石老山(702m)の登山|顕鏡寺を通る公式コース7.3kmの区間時間と冬の引き返し時刻

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石老山(せきろうざん)は、神奈川県相模原市緑区、相模湖の南側にある山です。相模原市のコース案内によると、標高は702m。JR中央本線の相模湖駅からバスで石老山入口へ入り、顕鏡寺、山頂、大明神展望台を経て箕石橋・さがみ湖MORIMORI前へ下る周回が、所要約4時間・歩行距離7.3kmの行程として掲載されています(2026年10月5日確認)。ただし2027年9月24日までは、送電線の鉄塔建替工事で大明神展望台から箕石橋方面へ下る区間が通り抜けできず、チャレンジコースを通って大明神展望台登山口(県道517号)へ下る迂回路が案内されています(相模湖観光協会「ぶらり相模湖」の告知(2025年12月9日掲載・2026年10月5日確認))。

まず今日の通行状況です。相模原市のコース案内(2026年10月5日確認・ページ更新は令和8年3月13日)には通行止めの記載がありません。一方で、相模湖観光協会「ぶらり相模湖」の告知(2025年12月9日掲載・2026年10月5日確認)によると、送電線鉄塔建替工事(発注は東京電力パワーグリッド)に伴い、2025年9月2日から2027年9月24日まで、大明神展望台から箕石橋方面へ下る区間は通り抜け不可です。迂回路はチャレンジコースで、大明神展望台登山口(県道517号)へ下ります。迂回路を歩く時間は告知に書かれていないので、出かける前に相模湖駅前観光案内所(042-649-0661)か相模湖観光協会(042-684-2633)で現況とあわせて確かめてください。

石老山は標高だけを見れば身近な低山で、冬も歩かれています。ただし11月から3月にかけては、判断の軸が「登れるかどうか」から「何時に下り終えられるか」へ移ります。国立天文台によると、横浜(神奈川県庁所在地)の日の入は2026年11月15日が16時35分、12月15日が16時30分です。山の中は谷や樹林で、これより早く暗くなる場所があります。

幸い、相模原市は区間ごとの時間と距離を公表しています。入口から顕鏡寺まで35分、顕鏡寺から山頂まで70分、山頂から大明神展望台まで70分、そこから箕石橋まで20分、さらにさがみ湖MORIMORI前まで20分。この5つの数字を一本の行程表に並べれば、季節ごとに「どこで、何時までに着いていなければ引き返すか」を自分で決められます。

  • 石老山は相模原市緑区の山で、市の案内では標高702m(三角点694.3mと併記する資料もある)、相模湖駅発着で約4時間・7.3kmの周回であること
  • 市のコース案内に通行止めの記載はないが、相模湖観光協会の告知で、2027年9月24日まで大明神展望台から箕石橋方面へ下る区間が工事で通り抜けできず、チャレンジコースへの迂回が案内されていること
  • 公式の徒歩区間を合計すると215分(3時間35分)で、「約4時間」との差の中身は公式に明記がないこと
  • 顕鏡寺から山頂までの70分・1.9kmは一区間としてしか公表されておらず、途中の見晴台ごとの時間は見当たらないこと
  • 11〜3月は横浜の日の入(16時29分〜17時35分)から、山頂を出る時刻と顕鏡寺での引き返し時刻を計算で決められること
  • 駐車場・トイレ・バスの時刻は公式のコース案内に記載がなく、それぞれ別の確認先へ当たる必要があること
  • クマの目撃情報(神奈川県)、ヤマビル(相模原市)、登山計画書(神奈川県警)の公式の確認先

石老山はどんな山か|相模原市緑区の標高702m、相模湖駅から入る低山

石老山は、相模湖を北に見下ろす位置にある山です。読み方は、相模原市のコース案内の表記で「せきろうざん」。同じ「石老」の字から「せきろうさん」と読まれることもありますが、市の表記に合わせておくと、案内所に問い合わせるときや時刻表の停留所名を探すときに迷いません。

標高は、相模原市のコース案内では702mです。相模原市観光協会の石老山のページは「三角点694.3m・山頂地点702m」と2つの数字を併記しています。登山地図やアプリで694mと出ることがあるのは、この三角点の値を採っているためとみられます。どちらが正しいかで悩む必要はなく、市が案内する702mを山頂の目安として覚えておけば十分です。

山の性格を一言でまとめるなら、「奇岩と古刹を抜けて、相模湖の南の尾根を周回する山」です。相模原市は、石老山に奇岩・怪石が点在すると案内しています。登山口から少し上がったところには、平安時代に建立されたと伝えられる顕鏡寺があり、参道の岩と寺の境内を通って山頂へ向かう道筋になります。

体力面の目安は、市の掲載行程で約4時間・7.3km。高い山のように行程の長さで体力が尽きる山ではありません。石老山で計画が崩れるとしたら、原因は体力より「出発の遅れ」と「足元の滑り」のほうになりやすいと考えておくと、準備の優先順位がはっきりします。

次の項目に当てはまるかどうかで、自分の日程と体力に合う山かを確かめてください。

  • 休憩を除いて3時間半前後、登り下りを続けて歩いた経験がある
  • 岩や木の根が出た道で、手を添えながら上り下りすることに抵抗がない
  • 相模湖駅に午前中の早い時間に着ける電車の時刻を、自分で調べられる
  • 帰りのバスの時刻を前日に確かめ、それに合わせて山頂を出る時刻を決められる
  • 11〜3月なら、日没の1時間前には舗装路まで下りている計画を立てられる

相模湖のまわりには、標高と行程が近い山がいくつかあります。石老山は相模湖の南側、陣馬山や高尾山は北東側に位置し、どれも電車とバスで日帰りできる範囲です。行き先を比べるときは、標高ではなく「公式の行程の時間」と「帰りのバスの時刻」で並べると、自分の1日に収まるかが判断しやすくなります。

編集部の見立て:石老山は「低山だから気楽に」と考えると、時刻の読み違いで慌てやすい山です。行程そのものは4時間ほどで収まりますが、バスで入ってバスで帰る周回なので、朝の出発と帰りのバスの両端が固定されます。数字に余裕があるうちに、時刻の組み立てまで決めてから出かける山だと考えています。

出かける前に通行状況を確かめる|迂回告知と2つの窓口の使い方

石老山の登山道は、過去に長く通れなかった時期があります。相模原市観光協会の更新記録によると、2019年の台風の被害のあと、2022年7月26日に石老山入口から顕鏡寺を経由する道が通行可能になり、2022年12月2日には桜道ルートが3年ぶりに開通しました。これは過去の復旧の記録であって、今日通れることの根拠にはなりません。ただ、「通れない区間が出ることがある山」だという前提を持つには十分な事実です。

2026年10月5日時点の状況を整理すると、次のようになります。相模原市のコース案内(ページ更新は令和8年3月13日)には、通行止めの記載がありません。一方、相模湖観光協会「ぶらり相模湖」の告知(2025年12月9日掲載・2026年10月5日確認)には、送電線鉄塔建替工事に伴い、2025年9月2日から2027年9月24日まで、大明神展望台から箕石橋方面へ下る区間が「通り抜け不可」と書かれています。迂回路として示されているのは、チャレンジコースを通って大明神展望台登山口(県道517号)へ下る道です。迂回路の所要時間は告知に書かれていません。

「市のページに通行止めの記載がない」ことは、「全区間を通れる」ことの証明にはなりません。市のページは更新が半年以上前で、迂回告知のような現場の情報は、観光協会や案内所のほうが早く反映されることがあります。記載がないときほど、窓口に一本電話を入れてから出かけてください。

確かめる情報は、出どころによって性質が違います。登山道の通行止めや迂回は、市や観光協会が告知する道そのものの情報です。バスの運行や時刻は、運行事業者である神奈川中央交通の判断です。駐車場は、公式のコース案内に記載が見当たりません(2026年10月5日確認)。この3つを混ぜずに、それぞれの確認先に当たるのが確実です。

出かける前日に、次の順で確かめると漏れがありません。

  1. 相模原市の「ハイキングコース」のページで、石老山のコース案内と、市の登山道の通行止め情報を開き、石老山の記載があるかを見る
  2. 相模湖観光協会のサイト(ぶらり相模湖)の告知で、工事箇所と迂回路(チャレンジコース)の地図を見ておく
  3. どちらかに不明な点が残れば、相模湖駅前観光案内所(042-649-0661)か相模湖観光協会(042-684-2633)に電話し、「石老山入口から顕鏡寺、山頂、大明神展望台、箕石橋まで通れるか」を区間の名前で聞く

電話で聞くときは、「石老山は通れますか」より、区間の名前を挙げて聞くほうが答えが具体的になります。市の公式コースの通過点(石老山入口・顕鏡寺・山頂・大明神展望台・箕石橋・さがみ湖MORIMORI前)をそのまま読み上げれば、迂回がどこにかかるかを一度で確かめられます。

編集部の判断:迂回の期間は2027年9月24日までと告知されているので、今シーズンの秋冬は「大明神展望台から箕石橋へは下りられない」前提で時刻を組むのが安全側です。迂回路の時間は公表されていない以上、後で出てくる引き返し時刻の計算にも、少し余裕を足しておくことをすすめます。

公式コースの全行程|石老山入口から相模湖駅まで7区間の時間と距離

相模原市のコース案内は、相模湖駅を出てから相模湖駅へ戻るまでを、7つの区間に分けて掲載しています。バスが2区間、徒歩が5区間です。数字を一本の表にまとめると、次のとおりです(相模原市のコース案内・2026年10月5日確認)。

区間 手段 時間 距離 読み方
相模湖駅→石老山入口 バス 15分 ― 時刻は神奈川中央交通で確認
石老山入口→顕鏡寺 徒歩 35分 1.5km 寺までの参道。最初の時刻の確認点
顕鏡寺→山頂 徒歩 70分 1.9km 登りの中心。途中の区間値は公表なし
山頂→大明神展望台 徒歩 70分 1.6km 距離は短いが時間は登りと同じ
大明神展望台→関川・箕石橋 徒歩 20分 1.3km 下りの最後の山道
箕石橋→さがみ湖MORIMORI前 徒歩 20分 1km バス停までの移動
さがみ湖MORIMORI前→相模湖駅 バス 13分 ― 帰りの時刻を前日に確認

表から読み取れることは3つあります。1つ目は、登りの中心が顕鏡寺から山頂までの70分だということ。2つ目は、山頂から大明神展望台までも同じ70分で、距離は1.6kmと登りより短いということです。距離が短いのに時間が同じなのは、尾根の上り下りや足場の条件で、1kmあたりにかかる時間が長い区間だと読めます。

3つ目は、行きと帰りで使うバス停が違うことです。行きは石老山入口、帰りはさがみ湖MORIMORI前。片道ずつ別のバス停を使う周回なので、帰りのバスの時刻を行きと同じ感覚で考えないことが大切です。帰りの停留所名で時刻表を引き直してください。

石老山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。市の標高表記=702m(相模原市のコース案内)/公式の所要時間=約4時間(相模湖駅発着の市掲載行程)/歩行距離=7.3km(市掲載行程の合計)/入口→顕鏡寺=徒歩35分・1.5km(石老山入口から)/顕鏡寺→山頂=徒歩70分・1.9km(途中の区間値は公表なし)。図の下部に「相模原市・神奈川県・気象庁などの公表値(2026年10月5日確認)」と注記。
石老山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。市の標高表記=702m(相模原市のコース案内)/公式の所要時間=約4時間(相模湖駅発着の市掲載行程)/歩行距離=7.3km(市掲載行程の合計)/入口→顕鏡寺=徒歩35分・1.5km(石老山入口から)/顕鏡寺→山頂=徒歩70分・1.9km(途中の区間値は公表なし)。図の下部に「相模原市・神奈川県・気象庁などの公表値(2026年10月5日確認)」と注記。

顕鏡寺から山頂までの70分・1.9kmは、相模原市の案内ではひとまとまりの区間として示されています。途中にある見晴台などの通過点ごとの時間は、公表値が見当たりません(2026年10月5日確認)。途中で時刻を確かめたいときは、顕鏡寺を出た時刻を控えておき、そこからの経過時間で山頂までの残りを見積もる形になります。

歩く向きにも意味があります。市の行程は、顕鏡寺側から登って大明神展望台側へ下る向きで書かれています。逆向きに歩いた場合の区間値は公表されていないので、公式の数字を使って時刻を組みたいなら、この向きで歩くのが計算しやすい選び方です。

編集部の見立て:この表でいちばん注意したいのは、山頂から大明神展望台への70分です。山頂に着くと「あとは下るだけ」と気持ちが緩みますが、公式の時間は登りの70分と同じです。下りの後半にまだ1時間以上の山道が残っていると最初から知っておくだけで、山頂での休憩の長さを決めやすくなります。

顕鏡寺から山頂へ|伝承の古刹と、岩・木の根が続く登り

石老山入口から35分・1.5kmで着く顕鏡寺は、相模原市観光協会の案内では「平安時代に建立されたと伝えられる」寺です。参道や境内の周辺には、石老山の名の由来を感じさせる大きな岩が点在しています。寺の創建や岩にまつわる話は、いずれも伝承として語り継がれてきたものとして受け止めておくのがよいでしょう。

顕鏡寺は信仰の場でもあります。境内の拝観や作法は寺の決まりによります。参拝する場合は、寺の掲示に従ってください。登山の行程として見ると、顕鏡寺は入口から35分で着く最初の通過点で、ここで時刻を一度確かめる場所として使えます。予定より大きく遅れていれば、この先の70分の登りに入る前に、計画を短くするかどうかを決められます。

顕鏡寺から山頂までは、相模原市の案内で70分・1.9km。登りの中心になる区間です。公式の案内には岩場の危険箇所の記載がありません(2026年10月5日確認)。ただ、奇岩・怪石が点在すると市が案内している山で、樹林の中の道には岩と木の根が出ている場所があると考えて準備しておくのが自然です。

凍った朝や雨のあとは、岩と木の根が滑りやすいことを前提に、足元を確かめながら歩いてください。とくに木の根は、乾いていればよい足場でも、濡れると靴底が横に滑ります。根の上に体重を乗せず、根と根の間の土に足を置くのが基本です。落ち葉が積もる晩秋は、葉の下に根や石が隠れていることもあります。

岩と木の根の道で効いてくるのは、靴底の硬さとグリップ、そして足首まわりの安定です。運動靴でも歩けない道ではありませんが、濡れた日や凍った朝には、靴底のパターンが浅いものほど滑りやすくなります。石老山に向けて靴を見直すなら、登山用のトレッキングシューズで、防水の素材を使ったものが候補になります。

たとえばアディダスの「テレックス AX4 GORE-TEX」は、製品名のとおりGORE-TEXを使ったトレッキングシューズです。運動靴から登山靴へ切り替える最初の一足を探していて、石老山や高尾山のような低山を中心に歩く人に向く選択肢です。重い登山靴に抵抗がある人が、まず防水の靴を一足持つ用途に合います。

靴を替えたうえで、岩の段差では手を添える場所を先に決めてから足を動かすと、体のぶれが小さくなります。ストックは平らな道では役に立ちますが、手を使いたい岩の段差では邪魔になることがあります。段差が続く場所では、ストックを短くするか、ザックに付けておくと両手が空きます。

編集部の判断:顕鏡寺での時刻確認は、石老山の計画でいちばん使える「関所」だと考えています。入口から35分で着く場所なので、ここで15分以上遅れていたら、その日は山頂から先の周回をやめて同じ道を戻る、と決めておくと、遅れが後半に積み重なるのを防げます。寺に寄る時間も、この遅れの計算に入れておいてください。

区間値を足すと徒歩215分|公式の「約4時間」をどう読むか

相模原市は、石老山の行程を「約4時間」と案内しています。一方で、同じページに載っている徒歩の区間値を合計すると、35分+70分+70分+20分+20分で215分、つまり3時間35分になります。距離も1.5km+1.9km+1.6km+1.3km+1.0kmで7.3kmとなり、市が示す歩行距離と一致します。

公式の「約4時間」と、区間値を合計した「徒歩215分」の間には25分の差があります。この差が何を含むのかは、公式に明記がありません。バスの乗車時間(15分と13分)を足すと243分で約4時間に近くなりますが、そう読み切ってよいという記載はないため、差の理由を決めつけないでおくのが安全です。

計画に使う数字:時刻を組むときは、区間値を合計した「徒歩215分」を土台にし、そこに自分の休憩時間とバスの待ち時間を足します。215分には休憩もバスを待つ時間も入っていないので、この数字だけで帰りのバスに合わせると、ほぼ確実に足りなくなります。

休憩をどれだけ見込むかは、人と季節で変わります。目安としては、山頂での昼食に30分、顕鏡寺と大明神展望台で10分ずつ、その他の小休止で10分ほどを足すと、合計で1時間前後になります。これを足すと、入口を出てからさがみ湖MORIMORI前に着くまで、4時間半から5時間弱を見ておく計算です。

区間値を累計すると、どの通過点に何分後に着く予定かが分かります。出発時刻を自分で当てはめて使ってください(区間値は相模原市のコース案内・2026年10月5日確認、累計は計算値)。

通過点 入口からの徒歩累計 休憩を足した目安 距離の累計
石老山入口(出発) 0分 0分 0km
顕鏡寺 35分 45分 1.5km
山頂 105分 115分(昼食前) 3.4km
大明神展望台 175分 225分 5.0km
関川・箕石橋 195分 245分 6.3km
さがみ湖MORIMORI前 215分 275分 7.3km

「休憩を足した目安」は、山頂30分・顕鏡寺10分・大明神展望台10分・小休止10分という仮の置き方で計算したものです。写真を撮る時間が長い人、グループで歩く人、迂回がかかる日は、さらに延びます。自分の休憩の取り方に合わせて数字を置き直してください。

編集部の見立て:公式の「約4時間」をそのまま信じて帰りのバスを決めると、休憩の分だけ遅れが出ます。区間値を足して215分、休憩を足して4時間半から5時間弱。この2段階で考える習慣をつけておくと、ほかの山の公式コースタイムを読むときにも同じ失敗をしにくくなります。

休憩を長めに取る計画にするほど、休んでいる間に体が冷える時間も長くなります。歩いている間にかいた汗が肌に残っていると、山頂の30分で一気に冷えます。秋冬の低山で肌に直接着るものを選ぶなら、汗を吸って乾きやすい化学繊維やウールの下着が基本です。

モンベルの「ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ」(型番1107704)は、同社のジオラインのうち中厚手(M.W.)にあたる長袖の下着です。綿のTシャツで登っていて、休憩中の汗冷えが気になっている人が、肌着を一枚替えるときの候補になります。

登山口とアクセス|バスで石老山入口へ入るか、車で行くか

相模原市の公式コースは、相模湖駅からバスで石老山入口へ入り、さがみ湖MORIMORI前からバスで相模湖駅へ戻る形です。バスの乗車時間は行きが15分、帰りが13分と案内されています(相模原市のコース案内・2026年10月5日確認)。電車とバスだけで完結するので、周回の起点と終点が離れていても、車の回収を考えずに済みます。

バスの系統・時刻・運行日は、市のコース案内には書かれていません。石老山入口行きの時刻は、神奈川中央交通の時刻表検索(https://www.kanachu.co.jp/)で停留所名「石老山入口」を入れて確かめてください。帰りは停留所名「さがみ湖MORIMORI前」で引き直します。時刻は改正で変わるので、前日にもう一度見ると確実です。

時刻表を見るときは、平日と土休日のダイヤが分かれているかを先に確かめてください。行きの便は「相模湖駅に着く電車の時刻」から、帰りの便は「下山を終える時刻」から選ぶと、待ち時間を無駄にせずに済みます。乗り遅れたときに次の便まで何分あるかも、紙かスマートフォンに控えておくと安心です。

車で行く場合は、確認しなければならないことが増えます。公式のコース案内には、駐車場とトイレの記載が見当たりません(2026年10月5日確認)。登山者が停めてよい場所と台数は、相模湖観光協会(042-684-2633)で確かめてから出発してください。寺や観光施設の駐車場は、それぞれの施設の利用者のためのものなので、登山のために停めてよいかは、施設側の案内がない限り判断できません。

停める場所が見つからないからといって、道路の路肩や空き地に車を置かないでください。登山口の周辺は生活道路でもあり、路上駐車は地域の人や緊急車両の通行の妨げになります。停められる場所が確かめられない日は、電車とバスで行く計画に切り替えるのが確実です。

車には、周回との相性の問題もあります。公式コースは石老山入口から入ってさがみ湖MORIMORI前へ下りるので、車を入口側に置くと、下山後に入口まで戻る手段が要ります。帰りのバスでいったん相模湖駅へ出てから、行きのバスで石老山入口へ戻る、という乗り継ぎになり、時刻表の確認が2本分に増えます。

まとめると、判断の線は次のようになります。停められる場所を公式の窓口で確かめられたときだけ車を使い、そうでなければ電車とバスで行く。トイレも公式の記載がないので、相模湖駅で済ませてからバスに乗る段取りにしておくと、登山口で困りません。

編集部の判断:石老山は、電車とバスで行くほうが計画を立てやすい山です。周回の始点と終点が違うこと、駐車場の公式な情報が見当たらないこと、この2つが重なるので、車で行く利点が小さくなります。車でしか行けない事情がある人だけ、窓口で駐車場所を確かめてから向かう、という順番が無理のない選び方だと考えています。

石老山に11〜3月に登るなら|凍った朝の足元と日没から決める引き返し時刻

冬の石老山を考えるとき、まず知っておきたいのは「凍結や積雪がいつ始まるか」を月で言い切れる公式の資料がないことです。相模湖の観測所には、気象庁が公表する冬の平年値がありません(2026年10月5日確認)。標高702mの山は街より冷えるので、朝は凍結を前提に、直前の天気予報で気温を確かめてください。

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凍結で気をつけたいのは、日が当たりにくい樹林の中の道と、木の根や岩の上です。公式の案内に危険箇所の記載はありませんが、前日に雨が降って夜に冷え込んだ朝は、濡れた路面がそのまま凍ることがあります。凍っていそうな朝は、出発を少し遅らせて気温が上がるのを待つか、行程を短くするかのどちらかを選ぶ判断が要ります。

もう一つの軸が日没です。国立天文台によると、横浜(神奈川県庁所在地)の日の入は、次の表のように推移します。山の中は谷や樹林で、これより暗くなるのが早い場所があります。下山完了の目標を日没の1時間前に置き、公式の区間値から逆算すると、時刻の線が引けます。

日付 横浜の日の入 MORIMORI前に着く目標(日没−60分) 山頂を出る限度 入口を出る限度(休憩60分込み)
2026年10月15日 17:07 16:07 14:17 11:32
2026年11月1日 16:47 15:47 13:57 11:12
2026年11月15日 16:35 15:35 13:45 11:00
2026年12月1日 16:29 15:29 13:39 10:54
2026年12月15日 16:30 15:30 13:40 10:55
2027年1月15日 16:51 15:51 14:01 11:16
2027年2月15日 17:23 16:23 14:33 11:48

表の見方を補足します。日の入は国立天文台の横浜の値(2026年10月5日確認)です。「山頂を出る限度」は、山頂から先の区間値(70分+20分+20分=110分)を休憩なしで歩く前提で、到着目標から差し引いた計算値です。「入口を出る限度」は、徒歩215分に休憩60分を足した275分を差し引いています。いずれも区間値どおりに歩けた場合の線で、凍結や迂回で遅れる日は、さらに早める必要があります。

引き返しの線:12月前半なら、山頂を13時30分台までに出られない見込みになった時点で周回をやめます。その判断は山頂ではなく、手前の顕鏡寺で下せます。山頂を出る限度から顕鏡寺→山頂の70分を引くと、12月1日なら12時29分までに顕鏡寺を出られなければ、山頂へは向かわず入口へ戻る、という線になります。

同じ道を戻る場合の区間値は公表されていません。凍った木段や岩の下りは、登りより慎重に歩くぶん時間がかかることもあるので、戻りにも登りと同じ時間を見込んでおくと計算がずれにくくなります。日没から逆算する考え方をほかの山でも使いたい人は、東京・長野・大阪の月別の日没早見表と引き返し時刻の決め方もあわせて読んでおくと、季節ごとの線を自分で引けるようになります。

11〜3月は、暗くなり始めると気温も一気に下がります。予定より遅れて樹林の中で暗くなると、足元が見えにくくなるうえに、濡れた路面が凍り始めることがあります。遅れたときに「急いで取り戻す」より「早めに短くする」ほうを選んでください。

冬に足す物は、手袋と防寒着が中心です。休憩中に指先が冷えると、岩をつかむ手の感覚が鈍ります。手袋は1枚で済ませず、薄手と厚手を重ねられる組み合わせを考えておくと、登りの汗と休憩の冷えの両方に対応できます。重ね方の考え方は、インナー・メイン・オーバーの3層で考える冬の登山用手袋の組み合わせが参考になります。

編集部の判断:冬の石老山でいちばん大事なのは、道具より出発時刻です。12月は入口を11時前に出られなければ、周回の計画自体を見直す日だと考えています。逆に、朝の凍結を避けて9時台に入口を出られれば、日没との距離は十分に取れます。凍った朝に急いで出るより、気温が上がってから出て、短い行程で下りる日をつくるほうが、冬の低山は長く楽しめます。

手袋のうち、冷たい雨や濡れた岩をつかむ場面を想定するなら、防水の素材を使ったグローブが一枚あると安心です。ファイントラックの「エバーブレス トレイルグローブ」(FAU0111)は、同社の防水素材エバーブレスの名を冠したユニセックスのグローブです。濡れた日の手の冷えを防ぎたい人、薄手の手袋の上に重ねる一枚を探している人に向きます。

晩秋〜冬の石老山で滑らない靴と、休憩中に冷えない防寒着

晩秋から冬の石老山で、装備を選ぶ基準は3つに絞れます。1つ目は、落ち葉と湿った岩、凍った朝の木段で滑りにくい靴底と、足首を支える靴の高さ。2つ目は、日の短い季節に休憩で体が冷えたとき、すぐに着られる防寒着。3つ目は、それらを入れても余裕のある容量のザックです。逆に、相模湖のまわりの低山で12本爪のアイゼンやピッケルを前提にする理由は、公式の資料からは見当たりません。積雪が多い日は、装備を足すより行程そのものを見直すほうが筋がよい判断です。

チェーンスパイク(簡易な滑り止め)を持つかどうかは、当日の路面で決めます。石老山の凍結を月で示す公式の資料はないので、「前日に雨が降り、当日朝の気温予報が氷点下に近い」といった条件で持つかどうかを決めると、迷いが減ります。冬の低山を選ぶ基準や凍結への備えを全体として整理したい人は、雪のない低山を冬に選ぶ基準と凍結への備えで考え方をまとめています。

候補を並べると、次のようになります。値は各社の製品名・型番に表れている範囲です。

製品 分類 冬の石老山での使いどころ
アディダス テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX 靴(ミッドカット) 足首を覆う高さで、凍った木段や岩の下りで足首をひねりにくくしたい人に
キャラバン C1_02S 靴(3E) 足幅が広めで、つま先の窮屈さが気になる人に
カリマー ridge 30+ 中型ザック 防寒着と手袋の予備を入れても余る容量を確保したい人に
モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) ダウン 山頂の休憩で、歩くのをやめた瞬間に羽織る一枚として
コロンビア フリースジャケット フリース 歩きながらの保温と、ダウンの下の中間着として

まず靴です。アディダスの「テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX」は、製品名のとおりミッドカットでGORE-TEXを使ったトレッキングシューズです。凍った朝の木段や、落ち葉に隠れた岩の下りで足首を支えたい人、ローカットの靴では不安な人に向きます。

キャラバンの「C1_02S」は、日本の登山靴メーカーのトレッキングシューズで、掲載のモデルは3Eの足幅です。足幅が広く、細身の海外ブランドの靴でつま先が当たりやすい人が、まず候補に入れたい一足です。

冬は防寒着と手袋の予備で荷物がかさみます。カリマーの「ridge 30+」は、登山用の中型リュックサックです。日帰りの低山で、ダウンやフリースを丸めて入れても余裕を持たせたい人、夏用の小さなザックでは冬の荷物が収まらない人に向きます。

休憩中の冷えには、羽織るだけで暖かいダウンが効きます。モンベルの「ライトアルパインダウンジャケット」(1101608)は、同社の登山用のダウンジャケットです。山頂で昼食をとる30分の間に体が冷えやすい人、歩くときは脱いでザックにしまいたい人に向きます。

歩きながらの保温には、汗を逃がしやすいフリースが扱いやすい選択です。コロンビアのフリースジャケットは、街でも山でも着やすいアウターとして作られています。下着の上に一枚重ねて歩き、休憩ではその上からダウンを羽織る、という組み合わせを考えている人に向きます。フリースの厚さを気温から決めたい人は、9〜12月の実際の気温からフリースの厚さを決める考え方で、マイクロフリースとの違いも含めて整理しています。

  • 靴底のパターンが浅くなっていないか、かかとの外側がすり減っていないか
  • 山頂で羽織るダウンかフリースを、歩いている間もザックに入れているか
  • 手袋を、薄手と厚手か防水の1枚の、少なくとも2種類持っているか
  • 前日の雨と当日朝の気温予報を見て、チェーンスパイクを持つかを決めたか

編集部の見立て:冬の石老山の装備は「滑らない足元」と「止まったときの防寒」の2点に集中させれば足ります。雪山の道具を一式そろえる必要はありません。むしろ荷物が重くなるほど歩く速さが落ちて、日没との距離が縮まります。足すのは要る物だけ、という線引きをしておくのが、短い冬の日を使い切るこつだと考えています。

雨のあと・濡れた日の石老山|岩と落ち葉の下りで決める撤退の線

冬に限らず、石老山の足元を左右するのは「濡れているかどうか」です。公式の案内に危険箇所の記載はありませんが、奇岩・怪石が点在すると市が案内している山で、岩と木の根の道を歩く以上、雨のあとは滑りやすさが一段上がると考えておくのが自然です。晩秋は、そこに落ち葉が加わります。

濡れた日に気をつけたいのは、登りより下りです。登りは体が前に傾くので、足が滑っても手をつきやすい姿勢になります。下りは重心が後ろに残りやすく、濡れた岩や根に靴底を置いた瞬間に、足が前へ抜けてしりもちをつく形になりがちです。公式の区間値で下りの中心になるのは、山頂から大明神展望台までの70分・1.6kmです。

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雨上がりの下りでは、歩幅を小さくして、靴底全体を路面に置くように歩いてください。かかとから強く踏み込むと、濡れた岩の上では靴底が滑ります。落ち葉が厚く積もった場所は、葉の下の様子が見えないので、足を置く前にストックや靴先で軽く探ると安全です。

雨の予報がある日は、出発前の判断が大切です。前日から当日にかけて雨が続く予報なら、岩と根の道を歩く石老山は、別の日に回すのが無理のない選び方です。朝のうちに雨が上がる予報でも、樹林の中の道はしばらく乾きません。午後から雨が降り出す予報なら、山頂を出る時刻を前倒しにして、下りの70分を降り出す前に終える計画にします。

撤退の線は、次のように決めておくと迷いません。

  • 顕鏡寺に着いた時点で雨が強まっていれば、山頂へは向かわず入口へ戻る
  • 顕鏡寺から山頂への登りで、濡れた岩に手をついても足が定まらない場所が続けば、そこで引き返す
  • 山頂で雨が降り出した場合、周回の下りに入るか、来た道を戻るかを、迂回告知の有無と残りの時間で決める
  • レインウェアの上下を着ても体が冷え続けるときは、休憩を短くして下山を優先する

雨の日は、レインウェアが防寒着の役目も兼ねます。風と雨を防ぐ上着とズボンがあれば、体温を奪われる速さが大きく変わります。秋冬の雨は体を冷やす力が強いので、雨具は「濡れないため」より「冷えないため」の装備として考えてください。

編集部の判断:雨の翌日の石老山は、晴れていても足元は濡れたままのことが多い山だと考えています。天気予報の「晴れ」だけで決めず、前日の雨量と、朝の冷え込みの両方を見て出かけるかどうかを決めてください。濡れた岩の下りに自信がないうちは、雨の翌日は陽当たりのよい、より歩きやすい山に振り替える判断も十分にありです。

レインウェアを選ぶときは、上下がそろったセットのほうが、ズボンの裾から濡れて体が冷えるのを防げます。ミズノの「ベルグテックEX ストームセイバーVI レインスーツ」は、同社の登山用の上下セットのレインスーツです。雨具をまだ持っていない人や、ポンチョやビニールの雨合羽から登山用のレインウェアに切り替えたい人に向きます。

クマ・ヤマビル・登山計画書|神奈川県と相模原市の公式の確認先

石老山に出かける前に確かめておきたい公式の情報は、3つあります。クマの目撃情報、ヤマビル、そして登山計画書の提出先です。どれも、それぞれ担当する機関が公表しているので、出どころを分けて確かめます。

クマについては、神奈川県がツキノワグマの目撃等情報を年度別に公表し、入山前に確認するよう案内しています。2026年10月5日時点の最新の掲載は令和8年度分で、2026年9月7日に更新されています。県の公表は県全体の情報なので、出かける前に石老山周辺の目撃がないかを、県のページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/cnt/f3813/index.html)で確かめてください。

クマの出没情報は、都道府県ごとに公開のされ方が違います。地図で見られる県もあれば、表やPDFで公開する県もあります。調べ方の手順をまとめておきたい人は、都道府県の公式マップを使った登山前のクマ出没情報の確認手順を一度読んでおくと、ほかの山へ行くときにも同じ手順で調べられます。

ヤマビルについては、相模原市が、市内の登山道や遊歩道にもヤマビルが生息すると案内しています。これは市内全体に向けた一般の注意で、石老山の当日の状況を示すものではありません。ヤマビルは気温が高く湿った時期に活発になるとされ、秋が深まって冷え込む11〜3月は、春から秋にかけてより出会いにくい季節です。それでも、暖かい雨の日には足元を気にかけておくと安心です。対策の考え方は、ヤマビルが多い山と時期の目安、服装と忌避剤の選び方にまとめています。

登山計画書は、神奈川県警が提出先を案内しています。登山口の投函箱、管轄の警察署への郵送やFAX、オンラインの届出のいずれかで出せます。相模湖駅の構内にある観光案内コーナーにも投函箱があると案内されています(神奈川県警・2026年10月5日確認)。

登山計画書は、出すこと自体より「家族や知人にも同じ内容を渡しておくこと」が効きます。行程・出発時刻・下山予定時刻・帰りのバスの停留所を書き、予定の時刻を過ぎても連絡がなければどこに連絡するかを、家族と決めておいてください。周回で行きと帰りの停留所が違う石老山では、どちらの停留所から帰る予定かまで書いておくと、捜索の手がかりになります。

入山前の確認は、次の3つを前日の夜にまとめて済ませておくと、当日の朝に慌てません。神奈川県のクマ目撃情報で周辺の目撃を見る。相模原市のヤマビルの案内を、季節に応じて頭に入れておく。神奈川県警の案内に沿って、登山計画書をオンラインで出すか、相模湖駅の投函箱に入れる準備をする。3つとも公式の確認先が決まっているので、前日の10分で終わる作業です。

編集部の見立て:クマやヤマビルの情報は、怖がるためではなく、出かける日を選ぶために見るものだと考えています。周辺で目撃が続いている時期は、日を改める、人の多い時間帯に歩く、といった選び方ができます。登山計画書も同じで、出しておくこと自体が、何かあったときに時間を短くする備えになります。

日帰りの時刻の組み方|相模湖駅に着いてから戻るまでの1日の型

石老山の1日は、電車とバスの時刻で両端が決まります。具体的な時刻は改正で変わるので、ここでは時刻を入れずに、自分で当てはめて使う「型」として組み立て方を示します。区間値は相模原市のコース案内(2026年10月5日確認)の値です。

組み立ての出発点は、帰りの時刻です。行きから順に積み上げるより、帰りのバスと日没から逆に決めていくほうが、時間切れになりにくいからです。手順は次のとおりです。

  1. 出かける日の横浜の日の入を国立天文台の暦計算室で調べ、その1時間前を「さがみ湖MORIMORI前に着く目標」とする
  2. 神奈川中央交通の時刻表で、さがみ湖MORIMORI前から相模湖駅への便のうち、目標の時刻より後で最初の便と、その次の便を控える
  3. 目標の時刻から徒歩215分と休憩の時間を引いて「石老山入口を出る時刻」を出し、それに間に合う石老山入口行きのバスと、相模湖駅に着く電車を選ぶ

この手順を表にすると、次のような型になります。Tは「さがみ湖MORIMORI前に着く目標」の時刻です。

場面 時刻の決め方 根拠
さがみ湖MORIMORI前に着く目標 T=日の入−60分 国立天文台の横浜の日の入
大明神展望台を出る限度 T−40分 区間値20分+20分
山頂を出る限度 T−110分 区間値70分+20分+20分
顕鏡寺を出る限度 T−180分(山頂の休憩を足すならさらに前) 山頂を出る限度−70分
石老山入口を出る時刻 T−215分−休憩時間 徒歩の区間値の合計
相模湖駅でバスに乗る時刻 入口を出る時刻−15分−乗り換えの余裕 バスの乗車時間15分

型に数字を入れてみると、考え方がつかめます。たとえば日の入が16時30分の日なら、Tは15時30分です。山頂を出る限度は13時40分、顕鏡寺を出る限度は12時30分。休憩を60分見込むなら、入口を出る時刻は10時55分になります。ここから15分のバスと乗り換えの余裕を引いて、相模湖駅の発車時刻を選びます。

型の使いどころ:この型は、帰りの時刻を固定してから行きを決める道具です。遅れが出たら、取り戻すのではなく、どの通過点の「限度」を超えたかで引き返すかどうかを決めます。限度を一度でも超えたら、その日は周回をやめて同じ道を戻る、というルールにしておくと、現地で迷いません。

型どおりに組んでも、乗り継ぎの都合で入口を出る時刻が限度ぎりぎりになる日があります。その日は、山頂で引き返して来た道を戻る計画に最初から切り替えるか、日の長い季節に回すのが無理のない選び方です。暗くなってから樹林を歩くことは計画に入れず、万一の遅れに備えてライトだけはザックに入れておきます。

編集部の判断:時刻の型は、紙に書いてザックの取り出しやすい場所に入れておくのがいちばん効きます。顕鏡寺と山頂で時計を見て、紙の「限度」と比べるだけで、引き返すかどうかが数秒で決まります。スマートフォンの電池が冷えで減りやすい冬ほど、紙の行程表が頼りになると考えています。

万一、下山が日没に近づいたときのために、ヘッドライトは季節を問わず持っておきたい装備です。ペツルの「ティカコア」(E067AB00)は、同社のLEDヘッドライトです。日の短い季節に低山を歩く人で、スマートフォンのライトだけに頼っている人が、最初に持つ一つとして考えやすい製品です。

帰りのバスと下山後|さがみ湖MORIMORI前から相模湖駅へ13分、近くの山と比べる

公式コースの終点は、さがみ湖MORIMORI前のバス停です。箕石橋から徒歩20分・1kmで着き、そこから相模湖駅まではバスで13分と案内されています(相模原市のコース案内・2026年10月5日確認)。山道は大明神展望台から箕石橋までで終わり、最後の20分はバス停への移動になります(迂回期間中は、チャレンジコースで大明神展望台登山口へ下ってからの道になります。その区間の時間は公表されていません)。

帰りのバスで気をつけたいのは、「山道を下り終えた時刻」と「バス停に着く時刻」が20分ずれることです。箕石橋に着いた時点で安心すると、バスの時刻に間に合わないことがあります。帰りのバスの時刻は、箕石橋ではなく、さがみ湖MORIMORI前に着く時刻で合わせてください。

帰りのバスに乗り遅れたときの手段を、出発前に決めておいてください。次の便までの待ち時間、駅まで歩く場合の道、タクシーを呼ぶ場合の連絡先などです。11〜3月は、バスを待つ間に日が暮れて急に冷え込みます。待ち時間が長くなりそうなら、防寒着を着てから待つ段取りにしておきます。

下山後に時間があれば、相模湖駅の周辺で休んでから電車に乗る、という組み立てもできます。ただし、飲食店や施設の営業時間は季節や曜日で変わるので、寄り道をするなら、その施設の公式の案内で営業時間を確かめてから計画に入れてください。帰りの電車の時刻は、下山後に慌てないよう、バスと合わせて前日に控えておくのが確実です。

石老山を歩いたあと、同じ地域で次の山を考えるなら、相模湖の北東側の山が候補になります。陣馬山は4つの登山口から登れて、高尾山まで縦走する日の時刻の組み方が分かれ目になる山です。詳しくは陣馬山の4つの登山口の標高差と、高尾山まで縦走する日の時刻の決め方で整理しています。

高尾山は登山コースが多く、1号路や稲荷山コースなど、道ごとに性格が違います。石老山の岩と木の根の道に不安が残った人は、舗装路を含むコースを選べる高尾山で足慣らしをしてから戻ってくる、という順番も考えられます。コースの違いは高尾山の登山コース全7本と、1号路・稲荷山コースの違いで比べられます。

近くの山と比べるときも、見る数字は同じです。公式の行程の時間、区間ごとの値、帰りのバスの時刻、そして日没。この4つで並べると、その日の自分の時間と体力に合う山を選べます。標高の高い低いだけで比べると、実際の1日の長さを見誤ることがあります。

編集部の見立て:石老山は、相模湖の周辺の山の中でも「公式の区間値で時刻を組む練習」に向いた山だと考えています。区間が5つに分かれて公表されていて、バスで入ってバスで帰る周回なので、計画と結果の差が分かりやすいからです。ここで身につけた時刻の組み方は、ほかの山にもそのまま持ち出せます。

よくある質問

Q. 石老山の読み方は「せきろうさん」と「せきろうざん」のどちらですか?

相模原市のコース案内では「せきろうざん」と表記されています(2026年10月5日確認)。問い合わせや検索のときは、市の表記に合わせておくと情報を見つけやすくなります。

Q. 石老山の標高は702mと694mのどちらが正しいですか?

相模原市は標高702mと案内しています。相模原市観光協会の石老山のページは「三角点694.3m・山頂地点702m」と併記しており、694mという数字は三角点の値とみられます。山頂の目安としては、市が案内する702mで考えれば十分です。

編集部の見立て:標高の数字が2つあるのは、測った地点が違うためで、どちらかが間違いというわけではありません。計画に効くのは標高より区間ごとの時間なので、702mか694mかで迷う時間は、帰りのバスの時刻を調べる時間に回すほうが役に立ちます。

Q. 公式の「約4時間」で帰りのバスに間に合いますか?

相模原市の徒歩の区間値を合計すると215分(3時間35分)で、休憩やバスを待つ時間は含まれていません。山頂での昼食などを足すと、入口からさがみ湖MORIMORI前まで4時間半から5時間弱を見ておく計算になります。「約4時間」に何が含まれるかは公式に明記がないので、区間値の合計に自分の休憩を足して時刻を組んでください。

Q. 今、石老山の登山道は通れますか?

相模原市のコース案内(2026年10月5日確認・ページ更新は令和8年3月13日)には通行止めの記載がありません。ただし、相模湖観光協会「ぶらり相模湖」の告知(2025年12月9日掲載・2026年10月5日確認)によると、2025年9月2日〜2027年9月24日は送電線鉄塔建替工事のため、大明神展望台から箕石橋方面へ下る区間が通り抜けできず、チャレンジコースから大明神展望台登山口へ下る迂回路が案内されています。出かける前に、相模湖駅前観光案内所(042-649-0661)か相模湖観光協会(042-684-2633)で、区間の名前を挙げて現況を確かめてください。

Q. 冬の石老山にアイゼンは要りますか?

石老山の積雪や凍結の時期を月で示す公式の資料はなく、相模湖の観測所には気象庁の冬の平年値も公表されていません(2026年10月5日確認)。12本爪のアイゼンを前提にする理由は公式の資料からは見当たりませんが、前日の雨と朝の冷え込みが重なる日は、路面が凍ることを前提にチェーンスパイクを持つかどうかを判断してください。積雪が多い日は、装備を足すより日を改めるほうが確実です。

編集部の判断:冬の石老山で装備を迷ったら、「何を足すか」より「その日に行くか」を先に決めることをすすめます。凍結の予報が出ている朝は、出発を遅らせて気温が上がるのを待つか、山頂までの往復に短くするか。それでも不安が残る日は行かない、という選択が、低山を長く歩き続けるいちばんの備えです。

まとめ:今日やることは1つ、帰りの時刻から行程を決める

石老山は、相模原市緑区の標高702mの山で、相模湖駅からバスで入り、顕鏡寺と山頂、大明神展望台を経てさがみ湖MORIMORI前へ下る周回が、約4時間・7.3kmで公式に案内されています。区間値を合計すると徒歩215分。ここに休憩を足し、帰りのバスと日没から逆算すれば、季節ごとに「何時までに、どこにいなければならないか」が決まります。

編集部の見立て:石老山の計画で迷う点は、ほとんどが時刻の問題です。道の長さは公式に区間ごとに示されていて、足し算で全体が見えます。だからこそ、帰りのバスと日没から逆に組み立てる一手間をかけるかどうかで、1日の余裕が大きく変わる山だと考えています。

通行状況、バスの時刻、駐車場は、どれも公式のコース案内だけでは確かめきれません。迂回告知は観光協会、バスは神奈川中央交通、駐車場は観光協会の窓口というように、確認先を分けて当たってください。クマの目撃情報は神奈川県、ヤマビルは相模原市、登山計画書は神奈川県警が、それぞれ公式の情報を出しています。

編集部の判断:今日のうちにやっておきたいのは、行きたい日の横浜の日の入を調べ、その1時間前から逆に、山頂と顕鏡寺を出る限度の時刻を紙に書くことです。この1枚があれば、当日は時計を見るだけで、進むか戻るかを決められます。冬の低山は、時刻を決めた人から楽しめる季節です。

  1. 行きたい日の横浜の日の入を国立天文台の暦計算室で調べ、1時間前を「さがみ湖MORIMORI前に着く目標」として、山頂(−110分)と顕鏡寺(−180分)を出る限度を紙に書く
  2. 前日に、相模湖駅前観光案内所(042-649-0661)か相模湖観光協会(042-684-2633)で迂回と通行の現況を確かめ、神奈川中央交通で石老山入口行きとさがみ湖MORIMORI前発の時刻を控える
  3. 神奈川県のクマ目撃情報を見て、神奈川県警の案内に沿って登山計画書を出し、同じ内容を家族にも渡してから出かける

出典

  • 相模原市「石老山コース」ハイキングコース案内(標高・所要時間・歩行距離・区間ごとの時間と距離・読み方)https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026489/kankyo/1026504/shinrin/1028405/hiking_sa/1008238.html(2026年10月5日確認)
  • 相模原市観光協会「石老山」(問い合わせ先は相模湖観光協会。三角点694.3m・山頂地点702m、顕鏡寺の伝承、問い合わせ先)https://www.e-sagamihara.com/sightseeing/sightseeing-81/(2026年10月5日確認)
  • 相模原市観光協会「石老山コース」登山道の復旧に関する更新記録(2022年7月26日・2022年12月2日)https://www.e-sagamihara.com/course/course-1576/(2026年10月5日確認)
  • 相模湖観光協会(ぶらり相模湖)「石老山ハイキングコース工事に伴うチャレンジコースへの迂回について」(2025年12月9日掲載・迂回路案内と地図)https://sagamiko.info/archives/3394(2026年10月5日確認)
  • 神奈川県警察「登山計画書の提出について」https://www.police.pref.kanagawa.jp/kurashi/umi_yama_jiko/mesg0004.html(2026年10月5日確認)
  • 神奈川県「ツキノワグマの目撃等情報」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t4i/cnt/f3813/index.html(2026年10月5日確認)
  • 相模原市「ヤマビルに注意」https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026489/kankyo/1026504/shinrin/1008208/1008217.html(2026年10月5日確認)
  • 国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」横浜 2026年10月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1510.html/2026年11月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1511.html/2026年12月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s1512.html/2027年1月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s1501.html/2027年2月 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2027/s1502.html(2026年10月5日確認)
  • 神奈川中央交通 時刻表検索 https://www.kanachu.co.jp/(2026年10月5日確認)

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