円山(札幌)登山|標高225mの2コースの所要時間とヒグマ閉鎖・駐車場の確認先

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この記事で扱う円山は、北海道札幌市中央区にある標高225m前後の山です。京都の円山公園とは別の場所です。地下鉄やバスで登山口の近くまで行けて、山頂までは公式の値で30〜40分ほど。札幌の街なかから気軽に行ける山として知られています。

ただ、「近くて短い山」だからこそ、出発前に確かめておくことがいくつかあります。山の大部分を占める円山原始林は、国の天然記念物です。自然歩道の外へ入ることや植物の採取は、許可なしにはできません。そして2025年11月には、クマの目撃を受けて円山公園が閉鎖されました。札幌の市街地のすぐ横でも、ヒグマの出没で入れなくなる日があるということです。

2026年9月20日確認時点では、札幌市のヒグマ出没情報ページ(更新日2026年9月14日)に、円山登山道の閉鎖・通行止めの告知は見当たりませんでした。ただし告知が無いことは、開いていることの保証ではありません。出発する日の朝に、札幌市のヒグマ出没情報ページを自分の目で見ることを、この記事の一番の行動として置いておきます。

この記事では、2つのルートの公式の距離と所要時間、公共交通と車での行き方、駐車場の季節ごとの利用時間、天然記念物のルール、ヒグマ出没情報の確かめ方、そして秋の日没から逆算した下山の時刻までを、札幌市などの公式の資料だけで整理します。

  • 2026年9月20日時点で、札幌市の公式ページに円山登山道の閉鎖告知は見当たらないこと。そして告知が無いことを「開いている」と読み替えてはいけない理由
  • 標高は225m前後(札幌市の広報誌では225.4m)で、山を覆う円山原始林が1921年3月3日に国の天然記念物に指定されていること
  • 1番から88番までのお地蔵さんが並ぶ八十八ヶ所のルートは約1.0km・登り約40分・下り約30分(いずれも休憩を含まず)であること
  • もう一方のコースは約0.7km・登り約30分・下り約20分(休憩を含まず)で、短いぶん時間の読み違いが起きにくいこと
  • 円山公園第一駐車場は612台、第二駐車場は276台で、第二駐車場は11月1日から4月20日まで閉鎖されること
  • 2026年9月1日から10月31日までが北海道の「秋のヒグマ注意特別期間」であること
  • 10月31日の札幌の日の入りは16時29分、11月30日は16時01分で、駐車場の閉まる時刻とも重なってくること

円山(札幌市)は今日登れる?2026年9月20日時点の確認先

最初に、いちばん大事な「今日入れるかどうか」から書きます。円山のように市街地に近い山では、登山道の通行止めよりも先に、ヒグマの出没を理由にした公園ごとの閉鎖が起こりえます。これは法令にもとづく道路の通行止めとは違い、札幌市が安全のために公園や自然歩道を閉じる判断です。だから確認先も、道路情報ではなく札幌市のヒグマ出没情報のページになります。

2026年9月20日確認時点で、札幌市の「ヒグマ出没情報」ページ(更新日2026年9月14日)を見ると、円山登山道の閉鎖・通行止めの告知は見当たりませんでした。ここで気をつけたいのは、この状態が「開放しています」という宣言ではないことです。ページに載るのは出没の情報と、それに伴う措置です。載っていないことは、その時点で措置が出ていなかったというだけで、当日の朝に変わっていないことまでは保証してくれません。

「前に見たときは何も出ていなかった」は、今日の判断材料になりません。円山の閉鎖は、目撃が起きてから短い間に決まります。前日の夜ではなく、家を出る直前にもう一度ページを開いてください。更新日の日付を見て、自分の知っている日付より新しければ中身を読み直します。

北海道全体でも、2026年9月1日から10月31日までは「秋のヒグマ注意特別期間」とされています(北海道のページ・2026年9月20日確認時点)。同じ確認時点で、北海道のヒグマ警報・注意報は発出されていませんでした。警報や注意報が出ていないことと、円山の近くで目撃がないことは別の話です。道の情報は広い範囲の傾向、市の情報は円山そのものの状況、と役割を分けて読むのが実用的です。

確認先 分かること 見るタイミング
札幌市「ヒグマ出没情報」 円山を含む市内の出没と、公園・登山道の閉鎖などの措置 家を出る直前(必ず)
北海道「秋のヒグマ注意特別期間」 道全体の注意期間と、ヒグマ警報・注意報の発出状況 前日の計画段階
札幌市「野外で活動する方へ」 野山に入る前の心構え。出没している場所に立ち入らないという方針 初めて行く前に1回

札幌市は、野山に入る前にヒグマ出没情報を確認し、出没している場所には立ち入らないよう案内しています。つまり公式の考え方は「確認してから入る」「出ていたら入らない」の2段です。行くかどうかの判断を、現地に着いてからの雰囲気に任せない、ということでもあります。都道府県ごとの出没情報をどう探し、どういう順で見るかは、登山前のクマ出没情報の調べ方と3段階の確認手順で詳しく整理しています。

編集部の見立て:円山の下調べで一番時間をかけるべきなのは、コースタイムではなく出没情報のページだと考えています。40分で登れる山は、道のりで困ることがほとんどありません。困るとすれば「入ってよい日だったか」の判断を飛ばしたときです。出発前の1分で済む確認なので、習慣にしてしまうのがいちばん安上がりです。

円山の基本情報:標高225m前後・国指定天然記念物「円山原始林」

円山の標高は、札幌市の広報誌(中央区版)では225.4mと記されています。札幌市の文化財のページでは226mという表記もあり、資料によって小数点以下の扱いが違います。この記事では広報誌の225.4mを採用し、ふだんは「225m前後」と呼ぶことにします。どちらの値を取っても、山としての性格は変わりません。

数字だけを見ると、円山は日本の山の中でもかなり低い部類に入ります。しかし、円山を特別な場所にしているのは高さではなく、山を覆う森のほうです。山の一帯は「円山原始林」として、大正10年(1921年)3月3日に国の天然記念物に指定されています。指定からすでに100年を超えていて、札幌の街が広がる前から残されてきた森が、そのまま保護の対象になっています。

円山を一言でいうと:標高225m前後の短い山であると同時に、国が指定した天然記念物の森の中を歩く場所です。登山道を歩くこと自体は自由でも、道の外で何かをすることには許可が要るという点が、ほかの近郊の低山と大きく違います。

天然記念物であることは、歩く人の行動に直接関わります。札幌市の文化財のページでは、円山原始林で動植物を採集したり、木や花、石などを採取したりするには許可の申請が必要だと案内しています。自然歩道以外の場所へ立ち入ることも同じく許可が必要で、無許可で行わないよう明記されています。このルールは季節を問いません。紅葉の季節に落ち葉や木の実を持ち帰ることも、採取にあたるかどうかを自分で判断せず、持ち帰らないのが無難です。

低い山であることは、体力の面では安心材料になります。登山を始めたばかりの人が「最初の1座」に選びやすい条件はそろっています。ただし、どのくらいの山なら今の自分に合うのかを考えるときは、標高よりも標高差と行動時間で見るほうが正確です。その考え方は標高差とコースタイムで「いま登れる山」を見分ける方法にまとめています。円山については、登山口ごとの標高を示す公式の記載が見つからなかったため、この記事では標高差を書かず、公式の所要時間で案内します。

札幌・円山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。円山の標高=225.4m(札幌市の広報資料)/天然記念物の指定=1921年3月3日(大正10年・国指定天然記念物)/八十八ヶ所コース=距離1.0km・登り約40分(休憩を含まず)/円山公園第一駐車場=612台・普通車700円(1回、時間制ではない)/円山公園第二駐車場=276台・11/1〜4/20は冬季閉鎖。図の下部に「札幌市などの公表値(2026年9月20日確認)」と注記。
札幌・円山の数字。左に項目、右に値・条件を並べた対応表の図解。円山の標高=225.4m(札幌市の広報資料)/天然記念物の指定=1921年3月3日(大正10年・国指定天然記念物)/八十八ヶ所コース=距離1.0km・登り約40分(休憩を含まず)/円山公園第一駐車場=612台・普通車700円(1回、時間制ではない)/円山公園第二駐車場=276台・11/1〜4/20は冬季閉鎖。図の下部に「札幌市などの公表値(2026年9月20日確認)」と注記。

標高の表記が資料によって226mと225.4mに分かれるのは、概数で書くか測量値を小数点まで書くかの違いとみられます。山の案内板やアプリで225mと表示されていても、226mと表示されていても、同じ山のことです。数字の違いで「別の山を調べてしまったのでは」と迷う必要はありません。

もう一つ、円山には山の麓に円山公園と札幌市円山動物園があり、山と公園と動物園がひと続きの場所として使われています。駐車場も動物園のアクセス案内に載っている円山公園駐車場が中心になります。登山の計画を立てるとき、動物園や公園の運用(駐車場の開閉時間など)がそのまま登山の時間の制約になる、という点は覚えておいてください。

編集部の見立て:円山は「低いから簡単」という見方と「天然記念物だから特別」という見方の両方が必要な山です。体力の準備は軽くてよい一方で、ふるまいの準備は普通の低山より少し重い。この組み合わせを先に頭に入れておくと、現地で迷う場面が減ります。

登山ルートは2つ:八十八ヶ所コースと動物園側コース

札幌市の文化財のページでは、円山原始林を歩くルートを「動物園側」と「円山公園側」の2つとして紹介しています。円山公園側のルートには、1番から88番までのお地蔵さんが並んでいます。そこから、このルートは「八十八ヶ所」と呼ばれています。札幌市の交通案内の資料でも、登山口の呼び名として「八十八ヵ所」が使われています。

もう一方のルートは、一般に「動物園側コース」と呼ばれているものです。こちらの距離と所要時間も札幌市の広報誌に載っていて、八十八ヶ所のルートより短く設定されています。どちらを選んでも山頂は同じなので、選び方の軸は「距離と時間」「登山口までの行き方」「道すがら何を見たいか」の3つになります。

項目 八十八ヶ所のルート(円山公園側) もう一方のコース(一般に動物園側と呼ばれる)
距離 約1.0km 約0.7km
登り 約40分(休憩を含まず) 約30分(休憩を含まず)
下り 約30分(休憩を含まず) 約20分(休憩を含まず)
道すがらの特徴 1番から88番までのお地蔵さんが並ぶ 距離が短く、時間の計算が立てやすい

数字は札幌市の広報誌(中央区版)の記載で、2026年9月20日に確認したものです。表を見て分かるとおり、差は登りで10分、下りで10分ほどです。往復で見ても20分の違いなので、体力の面ではどちらを選んでも大差はありません。選ぶ決め手になるのは体力よりも、何時に歩き出せて何時までに戻る必要があるかのほうです。

たとえば秋の夕方、駐車場の閉まる時刻や日の入りが迫っている日には、短いほうのコースを往復するほうが時間の余裕を作れます。一方で、お地蔵さんを1番から順に数えながら歩けるのは八十八ヶ所のルートだけです。番号が進むことで「今どのあたりまで来たか」がつかみやすいのは、初めての人にとって安心材料にもなります。

  • 歩き出せる時刻と、戻らなければならない時刻(駐車場・日没)を先に決めたか
  • 登山口まで公共交通で行くのか、車で行くのかを決めたか
  • 登りと下りで別のルートを使うなら、下りたあとに元の場所へ戻る手段を考えたか
  • 出発前にヒグマ出没情報のページで、円山に関する措置が出ていないかを見たか

登りと下りで別のルートを使う「周回」も、山頂が同じなので計画できます。その場合は、下りた登山口から駐車場や駅・バス停までの戻り方を事前に地図で確かめておいてください。公式の所要時間は登山口から山頂までの値なので、登山口どうしを結ぶ時間は含まれていません。

編集部の判断:初めてなら、登りは八十八ヶ所のルートを選ぶのがおすすめしやすいと考えています。お地蔵さんの番号がそのまま進み具合の目印になるので、ペースの感覚をつかむ練習に向いています。時間に追われる日だけ、短いほうのコースに切り替える。この使い分けがいちばん失敗が少ないはずです。

八十八ヶ所コースの距離・所要時間・登山口

八十八ヶ所のルートは、札幌市の広報誌によると距離が約1.0km、登りが約40分、下りが約30分です。どちらも休憩を含まない時間なので、山頂で景色を眺めたり写真を撮ったりする時間は別に足します。往復の歩く時間だけで約70分。山頂で20分ほど過ごすなら、登山口を出てから戻るまで1時間半ほどを見ておくと計算が合います。

1番から88番までのお地蔵さんが道沿いに並んでいるのが、このルートの一番の特徴です。距離が約1.0kmなので、単純に割るとおおよそ十数mごとに1体ずつ出会う計算になります。実際の間隔は場所によって違いますが、「半分を過ぎたか」「あと少しか」を番号で判断できるのは、このルートならではの助けになります。

登山口の呼び名は、札幌市の交通案内の資料では「八十八ヵ所」です。公共交通で向かう場合、同じ資料ではJR北海道バスの円15系統を使い、停留所「動物園前」から登山口まで0.7km・徒歩11分と案内されています。この11分は停留所から登山口までの時間で、駅からの時間ではない点に注意してください。

土の道は、雨のあとや落ち葉の季節に滑りやすくなります。下りの約30分は登りより短い時間ですが、転びやすいのは下りのほうです。時間を縮めようと急いで下りると、足を置く場所を選ぶ余裕がなくなります。下りこそ公式の約30分を目安に、ゆっくり歩いてください。

円山のような短い山では、足元の装備を街歩きの靴で済ませたくなるかもしれません。ただ、濡れた土や木の根、落ち葉が重なった斜面では、靴底の溝の深さとつま先・かかとの守りが効いてきます。とくに秋から初冬にかけては、朝の冷え込みで地面が湿ったまま乾かない日もあります。短い距離でも、滑りにくい靴を選ぶ意味は十分にあります。

ハイキング用の靴を1足そろえるなら、[メレル] ハイキングシューズ Moab 3 Synthetic Gore-Tex メンズ(トリプルブラック)が候補になります。名前のとおりGORE-TEXを使ったローカットのハイキングシューズで、商品名には26.0cm・2Eというサイズとワイズの表記があります。濡れた土の道を歩く日が多く、足幅が標準的な人に向く1足です。

編集部の見立て:八十八ヶ所のルートは「距離が短いから足元は何でもいい」と考えがちな道の代表だと思っています。けれど、転ぶかどうかを決めるのは距離ではなく、一歩ごとの足の置き場です。70分の往復でも、そのうちの1歩で滑れば一日が台なしになります。靴だけは山用にしておく価値があります。

もう一方のコース(動物園側)の距離・所要時間・登山口

八十八ヶ所ではないもう一方のコースは、札幌市の広報誌によると距離が約0.7km、登りが約30分、下りが約20分です。こちらも休憩を含まない時間です。往復の歩く時間は約50分で、八十八ヶ所のルートより20分ほど短くなります。一般に「動物園側コース」と呼ばれているのは、このコースです。

距離が短いぶん、同じ標高を短い距離で上がることになります。坂の角度の公式値は見つかりませんでしたが、距離が短く所要時間も短いという数字の並びからは、息が上がりやすいのはこちらと考えておくのが安全です。短い時間で体が温まり、汗をかきやすいコースと考えておくと、服装の準備がしやすくなります。

札幌市の交通案内の資料には、「円山西町」という登山口も載っています。こちらは地下鉄東西線の円山公園駅から0.6km・徒歩9分と案内されています。地下鉄を降りてから歩いて10分足らずで登山口に着けるので、車を使わずに行きたい人には、いちばん手軽な入り方になります。

登山口の呼び名は、資料によって「八十八ヵ所」「円山西町」のように地名や由来で付けられています。地図アプリで検索するときは、コースの通称だけでなく、この登山口の名前でも検索しておくと、現地で入口を探し回る時間を減らせます。

短いコースで気をつけたいのは、汗の扱いです。登りの約30分で体が温まり、山頂で止まると一気に冷えます。秋の札幌では、登山口では涼しいと感じた服装でも、山頂で汗が冷えて寒く感じることがあります。肌に一番近い1枚を、汗を吸って肌から離す素材にしておくと、この冷えを小さくできます。

その肌に近い1枚として、[ミレー] ドライナミック メッシュ ショートスリーブ(DRYNAMIC MESH)があります。網目状のメッシュで、その上に着るシャツと組み合わせて使う半袖の肌着です。短い登りで汗をかきやすく、山頂で止まったときの冷えが気になる人に向いています。

「30分で着くから飲み物は要らない」と考えないでください。汗をかいたあとの水分補給は、距離に関係なく必要です。山頂や途中で売店を当てにせず、小さなボトル1本でよいので持って歩くようにします。

編集部の見立て:短いコースは時間の計算では楽ですが、体への負担が軽いとは限りません。同じ高さを短い距離で上がるなら、そのぶん息も汗も集中して出ます。時間に余裕がない日に選ぶコースだと割り切って、服装は汗を前提に組むのがよいと考えています。

地下鉄・バスでのアクセス

円山は、公共交通で登山口のすぐ近くまで行ける数少ない山の一つです。札幌市の交通案内の資料(2026年9月20日確認)では、2つの登山口について、それぞれ次のように案内されています。どちらも駅や停留所から登山口までの距離と歩く時間で、乗り物に乗っている時間は含まれていません。

登山口の呼び名 使う交通機関・降りる場所 登山口までの距離・徒歩
八十八ヵ所 JR北海道バス円15系統、停留所「動物園前」 0.7km・徒歩11分
円山西町 地下鉄東西線「円山公園駅」 0.6km・徒歩9分

数字だけを比べると、地下鉄の円山公園駅から歩く入り方のほうが、登山口までの距離も時間も少しだけ短くなります。地下鉄は本数が多く、時刻表を細かく気にしなくても使いやすいので、初めての人には地下鉄を起点にする計画が立てやすいはずです。バスを使う入り方は、動物園に寄る予定がある日や、八十八ヶ所のルートから登りたい日に向きます。

公共交通の良いところは、駐車場の開閉時間に縛られないことです。あとの節で書くとおり、円山公園の駐車場は季節によって閉まる時刻が変わり、第二駐車場は冬の間は閉鎖されます。車で来ると「駐車場が閉まるまでに戻る」という条件が一つ増えますが、地下鉄なら日没と自分の体力だけを考えればよくなります。

バスの時刻や系統の運行は、事業者の判断で変わることがあります。この記事では札幌市の交通案内の資料にある系統名と停留所だけを書き、時刻は載せていません。帰りのバスを使う予定なら、出発前にJR北海道バスの公式の時刻表で、その日の最終に近い便を確かめてください。

登りと下りで別のルートを使う場合、公共交通のほうが計画を組みやすくなります。たとえば地下鉄で円山公園駅まで行き、円山西町の登山口から登って、下りは八十八ヶ所のルートを使い、動物園前の停留所からバスで戻る、という組み方です。車だと、下りた場所から駐車場まで歩いて戻る必要が出てきます。

  • 行きに使う駅・停留所と、そこから登山口までの徒歩時間(9分か11分か)を控えたか
  • 帰りにバスを使うなら、その日の時刻表を公式で確かめたか
  • 下りた登山口から、帰りの駅・停留所までの道順を地図で見たか
  • ICカードの残高など、帰りの運賃の準備ができているか

編集部の判断:円山に初めて行くなら、地下鉄を使う計画をまず考えるのがよいと思っています。駐車場の閉まる時刻という条件を一つ外せるので、そのぶん山頂で過ごす時間や下りの余裕に回せます。短い山ほど、余計な締め切りを増やさないことが効いてきます。

車で行く場合:円山公園駐車場の台数・料金・利用時間(季節で変わる)

車で行く場合に中心になるのは、札幌市円山動物園のアクセス案内に載っている円山公園駐車場です。第一駐車場と第二駐車場があり、台数・料金・利用時間は次のとおりです(札幌市円山動物園のページ・2026年9月20日確認時点)。料金はどちらも1回ごとの料金で、時間に応じて増えていく方式ではありません。

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駐車場 台数・普通車料金 利用時間
第一駐車場 612台・700円/1回 2/1〜10/31は9:00〜17:30、11/1〜1/31は9:00〜16:30。定休日12/29〜31
第二駐車場 276台(普通車のみ)・700円/1回 4/21〜10/31は6:00〜17:30。11/1〜4/20は閉鎖(臨時開場の場合あり)

ここで読み取れる大事な点は3つあります。1つ目は、朝の開く時刻が違うことです。第二駐車場は6時から開きますが、第一駐車場は9時からです。早い時間に歩き出したいなら、第二駐車場が開いている4月21日から10月31日までの期間に限られます。2つ目は、11月に入ると第二駐車場が閉鎖され、第一駐車場の閉まる時刻も17時30分から16時30分へ1時間早まることです。3つ目は、12月29日から31日までは第一駐車場が定休日になることです。

11月1日を境に条件が変わる:10月31日までは第一・第二の2か所が17時30分まで使えます。11月1日からは第一駐車場だけになり、閉まる時刻も16時30分です。同じ円山でも、10月と11月では車で行くときの締め切りが1時間違うと覚えておいてください。

大型車・中型車・二輪車の料金も公式に載っていて、大型車1,200円、中型車1,000円、二輪車100円(いずれも1回)です。バイクで来る人にとっては、二輪車の料金がかなり低く設定されているのが目安になります。なお、これらは駐車場の利用料金であり、円山原始林への入山料のようなものではありません。円山原始林の天然記念物のルールとは別の話なので、混同しないようにしてください。

この駐車場は動物園のアクセス案内に載っている公園の有料駐車場です。登山だけが目的の利用について、個別の案内は今回の確認では見ていません。気になる場合は、公園の管理者に問い合わせてから使ってください。周辺の路上や路肩に停めるのは、住宅地の迷惑にもなるので避けます。

11月に入ると、駐車場の運用が変わるだけでなく、朝晩の冷え込みで地面が凍り始める時期にも近づいてきます。どの標高からどんな凍結が出てくるかの目安は、11月の登山で凍結が始まる時期と、滑り止めを持つ標高の目安で早見表にまとめています。円山は標高が低いぶん遅めになりますが、日陰の土の道は油断できません。

11月以降に車で円山に行くなら、朝晩の冷えに合わせて、肌に一番近い1枚を保温性のある素材にしておくと安心です。駐車場の閉まる時刻が早まる時期は、歩き出しも帰りも気温が低い時間帯にかかりやすくなります。その候補として、[モンベル] スーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ Men's(#1107661)があります。軽量・薄手のメリノウールの肌着で、汗をかいたあとの冷えを気にする人や、秋から初冬にかけて歩く人に向いています。

編集部の見立て:車で行く人がつまずきやすいのは、山そのものより駐車場の締め切りだと考えています。とくに11月1日の切り替えは、カレンダーの月が変わるだけで閉まる時刻が1時間早まり、使える駐車場も1か所減ります。秋の計画は「10月か11月か」を最初に確かめるのがよさそうです。

札幌の円山を土の道と秋冬の冷えに合わせて歩く日の靴・ザック・上着

円山は、公式の値で登り30〜40分の短い山です。ただし道は土が中心で、雨のあとや落ち葉の季節には滑りやすくなります。そして秋から冬にかけての札幌は、昼でも日陰に入ると冷え、夕方にかけて気温が下がるのが早くなります。ここでは、この「短い」「滑る」「冷える」の3つに合わせて、足回り・小さな荷物・上着をどう選ぶかを整理します。

選ぶ基準は4つです。1つ目は、濡れた土と落ち葉の上で滑りにくい靴底であること。2つ目は、往復1〜2時間の行動に必要な水・上着・ライトを入れられる大きさのザックであること。3つ目は、風を受けても体が冷えにくく、動いても蒸れにくい上着であること。4つ目は、急に雨が来たときに全身を覆える雨具であることです。高価な順や多機能な順ではなく、この4つを満たすかどうかで見てください。

役割 商品名(型番・公表スペック) 向く人
足回り [メレル] MOAB 3 レディース(J035896)ローカット 土の道を歩きたい、女性サイズで探している人
ザック [カリマー] cleave 30 Medium Feather 上着と雨具も入れて、余裕をもって持ちたい人
ザック [メデン] Bear Peak ベアーピーク 男女兼用のリュックを街と山で使い回したい人
上着 [マムート] GRANITE SO Hooded Jacket AF Men(1011-0032) 風と冷えに備えつつ、動いて蒸れたくない人
雨具 ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツ 上下そろいの雨具を1着持っておきたい人

足回りは、この記事の中で最初に挙げたメンズのMoab 3とは別に、女性向けサイズの候補も置いておきます。[メレル] MOAB 3 モアブ 3 ハイキングシューズ レディース(J035896)は、商品名のとおりローカットのハイキングシューズで、23.5cmなど女性向けのサイズ展開があります。街から歩いて登山口へ向かい、そのまま土の道を登る円山のような山で、女性サイズの山用の靴を探している人に向いています。

靴を選ぶときに見るべきなのは、ブランド名よりも、足幅(ワイズ)と履き口の高さ(カット)、そして靴底の寿命です。その見方はトレッキングシューズのワイズ・寿命・カットの見分け方で詳しく書いています。

ザックの1つ目は、[カリマー] 登山リュックサック cleave 30 Medium Feather です。名前のとおり30リットル級のザックで、円山の往復に使うには大きめですが、秋冬に上着と雨具を両方入れても余裕があります。円山を足がかりに、ほかの日帰りの山へも広げていきたい人に向いています。

ザックの2つ目は、[メデン] Bear Peak ベアーピーク リュックです。商品名ではメンズ・レディースの兼用とされていて、街でも使えるリュックとして紹介されています。円山のように地下鉄で登山口近くまで行き、そのまま街へ戻るような日に、1つのリュックで済ませたい人に向いています。

上着は、[マムート] グラナイト ソフトシェル フーデッド ジャケット アジアンフィット メンズ(GRANITE SO Hooded Jacket AF Men、1011-0032)です。ソフトシェルという、風をある程度防ぎつつ動きやすさと通気を重んじた種類の上着で、フードが付いています。登りで汗をかき、山頂で風に当たって冷える、という円山の秋によくある流れに備えたい人に向いています。

雨具は、ミズノ ベルグテックEXストームセイバーVI レインスーツです。上下がそろったレインスーツで、急な雨で全身が濡れるのを防ぎます。短い山でも、濡れたまま下りると秋冬は体温が一気に奪われます。天気が崩れそうな日にも、引き返す判断を落ち着いてできるよう、上下の雨具を1着持っておきたい人に向いています。

編集部の判断:円山の道具選びで優先順位をつけるなら、靴、雨具、上着、ザックの順だと考えています。短い山なのでザックは手持ちのもので間に合うことが多い一方、滑る道で靴の代わりはききません。全部を一度にそろえる必要はなく、足元から順に整えていけば十分です。

円山原始林で気をつけること:天然記念物のルール(採取禁止・立入制限)

円山原始林は、1921年3月3日に国の天然記念物に指定された森です。天然記念物は、文化財保護法にもとづいて国が指定するもので、指定された場所では現状を変える行為に許可が必要になります。これは駐車場の料金や公園の開閉時間のような運用ルールではなく、法令にもとづく規制です。円山を歩くときは、この違いを分けて考えてください。

札幌市の文化財のページ(2026年9月20日確認)では、円山原始林について2つの行為を挙げています。1つは、動植物を採集したり、木・花・石などを採取したりすることで、許可の申請が必要とされています。もう1つは、自然歩道以外の場所へ立ち入ることで、これも許可の申請が必要で、無許可で行わないよう明記されています。どちらも季節を問いません。

行為 公式の扱い 歩く人の行動
動植物の採集、木・花・石などの採取 許可の申請が必要 何も持ち帰らない
自然歩道以外の場所への立ち入り 許可の申請が必要(季節を問わず) 自然歩道から外れない

ふだんの低山なら、ちょっとした近道や、写真を撮るために道を外れることが気軽に行われがちです。円山では、その「ちょっと外れる」が許可の要る行為にあたります。落ち葉がきれいな季節、足元の実や枝を拾いたくなる場面もありますが、採取にあたるかどうかを自分で線引きするより、何も持ち帰らないと決めておくほうが迷いません。

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道の脇に踏み跡があっても、それが自然歩道とは限りません。自然歩道以外への立ち入りは許可が必要な行為です。踏み跡に誘われて森の中へ入らないようにし、分かれ道では案内の表示がある道を選んでください。

冬の扱いについても触れておきます。円山公園の管理者が出している冬のハザードマップでは、冬季を12月から3月と定め、円山原始林は立入禁止で、登山道を利用するよう表示されています。あわせて、積雪・落雪・倒木・転倒・除雪車などへの注意も挙げられています。雪の季節ほど道の境目が分かりにくくなるので、登山道からはみ出さない意識がいっそう大事になります。

道を外れないことは、天然記念物を守るためだけでなく、自分の安全のためでもあります。森の中へ入ると、足元の状態が分からず、戻る道も見失いやすくなります。自然歩道の上を歩く限り、公式の所要時間という物差しが使えます。道を外れた瞬間に、その物差しは使えなくなると考えてください。

服装の面でも、道から外れないことを前提にすると選び方が決まります。土の道で膝をついたり、木の根をまたいだりしても動きやすいパンツが1本あると、足さばきに気を取られず道の上に集中できます。その候補として、[ザノースフェイス] バーサタイルパンツ メンズがあります。街と山の両方で使えるパンツとして展開されていて、地下鉄で行き来する円山のような山で、着替えずに1日を通したい人に向いています。

編集部の見立て:円山原始林のルールは、「してはいけないこと」を覚えるより「自然歩道の上から出ない」「何も持ち帰らない」の2つだけを決めておくほうが守りやすいと考えています。細かい線引きを現地で考え始めると、どこかで判断がぶれます。最初から2つに絞っておけば迷いません。

ヒグマ対策:秋のヒグマ注意特別期間と出没情報の確認手順

北海道では、2026年9月1日から10月31日までを「秋のヒグマ注意特別期間」としています(北海道のページ・2026年9月20日確認時点)。同じ確認時点で、北海道のヒグマ警報・注意報は発出されていませんでした。秋は冬ごもりの前にヒグマの活動が活発になる時期とされ、円山のように市街地に近い山でも、この期間中は注意の度合いを一段上げておくのが実際的です。

札幌市は、野山に入る前にヒグマ出没情報を確認し、出没している場所には立ち入らないよう案内しています。この案内を、行動の手順に落とし込むと次の3段になります。どれも数分で終わる手順です。

  1. 前日:北海道の「秋のヒグマ注意特別期間」のページで、ヒグマ警報・注意報が出ていないかを確かめる。出ていれば計画そのものを見直す
  2. 当日の出発直前:札幌市の「ヒグマ出没情報」ページを開き、更新日と、円山・円山公園に関する出没や閉鎖の記載を確かめる。記載があれば行かない
  3. 現地:登山口の掲示や看板に、閉鎖や注意の告知が出ていないかを見る。告知があれば、その場で引き返す

この3段のうち、いちばん大事なのは2段目です。北海道の情報は広い範囲の傾向を、札幌市の情報は円山そのものの状況を示しています。前日に北海道の情報だけを見て安心し、当日に札幌市のページを見ないと、直前に出た円山の閉鎖を知らないまま登山口まで行くことになります。

ヒグマの出没情報が出ている場所に「少しだけなら」「昼間だから」と入るのは避けてください。札幌市の案内は、出没している場所には立ち入らないというものです。円山に限らず、出没の記載があった日は別の日に回すのが、公式の考え方に沿った判断です。

出没の情報が出ていない日でも、ヒグマのいる地域の山に入る以上、基本の備えはしておきます。人の気配を知らせる熊鈴、話し声を出しながら歩くこと、見通しの悪い曲がり角でいったん止まって様子を見ること、食べ物のにおいを外に出さないこと、などです。熊鈴や熊スプレーの使いどころと、前夜から下山後までの行動の流れは、登山の熊対策:前夜から下山後までの行動と熊鈴・熊スプレーで整理しています。

「秋のヒグマ注意特別期間」は北海道全体の注意期間で、円山だけを対象にしたものではありません。一方、札幌市のヒグマ出没情報は市内の具体的な出没と措置を扱います。道の期間が終わる11月以降も、市の出没情報を見る習慣は続けてください。2025年に円山公園が閉鎖されたのは11月でした。

同じ北海道のヒグマでも、知床の羅臼岳のように、食べ物の保管場所やヒグマとの距離の基準が細かく決められている山もあります。円山とは山の性格がまったく違いますが、ヒグマの生息地を歩くときの考え方の参考になります。関心があれば、羅臼岳のヒグマ対策:フードロッカーと100m基準も読んでみてください。

編集部の見立て:ヒグマ対策というと道具の話になりがちですが、円山で効くのは道具より確認の順番だと考えています。道の注意期間を前日に、市の出没情報を当日の出発直前に、登山口の掲示を現地で。この3回のうち1回でも引っかかったら行かない、と先に決めておくのが一番の備えです。

過去のクマによる閉鎖の実績(2025年11月の例)

「市街地の山でヒグマの閉鎖なんて本当に起こるのか」と思う人もいるかもしれません。円山では、実際に起きています。2025年11月、クマの目撃を受けて円山公園が閉鎖されました。この閉鎖について、札幌市長の定例会見(2025年11月14日)では、会見の時点で「円山公園を閉鎖継続」していること、そして「11月24日を期日として考えている」ことが述べられています。

ここで注意したいのは、会見で示された24日はあくまで予定として述べられた期日だということです。報道によれば、閉鎖は同じ月の25日に、自然歩道を含めて開放されました。この開放の日付は報道機関の記事によるもので、札幌市の公式ページではこの記事の確認時点で本文を確かめられていません。予定と実際の日付がずれることがある、という点も含めて覚えておくとよい事例です。

時点 内容 出典の種類
2025年11月14日 「円山公園を閉鎖継続」「11月24日を期日として考えている」 札幌市長の定例会見(一次情報)
2025年11月25日 自然歩道を含めて開放 報道による

この事例から読み取れることは、閉鎖は「いつ始まるか」も「いつ終わるか」も、事前には分からないということです。会見で期日が示されていても、その日に必ず開くとは限りません。閉鎖の最中に計画を立てている人は、予定の期日をあてにせず、開放の告知が出てから日程を決めるのが確実です。

また、11月という時期にも目を向けておきたいところです。北海道の「秋のヒグマ注意特別期間」は10月31日までですが、2025年の円山の閉鎖はその期間が終わったあとの11月に起きました。注意期間が終わったからといって、出没情報を見なくてよくなるわけではないということです。

閉鎖が解けた直後は、「もう大丈夫」と感じやすい時期です。けれど、開放はその時点の状況にもとづく判断で、翌日以降の安全を約束するものではありません。開放後の最初の数日こそ、出発前に出没情報のページを見る習慣を崩さないでください。

こうした閉鎖は、ロープウェイの運休や道路の通行止めとも性格が違います。公園を管理する札幌市が、利用者の安全のために公園や自然歩道への立ち入りを止める措置です。天然記念物の規制のように、ふだんからずっと続く法令上の制限でもありません。出没という出来事に応じて、始まり、終わる措置だと理解しておくと、確認先を間違えずに済みます。

編集部の見立て:2025年11月の閉鎖は、円山を「街の裏山」と見ている人ほど覚えておいてほしい事例だと考えています。低さや近さは、ヒグマが来ない理由になりません。閉鎖は年に何度も起きることではないかもしれませんが、起きたときに知らずに行ってしまうのが一番もったいない。確認の習慣は、その一回のためにあります。

秋の日没から逆算する下山時間の目安

秋の円山で時間の計画を立てるとき、締め切りになるのは日没です。車で行く場合は、それに駐車場の閉まる時刻が加わります。国立天文台の暦計算室によると、2026年の札幌の日の入りは、10月1日が17時17分、10月31日が16時29分、11月1日が16時27分、11月30日が16時01分です。10月の1か月だけで、日の入りは50分近く早まります。

日付(2026年) 札幌の日の入り 同じ日の円山公園駐車場
10月1日 17:17 第一・第二とも17:30まで
10月31日 16:29 第一・第二とも17:30まで
11月1日 16:27 第一のみ16:30まで(第二は閉鎖)
11月30日 16:01 第一のみ16:30まで(第二は閉鎖)

この表を、下山の時刻に翻訳してみます。八十八ヶ所のルートの下りは公式の値で約30分、もう一方のコースは約20分です(どちらも休憩を含まず)。森の中は日の入りより前から暗くなり始めるので、この記事では「日の入りの1時間前には登山口に戻っている」ことを目標にします。これは公式の値ではなく、編集部の置いた余裕です。

山頂を出る時刻の目安(編集部の計算):日の入りの1時間前に登山口に戻るとすると、八十八ヶ所のルートを下るなら日の入りの1時間30分前、もう一方のコースなら1時間20分前に山頂を出ます。10月31日なら、それぞれ14時59分・15時09分が山頂を出る目安になります。11月30日なら14時31分・14時41分です。

登りの時間も足すと、歩き出す時刻の目安も出せます。八十八ヶ所のルートを往復する場合、公式の区間値を合計すると歩く時間は約70分です。山頂で20分過ごすとして、合計1時間30分。日の入りの1時間前に戻るなら、日の入りの2時間30分前には歩き出したいところです。10月31日なら13時59分、11月30日なら13時31分が、歩き出しの遅いほうの限度になります。

車で行く場合は、ここに駐車場の締め切りが重なります。11月の第一駐車場は16時30分に閉まります。11月30日の日の入りは16時01分なので、この時期は駐車場より先に日が沈みます。一方、10月1日は日の入りが17時17分、駐車場は17時30分まで。どちらが先に来るかは日によって違うので、両方の時刻を書き出して、早いほうを締め切りにしてください。

日の入りの時刻が月ごとにどう動くか、東京・長野・大阪との比較や引き返し時刻の出し方は、秋に早まる日没と引き返し時刻の逆算法で詳しく扱っています。札幌は本州の都市より日の入りが早いので、同じ感覚で計画すると時間が足りなくなります。

予定より遅れたときの備えとして、ヘッドライトを1つ入れておくと安心です。暗くなってから下ることを前提にするのではなく、あくまで「遅れたときの保険」です。その候補として、KEWISI ヘッドライト(USB充電式)があります。商品ページでは、白と赤の2色のライト、5種類の点灯モード、SOS点滅、防水防塵、60°の角度調整、40gの軽さがうたわれています。荷物を増やしたくない短い山に、軽い保険を1つ入れておきたい人に向いています。

編集部の判断:秋の円山では、「山頂を何時に出るか」を家を出る前に決めておくのがよいと考えています。短い山ほど、山頂でゆっくりしすぎて時間を見失いがちです。10月末なら15時前後、11月末なら14時半ごろ。この目安を1つ覚えておくだけで、日没に追われる下りは避けられます。

よくある質問

Q. 円山は登山の経験がなくても登れますか?

公式の値で、八十八ヶ所のルートは登り約40分、もう一方のコースは登り約30分(どちらも休憩を含まず)です。体力の面では、登山を始めたばかりの人が選びやすい条件がそろっています。ただし土の道は雨のあとや落ち葉の季節に滑りやすく、ヒグマ出没による閉鎖もありえます。靴を山用にすることと、出発前に札幌市のヒグマ出没情報を見ることの2つは、経験に関係なく必要です。

Q. 冬の円山は登れますか?

円山公園の管理者の冬のハザードマップでは、冬季を12月から3月と定め、円山原始林は立入禁止で、登山道を利用するよう表示されています。あわせて積雪・落雪・倒木・転倒・除雪車への注意が挙げられています。雪や凍結のある道を歩くなら、滑り止めが要るかどうかの判断が先に必要です。チェーンスパイクと軽アイゼンの違いや使う場面は、チェーンスパイクが登山でいつ必要かを公式値で整理した記事で確かめてください。第二駐車場は11月1日から4月20日まで閉鎖されるので、車で行く場合は第一駐車場の利用時間も確認します。

編集部の見立て:冬の円山は、登山道を外れないことと足元の滑り止めの2つがそろって初めて計画になると考えています。原始林は立入禁止と表示されているので、雪で道が分かりにくい日は無理に入らず、別の日に回す判断も持っておきたいところです。

Q. 今日、円山の登山道が開いているかはどこで分かりますか?

札幌市の「ヒグマ出没情報」ページで確かめます。2026年9月20日確認時点では、このページ(更新日2026年9月14日)に円山登山道の閉鎖・通行止めの告知は見当たりませんでした。ただし告知が無いことは開放の保証ではないため、家を出る直前にもう一度ページを開き、更新日と円山に関する記載を見てください。現地では登山口の掲示も確かめます。

Q. 円山で落ち葉や木の実を拾って帰ってもよいですか?

円山原始林は国の天然記念物で、札幌市の文化財のページでは、動植物の採集や木・花・石などの採取には許可の申請が必要と案内しています。どこまでが採取にあたるかを自分で判断するより、何も持ち帰らないと決めておくのが確実です。写真を撮るために自然歩道の外へ入ることも、許可が必要な行為にあたります。

Q. 車で行くなら、何時までに戻ればよいですか?

円山公園の第一駐車場は2月1日から10月31日までは17時30分、11月1日から1月31日までは16時30分に閉まります。第二駐車場は4月21日から10月31日までは17時30分まで使え、11月1日から4月20日までは閉鎖されます(臨時開場の場合あり)。秋は日の入りのほうが先に来る日も多いので、駐車場の締め切りと日の入りを両方書き出し、早いほうに合わせて戻る時刻を決めてください。

編集部の判断:よくある質問を並べてみると、円山で聞かれることのほとんどは「体力」ではなく「今日入れるか」「何時まで」「何をしてはいけないか」だと分かります。短い山の準備は、脚より先に確認と時刻の準備から始めるのがよさそうです。

まとめ:今日やることは1つ

円山は、札幌市中央区にある標高225m前後の山です。八十八ヶ所のルートなら約1.0km・登り約40分、もう一方のコースなら約0.7km・登り約30分(どちらも休憩を含まず)で山頂に着きます。地下鉄の円山公園駅から円山西町の登山口までは徒歩9分と、公共交通でも行きやすい山です。一方で、山を覆う円山原始林は1921年に指定された国の天然記念物で、自然歩道の外に入ることや採取には許可が要ります。そして2025年11月には、クマの目撃で円山公園が閉鎖されました。

編集部の見立て:この記事で書いたことはたくさんありますが、円山で本当に欠かせないのは一つだけです。出発直前に、札幌市のヒグマ出没情報ページを開くこと。コースも駐車場も日没も、その確認を通ったあとに考えれば間に合います。

今日やることは、札幌市の「ヒグマ出没情報」のページをブックマークしておくことです。行く日が決まっていなくても、ページの場所さえ手元にあれば、当日の朝に1分で確かめられます。そのうえで、行く日が10月か11月かで駐車場と日の入りの条件が変わることを思い出してください。

  1. 札幌市の「ヒグマ出没情報」ページをブックマークし、行く日の朝、家を出る直前に更新日と円山に関する記載を確かめる
  2. 行く日の札幌の日の入りを確かめ、八十八ヶ所のルートなら日の入りの1時間30分前、もう一方のコースなら1時間20分前を「山頂を出る時刻」として決める
  3. 車で行くなら、その日の円山公園駐車場の利用時間(11月からは第一駐車場のみ16時30分まで)を確かめ、日の入りと早いほうに合わせて戻る

編集部の判断:円山は、確認さえ済ませれば、札幌の街から短い時間で森と眺めを楽しめる山です。準備に手間がかかるのは最初の1回だけで、2回目からはブックマークを開くだけになります。その1回目を、今日のうちに済ませておくのがよいと考えています。

出典

  • 札幌市「天然記念物」(円山原始林の指定区分・採取と立ち入りの扱い)https://www.city.sapporo.jp/shimin/bunkazai/kinennbutsu.html(2026年9月20日確認)
  • 札幌市「円山原始林」文化財詳細(指定年月日・2つのルート・お地蔵さん)https://www.city.sapporo.jp/ncms/shimin/bunkazai/bunkazai/syousai/17k_maruyama.html(2026年9月20日確認)
  • 札幌市 広報さっぽろ中央区版(標高225.4m・各コースの距離と所要時間)https://www.city.sapporo.jp/somu/koho-shi/200407/documents/chuo02.pdf(2026年9月20日確認)
  • 札幌市 交通案内(登山口までの公共交通アクセス)https://www.city.sapporo.jp/ryokuka/midori/shizen/rute/documents/koutsuannai0728.pdf(2026年9月20日確認)
  • 札幌市円山動物園「アクセス」(円山公園駐車場の台数・料金・利用時間)https://www.city.sapporo.jp/zoo/info/riyo/access.html(2026年9月20日確認)
  • 北海道「秋のヒグマ注意特別期間」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/108365.html(2026年9月20日確認)
  • 札幌市「ヒグマ出没情報」https://www.city.sapporo.jp/kurashi/animal/choju/kuma/syutsubotsu/(2026年9月20日確認)
  • 札幌市長 定例記者会見 2025年11月14日 https://www.city.sapporo.jp/city/mayor/interview/text/2025/1114.html(2026年9月20日確認)
  • 札幌市「野外で活動する方へ」(ヒグマ)https://www.city.sapporo.jp/kurashi/animal/choju/kuma/yagai.html(2026年9月20日確認)
  • 円山公園 冬のハザードマップ https://maruyamapark.jp/wp-content/themes/maruyama2023/images/hazard_map_winter.pdf(2026年9月20日確認)
  • 国立天文台 暦計算室 2026年10月の札幌の日の出入り https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s0010.html(2026年9月20日確認)
  • 国立天文台 暦計算室 2026年11月の札幌の日の出入り https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/2026/s0011.html(2026年9月20日確認)

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