蓬莱山1,174mの登り方|びわ湖バレイ2026年の営業日と下り最終17時で決める

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蓬莱山(ほうらいさん)は、滋賀県大津市の比良山系にある標高1,174mの山です(国土地理院「日本の主な山岳標高一覧」、2026年10月2日確認)。山頂一帯はびわ湖バレイの敷地になっていて、ロープウェイに乗れば歩かずに山頂近くまで上がれます。その一方で、JR湖西線の蓬莱駅や志賀駅の側から、自分の足で標高を稼いで登る人もいる山です。同じ「蓬莱山」でも、乗り物で上がる人と歩いて登る人では、気にするべき情報がまるで違います。

2026年10月2日確認時点の状態を先に書いておきます。びわ湖バレイのロープウェイは、2026年のグリーンシーズン(4月24日〜11月23日)の営業期間中です。通常の運行は9:00〜17:00で、上りの最終が16:00、下りの最終が17:00と案内されています(当日変更あり)。山頂では、ホーライリフトからびわ湖側のエリアが工事のため閉鎖されており、登山者は北側を通るよう案内されています。工事の終了時期は公式に書かれていません。冬(2026-27シーズン)のスキー営業とロープウェイの日程は、公式サイトでは未発表です。

歩いて登る人が最初に押さえるべきことは3つです。ロープウェイがその日に動いているか、山頂の工事閉鎖をどう迂回するか、そして周辺の登山道は「びわ湖バレイの管理外」と公式に明記されていることです。この3つを知らずに出かけると、山頂で行き場がなかったり、下りに使うつもりのロープウェイが止まっていたり、整備の行き届いた観光地のつもりで本格的な山道に入ってしまったりします。

とくに晩秋から冬にかけては、日没が早まり、気温が下がり、スキー場の営業準備で山の上の様子が変わります。下りの足になるロープウェイが動く日かどうかで、同じ山でも難しさが一段変わります。以下、公式の値と、その値から引ける判断を順に並べます。

  • 蓬莱山は滋賀県大津市・比良山系の1,174mで、山頂一帯がびわ湖バレイの敷地であること
  • 2026年のロープウェイ営業は4月24日〜11月23日、通常は上り最終16:00・下り最終17:00、11月は営業が16:30までになること
  • 山頂のびわ湖側は工事で閉鎖中で、登山者は北側を通る案内になっていること(終了時期は公式に記載なし)
  • 周辺の登山道は「びわ湖バレイの管理外」で、事故や遭難のときの連絡先は警察・消防であること
  • 駅から登山口までの距離や登山口ごとのコースタイムには公式値がなく、地図アプリで自分で確かめる必要があること
  • 下りの最終便と大津の日の入から、山頂を離れる時刻を先に決めておく考え方
  • 11〜3月はスキー場営業との関係、2026-27シーズンの日程が未発表であること、冬に足す装備と足さなくてよい装備
  • 登山届・クマ・比良山系の事故件数を、滋賀県警・滋賀県・大津市の公式からどう読むか

蓬莱山は大津市・比良山系の1,174m|小女郎峠・小女郎ヶ池との位置関係

蓬莱山は、琵琶湖の西側に南北に連なる比良山系の南部にある山です。国土地理院の山岳標高一覧では標高1,174mと掲載されています。大津市の自然環境のページでは1,174.3mと小数点まで書かれていますが、これは表記の精度の差で、山の高さが違うわけではありません。地図や道標で数字が少し違って見えても、同じ山を指していると考えて問題ありません。

山頂一帯はびわ湖バレイの敷地です。夏から秋はびわ湖テラスなどの施設が営業し、冬はスキー場として使われます。そのため、蓬莱山の山頂は「静かな山頂の標識が一本立っている場所」ではなく、リフトや建物、観光客の動線が入り組んだ場所だと考えておくほうが現地で戸惑いません。蓬莱山の山頂は、山であると同時に営業中の観光施設の一部でもあります。

蓬莱山から南西側へ下りていくと、小女郎峠(こじょろうとうげ)があります。大津市によると、小女郎峠は蓬莱山と法華山の境界にあたり、その北西に小女郎ヶ池があります。小女郎ヶ池は標高1,060mの高地湿原の沼で、蓬莱山の山頂から見て100mあまり低い位置にあります(大津市、2026年10月2日確認)。山頂の人の多さと比べると、峠や池の周辺は山らしい雰囲気が残る場所です。

位置関係を頭に入れておくと、計画の幅が変わります。ロープウェイで山頂近くまで上がり、小女郎峠や小女郎ヶ池まで歩いて往復する、という使い方ができるからです。逆に、駅側から登ってくる人にとっては、小女郎峠が山頂手前の目印になります。どちらの場合も、峠から先の道はびわ湖バレイの管理外で、自分で道を確かめながら歩く区間だと考えてください。

比良山系には蓬莱山のほかにも、最高峰の武奈ヶ岳など性格の違う山が並びます。同じ山系で次の行き先を考えるなら、武奈ヶ岳を坊村・イン谷口・びわ湖バレイの登山口ごとに標高差とコースタイムで比べた記事が参考になります。蓬莱山で山系の雰囲気をつかんでから武奈ヶ岳へ、という順番も組めます。

もう一つ知っておきたいのは、蓬莱山の三角点の種類や点名については、国土地理院の公式資料どうしで表記が一致していないことです。山頂で標識の名前や点の種類が地図と違っていても、それは資料側の違いで、道を間違えた証拠にはなりません。頂上の判断は、標高と周囲の地形、そしてびわ湖バレイの施設の配置で行うのが確実です。

編集部の見立て:蓬莱山は「ロープウェイで行ける山」という印象が先に立ちますが、山頂から一歩外れれば、比良山系のふつうの山道です。観光地としての顔と、山としての顔の境目がどこにあるかを先に知っておくことが、この山の計画のいちばん大事なところだと考えています。

ロープウェイで上がるか歩いて登るか|2026年の営業は4月24日〜11月23日

蓬莱山へ行く方法は、大きく分けて2つです。びわ湖バレイのロープウェイで山上まで上がる方法と、JR湖西線の駅側から登山道を歩いて登る方法です。歩いて登った場合も、帰りにロープウェイで下りるという組み合わせができます。どの組み合わせを選ぶかは、ロープウェイがその日に動いているかで決まります。

びわ湖バレイ公式によると、2026年のグリーンシーズンの営業日は4月24日から11月23日までです(2026年10月2日確認)。通常の運行時間は9:00〜17:00で、15分間隔で運行し、上りの最終が16:00、下りの最終が17:00です。ただし当日に変更されることがあると明記されています。11月の営業時間は9:00〜16:30で、上りの最終は16:00です。11月の下りの最終便の時刻は、出かける前に公式の営業時間ページで確かめてください。

期間 営業・運行の時間(公式) 最終便
2026年グリーンシーズン(4月24日〜11月23日)の通常日 9:00〜17:00・15分間隔(当日変更あり) 上り16:00・下り17:00
2026年11月 9:00〜16:30 上り16:00・下りは公式ページで確認
2025-26冬季(過去シーズン) 2025年12月20日〜2026年3月22日・8:30〜17:00 上り16:00・下り17:00
2026-27冬季 公式サイトでは未発表(2026年10月2日確認) 未発表

この表から読み取れることは、ロープウェイには「動かない期間」があるということです。2026年のグリーンシーズンは11月23日で終わり、2025-26シーズンの冬季営業は12月20日から始まっていました。グリーンシーズンの終わりと冬季営業の始まりのあいだは、ロープウェイが営業していない期間になる可能性が高いと考えておく必要があります。2026-27シーズンの冬季営業の開始日は公式サイトでは未発表なので、11月下旬から12月に計画するなら、公式の営業カレンダーを確認するのが先です。

ロープウェイを「帰りの保険」として当てにする計画は、運行していない日には成り立ちません。グリーンシーズンの終了後や、冬季営業の開始前に歩いて登る場合は、往復とも自分の足で歩く計画にしてください。天候や設備点検で当日運休になることもあるため、出発当日の朝に公式サイトのお知らせを見る習慣をつけておくと安心です。

歩いて登るか乗って上がるかは、体力だけでなく「その日の帰りの手段」で決めるのが現実的です。ロープウェイが動く日なら、駅側から歩いて登り、山上の施設で休んでロープウェイで下りる、という片道だけの山歩きができます。ロープウェイが動かない日に同じことをしようとすると、下りも歩く往復になり、行動時間がほぼ倍になります。

編集部の判断:蓬莱山の計画は、天気予報より先にロープウェイの営業日を見るところから始めるのがよいと考えています。動いている日と動いていない日では、同じルートでも別の山行になるからです。とくに11月下旬から12月は、営業期間の切れ目にあたる可能性があります。

山頂のびわ湖側は工事で閉鎖中|登山者はホーライリフトの北側を通る

2026年10月2日確認時点で、びわ湖バレイ公式の「登山の方へ」のページには、蓬莱山山頂のホーライリフトからびわ湖側のエリアが工事のため閉鎖されていると書かれています。登山者はホーライリフトの北側を通行するよう案内されています。工事がいつ終わるかは、公式に書かれていません。

この閉鎖は、登山者にとっていくつかの意味を持ちます。一つは、琵琶湖を見下ろす側のエリアに立ち入れないため、山頂付近で思い描いていた場所に行けない可能性があることです。もう一つは、ルートの取り方が変わることです。紙の地図や、少し前に作られた登山記録では、山頂のびわ湖側を通る道が描かれていることがあります。そうした情報をそのまま信じて歩くと、閉鎖された区域に行き当たり、北側へ回り込む必要が出てきます。

山頂付近の動き方:びわ湖バレイ公式の案内では、山頂のびわ湖側は工事のため閉鎖で、登山者はホーライリフトの北側を通ります。古い地図や過去の登山記録で山頂のびわ湖側を通る道が描かれていても、現在はその案内に従って北側を回るのが前提です。終了時期は公式に書かれていないので、出発前にお知らせ欄で状況を確かめてください。

工事閉鎖のエリアは、びわ湖バレイの敷地の中の話です。敷地の外の登山道の通行止めについては、別に確かめる必要があります。蓬莱山周辺の登山道の通行止めについて、大津市や滋賀県が出している一覧は2026年10月2日時点では見当たりません。出発前に、大津市と滋賀県の最新情報、そしてびわ湖バレイのお知らせの3つを見ておくと、見落としが減ります。

閉鎖区域の近くでは、現地の表示や係員の案内がいちばん新しい情報です。工事の進み具合によって、通れる場所や迂回の仕方が変わることがあります。地図アプリの線よりも、現地の柵や看板を優先してください。とくに霧が出て視界が悪い日は、閉鎖区域の柵に沿って歩くうちに方向を見失いやすくなります。

閉鎖区域の柵を越えたり、工事中の場所を近道として通り抜けたりしないでください。工事区域は足元が整っておらず、重機や資材が置かれていることがあります。登山者に案内されている北側の通路を使うことが、自分の安全にもなり、施設側の判断を尊重することにもなります。

工事閉鎖は「山頂に行けない」という意味ではありません。山頂付近を北側から通ることは案内されています。ただ、どの範囲まで立ち入れるかは工事の状況で変わる可能性があるため、「山頂のびわ湖側から湖を眺める」ことを目的にした計画は、出発前に公式の最新の案内を確かめてから決めるほうが確実です。

編集部の見立て:工事閉鎖のような「期間の決まっていない変更」は、ネット上の登山記録にはなかなか反映されません。蓬莱山に限らず、施設のある山頂では、登山記録より施設の公式ページのお知らせのほうが新しい情報を持っている、と覚えておくと役に立ちます。

起点をどこにするか|JR蓬莱駅・志賀駅から歩くか、びわ湖バレイから始めるか

蓬莱山を歩いて登る場合、起点の候補として名前が挙がるのは、JR湖西線の蓬莱駅と志賀駅です。大津市の公式案内でも、湖西線の駅として蓬莱駅と志賀駅が挙げられています。ただし、駅から登山口までの距離や、歩いてかかる時間は、公的機関や交通事業者の公式資料には載っていません。駅を出てからどの道をどれだけ歩けば登山口に着くかは、地理院地図やYAMAPなどの地図で、出かける前に自分で確かめる必要があります。

一方、びわ湖バレイのロープウェイを起点にすれば、山上から歩き始めることができます。小女郎峠や小女郎ヶ池を往復する散策や、比良山系の稜線を少しだけ歩くといった使い方です。歩く距離は短くなりますが、ロープウェイの営業日と最終便に縛られます。どちらがよいかは、体力と、その日に使える時間で決まります。

起点 公式にわかっていること 自分で確かめること
JR蓬莱駅 湖西線の駅として大津市の案内に掲載 駅から登山口までの道・距離・時間、登山口から山頂までの時間(公式値なし)
JR志賀駅 湖西線の駅として大津市の案内に掲載 駅から登山口までの道・距離・時間、登山口から山頂までの時間(公式値なし)
びわ湖バレイ(ロープウェイ) 2026年の営業日・運行時間・最終便が公式に掲載 当日の運休や時間変更、山頂の工事閉鎖の状況

駅から登るルートは、標高の低い湖畔の町から、1,174mの山頂まで標高を稼いでいく道です。びわ湖バレイ公式は、登山について「急こう配の本格的な登山道」という注意書きを添えています。足元は土や岩の斜面になり、雨のあとは滑りやすくなります。駅から登るなら、靴は街歩き用ではなく、足首まわりと靴底のしっかりした登山靴を選んでください。

駅から自分の足で標高を稼ぐ人に向く靴の一例が、アディダスのテレックス AX4 GORE-TEXです。名前のとおりGORE-TEXの防水透湿素材を使ったトレッキングシューズで、ローカットの軽快さがありながら、土の急斜面や濡れた路面にも対応しやすい作りになっています。ハイカットの重い登山靴にはまだ抵抗があるけれど、運動靴では足りない、という段階の人に向いています。

比良山系の登山口へのバスや、びわ湖バレイの下りの最終便について、山系全体の交通をまとめて知りたいときは、比良山系の登山口への入り方をバスの本数と下り最終から整理した記事を見ておくと、蓬莱山以外の山との組み合わせも考えやすくなります。

編集部の判断:駅から登るか、ロープウェイで上がるかで迷ったら、まずはロープウェイで上がって山上を歩き、山の様子と道の雰囲気をつかむところから始めるのが無理のない順番だと考えています。駅からの道は公式の区間値がないぶん、地図を読む力も試されるからです。

所要時間の見方|公式の「片道2〜3時間」をどう読むか

蓬莱山の登山にかかる時間について、びわ湖バレイ公式は「片道2〜3時間」という目安を示しています。ただし、この目安には、どの登山口から山頂までなのか、起点と終点が書かれていません。そのため、蓬莱駅側から、志賀駅側から、といった特定の登山口の所要時間として当てはめることはできません。

登山口ごとの区間コースタイムは、公的機関や比良山系の公式資料には載っていません。個別のコースの時間を知りたい場合は、地図アプリのコースタイムを参考にすることになります。地図アプリのコースタイムは標準的な歩き方を前提にした目安で、休憩時間は含まれていないことが多いので、そこに休憩分と余裕分を足して計画を立ててください。

「片道2〜3時間」を、自分が歩くルートの所要時間だと読み替えないでください。起点が違えば、標高差も距離も変わります。この数字は「蓬莱山の登山は、少なくとも片道で数時間かかる規模の山行になる」という大きさの目安として受け取り、実際の時間は自分のルートで組み立て直すのが安全です。

時間の見積もりで大事なのは、上りより下りのほうが時間が読みにくいことです。上りは息が上がるので自然とペースを落としますが、下りは足が前に出るぶん、疲れや足元の滑りやすさに気づきにくくなります。急な斜面では、下りのほうが慎重に足を置く必要があり、思ったより時間がかかることがあります。

また、蓬莱山のように山頂に施設がある山では、山頂での滞在時間が延びがちです。景色を眺めたり、施設で休んだりしているうちに、予定より30分、1時間と時間が過ぎていきます。下りをロープウェイに頼るならまだしも、歩いて下る計画の場合は、山頂での休憩時間もあらかじめ時間割に入れておく必要があります。所要時間は「歩く時間」だけでなく、「止まっている時間」まで含めて組み立てるものです。

  • 自分が歩くルートの起点と終点を、地図上で一本の線として確かめたか
  • 地図アプリのコースタイムに、休憩時間と余裕分を足したか
  • 山頂での滞在時間を、時間割の中に入れたか
  • 下りをロープウェイにするか歩くかを、出発前に決めたか
  • 予定より遅れたときに、どこで引き返すかを決めたか

行動時間が長くなるほど、汗をかいたあとの冷えも問題になります。駅から長い登りを歩くと、背中や脇に汗をかき、山頂付近で風に吹かれると一気に体が冷えます。肌に触れる一枚をウールなどの汗冷えしにくい素材にしておくと、止まったときの冷え方が変わります。

その肌着の一例が、スマートウールのクラシックオールシーズンメリノベースレイヤー ロングスリーブ(SW610)です。メリノウールを使った長袖のベースレイヤーで、汗をかいたあとに休憩や待ち時間が入る山行に向いています。綿の長袖Tシャツで登っている人が、最初に替えるとよい一枚です。

編集部の見立て:公式の目安が「片道2〜3時間」とざっくりしているのは、登山道が施設の管理外で、事業者が個別の区間時間を保証できないからだと読めます。だからこそ、時間の見積もりは自分の責任で組む、という前提に立つほうが自然です。

下りの最終便から引き返し時刻を決める|通常17:00、11月は営業16:30まで

蓬莱山の計画で、いちばん具体的に決めておきたいのが「何時に山頂を離れるか」です。下りをロープウェイにするか、歩くかで、決め方が変わります。

下りをロープウェイにする場合は、最終便の時刻が基準になります。2026年のグリーンシーズンの通常日は、下りの最終が17:00です(びわ湖バレイ公式、2026年10月2日確認)。11月は営業時間が9:00〜16:30と案内されているので、下りの最終便は17:00より早くなると考え、公式ページで時刻を確かめてください。山頂駅に着くまでに、山頂付近の移動と待ち時間を見込む必要があります。

下りを歩く場合は、日没が基準になります。国立天文台の暦によると、大津(滋賀県の県庁所在地)の日の入は、2026年10月15日が17:22、10月30日が17:05、11月15日が16:51、11月30日が16:45です(2026年10月2日確認)。山の中は谷や樹林の影になって、これより早く暗くなる場所があります。下りを歩く計画なら、日の入の時刻ではなく、「日の入の1時間前には下山を終える」くらいの余裕を持たせるのが無理のない考え方です。

蓬莱山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。グリーン営業期間=2026-04-24〜2026-11-23/通常の運行時間=9:00〜17:00(15分間隔・当日変更あり)/通常期の最終便=上り16:00・下り17:00/11月の営業時間=9:00〜16:30(上り最終16:00)/2025-26冬の営業=2025-12-20〜2026-03-22(2026-27は未発表)。図の下部に「びわ湖バレイ・大津市・国土地理院などの公表値(2026年10月2日確認)」と注記。
蓬莱山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。グリーン営業期間=2026-04-24〜2026-11-23/通常の運行時間=9:00〜17:00(15分間隔・当日変更あり)/通常期の最終便=上り16:00・下り17:00/11月の営業時間=9:00〜16:30(上り最終16:00)/2025-26冬の営業=2025-12-20〜2026-03-22(2026-27は未発表)。図の下部に「びわ湖バレイ・大津市・国土地理院などの公表値(2026年10月2日確認)」と注記。
下り方 基準になる時刻(公式値) 山頂付近を離れる時刻の考え方
ロープウェイ(通常日) 下り最終17:00 山頂駅までの移動と待ち時間を足し、最終便より前の便に乗るつもりで動く
ロープウェイ(11月) 営業9:00〜16:30・下り最終は公式で確認 16:30より前に乗れる位置にいる計画にする
歩いて下る(10月中旬) 大津の日の入17:22(10月15日) 下りの見込み時間と、日の入の1時間前を下山完了の目安にして逆に数える
歩いて下る(11月中旬) 大津の日の入16:51(11月15日) 10月中旬より30分ほど早く山頂付近を離れる

歩いて下る場合の計算を、一つの例で示します。びわ湖バレイ公式の「片道2〜3時間」の上限の3時間を下りの時間として当てはめた場合、11月15日の日の入16:51の1時間前、つまり15:51ごろに下山を終えるには、12:51ごろには山頂付近を離れる必要があります。これは公式の目安を仮に当てはめた計算で、自分のルートの時間は地図アプリで確かめてください。ただ、11月の昼過ぎにはもう下り始めなければならない、という感覚はこの計算からも伝わるはずです。

  1. 下りをロープウェイにするか歩くかを決める。ロープウェイなら、その日の営業日と下りの最終便の時刻を公式ページで確かめる
  2. 歩いて下るなら、国立天文台の暦で出かける日の日の入を調べ、そこから1時間を引いた時刻を下山完了の目安にする
  3. 下りの見込み時間を引いて、山頂付近を離れる時刻を決める。その時刻を過ぎたら、山頂に着いていなくても引き返す

引き返し時刻を決めたら、それを同行者全員で共有しておきます。山頂を目前にして「あと少しだから」と時刻を延ばすと、そのぶん下りの余裕が削られます。引き返し時刻は、出発前の落ち着いた頭で決めた数字を守るためのものです。

日没と下山時刻の関係は、季節が進むほど厳しくなります。月ごとの日の入の変化と、引き返し時刻の決め方を一般的な形でまとめた秋に早まる日没と、引き返し時刻の決め方を月別の早見表で整理した記事もあわせて見ておくと、ほかの山の計画にも使えます。

ロープウェイの山頂駅で最終便を待つ時間や、混雑で一本見送るあいだは、稜線の風をまともに受けることがあります。歩いているときは暑くても、止まった途端に冷えるのが山の上です。そこで役に立つのが、ザックの中に常に入れておける薄手の風よけです。

マムートのハイキング ウィンドブレーカー フーデッド ジャケット(アジアンフィット)は、フード付きのウィンドブレーカーで、山頂駅での待ち時間や、稜線で風が強まったときにさっと羽織る一枚として向いています。雨具を風よけ代わりにしている人が、もう少し軽く扱える上着を探しているときの選択肢になります。

編集部の判断:引き返し時刻は、山頂の手前で迷ったときのためではなく、迷わないために決めておくものだと考えています。蓬莱山はロープウェイがあるぶん「最後は乗ればいい」と気がゆるみやすい山です。最終便の時刻と日の入は、どちらも出発前に紙に書き出しておくくらいでちょうどよいはずです。

駐車場と料金|2026年グリーンシーズンは乗用車が平日1,000円・土日祝2,000円

車でびわ湖バレイへ行く場合の駐車料金は、2026年のグリーンシーズン(4月24日〜11月23日)の値が公式に掲載されています。びわ湖バレイ公式によると、乗用車は平日1,000円、土日祝2,000円で、1回ごとの料金です。特定日は土日祝の料金になります。二輪は平日500円、土日祝1,000円です(2026年10月2日確認)。

車種(2026年グリーンシーズン) 平日 土日祝・特定日
乗用車 1,000円(1回) 2,000円(1回)
二輪 500円(1回) 1,000円(1回)
冬季の料金・収容台数 公式の記載が見当たらない(2026年10月2日確認)。出かける前に公式の料金ページで確認

この表で注意したいのは、掲載されている料金がグリーンシーズンのものだということです。冬のスキー営業期間の駐車料金は、グリーンシーズンの値を当てはめられません。また、駐車場の収容台数は、公式の料金ページには記載が見当たりません。冬に車で行く計画を立てるなら、出かける前に公式の料金ページで、その時期の料金と利用条件を確かめてください。

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平日と土日祝で料金が倍違うことは、計画を立てるうえで一つの判断材料になります。平日に休みを取れるなら、料金が抑えられるうえ、ロープウェイや山頂の施設も比較的空いていることが多いはずです。土日祝に行く場合は、料金に加えて、ロープウェイの待ち時間が延びる可能性も見込んでおく必要があります。

駐車場の空きが見つからないときに、周辺の路上や路肩に車を停めるのはやめてください。山麓の道路は地域の生活道路でもあり、路上駐車は交通の妨げや事故の原因になります。駐車場の状況が読めない日は、公共交通機関で行く計画に切り替えるほうが確実です。

車で行くかどうかは、下りの計画とも関係します。駅側から歩いて登り、ロープウェイで下りる計画なら、車はびわ湖バレイではなく出発地点の近くに置くことになり、下山後に車まで戻る移動が必要になります。逆に、びわ湖バレイの駐車場に車を置いてロープウェイで往復するなら、駐車料金と運賃の両方がかかります。どの組み合わせが自分の計画に合うかは、地図の上で起点と終点を線で結んでから考えると整理しやすくなります。

公共交通機関で行く場合、JR湖西線の駅からびわ湖バレイの山麓までの移動手段も確かめておく必要があります。江若交通のびわ湖バレイ線は、過去の案内では冬はスキーができる営業日だけの運行でした。今季の運行日と時刻は2026年10月2日時点で公式の記載が見当たらないので、江若交通の公式ページで確かめてください。

編集部の見立て:駐車料金は「グリーンシーズンの値しか公式に出ていない」という事実そのものが、冬の計画の難しさを物語っています。冬に車で行くなら、料金も台数もその時期の公式情報を見てから決める、という順番を崩さないほうがよいと考えています。

晩秋〜冬の蓬莱山へ行く日の靴・ザック・防寒着をどう選ぶか

11月の蓬莱山は、日によっては霜が降り、稜線に雪がうっすら残ることもある時期に入っていきます。そこにロープウェイの待ち時間や、山頂付近で琵琶湖側から吹き上げてくる風が加わります。装備を考える基準は3つです。まず、霜や薄い雪の上で滑りにくい靴底と、濡れても中まで染みにくい防水性があるか。次に、歩いている最中より止まっているときの冷えに備えて、すぐ取り出せる防寒着があるか。そして、その防寒着と行動中に脱いだ服を収められる容量のザックがあるかです。

下の表は、この3つの基準に沿って、靴・ザック・防寒着を並べたものです。スペックは各商品ページに公表されている範囲で書いています。

商品(型番・名称) 分類 向いている人
アディダス テレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEX ミッドカットの防水靴 足首まわりを少し支えたい、湿った落ち葉や霜の上を歩く人
キャラバン C1_02S(3E表記) ハイカット寄りの登山靴 駅から長い登りを歩く、足幅が広めで靴の当たりが気になる人
ドイター フューチュラ 23 日帰り用ザック 防寒着や脱いだ服を入れる余裕がほしい日帰りの人
モンベル ライトアルパインダウンジャケット(1101608) ダウンの防寒着 山頂駅の待ち時間や休憩で、止まったときの冷えに備えたい人
ザ・ノース・フェイス サンダージャケット ダウンの防寒着 街でも着回しながら、晩秋の山でも休憩着として使いたい人

まず靴から考えます。湿った落ち葉や、朝のうちに霜が残る斜面では、ローカットの靴だと足首がぶれやすく、ミッドカットのほうが安定します。アディダスのテレックス スカイチェイサー AX5 ミッド GORE-TEXは、ミッドカットでGORE-TEXの防水透湿素材を使ったトレッキングシューズです。軽さを大きく損なわずに、足首まわりの安心感を足したい人に向いています。

駅から自分の足で標高を稼ぐ長い登りでは、靴の当たりや足幅の合い方が、後半の疲れ方を左右します。キャラバンのC1_02Sは、国内メーカーのトレッキングシューズで、この出品は26.5cm・3Eの表記です。足幅が広めで、細身の靴だと小指や親指の付け根が当たりやすい人が、まず候補にするとよい一足です。

晩秋の日帰りでは、出発時には着ていた上着を登りで脱ぎ、山頂でまた着る、という出し入れが増えます。ドイターのフューチュラ 23は、日帰りの山歩きで使いやすい大きさの登山用ザックです。ダウンジャケットや手袋、脱いだ中間着をまとめて入れておきたい人に向いています。小さすぎるザックだと、防寒着を家に置いてくる判断につながりやすいので、容量には少し余裕を持たせてください。

止まったときの冷えに備える防寒着の本命は、軽くて小さくたためるダウンです。モンベルのライトアルパインダウンジャケット(品番1101608)は、登山用として作られた軽量のダウンジャケットで、ザックの隅に入れておいて、山頂駅の待ち時間や休憩のときに取り出す使い方に向いています。行動中は着ず、止まったときだけ着る一枚として考えるとよいです。

山だけでなく、通勤や街歩きでも着る前提で一着選びたい人もいるはずです。ザ・ノース・フェイスのサンダージャケット(ブラック・Mの出品)は、街でも山でも違和感なく着られるダウンジャケットです。晩秋のロープウェイ利用で、山上の施設や散策のときに羽織る一枚としても使えます。

軽量ダウンは、重さや中わたの種類、たたんだときの大きさでかなり違いがあります。登山用として何を見ればよいかを公式スペックで並べた登山のライトダウンをサンダージャケットなど6モデルで並べた記事で、自分の使い方に合う一着を絞り込めます。

編集部の判断:晩秋の蓬莱山で装備を足すなら、優先順位は「止まったときに着る防寒着」が先で、靴はその次だと考えています。ロープウェイの待ち時間や山頂付近の休憩は、歩いている時間よりずっと冷えるからです。逆に、雪や凍結が無い日に、重い冬用の装備をそろえる必要はありません。

蓬莱山に11〜3月に登るなら|スキー場の営業・日没・凍結で行くかを決める

11月から3月の蓬莱山は、季節によって性格が大きく変わります。11月23日までは2026年のグリーンシーズンで、ロープウェイが動いています。その後、冬はスキー場として営業する山になります。2025-26シーズンの冬季営業は、2025年12月20日から2026年3月22日までで、ロープウェイは8:30〜17:00、上りの最終16:00、下りの最終17:00でした。2026-27シーズンの日程は、公式サイトでは未発表です(2026年10月2日確認)。出かける前にびわ湖バレイ公式の営業カレンダーで確かめてください。

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冬の気温は、気象庁の大津の平年値(1991〜2020年)が目安になります。大津の日最低気温の平年値は、11月7.3℃、12月2.8℃、1月0.7℃、2月0.6℃、3月3.2℃です。ただし大津は湖畔の市街地の観測点で、山頂の値ではありません。標高1,174mの山頂は、これよりかなり低くなります。比良山系で積雪や霧氷が始まる月は、公式に定まった記載がありません。当日の天気と積雪の状況で判断してください。

月 大津の日最低気温(平年値) 大津の日の入(各月中旬) ロープウェイ
11月 7.3℃ 16:51(11月15日) 23日までグリーン営業(9:00〜16:30)
12月 2.8℃ 16:46(12月15日) 2026-27冬季は未発表
1月 0.7℃ 17:08(2027年1月15日) 2026-27冬季は未発表
2月 0.6℃ 17:39(2027年2月15日) 2026-27冬季は未発表
3月 3.2℃ 国立天文台の暦で確認 2025-26は3月22日まで

この表からわかるのは、12月から1月上旬にかけて日の入がもっとも早く、16時台の後半になることです。そして気温は1月と2月がもっとも低くなります。冬の蓬莱山で歩く時間を取るなら、昼過ぎには下りに入る計画が必要です。山の中は谷や樹林で、県庁所在地の日の入よりも早く暗くなる場所があります。

冬のスキー営業中、登山者がびわ湖バレイの敷地を通ることは、公式に認められています。ただし建物への立ち入りは禁止で、施設を利用するには利用券が必要です。休業中は、びわ湖テラスを含む全施設が完全に休業し、建物への無断の立ち入りはできません。ゲレンデの中を登山者が歩いてよいかどうかは、公式に記載が見当たりません。スキーヤーとの接触の恐れがあるので、現地の案内と係員の指示に従ってください。

冬にいちばん避けたいのは、「ロープウェイで下りるつもりで駅側から登ったら、その日は運行していなかった」という状況です。2026-27シーズンの営業日は未発表です。営業日が発表されていない時期や、天候で運休になった日は、往復とも自分の足で、雪と寒さの中を下りる計画が立っていない限り、駅側から登るのはやめておくほうが安全です。

冬に足す装備は、その日の山の状態で決まります。雪や凍結があるなら、靴に着ける滑り止めが必要になります。凍結した斜面や踏み固められた雪の上では、登山靴の靴底だけでは止まれないことがあるからです。一方で、雪も凍結もない日に滑り止めを着けて歩く必要はありません。「冬だから必ず要る」ではなく、「雪や凍結があるときに要る」と考えてください。

滑り止めとして手軽に使える一例が、モンベルのチェーンスパイク(1129740・オレンジ・Mサイズ)です。靴の上からかぶせるゴムバンドに、チェーンと小さな爪がついた形で、うっすら積もった雪や凍った登山道で使う道具です。本格的なアイゼンが必要な急斜面や深い雪には向かないので、その線引きを知ったうえで持っていくことが前提です。

チェーンスパイクと軽アイゼン、12本爪のアイゼンは、使える斜面と雪の状態が違います。どの場面で何を使うのかを公式値で整理したチェーンスパイクが登山でいつ必要になるかをまとめた記事を読んでから、自分の計画に必要かを判断してください。また、冬の比良山系で見られることがある霧氷については、霧氷と樹氷の違いと、霧氷が消える条件をまとめた記事が参考になります。

雪の山に初めて行く人にとって、蓬莱山は「ロープウェイがあるから雪山の入門になる」と見えるかもしれません。ただ、山上がスキー場として営業している以上、登山者が自由に歩ける範囲は限られます。雪山を歩く練習を一から始めるなら、雪山登山の最初のシーズンにやることをまとめた記事の手順に沿って、山と季節を選ぶほうが順序立てて進められます。

編集部の判断:11〜3月の蓬莱山は、「ロープウェイが動いている日に、山上の敷地とその近くを短く歩く」までが、無理のない範囲だと考えています。駅側から雪の登山道を登り下りする山行は、雪山の経験と装備がそろった人の領域です。営業日が未発表の時期は、まず公式の発表を待つのがいちばん確実な判断です。

琵琶湖側からの風と手先の冷え|止まった時間の寒さを数字で考える

蓬莱山の山頂付近は、琵琶湖を見下ろす開けた地形です。開けているぶん、風を遮るものが少なくなります。大津の平年値で、11月の月平均気温は11.5℃、12月は6.5℃、1月は4.1℃です。これは湖畔の市街地の値で、標高1,174mの山頂はこれより低く、そこに風が加わると、体が感じる寒さはさらに増します。

山の上で寒さを感じやすいのは、歩いている時間ではなく、止まっている時間です。山頂での休憩、写真を撮る時間、ロープウェイを待つ時間、道を確かめるために地図を広げる時間。こうした「止まった時間」が積み重なると、体は少しずつ冷えていきます。寒さへの備えは、歩く時間ではなく止まる時間の長さで決めるのが現実的です。

止まる時間の見積もり:蓬莱山では、山頂付近での滞在、ロープウェイの待ち時間、休憩が重なります。ロープウェイを使う日ほど、止まっている時間は長くなりやすいと考え、防寒着と手袋は「止まったときに使うもの」としてザックの取り出しやすい位置に入れておきます。

手先の冷えは、見落とされやすいポイントです。手がかじかむと、ザックのファスナーを開ける、地図アプリを操作する、靴ひもを結び直すといった細かい作業ができなくなります。稜線で風に吹かれる時間が長い日や、気温が一桁になる日には、薄手の手袋を一組持っていくだけで、山頂付近での動きやすさが変わります。

その手袋の一例が、ファイントラックのエバーブレストレイルグローブ(FAU0111・ユニセックス)です。トレイル向けのグローブで、晩秋の山で「素手だと冷たいが、厚い手袋だと作業しにくい」という場面に向いています。冬の本格的な寒さには、これの上に厚手の手袋を重ねる使い方になります。

綿の手袋や軍手は、汗や雪で濡れると乾きにくく、かえって手を冷やします。山で使う手袋は、濡れても保温力が落ちにくい素材のものを選んでください。予備の手袋を一組ザックに入れておくと、濡れたときに交換できます。

風の強さは、天気予報の地上の風速だけでは読み切れません。山頂付近は、地上より風が強くなることが多いからです。出かける前に山の天気予報を確かめ、風が強い予報の日は、ロープウェイが運休する可能性も含めて計画を見直してください。ロープウェイの運行は事業者が当日の気象条件で判断するものなので、強風の日は止まることがある、と考えておくのが現実的です。

寒さへの備えは、着る順番も大事です。歩き始めに厚着をすると、登りで汗をかき、その汗が山頂で冷えます。歩き始めは少し寒いくらいの服装で出発し、休憩のたびに一枚足す、という順番にすると、汗冷えを抑えられます。

編集部の見立て:蓬莱山の寒さ対策は、真冬の重装備ではなく、「止まったときにすぐ一枚足せるか」「手先が動くか」の2点に絞ると、持ち物が増えすぎずに済みます。とくにロープウェイ利用の日は、歩く時間が短いぶん体が温まりにくいことを忘れないでください。

登山届・クマ・比良山系の事故件数|出発前に見る公式情報

滋賀県警は、登山届の提出を勧めています。提出の方法として、県が設置する登山箱、オンラインの登山届サービスのコンパス、登山アプリのYAMAPが案内されています。これは提出を勧めるもので、条例による義務とは書かれていません。ただ、万一のときに行き先と予定がわかる情報があるかどうかで、捜索の始まり方が変わります。蓬莱山のように、観光施設と登山道が隣り合う山でも、登山道を歩くなら登山届を出しておくのが基本です。

滋賀県警は、比良の山では分岐、踏み跡が不明瞭な場所、危険な箇所に注意するよう呼びかけています。比良山系は、尾根や谷が入り組み、登山道から分かれる踏み跡も多い山域です。地図アプリで現在地を確かめながら歩き、分岐では立ち止まって進む方向を確かめてください。

比良山系の事故の規模:大津市消防によると、比良山系での山岳事故は、令和8年(2026年)1〜6月に9件、2025年4〜12月に17件ありました。原因として道迷い、転倒、滑落などが挙げられています。事故は険しい岩場だけでなく、道迷いや転倒といった、どの山でも起こりうる形で起きています。

クマについては、滋賀県が対策を案内しています(2026年5月21日更新)。早朝や夕方の単独行動を避けること、鈴や笛、ラジオなどで人の存在を知らせることが挙げられています。蓬莱山周辺の最新の出没状況は、大津市のクマ出没情報のページで、出かける日の直前に確かめてください。

クマの出没情報をどこで、どの順番で見ればよいかは、都道府県によって探し方が違います。公式の出没マップの探し方と確認の手順を3段階でまとめた登山前のクマ出没情報の調べ方をまとめた記事を一度読んでおくと、蓬莱山以外の山に行くときにも使えます。

  1. 出発の前日までに、コンパスかYAMAP、または登山口の登山箱で登山届を出す。行き先、ルート、下山予定時刻、同行者を書く
  2. 出発の当日の朝に、大津市のクマ出没情報と、びわ湖バレイのお知らせ(運休・工事閉鎖の状況)を確かめる
  3. 家族か知人に、登山届の内容と、何時になっても連絡がなければ通報してほしいかを伝えておく

クマの話は、必要以上に怖がるものでも、軽く見るものでもありません。滋賀県の案内にあるとおり、時間帯と音の出し方で、出会う可能性を下げることができます。早朝や夕方に一人で歩く計画を避けるだけでも、リスクの大きさは変わります。下山が夕方にずれ込まないように引き返し時刻を決めておくことは、日没対策であると同時に、クマ対策でもあります。

編集部の見立て:登山届もクマ対策も、出発の直前に5分あればできることです。比良山系の事故件数を見ると、半年で9件という数字は、決して珍しい出来事ではないことを示しています。準備の手間を惜しまないことが、この山域では大切だと考えています。

「周辺の登山道は管理外」という前提|観光施設と山道の境目

びわ湖バレイ公式の「登山の方へ」のページには、「周辺の登山道はびわ湖バレイの管理外」と明記されています。事故や遭難が起きたときは、警察や消防に連絡するよう案内されています。つまり、ロープウェイの山頂駅や施設のまわりはびわ湖バレイの敷地ですが、そこから一歩外の登山道は、事業者が整備や安全を引き受けている場所ではありません。

この線引きを知っておくと、山の上での判断が変わります。施設の近くでは、係員がいて、案内表示があり、困ったときに頼れる人がいます。登山道に入ると、頼れるのは自分の地図と装備、同行者だけになります。ロープウェイの山頂駅から登山道に入る一歩は、観光地から山へ入る一歩です。

登山道で道に迷ったり、けがをしたりしたときに、びわ湖バレイの施設に助けを求めに戻ろうとして、かえって状況を悪くすることがあります。迷ったと気づいたら、むやみに動かず、地図アプリで現在地を確かめてください。動けないけがや、現在地がわからない状態のときは、ためらわずに110番か119番に連絡してください。

管理外という言葉は、「誰も気にしていない道」という意味ではありません。比良山系の登山道は、地域の人や山岳団体が手を入れている場所もあります。ただ、その状態を事業者が保証しているわけではないので、倒木や崩れた箇所、わかりにくい分岐があっても、自分で判断して対処することになります。

  • 登山道に入る前に、地図アプリに現在地が表示されることを確かめたか
  • スマートフォンの電池の残りと、予備のバッテリーを確かめたか
  • 事故や遭難のときの連絡先が、警察と消防であることを同行者と共有したか
  • ロープウェイが止まっても、自分の足で下りられる装備と時間があるか

この前提は、天気が悪い日ほど重くなります。霧で視界がなくなると、施設のある方向がわからなくなり、登山道との境目も見えにくくなります。天気が崩れる予報の日に、施設から離れた登山道を歩く計画は、見直したほうがよいでしょう。逆に、晴れた日に施設のまわりと、小女郎峠のような近くの目印を往復するだけなら、管理外の道を歩く距離も短くなります。

まとめると、蓬莱山には「施設で守られている範囲」と「自分で判断する範囲」の2つがあり、その境目は山頂駅や施設の外にあります。どちらの範囲でどれだけ時間を過ごすかを、出発前に決めておくことが、この山の計画の土台になります。

編集部の判断:「管理外」という一文は、注意書きとして読み流されがちですが、蓬莱山を歩く人にとってはいちばん大事な情報の一つだと考えています。ロープウェイと施設の便利さがあるからこそ、その外側に出たときには、ふつうの山と同じ準備で臨む必要があります。

計画を組み立てる順番|営業日・閉鎖・時刻・装備を一枚にまとめる

ここまでの情報を、実際の計画に落とし込む順番で並べ直します。蓬莱山の計画は、天気より先に、ロープウェイの営業日と山頂の状況から始めるのが確実です。そのうえで、起点と下り方、引き返し時刻、装備の順に決めていきます。

最初に確かめるのは、行きたい日にロープウェイが営業しているかです。2026年のグリーンシーズンは11月23日まで、冬の2026-27シーズンは未発表です。次に、山頂の工事閉鎖の状況をびわ湖バレイのお知らせで確かめます。2026年10月2日確認時点では、山頂のびわ湖側が閉鎖され、北側を通る案内になっています。

決める順番 見るところ 決まること
1. 営業日 びわ湖バレイ公式の営業時間ページ ロープウェイを下りに使えるか、往復とも歩くか
2. 山頂の状況 びわ湖バレイ公式「登山の方へ」とお知らせ 工事閉鎖の範囲と、北側を通る動き方
3. 起点と下り方 地理院地図・地図アプリ 駅から歩くか、ロープウェイで上がるか、区間の時間
4. 引き返し時刻 下りの最終便・国立天文台の暦 山頂付近を離れる時刻
5. 装備と届出 大津の平年値・クマ出没情報・登山届 防寒着・手袋・滑り止めの要否と、届出の提出

起点と下り方を決めるときは、駅から登る場合の区間の時間が公式に示されていないことを思い出してください。地図アプリで、自分の歩くルートを一本の線として引き、コースタイムに休憩と余裕を足します。そこから、下りの最終便か日の入を基準に、山頂付近を離れる時刻を決めます。

装備は最後に決めます。季節と、その日の天気、そして止まる時間の長さで、防寒着と手袋の要否が決まります。雪や凍結があるかどうかで、滑り止めの要否が決まります。順番を逆にして、道具から先に考え始めると、「せっかく買ったから使える日に行こう」という発想になりがちです。大事なのは道具ではなく、行くかどうか、どこまで歩くかという判断のほうです。

同じ計画の組み立て方は、ほかの比良山系の山にもそのまま使えます。ロープウェイのある山、駅から登る山、バスの本数が限られる山と、それぞれで「下りの足」と「引き返し時刻」の決め方を整理しておくと、山を選ぶ幅が広がります。

計画ができたら、それを紙かスマートフォンのメモに書き出し、登山届の内容と照らし合わせておきます。営業日、最終便、日の入、引き返し時刻、連絡先。この5つが一枚にまとまっていれば、山の上で迷ったときにすぐ見返せます。

よくある質問

Q. 蓬莱山はロープウェイだけで山頂まで行けますか?

びわ湖バレイのロープウェイで山上まで上がれます。2026年のグリーンシーズンは4月24日〜11月23日の営業で、通常は上りの最終が16:00、下りの最終が17:00です(2026年10月2日確認)。ただし山頂のびわ湖側は工事のため閉鎖されていて、登山者は北側を通る案内になっています。終了時期は公式に書かれていないので、出かける前にお知らせ欄で確かめてください。

Q. JR蓬莱駅や志賀駅から登ると何時間かかりますか?

駅から登山口までの距離と時間、登山口から山頂までの区間の時間は、公式の資料に載っていません。びわ湖バレイは登山の片道の目安を2〜3時間としていますが、どの登山口からかは書かれていません。個別のコースの時間は、地図アプリのコースタイムを参考にし、休憩と余裕を足して計画してください。

編集部の見立て:公式の目安がざっくりしている山ほど、自分で地図を引く手間が効いてきます。蓬莱山は、その手間を省くとロープウェイの最終便や日没に追われやすい山です。

Q. 冬(12〜3月)もロープウェイは動いていますか?

2025-26シーズンは、2025年12月20日から2026年3月22日まで、8:30〜17:00の営業でした。2026-27シーズンの日程は、公式サイトでは未発表です(2026年10月2日確認)。出かける前にびわ湖バレイ公式の営業カレンダーで確かめてください。グリーンシーズンの終わりと冬季営業の始まりのあいだは、ロープウェイが営業していない期間になる可能性があります。

Q. 冬に登山者がスキー場のゲレンデを歩いてもよいですか?

営業中の敷地内を通ることは公式に認められていますが、ゲレンデの中を歩いてよいかどうかの記載は公式に見当たりません。スキーヤーとの接触の恐れがあるため、現地の案内と係員の指示に従ってください。建物への立ち入りは禁止で、施設の利用には利用券が必要です。

Q. 冬の蓬莱山にチェーンスパイクは必要ですか?

雪や凍結があるときに必要になります。雪も凍結もない日には要りません。比良山系で積雪や霧氷が始まる月は、公式に定まった記載がありません。当日の天気と積雪の状況で判断し、急斜面や深い雪にはチェーンスパイクでは足りないことも知っておいてください。

編集部の判断:冬の装備は「季節」ではなく「その日の路面」で決めるのが基本です。蓬莱山で雪の登山道を長く歩く計画なら、チェーンスパイクを買う前に、雪山の経験を積む順番を考えるほうが先だと考えています。

まとめ:今日やることは1つ。ロープウェイの営業日を公式で確かめる

蓬莱山は、滋賀県大津市の比良山系にある1,174mの山で、山頂一帯がびわ湖バレイの敷地です。ロープウェイで上がることも、駅側から歩いて登ることもできますが、どちらを選ぶにしても、計画の出発点はロープウェイがその日に営業しているかどうかです。2026年のグリーンシーズンは11月23日まで、冬の2026-27シーズンの日程は未発表です(2026年10月2日確認)。

山頂のびわ湖側は工事で閉鎖されていて、登山者は北側を通ります。周辺の登山道はびわ湖バレイの管理外で、事故や遭難のときの連絡先は警察と消防です。駅からの距離や区間の時間には公式値がないため、地図で自分で確かめる必要があります。下りの最終便と日の入から、山頂を離れる時刻を先に決めておくことが、この山を安全に歩く鍵になります。

編集部の見立て:蓬莱山は、ロープウェイと施設があることで、山に慣れていない人にも門戸が開いている山です。その便利さを生かすには、便利さが途切れる日と場所を先に知っておくことが欠かせないと考えています。

  1. びわ湖バレイ公式の営業時間ページで、行きたい日にロープウェイが動いているか、下りの最終便が何時かを確かめる
  2. 国立天文台の暦で出かける日の日の入を調べ、下りの最終便か日の入の早いほうから、山頂付近を離れる時刻を決める
  3. 前日までに登山届を出し、当日の朝に大津市のクマ出没情報とびわ湖バレイのお知らせを確かめてから出発する

編集部の判断:今日のうちにやることは、公式ページで営業日を一度見ておくことだけで十分です。そこで「動いている日」と「動いていない日」がわかれば、残りの計画は自然に組み上がっていきます。

出典

  • 国土地理院「日本の主な山岳標高一覧」 https://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/1003zan20250401.pdf(2026年10月2日確認)
  • びわ湖バレイ「営業時間・料金(グリーンシーズン)」 https://www.biwako-valley.com/g_season/hours_fare_green(2026年10月2日確認)
  • びわ湖バレイ「営業時間・料金(ウィンターシーズン)」 https://www.biwako-valley.com/w_season/hours_fare_winter(2026年10月2日確認)
  • びわ湖バレイ「登山の方へ」 https://www.biwako-valley.com/trekking_hiking/(2026年10月2日確認)
  • 大津市「小女郎ヶ池」 https://www5.city.otsu.shiga.jp/kankyou/content.asp?key=0506000000&skey=105(2026年10月2日確認)
  • 大津市コールセンター(湖西線の駅) https://www.otsu-city-callcenter.jp/faq/detail.aspx?id=77(2026年10月2日確認)
  • 気象庁「平年値(大津)」 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_amd_ym.php?block_no=0586&prec_no=60(2026年10月2日確認)
  • 国立天文台 暦計算室「各地のこよみ」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s2610.html ほか各月(2026年10月2日確認)
  • 滋賀県「クマ対策」 https://www.pref.shiga.lg.jp/dg00/3581.html(2026年10月2日確認)
  • 滋賀県警察「登山届」 https://www.pref.shiga.lg.jp/police/pa13/15759.html(2026年10月2日確認)
  • 大津市消防局「比良山系の山岳事故」 https://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/075/2304/news/75608.html(2026年10月2日確認)
  • 大津市「クマ出没情報」 https://www.city.otsu.lg.jp/b/i/sk/n/chojugai/1415263909732.html(2026年10月2日確認)

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