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山梨県道路公社が運営する有料道路、富士スバルライン(総延長29,520m、河口湖駅から西へ約200mの交差点から富士山五合目まで)の冬について、公式FAQは「一年を通して通行でき、期間を決めた閉鎖はない」と説明しています(2026年11月2日確認)。「◯月◯日から閉鎖」という決まった日はなく、積雪や凍結があった日に、その日通れる区間が変わる道路です。
今日の状態から書くと、公式の営業状況は2026年11月2日が「4:30から全線営業」です。一方で、わずか3日前の10月30日には「6:30から全線通行止 ※降雪のため」という行が載りました。11月に入る前から、道路は雪で止まり始めています。
そしてもう1つ、はっきりさせておくことがあります。道路が開いていても、五合目から上の富士山の登山道は冬期閉鎖で、道路法にもとづく通行禁止です。スバルラインで行けるのは五合目の観光までと考えてください。
ここからは、いつ・どこまで・何時まで行けるのかを、公式の営業時間と、実際に営業状況へ載った行をもとに整理します。
- 富士スバルラインに期間を決めた閉鎖はなく、2026〜27年冬の通行止め日の事前発表も見当たらないこと(2026年11月2日確認)
- 2026年11月2日の公式表示は「4:30から全線営業」で、10月30日には降雪で全線通行止の行が載っていたこと
- 11月1〜15日は4:30開門、11月16日からは9:00開門に変わり、12月からは閉門が16:00になること
- 「全線営業」「四合目大沢駐車場まで営業」「全線通行止」の3つの表示で、その日の行動をどう分けるか
- 通行止めを決める数字は公式に示されておらず、公式の語は降雪・積雪、凍結の危険、台風などであること
- 道路の通行止め、登山道の通行禁止、バスの運休は決める主体が別で、混ぜて読まないこと
- 道路が開いていても五合目から上へは登らないという判断と、その公式の根拠
- 甲府の日の入から見た、五合目を発つ時刻の目安と、当日の朝に見る順番
富士スバルラインはいつ通行止めになるのか|答えは日付ではなく路面
「富士スバルラインの閉鎖はいつから」という問いへの答えは、公式の説明に沿うと「決まった日はない」です。公式FAQの言い方は「一年を通して通行でき、期間を決めた閉鎖はない」で、続けて「冬期は積雪や路面凍結の為、その日によって通行できる区間が変わります」と書かれています。冬は閉まりっぱなしの道ではなく、毎日の路面に応じて通れる範囲が伸び縮みする道、と読むのが正確です。
結論:2026年の冬も、閉鎖の開始日を探す必要はありません。公式は期間を決めた閉鎖はないとしており、2026〜27年冬の通行止め日の事前発表も見当たりません(2026年11月2日確認)。見るものは閉鎖予定ではなく、出発する日の営業状況ページの最新の行です。
では確実に通れないのはいつか。公式FAQが挙げるのは、営業時間外とマイカー規制期間中の2つです。営業時間外については「営業時間外はゲートを閉めますので通行できません」とあります。雪の日に通れるかどうかは、この2つとは別の話で、当日の表示を見るまで分かりません。
公式の概要ページは、時期ごとの様子も言葉で説明しています。数字ではなく言葉なので、計画の材料としてそのまま並べます。
| 時期 | 公式の文言(概要ページ) | 計画への読み替え |
|---|---|---|
| 11月 | 「路面が凍結していたり、積雪がある場合は、一時通行止めにすることもあります」「念のために滑り止めが必要」 | 11月でも止まる前提で組む |
| 年末年始 | 「積雪のため、五合目まで行けないことも多々あります」 | 五合目に着けない日も予定に入れる |
| 冬期 | 「冬期には、タイヤチェーン等を用意してお越しください」 | チェーン等を積んでから出る |
昨冬の実績を知りたい人もいるはずですが、昨冬に何日通行止めだったかは、公式の営業状況ページに昨冬分の記録が見当たりません(2026年11月2日確認)。冬は日によって通れる区間が変わる、というのが公式の説明です。過去の日数から「今年は大丈夫そう」と読むより、当日の表示に頼るほうが確実です。
山梨県のほかの道路にも目を向けるなら、山梨県の冬期通行止め2026年と未発表の道の確かめ方にまとめています。閉鎖日が発表される道と、スバルラインのように日ごとの表示で動く道は、調べ方が違います。
編集部の見立て:「閉鎖はいつから」と調べる人が欲しいのは、たぶん日付です。ただこの道路の場合、日付を覚えても当日の判断には使えません。覚えておくなら「ゲート前に着く前に、営業状況の一番上の行を見る」という手順のほうだと考えています。
11月から3月の営業時間|開門・閉門・下り終了の時刻
区間の話の前に、時間の話です。雪がなくても、営業時間の外はゲートが閉まります。公式の営業案内に載っている11月から3月の時刻は次のとおりです。
| 期間 | 開門〜閉門 | 下り終了 | 出典と確認日 |
|---|---|---|---|
| 11月1〜15日 | 4:30〜17:00 | 18:00 | 公式の営業案内・2026年11月2日確認 |
| 11月16〜30日 | 9:00〜17:00 | 18:00 | 同上 |
| 12月 | 9:00〜16:00 | 17:00 | 同上 |
| 1月・2月 | 9:00〜16:00 | 17:00 | 同上 |
| 3月1〜15日 | 9:00〜16:00 | 17:00 | 同上 |
| 3月16〜31日 | 9:00〜17:00 | 18:00 | 同上 |


表から読み取りたい変わり目は3つです。1つ目は11月16日で、開門が4:30から9:00へ、一度に4時間30分遅くなります。2つ目は12月1日で、閉門が17:00から16:00へ早まります。3つ目は3月16日で、閉門が17:00に戻ります。
開門から閉門までの長さで見ると、変化がもっと分かりやすくなります。表の時刻から計算すると、11月前半は12時間30分、11月後半は8時間、12月から3月15日までは7時間です。同じ11月でも、15日と16日では朝の組み立てがまったく違います。日の出を五合目で迎える計画は、開門が9:00になる11月16日以降は成り立ちません。
公式の表は閉門と下り終了を分けて載せており、どの時期も下り終了は閉門の1時間後です。計画では、閉門を上りの締切、下り終了を出口の締切として組むと間違いがありません。下り終了の時刻は余裕ではなく、ゲートが閉まる時刻そのものです。
営業時間は「その時間なら五合目まで通れる」という約束ではありません。積雪や凍結の日は、営業時間の中でも区間が短くなったり、通行止めになったりします。時間の表と営業状況の表示は、別々に確かめてください。時刻はいずれも2026年11月2日に確認した値で、変更の有無は公式の営業案内で見られます。
編集部の見立て:見落としやすいのは閉門より開門です。11月16日からの9:00開門を知らずに早朝に着くと、ゲートの前で数時間待つことになります。11月の後半に行くなら、朝は急がなくてよいと割り切って、前の晩の予定から組み直すのが現実的です。
2026年10月30日から11月2日に公式の営業状況へ載った行
「日によって区間が変わる」がどのくらいの変わり方なのかは、実際の表示を見ると分かります。公式の営業状況ページに載っていた直近の行を、ページの記載順のまま並べました(2026年11月2日確認)。
| 日付 | 公式の表示 | 添えられた理由 |
|---|---|---|
| 11月2日(月) | 4:30から全線営業 | 記載なし |
| 11月1日(日) | 4:30から全線営業 | 記載なし |
| 10月31日 | 7:30から全線営業 | 記載なし |
| 10月31日 | 3:00から四合目大沢駐車場まで営業 | 路面凍結のため |
| 10月30日 | 8:30から四合目大沢駐車場まで営業 | 降雪のため |
| 10月30日 | 6:30から全線通行止 | 降雪のため |
| 10月30日 | 3:00から全線営業 | 記載なし |
同じ日に複数の行が載る日があります。10月30日は「3:00から全線営業」のあと、「6:30から全線通行止」「8:30から四合目大沢駐車場まで営業」と、降雪で区間が変わりました。一番上の行が最新です。営業状況ページ自身も「最新日時の内容を参照して下さい」と案内しています。
この並びから言える判断は2つあります。1つは、朝の時点で全線営業でも、出発したあとで変わる日があること。10月1日から29日まで各日「3:00から全線営業」が続いたあとの30日に、3時間30分で全線通行止へ切り替わりました。もう1つは、止まっても同じ日のうちに一部だけ開く日があること。公式の概要ページの「除雪作業後に一部区間だけでも営業を開始します」という説明のとおりの動きです。
10月31日の読み方:雪が降っていなくても、路面凍結で区間は短くなります。この日は3:00から四合目大沢駐車場までの営業で始まり、7:30から全線営業に変わりました。前の日に雪が降った翌朝は、早く出るほど手前で止まりやすいと考えておくと、計画が崩れません。
どこで見るかも決めておきます。自宅を出る前に1回、麓に着いてゲートへ向かう前にもう1回、富士スバルラインの営業状況の一番上の行を見る。この2回で、10月30日のような朝の切り替わりに気づける見込みが上がります。
路面凍結の行が載る季節は、全線営業の日でも五合目の駐車場で車を降りたときの足元が冷えます。ザ・ノース・フェイスのSCRAMBLER MID GTX(スクランブラー ミッド GORE-TEX)は、名前のとおりGORE-TEXを使ったミッドカットのトレッキングシューズです。薄い靴底の街履きのまま車を降りたくない人の、駐車場と展望の場所を歩く短い時間の足元として挙げます。五合目から上を歩くための靴として勧めるものではありません。
編集部の見立て:10月30日の並びで目を引くのは、3:00の全線営業が6:30には通行止へ変わっている点です。朝一番に見て安心した人ほど、この切り替わりを踏みます。見るのは1回ではなく、出発前と到着前の2回と決めておきたいところです。
「全線営業」「四合目大沢駐車場まで」「全線通行止」の読み分け
営業状況の行は短い言葉で書かれています。読み手が迷うのは、「全線」がどこまでを指すのか、途中まで営業の日にどこで引き返すのか、の2点でしょう。
公式の営業案内の料金の説明を見ると、一部料金は一合目下駐車場または樹海台駐車場までの利用に適用され、四合目大沢または五合目は全線料金とされています。また概要ページは道路の終点を富士山五合目としています。この2つから、「全線営業」は五合目まで通れる表示と読めます。ただし「全線営業」という語の定義文は、公式に見当たりません(2026年11月2日確認)。迷ったときは公式の表示の語のまま受け取り、問い合わせ先の山梨県道路公社(055-226-3835)に確かめるのが確実です。
| 公式の表示 | そこから読めること | その日の判断 |
|---|---|---|
| 全線営業 | 料金区分と終点の説明から、五合目まで通れる日と読める | 時間と天気を確かめて出発する |
| 四合目大沢駐車場まで営業 | 営業区間は四合目大沢駐車場まで | 五合目が目的なら日を変える |
| 全線通行止 | 営業区間の案内がない状態 | 行かない。次の行が出るまで待つ |
| 営業時間外 | 「ゲートを閉めますので通行できません」 | 開門と下り終了の時刻で組み直す |
注意したいのは途中の区切りです。公式の営業状況には「四合目大沢駐車場まで営業」のように、途中の駐車場名で営業区間が示されます。ほかの区切りの位置は公式に一覧が見当たりません(2026年11月2日確認)。料金の説明に出てくる一合目下駐車場と樹海台駐車場の名前は分かっていますが、冬にどの順でどこまで開くのかを、事前に表で知ることはできません。「たぶん四合目までは行ける」と見込んで出かけるのではなく、その日の行に書かれた名前で判断します。
「四合目大沢駐車場まで営業」の日は、五合目へ行く目的なら空振りです。全線料金の区分に四合目大沢が含まれるため、途中までの日だから安く済むとは考えず、料金は当日の料金所の案内で確かめてください。公式の営業案内の説明も出発前に見ておくと確実です。
読み分けで大事なのは、表示の語を自分の期待で広げないことです。「営業」と書かれていても、それは道路の営業区間を示す語で、五合目の施設が開いていることや、登山道に入れることまでは意味しません。売店や食事処については、五合目の売店・食事処の冬の営業日は公式の案内が見当たりません(2026年11月2日確認)。営業していない日がある前提で、飲み物と食べ物は持参してください。
編集部の見立て:四合目大沢駐車場までの日に「せっかく来たから」と上がるかどうかは、その日の目的で決めるのがよいと考えています。五合目で景色を見たかったのなら、日を変えるほうが後悔が少ないはずです。途中まで開いた日の路面は、除雪の直後だという点も忘れないでください。
通行止めの基準は積雪何cmか|公式にある語は3つだけ
「何cm積もったら止まるのか」「何度を下回ると止まるのか」という数字を探している人もいるはずです。結論から書くと、通行止めになる積雪量や気温の数字は、公式に示されていません(2026年11月2日確認)。公式の概要ページが使っている語は、次の3つです。
- 降雪・積雪:「路面に降雪・積雪がある時は、除雪作業後に一部区間だけでも営業を開始します」
- 凍結の危険:積雪がなくても、降霜などで凍結の危険がある場合は「通行止め・営業時間の変更があります」
- 台風など:台風などで走行に危険がある場合も「通行止め・営業時間の変更があります」
ここから分かることは、数字がなくても十分に実用的です。第一に、雪が降らなくても止まります。「積雪がなくても」と公式が書いている以上、麓の空が晴れていても、夜の冷え込みだけで短くなる日があり得ます。第二に、通行止めだけでなく営業時間そのものが変わることがあります。表の時刻どおりに開かない朝がある、という意味です。第三に、雪や凍結の季節以外の台風でも止まります。
判断の型:基準の数字を推測するより、「前日から当日の朝に雪・冷え込み・強風の予報が出ているか」で早めに予定を動かすほうが実用的です。公式が数字を出していない以上、自分で線を引くなら「迷う天気の日は行かない」が一番分かりやすい線です。
いつ雪になるかは、気象庁の予報で確かめてください。公式の営業状況は降った日にその日の区間を載せます。つまり、予報は「行くかどうかを考える材料」で、営業状況は「通れるかどうかの答え」です。役割が違うので、片方だけで決めないようにします。
山頂が白くなる初冠雪のニュースと、スバルラインの路面は別の話です。五合目までの道が止まるかどうかは、初冠雪の発表ではなく路面で決まります。発表の仕組みは富士山の初冠雪と初雪の違いで整理しています。
11月3日以降の通行可否についても触れておきます。営業状況ページは日ごとの表示で、先の日の通行可否は載っていません。来週末に行けるかどうかを今の時点で知る方法はなく、出発の直前に最新の日付の行を見るしかありません。予定に余裕を持たせるなら、第1候補の日に止まった場合の別の予定まで、最初に決めておくと気が楽です。
編集部の見立て:数字が無いのは不便に見えますが、路面は同じ積雪量でも気温や風で変わるので、無理に数字を探しても当てになりません。「公式が決めた表示に従う」と割り切るほうが、判断はずっと早くなります。
道路を止める者、登山道を閉じる者、バスを止める者は別々
富士スバルラインの冬を分かりにくくしているのは、「通行止め」「閉鎖」「運休」という似た語が、それぞれ別の主体の別の判断を指していることです。ここを混ぜると、「道路が開いているから登れる」「バスが走らないから道路も止まっている」という誤解につながります。
| 対象 | 決める主体 | 種類 | 見る先 |
|---|---|---|---|
| 富士スバルライン(道路) | 山梨県道路公社 | 有料道路の通行止め・営業時間の変更 | 営業状況ページ |
| 五合目から上の登山道 | 山梨県の案内による | 道路法にもとづく通行禁止(冬季閉鎖) | 山梨県の案内 |
| 五合目へのバス | 富士急バス | バス事業者の運行判断 | 富士急バスの公式案内 |
同じ「道路」という語が2つ出てくるので、とくに注意が必要です。富士スバルラインは車の通る有料道路で、運営は山梨県道路公社です。一方、五合目から上の登山道の冬季閉鎖の根拠も「道路法」です。名前が似ていても、片方の営業状況がもう片方に影響することはありません。スバルラインの「全線営業」は車道の話で、登山道の閉鎖を解くものではありません。
夏のルールも別の制度です。2026年の吉田ルートの登山シーズンは7月1日〜9月10日で、通行料4,000円、ゲート閉鎖は14:00〜翌3:00でした(山梨県の案内・2026年11月2日確認)。これは登山道のルールで、冬の道路の通行止めとは関係がありません。
マイカー規制も、冬の営業判断とは分けて考えます。公式FAQの「確実に通れない」の中に出てくるマイカー規制期間と、積雪・凍結による区間の変更は、理由も仕組みも別のものです。冬に出かける人が見るのは後者だけで足ります。
「バスが五合目まで走っていたから、歩いて上へ行ける」「道路が開いていたから、少しだけ登山道に入れる」とは読まないでください。それぞれの主体が示しているのは、自分の管理する範囲のことだけです。公式の文言を読むときは、誰が出した案内なのかを最初に確かめます。
問い合わせ先も分けておくと迷いません。道路の営業は山梨県道路公社(055-226-3835、甲府市丸の内二丁目14-13)、バスは富士急バス、登山道の扱いは山梨県の案内です。電話で聞くときも、相手の管理している範囲を超えた質問にならないよう、道路のことは道路のこととして尋ねます。
編集部の見立て:冬の富士山の情報は、語が似ているせいで一つの大きな「閉鎖」に見えてしまいます。でも実際は三者三様の判断です。「誰が決めたのか」を一言添えて読む癖がつくと、ニュースの見出しに振り回されにくくなります。
閉山後の富士山は通行禁止|道路が開いていても五合目から上は登らない
ここがいちばん大事な節です。富士スバルラインが全線営業の日でも、五合目から上へは登りません。車で標高2,300m台まで上がれるからといって、そこから先が歩ける場所になるわけではないからです。
山梨県の案内によると、閉山期間中の登山道は道路法にもとづく通行禁止(冬季閉鎖)です。そのうえで県は「登山は控えていただくよう強くお願いしています」としていて、理由に「積雪・強風・急激な天候変化等により極めて危険」と挙げています。富士登山オフィシャルサイトの文言はさらに端的です。
富士登山オフィシャルサイトは「開山期以外は、富士山山頂への登山道はすべて通行止めです」「開山期以外の富士登山は大変危険です」「特に、積雪期は厳しい気象条件となり、滑落や遭難事故に繋がるため大変危険です」と案内しています(2026年11月2日確認)。富士山の4ルートの閉山日は2026年は9月10日で、すでに閉山期間に入っています。
山梨県警の案内にある「富士登山における安全確保のためのガイドライン」は、夏山期間以外について、十分な知識・装備・計画のない登山の禁止、登山計画書の作成・提出、携帯トイレの持参という3つのルールを示しています。これを「計画書を出せば登ってよい」と読み替えないでください。登山道の通行禁止と県の要請はそのままです。
五合目の周りを少し歩くつもりでも、歩道の閉鎖には気をつけます。山梨県の案内(令和8年10月27日現在)では、吉田ルートの歩道のうち泉ヶ滝からスバルライン五合目の間は、令和8年11月1日0時に冬季閉鎖の予定とされていました。「少し先まで」のつもりで閉鎖された道へ入らないよう、舗装された駐車場と展望の場所の範囲にとどめてください。
- 車で行くのは五合目まで。そこから上の登山道には入らない
- 閉鎖された歩道へ「少しだけ」入らない
- 雪の斜面を見に、駐車場の外へ出ない
- 富士山に登りたい人は、次の開山期の計画に切り替える
閉山日と、閉山後に何が閉まるのかの全体は富士山の閉山日と閉山後に閉じるもの一覧にあります。雪の山を歩いてみたい気持ちがあるなら、富士山ではなく、雪山登山の始め方と最初のシーズンにやることから順番に進めてください。
編集部の見立て:道路のおかげで、五合目は「冬でも車で着いてしまう場所」です。だからこそ、ここから先の危険が実感しにくいのだと思います。五合目の景色を楽しむ日と、富士山に登る日は別の日だ、と最初から分けて考えてください。
11月の五合目で車を降りたときの上着と保温着を決める
五合目は標高2,300m台です。麓の河口湖の服装のまま上がると、駐車場で車のドアを開けた瞬間に空気の違いに驚きます。標高で気温がどう変わるかの計算は登山の気温は標高でどれだけ下がるかの計算式で確かめられます。
ここで選ぶ服は、登るための服ではなく、車を降りて駐車場や展望の場所に立つ短い時間のための服です。基準は4つあります。1つ目は、車内ですぐ着られること。2つ目は、外側で風を受け止められる上着があること。3つ目は、中で体温を保つ保温着が別にあること。4つ目は、普段の暮らしでも着られて、冬の五合目のためだけの買い物にならないことです。雪や強風の日はそもそも出かけないので、厳しい天候に耐える服を探す必要はありません。
| 商品・型番 | 種類 | 五合目での役目 |
|---|---|---|
| マムート グラナイト ソフトシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット(GRANITE SO Hood) | ソフトシェル・フード付き | 外側に着て風を受ける |
| パタゴニア メンズ ベター セーター ジャケット(25528) | フリース | 車内でも着たままにできる中間着 |
| モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) | ダウン | 車に積み、降りる前に足す保温着 |
マムートのGRANITE SO Hoodは、フード付きのソフトシェルです。駐車場で風を受けながら景色を見る時間が中心で、外側の1枚をレインウェアとは別に持ちたい人に向きます。
パタゴニアのベター セーター ジャケット(25528)はフリースの上着です。運転中も脱がずに着ていられる1枚を探している人や、街でも着たい人に合います。
モンベルのライトアルパインダウンジャケット(1101608)は、車に積んでおいて降りるときに足す使い方に向くダウンです。すでに上着を持っていて、保温着だけ足したい人の選択肢になります。
ダウンの種類やフィルパワーの見方は登山のライトダウンの選び方と6モデルの公式スペックに、フリースの厚さの決め方は登山用フリースの選び方と9〜12月の気温の目安にあります。普段の山歩きにも兼ねる1着を探すなら、そちらの基準で選ぶほうが長く使えます。
編集部の見立て:五合目の防寒で買い足すなら、まず手持ちの服を確かめてください。山歩きの上着とフリースがあれば、車に積むだけで足りることも多いはずです。何度も言いますが、どれも車を降りて過ごす時間のための服で、五合目から上へ進むための装備ではありません。
冬に五合目へ行く日は16時までに発つ|閉門・日の入・チェーンから組む
冬の五合目で意外に早くかじかむのは指先です。タイヤチェーンを扱う場面も考えると、手袋は車に入れておきたいものの1つです。ファイントラックのエバーブレストレイルグローブ(FAU0111)はユニセックスの手袋で、車に手袋を1組だけ足しておきたい人に向きます。
手袋の組み合わせ全体は冬の登山用手袋の3層と気温別の組み合わせにまとめました。ただし五合目で過ごすだけなら、3層をそろえる必要はありません。
次に時間です。閉門と下り終了の時刻に、甲府(山梨県の県庁所在地)の日の入を重ねると次のようになります。山の中は谷や稜線で、これより早く暗くなる場所があります。
| 日付 | 甲府の日の入 | 閉門 | 下り終了 |
|---|---|---|---|
| 2026年11月1日 | 16:51 | 17:00 | 18:00 |
| 2026年11月15日 | 16:39 | 17:00 | 18:00 |
| 2026年11月30日 | 16:33 | 17:00 | 18:00 |
| 2026年12月22日 | 16:37 | 16:00 | 17:00 |
| 2027年1月15日 | 16:55 | 16:00 | 17:00 |
11月は閉門より先に日が沈み、下り終了の時刻は日没のあとに来ます。12月と1月も、下り終了は日の入より後です。つまり下り終了まで粘ると、凍結の心配がある道を暗い中で下ることになります。
五合目を発つ時刻の目安(編集部の目安):11月から1月は、16:00を五合目を発つ時刻の上限にします。甲府の日の入が16:33〜16:55の時期なので、16:00に発てば、甲府の日の入までに30分以上の余裕が残ります。下りの所要時間は公式に示されていないので、カーナビの所要時間も見て、早めに動いてください。
朝の組み立ては時期で分かれます。11月15日までは4:30開門で、甲府の日の出は11月1日が6:07、11月15日が6:21です。朝の景色を五合目で見たい場合は、この時期の開門に合わせることになります。ただ、その早さで出るなら遠方からの当日移動は負担が大きく、路面凍結の表示が出る朝は開門どおりに全線が開くとも限りません。朝の開門に合わせて動くなら、前の晩に河口湖まで入っておくと、夜の運転を減らし、当日の朝に営業状況を見てから落ち着いて判断できます。前の晩に河口湖に泊まるなら、河口湖の宿を探す(JTB)で探せます。
車の準備は公式の語のとおりです。公式は「タイヤチェーン等を用意してお越しください」としています。冬用タイヤの装着が義務かどうかは、公式の案内に記載が見当たりません(2026年11月2日確認)。積む物と、積まない日の判断を分けておきましょう。
- タイヤチェーン等を積み、装着の手順を自宅で一度確かめる
- 11月も「念のために滑り止めが必要」という公式の語に合わせて準備する
- 飲み物と食べ物を持っていく
- 凍結や降雪の行が出ている日、迷う天気の日は行かない
編集部の見立て:冬の五合目は、到着した時点で目的の大半を達しています。夕方の景色を待って閉門間際まで残るより、昼のうちに見て早めに下りるほうが、路面の不安は小さくて済みます。チェーンの要らない日を選ぶことも、立派な準備の1つです。
バスと静岡県側の道路は別の案内で確かめる
バスで五合目へ向かう日は、車より待ち時間が長くなります。停留所で過ごす時間を見越すなら、肌着も考えておく価値があります。アイスブレーカーのMerino 200 Oasis Long(メンズ・長袖)はメリノの長袖カットソーで、上着の下に1枚仕込みたい人に向きます。
バスの運行は道路の営業とは別に、富士急バスが決めます。冬の運行日と運休は富士急バスの公式案内で確かめてください(公式の路線ページ)。道路が全線営業でもバスが同じように走るとは限らず、逆も同じです。営業状況が全線営業だったことだけを根拠に、バスの時刻を組まないようにしてください。
バス旅の怖いところは、帰りの便が組めないことです。五合目の売店・食事処の冬の営業日も公式の案内が見当たらないので(2026年11月2日確認)、上り便だけ確かめて出発しないでください。帰りの便の運行日と時刻まで、富士急バスの公式案内で確かめてから乗ります。営業状況で区間が短くなった日は、バスの運行も改めて確かめ直します。
車で行く人が候補に入れやすいのが、静岡県側の富士スカイラインとふじあざみラインです。ただ、管理しているのは静岡県側の別の機関で、スバルラインの営業状況は使えません。静岡県側の富士スカイライン・ふじあざみラインの冬の閉鎖日は、県の公式ページに今年の日付が見当たりません(2026年11月2日確認)。静岡県の道路通行規制情報で出発前に確かめてください。
| 道路 | 県 | 確かめる先 |
|---|---|---|
| 富士スバルライン | 山梨県 | 山梨県道路公社の営業状況 |
| 富士スカイライン | 静岡県 | 静岡県の道路通行規制情報 |
| ふじあざみライン | 静岡県 | 静岡県の道路通行規制情報 |
どの道路を選んでも、五合目から上の登山道の扱いは同じ考え方です。静岡県側の道路が開いていても、閉山期間の登山道へ入る理由にはなりません。「スバルラインが止まったから反対側から上へ」という組み替えはせず、五合目の景色そのものを別の日に回すのが素直な判断です。
編集部の見立て:山梨側が止まった日に静岡側へ回る案は、地図の上では魅力的に見えます。ただ同じ山の同じ雪の日です。別の案内で確かめる手間をかけるより、富士山の外側で雪の景色を見る予定に切り替えるほうが、一日は無駄になりません。
富士スバルラインの冬についてよくある質問
Q. 富士スバルラインは冬の間ずっと閉鎖されますか?
公式FAQは「一年を通して通行でき、期間を決めた閉鎖はない」と説明しています。ただし冬は積雪や路面凍結で、その日に通れる区間が変わります。年末年始については「積雪のため、五合目まで行けないことも多々あります」とも書かれています(2026年11月2日確認)。
Q. 雪が積もっていなくても通行止めになりますか?
なります。公式の概要ページは、積雪がなくても降霜などで凍結の危険がある場合に「通行止め・営業時間の変更があります」としています。2026年10月31日も「路面凍結のため」として、3:00からの営業は四合目大沢駐車場までの表示でした。
編集部の見立て:青空の朝ほど油断しやすいのが凍結です。天気予報が晴れでも、営業状況の確認は省かないでください。
Q. 夜や早朝に五合目まで行けますか?
営業時間の内だけです。公式FAQは「営業時間外はゲートを閉めますので通行できません」としています。開門は11月1〜15日が4:30、11月16日から3月は9:00です。下り終了は11月が18:00、12月から3月15日までが17:00、3月16〜31日が18:00です。
Q. 冬用タイヤは必須ですか?
公式は「タイヤチェーン等を用意してお越しください」としています。冬用タイヤの装着が義務かどうかは、公式の案内に記載が見当たりません(2026年11月2日確認)。11月についても「念のために滑り止めが必要」という文言があるので、滑り止めの用意をしてから出かけてください。
Q. スバルラインが全線営業なら、五合目から登ってよいですか?
登らないでください。閉山期間中の登山道は道路法にもとづく通行禁止(冬季閉鎖)で、山梨県は「登山は控えていただくよう強くお願いしています」としています。全線営業は道路の表示で、登山道が開いているという意味ではありません。
編集部の見立て:この質問だけは、迷う余地のない答えにしておきたいところです。五合目は冬の富士山を眺める場所で、登り始める場所ではありません。
Q. 来週末に通れるかどうかは事前に分かりますか?
営業状況ページは日ごとの表示で、先の日の通行可否は載っていません。出発の直前に最新の日付の行を見てください。いつ雪になるかは気象庁の予報で確かめます。
まとめ|冬のスバルラインは当日の一番上の行で決め、五合目から上は登らない
富士スバルラインに閉鎖期間は決まっていません。2026年11月2日は「4:30から全線営業」、3日前の10月30日は降雪で全線通行止がありました。この振れ幅の中で判断するための手がかりは、営業時間の表と、当日の営業状況の2つです。
編集部の見立て:閉鎖日を覚えるのではなく、見る場所を覚える。この道路に限れば、それが一番長く使える知識です。
- 出かける時期の開門・閉門・下り終了を確かめる。11月16日からは9:00開門、12月からは16:00閉門
- 出発前と麓に着いたときの2回、営業状況の一番上の行を見る。バスなら富士急バスの運行も確かめる
- 行ける日でも、五合目から上の登山道には入らない。16:00を発つ時刻の上限にして、明るいうちに下りる
編集部の見立て:止まった日に引き返せることと、開いた日に上へ進まないこと。冬の五合目で大事なのは、この2つの「やめる判断」だと考えています。
出典
- 富士スバルライン 営業案内(山梨県道路公社): https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/eigyoinfo/ (2026年11月2日確認)
- 富士スバルライン よくある質問(山梨県道路公社): https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/faq/ (2026年11月2日確認)
- 富士スバルライン 概要(山梨県道路公社): https://tollgate.securesite.jp/wp/road/subaruline/about/ (2026年11月2日確認)
- 富士スバルライン 営業状況(山梨県道路公社): https://tollgate.securesite.jp/wp/state.php (2026年11月2日確認)
- 山梨県 富士登山に関するよくある質問: https://www.pref.yamanashi.jp/faq/koucho/fujitozan.html (2026年11月2日確認)
- 富士登山オフィシャルサイト: https://www.fujisan-climb.jp/season/ (2026年11月2日確認)
- 山梨県警察 富士登山の案内: https://www.pref.yamanashi.jp/police/p_tiiki/sangaku/fujitozan.html (2026年11月2日確認)
- 山梨県 令和8年の富士登山の案内: https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/annzenn/documents/r8fujitozan.html (2026年11月2日確認)
- 富士急バス 路線案内: https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujisan/ (2026年11月2日確認)
- 静岡県 道路通行規制情報: http://douro.pref.shizuoka.jp/kisei/program/ (2026年11月2日確認)
- 国立天文台 暦計算室 各地のこよみ(甲府): https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s2011.html / https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s2012.html / https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s2001.html (2026年11月2日確認)


