県 県営林道情報 川上村営林道村道川上牧丘(大弛峠)線(https://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/kisei.php?id=63)2026年10月1日確認
  • 山梨県 令和8年度 冬期閉鎖状況(県道613号・618号・620号)(https://www.pref.yamanashi.jp/documents/20768/r8toukiheisajouhou.pdf)2026年10月1日確認
  • 山梨県 道路規制情報(https://www.pref.yamanashi.jp/dourokisei/)2026年10月1日確認
  • 山梨県 南アルプス林道・県道の案内(https://www.pref.yamanashi.jp/minami-alps-ks/50915161945.html)2026年10月1日確認
  • 南アルプス市 林道の案内(https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/5843.html)2026年10月1日確認
  • 山梨県 富士山登山道の閉鎖案内(https://www.pref.yamanashi.jp/ysd-kensetsu/doroiji/fujisan_heisa2010-10-1.html)2026年10月1日確認
  • 山梨県 西沢渓谷歩道の案内(https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/r3nishizawakeikokuhodoukaizan/r7nishizawakeikoku.html)2026年10月1日確認
  • 山梨県 三ツ峠の歩道通行止めの発表(https://www.pref.yamanashi.jp/release/kankou-sk/260630/2026mitsudouge.html)2026年10月1日確認
  • 富士山有料道路(富士スバルライン)営業案内(https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/eigyoinfo/)2026年10月1日確認

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