長野県の冬期通行止め2026|上高地は11月16日〜の見込み、他の登山口の道は未発表

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長野県の山へ秋のうちにもう一度行きたい人が、いま知りたいのは「登山口へ通じる道が、2026年はいつから閉まるのか」だと思います。先に答えを書きます。2026年10月1日時点で、2026年度の冬期閉鎖の日付が長野県から出ているのは、上高地公園線の「令和8年11月16日〜翌年4月中旬(見込み)」だけです。

乗鞍岳線・美ヶ原・中房線・白馬岳線など、ほかの路線の2026年度分は未発表です(2026年10月1日確認)。手がかりになるのは長野県の2025年度(令和7年度)の予定表(2025年10月31日現在)で、その年は58路線88区間が2025年10月31日から2026年1月9日のあいだに順に閉まりました。最も早かったのは乗鞍岳線の10月31日18時です。2026年度分は各建設事務所のページに載り、伊那建設事務所は「10月末頃にお知らせします」と案内しています。

道路の通行止め、林道のゲート、有料道路の営業期間は、管理者も発表の時期も別々です。自分の登山口へ向かう道が「どの管理者の道か」を先に見分けておくと、閉まる日を自分で確かめられるようになります。以下では、県の予定表の行を登山口と山の側から並べ直し、2026年度の発表を待つあいだに何を決めておけばよいかを整理します。

  • 2026年10月1日時点で、2026年度の冬期閉鎖の日付が県から出ているのは上高地公園線(11月16日〜翌年4月中旬の見込み)だけであること
  • 2025年度は県の予定表で58路線88区間・合計485.4kmが、10月31日から翌年1月9日までに順に閉まったこと
  • 乗鞍岳線・国道158号旧道・志賀草津道路・美ヶ原・麦草峠・中房線・白馬岳線の2025年度の閉鎖開始日時と、その道で行く登山口
  • 閉鎖の時刻が「18時」「11時」など行ごとに違い、閉鎖当日の山行計画に直接効くこと
  • 上高地と乗鞍は、冬期閉鎖が明けても一般車が入れない(マイカー規制に切り替わる)こと
  • 県の一覧に載らない有料道路・市町村道・林道は、別の窓口で確かめる必要があること
  • 道路が閉まる日と、登山口の道や登山道が凍り始める日は同じではないこと
  • 2026年度の日付が発表されたら、どのページを順に見て自分の予定を更新するか

長野県の冬期通行止め2026はいつから?今日の発表状況と結論

2026年10月1日時点での長野県の発表状況を、まず1つずつ確かめます。県全域の「冬期交通不能区間 規制一覧」として公開されている最新のものは、「令和7年度 冬期交通不能区間 規制一覧」(表の右上に「R7.10.31現在」)です。これは2025年度の予定表で、2026年度版はまだ県のページに見当たりません(2026年10月1日確認)。

各地の建設事務所のページも見ておきます。松本建設事務所のページは「令和8年8月20日現在」の表記で、令和7年度から令和8年度春までの予定を載せています。令和8年度の秋以降の閉鎖の行はまだありません。伊那建設事務所のページ(更新日2026年8月21日)には、2026年度の予定について「10月末頃にお知らせします」とあります。長野建設事務所のページは更新日表示が2026年4月10日で、令和7年度の区間表のままです。いずれも2026年10月1日確認時点の内容です。

今日の結論:2026年度の日付が出ているのは、長野県の上高地交通規制のページにある上高地公園線の「令和8年11月16日~翌年4月中旬:冬季閉鎖期間」(見込み)だけです。ほかの路線は、2025年度の予定表の日付を「目安の目安」として読み、2026年度の発表を待って自分で更新する、が今の正しい使い方です。

2025年度の予定表を、そのまま2026年の日付として使うのは危険です。閉鎖の日は除雪や積雪の状況で決まり、県の表にも「令和8年5月下旬」のように日を決めていない行があります。去年10月31日に閉まった道が、今年も10月31日に閉まるとは限りません。早まることも、遅れることもありえます。

それでも2025年度の表が役に立つのは、「どの道が先に閉まり、どの道が後まで開いているか」という順番がわかるからです。標高の高い峠道や山岳道路ほど早く、里に近い道ほど遅い、という並びは表を見るとはっきりしています。秋の山行を「まず乗鞍・安房峠方面、次に美ヶ原・麦草峠、最後に中房線・白馬」と組み立てる材料には使えます。

道路の冬期閉鎖を自分で調べる一般的な手順(道路管理者の探し方、問い合わせ先の見つけ方)は、登山口の冬季通行止め|11〜12月に閉まる道と、自分で調べる手順にまとめてあります。以下は長野県の道に絞った各論です。

読者がこの時期に決めるべきことは3つです。1つ目は、行きたい登山口へ向かう道が県の一覧に載っているかどうか。2つ目は、その道の2025年度の閉鎖開始が何月何日の何時だったか。3つ目は、2026年度の発表が出るまで、その道を使う山行をいつまでに入れておくかです。3つ目は、2025年度の日付より少し手前に置いておくのが無難です。

編集部の見立て:「去年は11月下旬まで開いていたから大丈夫」という読み方がいちばん危ういと考えています。2025年度の表は順番を知るための地図であって、今年の期限ではありません。発表を待たずに計画するなら、去年の日付より1〜2週間早い週末を「その登山口の最終日」と仮に置いておき、発表が出たら後ろへずらすほうが、当日に通行止めの看板の前で引き返すよりずっと損が少ないはずです。

2026年度の日付が出ている道と、まだ出ていない道

ここでは、2026年10月1日時点の発表状況を道ごとに「出ている/出ていない」で分けます。表の2列目は2026年度の値、3列目は2025年度の県の予定表(2025年10月31日現在)の値です。2025年度の値は「その年の予定」であって、実際に閉まった時刻の記録ではありません。

路線 2026年度の閉鎖(2026年10月1日確認) 2025年度の予定表の閉鎖開始
上高地公園線 令和8年11月16日~翌年4月中旬(県の見込み・時刻の記載なし) 2025年11月15日19:00
乗鞍岳線 未発表(10月31日までは夏のマイカー規制の期間) 2025年10月31日18:00(三本滝〜山頂の3区間)
国道158号旧道(安房峠) 未発表 2025年11月4日11:00(安房峠〜中の湯11号カーブ)
国道292号 志賀草津道路 未発表 2025年11月12日13:00
美ヶ原公園線・美ヶ原公園沖線 未発表 2025年11月19日11:00
国道299号 麦草峠 未発表 2025年11月20日11:00
中房線(槍ヶ岳矢村線) 未発表 2025年11月28日15:00
白馬岳線 未発表 2025年11月28日15:00

表を見ると、2026年度の欄が埋まっているのは上高地公園線の1行だけです。上高地公園線の値は、長野県自然保護課の上高地交通規制のページ(ページ更新日2026年5月22日)に「見込み」として載っているものです。区間は県道上高地公園線の全区間(釜トンネル入口から)、規制内容は「11~翌4月 全面通行止」と書かれています。

上高地公園線の2026年度の閉鎖開始時刻は、県のページに記載がありません(2026年10月1日確認)。2025年度は県の予定表で11月15日19時開始でしたが、上高地公式サイトは同じ年度を「2025年11月16日〜」と表現しており、書き方が分かれています。閉鎖の前日・当日に上高地へ入る計画なら、出かける前に長野県の上高地交通規制のページで開始時刻を確かめてください。

乗鞍岳線については、読み違いが起きやすい点があります。長野県の乗鞍岳の交通規制のページにある「2026年度の規制期間 4月27日〜10月31日」は、夏のマイカー規制の期間です。冬期閉鎖の開始日ではありません。マイカー規制の期間中は、三本滝から山頂・畳平まで一般車は通れません(例外の車種・許可車両の条件あり)。その先の冬期閉鎖の開始日は、2026年10月1日時点で発表が見当たりません。2025年度は10月31日18時に閉まりました。

ほかの路線について、2026年度の日付は各建設事務所のページに順に載っていくはずです。伊那建設事務所は「10月末頃」と案内しているので、10月の最終週から11月の初めにかけて、各ページを見に行く価値があります。発表前に計画を固める必要がある人は、3列目の2025年度の日付を上限ではなく「このあたりで閉まる可能性がある」という目安として扱ってください。

表の並びは2025年度の閉鎖開始の早い順です。上から順に、行ける期限が早く来る道だと読めます。乗鞍と安房峠が10月末〜11月初め、志賀草津が11月中旬前半、美ヶ原・麦草峠が11月中旬後半、中房線と白馬岳線が11月下旬でした。

編集部の見立て:2026年度の値が1行しか埋まっていない表は、見た目は物足りないかもしれません。ただ、埋まっていない欄を去年の値で埋めた表のほうが、読む人を迷わせると考えています。空欄は「まだ決まっていないから、発表を見に行く」という行動に変えられます。去年の日付が今年の欄に入っていると、その行動が起きません。

登山口つき一覧表:長野県で冬に閉まる主な道と、その道で行く山

県の予定表には、路線名と区間は載っていますが、どの登山口へ向かう道なのかは書かれていません。そこで、登山者がよく使う道を中心に、表の行を山と登山口の側から並べ直しました。値はすべて長野県の「令和7年度 冬期交通不能区間 規制一覧」(2025年10月31日現在の予定)からとり、2026年10月1日に確認しています。

表の「種類」の列は、すべて「県の冬期交通不能区間の一覧に載る道路(道路の通行止め)」です。国道の行も県の一覧に載っていますが、その国道の管理者が県かどうかまでは表から読み取れません。有料道路はこの表に含まれていないと、表の注記に書かれています。

路線 区間(距離) 2026年度の閉鎖開始 2025年度の予定表の閉鎖開始 その道で行く登山口・山
乗鞍岳線 三本滝〜位ヶ原山荘前バス停(9.0km) 未発表 2025/10/31 18:00 乗鞍岳(位ヶ原山荘・肩の小屋口方面)
乗鞍岳線 位ヶ原山荘前〜大雪渓・肩の小屋口バス停(3.6km) 未発表 2025/10/31 18:00 乗鞍岳
乗鞍岳線 肩の小屋口バス停〜山頂・岐阜県境(1.4km) 未発表 2025/10/31 18:00 乗鞍岳
乗鞍岳線 三本滝〜国民休暇村(3.5km) 未発表 2025/11/14 18:00 乗鞍岳の長野県側のふもと
国道158号旧道 安房峠・岐阜県境〜中の湯11号カーブ(2.8km) 未発表 2025/11/4 11:00 安房峠周辺・焼岳方面
国道158号旧道 中の湯11号カーブ〜1号カーブ(4.4km) 未発表 2025/11/14 15:00 安房峠周辺・焼岳方面
上高地公園線 安曇中の湯(国道158号交差点)〜上高地・河童橋(7.6km) 11/16〜の見込み(県) 2025/11/15 19:00 上高地(河童橋、穂高・槍方面の入口)
国道292号 志賀草津道路 渋峠・群馬県境〜陽坂(5.2km) 未発表 2025/11/12 13:00 渋峠周辺・横手山方面
美ヶ原公園沖線 天狗の露路〜武石峠(7.3km・松本) 未発表 2025/11/19 11:00 美ヶ原
美ヶ原公園線 松本市入山辺 三城〜上手町(4.8km) 未発表 2025/11/19 11:00 美ヶ原(三城牧場側)
国道299号 茅野市北山千駄刈〜麦草峠(6.1km)、麦草峠〜小海町千代里(7.7km) 未発表 2025/11/20 11:00 北八ヶ岳(麦草峠・白駒池方面)
中房線(槍ヶ岳矢村線) 中房温泉〜宮城ゲート(12.2km) 未発表 2025/11/28 15:00 燕岳(中房温泉登山口)
白馬岳線 白馬村北城 猿倉〜二股(5.6km) 未発表 2025/11/28 15:00 白馬岳(猿倉)
川尻小谷糸魚川線 小谷温泉上〜林道入口(1.5km) 未発表 2025/11/28 15:00 雨飾山方面(小谷温泉側)
国道152号 大鹿村 大河原・地蔵峠(4.5km) 未発表 2025/12/1 15:00 南アルプス南部(大鹿村側)

この表で自分の山が見つかったら、次に見るのは「区間」の列です。同じ路線名でも、区間ごとに閉まる日が違います。乗鞍岳線は三本滝より上の3区間が10月31日、三本滝〜国民休暇村は11月14日でした。国道158号旧道も、安房峠寄りの2.8kmが11月4日、中の湯側の4.4kmが11月14日と、10日の差がありました。路線名だけで日付を覚えると、区間の違いを取り落とします。

表に無い道もあります。上田市・長和町・諏訪側の美ヶ原・霧ヶ峰方面の県道(美ヶ原公園東餅屋線、美ヶ原公園西内線、霧ヶ峰東餅屋線、八島高原線、国道142号旧道など)は、2025年度の予定表で八島高原線が11月19日10時、それ以外が11月19日11時の開始でした。北信の志賀高原・奥志賀・野沢温泉村方面の区間は、11月4日〜11月11日の開始でした。

「その道で行く登山口・山」の列は、県の表には無い列です。地図の上で区間と登山口の位置が対応しているものだけを入れました。戸隠高原浅川線(旧道)2.2kmと戸隠篠ノ井線6.7km(2025年度はどちらも11月28日10時開始)のように、表の区間名から登山口との関係が読み取れない行は、山の欄を空けるより表から外しています。

もう1つ、閉鎖の「時刻」にも目を向けてください。18時・15時・13時・11時・10時と、行ごとに時刻が違います。閉鎖当日を山行日にすると、道が閉まる時刻より前に車で出てこなければなりません。11時に閉まる道なら、その日は日帰りの山行そのものが組めないと考えるのが自然です。

編集部の見立て:この表でいちばん大事な列は、実は「区間」だと考えています。登山口の名前で調べる人は多いのですが、県の表は登山口ではなく道の区間で書かれています。自分の登山口が「どの区間の先にあるか」を一度地図で確かめておけば、2026年度の発表が出たときに、その1行を見るだけで済むようになります。

2025年度は10月31日から翌年1月9日まで、88区間が順に閉まった

2025年度の長野県の予定表(2025年10月31日現在)には、58路線88区間、合計485.4kmが載っています。内訳は一般国道85.3km、主要地方道132.4km、一般県道267.7kmです。路線数は建設事務所ごとに分けず、全県で集計したと注記されています。

88区間の閉鎖開始日は、最も早い乗鞍岳線の3区間の2025年10月31日18時から、最も遅い国道256号(飯田市上久堅・浄水場上〜越久保)の2026年1月9日15時までの幅に収まっていました。10月末から翌年1月上旬まで、2か月以上かけて順に閉まっていった、ということです。

この順番を登山の側から読むと、秋の山行の「タイムリミット」が見えてきます。10月末〜11月初めに閉まるのは、乗鞍岳線と安房峠の旧道、北信の奥志賀方面です。11月中旬は志賀草津道路、乗鞍の三本滝〜国民休暇村、美ヶ原・霧ヶ峰、麦草峠。11月下旬に中房線・白馬岳線・小谷温泉・戸隠方面が続き、12月1日に国道152号の地蔵峠でした。

長野県の冬期通行止め2026。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。乗鞍岳線=2025年度は10/31 18:00開始・山頂側の解除は7/1 6:00(県の予定表)/上高地公園線=2025年度は11/15 19:00開始。2026年度は11/16〜の見込み(県)/美ヶ原公園線=2025年度は11/19 11:00開始(三城〜上手町4.8km・県の予定表)/中房線=2025年度は11/28 15:00開始(中房温泉〜宮城ゲート12.2km・県)/志賀草津道路=渋峠〜陽坂5.2km。2025年度は11/12 13:00開始(県の予定表)。図の下部に「長野県・各市町村・道路管理者の公表値(2026年10月1日確認)」と注記。
長野県の冬期通行止め2026。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。乗鞍岳線=2025年度は10/31 18:00開始・山頂側の解除は7/1 6:00(県の予定表)/上高地公園線=2025年度は11/15 19:00開始。2026年度は11/16〜の見込み(県)/美ヶ原公園線=2025年度は11/19 11:00開始(三城〜上手町4.8km・県の予定表)/中房線=2025年度は11/28 15:00開始(中房温泉〜宮城ゲート12.2km・県)/志賀草津道路=渋峠〜陽坂5.2km。2025年度は11/12 13:00開始(県の予定表)。図の下部に「長野県・各市町村・道路管理者の公表値(2026年10月1日確認)」と注記。

順番の読み方:標高の高い峠や山岳道路ほど早く閉まり、谷あいの登山口へ向かう道ほど後まで開いています。2026年度の日付が出るまでは、この順番を使って「先に閉まる山から先に行く」と組み立てるのが、今できるいちばん確かな段取りです。

ここで取り違えやすいのが、「道路が開いている=山も秋の装備で歩ける」という読み方です。道路の閉鎖日は、除雪や道路の管理の都合で決まる日です。登山口の道や登山道が凍り始める日とは、同じではありません。閉鎖の2〜3週間前でも、朝の登山口や日陰の登山道はすでに凍っていることがあります。凍結の始まりは年によっても標高によっても動くので、何日からと決めつけることはできません。

道路の閉鎖が近い時期の山行では、足元の道具を1つ足しておくのが現実的です。凍結した朝の登山道や、うっすら雪の載った木道・石段で使うのがチェーンスパイクです。チェーンスパイクが必要になる場面と、軽アイゼン・アイゼンとの境目は、チェーンスパイクは登山でいつ必要か、軽アイゼン・アイゼンとの使い分けを公式値で整理した記事で詳しく分けています。

たとえばスノーライン(Snowline)の「チェーンセンプロ」(型番SL44UES001)は、Lサイズの商品名に「シューズ25.0〜27.5cm」と対応する靴のサイズが書かれています。閉鎖前の晩秋に、凍った朝の林道歩きや、登山口付近の凍結した区間を通る人に向く道具です。靴のサイズとの対応を商品ページで先に確かめてから選んでください。

チェーンスパイクは、雪の急斜面や硬く凍った雪面を登り下りするための道具ではありません。その領域はアイゼンの出番で、歩き方の技術も別に要ります。閉鎖間際の高い山で、雪が深く積もっている・斜面が凍りついているとわかったら、道具を足して進むより、その日は引き返す判断を先に置いてください。

編集部の見立て:「まだ道路が開いているから秋の山」という感覚は、11月の長野では外れやすいと考えています。道路の閉鎖日は道路の都合、凍結は山の都合で、2つは別の時計で動いています。閉鎖日が近い道を使う山行では、足元の道具を「念のため」ではなく「前提」として荷物に入れておくほうが、判断に迷う場面が減るはずです。

上高地公園線と乗鞍岳線:いちばん早く閉まる2本の道

長野県側から北アルプスへ入る道のうち、登山者の利用が多く、閉鎖も早いのがこの2本です。どちらも冬期閉鎖が明けても一般車は入れない道で、ほかの路線とは読み方が違います。

上高地公園線は、安曇中の湯(国道158号との交差点)から上高地・河童橋までの7.6kmです。2025年度の予定表では、2025年11月15日19時に閉鎖が始まり、2026年4月17日7時に解除の予定でした。2026年度は、長野県の上高地交通規制のページに「令和8年11月16日~翌年4月中旬:冬季閉鎖期間」と見込みが載っています(2026年10月1日確認)。解除は「翌年4月中旬」の見込みで、日付は決まっていません。

上高地へは夏も一般車が入れず、沢渡か平湯でバス・タクシーに乗り換えます。どちらから入るかを始発・最終便で決める手順は、上高地へのアクセス|沢渡と平湯のどちらから入るかを始発と最終便で決めるにまとめています。閉鎖の直前に入る計画なら、最終便の時刻と冬期閉鎖の開始日の両方を、同じ日付で見比べてください。

乗鞍岳線は、区間ごとに閉まる日も明ける日も違う道です。2025年度の予定表では、三本滝〜位ヶ原山荘前バス停(9.0km)、位ヶ原山荘前〜大雪渓・肩の小屋口バス停(3.6km)、肩の小屋口バス停〜山頂・岐阜県境(1.4km)の3区間が、いずれも2025年10月31日18時に閉鎖開始でした。三本滝〜国民休暇村(3.5km)は2週間遅く、2025年11月14日18時でした。

解除の予定日も区間で分かれています。県の一覧(2025年10月31日現在)では、三本滝〜位ヶ原山荘前が2026年4月29日7時、位ヶ原山荘前〜肩の小屋口が2026年6月1日7時、肩の小屋口〜山頂が2026年7月1日6時でした。松本建設事務所のページも乗鞍岳線の解除予定を「8年7月1日 6時00分」と載せ、備考に「マイカー規制に切替わるため一般車両は通行できません」と書いています。予定は除雪の状況で変わることがあるので、その年の実際の日付は松本建設事務所のページで確かめてください。

乗鞍エコーラインの「2026年度の規制期間 4月27日〜10月31日」は、夏のマイカー規制の期間です。10月31日で規制期間が終わっても、11月から一般車で畳平へ上がれるという意味ではありません。冬期閉鎖の開始日は2026年10月1日時点で発表が見当たらず、2025年度は10月31日18時に冬期閉鎖が始まっていました。

国道158号旧道(安房峠)にも触れておきます。2025年度の予定表では、安房峠・岐阜県境〜中の湯11号カーブ(2.8km)が11月4日11時に閉鎖開始、解除は「令和8年5月下旬 15:00」と、日を決めていない予定でした。中の湯11号カーブ〜1号カーブ(4.4km)は11月14日15時開始・2026年4月10日9時解除の予定です。備考には、安房トンネルについて歩行者・自転車・排気量125cc以下の自動二輪は迂回路が無い旨が書かれています。

この時期の北アルプスの入口は、日が短いことも計画に効いてきます。11月の上高地は、夕方の早い時間に谷が暗くなります。河童橋から先へ歩く日は、ヘッドライトを「使わない予定でも持つ物」として扱うのが基本です。NITECOREの「NU25 UL」は商品名に400ルーメン・充電式・USB-C充電ケーブル付属とあり、乾電池ではなく充電で使いたい人に向くヘッドライトです。前日に満充電にしておくことが前提になります。

編集部の見立て:上高地と乗鞍は「閉まる日」より「開いていても車では入れない」ことのほうが計画に効く道だと考えています。上高地は夏も冬もマイカーで河童橋まで行けませんし、乗鞍は夏のマイカー規制と冬期閉鎖がつながっています。この2本は、道路の日付よりもバスの運行の日付を軸に計画を組んだほうが、取り違えが起きにくいはずです。

美ヶ原・霧ヶ峰・麦草峠:11月中旬に閉まる高原の道

ビーナスラインを中心とする高原の道は、11月中旬の閉鎖が並びます。車で標高の高いところまで上がり、そこから短く歩く山が多いので、道が閉まると山行そのものが成り立たなくなる登山口が多い地域です。

2025年度の予定表では、美ヶ原公園沖線(天狗の露路〜武石峠・松本市美ヶ原林道交点、7.3km)と美ヶ原公園線(松本市入山辺 三城〜上手町、4.8km)が、どちらも2025年11月19日11時に閉鎖開始、2026年4月21日11時解除の予定でした。松本建設事務所のページにも同じ日時が載っています。

上田市・長和町・諏訪側の美ヶ原・霧ヶ峰方面の県道も、同じ11月19日の開始でした。美ヶ原公園沖線(上田側7.1km)、美ヶ原公園東餅屋線(13.0kmと1.4km)、美ヶ原公園西内線(12.0km)、霧ヶ峰東餅屋線(1.3kmと4.7km)、国道142号旧道(7.1kmと2.9km)などが11時開始、八島高原線(5.7km)だけが10時開始です。解除は2026年4月21日10時〜11時の予定でした。

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ビーナスラインは、県の表で複数の行・複数の管轄(上田・諏訪・松本)に分かれています。2025年度は11月19日開始の区間と、11月26日開始の区間(下奈良本豊科線8.1kmが11時30分、真田新田線4.8kmが14時)が混在していました。「ビーナスラインは何日に閉まる」と1つの日付で覚えず、走る区間の行を確かめてください。2026年度はまだ発表されていません(2026年10月1日確認)。

美ヶ原は、どの駐車場に停めるかで歩く距離が決まる山です。台上へは一般車が入れないため、登山口の選び方がそのまま山行の長さになります。駐車場ごとの使い分けは、美ヶ原の駐車場は3か所――台上は一般車が入れず、停めた場所で歩く距離が決まるで整理しています。冬期閉鎖が近い時期は、どの駐車場へ向かう道がどの区間に当たるかを、県の表の行と照らしておくと安心です。

北八ヶ岳の麦草峠を越える国道299号も、この時期に閉まります。2025年度は、茅野市北山千駄刈〜麦草峠(6.1km・諏訪)と麦草峠〜小海町千代里(林業センター、7.7km・佐久)が、どちらも2025年11月20日11時に閉鎖開始、2026年4月16日11時解除の予定でした。麦草峠や白駒池方面から北八ヶ岳を歩く計画は、この道が開いているうちに入れておく必要があります。

松本和田線(松本市入山辺 扉鉱泉口〜扉峠・長和町境、6.8km)は冬期閉鎖とは別の扱いです。2013年6月22日から土砂崩れのため通年で全面通行止めになっていて、解除予定は未定です。令和8年度も閉鎖予定があると、松本建設事務所のページに載っています。表の備考には迂回路として「よごぎこば林道」と書かれています。

高原の道の要点:美ヶ原・霧ヶ峰・麦草峠は、2025年度はいずれも11月19〜20日の午前中に閉鎖が始まりました。午前11時に閉まる道は、閉鎖当日の山行には使えないと考えて、その前の週末までに予定を入れるのが基本です。

編集部の見立て:高原の道は、閉まる時刻が午前であることを見落としやすいと考えています。夕方に閉まる乗鞍や上高地の感覚のまま「閉鎖日の朝に行って昼に下りれば間に合う」と考えると、11時閉鎖の道では計算が合いません。高原の山は、閉鎖日の前の週末を最終日と置くのが無理のない線です。

中房線・白馬岳線・小谷温泉・志賀草津・大鹿村:北と南の登山口の道

北アルプスの東面と北部、それに志賀高原と南アルプス南部の道をまとめて見ます。2025年度の予定表では、11月中旬から12月初めにかけて閉まった道です。

燕岳の登山口、中房温泉へ向かう中房線(槍ヶ岳矢村線、中房温泉〜宮城ゲート12.2km・安曇野)は、2025年11月28日15時に閉鎖開始、2026年4月24日12時解除の予定でした。2026年の夏は、長野県の山岳情報のページ(ページ更新2026年9月11日)に、2026年8月22日5時から暫定通行(降雨等で規制の場合あり)と掲載されています。

中房温泉へのバスと駐車場、夏の通行時間の決まりは、燕岳の登山口・中房温泉へのアクセス|中房線は5〜18時通行、バスと駐車場約70台にまとめています。冬期閉鎖の日付とは別に、時間帯の通行ルールがある道なので、両方を見て計画してください。

白馬岳の猿倉へ向かう白馬岳線(白馬村北城 猿倉〜二股5.6km・大町)も、2025年11月28日15時の閉鎖開始でした。解除は2026年4月28日10時の予定です。雨飾山方面の小谷温泉側では、川尻小谷糸魚川線(小谷温泉上〜林道入口1.5km・大町)が同じく11月28日15時開始、2026年4月15日12時解除の予定でした。

北信では、志賀高原と草津を結ぶ国道292号の志賀草津道路(渋峠・群馬県境〜陽坂5.2km・北信)が、2025年11月12日13時に閉鎖開始、2026年4月22日10時解除の予定でした。北信建設事務所の予定表PDFも同じ値です。奥志賀公園栄線など、志賀高原・奥志賀・野沢温泉村方面の区間は、開始が2025年11月4日〜11月11日、解除が2026年5月8日〜5月29日の予定で、備考に「通年大型自動車等通行不能」の行もあります。

南アルプス南部の大鹿村側では、国道152号(大鹿村 大河原・地蔵峠、4.5km・飯田)が2025年12月1日15時に閉鎖開始、2026年4月6日15時解除の予定でした。備考には「冬期閉鎖解除後も災害により通行止め」とあり、冬期閉鎖とは別の通行止めが重なっている道です。冬期閉鎖の解除日だけを見て春の計画を立てると、災害による通行止めの前で止まることになります。

大前須坂線(高山村 毛無峠〜老ノ倉交点、3.7km・須坂)は2025年11月12日15時開始、2026年5月20日15時解除の予定でした。表に山名の記載はありませんが、峠の道なので、この方面の山行を考える人は確認しておく1行です。

この地域の道は、11月下旬まで開いている登山口が多いのが特徴です。燕岳・白馬岳・雨飾山の小谷温泉側は、2025年度の予定表では県内でも遅い部類でした。ただし、道が遅くまで開いていることと、山の上が秋の装備で歩けることは別です。北アルプスの稜線は、道路の閉鎖よりずっと前から冬の条件になっていることが珍しくありません。

編集部の見立て:11月下旬まで道が開いている登山口は「遅くまで行ける山」に見えますが、実際には「道だけが遅くまで開いている山」と読んだほうが安全だと考えています。中房線や白馬岳線の閉鎖日は、登山口に車で着けるかどうかの期限です。稜線へ上がれるかどうかの期限は、それよりずっと手前にあります。

閉鎖前の最後の週末、凍った朝の登山口で滑らない靴と待つ間の防寒

冬期閉鎖が始まる前後は、まだ車で入れる登山口から、凍結の始まった山を歩く日が出てきます。夜のうちに冷え込んだ朝の駐車場、日陰の林道、霜の降りた木道や石段で足を取られないこと。バス待ちや休憩で動かない時間に体を冷やさないこと。この2つがこの時期の装備の軸です。

選ぶ基準を先に書きます。靴は、防水であること、足首まわりの支えがあること、チェーンスパイクを付けても歩ける形であることを見ます。防寒着は、歩いている間に着るのか、止まっている間に羽織るのかで選び方が変わります。歩きながら着るなら通気がよく汗を逃がす物、止まってから着るなら風を通しにくく暖かさを保つ物です。どれも、閉鎖間際の山へ行くかどうかの判断を代わりにしてくれる道具ではありません。

商品(型番) 商品名に書かれていること 向く場面
ガルモント Dragontail TECH GTX(002472) トレッキングシューズ・ゴアテックス・防水 霜や薄い雪で濡れる朝の登山口から歩く日
コロンビア フリースジャケット フリースジャケット・アウター(メンズ) 休憩やバス待ちで羽織る一枚を足したい人
モンベル クリマプラス ニットパーカ(1106589) フリースジャケット・パーカー(メンズ) フード付きで首まわりまで覆いたい人

ガルモントの「Dragontail TECH GTX」(002472)は、商品名にゴアテックス・防水と書かれたトレッキングシューズです。霜の溶けた朝の登山口や、薄く雪の載った林道を歩く日に、足を濡らしたくない人に向きます。チェーンスパイクと組み合わせる場合は、靴のサイズと対応表を両方の商品ページで確かめてください。

コロンビアのフリースジャケットは、アウターとして羽織るフリースです。歩いている間は脱いでおき、上高地のバス待ちや山頂の休憩など、動かない時間に重ねる一枚を足したい人に向きます。

モンベルの「クリマプラス ニットパーカ」(1106589)は、フードの付いたフリースのパーカーです。首まわりや頭まで冷やしたくない人、帽子とは別にフードで風を避けたい人に向きます。

冬に向けた装備全体の組み方、つまり秋の装備から何を足し、何を置き換え、何を最初に買って何を借りるかは、雪山・冬山の装備リスト|秋の装備から増える物・置き換わる物と、最初に買う物・借りる物で分けています。閉鎖間際の山に行く人も、冬の山を始めるかどうか迷っている人も、先に一度通して読んでおくと、買う物と借りる物の線が引きやすくなります。

  • 靴は防水で、チェーンスパイクを付けた状態でも歩ける形か
  • 休憩やバス待ちで羽織る一枚が、歩行用の服とは別にザックに入っているか
  • 首・手・頭の冷えを防ぐ物(ネックウォーマー・手袋・帽子)がそろっているか
  • ヘッドライトが充電済み、または予備電池を持っているか
  • 道具を足しても、凍結や積雪が想定より多ければ引き返すと決めてあるか

編集部の見立て:大事なのは道具より、その日に行くか・どこで引き返すかの判断です。閉鎖前の最後の週末は「今年最後だから」と無理をしやすい日でもあります。道具はその判断を支える物で、判断の代わりにはなりません。靴と防寒をそろえるのは、引き返す余裕を持って歩くためだと考えています。

道の種類で調べ先が違う:道路の通行止め・林道のゲート・有料道路

登山口へ向かう道には、管理者の違う3種類があります。道路法にもとづいて道路管理者が行う通行止め、林道の管理者が行うゲートの閉鎖、有料道路の営業期間です。管理者が違えば、発表の時期も発表する場所も違います。

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道の種類 長野県の一覧に載るか 調べる先
道路法の道(国道・県道)の冬期通行止め 載る(県の冬期交通不能区間の一覧) 長野県の道路情報のページと、各建設事務所のページ
市町村道・林道のゲート閉鎖 載らない 市町村・林道の管理者のページ
有料道路の営業期間 載らない(表の注記) 道路の管理者(運営会社)の案内

ここまで見てきた乗鞍岳線・上高地公園線・美ヶ原・中房線・白馬岳線などは、すべて1行目の「県の一覧に載る道」です。県の冬期交通不能区間の一覧に載り、各建設事務所のページにも同じ予定が出ます。2026年度の発表もこの経路で出てくるはずです。

2行目の市町村道と林道は、県の一覧には載っていません。烏川林道、一の沢林道、大河原峠、大鹿村の村内の路線のように、登山口へ直接つながる道の多くがこの種類です。閉まる日は市町村や管理者ごとに違い、2026年度分の日付は2026年10月1日時点で公式の記載が見当たりません。大鹿村は「村内冬期閉鎖路線」のページ(https://www.vill.ooshika.nagano.jp/winter_closed_route/)で案内しています。

林道のゲートがどこで閉まっているか、一般車がどこまで入れるかを管理者から調べる手順は、林道のゲートはどこで閉まっているか|一般車がどこまで入れるかを管理者から調べる4段階で段階ごとに分けています。県の一覧で自分の道が見つからないときは、林道か市町村道である可能性を疑ってこちらの手順に進んでください。

3行目の有料道路は、県の一覧の注記で「含まない」と明記されています。営業期間は道路の管理者(運営会社)の案内で確かめる必要があります。トンネルも同様で、安房トンネルや釜トンネルなど個別のトンネルの冬の運用は、それぞれの管理者の案内を見てください。

「県の表に載っていない=冬も通れる」ではありません。載っていないのは、県の一覧の対象外だからという場合があります。自分の登山口へ向かう道が県の表に見つからないときは、その道が市町村道・林道・有料道路のどれに当たるかを先に調べてください。

道の種類を見分けるときは、地図で道の名前を確かめるのが早道です。「県道〇〇線」「国道〇号」と書かれていれば1行目、「〇〇林道」なら2行目、料金所があれば3行目の可能性が高くなります。名前のない道や、途中で種類の変わる道もあるので、登山口の最後の数kmがどの種類かを見ておくと、閉まる日を調べる窓口を間違えません。

編集部の見立て:登山口の閉鎖を調べて「情報が見つからない」となる原因の多くは、窓口の取り違えだと考えています。県の一覧を何度見ても林道の日付は出てきませんし、市町村のページを見ても県道の日付は出てきません。最初に道の種類を1つ決めるだけで、調べる時間はかなり短くなるはずです。

読み違えやすい4つ:解除後のマイカー規制・旧道・有料道路・年度

冬期閉鎖の日付は、数字そのものより、読み方で取り違えが起きやすい情報です。長野県の表とページを読むときに、特に取り違えやすい4点を並べます。

1つ目は、冬期閉鎖が明けても一般車が入れない道があることです。松本建設事務所は、上高地公園線・乗鞍岳線のどちらについても、冬期閉鎖の解除後はマイカー規制に切り替わるため一般車は通行できない、と備考に書いています。解除予定日を「その日からマイカーで行ける日」と読むと、計画が根本から崩れます。上高地も乗鞍も、解除後はバスやタクシーで入る道です。

「閉鎖」と「規制」は別の話:冬期閉鎖は道路そのものを全面通行止めにする規制で、マイカー規制は一般車だけを止める規制です。上高地と乗鞍は、冬期閉鎖が明けてもマイカー規制が続くので、一般車で入れる日は1年を通して来ないと読んでください。

2つ目は旧道です。国道158号の「旧道」は安房峠を越える道で、安房トンネルを通る現在の国道とは別の区間です。2025年度の予定表では、旧道の安房峠〜中の湯11号カーブが11月4日11時に閉鎖開始でした。旧道が閉まっても、安房トンネルを通る道が閉まるという意味ではありません。国道142号旧道も同じで、「旧道」の文字がある行は、現在の本線とは別の区間として読みます。

3つ目は有料道路です。県の一覧は有料道路を含まないと注記されています。県の表で自分の走る道が見つからないとき、その道が有料道路なら、営業期間は運営会社の案内に載っています。県の表の「載っていない」は、「通れる」の意味ではありません。

4つ目は年度です。県の表は「令和7年度」、つまり2025年度の予定表で、日付は2025年10月31日から2026年春にかけて並んでいます。表の中の「2026年4月」は2025年度の解除予定であって、2026年度の値ではありません。2026年秋の閉鎖日は、令和8年度の表や各建設事務所のページで発表されます。表の年度と、日付の年を必ず分けて読んでください。

「予定」と「実績」の区別も、年度の読み方と同じくらい大事です。県の一覧は「R7.10.31現在」の予定表で、のちに日付が変わっても表には反映されていません。実際に閉まった日時の記録ではないので、「2025年度は◯日に閉まった」と言うときも、「予定表では◯日の開始だった」と読むのが正確です。

このほか、日を決めていない行にも注意が要ります。国道158号旧道の安房峠側は、解除予定が「令和8年5月下旬 15:00」で、日付がありません。予定は除雪の状況で変わることがあり、県の表でも日付が固まっていない行があることを前提に読んでください。

編集部の見立て:冬期閉鎖の表でいちばん多い読み違いは、日付の誤読ではなく「その日付が何を意味するか」の取り違えだと考えています。解除日=マイカーで行ける日、旧道が閉まる=本線も閉まる、表に無い=通れる、2026年4月=今年の値。どれも数字は合っているのに、意味がずれている読み方です。

道路が閉まったあと、歩いて入れるか:車の規制と入山は別

冬期閉鎖の表に書かれているのは、車の通行の規制です。道路が閉まったあとに歩いてその道へ入れるかどうか、冬に入山してよいかどうかは、道路の表には書かれていません。

上高地の冬季入山については、上高地公式サイトに案内があります(https://www.kamikochi.or.jp/news/6480/)。冬期閉鎖中の上高地へ歩いて入る場合のルールは、道路の通行止めとは別にこうした案内で示されます。ほかの登山口についても、「道路の閉鎖」と「冬の入山」は別の情報として、それぞれの窓口で確かめる必要があります。

登山道そのものの通行止めや、冬季の入山規制の調べ先は、登山道の通行止めの調べ方|森林管理局・環境省・都道府県の4窓口を順番に見るで整理しています。道路の表で車の規制を見たあと、登山道の側の情報を確かめるときに使ってください。

道路が開いているかどうかと、登山道が歩けるかどうかも別の話です。道路が開いていても、登山道に雪が積もり、凍結していることは珍しくありません。反対に、道路の閉鎖が近いからといって、登山道の状況が急に変わるわけでもありません。山ごとの状況は、山の情報と登山道の通行止めの調べ方で確かめてください。

冬期閉鎖が始まった道を、ゲートの先まで歩いて登山口へ向かう計画は、登山口までの距離が大きく伸びます。上高地公園線は7.6km、中房線は12.2km、白馬岳線は5.6kmの区間が閉鎖の対象です。この距離を往復で歩き足すと、夏の日帰りの行程は成り立たなくなります。加えて、除雪されていない道路は、雪崩や落石の危険がある場所を通ることもあります。

長野県で11〜3月に山へ行くときの考え方も、ここで整理しておきます。冬期閉鎖で車が入れなくなる登山口は、冬の間は使わないと決めてしまうのが素直です。乗鞍岳の畳平側、美ヶ原の台上へ向かう道、北八ヶ岳の麦草峠、燕岳の中房温泉、白馬岳の猿倉は、2025年度の予定表ではどれも11〜4月前後に閉まる道の先にありました。冬にこの山々を歩くのは、道路が閉まっていることを前提とした別の計画になり、秋の山行の延長としては扱えません。

行く場合でも、足元の道具は季節の進み方に応じて切り替えます。11月の初めは、朝の凍結にチェーンスパイクで対応できる日もあります。雪が積もってからは、アイゼンやワカンのような冬山の装備と、それを使う技術が要ります。どの時点で何に切り替えるかは、山ごとの積雪と凍結の状況で決まり、道路の閉鎖日では決まりません。

手の冷えは、この時期に見落としやすい部分です。朝の登山口で車から出た直後、稜線で風を受けたとき、休憩で止まったときに、指先から冷えていきます。ファイントラックの「エバーブレストレイルグローブ」(FAU0111)は、ユニセックスのトレイル用グローブです。晩秋の低い山から凍結の始まった登山口まで、手袋を1双きちんと用意しておきたい人に向きます。サイズは商品ページの表で手の周囲の寸法から選んでください。

編集部の見立て:冬期閉鎖で車が入れなくなる登山口については、冬は行かないと決めるのがいちばん自然な結論だと考えています。道具をそろえれば歩ける山もありますが、それは秋の山行の延長ではなく、冬山という別の計画です。道路が閉まる山は春の解除を待ち、冬は通年で車が入れる里山や低山を選ぶほうが、計画の筋が通ります。

2026年度の日付が出たら確かめる先:10月末頃からの見方

2026年度の冬期閉鎖の日付は、10月末頃から各ページに順に載っていくはずです。発表を待つ間に、自分の登山口に関係するページを先に決めておくと、発表の直後に予定を更新できます。

見に行く順番は、次の3段階です。

  1. 長野県の道路情報のページで、県全域の冬期交通不能区間の一覧(令和8年度版)が出ているかを確かめる。出ていれば、自分の登山口に向かう道の行を探し、区間と閉鎖開始の日時を控える
  2. 県全域の一覧がまだなら、自分の道を管轄する建設事務所のページを見る。松本建設事務所(乗鞍・上高地・美ヶ原の松本側)、伊那建設事務所(10月末頃に案内予定)、長野建設事務所、北信建設事務所などのページに、所管の区間の予定が出る
  3. 県の一覧に載らない市町村道・林道・有料道路は、それぞれの管理者のページで確かめる。大鹿村の「村内冬期閉鎖路線」ページのように、市町村が独自に案内している道もある

上高地公園線は、すでに2026年度の見込み(令和8年11月16日〜翌年4月中旬)が県の上高地交通規制のページに出ています。このページは見込みの段階なので、閉鎖の開始時刻や、見込みから確定への変更がないかを、出かける前にもう一度確かめてください。

予定表の日付は、除雪の状況で変わることがあります。県の表にも「令和8年5月下旬」のように日を決めていない行があります。一度控えた日付でも、閉鎖間際に登山口へ向かう前日と当日の朝に、もう一度ページを開いて確かめる習慣をつけておくと、予定の変更に気づけます。

発表を待つ間にできることもあります。自分がこの秋に行きたい山を1〜3つに絞り、それぞれの登山口に向かう道が、県の表のどの行に当たるかを今のうちに特定しておくことです。道の種類(県の道・林道・有料道路)と、管轄する建設事務所の名前までわかっていれば、発表の当日に見るべきページは1つか2つで済みます。

  • 行きたい山の登山口に向かう道の名前(県道・国道・林道・有料道路)を控えた
  • その道が県の表のどの行・どの区間に当たるかを確かめた
  • 管轄の建設事務所(または市町村・管理者)のページを決めた
  • 2025年度の閉鎖開始の日時を控え、それより前の週末を仮の最終日にした
  • 発表が出たら仮の最終日を更新すると、予定に書き込んだ

10月末から11月初めは、北アルプスの道の閉鎖が始まる時期と重なります。2025年度は乗鞍岳線が10月31日に閉まりました。発表が10月末頃になるなら、乗鞍方面を考えている人にとっては、発表を待ってから計画するのでは間に合わないこともあります。乗鞍方面は、発表を待たずに早めの週末に入れておくのが無難です。

編集部の見立て:発表を待つ間にいちばん効くのは、「どのページを見れば自分の道の日付が出るか」を決めておくことだと考えています。日付そのものは発表されるまで誰にもわかりません。けれど見るべきページが決まっていれば、発表の翌日には自分の予定を正しい日付に直せます。待つ時間を、調べ先を決める時間に使うのが得策です。

よくある質問

Q. 長野県の冬期通行止めは2026年はいつから始まりますか?

2026年10月1日時点で、2026年度の日付が出ているのは上高地公園線の「令和8年11月16日~翌年4月中旬」(県の見込み)だけです。ほかの路線は未発表で、伊那建設事務所は2026年度の予定を「10月末頃にお知らせします」と案内しています。2025年度の予定表では、乗鞍岳線の10月31日18時がいちばん早い開始でした。

Q. 乗鞍エコーラインは10月31日で閉まるのですか?

長野県のページにある「4月27日〜10月31日」は、2026年度の夏のマイカー規制の期間です。冬期閉鎖の開始日ではありません。2026年度の冬期閉鎖の開始日は、2026年10月1日時点で発表が見当たりません。2025年度は10月31日18時に冬期閉鎖が始まりました。

編集部の見立て:乗鞍の10月31日は、夏の規制の終わりと冬の閉鎖の始まりが同じ日付に重なったため、1つの規制に見えやすいのだと考えています。2つは別の規制で、2026年度の冬期閉鎖がいつ始まるかは発表を待つ必要があります。どちらにしても一般車で畳平へ上がれる時期はない、という点は変わりません。

Q. 冬期閉鎖が明けたら、上高地へマイカーで行けますか?

行けません。松本建設事務所は、上高地公園線・乗鞍岳線のどちらについても、冬期閉鎖の解除後はマイカー規制に切り替わるため一般車は通行できないと案内しています。上高地へは沢渡か平湯でバス・タクシーに乗り換えて入ります。

Q. 県の冬期閉鎖の一覧に、自分の登山口の林道が載っていません。

市町村道と林道は、県の一覧には載っていません。有料道路も、県の一覧に含まないと注記されています。閉まる日は市町村や管理者ごとに違うので、その道の管理者のページで確かめてください。大鹿村は「村内冬期閉鎖路線」のページで案内しています。

Q. 道路が閉まったあと、歩いて登山口まで行ってもよいですか?

道路の通行止めの表は、車の規制を示すものです。歩いて入れるかどうか、冬に入山してよいかどうかは、道路の表には書かれていません。上高地の冬季入山は上高地公式サイトに案内があります。ほかの山は、登山道の通行止めや入山規制の窓口で確かめてください。

編集部の見立て:道路が閉まったあとに歩いて入るのは、夏の日帰りの延長ではなく、冬山の計画だと考えています。ゲートから登山口までの数kmから十数kmを往復で歩き足し、そのうえで雪の登山道を歩く計画です。秋の最終日を逃したら、その山は春まで待つ、と決めておくほうが筋が通ります。

まとめ:今日やることは1つ、自分の登山口の道が県の表のどの行かを決める

長野県の冬期通行止め2026は、2026年10月1日時点で、上高地公園線の「令和8年11月16日~翌年4月中旬」(見込み)だけが発表されています。ほかの路線は未発表で、2025年度の予定表では58路線88区間が10月31日から翌年1月9日のあいだに順に閉まりました。乗鞍岳線が最も早く、安房峠・志賀草津道路・奥志賀方面、美ヶ原・霧ヶ峰・麦草峠、中房線・白馬岳線・小谷温泉と続きました。

2026年度の日付は、10月末頃から各建設事務所のページに順に載っていくはずです。発表を待つ間にできるのは、自分の登山口に向かう道が、県の表のどの行・どの区間に当たるかを決めておくことです。そうしておけば、発表の当日に見るべきページが1つか2つに絞れます。

編集部の見立て:この時期の長野の山は、日付がわからないことそのものより、日付を取り違えることで計画が崩れるのだと考えています。去年の日付を今年のものと読む、夏の規制の終わりを冬の閉鎖と読む、解除日をマイカーで行ける日と読む。どれも表を正しく読めば避けられる取り違えです。

  1. この秋に行きたい長野県の山を1〜3つに絞り、登山口に向かう道の名前と種類(県道・国道・林道・有料道路)を控える
  2. 県の2025年度の予定表で、その道の行と区間を探し、閉鎖開始の日時より前の週末を仮の最終日として予定に入れる
  3. 10月末頃から管轄の建設事務所のページを見て、2026年度の日付が出たら仮の最終日を更新し、出かける前日と当日の朝にもう一度確かめる

編集部の見立て:2026年の長野の秋山は、先に閉まる山から先に行く、が基本の組み立てになると考えています。乗鞍と安房峠方面は10月末、高原の道は11月中旬、北アルプスの東面は11月下旬。2025年度のこの順番を頼りに、今のうちに予定の並び順だけ決めておき、日付は発表を待って合わせていくのが、無理のない進め方です。

出典

  • 長野県「令和7年度 冬期交通不能区間 規制一覧」(R7.10.31現在)https://www.pref.nagano.lg.jp/michikanri/infra/doro/joho/hiroba/documents/r7tokiheisa.pdf(2026年10月1日確認)
  • 長野県 上高地交通規制 https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/infra/doro/joho/kamikouti.html(2026年10月1日確認)
  • 長野県 乗鞍岳の交通規制 https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/infra/doro/norikuradake.html(2026年10月1日確認)
  • 長野県松本建設事務所 冬期通行規制 https://www.pref.nagano.lg.jp/matsuken/doro/kotsu/index.html(2026年10月1日確認)
  • 長野県伊那建設事務所 通行規制 https://www.pref.nagano.lg.jp/inaken/doro/kise.html(2026年10月1日確認)
  • 長野県長野建設事務所 冬期通行止め https://www.pref.nagano.lg.jp/choken/doro/doro/toki.html(2026年10月1日確認)
  • 長野県北信建設事務所 冬期閉鎖予定 https://www.pref.nagano.lg.jp/hokuken/doro/documents/20251021heisa.pdf(2026年10月1日確認)
  • 長野県 山岳情報 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/(2026年10月1日確認)
  • 大鹿村 村内冬期閉鎖路線 https://www.vill.ooshika.nagano.jp/winter_closed_route/(2026年10月1日確認)
  • 上高地公式サイト 冬季入山の案内 https://www.kamikochi.or.jp/news/6480/(2026年10月1日確認)

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