12月の日の入は16時29分〜38分(横浜)、環境省の標準2時間30分で組む金時山の1日

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12月の金時山で最初に決めたいのは「何時に山頂を発つか」です。12月の日の入は、国立天文台の横浜(神奈川県の県庁所在地)の値で16時29分〜16時38分(2026年11月6日確認)。環境省が案内する金時山のコースは標準2時間30分・4.6km(公式が「目安」と明記)なので、この2つの数字があれば、出発の締切と引き返しの時刻は日付ごとに組めます。

金時山は神奈川県箱根町と静岡県小山町の境にある、標高1,212m(環境省)の山です。2026年11月6日時点で、箱根町のコース注意情報は「明神ヶ岳-金時山」「仙石原-金時山」「金時山-乙女峠」のいずれも「現在、注意を要する情報は特にありません」としています。ただしこれは確認した日の掲載で、12月の通行を約束するものではありません。

一方で、12月に凍結や積雪が始まる時期、山頂の気温、山頂の茶屋の冬の営業、バスの冬の時刻は、公式が数字を示していない部分です。示されている数字で1日を組み、示されていない部分は出発の前日と当日の朝に公式ページで確かめる。この2段構えで考えると、12月の金時山は計画の立てやすい山になります。

5つのルートの距離やコースタイム、どの道が自分に合うかは、金時山の5ルートの距離とコースタイムを並べた記事にまとめています。ここでは12月の1日を、時刻の表で組み立てます。

  • 12月1日・15日・22日・31日の日の出と日の入(横浜)と、そこから決まる「山頂を発つ時刻」の目安
  • 環境省の区間値(5分〜55分)を合計すると150分で、標準の2時間30分と一致すること。上り80分・下り70分の内訳
  • 標準より遅い足のとき(1.2倍・1.5倍)に、出発の締切が何分早まるか
  • 11月6日時点の箱根町のコース注意情報と、大涌谷周辺の通行止めが金時山とは別の区間であること
  • バスの時刻を記事に書かず、箱根ナビの時刻表PDFと運行情報で確かめる理由。金時神社入口と金時登山口は別の停留所
  • 山頂の茶屋の冬の営業は公式の記載が無く、飲み物と食べ物は持参で組むこと
  • チェーンスパイクは凍結・積雪の日に足す物で、乾いた日は持たない選択もあること
  • 出発の前日と当日の朝に開く公式ページの一覧

12月の金時山は登れるか|11月6日時点で規制なし、決まっていないのは天気と路面

箱根町は町内のハイキングコースごとに「コース注意情報」を出しています。2026年11月6日に確認した掲載では、金時山に関わる3つのコース、「明神ヶ岳-金時山」「仙石原-金時山」「金時山-乙女峠」は、どれも「現在、注意を要する情報は特にありません」でした。更新日の表示は見当たらないため、いつの時点の状態かはページの上では読み取れません。

この掲載から言えるのは「11月6日に見た時点では、町は金時山のコースに注意を出していない」ということまでです。12月のある日に通れるかどうかは、その日の朝にもう一度ページを開いて決めるものだと考えてください。倒木や崩落、降雪のあとに情報が加わることは十分にあり得ます。

12月の金時山の結論:公式の規制は11月6日時点で無く、環境省の標準2時間30分という短めの行程は、日の短い12月でも組みやすい長さです。ただし凍結・積雪の始まり、山頂の気温、茶屋の営業、バスの冬の時刻は公式が示していないため、そこは出発の前日と当日に確かめる前提で計画します。

公式が示していない項目を整理すると、次の表のようになります。左の列にあるものは数字で計画に入れてよく、右の列にあるものは当日確認に回します。どちらに入るかを分けておくと、「なんとなく大丈夫そう」で出かけることが減ります。

項目 公式が示している値(2026年11月6日確認) 当日に確かめること
コースの規制 箱根町のコース注意情報で金時山関連3コースは「注意を要する情報は特にありません」 出発の朝に同じページを開き直す
所要時間 環境省の標準2時間30分・4.6km(目安) 自分の足の倍率を当てる
日の出・日の入 国立天文台・横浜の値(12月は16:29〜16:38) 山中は谷や稜線で早く暗くなる場所がある
凍結・積雪 開始時期の公式の記載は見当たらない 前日の天気と、登山口の路面
山頂の気温 気象庁アメダス「箱根」は気温・積雪の平年値が資料なし 天気予報の標高別の値
バス・茶屋 冬の時刻・冬の営業の公式の掲載は見当たらない 時刻表PDFと運行情報。飲食は持参

編集部の見立て:12月の金時山で迷う原因は、山そのものより「わからない項目が混ざっていること」にあると考えています。数字のある項目と、当日にしか決まらない項目を分けてしまえば、行くか行かないかの判断は前日の夜にはほぼ終わります。

12月の金時山の1日|日の出・日の入と区間値で組む時刻表

ここが12月の計画の中心です。環境省が掲載しているコースは、金時神社入口から公時神社、公時宿り石を経て山頂へ登り、公時神社分岐、矢倉沢峠を経て金時登山口へ下る周回です。区間ごとの標準時間は、上りが5分・20分・55分、下りが15分・20分・35分。公式の区間値を合計すると上り80分、下り70分、合わせて150分で、標準の2時間30分と一致します。

この150分に、山頂で過ごす時間と、日の入より前に下山を終える余裕を足すと、1日の時刻表になります。下山完了の目安は、編集部の基準として「日の入の1時間前」に置きました。横浜の日の入は平地の値で、山の中は谷や稜線の陰で先に暗くなる場所があるためです。

日付 日の出(横浜) 日の入(横浜) 下山完了の目安 山頂を発つ時刻(標準の足) 出発の締切(標準・山頂30分)
12月1日 6:31 16:29 15:29 14:15 12:25
12月15日 6:43 16:30 15:30 14:20 12:30
12月22日 6:47 16:33 15:33 14:20 12:30
12月31日 6:50 16:38 15:38 14:25 12:35

表の読み方は単純です。日の入から60分引いて下山完了の目安を出し、そこから下りの70分を引くと「山頂を発つ時刻」になります。さらに上りの80分と山頂の30分を引いたものが、金時神社入口を歩き始める締切です。時刻は5分単位で早いほうへ丸めています。日の出・日の入は国立天文台の「各地のこよみ」の横浜の値で、2026年11月6日に確認しました。

表の「出発の締切」は、標準の足で歩けて、山頂に30分しかいない場合の最も遅い時刻です。午後の出発を勧める表ではありません。休憩を多めに取る人、写真を撮りながら歩く人、富士山を待ちたい人は、この時刻より1〜2時間早く歩き始める計画にしてください。

反対に、朝のうちに登る組み方もあります。日の出は12月を通して6時31分〜6時50分なので、朝のうちに歩き始めれば、日の入までの余裕は大きく取れます。空気の冷えた朝の時間帯は、凍った路面が日陰に残りやすい点だけ頭に置いておくと安心です。前の晩に仙石原に泊まるなら、仙石原の周辺の宿を探す(じゃらん)で探せます。

上りの80分のうち、公時宿り石から山頂までの55分は、区間の中で最も長い登りです。ここで汗をかき、山頂で止まった途端に冷える、という順番が12月の1日の典型になります。肌に触れる1枚を汗の残りにくい素材にしておくと、山頂の30分の過ごし方が変わります。モンベルのスーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツは、薄手のメリノウールの肌着を1枚目に使いたい人に向く選択肢です。

編集部の見立て:12月の金時山の時刻表は、どの日付でも「山頂を14時台前半に発つ」に収まります。日付で動くのは数分です。だからこそ、覚えておくのは日付ごとの細かい数字より「14時15分には山頂を離れる」という1行のほうが役に立つと考えています。

12月の日の入は16時29分〜16時38分|12月1日・15日・22日・31日で引き返し時刻を決める

国立天文台の「各地のこよみ」によると、横浜の日の入は12月1日が16時29分、12月15日が16時30分、12月22日が16時33分、12月31日が16時38分です(2026年11月6日確認)。11月30日も16時29分で、11月末から12月半ばまでは、日の入がほとんど動かない時期にあたります。

日の入が最も早い時期と、日の出が最も遅い時期は一致しません。12月の前半は日の入が早いまま止まり、後半は日の入が少しずつ遅くなる一方で、日の出はさらに遅くなっていきます。12月の午後の計画では、日の入の早さが12月前半とほぼ同じまま続くと考えておけば、日付による差で計画を崩すことはありません。

金時山 12月の日の入と標準時間。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。12月1日の日の入=16:29(横浜・日の出6:31)/12月15日の日の入=16:30(横浜・日の出6:43)/12月22日の日の入=16:33(横浜・日の出6:47)/12月31日の日の入=16:38(横浜・日の出6:50)/環境省の標準時間=2時間30分・4.6km(目安)。図の下部に「国立天文台・環境省(2026年11月6日確認)」と注記。
金時山 12月の日の入と標準時間。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。12月1日の日の入=16:29(横浜・日の出6:31)/12月15日の日の入=16:30(横浜・日の出6:43)/12月22日の日の入=16:33(横浜・日の出6:47)/12月31日の日の入=16:38(横浜・日の出6:50)/環境省の標準時間=2時間30分・4.6km(目安)。図の下部に「国立天文台・環境省(2026年11月6日確認)」と注記。

日の入から引き返し時刻を決める考え方そのものは、月や場所が変わっても同じです。東京・長野・大阪の月別の日の入と、引き返し時刻の決め方は登山の日没の月別早見表と引き返し時刻の記事にまとめています。

日の入の数字には「地点」がついて回ります。ここで使っているのは県庁所在地の横浜の値で、金時山そのものの値ではありません。山の中では、谷の底や尾根の北側など、平地より先に暗くなる場所があります。公式の日の入をそのまま「暗くなる時刻」と読むと、下りの最後の区間で手元が見えにくくなるおそれがあります。

そのため表では、日の入の60分前を下山完了の目安にしました。60分という幅に公式の根拠はなく、編集部の基準です。横浜の値と山の中の明るさの差、下りで足が遅くなる分、道を確かめる時間をまとめて吸収するための余白と考えてください。

12月は、下山の最後の区間で暗くなり始める計画が組まれやすい月です。ヘッドランプは日帰りでも必ず持ち、出発前に電池の残りを確かめてください。明るいうちに下りきる計画が前提で、ランプは予定が崩れたときの備えです。

編集部の見立て:12月の日の入は「16時半ごろ」と覚えれば足ります。差は最大でも9分です。むしろ見落としやすいのは、横浜の数字を山の中の明るさとして読んでしまうことで、ここに60分の余白を置くかどうかが、12月の計画の質を分けると考えています。

環境省の区間値で組む上りと下り|150分を自分の足に当てる

環境省の標準2時間30分は、あくまで目安です。自分の足がこの標準に対してどのくらいかを当てはめて、初めて計画に使える数字になります。ふだんの山行でコースタイムの1.2倍かかる人、1.5倍かかる人、それぞれで区間の時間を伸ばすと次のようになります。

区間(環境省) 標準 1.2倍 1.5倍
金時神社入口→公時神社(0.3km) 5分 6分 8分
公時神社→公時宿り石(0.9km) 20分 24分 30分
公時宿り石→山頂(1.4km) 55分 66分 83分
山頂→公時神社分岐(0.5km) 15分 18分 23分
公時神社分岐→矢倉沢峠(0.6km) 20分 24分 30分
矢倉沢峠→金時登山口(0.9km) 35分 42分 53分
合計(4.6km) 150分 180分 225分

1.2倍・1.5倍の列は、公式の区間値に倍率を掛けた計算で、公式の値ではありません。1.5倍の足だと、下りの70分は約105分になります。12月1日なら、日の入16時29分から60分と105分を引いて、山頂を発つのは13時40分ごろ。山頂の30分と上りの約120分を足すと、出発の締切は11時10分ごろまで早まります。

倍率の当て方:標準の足なら出発の締切は12時半前後、1.5倍の足なら11時すぎです。自分の倍率がわからないときは1.5倍で組み、余った時間を山頂で使うほうが、12月の短い午後には合っています。

上りの80分のうち55分を占める公時宿り石から山頂までが、足元の準備が効いてくる区間です。下りは矢倉沢峠から金時登山口までの35分が最も長く、12月は気温の低い日陰で路面が乾きにくいことがあります。足首まわりが安定し、濡れた路面でも足を置きやすい靴を選ぶと、下りのペースが落ちにくくなります。

SCARPA(スカルパ)のモヒートハイクGTXは、名前のGTXが示すとおり防水透湿素材を使った登山靴です。ふだん街歩き寄りの靴で低山を歩いていて、冬の濡れた山道に備えて登山靴を1足持ちたい人に向きます。

環境省のコースは金時登山口へ下る周回ですが、乙女峠へ下る道もあります。箱根町観光協会は金時山〜乙女峠を全長1.9kmと案内していますが、所要時間の公式の記載は見当たりません(2026年11月6日確認)。時間を組むときは、区間値がそろっている環境省のコースを基準にすると計算がぶれません。

編集部の見立て:150分という短さは、12月の金時山の強みです。ただ、短い行程ほど「多少遅れても大丈夫」と出発が遅れがちになります。倍率を掛けた数字を一度紙に書いておくと、その気のゆるみを防げると考えています。

バスは冬の時刻か|金時神社入口と金時登山口は別の停留所

バスの始発や最終の時刻は、乗る日の前日に公式の時刻表で確かめるのが確実です。箱根ナビが公開している時刻表は2026年4月1日改正の通年のもので、12月の冬季ダイヤや運休の公式の掲載は見当たりません(2026年11月6日確認)。

出発の前日に、箱根ナビの時刻表PDF(https://www.hakonenavi.jp/bus_schedule/release/13203_001001.pdf)と運行情報を開いて、乗る便と帰りの便を決めてください。時刻表には、道路の状況で遅れることがあるとの注記があります。帰りの便は「最終便」ではなく「最終の1本前」を基準にすると、下山が遅れたときの逃げ道が残ります。

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停留所の名前を取り違えないでください。路線バスの「金時神社入口」と、新宿方面の高速バスの「金時登山口」は別の停留所です。高速バスの「金時登山口」の12月の時刻は、公式の掲載が見当たりません(2026年11月6日確認)。小田急ハイウェイバスの案内で確かめてください。環境省のコースの終点も「金時登山口」と書かれているため、地図と時刻表で乗り場の位置を照らし合わせておくと安心です。

車で行く場合は、別の確認が要ります。駐車場の台数や料金、冬の扱いは、公式の記載が見当たりません(2026年11月6日確認)。箱根町の交通規制情報(https://www.town.hakone.kanagawa.jp/www/contents/1100000001648/index.html)を出発前に開き、停められる場所を確かめてから出かけてください。路肩や路上に停める計画は立てないでください。

国道138号について、国土交通省は冬用タイヤやチェーンの携行を呼びかけ、大雪の際に予防的な通行止めになった事例を掲載しています。これは大雪時の一般的な注意で、乙女峠付近の通常の規制ではありません。その日の凍結や規制は、出発日に道路情報で確かめます。また箱根町観光協会は、降雪時に交通機関や道路に影響が出る可能性があるとして、道路・交通情報やライブカメラの確認を案内しています。

  • 前日に時刻表PDFを開き、行きの便と帰りの便(最終の1本前)を決めたか
  • 乗る停留所が「金時神社入口」か「金時登山口」か、地図で位置を確かめたか
  • 当日の朝に運行情報を開き、遅れや運休が出ていないか確かめたか
  • 車なら、駐車できる場所と国道138号の道路情報を出発前に確かめたか

編集部の見立て:12月の金時山は、車よりバスのほうが計画を組みやすいと考えています。駐車場の冬の扱いが公式に見当たらない一方で、バスは時刻表という確かめる先がはっきりしているからです。雪の予報が出た日は、どちらにしても延期を選ぶのが穏当です。

山頂の茶屋は冬も開いているか|飲み物と食べ物は持参で組む

環境省は、金時山の山頂に茶屋が2軒あると案内しています(2026年11月6日確認)。ただし茶屋の名称、営業時間、冬の休業日についての公式の記載は見当たりません。12月の平日に開いているか、雪の日に開いているかは、ページからは判断できない状態です。

そのため、12月の計画では茶屋を当てにしないほうが確実です。温かい飲み物、行動中に口に入れる食べ物、山頂で食べる昼食は、すべて持参のつもりで用意してください。茶屋が開いていたら「おまけ」、閉まっていても計画は崩れないという組み方が、12月の山頂の過ごし方に合っています。

山頂の30分を温かく過ごすには、熱い飲み物が1本あると心強いです。山専用の保温ボトルと普通の水筒で、何時間後に何度の差がつくかは登山の保温ボトルの選び方の記事で公表値をもとに整理しています。

持参する量の考え方も、150分という行程の短さから組めます。12月は汗をかく量が夏より少なく、水分を取り忘れやすい季節です。上りの80分のあいだに一度、山頂で一度、下りで一度と、飲む場面を決めておくと取り忘れが減ります。山頂では湯気の立つ飲み物が体を内側から温めてくれます。

サーモスの山専用ステンレスボトル FFX-501は、容量500mlの山用の保温ボトルです。山頂で熱い飲み物を1〜2杯飲みたい人、茶屋が閉まっていても温かいものを確保したい人に向きます。

茶屋が開いている前提で食べ物を持たずに出かけると、閉まっていた場合に山頂で何も口に入れられないまま下ることになります。12月の短い午後に空腹で下ると、足が重くなりペースが落ちます。行動食は茶屋の営業と関係なく持ってください。

編集部の見立て:茶屋が営業しているかどうかを調べるより、「無くても困らない荷物」にしてしまうほうが早いと考えています。保温ボトル1本と行動食があれば、山頂で茶屋に何があってもなくても、30分の過ごし方は変わりません。

凍結・積雪の日に足すもの|チェーンスパイクを持つ日と持たない日

金時山で凍結や積雪がいつ始まるかを、箱根町や箱根町観光協会は示していません(2026年11月6日確認)。12月は、冷え込んだ朝に路面が凍る日もあれば、乾いたまま歩ける日もあると考えるのが自然です。決め手になるのは月ではなく、その日の天気と登山口の路面です。

チェーンスパイクについても、公式が「12月は必要」と定めているわけではありません。凍結や積雪のある日に足す物で、乾いた日は持たない選択もあります。判断の材料は、前日に雨や雪が降ったか、前の晩に冷え込んだか、登山口で路面が白く光っていないか、の3つです。

その日の条件 足元の判断 足す防寒
前日まで晴れ・乾いた路面 チェーンスパイクを持たない選択もあり 手袋・保温着は持つ
前の晩に強く冷え込んだ チェーンスパイクを持ち、凍った場所で着ける 手袋を替えも含めて2組
前日に雨・雪 チェーンスパイクを持つ。積雪の状態によっては延期 濡れに強い手袋と上着
当日に雪の予報 延期を第一に考える 交通への影響も確かめる

チェーンスパイクと軽アイゼン、アイゼンの違いや、どの路面でどれを使うかは、チェーンスパイクがいつ必要かを公式値で整理した記事で詳しく比べています。12月の金時山で考えるのは、凍結や薄い積雪の日にチェーンスパイクを足すかどうか、までです。チェーンスパイクをまだ持っていない人は、1日だけ試すならやまどうぐレンタル屋で借りる方法もあります。

買って持っておくなら、モンベルのチェーンスパイク(型番1129740)が選択肢の1つです。登山靴に着けて凍った山道を歩くための道具で、サイズ展開があるので、手持ちの靴のサイズに合うものを選ぶのが前提になります。冬の低山を何度か歩く予定がある人に向きます。

凍った場所に来てからチェーンスパイクを着けようとすると、足場の悪い斜面で片足立ちになる作業になります。路面が怪しいと感じたら、平らで安定した場所で早めに着けてください。また、着けたまま乾いた路面を長く歩くと歩きにくく、つまずきの原因になります。外す判断も同じくらい大切です。

編集部の見立て:12月の金時山のチェーンスパイクは「季節で持つ物」ではなく「天気で持つ物」だと考えています。毎回入れておく人がいてもかまいませんが、大事なのは道具を持つことより、前日の天気を見て持つかどうかを決める習慣のほうです。

富士山を待つ山頂の冷えと、凍った道に備える|ザック・上着・フリース・ダウンの組み方

12月の金時山では、動いているあいだと止まっているあいだで、体の温かさが大きく変わります。上りの55分で汗ばみ、山頂で風に当たると一気に冷える。この差を埋めるのが重ね着です。選ぶ基準は3つに絞れます。1つ目は、止まったときにすぐ羽織れる保温着があるか。2つ目は、風と雨を止める上着が別にあるか。3つ目は、それらと保温ボトルが無理なく収まるザックがあるか、です。山頂の気温には公式の目安が無いため、天気予報の標高別の値を見て、保温着の厚みを決めてください。

役割 12月の金時山での使いどころ 向く人
ザック 上着・保温着・保温ボトル・行動食をまとめて運ぶ 冬の荷物が今のザックに入りきらない人
風と雨の上着 山頂の風よけ、急な天気の崩れへの備え 上着を1枚で冬まで使いたい人
フリース 歩きながら着ていられる保温 上りで寒く、山頂で脱ぎ着したくない人
ダウン 山頂で止まる30分の保温 富士山を待つ時間を取りたい人

まず荷物を運ぶザックからです。カリマーのcleave 30は、日帰りの容量帯の登山用リュックサックです。冬になって上着とダウンと保温ボトルが増え、夏用の小さなザックでは収まらなくなった人に向きます。

風と雨を止める上着は、12月でも外せない1枚です。モンベルのストームクルーザー ジャケット(#1128733)は、雨具としても風よけとしても使える上着で、1枚を通年の雨具と冬の風よけに兼ねたい人に向きます。

歩きながら着ていられる保温には、薄手のフリースが合います。ザ・ノース・フェイスのマウンテンバーサマイクロジャケットは、マイクロフリースの上着です。上りの途中で寒さを感じやすく、脱いだり着たりを減らしたい人に向きます。

山頂で止まる時間の保温は、軽いダウンが担います。モンベルのライトアルパインダウンジャケット(1101608)は、止まったときに羽織る保温着を探している人、富士山が見えるまで山頂で待ちたい人に向きます。登山向けの軽量ダウンの重さやフィルパワーの違いは、登山のライトダウン9着を比べた記事で並べています。

編集部の見立て:4つを全部そろえる必要はないと考えています。今の手持ちで足りないのが「止まったときの保温」なのか「風を止める上着」なのかを先に見極めて、欠けている1枚から足すのが順番です。150分の山に荷物を増やしすぎると、それ自体が足を遅くします。

富士山は見えるか|確率や時間帯の公式の数字は無い

金時山の山頂から富士山を望めることは、箱根町観光協会が案内しています。ただし、12月に富士山が見える確率や、見えやすい時間帯についての公式の数字はありません(2026年11月6日確認)。「冬は富士山がよく見える」という言い回しは各所で見かけますが、金時山の山頂について数字で裏づけた公式の資料は見当たりません。

見えるかどうかは、その日の雲の具合で決まります。前日の天気予報で晴れの日を選び、当日の朝にライブカメラで富士山の方向を確かめる。この2段の確認が、見える日に登るためにできることのすべてです。富士山を目的にするなら、行く日を固定せず、晴れの予報が出た日に動ける計画にするのが現実的です。

富士山の山頂の雪は、年によって白くなる時期が違います。2026年の初冠雪の発表と、平年値と単純に比べられない理由は富士山の初冠雪2026の記事にまとめています。

富士山を待つ時間は、そのまま山頂で止まっている時間です。表で置いた山頂30分を延ばすなら、その分だけ出発を早めます。たとえば12月22日に山頂で1時間過ごしたいなら、標準の足でも出発は12時ごろが締切になり、余裕を見るなら11時台に歩き始めることになります。待つあいだは手先から冷えていきます。

ショーワグローブのTEMRES 04advanceは、霜や雪で手袋が濡れるのを避けたい人、山頂で長めに止まるときの手先の冷えに備えたい人に向く手袋です。薄手の手袋と重ねて使う組み方もあります。インナー・メイン・オーバーの3層の考え方と気温別の組み合わせは、冬の登山用手袋の3層の選び方の記事で整理しています。

富士山が見えるのを待って山頂を発つ時刻を遅らせるのは、12月に避けたい判断です。表の「山頂を発つ時刻」を過ぎたら、見えていなくても下り始めてください。富士山はまた来られますが、暗くなった下り道はやり直せません。

編集部の見立て:富士山が見えるかどうかに数字を求めるより、「見えなくても良い1日だった」と言える計画にしておくほうが、12月の金時山には合うと考えています。そのうえで晴れの予報の日を選べば、見える日に当たる機会は自然と増えます。

クマと火山の注意、出かける前日の確認|大涌谷の通行止めは別の区間

箱根町は、令和8年度のクマの目撃情報は無いとしています(2026年11月6日確認)。一方で、秋から冬の前は遭遇の可能性が高まること、冬眠中でも安全とは限らないことを呼びかけています。金時山ハイキングコース付近での記録は令和5年度のものです。鈴などで人の存在を知らせ、出発前に町の出没情報のページを確かめてください。

火山について、気象庁は箱根山の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)としています。早雲山-大涌谷、大涌谷-桃源台などは、火山活動による通行止めが箱根町のコース注意情報に載っていますが、これは大涌谷周辺の区間で、金時山のコースとは別です。「箱根で通行止め」と聞いて金時山まで止まっていると読み違えたり、反対に大涌谷の規制を金時山に関係ないと見落としたりしないよう、区間名で確かめます。箱根の紅葉の見どころと大涌谷周辺の通行止めの関係は箱根の紅葉2026と大涌谷の通行止めの記事で整理しています。

規制の種類を分けて読む:火山活動による通行止め(大涌谷周辺・気象庁の噴火警戒レベル)、町のハイキングコースの注意情報、バス事業者の運行判断、道路の予防的通行止めは、それぞれ出す主体が違います。金時山に関わるのは、町のコース注意情報の「金時山」と名のつく3コースです。

最後に、出発の前日と当日の朝に開くページをまとめます。前日の夜に一通り見ておけば、当日の朝は変わっていないかを確かめるだけで済みます。

  1. 前日の夜:箱根町のコース注意情報で金時山関連3コースの掲載を確かめる。天気予報で前日・当日の雨や雪、冷え込みを見て、チェーンスパイクを持つか決める
  2. 前日の夜:箱根ナビの時刻表PDFで行きと帰りの便を決め、国立天文台の「各地のこよみ」で日の入を確かめて、山頂を発つ時刻を紙に書く
  3. 当日の朝:運行情報と道路情報、ライブカメラを開き、変化があれば延期も含めて計画を見直す

編集部の見立て:12月の金時山の準備は、道具をそろえることより「開くページを決めておくこと」だと考えています。コース注意情報、時刻表、日の入、天気の4つを前日に見る習慣があれば、凍結や運休のような変化にも当日の朝に気づけます。

よくある質問

Q. 12月の金時山は通行止めになっていますか?

2026年11月6日時点で、箱根町のコース注意情報は「明神ヶ岳-金時山」「仙石原-金時山」「金時山-乙女峠」のいずれも「現在、注意を要する情報は特にありません」としています。12月は変わることがあるので、出発の日にコース注意情報のページを開いて確かめてください。

Q. 12月は何時までに歩き始めればいいですか?

横浜の日の入(12月は16時29分〜16時38分)から60分の余裕を引き、環境省の標準2時間30分と山頂30分を当てると、標準の足で12時半前後が締切です。1.5倍の足なら11時すぎになります。これは最も遅い時刻で、余裕を見るならさらに1〜2時間早く歩き始めてください。

編集部の見立て:締切の時刻は「その時刻に出れば間に合う」ではなく「それより遅く出たら計画をやめる」線として使うものだと考えています。午前中に歩き始める計画のほうが、12月の金時山は気持ちに余裕が残ります。

Q. チェーンスパイクは必要ですか?

公式が要否を定めているわけではありません。凍結や積雪のある日に足す物で、前日に雨や雪が降った日、前の晩に強く冷え込んだ日は持っていきます。乾いた日が続いているときは持たない選択もあります。

Q. 山頂の茶屋で温かいものは食べられますか?

環境省は山頂に茶屋が2軒あると案内していますが、冬の営業日や時間の公式の記載は見当たりません(2026年11月6日確認)。飲み物と食べ物は茶屋に頼らず、持参のつもりで計画してください。

Q. 1月以降も同じ計画で登れますか?

日の入は12月下旬から少しずつ遅くなっていきますが、1月の数字は出かける日に国立天文台の「各地のこよみ」で確かめてください。凍結や積雪の始まりと同じく、1月以降の路面の状態も公式は時期を示していません。考え方は同じで、日付の日の入から山頂を発つ時刻を出し、前日の天気で足元の装備を決めます。雪の予報や積雪の情報がある日は延期を考えてください。

編集部の見立て:月が変わっても、組み方そのものは変わりません。変わるのは日の入の数分と、その日の路面です。12月の計画を1度組んでおけば、1月以降はその表の数字を差し替えるだけで使えると考えています。

12月の金時山は「山頂を14時台前半に発つ」を軸に、前日の天気で足元を決める

12月の金時山は、横浜の日の入16時29分〜16時38分と、環境省の標準2時間30分(上り80分・下り70分)という2つの公式の数字で、1日の時刻が組める山です。日の入の60分前に下山を終えると決めれば、標準の足で山頂を発つのは14時15分〜14時25分、歩き始めの締切は12時半前後になります。

反対に、凍結や積雪の始まり、山頂の気温、茶屋の冬の営業、バスの冬の時刻は、公式が数字を示していません。そこは前日の夜と当日の朝に公式ページで確かめ、飲み物と食べ物は持参、チェーンスパイクは凍結・積雪の日に足す、という形で計画に組み込みます。

編集部の見立て:12月の金時山は、決まっている数字と決まっていない項目を分けられる人ほど、穏やかに歩ける山だと考えています。表の時刻を守り、わからない項目は当日に確かめる。この2つで、冬の短い1日でも余裕を持って下りてこられます。

  1. 行く日を決めたら、その日の日の入(横浜)から60分と下り70分を引き、山頂を発つ時刻を紙に書く。自分の足が遅めなら1.5倍で計算する
  2. 前日の夜に、箱根町のコース注意情報・箱根ナビの時刻表PDF・天気予報を開き、帰りの便とチェーンスパイクを持つかを決める
  3. 保温ボトルと行動食、止まったときの保温着と手袋を用意し、茶屋に頼らない荷物にしてから出かける

編集部の見立て:富士山が見えるかどうかは天気に任せるしかありません。そのぶん、時刻と荷物は自分で決められる部分です。決められる部分を前日に決め切っておくことが、12月の金時山をいちばん気持ちよく歩く方法だと考えています。

出典

  • 環境省 富士箱根伊豆国立公園 金時山のコース(標高・標準所要時間・距離・区間値・山頂の茶屋)https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/list/fuji-hakone-izu/course/06/ (2026年11月6日確認)
  • 箱根町 ハイキングコース注意情報 https://www.town.hakone.kanagawa.jp/www/contents/1784182429080/index.html (2026年11月6日確認)
  • 箱根町 クマの出没情報 https://www.town.hakone.kanagawa.jp/www/contents/1100000000465/index.html (2026年11月6日確認)
  • 箱根町 交通規制情報 https://www.town.hakone.kanagawa.jp/www/contents/1100000001648/index.html (2026年11月6日確認)
  • 気象庁 箱根山の活動状況(噴火警戒レベル)https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/315.html (2026年11月6日確認)
  • 国立天文台 各地のこよみ 2026年12月(横浜)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1512.html (2026年11月6日確認)
  • 国立天文台 各地のこよみ 2026年11月(横浜)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1511.html (2026年11月6日確認)
  • 箱根ナビ バス時刻表(2026年4月1日改正)https://www.hakonenavi.jp/bus_schedule/release/13203_001001.pdf (2026年11月6日確認)
  • 箱根町観光協会 降雪時の交通の案内 https://www.hakone.or.jp/10020 (2026年11月6日確認)
  • 国土交通省 関東地方整備局 冬の道路の注意 https://www.ktr.mlit.go.jp/road/sinsei/index00000003.html (2026年11月6日確認)

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