上日川峠へのバスは12月13日(日)まで・最終15時45分|大菩薩嶺の12月に歩ける日の表

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大菩薩嶺(山梨県甲州市)を12月に歩くなら、最初に決めるのは「どの日に、どこから歩き出せるか」です。栄和交通の2026年版の時刻表によると、甲斐大和駅から上日川峠へのバスは12月13日(日)が最終日で、12月に走るのは5日・6日・12日・13日の4日だけです。上日川峠発の最終便は15時45分です(2026年11月6日確認時点)。

車で上日川峠へ向かう人は、県道の冬期閉鎖が分かれ目になります。山梨県道路課のページによると、前の冬(2025-26年)は塩山側の県道201号が2025年12月15日17時から、大和側の県道218号が2026年1月5日17時から閉鎖されました。2026-27年の冬の閉鎖日は、2026年11月6日時点で県のページに載っていません。前の冬の実績は目安であって、今年の日付ではありません。

12月の稜線には雪や凍結が出る日があり、公式の積雪情報は見当たりません。日没も早く、甲府(山梨県の県庁所在地)の日の入は12月1日が16時33分です。ここでは、日付ごとに県道・バス・山小屋の状況を1枚の表にまとめ、最終便と日没から帰りの時刻を決める考え方、県道が閉まったあとの考え方、雪の稜線に要る装備と経験を順に整理します。

登山コースの区間や所要時間、駐車場の並びは、大菩薩嶺のコースを体力度2・上日川峠から組み立てる記事で扱っています。こちらは「12月に行けるか・どこから歩くか・何時に戻るか」に絞った話です。

  • 上日川峠へのバスは2026年版の時刻表で12月13日(日)まで。12月の運行日は5・6・12・13日の4日で、運行日は変更になる場合があること
  • 上日川峠発の最終便15時45分と、甲府の日の入(12月は16時33分〜16時42分)から、稜線で引き返す時刻を決める式
  • 県道201号(塩山側)は前の冬12月15日17時、県道218号(大和側)は1月5日17時から閉鎖。2026-27年の日付は未発表で、確かめる先は峡東建設事務所
  • 12月14日以降は、2026年版の時刻表にバスの案内が見当たらず、県道の閉鎖も始まりうる時期に入ること
  • 裂石から上日川峠までの徒歩時間は県・市の公式に載っておらず、無雪期の目安を12月に当てはめない理由
  • アメダス大月の12月の日最低気温の平年値は-1.0℃。稜線はそれより低い前提で装備を組むこと
  • ロッヂ長兵衛は12月〜4月中旬が完全予約、入浴は12月まで。ほかの小屋の12月の営業は各小屋に確かめること
  • 雪の稜線は冬の装備と経験が要る。経験が浅ければ雪のない日を選ぶか、別の低山に替える判断

12月の大菩薩嶺は上日川峠まで行けるか|バスは13日まで、車は県道の閉鎖日しだい

結論から書きます。12月に上日川峠から歩き出せるかどうかは、乗り物によって答えが変わります。バスで行く人は、2026年版の時刻表にある12月5日・6日・12日・13日の4日が候補です。車で行く人は、県道の冬期閉鎖が始まる前の日が候補になりますが、その閉鎖日は2026年11月6日時点で未発表です。

バスは事業者の運行判断で走る路線で、栄和交通「大菩薩上日川峠線」の2026年の運行期間は4月18日(土)〜12月13日(日)の土・日・祝日(一部平日あり)です。時刻表には「4月第3土曜〜12月第2日曜まで」と書かれ、あわせて「季節運行のため運行日は変更になる場合があります」と添えられています。平日の運行日の表は11月30日で終わっていて、12月の平日の運行はありません(2026年11月6日確認)。

道路のほうは、県が管理する県道の冬期閉鎖です。山梨県道路課の案内では、冬期閉鎖は12〜4月とされています。前の冬の実績は、塩山側の県道201号(塩山停車場大菩薩嶺線)が2025年12月15日17時から2026年4月17日14時まで、大和側の県道218号(大菩薩初鹿野線)が2026年1月5日17時から同じく4月17日14時まででした。

12月の答えの形:バスなら「12月13日(日)まで・土日のみ」、車なら「県道の閉鎖日が発表されるまで日付は決まらない」。12月の大菩薩嶺は、行けるかどうかの答えが乗り物ごとに別にあると考えると、計画の立て方がはっきりします。

もう1つ押さえておきたいのは、バスの最終日と県道の閉鎖日が別の仕組みで決まることです。バスは事業者の季節運行、県道は道路管理者の冬期閉鎖で、片方が動いてももう片方は連動しません。前の冬の日付を並べると、バスの最終日(2025年版)のあとに塩山側の閉鎖が来て、さらに3週間ほどあとに大和側の閉鎖が来る並びでした。

この並びが2026-27年も同じになるとは限りません。県のページには「冬期閉鎖期間は、気候状況等により長引くこともありますので、決定次第都度情報更新をさせていただきます。」と書かれています。発表を待ってから日付を決める、という順番が12月の計画の基本です。

「12月中旬までは車で入れる」と覚えておくのは危うい覚え方です。甲州市のFAQにある「12月中旬〜4月中旬」は2022年1月更新の目安で、その年の実日程ではありません。前の冬の実績(12月15日17時)も、今年の閉鎖日を約束するものではありません。

編集部の見立て:12月の大菩薩嶺で計画が崩れる一番の原因は、体力よりも「その日に峠まで行けると思い込んでいた」ことだと考えています。バスは13日で終わり、道路は発表待ち。まず乗り物の側から日付を絞り、そのあとで歩く中身を考える順番をおすすめします。

12月に上日川峠から歩ける日の表|日付ごとの県道・バス・山小屋

ここが一番の判断材料です。12月を時期で区切り、県道・バス・山小屋の状況を行ごとに並べました。値には年と確認日を添えています。「前の冬」とある行は2025-26年の実績で、2026-27年の日付ではありません。

日付・時期 県道(201号・218号) バス(甲斐大和駅⇄上日川峠) 山小屋(ロッヂ長兵衛)
12月1日〜4日(平日) 2026-27年の閉鎖日は未発表(2026年11月6日確認) 運行なし(2026年版の時刻表。平日の運行日の表は11月30日まで) 12月〜4月中旬は完全予約(2026年11月6日確認)
12月5日(土)・6日(日) 未発表。前の冬はこの時期まだ閉鎖前 運行日。上日川峠発の最終15:45(2026年版の時刻表) 完全予約。入浴は12月まで
12月7日〜11日(平日) 未発表 運行なし(2026年版の時刻表) 完全予約
12月12日(土)・13日(日) 未発表。前の冬は201号が12月15日17時から閉鎖 運行日。13日が2026年の最終日(運行日は変更になる場合あり) 完全予約。入浴は12月まで
12月14日〜31日 未発表。前の冬は201号が閉鎖中、218号は1月5日17時まで閉鎖前 2026年版の時刻表に案内が見当たらない 完全予約

表を縦に読むと、バスで上日川峠まで行ける日は、12月の土日のうち前半の4日に限られます。12月14日以降は、2026年版の時刻表にバスの案内が見当たりません。車の人にとっては、県道の閉鎖日が発表されるまで、表の「県道」の列が埋まらない状態です。

前の冬の並びを見ると、12月15日から翌年1月5日までは、塩山側の県道201号が閉まり、大和側の県道218号はまだ開いていた期間になります。ただしこれは2025-26年の話です。2026-27年も同じ並びになるかは、県の発表を待たないと分かりません。冬の間の駐車場の利用可否も公式の案内が見当たらないため、閉鎖前でも車の計画は前日の確認を前提にしてください。

大菩薩嶺 12月のバスと県道。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。バスの運行期間=2026/4/18〜12/13の土日祝/12月のバス運行日=12/5・6・12・13/上日川峠発の最終便=15:45発(土日祝)/県道201号の前冬=2025/12/15 17時から閉鎖/県道218号の前冬=2026/1/5 17時から閉鎖。図の下部に「栄和交通 2026年版時刻表・山梨県(2026年11月6日確認)」と注記。
大菩薩嶺 12月のバスと県道。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。バスの運行期間=2026/4/18〜12/13の土日祝/12月のバス運行日=12/5・6・12・13/上日川峠発の最終便=15:45発(土日祝)/県道201号の前冬=2025/12/15 17時から閉鎖/県道218号の前冬=2026/1/5 17時から閉鎖。図の下部に「栄和交通 2026年版時刻表・山梨県(2026年11月6日確認)」と注記。

山小屋の列は、12月を通して「完全予約」です。ロッヂ長兵衛の公式サイトでは営業を「通年(12月〜4月中旬は完全予約)」と案内しています。予約なしで立ち寄って休める前提は、12月には置かないほうが計画として安全です。

編集部の判断:表の中で「歩ける日」と言い切れるのは、バスのある4日だけです。それ以外の日は、県道の発表と天気と自分の装備がそろって初めて候補になります。候補日が14日以降なら、その時点で大菩薩嶺そのものを見直す余地があると考えてください。

上日川峠発15時45分の最終便から、稜線で引き返す時刻を決める

バスで行く日の1日は、最終便から組み立てます。2026年版の時刻表(土日祝)では、甲斐大和駅発の1便が8時10分、上日川峠着が8時51分です。帰りは上日川峠発15時45分が最終で、甲斐大和駅には16時30分に着きます。上りの最終は5便の14時50分発(上日川峠15時31分着)で、これは歩く人向けの便ではありません。

時刻の目印 値 出どころ
上日川峠に着く(1便) 8:51(甲斐大和駅8:10発) 栄和交通 2026年版の時刻表(土日祝)
上日川峠を出る最終便 15:45発→甲斐大和駅16:30着 栄和交通 2026年版の時刻表
日の入(甲府) 12月1日16:33・12月15日16:34 国立天文台 各地のこよみ(2026年)

数字を時間の幅に直すと、上日川峠にいられるのは8時51分から15時45分までの約7時間です。この間に、登り・休憩・下り・バス待ちのすべてを収めることになります。最終便の時刻は、甲府の日の入より50分ほど早い時刻です。最終便を逃すと、暗くなる時間帯に下山の手段を考えることになります。

引き返し時刻の式:引き返し時刻=15時15分(最終便の30分前に上日川峠へ戻る目標)−稜線から上日川峠までの下りのコースタイム−冬の足元のための余裕。先に引き返し時刻を決め、着いた地点ではなく時刻で戻るのが12月の歩き方です。30分前という目標は編集部の判断で、公式の値ではありません。

下りのコースタイムは、冒頭で案内した大菩薩嶺のコースの記事で区間ごとに確かめられます。凍結や雪があれば、下りは無雪期より遅くなるのが普通です。余裕の幅は、路面の状況が読めない12月ほど厚く取ってください。日没と引き返しの関係を一般化した考え方は、登山の日没と引き返し時刻の早見表の記事に整理されています。

甲府の日の入は県庁所在地の値です。山の中は、谷や樹林で、これより暗くなるのが早い場所があります。日の入の時刻まで歩けると考えず、最終便の時刻を事実上の日没として扱ってください。

足元の冷えと濡れも、時刻の計算に効いてきます。12月は朝の霜が日中に解けて、道がぬかるむ日があります。キーンの「CIRCADIA MID WP(サーカディア ミッド ウォータープルーフ/型番1026769)」は、名前どおり防水をうたうミッドカットのトレッキングシューズです。雪のない日に、ぬかるみや霜解けの道を足首まで覆って歩きたい人に向きます。雪や凍結の稜線を歩く冬靴の代わりにはならない点は、先に押さえておいてください。

編集部の見立て:12月のバスの日は「7時間の箱」に行程を詰める日です。箱からはみ出しそうなら、山頂を外して稜線の手前で戻る計画のほうが現実的だと考えています。最終便を逃したときの代わりの帰り方は、時刻表の上には書かれていません。

県道の冬期閉鎖は前の冬12月15日から|2026-27年の閉鎖日を確かめる先

車で上日川峠へ向かう人に向けた話です。上日川峠へは、塩山側の県道201号と、大和側の県道218号の2本の県道が通じています。甲州市のFAQでは、県道201号の冬期閉鎖区間を「裂石から上日川峠」、県道218号の区間を「一の平林道交差点から上日川峠」としています。

県道 前の冬(2025-26年)の閉鎖の実績 甲州市FAQの目安(2022年1月更新)
201号(塩山側) 2025年12月15日17時〜2026年4月17日14時 12月中旬〜4月中旬(裂石から上日川峠)
218号(大和側) 2026年1月5日17時〜2026年4月17日14時 1月上旬〜4月中旬(一の平林道交差点から上日川峠)

前の冬の実績で見ると、塩山側と大和側では閉まる日に3週間ほどの差がありました。開く日は同じ4月17日14時です。開く日は同じでも、閉まる日は道ごとに違う点が要所です。2026-27年の閉鎖日は、県道路課のページ(ページ更新日2026年4月30日)にまだ載っておらず、掲載されているのは前年分だけです(2026年11月6日確認)。

表の数字を計画に置き直すと、こうなります。12月前半に車で行く人は、閉鎖の発表が出ているかを前日に確かめれば足ります。12月中旬以降に行く人は、塩山側が閉まっている可能性を前提に、大和側の状況まで確かめる必要があります。どちらの道も、閉鎖が始まった日の17時以降は通れなくなる形でした。

  • 出かける前日に、山梨県道路課の冬期閉鎖のページで2026-27年の日付が出ているかを見る
  • ページに日付が無ければ、峡東建設事務所(0553-20-2734)に電話で確かめる
  • 塩山側(201号)と大和側(218号)のどちらを通るかを決め、その道の閉鎖日を別々に確かめる
  • 閉鎖が「17時から」の形なら、帰りの時刻がその前に収まるかも確かめる
  • 冬の間の駐車場の利用可否は公式の案内が見当たらないため、停められない場合の代わりも考えておく

山梨県のほかの道の冬期通行止めの状況や、日付が未発表の道をどう確かめるかは、山梨県の冬期通行止め2026年の記事にまとめています。南アルプス線など、別の路線の日付と混ぜないようにしてください。

閉鎖の始まりは、雪の降り方などの気候で前後することがあります。県のページにも「気候状況等により長引くこともあります」とあります。前の冬の12月15日を今年の日付として扱わず、発表を見てから決めてください。閉鎖された道へ入るのは、道路の通行止めの規制に反する行為です。

編集部の判断:車の人にとって12月の大菩薩嶺は「日付が決まらない山」です。前日の電話1本で計画が成り立つかどうかが分かるので、問い合わせ先を出発前のメモに書いておくことを一番の準備に挙げます。

県道が閉まったあとに歩く場合|裂石から上日川峠までの見積もり方

県道201号が閉まったあと、塩山側から上日川峠へ向かうには、裂石から歩いて上がることになります。ここで一番の問題は、この区間を歩く時間に公式の値が無いことです。山梨県・甲州市の公式案内に、裂石から上日川峠までの所要時間は載っていません(2026年11月6日確認)。

山小屋のロッヂ長兵衛は無雪期の目安を案内していますが、それは雪や凍結が無い季節の値です。12月の、足元が凍るかもしれない道の時間とは別のものとして扱ってください。無雪期の目安をそのまま12月の計画に書き込むと、下山の時刻が日没に食い込む計算になりかねません。

公式の時間が無い区間の考え方:区間の時間から計画を足していくのではなく、日没(甲府で12月は16時30分台)から引いていきます。戻ってくる時刻を先に決め、その時刻に間に合わない地点まで来たら、目的地の手前でも引き返すという順番です。

裂石から歩く計画では、上日川峠そのものが中間点になります。上日川峠から稜線までの往復に、裂石との行き来が加わる形です。その分だけ歩く時間が延び、日の短い12月には余白が削られます。歩き出しを早めるには、前の晩に麓で泊まって、明るくなる時刻に合わせて出発する組み立てが考えられます。甲府の日の出は12月1日が6時36分、12月15日が6時48分です。前の晩に塩山に泊まるなら、塩山の周辺の宿を探す(じゃらん)で探せます。

塩山駅側から裂石へ向かう甲州市の市民バス(大菩薩峠登山口線)の12月のダイヤは、甲州市の路線ページで確かめられませんでした。乗る予定の人は、甲州市の市民バスの案内ページか、山梨交通塩山営業所(0553-33-3141)に問い合わせてください。

歩く時間が延びる日は、休憩の取り方も変わります。山小屋で温かいものを口にできる前提が12月は置きにくいため、自分で温かい飲み物を持つ意味が大きくなります。モンベルの「アルパインサーモボトル 0.5L(型番1124617)」は容量0.5Lの保温ボトルで、長い歩きの途中で温かい飲み物を口にしたい人に向きます。モンベル公式では後継モデル(#1134167)も案内されているので、購入前に型番を見比べてください。山専用の保温ボトルは、普通の水筒より長い時間温かさを保つ前提で作られています。

編集部の見立て:県道が閉まったあとの大菩薩嶺は、同じ山でも別の行程になります。公式の時間が無い区間を含む日は、山頂を目標にせず、戻る時刻を目標にするほうが筋が通ると考えています。

12月の気温と日の入|アメダス大月と甲府の値を山に当てはめる限界

12月の寒さを数字で見ておきます。気象庁のアメダス大月の平年値(1991〜2020年)では、12月の月平均気温が4.1℃、日最低気温の月平均が-1.0℃です。11月はそれぞれ9.3℃と4.3℃なので、11月から12月にかけて、朝の最低気温が0℃を下回る側へ移ることが分かります。

月(アメダス大月) 月平均気温(平年値) 日最低気温の月平均(平年値)
11月 9.3℃ 4.3℃
12月 4.1℃ -1.0℃
1月 1.8℃ -3.3℃

この値は低地の観測所のものです。上日川峠や稜線は大月よりずっと高い場所にあり、気温はさらに低くなります。稜線の気温の公式の観測値はありません。「大月で朝に氷点下になる年がある月に、それより高い場所を歩く」と読むのが妥当な読み方です。

標高が上がると気温は下がり、一般には100mあたり約0.6℃が計算の目安として使われます。ただし計算で出した気温は計算上の目安で、風が加わると体に感じる寒さはさらに厳しくなります。

日の入は国立天文台「各地のこよみ」の甲府の値で、12月1日が16時33分、12月15日が16時34分、12月21日が16時36分、12月31日が16時42分です。日の出は同じ順に6時36分、6時48分、6時51分、6時55分です。冬至のころは日の出が遅く、日の入がまだ早い時期で、明るい時間はこの4日の中で短い側にあります。

寒い日の行動では、汗で濡れた下着が止まったときに体を冷やします。スマートウールの「クラシックオールシーズンメリノベースレイヤー ロングスリーブ(型番SW016952)」は、メリノウールの長袖ベースレイヤーです。登りで汗をかき、稜線の休憩で冷えやすい人が、肌に触れる1枚を替えたいときに向きます。

12月の朝に上日川峠を歩き出す時刻は、気温がまだ低い時間帯にあたります。歩き始めに着込みすぎると、登りで汗をかいて、稜線で冷える原因になります。歩き出しは少し寒い程度にして、止まったら上着を足す、という順番で調整してください。

編集部の見立て:大月の-1.0℃は「山の上は寒い」と言うための下限の数字です。稜線の気温を正確に知る方法は無いので、低い側に外れる前提で、上着と手袋を1段多めに持つのが妥当だと考えます。

稜線の風と冷えに備える上着とザック|12月の重ね方を4点で組む

12月の稜線で困るのは、気温の低さに風が重なることです。上着を選ぶ基準は3つあります。1つ目は風と雪を止める外側の1枚があるか、2つ目は止まったときに着る保温の1枚があるか、3つ目はそれらを背負える容量のザックか、です。重ね着は1枚で済ませず、役割の違う服を足し引きする形にすると、登りと休憩の差に合わせやすくなります。

役割 商品(型番) 向く場面
背負う カリマー cleave 30(501142) 上着や保温着を入れておく日帰りのザック
外側 マムート コンベイ ツアー HS フーデッド ジャケット AF(1010-28452) 稜線の風と雪を止める
中間 パタゴニア ベターセータージャケット(25528) 寒い朝の歩き出しと休憩
保温 モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) 止まったときに羽織る

まずはザックからです。カリマーの「cleave 30(型番501142)」は、名前の数字どおり30の容量表記がある登山用のリュックサックです。冬は脱いだ上着やダウンを入れる分、夏より荷物がかさむため、日帰りでも容量に余裕を持たせたい人に向きます。

外側の1枚には、マムートの「コンベイ ツアー ハードシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット(型番1010-28452)」があります。フード付きのハードシェルで、稜線で風と雪を止める外側の1枚を探している人に向きます。

中間着には、パタゴニアの「ベターセータージャケット(型番25528)」があります。フリースのジャケットで、寒い朝の歩き出しや、風の弱い樹林で上着を1枚足したい人に向きます。

止まったときの保温には、モンベルの「ライトアルパインダウンジャケット(型番1101608)」があります。休憩やバス待ちのように体が動かない時間に羽織る1枚を探している人に向きます。軽いダウンの重さや中綿の違いは、登山のライトダウンを重さとFPで並べた記事で比べられます。

上着を4点そろえても、雪や凍結の稜線を歩ける条件がそろうわけではありません。服は寒さへの備えで、足元の滑りや判断の経験を補うものではない点に注意してください。

編集部の判断:12月の稜線で効くのは、高価な1着よりも「脱ぐ・着る」を素早く回せる重ね方です。休憩のたびに保温着を出せるよう、ザックの上のほうに入れておく。この手間を惜しまないことが寒さ対策の中心だと考えています。

12月の大菩薩嶺は雪と凍結が出る時期|冬の装備と経験が要る区間

12月の登山道に雪や凍結があるかどうかは、公式の積雪情報が見当たりません(2026年11月6日確認)。気象庁の平年値に積雪の始まる時期の記載は無く、アメダス大月の降雪の深さや最深積雪は資料年数0の扱いです。これは雪が降らないという意味ではなく、観測の値が無いという意味です。

大月の12月の日最低気温の平年値が-1.0℃であることを合わせて考えると、朝晩に氷点下になる年がある時期だと読めます。その中で、大月より高い上日川峠や稜線を歩くことになります。当日の状況は、山小屋(ロッヂ長兵衛 090-3149-0964)や天気予報で確かめてください。

12月の結論:雪や凍結が出れば、道は滑りやすくなり、日没も早い。雪の稜線は冬の装備と、それを使った経験の両方がそろって初めて歩ける場所です。経験が浅いうちは雪のない日を選ぶか、別の低山に替える判断が先に来ます。

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  • 出かける日の前に雪が降っていないか、天気予報と山小屋への問い合わせで確かめたか
  • 凍った道でチェーンスパイクや軽アイゼンを付けて歩いたことがあるか
  • 雪の上で道を見失ったときに、地図とコンパスや地図アプリで現在地を確かめられるか
  • 足元が悪くて予定より遅れたとき、目的地の手前で引き返す判断を前もって決めているか

雪のうすい凍結の道で使われることが多いのが、チェーンスパイクです。スノーラインの「チェーンセンプロ(型番SL44UES001)」は、靴に付けるチェーン式の滑り止めで、Lサイズは靴の大きさ25.0〜27.5cmに合う表記です。凍結した登山道で足元の滑りを抑えたい人に向きますが、深い雪や急な雪の斜面は別の道具の領域です。チェーンスパイクがどの場面で要るか、軽アイゼン・アイゼンとどう分けるかは、チェーンスパイクがいつ必要かを公式値で整理した記事で確かめてください。チェーンスパイクや冬の上着をまだ持っていなくて、1回試してから決めたい人は、やまどうぐレンタル屋で借りる方法もあります。

冬の山を歩きたいと考えているなら、道具をそろえる前に、最初のシーズンに何から始めるかを決めておくと順番を誤りにくくなります。雪山登山の始め方の記事では、経験の積み方を段階で整理しています。

チェーンスパイクを付ければ雪の稜線を歩ける、とは考えないでください。道具が効くのは、その道具が想定する路面の上だけです。雪が深い日や、凍った斜面が続く日は、道具があっても引き返すのが妥当な判断になります。

編集部の見立て:12月の大菩薩嶺に行く理由が「新しい道具を試したいから」なら、その日は雪のない低い山で試すほうが筋が良いと考えます。大事なのは、道具を持っているかではなく、その日の道を歩けるかの判断です。

12月の山小屋|ロッヂ長兵衛は完全予約・入浴は12月まで

上日川峠にあるロッヂ長兵衛の営業は、公式サイトで「通年(12月〜4月中旬は完全予約)」と案内されています。宿泊は必ず予約が必要で、連絡先は090-3149-0964と0553-33-4641です(2026年11月6日確認)。入浴できる期間は4月中旬〜12月で、1月から4月中旬の冬季は入浴できません。

公式の案内は「12月〜4月中旬は完全予約」までで、12月にどの曜日に開いているかの記載は見当たりません。宿泊だけでなく、休憩で立ち寄る使い方を考えている人も、先に電話で確かめてください。12月は予約なしで小屋に入れる前提を置かない、というのが表の読み方です。

稜線や峠の周辺の小屋については、介山荘と福ちゃん荘の12月の営業は、公式案内が見当たりません(2026年11月6日確認)。泊まりや休憩を前提にする人は、各小屋に電話で確かめてください。丸川荘は公式案内で「基本的に週末営業」とされていますが、不在の場合があるため、利用前の連絡が求められています。

小屋が開いているかどうかで、1日の組み立ては変わります。開いていれば、寒い時間に屋根の下で休む選択肢ができます。開いていなければ、休憩はすべて外で取ることになり、立ち止まるたびに体と手が冷えます。12月の計画は、小屋が使えない場合でも成り立つ形にしておくのが安全です。

冬の避難小屋や冬期小屋は、営業している山小屋とは条件が別です。暖房がある前提で泊まりを組まないでください。氷点下の夜を小屋で過ごすには、日帰りとは別の寝具と防寒の備えが要ります。

外で休憩するときに困るのが手の冷えです。ショーワグローブの「TEMRES 04advance(型番TEMRES04)」は、防水をうたう手袋で、雪や濡れで手袋が湿りやすい日に替えの1組を持ちたい人に向きます。冬の手袋を、インナー・メイン・オーバーの3層でどう組むかは、冬の登山用手袋を3層と気温で組み合わせる記事で確かめられます。

編集部の判断:12月の小屋は「開いていたら助かる場所」であって、「行けば休める場所」ではありません。電話で確かめた結果を計画に書き、つながらなかった場合は小屋なしの計画で出かける。この切り替えを前もって決めておくのがよいと考えます。

12月に行くか、別の山にするか|登山届と当日の判断表

最後に、出かけるかどうかの判断を表にします。山梨県の登山計画書のページによると、冬期の提出義務の期間は12月1日〜翌3月31日で、指定区域は富士山・南アルプス・八ヶ岳です。大菩薩嶺はこの義務区域に入っていません。そのうえで県は「上記にかかわらず、登山においては安全のため登山計画書の提出をお願いします。」としています(ページ更新日2026年9月28日・2026年11月6日確認)。

確かめること そろっているとき 足りないときの一手
行ける日か バスの運行日(5・6・12・13日)か、県道の閉鎖前と発表で確かめた日 14日以降でバスも県道も読めない日は、別の山にする
天気と路面 前日に山小屋や予報で雪・凍結の様子を確かめた 雪の様子が分からない日は、雪のない低山に替える
装備と経験 冬の装備を持ち、凍った道で使った経験がある 経験が浅ければ、雪のない日を選ぶか別の山へ
時間 引き返し時刻を決め、最終便15:45に間に合う行程 行程が7時間の箱に収まらなければ、山頂を外す

4つのうち1つでも「足りない」の列に入るなら、12月の大菩薩嶺は見送る判断に十分な理由があります。雪のない低山を12月に選ぶ考え方や、11月から替える装備の対応は、12月の登山で雪のない低山を選ぶ記事にまとめています。

クマについては、山梨県がクマの目撃情報を公開しています(2026年10月29日16時現在の資料)。大菩薩嶺の登山道の入山禁止は確認できませんが、地点ごとの状況は県のクマ情報のページで出かける前に確かめてください。

登山計画書は、大菩薩嶺では条例による義務ではありません。ただし、出していないと、帰りが遅れたときに家族や救助の側が行き先と予定を知る手がかりがありません。義務かどうかではなく、自分が戻れなかったときのために出す、と考えてください。

編集部の見立て:12月の大菩薩嶺は、行く判断よりも「行かない判断」を早く下せる人に向いた山です。表の1行でも欠けたら別の山にする。その決め方のほうが、毎年の12月を長く楽しめると考えています。

よくある質問

Q. 12月に上日川峠までバスで行けるのはいつまでですか?

栄和交通の2026年版の時刻表では、12月13日(日)が最終日です。12月の運行日は5日・6日・12日・13日の土日4日です。時刻表には「季節運行のため運行日は変更になる場合があります」と書かれているので、前日に栄和交通(0553-26-4546)へ確かめてください(2026年11月6日確認)。

Q. 上日川峠発の最終バスは何時ですか?

2026年版の時刻表では、上日川峠発15時45分が最終で、甲斐大和駅に16時30分に着きます。甲府の日の入(12月1日16時33分・12月15日16時34分)より50分ほど早い時刻です。

編集部の判断:最終便は「この時刻までに乗ればよい」ではなく、「この30分前には峠に戻る」と読み替えるのが安全だと考えます。冬の下りは予定どおりに進まない前提で組んでください。

Q. 県道の冬期閉鎖は2026年は何日からですか?

2026-27年の閉鎖日は、2026年11月6日時点で山梨県道路課のページに載っていません。前の冬の実績は、県道201号(塩山側)が2025年12月15日17時から、県道218号(大和側)が2026年1月5日17時からでした。出かける前に峡東建設事務所(0553-20-2734)か県の道路規制情報で確かめてください。

Q. 12月14日以降に行く方法はありますか?

2026年版の時刻表は12月13日までで、それ以降のバスの運行は案内が見当たりません。車は県道の閉鎖日しだいで、閉鎖後は裂石から歩くことになりますが、その区間の徒歩時間は県・市の公式案内に載っていません。バスを使う計画は12月13日までで組んでください。

Q. 大菩薩嶺に登山届は必要ですか?

山梨県の冬期の提出義務の指定区域は富士山・南アルプス・八ヶ岳で、大菩薩嶺は入っていません。県は「上記にかかわらず、登山においては安全のため登山計画書の提出をお願いします。」としています。

編集部の見立て:義務でない山ほど、届を出す人は減りがちです。12月は日が短く、遅れがそのまま暗さにつながる月なので、義務の有無に関係なく出しておくのがよいと考えます。

大菩薩嶺の12月はバスのある4日を軸に、雪の稜線は冬の装備と経験がある人だけが歩く

12月の大菩薩嶺で、上日川峠まで乗り物で確実にたどり着ける日は、2026年版の時刻表にある12月5日・6日・12日・13日のバスの日です。上日川峠発の最終は15時45分で、ここから稜線で引き返す時刻を決めます。車の人は、2026-27年の県道の閉鎖日が未発表であることを前提に、前の冬の実績(201号12月15日17時・218号1月5日17時)を目安にとどめ、前日に確かめてください。

編集部の判断:12月の大菩薩嶺で一番大事なのは、日付と時刻を先に決めることです。どこまで登るかは、そのあとで決まります。

雪や凍結の稜線は、冬の装備と、それを使った経験の両方が要る場所です。経験が浅いうちは雪のない日を選ぶか、別の低山へ行き先を替えてください。山小屋は12月は完全予約で、ほかの小屋の営業も電話で確かめる前提です。

編集部の見立て:「行けない日」が多い月だからこそ、行ける日の条件がそろったときの価値があります。無理に日を作らないことが、12月の大菩薩嶺との付き合い方だと考えています。

  1. 候補日がバスの運行日(12月5・6・12・13日)か、県道の閉鎖前の日かを確かめる。バスは前日に栄和交通(0553-26-4546)、県道は峡東建設事務所(0553-20-2734)へ
  2. 上日川峠発15時45分の最終便から、稜線で引き返す時刻を紙に書いておく。山小屋を使うなら、ロッヂ長兵衛へ先に電話する
  3. 前日に雪や凍結の様子を山小屋や予報で確かめ、冬の装備と経験がそろわなければ、雪のない低山に行き先を替える

出典

  • 山梨県 道路課(冬期閉鎖・県道201号・県道218号の2025-26年の実績)https://www.pref.yamanashi.jp/kt-kensetsu/douroka.html (2026年11月6日確認)
  • 甲州市 よくある質問(大菩薩の県道の冬期閉鎖の目安・2022年1月13日更新)https://www.city.koshu.yamanashi.jp/faq/2012033100570/ (2026年11月6日確認)
  • 栄和交通 大菩薩上日川峠線 告知 https://eiwa-kotsu.jp/topics/87.html (2026年11月6日確認)
  • 栄和交通 大菩薩上日川峠線 2026年版の時刻表 https://eiwa-kotsu.jp/media/root_1_tt.pdf?0331/ (2026年11月6日確認)
  • ロッヂ長兵衛 公式サイト http://www.choubei.info/ ・ http://www.choubei.info/info.htm (2026年11月6日確認)
  • 山梨県 登山計画書の提出について https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/tozan_sangakujouhou.html (2026年11月6日確認)
  • 気象庁 アメダス大月の平年値 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_amd_ym.php?block_no=0434&day=&month=9&prec_no=49&view=&year= (2026年11月6日確認)
  • 国立天文台 各地のこよみ(甲府・2026年12月)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s2012.html (2026年11月6日確認)

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