ボルダリングの壁の種類とは?傾斜(角度)とカンテの見分け方まとめ

「ボルダリング 壁 種類」で検索してこのページに来た方は、ジムの壁がなぜこんなに違う角度をしているのか、カンテとは何なのか気になっているのだと思います。この記事は、名古屋市港区のボルダリングジムカラフルロック編集部が、壁の種類・傾斜(角度)・カンテに絞って整理したものです。まずは結論からお伝えします。
先に結論
ボルダリングの壁は、角度によって大きくスラブ・垂壁・前傾壁(かぶり)・ルーフの4つに分けられます。これに、壁そのものの形が作るカンテ(壁の角)と、壁に取り付けられた大きな立体パーツハリボテが組み合わさります。
カンテとは、壁と壁がぶつかる場所にできる出っ張った角(稜線)のことです。ホールドのように後から取り付けられた突起ではないので、課題ごとに「カンテを使ってよいか」があらかじめ決められています。
壁の傾斜は、角度(度数)でおおよその目安を示せます。スラブは90度に届かないくらい奥に倒れた壁、垂壁は約90度、前傾壁は90度を超えて手前にせり出した壁、ルーフはさらに天井に近づいた壁、という並びで説明されることが多いです。初心者は、まずスラブや垂壁から始めるのがおすすめで、慣れてきたら前傾壁、ルーフ、カンテを使う課題へと少しずつ広げていくとよいです。

もくじ
ボルダリングの壁は角度で4つに分かれる|傾斜の目安と登り方のコツ
ボルダリングの壁は、まとめて「ボルダリングウォール」や「クライミングウォール」と呼ばれます。同じホールドが付いていても、壁の角度が変わるだけで難しさや必要な体の使い方は大きく変わります。
壁の角度は、垂直な壁を90度とした目安で説明されることがあります。ただし基準の取り方はジムや資料によって多少違うため、あくまで大まかな目安としてとらえてください。
| 壁の種類 | 角度の目安 | 登り方のコツ |
|---|---|---|
| スラブ | 90度未満(奥に倒れている) | 重心を足の上に乗せ、体を起こして足で立つ |
| 垂壁 | 約90度(ほぼ垂直) | 重心を真上に保ち、腕を伸ばして体力を温存する |
| 前傾壁(かぶり) | 90度超(手前にせり出す) | 重心を壁に近づけ、足を残して体幹で支える |
| ルーフ | さらに角度が強く、天井に近い | 体を天井側へ引きつけ、足の位置で重心を作る |
最初は角度の数字を覚える必要はありません。ジムで登りながら「この壁は重心の置き方が違うな」と感じられれば十分です。
カンテとは?壁の角を使う課題もある
カンテとは、壁と壁がぶつかる場所にできる出っ張った角(稜線)のことです。ホールドではなく壁そのものの形なので、単体では「持つ・踏む」という発想がしにくく、初めて聞くと分かりにくい言葉かもしれません。
使えるか使えないかの見分け方
カンテを使ってよいかどうかは、課題ごとに決められています。課題表に「カンテ使用可」「カンテ不可」のような注記があることもあれば、特に表示がないこともあります。表示がない、あるいは判断がつかないときは、その場でスタッフに確認するのが確実です。
カンテの持ち方・足の使い方
カンテは、角を横から挟むように持つと安定しやすく、指先だけでなく手のひらや体の側面を当てて使うこともあります。足も正面からではなく側面に置き、体をカンテの向きに合わせて斜めにすると、重心を保ちやすくなります。
よくある勘違い
カンテは壁の角そのものであり、貼り替えられるホールドではありません。「カンテがあれば有利」とは限らず、課題によってはカンテに頼るとかえって不安定になることもあります。使ってよい範囲は課題ごとに違うので、思い込みで使わず、迷ったら確認する習慣をつけておくと安心です。
スラブとは?バランスが大事な登りやすい壁

スラブは、垂直よりも奥に少し倒れている壁です。強い腕力よりも、足に体重を乗せる感覚やバランスが大切になります。
初心者にとっては触りやすい壁ですが、足場が小さい課題では「どこに足を置けばいいか分からない」と感じることもあります。ホールドのない壁面に足を置いて登る「スメアリング」という技術も、スラブでよく使われます。詳しくはスメアリングのコツにまとめています。
スラブで意識したいのは、手で引っぱることよりも、足で立つことです。つま先をホールドに置き、体を壁に近づけすぎず、焦らずに次の足場を探してみましょう。
垂壁とは?初心者が基本を覚えやすい壁

垂壁は、ほぼまっすぐ立っている壁です。ボルダリングを初めて体験する人が、最初に基本を覚えやすい壁でもあります。
足に体重を乗せやすく、体の向きや足の置き方を練習しやすいので、腕力に自信がない人でも取り組みやすいです。
垂壁で疲れやすい人は、腕を曲げっぱなしにしていることがあります。腕を伸ばして体を安定させ、足で立つ意識を持つだけで、登りやすさが変わります。壁についている突起物の名前や持ち方はボルダリングのホールドの記事で詳しくまとめています。
前傾壁・かぶりとは?足と体幹が大切になる壁

前傾壁は、手前に倒れている壁です。「かぶり」「オーバーハング」と呼ばれることもあります。
角度が強くなるほど、ただ手でぶら下がるだけでは苦しくなります。足をホールドに残す、腰を壁に近づける、体をひねるなど、ボルダリングらしい動きが増えてきます。腰と肩を交互に入れ替える「側対ムーブ」は、前傾壁で特に効果を感じやすい動きのひとつです。側対ムーブの記事で詳しく説明しています。
ポイント初めて触ると「急に難しい」と感じやすい壁ですが、無理に高いグレードを狙わず、やさしい課題から試すのがおすすめです。
ルーフとは?天井のような強い傾斜の壁

ルーフは、天井のように強く傾斜した壁です。登るというより、ぶら下がりながら移動するように見えることもあります。
初心者にとっては難しく感じやすい壁ですが、足を使って体を支える感覚が分かってくると、挑戦する楽しさが出てきます。どの筋肉をどう使うのか知りたい人はボルダリングで使う筋肉の記事も参考にしてください。
ご注意前傾壁やルーフは、体勢によっては落ちるときに姿勢が乱れやすくなります。手からではなく足から、マットの中央寄りに着地する意識を持つと安心です。不安な方は、事前にスタッフへ降り方を確認してください。
最初からルーフを無理に登る必要はありません。スラブ、垂壁、薄い前傾壁に慣れてから、スタッフや経験者に聞きながら挑戦すると安心です。
ハリボテとは?大きな立体パーツを使う壁
ハリボテは、壁に取り付けられた大きな立体パーツです。普通のホールドより大きく、手で持つだけでなく、足を乗せたり、体を押し当てたり、バランスを取ったりして使います。カンテと同様、名前だけ聞くとイメージしにくい用語のひとつです。用語をまとめて確認したい方はボルダリング用語まとめもあわせてご覧ください。
見た目は難しそうですが、初心者向けの課題に使われていることもあります。大きいから簡単、小さいから難しい、とは限らないのがボルダリングの面白いところです。
初心者はどの壁から登ればいい?
初めてボルダリングをするなら、まずは垂壁やスラブのやさしい課題から始めるのがおすすめです。
- 垂壁で、足で立つ感覚を覚える——腕を伸ばし、体重を足に乗せる基本を練習します。
- スラブで、バランスと足置きを練習する——手より先に、足の置き場所を探す習慣をつけます。
- 薄い前傾壁で、足を残す感覚を試す——腰を壁に近づけ、体幹で支える動きに触れてみます。
- 慣れてきたら、強い前傾壁やルーフ、カンテを使う課題に挑戦する——少しずつ角度と難しさを広げていきます。
ムーブそのものをもう少し詳しく知りたい方はボルダリングのテクニックの記事も参考にしてください。この順番なら、腕力だけに頼らず、ボルダリングの基本を覚えやすくなります。
カラフルロックの壁は8面|角度80度〜170度とMoonBoard
カラフルロックには、角度80度〜170度の壁が8面あります。緩やかな角度の壁からルーフに近い強い角度の壁まで、幅広い傾斜に触れられます。館内にはMoonBoardも設置されており、世界共通のホールド配置に専用アプリが連動する仕組みで知られています。通常の壁とは感覚が違う部分もあるので、初めて触れる方はスタッフに使い方を聞いていただくと安心です。
シューズやチョークはレンタルもご用意していますので、動きやすい服装でお越しください。
よくある質問
Q. ボルダリングの壁にはどんな種類がありますか
角度によって、スラブ・垂壁・前傾壁(かぶり)・ルーフの4つに大きく分けられます。これに、壁の角である「カンテ」と、立体パーツの「ハリボテ」が組み合わさります。
Q. カンテとは何ですか
カンテとは、壁と壁がぶつかる場所にできる出っ張った角(稜線)のことです。ホールドのように後から取り付けられた突起ではなく、壁そのものの形が作る角です。
Q. カンテは自由に使ってもよいのですか
課題ごとに「カンテ使用可」「カンテ不可」が決められている場合があります。課題表や壁の掲示で示されることがあり、分からないときはスタッフに確認するのが確実です。
Q. ボルダリングの傾斜(角度)にはどんな目安がありますか
垂直な壁を90度とすると、スラブは90度未満、垂壁は約90度、前傾壁は90度を超えたあたり、ルーフはさらに角度が強く天井に近づいた壁、という並びで説明されることが多いです。基準の取り方はジムや資料によって多少異なるため、目安としてとらえてください。
Q. 初心者はどの壁から登ればいいですか
まずは垂壁やスラブのやさしい課題から始めるのがおすすめです。足で立つ、腕を伸ばす、体を安定させるなど、基本を覚えやすいからです。
Q. 前傾壁やルーフは初心者でも登れますか
やさしい課題なら挑戦できる場合もありますが、最初は難しく感じやすいです。無理に登ろうとせず、低いグレードやスタッフに確認できる課題から試しましょう。
Q. ハリボテとは何ですか
壁に取り付けられた、通常のホールドより体積の大きい立体パーツです。手で持つだけでなく、足を乗せたり体を押し当てたりして使います。
Q. カラフルロックの壁にはどんな特徴がありますか
角度80度〜170度の壁が8面あり、緩やかな壁から強い傾斜の壁まで触れられます。館内にはMoonBoardも設置しており、初めて触れる方はスタッフに使い方を聞いていただくと安心です。
壁の種類や傾斜、カンテの扱いが分かってくると、次にジムへ行くときの見え方が少し変わってきます。関連ページとして、料金ページも来店前にあわせてご確認ください。
壁の種類は、見るだけより実際に登ってみるほうが分かりやすいです。まずは名古屋市港区のカラフルロックで、いろいろな傾斜の壁に触れてみませんか。