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冬山・雪山がはじめての人へ:冬山特集(何が違うか・自分の段階・装備・山選び・安全を読む順番)
比叡山(京都市左京区・滋賀県大津市)の冬は、雪の話の前に足の話です。京都側の叡山ケーブル・叡山ロープウェイは、2025-26年の冬に2026年1月5日から3月19日まで運休し、3月20日に運転を再開しました(京福電鉄・京阪電車の発表、2026年11月1日確認)。
いま出ている情報の状態は次のとおりです。2026-27年の冬の運休日は、2026年11月1日時点で未発表です。公式の時刻表は、ケーブル・ロープウェイが平日12月4日・土休日12月6日まで、山内のシャトルバス・ドライブバスが12月6日までの掲載で、そこから先は載っていません。一方、滋賀側の坂本ケーブルは12〜2月も8:30〜17:00に運行する案内です。
比叡山の登山道が入山禁止との公式記載は見当たりません(2026年11月1日確認)。ただし京都一周トレイル東山コースの注意とクマの情報があるため、確認先は後半にまとめました。登りのルートそのものは比叡山の登山ルートと、受付に間に合わせる上り方に任せて、ここでは冬の足と、下山の時刻を決める材料に絞ります。観光で上がる人も、歩く人も、同じ表で判断できる形にしました。
- 叡山ケーブル・ロープウェイの運休は、2025-26年の実績(1月5日〜3月19日)と2026-27年の未発表を分けて読むこと
- 12〜2月も8:30〜17:00に運行する坂本ケーブルへ、どんな日に足を切り替えるか
- 時刻表が切れる12月7日以降のケーブルとバスを、どの順番で確かめるか
- 比叡山ドライブウェイ9:00〜20:00、奥比叡ドライブウェイ9:00〜19:00で、車なら何時に入れるか
- 京都の日の入16:45と巡拝受付15:45の差が12月は1時間しかないこと
- 西塔・横川は12〜2月に9:30からで、三塔のどこまで回るかの決め方
- 雲母坂・本坂を冬に歩くなら何を持ち、ケーブルに切り替える判断をどこに置くか
- やめる日の基準と、当日の朝に見る確認先の順番
京都側が止まる冬、比叡山へはどちらから上がるかを先に決める
冬の比叡山で最初に決めるのは、何時に出るかではなく、どちら側から上がるかです。京都側の足には運休の期間があり、滋賀側の足は12〜2月も時間を短くして動く案内になっています。同じ山でも、1〜3月は「京都から上がる」前提そのものが成り立たない年があります。
選べる手段を、値の年度をつけて並べると次の表になります。ケーブルの運休やドライブウェイの営業時間は、事業者の運行・営業上の取り決めで、法令にもとづく通行規制ではありません。
| 足 | 冬の動き | 値の年度 |
|---|---|---|
| 叡山ケーブル・ロープウェイ | 2026年1月5日〜3月19日は運休。今季の運休日は未発表 | 2025-26年の実績/2026-27年は11月1日時点で未発表 |
| 坂本ケーブル | 12〜2月は始発8:30・終発17:00、30分おき | 公式の時刻案内(2026年3月現在のパンフと同じ値) |
| 比叡山ドライブウェイ | 12月1日〜2月末日 9:00〜20:00、入場は終了1時間前まで | 公式の営業案内(2026年3月現在) |
| 奥比叡ドライブウェイ | 12月1日〜2月末日 9:00〜19:00、入場最終18:00 | 公式の営業案内(2026年3月現在) |
| 山内のバス | 時刻表は2026年3月20日〜12月6日まで | 2026年の掲載分。12月7日以降は未掲載 |


読み方は単純です。公共交通で動く人の冬の本線は坂本ケーブル、車の人は9時以降のドライブウェイ、叡山ケーブルは「その日に動いていると確かめられたときだけ」の足として扱います。歩かずに延暦寺だけを目的にする日も、この3択のどれかに入ります。
順番の結論:行きたい日を決める前に、その日に叡山ケーブルが動くかを見ます。動かない、または発表が出ていなければ、坂本ケーブルか車で組み直します。前の年の日付を今年に当てはめて計画しないことが、冬の比叡山で最初に守る決まりです。
編集部の見立て:比叡山の冬は、登山の難しさより「帰りの足が読めないこと」のほうが計画を壊しやすいと考えています。京都側と滋賀側のどちらに下りるかで、帰る駅も最終の時刻も変わります。歩く予定がない人ほど、先に足を決めるだけで一日の不安がかなり減ります。
叡山ケーブル・ロープウェイの冬期運休、2025-26年の日付と今季の未発表を分ける
2025-26年の冬は、叡山ケーブルと叡山ロープウェイが同じ期間で運休しました。運休前の最終運行日が2026年1月4日、運休の初日が1月5日、運転再開が3月20日です。ケーブルだけ先に止まる、といった日程の差は発表にありません。
叡山電車の案内ページには、年の記載が無いまま「1月4日〜3月中旬の間、叡山ケーブル・ロープウェイと比叡山内シャトルバス全区間が冬期運休」とあります。2025-26年の実績とは1日ずれていますが、1月4日は実績では最終運行日にあたります。年の無い案内は「だいたいこの時期」と読み、日付の根拠にはしないのが安全です。
「去年が1月5日だったから、今年も1月4日までは動く」と読まないでください。2026-27年の日程は2026年11月1日時点で未発表です。出かける前に京福電鉄と叡山電車の比叡山案内で確かめてください。
動いている時期の所要と運賃も押さえておきます。2026年3月現在の公式パンフでは、ケーブルが9分で大人片道600円・往復1,200円、ロープウェイが3分で大人片道400円・往復800円です。
足すと片道1,000円・往復2,000円、乗っている時間は12分で、乗り換えの時間は含みません。坂本ケーブルの大人往復1,830円(2026年4月1日改定後)との差は170円なので、冬は運賃より「動いているか」と「帰る先はどちらか」で選んだほうが判断を誤りません。
| 確かめること | 2025-26年の実績 | 2026-27年 |
|---|---|---|
| 最終運行日 | 2026年1月4日 | 未発表(2026年11月1日確認) |
| 運休の期間 | 2026年1月5日〜3月19日 | 未発表(同上) |
| 運転再開 | 2026年3月20日 | 未発表(同上) |
発表を待つ人に向けて、見るページを1つに絞るなら京福電鉄のお知らせです。運休日が出た時点で、この表の右の列を自分の手帳に書き写す、くらいの扱いで十分でしょう。
編集部の見立て:1月後半から3月上旬に比叡山を計画するなら、京都側は最初から候補に入れず、坂本側で組むほうが手戻りがありません。2025-26年の実績に照らしても、この時期は運休の真ん中です。悩むのは運休の始まりと終わりの前後だけで、そこだけ発表を見れば足ります。
坂本ケーブルは12〜2月も8:30〜17:00、冬の足をこちらへ切り替える
坂本ケーブルの時刻は、12〜2月が始発8:30・終発17:00で、両駅とも同じです。3〜11月の始発8:00・終発17:30と比べると、朝が30分遅く、夕方が30分早くなります。どちらも30分おきの運行です。
30分おきで終発が17:00なら、夕方の便は16:00、16:30、17:00の並びになります。1本逃すと30分待つことになるため、冬の山上でこの待ち時間をどこで過ごすかまで考えておくと楽です。運賃は2026年4月1日の改定後で大人片道960円・往復1,830円、小児片道480円・往復920円です。
坂本ケーブルは12〜2月も8:30〜17:00に運行しますが、積雪や年末年始の運行は時刻表だけでは分かりません。公式の運行情報で出発前に確かめてください。
切り替える価値があるのは、京都側の運休に重なる日だけではありません。延暦寺の開堂に近い時間に上がりたい日や、帰りを大津側に取りたい日も、坂本側のほうが組みやすくなります。朝の1本目は8:30なので、始発で上がるつもりなら、遠方の人は当日移動より前の晩に大津へ入るほうが無理がありません。前の晩に大津に泊まるなら、宿は大津の宿を探す(JTB)から見られます。
大津(県庁所在地)の日の入は、2026年11月30日が16:45、12月15日が16:46、2027年1月15日が17:08です(国立天文台、2026年11月1日確認)。京都の値と1分ほどしか違わないので、京都側の計算をそのまま使えます。
ケーブルで上がって歩かない日でも、山上の足元は街と同じとは限りません。街の靴より、濡れや滑りを意識した靴のほうが安心です。登山靴までは要らないけれど街のスニーカーでは心もとない、という人には、KEENのトレッキングシューズ PYRENEES(ピレニーズ)が候補です。耐水・耐滑・クッション・通気をうたうメンズのモデルで、巡拝の参道と軽い山道を同じ靴で歩きたい人に向きます。
編集部の見立て:冬の比叡山の入門としては、坂本ケーブルで上がって東塔を巡拝し、同じケーブルで下りる日帰りが、いちばん判断の数が少ない組み方です。上りも下りも同じ駅なので、帰りの足を探す場面がありません。まずこの形を基準にして、足したい分だけ足す順番で考えるのが無理のない進め方です。
12月7日以降の足は時刻表が切れている、それでも確かめる順番はある
冬の計画でいちばん読み違えやすいのが12月です。公式パンフの時刻表は、叡山ケーブル・ロープウェイが平日12月4日(金)・土休日12月6日(日)まで、山内のバスが12月6日までの掲載で、「2026年3月現在」の情報です。つまり2026年12月7日以降の時刻は、2026年11月1日時点で公式に日程が出ていません。
手がかりになるのは、叡山電車の案内ページの書き方です。年の記載はありませんが、次の内容が載っています。
- 12月上旬〜1月3日の間、比叡山内シャトルバスは比叡山頂〜延暦寺バスセンター間のみの運行
- 1月4日〜3月中旬の間、叡山ケーブル・ロープウェイと比叡山内シャトルバス全区間が冬期運休
- ガーデンミュージアム比叡は4月下旬〜12月上旬の営業
この案内から読み取れるのは、運休の書き出しが1月であること、つまり「12月いっぱいは止まらない書き方」になっていることです。ただし年が書かれていない案内なので、2026年12月に動くと言い切る材料にはなりません。12月7日以降は「動くはず」ではなく「確かめてから」で組みます。
| 時期(2026年) | 分かっていること | 確かめる先 |
|---|---|---|
| 12月6日まで | ケーブル・ロープウェイ・バスの時刻表あり | 公式パンフの時刻表 |
| 12月7日以降 | 時刻表の掲載なし。年の無い案内ではシャトルは区間を縮める書き方 | 叡山電車の運行案内と比叡山・びわ湖の公式 |
バスの短縮が効いてくるのは、東塔より先へ行く人です。年の無い案内どおりの運行なら、比叡山頂〜延暦寺バスセンターの外へ向かう区間はシャトルバスに頼れません。西塔や横川まで回る計画は、この区間の確認を先に済ませてください。12月の山上で花や庭を目当てにする場合も、ガーデンミュージアム比叡は冬期休園の案内で、休園と再開の日付は公式での確認が必要です。
11月の紅葉の時期に上がるなら、まだ時刻表の範囲内です。最終受付とケーブルの最終便の組み方は比叡山の紅葉2026と最終便の整理にまとめています。
編集部の見立て:12月の前半に京都側で上がるなら、帰りは坂本側でも下りられるように、大津から京都へ戻る道も調べておくのが保険になります。止まらない見込みが高くても、日程が公表されていない期間に片道の足だけで組むのは避けたいところです。読者に勧めるのは、片方が消えても帰れる計画です。
比叡山ドライブウェイは9:00〜20:00、奥比叡は19:00まで、車で入れる時間
車で上がる場合、12月1日から2月末日までの営業時間は短くなります。比叡山ドライブウェイは9:00〜20:00、奥比叡ドライブウェイは9:00〜19:00です。入場は終了の1時間前までなので、最終の入場は比叡山ドライブウェイが19:00、奥比叡ドライブウェイが18:00になります。
| 期間 | 比叡山ドライブウェイ | 奥比叡ドライブウェイ |
|---|---|---|
| 3月1日〜11月30日 | 7:00〜23:00 | 7:00〜23:00 |
| 12月1日〜2月末日 | 9:00〜20:00(入場は終了1時間前まで) | 9:00〜19:00(入場最終18:00) |
数字を計画に翻訳すると、効いてくるのは夜ではなく朝です。延暦寺の受付が15:45で終わる以上、20:00の営業終了が困る場面はほとんどありません。一方、入場の開始は3〜11月の7:00から2時間遅い9:00になります。東塔の開堂は9:00なので、開堂に合わせて上がることは車ではできません。
12月に入ると坂本ケーブルの始発8:30のほうが30分早くなるため、朝いちばんに巡拝したい人は、ケーブルのほうが有利です。逆に、荷物が多い人や家族連れで、10時台に着けば十分という日は車が楽でしょう。
悪天候の場合は営業時間が変更になります。積雪・凍結時の通行可否と冬用タイヤの条件は、公式の営業案内には記載が見当たりません(2026年11月1日確認)。比叡山ドライブウェイ(TEL 075-529-2216)で出発前に確かめてください。ノーマルタイヤで大丈夫という前提で出発しないでください。
山上の駐車場の冬の扱いも、当日の案内に従ってください。道路が混む日や駐車場に入れない日に、路肩に停めて歩き出すのは避けます。営業時間は2026年3月現在の案内の値で、最新は比叡山ドライブウェイの営業案内で見られます。観光サイトには別の時間が載っていることもあるため、道路事業者の案内を優先してください。
例年、12月31日は終夜営業の案内があります。当年の可否は公式で確かめてください。比叡山の年越しを車で計画する場合も、前の年の情報のまま動かないようにします。
編集部の見立て:車は、雪が降らないと確かめられた日に限って選ぶのが現実的です。公式から読み取れる冬の条件が「悪天候の場合は変更」しかない以上、天気が怪しい日に頼る足ではないと考えます。行けるかどうかが電話1本で分かるので、迷った朝はまず電話を優先してください。
受付15:45と日の入16:45、冬の延暦寺はどこまで回れるか
冬の一日を短くしているのは、日没と延暦寺の受付です。国立天文台の京都(県庁所在地)の日の入と、東塔の巡拝受付15:45、坂本ケーブルの終発17:00を並べ、差を計算すると次の表になります。山の中は、谷や稜線の向きでこれより早く暗くなる場所があります。
| 日付 | 京都の日の入 | 受付15:45から | 坂本ケーブル終発17:00は |
|---|---|---|---|
| 2026年12月1日 | 16:45 | 1時間後 | 日の入の15分後 |
| 2026年12月15日 | 16:47 | 1時間2分後 | 日の入の13分後 |
| 2027年1月15日 | 17:08 | 1時間23分後 | 日の入の8分前 |
| 2027年2月15日 | 17:39 | 1時間54分後 | 日の入の39分前 |
12月は、終発に乗ると日の入のあとに下ることになります。ケーブルの中なら困りませんが、駅までの道を暗くなってから歩く計画は余裕がありません。編集部の目安は、12月は16:30発を実質の最終便と考え、ケーブルで下りない日は麓に日の入の1時間前に着くという線です。
引き返し時刻の式:歩いて下りる日は「日の入 − 1時間 − 下りのコースタイム」が山上の出発時刻です。12月1日なら麓の到着目標が15:45で、受付の締切と同じ時刻になります。つまり12月は、巡拝を最後まで楽しんでから歩いて下りる計画は成り立ちません。巡拝を長く取る日は、下りをケーブルにします。
次は三塔の時間です。東塔は通年9:00〜16:00、受付15:45まで。西塔・横川は12月と1〜2月が9:30〜16:00で、3〜11月より開堂が30分遅くなります。受付はこちらも15:45までです。暴風や降雪などで閉堂を早めたり、巡拝時間を変更したりする場合があるという案内もあり、これは寺の運営上の取り決めです(延暦寺の拝観案内、2026年11月1日確認)。
冬に三塔すべてを回るかどうかは、バスの有無で決まります。先に書いたとおり12月7日以降の山内バスは未掲載です。バスが確かめられない日は、東塔に絞るのが堅実な答えになります。
ケーブルの待ち時間や巡拝の合間に体を温めるなら、飲み物の準備が効きます。サーモスの山専用ステンレスボトル FFX-501は容量500mlで、街の水筒より長く外で過ごす日の温かい飲み物に向きます。詳しい見方は登山の保温ボトルの選び方で扱っています。
編集部の見立て:12月の比叡山で「延暦寺も歩きも」は欲張りすぎだと考えています。受付の締切と日の入の差が1時間しかない月に、両方を入れると、削られるのは下りの余裕です。歩くなら歩く日、巡拝なら巡拝の日、と分けたほうが、どちらも落ち着いて過ごせます。
山上で冷える日の上着と保温着、雪まじりの日の外側を分けて選ぶ
ケーブルで上がって延暦寺を巡る日も、雲母坂・本坂を歩く日も、冬の服の基準は同じです。見るのは「止まっている時間の保温」「雪やみぞれを通さない外側」「汗を溜めない肌着」の3点です。巡拝や便待ちで止まる時間が長い日は、保温着の比重を上げます。歩く日は、脱ぎ着しやすい薄手の重ねに寄せます。大事なのは枚数より、外側と保温と肌着の役割が1枚ずつそろっていることです。
気温の目安として使えるのは麓の値です。大津の平年値(1991〜2020年、気象庁)は次のとおりで、山上の値ではありません。山頂付近は麓より冷えます。出発前に気象庁の天気予報と、山頂付近の予報で確かめてください。
| 大津(麓の値) | 平均気温 | 日最低気温 |
|---|---|---|
| 12月 | 6.5℃ | 2.8℃ |
| 1月 | 4.1℃ | 0.7℃ |
| 2月 | 4.4℃ | 0.6℃ |
麓で日最低が0℃台の月に、山上で止まって過ごすことになります。濡れた服と風が重なると体温は下がりやすく、低体温症の仕組みと眠気のサインは、歩く人だけでなく巡拝の人も知っておいて損はありません。同じ月の中でも、晴れた日と雪まじりの日で、必要な1枚は変わります。
| 商品 | 役割 | 向く日 |
|---|---|---|
| パタゴニア トレントシェル3L | 外側 | 雪やみぞれの予報が少しでもある日 |
| モンベル ライトアルパインダウン 1101608 | 保温 | 巡拝と便待ちで止まる時間が長い日 |
| ザ・ノース・フェイス サンダージャケット | 保温 | 街から山上まで同じ上着で通す日 |
| モンベル スーパーメリノウール L.W. #1107661 | 肌着 | 歩いて汗をかく日、重ねて着たい日 |
パタゴニアのトレントシェル3Lは、レインジャケットを外側の1枚として持つ考え方です。街の防寒コートでは雪や雨の濡れが不安な人、登山用の雨具をまだ冬に使っていない人に向きます。
モンベルのライトアルパインダウンジャケット(1101608)は、軽い保温着を外側の下やザックに入れておきたい人に向きます。歩くあいだは脱ぎ、止まったら着る、という使い分けをする人向けです。
ザ・ノース・フェイスのThunder Jacket(サンダージャケット)は、観光の服装とも合わせやすいダウンジャケットを1着で済ませたい人に向きます。他のモデルとの違いはライトダウン6モデルの公式スペック比較で並べています。
モンベルのスーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ(#1107661)は、薄手の肌着です。上着を増やす前に、綿の肌着をやめたい人に向きます。歩く日も巡拝の日も、いちばん内側の1枚を替える効果は大きいと考えます。
編集部の見立て:比叡山の服で買い足すなら、順番は肌着、外側、保温着です。ダウンから選びたくなりますが、濡れた肌着の上に着ても力を出せません。手持ちの服で足りる部分は買い足さず、足りない役割だけを1枚足すのがいちばん無駄がありません。
雲母坂・本坂を11〜3月に歩くなら、凍結への備えと切り替えを決めておく
冬に歩くなら、最初に知っておきたいのは情報の少なさです。雲母坂・本坂の冬の路面状況は公式の案内が見当たりません(2026年11月1日確認)。凍結や積雪の可能性があるため、チェーンスパイクなどを持つか、ケーブルで上り下りする計画に切り替えてください。
持っていく場合の候補が、スノーラインのチェーンセンプロ(SL44UES001)です。Lサイズはシューズ25.0〜27.5cmの適合で、靴に合うサイズを選びます。低山の凍結への備えとして、まず1つ持っておきたい人に向きます。
使う場面の線引きはチェーンスパイクが登山でいつ必要かの整理に任せます。比叡山で大事なのは、ザックに入っていても、着ける判断が遅れると意味がないことです。靴については、手持ちの靴の底が減っていないかを先に見てください。冬靴やチェーンスパイクをこの一度のために買うか迷うなら、買う前に試す手もあります。チェーンスパイクや冬の上着をまだ持っていないなら、やまどうぐレンタル屋
で借りる方法もあります。
| 確かめる項目 | 比叡山の冬で分かっていること |
|---|---|
| 積雪の始まり | 山の公式値は見当たらない。大津の降雪・最深積雪の平年値は「///」で統計なし(雪が降らないという意味ではない) |
| 日没と行動時間 | 京都の日の入は12月1日16:45、1月15日17:08。出発は早く、下りの便か麓の到着を先に決める |
| 足す装備 | チェーンスパイク類、手袋、保温着、温かい飲み物。歩かない日はチェーンスパイクを買い足す前に足の計画を見直す |
| 道路・バス | ドライブウェイは悪天候で営業時間が変更。バスの時刻は12月6日まで掲載 |
難しさを数字で言い切れる材料は、公式にはありません。だからこそ、歩く日の判断は「行けそうか」ではなく「途中で切り替えられるか」で決めます。動いているケーブルがある日は、上りだけ歩いて下りはケーブル、という形が組めます。京都側が運休の期間に京都側から登ると、この切り替えが1つ減ります。
京都一周トレイル東山コースの№33〜34付近に倒木の恐れの注意があります(京都市公式、2026年9月25日付)。№33-1〜33-3の通行不可告知(2025年10月10日)の解除も確かめられないため、出発前に京都一周トレイルの公式ページで通行可否を確かめてください。
編集部の見立て:大事なのは道具より、切り替えられる計画です。チェーンスパイクを持っていても、下りのケーブルが動いていない日に京都側の山道を往復する計画は、逃げ道が少なくなります。歩くなら、まず坂本ケーブルが動く日に、滋賀側で切り替えの余地を残すところから考えてください。
雪の朝に見送る基準と、出発前に見る確認先の順番
冬の比叡山は、やめても損をしない山です。季節を変えれば、同じ場所へケーブルで上がれます。やめる基準は天気そのものより、足の確実さで決めてください。雪やみぞれの日に上がるなら、手の濡れへの備えも足します。ショーワグローブのTEMRES 04advanceは、濡れを受ける外側の手袋を探している人の候補です。薄手の手袋と重ねるかどうかはインナー・メイン・オーバーの3層で考える手袋の選び方を見てください。
- 上りか下りの足のどちらかが、当日の朝に確かめられない
- 山頂付近の予報に雪があり、歩く計画なのにチェーンスパイクが無い
- 12月に、歩いて下りる計画なのに麓の到着が15:45より遅くなる
- 車で行くのに、積雪時の通行と冬用タイヤの条件を確かめていない
- 同行者に、濡れに対応する靴と上着の用意が無い
1つでも当てはまれば、計画を変えるか延期します。雪の無い低山へ行き先を変える日の基準は、冬の低山日帰りで雪のない山を選ぶ基準が使えます。当日の朝は、次の順番で見ると無駄がありません。
- 使うケーブルの運行情報を見る。叡山側は京福電鉄と叡山電車、坂本側は坂本ケーブルの運行情報
- 車の人はドライブウェイの営業を見る。雪の予報があれば電話で通行の条件を聞く
- 気象庁の天気予報と山頂付近の予報を見て、延暦寺の巡拝時間の変更がないかも公式で確かめる
- 歩く人だけ、京都一周トレイルの通行情報と、京都市・大津市のクマの情報を見る
東海自然歩道を使う人は、滋賀県の東海自然歩道の情報ページに通行止め情報の掲載先があります。ページに載っていないことをもって通れると判断せず、区間ごとに確かめてください。
比叡山の遭難件数は公表値を示せませんが、数字が無くても事情は同じです。冬は日没が早く、受付15:45と日の入の差が小さい山だと考えて、下りの時刻に余裕を残してください。
編集部の見立て:朝の確認で1つでも答えが出ないなら、出かけない判断は十分に合理的です。比叡山は京都と大津のどちらからも近く、別の週にもう一度行きやすい山です。遠方から来て1回しか機会がない人ほど、雪の日の第2案として、坂本ケーブルと東塔だけの短い一日を持っておくと安心できます。
比叡山の冬についてよくある質問
Q. 2026-27年の冬、叡山ケーブルはいつから止まりますか
2026年11月1日時点で未発表です。2025-26年の冬は2026年1月5日から3月19日まで運休でした。前年の日付を今年に当てはめず、京福電鉄で確かめてください。
Q. 12月なら叡山ケーブルで上がれますか
公式の時刻表は平日12月4日・土休日12月6日までの掲載です。年の記載が無い案内の運休の書き出しは1月ですが、12月7日以降の運行は2026年11月1日時点で公式に日程が出ていません。公式の運行案内で確かめてください。
編集部の見立て:12月7日以降は、動く前提で組まず、帰りだけでも別の足を考えておくと安心です。発表が出たら、その時点で計画を確定させれば間に合います。
Q. 1〜2月に車で延暦寺へ行けますか
比叡山ドライブウェイは12月1日〜2月末日の9:00〜20:00、奥比叡ドライブウェイは9:00〜19:00の案内です。ただし悪天候の場合は営業時間が変更になります。積雪・凍結時の通行可否と冬用タイヤの条件は、TEL 075-529-2216で出発前に確かめてください。
Q. 雪の日も延暦寺は巡拝できますか
通常は東塔が9:00〜16:00、西塔・横川は12〜2月が9:30〜16:00で、受付はどちらも15:45までです。暴風や降雪などで閉堂を早めたり、巡拝時間を変更したりする場合があります。雪の予報の日は、当日の案内を確かめてから出かけてください。
Q. 観光だけでもチェーンスパイクは要りますか
ケーブルで上がり巡拝して下りる日に、まず見直すのは靴と上着です。雲母坂・本坂のように公式の冬の案内が見当たらない道を歩く日は、チェーンスパイクなどを持つか、ケーブルに切り替えてください。
編集部の見立て:歩かない人がアイゼンまで買い足す話にはならないと考えています。先に整えたいのは、濡れに対応する靴と、止まっても冷えない上着のほうです。
まとめ|比叡山の冬は運休の発表を見てから上がる側を決め、16時台に下りる
叡山ケーブル・ロープウェイは、2025-26年の冬に1月5日から3月19日まで運休しました。2026-27年は未発表です。坂本ケーブルは12〜2月も8:30〜17:00の案内で、車は9時以降のドライブウェイが足になります。そこへ受付15:45と日の入16:45台を重ねると、冬の比叡山の答えは、早く上がって、明るいうちに下りる、という一点に集まります。
編集部の見立て:冬の比叡山で迷ったら、坂本ケーブルで上がり、東塔を巡拝し、16時台に同じケーブルで下りる形に戻してください。足す部分は、発表と天気を見てから決めれば十分です。
- 行きたい日に叡山ケーブルが動くかを、京福電鉄の発表で確かめる。出ていなければ坂本ケーブルか車で組む
- 日の入と受付15:45から、三塔のどこまで回るかと、下りる便を決める
- 歩く日はチェーンスパイクなどと保温着を足し、前夜と当日の朝に確認先を順番に見る
編集部の見立て:運休の日付が出ていない今のうちに決められるのは、「どちら側から上がるか」と「何時に下りるか」の2つだけです。この2つが決まれば、発表がどちらに転んでも計画は崩れません。
出典
- 京福電鉄 叡山ケーブル開業100周年の発表(2025-26年の冬期運休)(2026年11月1日確認)
- 京阪電車 おでかけ情報(2026年3月の運転再開)(2026年11月1日確認)
- 京福電鉄(2026年11月1日確認)
- 叡山電車 比叡山の案内(2026年11月1日確認)
- 比叡山・びわ湖 2026年春夏秋パンフレット(時刻表・運賃・営業時間、2026年3月現在)(2026年11月1日確認)
- 比叡山・びわ湖の公式サイト(2026年11月1日確認)
- 坂本ケーブル 時刻・運賃の案内(2026年11月1日確認)
- 坂本ケーブル 運行情報(確認先)
- 比叡山ドライブウェイ 営業案内(2026年11月1日確認)
- 比叡山のアクセス案内(奥比叡ドライブウェイ)(2026年11月1日確認)
- 延暦寺 拝観の案内(2026年11月1日確認)
- 国立天文台 各地のこよみ 京都 2026年12月(2026年11月1日確認)
- 国立天文台 各地のこよみ 京都 2027年1月(2026年11月1日確認)
- 国立天文台 各地のこよみ 京都 2027年2月(2026年11月1日確認)
- 国立天文台 各地のこよみ 大津 2026年12月(2026年11月1日確認)
- 気象庁 過去の気象データ 大津の平年値(1991〜2020年)(2026年11月1日確認)
- 京都一周トレイル 東山コース(京都市)(2026年11月1日確認)
- 滋賀県 東海自然歩道の情報(2026年11月1日確認)
- 京都市 合併記念の森のツキノワグマ目撃の掲示(2026年11月1日確認)
- 大津市 ツキノワグマ出没情報(2026年11月1日確認)


